全国のDVD&ブルーレイレンタル店および販売店の店員1,734人が「いちばんオススメしたい大好きな作品」を投票する「第1回ビデオ屋さん大賞」の結果が発表され、細田守監督によるアニメーション映画『サマーウォーズ』が栄えある大賞に輝いた。書店員の投票によって選出され、いまや既存の文学賞以上の影響力を持つに至った「本屋大賞」に続けとばかり、近年、「マンガ大賞」、「映画館大賞」など“現場”の視点で消費者にオススメするという形の賞が生み出されてきたが、またひとつ新たなアワードが創設!また、ビデオ屋さん大賞のイメージキャラクター(画像)のデザインをリリー・フランキーが手がける。確かな目を持ったプロが仕入れを行い、お客さんに素敵な出会いを提供するビデオ屋さん。数万タイトルの在庫に囲まれ、日々、消費者のニーズに最前線で触れている彼らが「何ならタダで見てほしい」と思うのはどの作品なのか?それを形にすべく、四半世紀の歴史を持つビデオレンタル店向け業界誌「ビデオ・インサイダー・ジャパン」と、DVD販売店向け業界誌「DVDナビゲーター」(キネマ旬報発行)が実行委員会を組織。2010年にリリースされたDVD&ブルーレイ45,000タイトルを対象に、全国の店員1,734人が10ポイント投票制――つまり、1作品に10ポイント投票するもよし、1ポイントずつを10作品にふり分けるもよし、という形式で票を投じ、その総獲得ポイントで順位を決定した。1位に輝いた『サマーウォーズ』は、総投票者数247人で798点を獲得!「オリジナル脚本で描かれたスケールのデカさにやられました。ラストへ向けての盛り上がりがハンパなく、何回観ても一緒に叫びたくなる。『こい!』」(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社中国支店 映像バイヤー)、「3日に1度は必ず見てます!」(文苑堂TSUTAYA熊野店)など全国の店員から熱いコメントと票を集めた。同作の細田守監督からは「栄えある『第1回ビデオ屋さん大賞』を頂戴し、大変嬉しく思います。『サマーウォーズ』は世界的な危機に対して、日本の家族、親戚が戦う物語です。このアニメーション映画も、多くのスタッフの家族的繋がりによって作られました。改めて、この映画を共に支えてくれた多くのスタッフ、また日本中のビデオ屋さんに足を運んで頂いたファンのみなさまに感謝致します」という喜びのコメントが到着した。第2位には1位と僅差の237人の票が投じられ、775点を獲得した『トイ・ストーリー3』がランクイン。3位には221人による637点を集めた『アバタ―』。以下、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.』、『インセプション』と続いた。上位10位のうち、先述の『サマーウォーズ』、『トイ・ストーリー3』、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』に8位の『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』を加えた計4作品がアニメーション作品。洋画が4作で、邦画では共に堺雅人が主演を務める『ゴールデンスランバー』(7位)、『南極料理人』(9位)の2作がトップ10入りを果たした。また、ひとり10ポイント投票制という独自のルールを生かし、各作品の得点をその作品に投じた人数(投票者数)で割った数値、すなわち、その作品のひとりあたりの平均得点を“偏愛濃度”として換算。この偏愛濃度の全体の平均数値は2.39となっており、数値が多ければ大きいほど、この作品を一途に愛する人が多く、少なければ少ないほど、より多くの人がマイベスト10に入れた、みんなが大好きな普遍的に愛される作品という目安となる。ちなみに『サマーウォーズ』は、798点÷247人で偏愛濃度3.23とやや高めといったところ。トップ10に入った作品では第10位の『オーケストラ!』が投票者数74人に対して得点は303点で偏愛濃度4.09と圧倒的な高さを見せた。ほかには各部門ごとの特別賞も決定!未公開洋画・OV部門では、脱獄犯と刑事の間で繰り広げられる12ラウンドに及ぶ緊迫の脅迫ゲームを描いた『12ラウンド』が受賞したほか『バック・トゥ・ザ・フューチャー 25thアニバーサリー Blu-ray BOX』が初BD化部門賞を獲得した。ベスト10作品を順番に借りて楽しむもよし。また、偏愛作品に賭けるか、安心して見られる「みんな大好き」作品を見るかなど楽しみ方はいろいろ。玄人好みでもあり、一般のお客さんのニーズにもしっかりと対応。「NO MORE ガッカリ!」を謳った頼れるDVD&ブルーレイガイドの誕生は、今後も大きな話題を呼びそうだ。第1回 ビデオ屋さん大賞※()内の数字は左から得点数、投票者数、偏愛濃度1位:『サマーウォーズ』(798/247/3.23)2位:『トイ・ストーリー3』(775/237/3.27)3位:『アバター』(637/221/2.88)4位:『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.』(475/137/3.47)5位:『インセプション』(432/137/3.15)6位:『第9地区』(405/197/2.06)7位:『ゴールデンスランバー』(403/148/2.72)8位:『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』(340/111/3.06)9位:『南極料理人』(322/91/3.54)10位:『オーケストラ!』(303/74/4.09)※公式サイト内で上位100作品を発表特別賞未公開洋画・OV部門:『12ラウンド』TVA・OVA部門:「けいおん!!」