「第五回シネマプロットコンペティション2010」(主催:ユナイテッド・シネマ)のグランプリ作品発表イベントが11月18日(木)、ユナイテッド・シネマ豊洲で行われ、審査委員長を務めた森田芳光監督らが出席した。「これを映画にしたいしたら面白い」という思い、ひらめきのアイディアを一般募集し、優秀作品を選出、映画化する企画で、応募総数1,554作品から、主婦のクレーマーのある出来事を綴った、三村さゆりさんのプロット『クレーマー』がグランプリに選ばれた。山口県在住で、この日のために上京した三村さんは、森田監督から「発想は自身の経験から?」と聞かれ、「いえ、クレーマーらしき人を見かけて題材になると思って、1時間くらいで書きました」とサラリ。森田監督は「怖いですね」と強心臓ぶりに舌を巻き「彼女が自分でシナリオを書いて、監督もやったらいいですよ。性格もこう見えて図太そうです」と“寸評”。会場の笑いを誘った。三村さんには賞金30万円が贈られた。準グランプリ(賞金:10万円)には、死に場所をハンティングする若者と老人の交流を綴った、井上洋美さんの「死にハン。」。井上さんは「今日はちょっと調子に乗って帰って、明日から謙虚な自分に戻ります」と喜んだ。ほかに、ユナイテッド・シネマ賞(副賞:ユナイテッド・シネマ年間パスポート)に、「見守っちゃる。」を選出。今回の映像化作品は、テーマ部門でテーマ部門賞に輝いた馬場大介さんの「バルーンリレー」に決定した。その他の受賞作品の映像化は未定。一方、森田監督は自身のデビュー時をふり返り「こういう機会が30年前にあったら絶対応募したのに…原稿用紙200枚くらい書いて受かると思って投函していた人間ですから」とボヤキ節も。「誰も撮らせてくれないから、家を担保に借金して映画を作りました」と武勇伝を披露。受賞者らを激励(?)した。「シネマプロットコンペティション2010」公式サイト■関連作品:僕達急行 A列車で行こう 2011年秋、全国にて公開予定© 2011『僕達急行』製作委員会武士の家計簿 2010年12月4日より全国にて公開© 2010「武士の家計簿」製作委員会■関連記事:堺雅人仲間由紀恵の加賀友禅振袖姿にウットリ堺雅人主演!『武士の家計簿』劇場鑑賞券を5組10名様プレゼント堺雅人と仲間由紀恵が夫婦で節約に奮闘!『武士の家計簿』試写会に35組70名様ご招待森三中・黒沢と“夫婦”役の松山ケンイチ小雪との結婚の質問には…松山ケンイチ&瑛太が初共演コメディで“鉄ちゃん”コンビ結成!「運命的な感じ」
2010年11月18日2010年が明けました。シネマカフェ読者のみなさま、今年もよろしくお願いいたします。さて、このコラムですが、1月より装いも新たにスタートいたしました。タイトルは「シネマモード」。作品にまつわる話はもちろん、ファッション、インタビュー、パーティの話題なども交えて、より楽しいコラムにしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。リニューアルの第一弾は、昨年から次々と映画化や舞台化されてきた“モードの女王”ガブリエル・ココ・シャネルのお話。ついに、『シャネル&ストラヴィンスキー』が、1月16日(土)に公開となります。昨年公開された2作『ココ・シャネル』、『ココ・アヴァン・シャネル』では、シャネルがどんな人物だったか、ビジネスウーマンとして、女としてどんな人生を歩んだのかが丁寧に描かれた伝記的側面が大きいものでしたが、この作品は、20世紀を代表するロシアの大作曲家、イゴール・ストラヴィンスキーとの恋愛に的を絞り、ココ・シャネルの思想、価値観により肉薄して、人物像をより具体的に浮き彫りにしています。不思議なもので、ひとつのことがらをクローズアップすることで、全てが見えやすくなるような気がすることも。それが、伝説的なパフューム「No.5」と傑作バレエ音楽「春の祭典」(ストラヴィンスキー作)が歴史に刻まれるための必然的な出会いなら、なおのことです。恋多き女と言われるシャネルですが、すべての恋愛をこと細かく解説していくよりも、ひとつの愛に焦点を当てることで、見えてくる魅力、人間性というのもあるのです。恋がどんな風に彼女の創作に影響したのか。男たちがなぜ彼女に惹かれ、なぜ惹かれながらも去って行ったのか。