結婚リアリティ番組『いきなりマリッジシーズン4』(ABEMA)に出演していた濱崎麻莉亜さん(享年23)が8月26日に亡くなった。予期せぬ訃報に、濱崎さんを悼む声が広がっている。初対面の男女が出会った当日に挙式し、30日間の“新婚生活”を経て実際に結婚するかどうかを決める同番組。8月1日から配信された最新シリーズだが、濱崎さんの死を受けて制作・配信の見合わせが発表された。「濱崎さんは自ら命を絶ったと報じられており、番組では『子供をたくさん産みたい』『結婚を急いでいます』と強い結婚願望を語っていたといいます。また19年に配信された婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン シーズン3』(Amazon Prime Video)にも出演。亡くなった原因は、現在捜査中だそうです」(テレビ局関係者)■出演者ケアを強化したことを明かしていたABEMAリアリティ番組を巡っては、『TERRACE HOUSE TOKYO2019-2020』(フジテレビ系/Netflix)に出演していたプロレスラーの木村花さん(享年22)が今年5月に亡くなったばかりだ。花さんは生前、SNSでの誹謗中傷に悩まされていたという。花さんの死を受け、フジテレビは制作を中止。再犯防止などについての検証チームを立ち上げた。いっぽうABEMAでは『いきなりマリッジ』だけではなく、各局の中でも最多のリアリティ番組を配信。本誌は今年6月、出演者のケアや誹謗中傷への対策方法を聞いていた。出演にあたっては「番組ごとのコンセプトや独自のルールを理解してもらった上で、本人の意向を最重視して出演してもらっている」と回答。また出演者のケアについて「年齢層の若い方のご出演も多いので、番組としてもSNSの誹謗中傷を含めた反響について相談しやすい環境を作るなど、できる限りのサポートを行わせていただきながら番組制作を行っております」とし、「インターネットやSNS上での誹謗中傷、嫌がらせへの調査・法的手続きに関する相談窓口」も設置したことも明かしていた。出演者のケアを強化したというABEMAだが、リアリティ番組を制作する意義が問われている。花さんの母である木村響子さんは、8月29日にTwitterでこう苦言を呈した。《世界中のリアリティー番組で40人以上の方が亡くなっていますこの事実を知ってもまだリアリティー番組を楽しめますか?出演者は実在する人間これだけの犠牲者をだしてもこの世の中にリアリティー番組は必要なの?観ないという選択肢もあります誰もみなければなくなるのでは?》「フジテレビは7月に番組の検証結果を発表しました。『制作側が出演者に対して、言動、感情表現、人間関係等について指示、強要したことは確認されませんでした』と、“やらせ”を否定。しかし響子さんは、花さんが生前に『やらせの指示があった』と明かしていたことを証言しています。両者の意見が食い違っていることから、同局の検証を疑う声も上がっています。確かにリアリティ番組は若者ウケが良く、ほぼ一般人を起用しているので制作費も抑えられるといいます。ですがSNSなどで誹謗中傷の標的にされやすいなど、高いリスクも孕んでいます。また今回のように、出演者のケアを強化したからといって守り切れるとは限りません。恋愛や結婚といったプライベートを、商業化すること自体見直す必要があるでしょう」(前出・テレビ局関係者)
2020年09月02日ABEMAオリジナル結婚リアリティー番組『いきなりマリッジ 結婚に本当に必要なこと』(毎週土曜22:00~)に出演中の濱崎麻莉亜さんが死去したと28日に発表されたことを受け、同番組で濱崎さんと“新婚生活”を送っていた西片圭佑さんが30日、自身のインスタグラムのストーリーズを更新し、心境を告白した。西片さんは、番組の中で濱崎さんと“結婚式”を挙げたときの2ショット写真を投稿。「ご心配して下さった皆様ありがとうございます。まだ気持ちの整理はつかないけれど、一緒に過ごした日々は忘れないよ。マリア、たくさんの笑顔をありがとう」とつづった。『いきなりマリッジ』は、複数組の男女がいきなり結婚式を行い、その後30日間の新婚(同棲)生活を経て晴れて本当の夫婦になるのか、それとも別れを選択するのか、その一部始終に密着する結婚リアリティーショー。『いきなりマリッジ 結婚に本当に必要なこと』はシリーズ第4弾として配信されていた。ABEMA公式サイトで28日、「この度、ABEMAで配信中の『いきなりマリッジ』に出演されている濱崎麻莉亜さんがお亡くなりになったと連絡をいただきました」と報告。「ご家族の皆様、関係者の皆様へ、スタッフ一同、心よりお悔やみ申し上げます。現在、状況を確認中ではございますが、出演者のみなさまをはじめ、関係者のみなさまのサポートをできる限り行ってまいります」と記した。そして、「現在配信中の『いきなりマリッジ』シーズン4につきまして、 ご遺族および関係者のみなさまへの配慮を最優先にし、 番組の制作および配信を見合わせることを決定いたしました」と発表し、「番組を楽しんでいただいていた視聴者のみなさまに、お詫び申し上げます」と謝罪した。
2020年08月30日