海外TVドラマ部門:「FRINGE/フリンジ」アジアTVドラマ部門:「三国志 Three Kingdoms」国内TVドラマ部門:「モテキ」バラエティ部門:「LONDONHEARTS」初BD化部門:『バック・トゥ・ザ・フューチャー 25thアニバーサリー Blu-ray BOX』公式サイト:■関連作品:バック・トゥ・ザ・フューチャー 1985年12月より公開バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 1989年12月より公開バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3 1990年7月より公開オーケストラ! 2010年4月17日よりBunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開© 2009 Focus Features LLC. All Rights Reserved南極料理人 2009年8月8日よりテアトル新宿にて先行公開、22日より全国にて公開ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会第9地区 2010年4月10日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 District 9 Ltd All Rights Reserved.インセプション 2010年7月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reservedヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 2009年6月27日よりシネマスクエアとうきゅうほか全国にて公開© カラーアバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reservedトイ・ストーリー3 2010年7月10日より全国にて公開© DISNEY/PIXARサマーウォーズ 2009年8月1日より新宿バルト9、池袋HUMAXシネマズ、梅田ブルク7ほか全国にて公開© 2009 SUMMER WARS FILM PARTNERS■関連記事:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、『バットマン』新作で悪役に挑戦テキサス州で開催のメディア見本市にE・ペイジらが出席。震災への義援金募集も実施大震災に見舞われた日本に、セレブたちが続々とメッセージを送信『カーズ2』本編前の短編で『トイ・ストーリー3』の“その後”の物語を上映!『ナルニア』初登場1位!オスカー4冠『英国王のスピーチ』も異例の大ヒットスタート
2011年03月22日第4回WOWOWシナリオ大賞の授賞式と前回の第3回で大賞を受賞した作品をドラマWとして映像化した「遠い日のゆくえ」の記者会見が3月8日(火)に都内で開催され、選考委員長を務めた映画監督の崔洋一、ドラマに主演する永山絢斗らが出席した。今年のシナリオ大賞で、587作品の中から見事、大賞に輝いたのは、福島カツシゲによる「エンドロール 〜伝説の父〜」。福島さんは「笑顔になってもらいたいという思いで書いた作品です」と挨拶。大賞受賞作は映像化されることになるが、自身、舞台俳優として活動しているというだけあって「まず、自分が出たいです」と笑顔で語っていた。選考委員長の崔監督は「既存の枠を越えた作品に出てきてほしい。賞にあわせた“傾向と対策”ではなく、突き抜けてほしい」と受賞者、そして新たに概要が発表された第5回の応募者に向けてのメッセージを述べた。続いて昨年、大賞を受賞した「仄かに薫る桜の影で」を基に製作された「遠い日のゆくえ」が3月13日(日)に放送されるのに合わせて、主演の永山さんと共演の富田靖子、風吹ジュン、朝原雄三監督が登壇。孤独死や事故でこの世を去った人々の部屋の掃除や遺品の整理を行う“特殊清掃業”に就いた青年が、偶然手にした孤独女性の日記から、彼女の“生”の軌跡を追って行く姿を描いた本作。主人公の孝志を演じた永山さんは「これまでに読んだことのない内容の脚本で、知らなかったことが多く書かれていました。孤独死というものをどこか他人事と思ってましたが、例えばおじいさんやおばあさんだけでなく幅広い年代に起きているという事実、孤独死だったからといって、必ずしもつらく苦しい人生だったとは言えないことなどを知り、勉強になりました」と真摯に語った。富田さんは初共演となった永山さんについて「口数の少ないかっこいい男の子。ときめきました」とニッコリ。風吹さんも「同じ事務所で4年ほど前から知っていますが、珠のように美しかったのが、男らしくかっこいい青年に育ちました」と母親のような表情で大絶賛。これには永山さん、少々照れくさそう。永山さんは昨日、22歳の誕生日を迎えたばかりということで、作品にちなんで日記の形のケーキがプレゼントされた。風吹さんは「人生は長い。これまでもいろいろあっただろうけど、まだまだあるよ」と人生の先輩として“予言”。富田さんは「いまのままで素敵なので、永山くんらしくいてくれたら」と祝福の言葉を送った。「好きな仕事をして、こうして祝っていただいて幸せです」と語る永山さん。22歳でやりたいことは?という報道陣からの問いに「それはもう20歳で済ませましたので…」と意味深なコメントも!笑顔で会場を後にした。ドラマW「遠い日のゆくえ」は3月13日(日)22:00よりWOWOWにて放送開始。
