タレントの石塚英彦が、きょう15日に放送されるテレビ朝日系バラエティ番組『あいつ今何してる?』(毎週水曜19:00~19:56)に出演し、学生時代から「笑いをとることに命をかけていた」と明かす。この番組は、ゲストの学生時代の同級生の"今"を調査していくもの。石塚は、学生時代から笑いに対するこだわりが人一倍強かったといい、「笑いをとることに命をかけていた」と振り返る。そんな石塚の同級生としてVTRに登場するのは、一緒にクラスで笑いをとっていたという人物。石塚がかつてやっていたというあるギャグを披露するが、石塚本人は、その思い出話を石塚が突如否定しだす。笑いに命をかけていたという石塚は「こんなクオリティのものを当時の自分がやる訳がない」と力説。同級生の思い違いだったのか、真相が明らかになる。
2016年06月15日179日で亡くなった長女のはるちゃんと家族のエッセイ本「My Happiness Rule(マイハピネスルール)」を出版された田中美帆さん。第二子を出産し、今現在、仕事と育児を両立している田中さんに、出版に至るまでのお話とワーキングマザーとしてどんな日々を過ごしているのかを伺いました。───まずは、今どんなお仕事をされているのか教えて下さい。田中 関西美活サークルの運営、代表、ブロガー、メガネのセレクトショップAnother(アナザー)のディレクター兼オーナーなど、好きなことを仕事にしています。───関西美活サークルではどんなことをしていますか? また、始めたきっかけを教えてください。田中 友達やブログの読者さんから「スキンケアは何を使ってるの?」とか「こうゆうお店知らない?」とかオススメのものを聞かれることが多かったので、私が本当に良いと思っている物や人、場所をみんなに知ってもらえる場を作りたいなと思ったことがきっかけです。私のブログやフェイスブックを見た方がイベントに参加し、SNSで紹介してくださってから、どんどん広がっていきました。現在のメンバー数は約1500人です。関西美活サークルには、働く女性や主婦などさまざまな方がいらっしゃいますが、この活動が一人の女性として輝くきっかけの場になれば、と考えています。それから、個人で仕事をしている人、これから何かしたい人が集うランチ会や、クリスマスパーティー等を企画したり、東京の著名な美容家の方をゲストでお呼びして直接メイクを学べるセミナーなどを不定期で開催しています。現在は、メンバーの方に商品開発に入っていただき、率直な意見を出してもらうこともあります。───仕事と子育てを両立する上で大切にすることはなんですか?田中 私は、子どもが生まれた後も仕事を続けたいと昔から思っていたので、個人で仕事をしてきました。やはり雇われていると融通もなかなか利きませんし、私の性格上向いていないと思ったので。今になって、これは正解だったなと思います。子どもを見ながら家で仕事が出来るのでとても働きやすい環境だと感じます。一番大切にしたいものは家族なので、余裕が無くなるほどの仕事を詰め込まないようにしています。子どもの前ではいつでも元気なママでいたいですしね。もちろん、がむしゃらになることも時には大事ですが、常に楽しみながら仕事をしないといい結果が出ないタイプなんです。今回出版させて頂いた本の原稿を書く時も、好きなカフェにパソコンを持ち込んでリラックスしながら書いていました。文章を書くのは大好きなのでいくらでも書けました。娘を想いながらのとても幸せな時間でした。───仕事と育児を両方しているある1日の予定を教えて下さい。田中 だいたい下記のようなスケジュールで過ごしています。 7:00 寝室のカーテンを開けてベッドの上で子どもと戯れる 8:00 その後、主人のおにぎりを作り、仕事に送り出す 9:00 授乳後、出かける準備13:00 子どもを連れて、出版記念トークイベントに出演(子どもは、マネージャーに控室で見てもらう)16:00 子どもがすやすや寝てくれていたので近くのカフェでお茶を飲み、最後に授乳室で授乳18:00 帰宅18:30 子どもとお風呂に一緒に入り、授乳、寝かしつけ22:00 ブログを書く23:00 就寝───子育てをしながら仕事をする上で大切にしていることはなんですか?田中 メリハリです。どうしても子どもがいながら仕事をしていると、やらないといけない事が山ほどあります。家事もあるし。でも、焦ってしまうと目の前の事を片付けても、次のやらないといけない事を考えてしまったりで、結局悪循環。