フランス映画らしく、無駄なセリフは少なく、演技も演出もしっとりとポエティック。20世紀初期のクラシカルかつアヴァンギャルドというアンビバレントな魅力をスモーキーカラーの映像に乗せて。監督は『ドーベルマン』、『ブルーベリー』などを撮った鬼才ヤン・クーネン。昨年から続いたシャネル関連映画の中でも、最もヨーロッパ映画らしさを漂わせているのがこの作品なのですが、スタイリッシュな作風が最もシャネルというブランドのイメージに近いとも言えるでしょう。もちろん、登場するきらびやかなファッションそのものにもうっとり。メゾンは、シャネルのコレクションやアーカイヴ、そしてココが実際に暮らしたパリ・カンボン通りのアパルトマンをも使用する許可を出し、多数の衣裳やアクセサリーの貸し出しにも応じたのだとか。前の2作もメゾンからの協力を受けているものの、さらに『シャネル&ストラヴィンスキー』では、現在のデザイナー、カール・ラガーフェルドが特別に制作した衣裳を用いています。最もシャネル社との協力関係が密になっている作品と言えるでしょう。それもそのはず、主演のアナ・ムグラリスは、カールの大のお気に入りで、彼にとってはここ数年創作の女神=ミューズであり続けている女性。『ココ・アヴァン・シャネル』の主演、オドレイ・トトゥも、シャネルNo.5のイメージキャラクターを務めてはいますが、アナとカールの関係は、2002年からとより親密です。親密な関係性ゆえ、ヤン・クーネンは当初、シャネルのミューズであるアナをココとして起用することに躊躇していたようですが、「彼女はココそのものだったから、そのことの方が大切だった」と起用を決めたとか。これ以上ないほど恵まれた環境で、本物に囲まれながら制作された『シャネル&ストラヴィンスキー』。20世を代表する世紀の女の美学にたっぷりと浸れる1作です。(text:June Makiguchi)■関連作品:シャネル&ストラヴィンスキー 2010年1月16日よりシネスイッチ銀座、Bunkamura ル・シネマ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© EUROWIDE FILM PRODUCTION■関連記事:香りと音楽に込めた恋『シャネル&ストラヴィンスキー』試写会に10組20名様ご招待ファッション小噺vol.109王道の伝記&ピグマリオン精神に見る“シャネル”
2010年01月15日ザック・エフロンの最新主演作『Me And Orson Welles』(原題)のUKプレミアが18日、ロンドンのヴュー・ウエスト・エンド・シネマで開催され、ザックや共演のクレア・デインズ、リチャード・リンクレイター監督らがレッド・カーペットに登場した。交際中のヴァネッサ・ハジェンズとのツーショットが期待されたが、ザックは1人で出席。彼をひと目見ようと集まったファンの声援を受け、サインや写真撮影に快く応えていた。会場となった映画館のあるレスター・スクエアはロンドンの演劇の中心地。リポーターから、舞台出演に興味はあるか尋ねられ「機会があれば、ぜひ。新しいことに挑戦したいんだ」と意欲を見せていた。ロバート・キャプロウの同名小説の映画化で、1937年に若き日のオーソン・ウェルズが演出した舞台「ジュリアス・シーザー」に出演するチャンスを得たニューヨークの高校生の少年の物語。オーソン・ウェルズを演じたクリスチャン・マッケイほか、ベン・チャップリン、ケリー・ライリーら共演者も出席した。(text:Yuki Tominaga)© Reuters/AFLO© Reuters/AFLO■関連作品:ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー 2009年2月7日より全国にて公開© Disney Enterprises, Inc.■関連記事:今年も開催、ティーン・チョイス・アワードで、予想通りのあの映画が11冠!『ハイスクール・ミュージカルザ・ムービー』ブルーレイを3名様にプレゼント未公開映像にライブ・パフォーマンスと今年も盛りだくさんのMTVムービー・アワード37歳を演じて怖いものなし?ザック・エフロン「悪役も気味悪い役もいけるよ(笑)」「ザッくーん」の呼びかけでザック・エフロン登場「日本のファンは世界一かわいい」
2009年11月20日