2011年03月08日第61回ベルリン国際映画祭が20日に閉幕、コンペティション部門でイランのアスガー・ファルハディ監督の『Nader and Simin: A Separation』(原題)が最高賞の金熊賞に輝いた。日本勢ではフォーラム部門に出品された瀬々敬久監督の『ヘヴンズストーリー』が国際批評家連盟賞と最優秀アジア映画賞を受賞した。『Nader and Simin: A Separation』は家族でイランからの出国を考える女性と、老父と国に留まる決意をした夫が離婚調停の際に思わぬ事態に直面するドラマ。物語を通して現代のイランの様相がうかがえる本作はキャストが銀熊賞最優秀男優賞、女優賞も受賞した。ファルハディ監督は2年前に『彼女が消えた浜辺』で同映画祭銀熊賞監督賞を受賞しているが、イラン映画が金熊賞受賞するのはこれが初めて。19日に行われた授賞式の際、ファルハディ監督は今年の映画祭で審査員に選出されながら、イランで禁錮刑を下され映画祭参加が叶わなかったジャファル・パナヒ監督について受賞スピーチで言及。「彼の問題は解決すると信じています。そして、彼が来年、この場に来ることを願っています」と語ったが、パナヒ監督は反政府運動に関わったとして6年の禁固刑の判決を受け、今後20年間の映画製作と海外渡航禁止を言い渡されている。銀熊賞審査員賞は『倫敦から来た男』のタル・ベーラ監督がドイツの哲学者・ニーチェの晩年のエピソードを題材に描くモノクロ作品『The Turin Horse』(原題)。受賞後の会見でタル監督は「これが私の最後の作品になります」と語った。銀熊賞最優秀監督賞は地元ドイツのウルリッヒ・コーラー監督(『Sleeping Sickness』<英題>)、銀熊賞最優秀脚本賞は『The Forgiveness of Blood』(原題)のジョシュア・マートン 、アンダミアン・ムラタジが受賞。また、短編映画を対象にしたベルリナーレ・タレント・キャンパスのベルリン・トゥデイ・アワードを英国在住の三宅響子監督のドキュメンタリー『Hackeney Lullabies』(原題)が受賞した。2009年の『愛のむきだし』(園子温監督)、昨年の『パレード』(行定勲監督)に続いて国際批評家連盟賞を受賞した『ヘヴンズストーリー』は4時間38分の力作。家族を殺された少女、妻子を殺された若い夫、理由なき殺人を犯した青年など、20人以上の登場人物が複数の殺人事件を介して繋がっていく11年間の物語。日本では昨年10月より全国にて順次公開中。(text:Yuki Tominaga)写真は『Nader and Simin: A Separation』(原題)で金熊賞を受賞したアスガー・ファルハディ監督。© AP/AFLO■関連作品:ヘヴンズ ストーリー 2010年10月2日よりユーロスペース、10月9日より銀座シネパトスほか全国順次公開© 2010 ヘヴンズ プロジェクト■関連記事:毎日映画コンクール授賞式稲垣吾郎、極悪人役にSMAPメンバー「地が出てるね」『ヘヴンズ ストーリー』忍成修吾インタビュー「この仕事が好きなんだなと実感した」
2011年02月21日第5回目報告富国生命が、金融庁に対して第5回目となる、業務改善計画の実施状況の報告書を提出した。これは平成20年8月1日付で、同社が金融庁に提出した計画をうけてのもの。報告書は大きく分けて下記の3点からなっている。1.経営管理(ガバナンス)態勢の改善および強化2.内部監査態勢等の改善および強化3.保険金等の支払漏れ等に係る再発防止策等の必要な見直しおよび改善※画像はイメージ経営陣への素早い報告と顧客の声まず1の経営管理に関しては、さらに細かく分類された項目が並ぶが、代表例を幾つか挙げると、経営陣が保険金等の支払い・不支払い状況を、より適切に把握できるようにするため、取締役会への報告を四半期毎に行うようにした。また保険金等の支払い業務に関わる人員を増強し、現在は120名体制を維持していること。給付金等を支払った顧客1万名に対して実施したアンケートに基づき、様々な再発防止策を重ねている、などが挙げられた。年4回の自主検査2では、保険金等支払管理部門の監査体制を強化し、本社各部門においては原則年1回の自主検査を、同部門では年4回実施し、その都度速やかに検証を行っていることなど。3では上記を総括する同社の意思が述べられ、下記のような見解も発せられている。保険金等の支払漏れ等に係る再発防止策を確実に実施するとともに、保険金等支払管理部門をはじめとする業務改善計画に関与する部門ならびに内部監査部門による検証を行い、再発防止策の必要な見直しおよび改善を図っております。
2011年02月06日贈呈式の翌日に皇居へ昭和25年に創設され、戦後の荒廃した状況から、日本の保健衛生の向上に貢献した個人や団体を表彰する『第63回保健文化賞』の募集が開始された。主催は第一生命で、後援には厚生労働省などが名を連ねる。応募期間は4月15日まで。毎年秋に贈呈式が行われ、翌日には受賞者が天皇・皇后両陛下の拝謁を賜る同賞は、前回までに605団体、311名の個人が晴れて受賞をしている。同賞の対象となるのは、下記の基準を満たしている個人・団体。1.保健衛生(関連する福祉等を含む)を実際に著しく向上させた団体あるいは個人2.保健衛生(関連する福祉等を含む)の向上に著しく寄与する研究または発見をした団体あるいは個人10年以上の活動を応募は必ず他薦を基準とし、国外の活動も含まれる。また同賞における保健衛生とは、『保健医療』『生活環境』『高齢者保健福祉』『障がい者保健福祉』『少子化対策』などを指している。応募の資格として、団体であれば10年以上の実績、個人であれば50歳以上で、かつ10年以上の活動年数などが必要。平成22年度は、団体・個人合わせた賞金総額が2,500万円となり、神奈川県の『川崎病の子供をもつ親の会』、三重県の『三重県アルコール関連疾患研究会』など多数が顕彰されている。応募や問い合わせなど、詳しくは主催者まで。第一生命CSR推進室(大坪)※CSR推進室は平成23年4月1日付でDSR推進室に改称します。TEL 050-3780-6950受付時間 平日9:00~17:00