子どもって心ここにあらずの時って気づいている気がするんです。今は、子どももまだ2か月なので主人にも理解してもらい、家事は手抜きをしています(笑)。100%じゃなくてもいいかなって。───今子育ての悩みはなんですか?田中 授乳ケープがうまく使えなくていつも汗だくになります。授乳室があるところは良いのですが、人前でしないと行けない場面では、もう必死です。授乳室があるスポットがもっと増えたらいいなぁ。───今仕事の悩みはなんですか?田中 ありがたい事に、関西美活サークルへの企業からの仕事依頼が増えているのですが、実質2名で運営しているので人手が足りません。2016年は、同じ志を持って仕事が出来る仲間を増やしたいですね。───最近気になっていること、ものがあれば教えてください。田中 家事代行サービス。手が届かない場所の掃除をお願いしたいと考えています。すべてを自分でしようと思ってもなかなか出来ないので、その部分はプロの手を借りるのもひとつの手だなと検討中です。───子育てで悩んだ時はどんな方法で解消していますか?田中 溜め込まずにすぐに主人に相談します。平日は主人が帰ってきた後に今日あった事をお互い話しています。それは結婚当初から変わりません。この時間で、だいたいの事は解決します。今は私が眠たくてなかなか夜更かし出来ませんが、子どもが出来る前は、話しが弾み過ぎて寝不足になるなんてことも多々ありました(笑)。子どもが生まれる前は、カップルの延長のような感じでしたが、今は絶対的なチーム(家族)になれた気がします。───本を出版されたことを、はるちゃんにどんなメッセージとして届けたいですか?田中 はるちゃんから教えてもらったたくさんのメッセージを本にしたよ。私がはるちゃんにもらった生きる力を、今後は私がたくさんの人にしっかりと伝えていくからね! お空からこれからも見ていてね!今回出版された、長女・はるちゃんと家族の日常をえがいたエッセイ本には、愛娘の生と死を経験したからこそ感じる幸せを「マイハピネスルール」として綴っています。すべてを受け入れ、再び人生を歩き出す家族の姿が、すでに手にしている幸せとは何かを優しく問いかけてくれる一冊です。田中美帆(たなか・みほ)1983年生まれ。フジテレビ「あいのり」のテレビ出演をきっかけに、タレントとして活動。その後サロン主宰やアロマのイベント事業を経て、2013年、関西を中心に女性の活躍をサポートするコミュニティ「関西美活サークル」を立ち上げる。また、講演や主催イベントなど様々な活動情報に加え、美容やファッションなど日常を綴ったブログ「SWEET MIE」を開設。1日最高65万PVを誇るパワーブロガーとしても活躍し、アメブロ公式トップブロガーに認定されている。娘・悠(はるか)の妊娠から出産、そして6か月の命の軌跡を綴った記事が話題を呼び、特に女性読者から多くの反響がよせられている。 「My Happiness Rule(マイハピネスルール)」
2015年12月01日女優 門脇麦や竹野内豊が出演したことで話題になった東京ガスのテレビCMシリーズ「ガスの仮面 MASK OF GAS」。その集大成となるウェブ限定ムービー 本公演「SWAN LAKE」が公開されている。この本公演は、クラシックバレエの代名詞である「白鳥の湖」を現代のテクノロジーを駆使して再解釈されたもの。この公演の制作には、豪華クリエイター陣が参加しており、振付にはPerfumeなど多くのアーティストやCMの振付を担当する演出振付家 MIKIKO氏が、映像制作にはメディアアーティスト 真鍋大度氏が、ディレクターにはビジュアルデザインスタジオ「タングラム」の矢吹誠氏らが名を連ねた。今回は真鍋氏に加え、ライゾマティクスの木村浩康氏、電通の菅野薫氏、PARTYの中村洋基氏、石塚美帆氏らに、企画制作の裏側について話を聞くことができた。――クライアントである東京ガスからはどのようなオーダーが?PARTY 中村洋基(以下、中村氏)「とにかく(顧客を)ウェブに連れてきて、というオーダーでした。以前、私が『東京ガスストーリー』というテレビCMを使ったキャンペーンを実施したことがあり、そのときウェブではYouTubeのアノテーション(オーバーレイとして表示されるクリック可能なテキスト)と呼ばれる機能を使って、ユーザーの選択によってストーリーが変わるウェブドラマを制作しました。このときテレビCMからウェブへの流入が多く、良い評価をいただきました。“今回はそれ以上に面白いものを作ってほしい”と言われました。