人気急上昇中の女優・武井咲が、佐藤健主演で実写化が発表されている映画『るろうに剣心』のヒロイン・神谷薫を演じることが明らかになった。原作ファンの間で「誰が演じるのか?」と注目を集めてきたヒロイン・薫役はいま、最も輝きを見せる17歳が演じることに。原作は和月伸宏により、「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)で連載され、90年代後半のジャンプを引っ張った大人気漫画。幕末の世に“人斬り抜刀斎”の異名でおそれられた剣客・緋村剣心が、明治の世で“不殺(ころさず)”を胸に誓い、生きていくさまを描く。コミックの累計発行部数5,000万部超。いまなお高い人気を誇っているが、そんな中で佐藤さん演じる主人公の剣心はもちろん、ヒロインの薫を演じる女優にも原作ファンの厳しい視線が向けられることは必至で、強烈なプレッシャーも予想されるが、メガホンを握る大友啓史監督は「薫役は彼女以外考えられなかった」と語る。以下、大友監督のコメント。「ヒロイン・薫は若いながらも、神谷活心流道場主として父の教えや誇りを守り、流儀を継承していかねばならない立場。色々と背負うべきものが多いけど、それを糧にして成長していくという薫のキャラクターの背景が、いま現在の武井さんの姿と重なった。武井さんは、これから間違いなく大きくなっていく女優さん。無邪気な顔も持ちながら、仕事に対して根性が据わっている。今後色々な役を通じて、真っ直ぐに大きくなっていく可能性を感じる。今回は、剣術だけでなく、所作や心構えなど、学ぶことも多い役どころ。しかも、大人気のコミックが原作なので、多くのファンがいる。プレッシャーや大きな期待がかかる中で、彼女ならきっと魅力的な薫像を創り上げられると思う。剣心役の佐藤健くんと並んだときのバランスも、とてもいい。佐藤くんは、実は性格も骨太いところがあり、いま練習しているアクションも含めて、重心がしっかりしている演技をする。その佐藤くんが演じる剣心に、武井さんが持つ凛とした雰囲気がよく似合う。17歳という設定もあわせて、薫役は彼女以外考えられなかった」。この春、20年間在籍したNHKを退職した大友監督が、フリーとして歩み始めて第1作目となる本作の鍵を握るヒロインとして自信を持って武井さんを抜擢した。17歳の若さで大役を任せられた武井さんだが「多くの方からすごく愛されている原作コミックの実写化ということで、すごく嬉しく、楽しみな気持ちと同時にいまから大変緊張しています。撮影に向けて、殺陣の稽古や所作などいろいろ覚えることも多く、そういった一つ一つの動作に気が引き締まる思いです。この映画に携わるスタッフ・共演者のみなさんとのチームワークで、みなさんに喜んで頂けるような作品にできるよう、私も精一杯力を尽くしこの撮影に挑みたいと思っています。公開楽しみに待っていて下さい」と気合十分に意気込みを明かしてくれた。8月にいよいよクランクインを迎えるが、佐藤さんと武井さんの出演以外はストーリーも含めいまだ謎に満ちた本作。原作のどのあたりのエピソードが描かれるのか?元新撰組の斎藤一ら原作の人気キャラクターは登場するのか?などなどファンの興味は尽きない。『るろうに剣心』は2012年夏、公開。■関連作品:るろうに剣心 2012年、公開■関連記事:佐藤健で「るろうに剣心」実写化!「龍馬伝」監督と再タッグ
2011年07月26日独特の文体とストーリー展開で、多くの読者の支持を受けると同時に、文壇を悩ませる作家・舞城王太郎の書き下ろしの原案を相武紗季、溝端淳平、栗山千明、平岡祐太というフレッシュなキャスト陣を迎えて映画化した『NECK』が来年の夏に公開されることが発表された。「煙か土か食い物」で2001年にメフィスト賞を、「阿修羅ガール」にて第16回三島由紀夫賞を受賞、「好き好き大好き超愛してる。」は芥川賞の候補に挙がるなど、華々しい経歴を持つ一方で、その特異な文体と構成が、一方で称賛を、一方では酷評をといった具合に賛否を呼ぶ舞城王太郎。覆面作家として活躍する彼が、このたび「同一モチーフの全く別のストーリー」(本人談)という2本の新作を書き上げた。それは「NECK」という題名で一つは舞台化、もう一つは映画化されることになった。独自の研究でお化けを作り出そうとするちょっと変わった女の子・杉奈と彼女に恋する大学の同級生・首藤友和、杉奈の幼なじみの人気作家・越前魔太郎、魔太郎の担当の美人編集者の4人を中心とした“恐怖”の物語が展開される。映画版で主人公の杉奈を演じるのは相武紗季。友和に溝端淳平が扮する。この2人は、前クールで好評を博した月9ドラマ「ブザービート」でも共演しており、再共演に注目が集まる。また作家の魔太郎には平岡祐太、担当美人編集者に栗山千明とこちらも昨今、映画にCMに引っ張りだこの2人とあって、公開前から期待が高まる。ちなみに、溝端さんは映画版のみならず、河原雅彦の演出による舞台版にも出演。こちらでは酒井という役名で映画と同じく中心の4人のうちの1人を演じるということで、舞台では板尾創路らと共演することになるという。今回の製作発表に際し、相武さん、溝端さんのコメントも到着。相武さんによると「(杉奈は)見た感じも白衣を着てたり、髪型もちょっとイメージチェンジを図ってます」とのこと。また、初めてのホラー映画挑戦に関しても「(ホラーの中にも)恋の“胸キュン”があったり、ただ怖いだけではない、色々な要素がある作品」と語っている。溝端さんは、自身が演じる首藤を「マイペースな杉奈に恋をして、振り回されまくる子犬のような青年」と称し、作品についても「観た人が爽快さを感じたり、笑ったりしながら、ブルッと震えてしまうような作品になる、誰も観たことがない“胸キュンホラー”」と期待を語る。監督は「永遠の仔」、「天国への階段」、「ランチの女王」、「不機嫌なジーン」などの人気ドラマの演出を手掛けてきた白川士(たけし)。本作で初めて長編映画のメガホンを握る。これまで「映像化不可能」、「映像に不向き」といった声を浴びてきた“異端児”舞城王太郎作品だが、舞台でそしてスクリーンでどのような形で表現されるのか?『NECK』は先日より撮影が始まり、11月末にクランクアップし、来年のゴールデンウィークの完成を目指している。公開は来夏、シネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて。舞台版「NECK」は青山円形劇場(東京・青山)にて2月12日(金)より公演開始。2010年は舞城王太郎「NECK」旋風が到来する?■関連作品:NECK 2010年夏、シネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開
2009年11月13日