2011年02月03日最優秀賞は東京都三鷹市ファシリティマネジメント(FM)の普及や発展に、貢献のあった団体等を表彰する『第5回日本ファシリティマネジメント大賞』の入賞が発表された。これは社団法人日本ファシリティマネジメント推進協会(JFMA)が主催したもので、同協会によるFMの定義は下記の通り。「企業・団体等が組織活動のために施設とその環境を総合的に企画、管理、活用する経営活動」今回最優秀賞を受賞したのは東京都三鷹市であったが、保険関連業界からは、東京海上ホールディングスの一員である東京海上日動システムズ(以下シス社)が奨励賞を受賞した。受賞の理由シス社は、『社員がワクワクしながら働ける』『自主性を重んじる』などのFM方針を基調とした、3つのプロジェクトを推進。『フリーレイアウトオフィス』として、執務机を可搬式にした結果、スペース効率が30%も向上したり、レスペーパー会議を進めて、プリンタ印刷枚数の50%削減を達成するなど、大きな成果を上げた。さらに同社の障がい者雇用率は、法で定められた1.8%のほぼ倍となる3.5%となった。今回の受賞は、これらの事例が社員のやる気向上や、社会貢献に繋がっていると評価された。同社は今回の受賞に際し、下記のようなコメントを発表した。「社員のやりがいを最大限発揮でき、社会に貢献できる会社づくり」を企業理念・経営戦略として掲げ、社員の自発的活動や、きめ細かい能力開発活動に取り組んでいます。
2011年01月23日1月16日(現地時間)に発表された第68回ゴールデン・グローブ賞。映画部門では『ソーシャル・ネットワーク』が最多の4部門に輝いたが、TV部門では日本でも人気沸騰中の「glee/グリー踊る♪合唱部!?」が、2年連続となるコメディ・ミュージカル部門の作品賞をはじめ3冠を獲得した。落ちこぼれの合唱部(グリー部)の面々が州大会優勝を目指す姿を描き、レディー・ガガやマドンナ、さらにはローリング・ストーンズにポリスなど、新旧のヒット曲をふんだんに取り入れて大きな人気を博した「glee/グリー踊る♪合唱部!?」。対象となる主要5部門全てにノミネートされていたが、作品賞に加え、チア・リーディング部の冷徹なコーチであり、グリー部を敵視するスー・シルベスター役のジェーン・リンチが助演女優賞に、アメフト部のイジメのターゲットにされるゲイの少年で、女子顔負けの美声の持ち主であるカート・ハメル役のクリス・コルファーが助演男優賞の栄誉を手にした。ドラマ部門の作品賞の候補に名を連ねていたのは、日本でもリリースされている「デクスター」、「マッドメン」に加え、「グッド・ワイフ」、「BOARDWALK EMPIRE」(原題)、「ウォーキング・デッド」の5作品。その中から、禁酒法時代の東海岸一の歓楽街アトランティック・シティを牛耳った実在の男をモデルに製作された「BOARDWALK EMPIRE」が栄冠に輝いた。パイロット版を巨匠マーティン・スコセッシが手がけており、今後の日本上陸が楽しみなところ!本作で政治家にしてギャングという異色の主人公を演じるスティーヴ・ブシェミが、男優賞を獲得した。また、女優賞は、数々のTVシリーズで活躍してきたケイティ・セイガルが「Sons of Anarchy」(原題)で自身、3度目の受賞を果たした。コメディ・ミュージカル部門では、サエない物理学者の男性2人と彼らのアパートの向かいの部屋に越してきたセクシー美女の3人が繰り広げるドタバタを描いた「ビッグバン★セオリー」のジム・パーソンズが男優賞を受賞。女優賞は、検診でがんであることが判明した主人公が、残された人生を楽しんで生きようとする姿を描いた「The Big C」のローラ・リニーに贈られた。そのほかに目立ったところでは、ベテランのアル・パチーノが「死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実」でミニシリーズ・TV映画部門の男優賞を獲得。同じくミニシリーズ・TV映画部門の女優賞は、ジュディ・デンチ、ロモーラ・ガライ、ジェニファー・ラブ・ヒューイット、ヘイリー・アトウェルらを抑えて、クレア・デインズ(「Temple Grandin」)が手にした。受賞結果一覧<ドラマ部門>作品賞:「BOARDWALK EMPIRE」(原題)男優賞:スティーヴ・ブシェミ(「BOARDWALK EMPIRE」)女優賞:ケイティ・セイガル(「Sons of Anarchy」)<コメディ・ミュージカル部門>作品賞:「glee/グリー踊る♪合唱部!?」男優賞:ジム・パーソンズ(「ビッグバン★セオリー」)女優賞:ローラ・リニー(「The Big C」)<ミニシリーズ・TV映画部門>作品賞:「コードネーム:カルロス 戦慄のテロリスト」男優賞:アル・パチーノ(「死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実」)女優賞:クレア・デインズ(「Temple Grandin」)助演男優賞:クリス・コルファー(「glee/グリー踊る♪合唱部!?」)助演女優賞:ジェーン・リンチ(「glee/グリー踊る♪合唱部!?」)