三池崇史監督が妻夫木聡と武井咲をキャストに迎えた映画『愛と誠』が第65回カンヌ映画祭で上映された際に、現地で観客が爆笑したシーンを集めた特別動画がこのたび公開された。『愛と誠』動画本作は、梶原一騎・ながやす巧の名作コミックを原作に、超不良の大賀誠(妻夫木)と生粋のお嬢様・早乙女愛(武井)の純愛を描いた作品。強烈なキャラクターと、アクション、歌、ダンスが融合した異色エンターテインメントに仕上がっているという。動画には、武井演じるヒロインの愛、伊原剛志演じる“おっさん顔”の不良高校生・権太、斎藤工演じる岩清水の3人が登場し、それぞれのキャラクターを解説しながら、カンヌで笑いを得たシーンを紹介。権太がどうしても高校生に見えないことを悩み、「俺は、おっさんにしか見えない病気ちゃうんか」とつぶやく場面や、「君のためなら死ねる!」と、ヒロインの愛に異常なほど想いを寄せる岩清水が、スリッパでスコーンと何度も叩かれる場面など、予告編では公開されていないシーンが盛り込まれている。現地を訪れていた山崎美春プロデューサーが「世界でも評価を頂ける作品だと手ごたえを感じることができた」と話すとおり、上映中は笑いが絶えなかったようで、本作の笑いを誘うシーンが世界でも受け入れられたことで、さらに期待が高まる。本作は16日(土)より公開。『愛と誠』6月16日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー
2012年06月11日挙式はご両親の結婚記念にちなんで11月。元女子バレーボール日本代表の落合真理さんが、2012年5月16日に会社員の男性と入籍することになったと発表があった。自身のブログでも「ご報告☆」と題して入籍予定の旨を報告している。挙式や披露宴は、落合さんと相手の男性のご両親の結婚記念日でもある11月の予定。仲のいい二人の写真もブログに掲載されている。幸せいっぱいのコメントも。バレーボールを引退後も、モデルやタレントとして新しく活躍している落合さん。入籍後も、仕事は続けていく方針のようだ。彼はとっても優しくて、誠実で、スポーツマンで、いつも私を笑わせてくれながら、包み込んでどんな時でも守ってくれる、生涯最高のパートナーです。と、幸せなコメントがブログで語られていた。元の記事を読む
2012年05月08日三池崇史監督が妻夫木聡と武井咲をキャストに迎えた映画『愛と誠』が、第65回カンヌ映画祭のミッドナイトスクリーニング部門で上映されることが決定し、三池監督と妻夫木から喜びのコメントが届いた。その他の写真本作は、梶原一騎・ながやす巧の名作コミックを原作に、超不良の大賀誠(妻夫木)と生粋のお嬢様・早乙女愛(武井咲)を軸に描く純愛映画。音楽プロデューサー・小林武史によってアレンジされた『あの素晴しい愛をもう一度』などの不朽の名曲とともに、パパイヤ鈴木によって振り付けされたダンスが劇中で繰り広げられる。18日に行われた一般試写会で三池監督は、「カンヌは絶対無理」と言っていただけに、今回のカンヌでの上映決定には驚いたようで、「あまりにも予期していなかったので自分の中では事件。コンペではなく『純粋に映画を楽しもうぜ』ってところに呼んでいただいたので、カンヌのお客さまに楽しいひと時を過ごしていただければ良いなと思う」とコメント。昨年は、市川海老蔵主演『一命』が同映画祭のコンペティション部門に出品されており、三池監督は2年連続カンヌという快挙を成し遂げた。主演の妻夫木は、「自分たちがやって来たことが間違いじゃなかったという喜びがあります。日本で面白いことやろうぜって映画を作っている人たちがいるということを少しでも届けられたらうれしいです」と話し、「原作も知らないカンヌで世界の方々が観て、どのような受け止め方をするのか気になってしょうがない」と、現地での反響を心待ちにしているようだ。『愛と誠』6月16日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー
2012年04月20日梶原一騎・ながやす巧の伝説的コミックを三池崇史監督、妻夫木聡・武井咲共演で映画化した『愛と誠』が、このほど5月16日(現地時間)に開幕する第65回カンヌ国際映画祭にて公式選出され、オープニング・クロージング上映と並ぶミッドナイトスクリーニング部門で上映されることが決定した。妻夫木さん扮する超不良・太賀誠と武井さん扮する超お嬢様・早乙女愛の運命的な愛の物語を軸に、「激しい恋」、「あの素晴しい愛をもう一度」など昭和の名曲の数々と踊りが観る者を惹きつける純愛エンタテインメント。三池監督にとってカンヌへの出品は、昨年の『一命』に続き2年連続となる。「いやもうびっくりですよね!目一杯作っているので、選んでいただくのはとても嬉しいです。あまりにも予期していなかったので自分の中では“事件”だな、カンヌ大丈夫なのか(笑)という衝撃はあります。梶原一騎VSカンヌというのは良いですよね」と監督本人も驚きを隠せない様子。「カンヌのお客さまに楽しいひと時を過ごしていただければ良いなと思っています」と喜びの言葉を寄せている。また、妻夫木さんと共演の斎藤工さんからも喜びのコメントが到着!「日本の方は原作もあり、なじみも深いので色々な見方ができると思いますが、確実に面白いことは間違いないと思うんですよ。それを原作も知らないカンヌで世界の方々が観てどのような受け止め方をするのか、気になってしょうがない、とにかく感想が聞きたいです」(妻夫木さん)。「原作、監督、音楽など日本の才能が結集した日本代表作品のメンバーに自分がいられてすごく嬉しかったです!それがカンヌでどう響くのか気になります。歌謡曲という日本の文化もアピールできて“日本は元気だぞ”という象徴にもなる作品だと思っています」(斎藤さん)昭和の日本を代表する漫画の映画化、そしていまの日本映画界を代表する鬼才・三池崇史と豪華キャストたちによる渾身の“純”日本エンタテインメントが、果たして海外ではどのように迎えられるのか?『愛と誠』は6月16日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:第65回カンヌ国際映画祭 [映画祭]愛と誠 2012年6月16日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2012「愛と誠」製作委員会■関連記事:妻夫木聡&斎藤工、大暴走する『愛と誠』三池監督にヒヤヒヤ!?妻夫木聡、31歳での高校生役に「すいません」と苦笑妻夫木聡&武井咲が歌い、踊る…『愛と誠』音楽プロデュースは小林武史!武井咲、忽那汐里、剛力彩芽に続け!「国民的美少女コンテスト」3年ぶり開催岩井俊二×北川悦吏子によるラブストーリーも東映、多彩なラインナップを発表
2012年04月20日累計発行部数が30万部を突破した貴志祐介氏のベストセラー小説『悪の教典』が映画化されることが先ごろ発表されたが、このほど伊藤英明が主演を務め、三池崇史監督がメガホンを執ることが発表された。その他の写真『悪の教典』は、生徒から絶大な人気を誇るさわやかな高校教師として知られているが、実は他人への共感能力をまったく持ち合わせていない生まれながらのサイコパス(反社会性人格障害)の蓮実聖司を主人公にしたサイコサスペンス。小説は昨年夏に発売された当初から大きな話題を呼んでおり、映画化決定のニュースが流れると、誰が主人公・蓮実を演じるかに注目が集まっていた。原作者の貴志氏は「この作品を映画化する際には、主人公・蓮実を誰が演じるかが最大のキモだと思っていました。これまで、いろいろな名前が挙がりましたが、まさか『海猿』の伊藤英明さんとは!」と今回のキャスティングに驚いているようだが「最高の配役だと確信しました。