加えて、東京ガスという会社が、ガスを作って売っているだけではない。コンロやミストサウナなど家庭向けの商品も提供しているという認知度を高めてほしいということでした」―― 「バレエ」という企画が生まれた経緯は?中村氏「これはテレビCMシリーズの方にまで話は遡るのですが、テレビCMでもウェブでも、見た人に楽しみながら商品を理解してもらいたいという思いがありました。当初から、登場人物の成長に合わせて物語が進んでいきストーリーの中で商品を自然な形で登場させて、CMで伝えきれない商品情報をウェブで深く語るというスキームを考えていました。ただし、商品情報を並べるだけでは視聴者に見てもらえないので、そこにエンタテイメントが必要になる。そのときに、バレエを踊りながらコンロの機能を紹介したり、バレエの技を商品特徴に絡めて表現したら面白いのではないかと思い、バレエを題材にすることにしました。ちなみに当初は、ウェブ限定ムービーではなく、観客を呼んで公演を実施しUSTREAMで中継するウェブイベントなどの可能性も検討されていたんです。いずれにしても、僕らがバレエというものを現代風に、そして自分たちの得意な方向に再解釈したら面白いんじゃないかと思いました」――この豪華なチームが編成されていくまでの流れは?中村氏「バレエを現代風に再解釈するとなったときに、どんなチームで行くべきかと電通の菅野さんに相談しました。すると、“やっぱりライゾマさんなんじゃないか”という話になって、大度さんと木村さんをお呼びしました。バレエの振り付けだったらライゾマさんと一緒にPerfumeの仕事をやっているMIKIKOさん。映像なら、矢吹さんといった具合に」電通 菅野薫(以下、菅野氏)「洋基くんからお話をもらったのが10月ぐらい。本公演の公開が12月だったのでスケジュール的には大変だろうなと思いつつ、こんなチームでできたら素晴らしいねと思いました。コンセプトについては、バレエという真面目なんだけれども面白いと思ってもらわなくてはいけないので、今までのやり方では進まないなとも」中村氏「そこで、Perfumeの公演でよく感じるような"これ、どうやってやってるの"と思うような技術、それを駆使するチームの血を入れてみたら、バレエがキャッチーなものになるんじゃないかと思ったんです」真鍋大度(以下、真鍋氏)「これまでバレエ経験者の方と、コンテンポラリーの新しい作品を制作したことはありました。しかし、バレエをそのまま演出するということはなかった。MIKIKOさんと一緒に考えて進めていきました」――自身にとって、挑戦的だったと感じるところは?木村氏「テレビCMとウェブ限定ムービーの温度感をそろえることと、きちんとプロダクトの理解に落ちていくことを意識しました。そのためにムービーだけでなく、サイトの方にも工夫を施しました」PARTY 石塚美帆(以下、石塚氏)「テレビCMはコミカルな演出である一方、ムービーはシリアス。しかし、デザインとしてはきれいにまとめられたのではないかと思います」中村氏「本公演を見たひとに"作ってるやつ、何考えてるんだ"と思われたかったのはあります。ふざけたことを高いクオリティーでやりきるという一種の定石です。このときに大切なのが、高い完成度であることです。そういうことを企めるメンバーをそろえたかったんです」菅野氏「ひとつは、真鍋さんやMIKKOさんらが作り出す、高いクオリティーの強度を保ったまま出せる場づくり。ふざけ方を間違うと実力を活かせませんし、おふたりのファンから"なんであの人、こんなことしたんだろうね"と思われてはいけませんから。もうひとつは、きちんと広告としてワークさせるということ。Perfumeのファンが本公演を見たときにも"きれいだね"で終わってしまってはいけないと思っていました」――見どころは?菅野氏「どこの部分にどんな技術を投入しているのか分からない。"どうやってやったんだろう"と思える要素と、それを解くヒントを映像の中に散りばめました。そういうところを楽しんでほしいです」中村氏「たしかに、どこからがリアルの人が表現していて、どこからが魔法のような演出なのか、不思議に思える楽しさがあると思います。加えて、フォグプロジェクション自体も面白いです。フォグに映像を投影させて、それと門脇さんのリアルの踊りとがマッチするあたりは、現場でも感銘を受けたのを覚えています」真鍋氏「商品があるということがもちろんベースにあって作ってはいるけど、あくまでも作品として作っているので、純粋に楽しんでほしい。