■関連作品:マッドメン [海外TVドラマ]© MMVII Lions Gate Television Inc. All Rights Reservedデクスター [海外TVドラマ]DexterTM © 2006 Showtime Networks Inc. All rights reserved. SHOWTIME and related marks are registered trademarks of Showtime Networks Inc. A CBS Company. TM, ® © 2009 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.第68回ゴールデン・グローブ賞 [アワード]glee/グリー踊る♪合唱部!? [海外TVドラマ]© 2009-2010 Twentieth Century Fox Film Corporation.All Rights Reserved.■関連記事:杏、ゴールデン・グローブ賞に感激!父・渡辺謙に続いて海外進出!?『ソーシャル・ネットワーク』ゴールデン・グローブ賞4冠N・ポートマン主演女優賞シネマカフェ的海外ドラマvol.1812011年ゴールデン・グローブ賞の注目ポイント!“オヤジ代表”泉谷しげる、若者に過激なエール!「灰皿で殴っちゃダメ」『ソーシャル・ネットワーク』GG賞発表を前に早くも独走?全米映画批評家協会賞4冠
2011年01月17日公益社団法人 日本フィランソロピー協会は、2010年の企業フィランソロピー大賞を、アメリカンファミリー生命保険会社(アフラック)に贈呈するとサイトに発表した。この賞は、社会貢献に取り組む企業を表彰するもので、今回が第8回目となる。社員・代理店含め、がんを通しての社会還元が評価アフラックは、がん保険を主力商品とする保険会社だが、がんを通して社会還元すべく、社員、保険販売代理店が一体となって、「がん・医療」をテーマにした「アフラックがん遺児奨学基金」、「アフラックペアレンツハウス」「ゴールドリボン運動」の3つの活動を柱としたプログラムを展開していることが評価されたもの。中でも、東京・大阪の専門病院で、小児がんで闘病する子どもに地方から付き添ってくる家族のために安価な宿泊施設「ペアレンツハウス」を用意、かつソーシャルワーカーの相談も受けられ、心の負担を負った家族が精神的な支えを得る場となるなど、その社会性は大きいとしている。そして、運営経費を社員や企業グループを挙げた活動でまかなうほか、奨学金、ゴールドリボン運動の展開は、本業に関連付けた活動としてステークホルダーの理解と積極的な参加により支えられており、同賞のモデルとして高く評価されたという。特別賞にシャープなど4社が選出なお、このほかに特別賞として、以下の4社が選出されている。<特別賞>【先進雇用モデル賞】アイエスエフネットグループ【人財ハーモニー賞】株式会社加藤製作所【未来への環境リレー賞】 シャープ株式会社【いのちを救うバードアイ賞】 株式会社パスコ
2010年12月25日先日発表された第34回日本アカデミー賞で優秀助演女優賞(『悪人』)を受賞した満島ひかりが12月19日(日)、東京・タワーレコード新宿店で行われた「モテキ」DVDボックスの発売イベントに、脚本と演出を手掛けた大根仁監督と共に出席した。満島さんは今年10月、主演作『川の底からこんにちは』のメガホンをとった石井裕也監督との結婚を発表したばかり。結婚後、公の場に登場するのはこれが初めてで、会場もどこか祝福ムード。さらに、実弟で俳優の満島真之介がサプライズ登場し、ファンを沸かせた。金なし夢なし彼女なし…そんな29歳派遣社員の藤本(森山未來)が突然訪れた“モテ期”に浮かれ、やがて現実の厳しさと向き合う姿を描いた本ドラマ。原作は販売部数150万部を突破する久保ミツロウの同名コミックで、野波麻帆、松本莉緒、リリー・フランキー、菊地凛子ら共演陣も豪華な作品だ。満島さんが演じるのは、恋愛にあきらめを覚え始めているサブカル系女子の中柴いつか。ドラマの中では人気バンド「神聖かまってちゃん」の楽曲をカラオケで熱唱するシーンがあり、ファンの間では語り草になっている。「あのシーンは本当に大変だった。4〜5回は撮り直して、声が出なくなった」と満島さん。その熱い姿に、現場で見守っていたリリーさんは「若い子の本気っていいねぇ」と号泣していたんだとか。一方、大根監督にとってもこのシーンはかなり重要だったといい、「あの熱唱シーンを狂ったように歌える人がいいなと思って、満島さんにお願いした」。初めて向き合った“女優・満島ひかり”に「もう動物なんですよ。点取り屋のフォワードみたいに、いい意味で現場をかき回してくれた。おかげで、いつかちゃんは原作を超えたキャラになった」と最敬礼だった。会場の男性ファンからは「男は結婚してもモテたいと思う。女性はどうなんですか?」と質問が。満島さんは「あんまりモテようとしない方がいいですよ。好きな人に愛された方が幸せだと思います。私?私は一人で十分」と満面の笑みで幸せのおすそ分け。そして、タワーレコードでお買い物中(?)だった弟の真之介さんをステージに呼び寄せ、自己紹介させると「うちの弟です。ぜひよろしくお願いします」と深々と頭を下げながら、ちゃっかり弟をPRしていた。「モテキ」DVDボックスは発売中。<レンタル>Vol.1〜Vol.4レンタル中<セル>「モテキ」DVD-BOX発売元・販売元:東宝価格:15,960円(税込)発売中■関連作品:川の底からこんにちは 2010年5月1日よりユーロスペースほか全国にて順次公開悪人 2010年9月11日より全国東宝系にて公開© 2010「悪人」製作委員会■関連記事:釜山の観客の熱烈歓迎に深津絵里「クセになりそう!」『悪人』凱旋初日深津「妻夫木さんの賞でもある」妻夫木は感涙深津絵里、モントリオール映画祭で最優秀女優賞!「全てのスタッフにいただいた賞」『悪人』にモントリオール喝采!妻夫木聡&深津絵里も現地の反応に感激『悪人』の李相日監督がハンディカムCMを演出!真夏の大騎馬戦を珠玉のドラマに