蓮実役に最も必要な“強さ”がありますし、好青年のマスクに見えるダークなものを演じられる希有な役者さんだと思います」とコメント。さらに「監督はというと、もう、三池さんしか考えられません。バイオレンスが十八番というだけでなく、繊細な感性で細部まで計算され尽くした演出をされる監督だと思います」と映画化に期待を寄せている。伊藤は「原作を読んで主人公・蓮実の発する絶対的な“悪”に、鳥肌が立つほどの恐ろしさを感じました。この役を演じていくうちに、自分の人格が蓮実に飲み込まれてしまわないかちょっと心配です(笑)。と、同時にこれ程の強烈な“悪”に挑戦する事が出来て、役者冥利に尽きると思っています」と意気込みを語っている。撮影は今年4月にスタートし、6月にクランクアップ。11月に全国東宝系で公開される予定。『悪の教典』11月 全国東宝系ロードショー
2012年03月06日「市川海老蔵という生き物」――。インタビューの最中に彼の隣に座る三池崇史監督がふと発した表現に思わず頷いた。これこそが11代、300年以上にわたって脈々と受け継がれてきた成田屋の名跡を背負う男の存在感なのか。役柄について、現場について、三池監督について飄々と、そして意外なほど多弁に語るが、ひとつひとつの言葉がずっしりとした重みをもって心を突き刺してくる。まるで映画の中で彼が演じた津雲半四郎のように。まもなく公開となる映画『一命』。武士の面目を背負うがゆえに人として、親として大切なものを喪った主人公の悲哀を彼はどんな思いで表現したのか?三池監督の才能と愛情は「ブルーチーズの味」(海老蔵さん)現場での海老蔵さんの様子を語る三池監督の表情は、演出家というよりも初めて間近に触れた歌舞伎役者に興味津々のファンに近い。映画を観終えたいち観客のように目を輝かせながら感想を語る。「映画と違うんだとびっくりしたのは、歌舞伎役者というものは“貯めていくもの”なんだということ。映画は消費していくもの。撮ったら終わりでフィルムが残るだけ。同じシーンをやることは二度とないけど、(歌舞伎は)凄まじい数がある古典などを演じるだけでなく、後世に伝えていかなくてはいけない。そこは根本的に違う。だから(海老蔵さんは)1週間あったらすぐ半四郎に戻りますよ。役どころとしては、真剣に生きる場所をなくしてしまった人に、真剣に取り組まなくちゃいけない。しかも、最後に井伊家に乗り込んで…というシーンがあるので、『そこがお芝居として計算が立つのか?』という思いもありました。でも、ひとつひとつをああだこうだと考えて映画のために芝居をするというよりも、その場に立って、目の前にこの相手がいるとこういう芝居になる、という演じ方を見せてくれた。この2つ(計算とその場の感性での演技は)矛盾してるんだけど、すごく不思議な感覚でした。それでいて、自分のことより共演者に興味津々なんですよ(笑)。『役所広司さんってなんでああいう芝居できるの?』とか『瑛太くんって自然でいいよね』と。要はテストで相手をよく見てる。それだけの余裕があるんでしょうね」。一方の海老蔵さんも三池監督の演出力に心酔した様子。三池組の心地よさ、何より現場をひとつにまとめる三池監督が持つ“吸引力”をこう語る。「監督の存在が空気を作ってる。スタッフを含め、三池さんに惚れた人たちが現場にいるんですよ。だから監督があえて言わなくても、現場の人間が無意識に動いていて見事だなと思いました。それで監督がたまに口を開くと、僕ら歌舞伎役者には想像できないものが出てくる。リアルを超えたリアルに、さらに様式美がかかっているようなことを言い出すんです。血がドロドロとしているのに、それを最終的に美しいと思わせるような…。この間、歌舞伎をやらせてもらったんですが、三池さんが僕の中で活きてるんですよ。『三池さんならどう考えるかな?どうやるかな?』ってね。