門脇さんはバレエの経験にブランクもあって、忙しい中練習していた。そういうのが現場でも伝わってきました」菅野氏「それと、強く言っておきたいのはMIKKOさんが素晴らしかったということ。単なる振り付け師の方と思われたら、それは損していると思います。テクノロジーや映像、ウェブのことを演出の中に取り込んで、ひとつの作品を作り上げるしなやかさや才能は素晴らしかった。肩書きを付けるのが難しいほど」真鍋氏「実際にひとを動かすとなると、僕らはできないことが多い。そういうところはMIKKOさんにおまかせでした」――技術的な見どころは?真鍋氏「作り方をばらすのは面白くないと思うので、あんまり言いたくないのですが、舞台装置の中には自作したものもあります。普段からそうなのですが、コンセプトや演出ありきなので、技術ははまれば使うし、はまらなければ使わないというやり方です。映像に落とし込むところのタングラムチームが特に良かったと思います」中村氏「現場では、「Adobe After Effects」を起動して、演技に合わせてその場で映像を調整したりしていました。その場で再構築してみたいな。そうやって作品の完成度が上がっていくのは面白かったです」――作品に対する反響は?中村氏「私が手がけるものは、つっこみどころが多いコンテンツばかりなので、"ここまで終始かっこよくていいのかな"と思っていましたが、"かっこいい"、"どうやって作ってるんだろう"、"コミカルなウェブムービーの最後にこれかよ"といったありがたい反響をたくさんいただきました。豪華クリエイター陣による、東京ガス「ガスの仮面」本公演「SWAN LAKE」。ぜひご覧いただきたい。
2014年02月21日「あきらめかけた頃に久々の同窓会の通知が届いたような気持ち」。実に11年ぶりにモンスターたちの世界への帰還となった、石塚英彦(ホンジャマカ)はそんな風に表現し、久しぶりにコンビを組むことになった田中裕二(爆笑問題)も、我が意を得たりとばかりにその言葉に頷く。ディズニー/ピクサーの名作『モンスターズ・インク』の前日譚となる『モンスターズ・ユニバーシティ』がついに公開!前作に続いて日本語吹替え版のボイスキャストを担当した石塚さんと田中さんが、サリーとマイクになりきって(?)登場してくれた。前作では、モンスター界のエネルギー源となる子どもたちの“悲鳴”を集める会社「モンスターズ・インク」の最強の怖がらせ屋コンビである2人の活躍が描かれたが、本作で描くのはこの2人の出会い。いかにして2人は黄金タッグを組むに至ったのか?怖がらせ屋を養成するエリート機関である“モンスターズ・ユニバーシティ”での青春が綴られる。石塚さんが本作の製作を知ったのは、制作・配給関係者からでも事務所からでもなく、「田中くんから聞いた(笑)」。ちなみに、田中さんのニュースソースも仕事の関係者ではなく、インターネットのニュースだったとか…。当初、石塚さんは、前作の純粋な続編としてマイクとサリーの“その後”が描かれるものだと思っていたという。「そうなんです。前作で子どもたちの“悲鳴”ではなく“笑い”をエネルギーにするというところが描かれたので、今回はいよいよ本格的に笑わせに入るのかと(笑)。これは『ホンジャマカ』と『爆笑問題』としても黙って見過ごすわけにはいかないぞ。ホントに面白くないとエネルギーが集まらないからシャレにならないなって思ってたんです(笑)」。「夢」というのは本作の大きなテーマの一つ。小さな頃から怖がらせ屋になるという夢を持ち続けてきたマイクは、大学でも誰よりも勉強と努力を積み重ねるが、体が小さくて見た目が可愛らしいという、怖がらせ屋になるには致命的な欠点を抱えている。理想と現実。自分がなりたいものと、自分に適していることの違い。マイクもサリーも自分、そして夢と向き合いながら、答えや自らの進むべき道を探していく。現在、芸能界で確固たるキャラクターと地位を確立している石塚さんと田中さんだが、2人にも若い頃に、なりたい自分と現実のギャップや挫折を味わったことや、壁にぶつかることで、逆にこれまで知らなかった新たな自分の個性や強みを発見した経験はあるのだろうか?石塚さんは「僕はね、そもそも最初から全てがスムーズに行くなんて思ってないんだ」と語り、柔和な笑みを浮かべつつこう続ける。「この世界(=芸能界)、どこがゴールなのかって分からないんですよ。僕が最初に考えていたのは、映画の主役をやりたいってこと。