2010年12月20日社会の利益に貢献した企業30社を選出先日、第7回「中国最優秀企業市民」の選出が行われ、中国の太平洋保険は2010年度の最優秀企業市民大賞を受賞した。受賞は今回で連続4回目となる。「中国最優秀企業市民」は、新聞社「21世紀経済報道」とビジネス誌「21世紀商業評論」によりその評価が行われており、各業種に携わる300以上の企業から30企業を選出している。企業が果たす「公益」に力を入れる太平洋保険太平洋保険が行っている教育機関への寄付や貧しい人や病弱な人への扶助など、社会の利益に対する考え方とその実践が高い評価を受けて受賞したということだ。2010年、太平洋保険では企業が果たす公益への責任に関する意識の共有や社会責任の評価方式の構築など、積極的に企業の社会的責任を果たすための体系作りに取り組んだという。
2010年12月11日創意工夫のホームページたち株式会社損害保険ジャパンが事務局を務める、「第8回全日本小学校ホームページ大賞」(J-KIDS大賞2010)の表彰式が13日に行われた。これはホームページをテーマとした下記の理念に基づいて、優れたサイトを持つ小学校を顕彰するというもの。『ホームページの活性化を通じて、学校と保護者・地域とのより良い関係の構築に寄与するとともに、未来を担う小学生が、主体的・積極的にホームページを使いこなす環境の醸成とリテラシーの育成に貢献する』選考総数は19,333校選考対象となったのは全国で19,333校にもおよび、7月には都道府県の代表52校が決定。10月にはさらに10校が「デジタルイメージ賞」などによって選出され、11月13日に晴れて最後の各賞が決まった。今回見事大賞である「J-KIDS大賞」を受賞したのは、埼玉県の寄居町立鉢形小学校。満開の桜の木と白い校舎が映えるトップページから、様々なリンクや子供たちの明るい表情、給食の写真などユニークで楽しい雰囲気が読み手にも伝わってくる。下記は主催者のコメント。子どもたちの明るく元気な様子が伝わってくる、はつらつとしたホームページです。トップページの「みんなのじまん 鉢小ベスト6」は見た目にも楽しく注目して欲しいコンテンツを大変上手にアピールしています。また、文部科学大臣賞には鹿児島県の鹿児島市立城南小学校が、総務大臣賞には和歌山県の新宮市立王子小学校が、経済産業大臣賞には北海道の室蘭市立喜門岱小学校が選出された。
2010年11月17日ISJ一般コース開講日本損害保険協会は4日、損害保険事業総合研究所と共催で、第38回日本国際保健学校(ISJ)一般コースを開講することを発表した。『日本の損害保険事業』をメインテーマとして東アジア13地域の損害保険会社や保険監督官庁等の職員が東京に集まって約2週間にわたり講義やディスカッションが行われる。相互学習の場としても高く評価ISJは、各参加地域から「相互学習」の場としても高い評価をされており、東アジアの様々な地域から集まった保険実業家が、日本の損害保険制度や実務を学ぶだけでなく共通の課題についても論議を深める。ISJのこれまでの卒業生は、一般、上級コースあわせて延べ1650名に達しており、各地域代表者として国際会議で発言する等、マーケットリーダーとして活躍を見せる卒業生も多い。実務を幅広く紹介今回のプログラムは、損保市場の概況や、各社の事業展開、商品、販売制度・手法などと実務を幅広く紹介する構成となっており、講師となるのは、損保協会会員各社から選出された各分野の専門家や損保総研・損保協会職員など。研修期間は11月8日~19日までの約2週間だ。
2010年11月06日25日、第14回ハリウッド・アワード・ガラの授賞式がビバリーヒルズのビバリー・ヒルトン・ホテルで開催され、華やかな顔ぶれのハリウッド・スターが集結した。功労賞を受賞したのは、アクション・スター総結集の『エクスペンダブルズ』で監督・主演を果たしたシルヴェスター・スタローン。同作に出演したブルース・ウィリスとアーノルド・シュワルツェネッガー・カリフォルニア州知事も授賞式に駆けつけた。主演賞は女優がアネット・ベニング、男優はロバート・デュヴァルという息の長いキャリアを誇る実力派に、助演賞は女優がヘレナ・ボナム=カーター、男優がサム・ロックウェル、とこちらも通好みの人選。新人賞は女優が『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカ、男優が『ソーシャル・ネットワーク』のアンドリュー・ガーフィールド。『ソーシャル・ネットワーク』はアンサンブル・キャスト賞にも輝いた。そして、ショーン・ペンが人道賞を受賞。当日はハル・ベリーやジョディ・フォスター、ヒラリー・スワンクといったオスカー女優から、ジェシー・アイゼンバーグ、キャリー・マリガン、「ゴシップガール」のレイトン・ミースターまで、あらゆる世代のハリウッドが一堂に会する授賞式となった。(text:Yuki Tominaga)写真はキャリー・マリガン。プレゼンターとして出席し、『わたしを離さないで』で共演したアンドリュー・ガーフィールドに賞を手渡した。© AFLO■関連作品:ゴシップガール [海外TVドラマ]TM & © Warner Bros. Entertainment Incソーシャル・ネットワーク 2011年1月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.アリス・イン・ワンダーランド 2010年4月17日より全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.エクスペンダブルズ 2010年10月16日より全国にて公開© 2010 ALTA VISTA PRODUCTIONS, INC■関連記事:【TIFFレポート】創設者自ら試写会主催し鑑賞『ソーシャル・ネットワーク』会見バカが飛び出す!『ジャッカス3D』が『ソーシャル・ネットワーク』抑え全米1位獲得「ゴシップガール」のイケメン、チャック緊急登場(?)にファン大熱狂ブルース・ウィリス主演作の晴れ舞台に盟友スタローン&J・フォスターも登場映画のヒロインに変身!「TIFF」ヘアデザインショーモデル体験に1名様ご招待