僕がそういう風に思う人は、いままでほとんどいなかった。才能と愛情のかたまりがブルーチーズのようにいい感じで腐食して(笑)。ブルーチーズって忘れられない味でしょ?そういう何とも言えない世界観を持ってらっしゃるなと思います」。「侍とは何か?それは僕には分からない」(三池監督)これまで歌舞伎の中でも幾度となく侍役を演じてきた海老蔵さん。本作で演じた半四郎を含め「本音と建前」という言葉で、侍という存在を演じる面白さを明かしてくれた。「『こうあるべきだ。このように生きなくてはいけない』という守るべきルールがあるけど、人間として生きる上でそれは必ずしも腑に落ちない。でも、それを口に出せないで本音と建前に葛藤し『我が苦しみはここにある』というところがドラマとしての侍の面白さでしょう。今回の半四郎も主君のお家がなくなって浪人になるけど、侍魂というものは常にある。一方で家庭ができて、子供が生まれ、さらに娘が子を産み人間としての喜びを初めて知った――人間としての本音がそこでできたわけですね。そこで葛藤し、喜びを覚えつつも満たされようとするところで全てを失ってしまう。しかも娘婿は流行りの狂言切腹で死んでしまう。『何でだ?』という思いを抱えて井伊家に乗り込んで『どこがあなたの本音なんだ?』と、自分が武士として考えるものを照らし合わせに行くわけです。それは“確認”なんて生易しいものではなく、『おれたちは何なんだ?』、『本当に武士として正しいのか?人間としてどうなんだ?』、『それが武士の生き方か?人間として幸せなのか?』と。そこが面白さですね」。三池監督にとっては『十三人の刺客』に続く本格時代劇となるが、「侍とは何か?それは僕には分からない」と語る。その真意は?「女の人を描くのと同じ感覚かな。僕の映画は女性の登場人物が極端に少ない。僕には女の人のことは分かんないから、分かったように女優に女の人について演出をするのは変でしょ?それと似たようなもので『侍とはこういうものだ』と理解する必要もないし、できない。分からないからやってみる、作ってみるしかないんです。『理解を超えたもの』というのは僕の中で最高のリスペクト。逆に『あなたのことを分かってます。侍ってこうですよね?』という人が撮ったら小さくなっちゃう気がする。『侍って何でしょう?』というスタンスが必要なんですよね。それは撮った後も変わらないですね」。スクリーンで初めて見せる父親の愛、悲哀現場での海老蔵さんは、共演者に興味津々だったという監督の証言を先に紹介したが、実際、映画やTVを主戦場とする現代劇の俳優陣からは普段の舞台とは違った刺激を受けたようだ。「瑛太くんは爽やかな好青年というイメージでしたが、メチャクチャ熱いんですよ。面と向かって『負けませんから。負けたくないんです』という感じで『おぉ、何だろうこの熱さは』って(笑)。素晴らしいのは“ふつう”でいられる感度。歌舞伎をやっていると、非日常に対する対応が多い。TVや映画は日常を切り出すわけで、その日常のふとした瞬間の0.01秒の間が瑛太くんからは見えるんです。僕にはそれはないですね。『この間でそれを表現するんだ?面白いな。でもこれを歌舞伎でやったらどうなるんだ?一秒はかかるな』とか考えてました。満島さんは女優独特というか、すごく入り込むんです。普通、そういう女優さんは近寄りがたい空気を持っていますが、彼女は意外と大丈夫。器量が大きいんでしょうね。入り込む人は前日や1週間前から入ってるからそういう壁があるし、ベールが掛かっているものだけど、彼女はそれをふとした瞬間に解いて、人とコミュニケーションを取ったり、場の空気を考える余裕を持ってる。若いのにすごいなと思います」。劇中、満島さん演じる娘の美穂、瑛太さん扮する娘婿の求女を温かく見守り、2人の間に生まれた孫を深く愛する半四郎。海老蔵さん自身が一児の父親となったのは映画の完成後だが、父親を演じることについて、こんな話を語ってくれた。