バラエティに出たり、食レポ(グルメ・レポーター)をやりながらも、少しずつ芝居のお仕事ももらって、いつになるか分からないけど死ぬまでにできたらいいな、という思いでいまだに『映画の主役をやる』という夢を追い続けてるんです。そういう意味で僕自身は挫折を感じたことはないし、別の仕事に関しても通過点であり勉強だと思ってるから、『オレはこれがやりたいわけじゃないのに』とも思ったことはないんです」。田中さんは野球選手にアナウンサーなど、叶わなかった夢を列挙し「挫折の連続だった」と明かしつつも、「叶わなかったことに対して全く悲観していない」と付け加える。「マイクと同じでクラスで一番小さいから、野球選手になりたいって言っても『そんな奴になれるわけない』って言われちゃう。おまけに中学に行ったら肝心の野球部がない(笑)!次にアナウンサーになりたいって思って放送部に入って、日本大学の放送学科に進もうとするんだけど落ちちゃって演劇学科しか受かんなかったの(苦笑)。アナウンサーも無理かなと思ったら、そこで出会ったのが太田(光)で、そこでまたいろいろ予期せぬことがあって大学も中退したりしつつ、コンビ組んでお笑いを目指すことになったんです」。最初に思い描いていたものとは違う道筋かもしれない。だが予期せぬ形でかつての夢が実現することも…。「そう。なりたかったアナウンサーにはなれなかったけど、いろんな番組で司会をやったりラジオをやらせてもらえたり。こうやって声の仕事までさせてもらえてる。野球選手は無理だったけど、スポーツ番組を通していろんなアスリートや指導者の方に貴重なお話を伺えたりもしている。予定とは違うけど、でも石塚さんが言ったように『ここが終わり』という地点がないからね。今後、どうするかも決めてないし、予想がつかない。(石塚さんを指して)この人なんて、アイドルの後ろでバックダンサーとして踊ったりしてたんだから(笑)!」。2人に共通しているのは「楽天的なところ」(田中さん)。そして、自分や環境が変わっていくことを怖れないことも、新たな道を切り拓く上での大きな強みとなっている。「最近、2人で話しててよくテーマになるんだけど、1個の夢に限定することはないんだよね。ずっと『ナポリタンが食べたい』って思ってたけど、実は煮込みの方が美味しかったってこともあるじゃん」(石塚さん)。「そうそう『ナポリタン一つ!えっ?ない?マジかよ…じゃあ煮込み』って言って、食べてみたらムチャクチャうまかったり(笑)。夢なんて叶う方が珍しいんだし、その過程で別の夢も生まれてくるものだからね」(田中さん)。「それでも――」と石塚さんが笑みを浮かべつつも真剣なまなざしで付け加えたのが、「踏み出すこと」の大切さ。「いま持ってる夢に向かって踏み出さないと何も始まらない。僕もただ『映画に出たい』って言ってるだけじゃしょうがないから勇気を振り絞って、20歳のときに大学を休学した。そこで振り絞った先が『劇団ひまわり』だったんですが(笑)。この映画を観た子どもたちにも『なれっこない』なんて思ってほしくないですね。親の立場からしたら心配で『公務員になってほしい』って思うものかもしれないけど…(笑)」。最後に“相方”の存在について。サリーにとってマイクがかけがえのない相棒であるように、石塚さんには恵俊彰さん、田中さんには太田さんという、切っても切れないパートナーがいるが、夢を追いかける上で相方ってどういう存在なのだろうか?「僕は何も考えないタイプなので…」と切り出したのは田中さん。「コンビを組むということも、そもそもお笑いをやるってことも相方が誘ってくれたからこそのもの。あいつがいなかったら僕の人生、何も起こってなかった。本当にさっき言ったように、昔から夢見ていたことがいろいろと叶ってるけど、相方がそういう風にしてくれたようなもので感謝してますね」。一方、石塚さんは「うちの相方はまさにマイク」と頷く。「『ライブをやろう』って言い出すのも恵だし、日程を決めたり『この劇場だとお笑い色が強いから、こっちの役者さんが使う劇場を借りよう』とかプランを立てるのもあいつなんです。攻め方や細かいことを積み上げていってくれるから、まさに映画の中のマイクそのものですね」。これぞベストキャスティング。前作から10年以上を経て、改めてそう感じる。(text:cinemacafe.net)■関連作品:モンスターズ・ユニバーシティ 2013年7月6日より全国にて公開(C) Disney/Pixar.All Rights Reserves.
2013年07月10日