2010年10月27日2005年に結成され、デビュー曲「BLOOD on FIRE」で日本レコード大賞の新人賞を受賞し、今年で早デビュー5周年を迎えるAAA(トリプル・エー)。5年をふり返ると、いかに彼らがこの月日をハイスピード、そして高密度で駆け抜け、その中で着実に地力を蓄え、輝きを増してきたかが分かる。平均して実に3か月から4か月で1曲という、かなりのハイペースでCDをリリースし、パフォーマンスを披露してきた彼らだが、加えてここ数年、目立つのが、グループと並行しての個々のメンバーの俳優としての活動。メンバー最年少の與真司郎(あたえ しんじろう)もまた、近年、ドラマに、舞台、映画と活躍の場を広げてきた。そんな彼が初めて映画主演を果たす『ラムネ』がまもなく公開を迎える。公開を前にじっくりと話を聞いた。與さんが演じるのは、美大への進学をあきらめきれずに思い悩む高校3年生の陽介。偶然出会い、人物画のモデルをしてもらうことになった少女との甘酸っぱいひと夏の恋が綴られる。青春映画の王道!と言うべき作品だが、こちらのそんな言葉に、與さんは初っ端から照れくさそう…というか「照れます!」と自ら堂々と宣言?「いや、これはもう青春ですね、思い切り青春映画(笑)。そりゃ照れますよ、そう言われると!」いやいや、そこまで反応していただけるとは…では、ついでにもう一問。高校生役ということで久々に学校の制服着てみての感想は?「いや、それが意外とすんなりと昔の感覚に戻ったというか…。現場に入ると若い子たちがいっぱいで、みんな制服姿なので。さすがに実年齢より下の役で、違和感あるかと思ってたんですが、着てしまうとあっさり『平気だな』と思いました」。10代後半というのは誰もが説明できない漠然とした不安や悩みを抱えているもの。與さんも、自身が演じた陽介への思いや共感をこう語る。「誰でも迷う時期ってありますよね。『これからどうしよう?』、『やりたいことがないんだけど…』とか。その中で、陽介はいろんな人と出会って、いろんなことを吸収して成長していく。そこが羨ましくもありましたね。悩みつつも、その過程で陽介が生み出したものってすごい強いなって思うんです」。翻って與さん自身は?傍から見れば同世代の若者たちと比べて、はるかに早い段階でプロとしての歩みを始め、成功を手にしてきたように見えるが…。「もちろん、やりたいことをいっぱいやらせてもらってると思います。でも、この世界にいる限り…いや、たとえ芸能界にいなくてもやっぱり、毎日悩んでますよ。あっちへ行くのか?こっちへ行くのか?新しくやりたいことできたけどどうしようか?ってね」。世は5月、世間には悩める社会人があちらこちらに蔓延する時期だが、與さんなりにこれまでの経験で身につけた、悩んだときの打開策は?「いやぁ…これは僕の良くないところなんですけど、悩み始めると考え込んで朝まで眠れなかったりすることがよくあるんです(苦笑)。それでも、考えこんだ末に答えが出ればすっきりするんですけどね。そうならないときは、周りの人間、マネージャーさんや家族や友人に話します。やっぱり人と出会って、話をすることってすごく大事ですよ。僕、これまで自分で『人見知りです』って言うことがよくあったんですけど、それはよくないことだな、と思うようになりましたね。そこで最初からで壁を作ってしまってる。だから、最近はあまり言わないようにしてます」。では、悩める社会人…というか働く人々へのメッセージを込めてもう一問。これまでに仕事でした最も大きな失敗は?「一度、大遅刻をしたことがあります…目覚ましをかけ忘れて(苦笑)。僕、ちょっとした物音でもすぐ起きちゃうタイプなのであまり寝坊はないんですが。結構、周りに遅刻するヤツもいて(笑)、それを見て、遅刻をしないっていうのは社会人として、プロとして基本だ、とか思ってたんですが…。あともう一つ、これはメンバー全員でなんですが、デビュー当時、楽屋でありえないくらい騒いで、隣の方に…名前は言えませんが(笑)…すごく怒られました、マネージャーさんが!申し訳ない(笑)」。では最後に今後について。演じることについて「メッチャ、面白い!」という與さんだが、これからやってみたい役、一緒に仕事をしてみたい俳優さん、監督は?「ちょっと影がある役とかやってみたいですね。普段できない役『こんな人間いないだろ!』っていうぐらい壊れてて、でも実はいそうな人間を演じてみたい。俳優さんで好きなのは、浅野忠信さんと椎名桔平さん。2人の渋い芝居も、役から離れたところのファッションなんかも大好きなんです。監督では、三木聡監督の作品を一時期すごく観てました。あの世界観の中で何か演じることができたら嬉しいですね」。イケメンなのにどこかフワフワ飛んでる男(失礼!)。同じくどこかブッ飛んでる三木作品の中でどうあがき、生きるのか見てみたい気も…。まずは『ラムネ』で青春にどっぷり浸かった與さんの姿を見てほしい。■関連作品:ラムネ 2010年5月29日よりヒューマントラストシネマ渋谷にて公開