「(孫役の赤ちゃんを)抱くと泣いちゃうんですよね(苦笑)。でも本当のお母さんが抱くと泣き止む。でも、いまになって考えると、自分の子も自分が抱くと泣き止むんですよ。(半四郎は親ではなく)おじいちゃんだから、泣いてもいいのかな、不正解ではなかったなと思っています(笑)。実際に父親じゃないのに父親を演じることについてはよく聞かれます。歌舞伎で『寺子屋』という話があって、主君のために自分の子を身代りに殺して差し出すんですが、先輩たちは『自分に子供がいないとできない。気持ち分からないぞ』とおっしゃる。逆に酒を飲んで酔っ払う演技は実は酒を飲まない人の方がうまいということもある。ということは、子供がいないからこそ表現できる子供への愛もあるのではないか?と思うんです」。真実とフィクション、現代と過去――そのはざまに立つ男の“覚悟”が垣間見える。改めて、父親になった海老蔵さんが父の愛の深さ、悲哀を新たにスクリーンで、舞台上で表現する姿を見てみたい気がするが…。まずは『一命』で“父”海老蔵の愛と葛藤、それを受け止めた三池監督が作り出した世界観をじっくりと感じてほしい。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会一命 2011年10月15日より全国にて公開© 2011映画「一命」製作委員会■関連記事:三池監督&満島ひかりが赤ちゃんを前にしての海老蔵の素顔を暴露!海老蔵、ファンに謝罪「新たな気持ちでの精進」誓うと共に家族への思い語るキャスト&監督登壇『一命』舞台挨拶付き完成披露試写会に10組20名様ご招待満島ひかりの“初”母親姿が解禁!泣く赤ん坊のために海老蔵が歌舞伎を披露!【カンヌレポート番外編】カンヌに華をそえる!スターたちのファッションチェック
2011年10月12日映画監督の三池崇史と園子温、俳優の吹越満によるトークイベントが1月20日(木)、東京・港区の東京ミッドタウン内の「ビルボードライブ東京」で行われ、園監督を中心に、3人は過激なトークを繰り広げ会場は大きな盛り上がりを見せた。「三池崇史presents大人だけの空間」と称したトークショー付きの試写会企画の第2弾で、この日は吹越さん主演の園監督最新作『冷たい熱帯魚』の上映を実施。上映前のトークイベントに登場した時点で3人、特に三池監督と園監督はすでにほろ酔い気味!三池監督は『冷たい熱帯魚』を「ここ何年かにおける驚くべき傑作」と絶賛する。一方で「僕と園さんの映画との関わり方は全く違う。僕はいろいろやりつつも、いまは健全な家族で楽しめる作品作ってる(笑)」と自身の健全さをアピールして園監督との違いを強調!「園子温が暴れ回った後を付いていく。(園監督が)僕らの作れる映画の幅をどこまで広げてくれるのか」と続けると、これに園監督が「逆ですよ!三池崇史が森を伐った後を、僕らはスポーツカーで走るつもりなので心外です」と反論し、会場は笑いに包まれた。映画は、90年代に実際に起きた「愛犬家殺人事件」を基にしているが、園監督は「“事実は小説より奇なり”と言うけど、事実は起承転結の“結”がダラダラしたりする。だから“転”から“結”の部分をフィクションにした」と熱弁。勢いあまって「そこで吹越さんが…」と核心を語りそうになり、慌てて吹越さんが「まだ(観客は)観る前ですから!」と止めに入る一幕も。さらに、酒とタバコがトーク中も“注入”されていく中で、発言内容はどんどん過激に。三池監督は、自身の監督作で今年公開となる『忍たま乱太郎』の話題でも自虐的な発言を交えながら会場の笑いを誘う。園監督も負けじと(?)、現役の映画監督や公開中の作品の名を挙げて「消えてなくなれ!」などと毒を吐き続けた。吹越さんが慌てて「普段はこういう人じゃないです!」と再び“火消し”に走るも、2人はどこ吹く風。「いまの映画監督なんて全員ダメでしょ?」(園監督)などとさらに過激な方向に…。吹越さんは「ほかの作品や監督のことは置いといて…」と苦笑しつつ、「『冷たい熱帯魚』のオファーは本当に、本当に嬉しかった」と充実した表情を見せる。ちなみに園監督が吹越さんに主演を依頼した経緯はというと「喫茶店で話してたら吹越さんが入ってきたので『(スケジュール)空いてる?』って(笑)。そのいいかげんさが良いものを呼ぶと信じてる」と力強く語り、三池監督も頷いた。さらに園監督は「血まみれになりながら書いた」など、こちらも過激な製作の過程を暴露。三池監督は「映画は狂人が作るべきものなんですよ!例えば、勝新太郎がいまの時代に二十歳で生きてたとしても、映画関係者は誰も見向きもしない。そんな状況になってしまった。そんな中で園子温は勝手なことして生きてる」と三池流のエールを送り、観客の喝采を浴びていた。ちなみに、ここまで過激な方向で息のピッタリ合ったやり取りを見せた三池監督と園監督だが、今夜が初対面だという…。『冷たい熱帯魚』は1月29日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。■関連作品:冷たい熱帯魚 2011年1月29日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開© NIKKATSU■関連記事:鬼才・園子温監督最新作『冷たい熱帯魚』試写会に25組50名様ご招待満島ひかり主演の未公開作も上映!園子温監督作品の特集上映開催決定
2011年01月20日ヴェネチア国際映画祭9日目となる9月9日午後(現地時間)、金獅子賞を争うコンペティション部門に三池崇史監督の『十三人の刺客』がついに登場。公式上映に先立ち、記者会見が行われ、三池監督、役所広司、山田孝之、プロデューサーのジェレミー・トーマスが出席し、各国の記者から盛んに質問が飛んだ。日本の芸能界に詳しい台湾の記者からは、「優しいイメージのあるSMAPの稲垣吾郎さんに、悪役を演じさせたのはなぜですか?」という質問が。三池監督はまず欧米の記者たちに対し「殿を演じた稲垣吾郎さんは、日本ではアイドルなんです。日本ではアイドルは悪い役は普通やらないものなので、(台湾の記者は)まさかと思ったのでしょう」と説明。続けて「稲垣さんは10年以上もNo.1として君臨しているSMAPの中で、特殊な存在なんです。トップでもないし、けれど重要な位置を占めている。とても屈折した魅力の持ち主なので、この役にぴったりだった。映画では彼の存在感そのものが、活かされていると思います」と語った。また、刺客たちを率いる侍を演じた役所さんは、イタリアの記者から役作りについて聞かれ、「(自分をのぞく)12人が命を預けられるリーダーになることが、今回のテーマでした」と語った。会見前に行われたプレス試写も大好評で、受賞に期待がかかる。ある中国の記者は「最高にクール!傑作だと思う」と興奮気味に語った。クエンティン・タランティーノ、ギジェルモ・アリアガら審査員団が、果たして同じ反応を示すか?11日夜(現地時間)の結果発表が楽しみだ。(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会第67回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]■関連記事:劇中では赤ジャージのカトリーヌ・ドヌーヴ、華麗なドレスでヴェネチア降臨清水崇が満島ひかり×香川照之×大森南朋で3Dホラー再挑戦!ヴェネチアで一部を上映『ノルウェイの森』に強敵出現ソフィア・コッポラ新作に喝采!現地紙は最高点『ノルウェイの森』にスタンディング・オベーション松山ケンイチ「確信」得た!『ノルウェイの森』に質問続出! 凛子、松山ケンイチと「楽屋にこもって話し合った」
2010年09月10日