2010年05月27日全国150もの独立系映画館のスタッフの投票で決定する“映画版本屋大賞”と言うべき「映画館大賞 2010」が発表され、クリント・イーストウッド監督・主演の『グラン・トリノ』が見事、1位に輝いた。昨年の第1回と比べ約40館増えて、北海道から沖縄までおよそ150館の独立系映画館で働くスタッフが参加した今年の映画館大賞。昨年の『ダークナイト』に続き、今年も洋画が1位を獲得した。『グラン・トリノ』は頑固な白人の老人とアジア系の青年との交流を描いており、イーストウッドの俳優引退作となるのでは?とも言われている。また「イーストウッドの最高傑作」との声も挙がっており、国内でもつい先日発表された日本アカデミー賞の最優秀外国作品賞を始め、数々の映画賞を獲得。その高評価を裏付ける形で映画館スタッフが最もオススメする映画に選ばれた。2位には邦画から西川美和監督、笑福亭鶴瓶主演の『ディア・ドクター』が入った。3位には、まさに映画館で観るべき作品と言うべきか『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』がランクイン。4位には、園子温監督の4時間近くに及ぶ超大作『愛のむきだし』、5位には雪山での撮影による美しい映像が話題を呼んだ『劔岳 点の記』がそれぞれ入った。ベスト10を眺めてみると、昨年は1作もベスト10に入らなかった韓国映画から、ポン・ジュノ監督作で日本でも人気の高いウォンビンが出演する『母なる証明』が7位にランクイン。また、アニメ作品では昨年は『崖の上のポニョ』が10位に入ったが、今年は細田守監督の『サマーウォーズ』が6位に。そして日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞した『沈まぬ太陽』は10位という結果となった。また、3人の著名人が最も印象に残る1本を選ぶ企画「あの人の1本」には阪本順治監督、竹中直人、中谷美紀が参加。阪本監督は警察の組織的な犯罪事件を題材にした社会派ドラマ『ポチの告白』、竹中さんはギレルモ・デル・トロ製作×J・A・バヨナ監督による魅惑のスピリチュアル・ムービー『永遠のこどもたち』を選出。そして、中谷さんが選んだのは、多くのミュージシャンたちに絶大な影響を与えながらも、自分たちはブレイクすることなく、ほとんどの人の記憶から忘れ去られているバンド「アンヴィル」が、いまなおスターダムを夢見て活動を続ける姿を追ったドキュメンタリー『アンヴィル!夢を諦めきれなかった男たち』。中谷さんは「『夢を叶えるには人生は短すぎる。しかし、夢を諦めるには人生は長すぎる』と、ある監督は言いましたが、この作品はまさにそんな映画でした。ヘヴィーメタルなんて全く好きではありませんでしたし、始まって5分程で劇場を出ようか否か迷ったほど、退廃的で過剰なパフォーマンスに嫌悪感を抱いていたにもかかわらず、いつの間にか中年男たちが必死で夢を追いかけ生きる姿に引き込まれ、最後にはポケットティッシュを使いきってしまいました」という熱い感想を寄せてくれた。4月17日(土)から24日(土)までの期間には、シネマ・ヴェーラ(東京・渋谷)にて上位作品の特集上映や豪華ゲストを迎えてのトークイベントも開催。“映画ソムリエ”たちが「映画ファンに最も観てもらいたい」という情熱を持ってセレクトした、昨年を代表する名作の数々を劇場で楽しんでみては?映画館大賞 2010 ランキング1位:『グラン・トリノ』2位:『ディア・ドクター』3位:『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』4位:『愛のむきだし』5位:『劔岳点の記』6位:『サマーウォーズ』7位:『母なる証明』8位:『スラムドッグ$ミリオネア』9位:『イングロリアス・バスターズ』10位:『沈まぬ太陽』映画館大賞 2010 公式サイト© 花くまゆうさく■関連作品:グラン・トリノ 2009年4月25日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.ディア・ドクター 2009年6月27日よりシネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開© 2009『Dear Doctor』製作委員会マイケル・ジャクソン THIS IS IT 2009年10月28日より丸の内ピカデリーほか全国にて2週間限定公開愛のむきだし 2009年1月31日より渋谷ユーロスペースほかにて公開© 愛のむきだしフィルムパートナーズ劔岳点の記 2009年6月20日より全国にて公開© 2009『劔岳点の記』製作委員会サマーウォーズ 2009年8月1日より新宿バルト9、池袋HUMAXシネマズ、梅田ブルク7ほか全国にて公開© 2009 SUMMER WARS FILM PARTNERS母なる証明 2009年10月31日よりシネマライズ、シネスイッチ銀座、新宿バルト9ほか全国にて公開©2009 CJ ENTERTAINMENT INC. & BARUNSON CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVEDスラムドッグ$ミリオネア 2009年4月18日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開© 2008 Celador Films and Channel 4 Television Corporationイングロリアス・バスターズ 2009年11月20日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED 沈まぬ太陽 2009年10月24日より全国東宝系にて公開© 2009 「沈まぬ太陽」製作委員会アンヴィル!夢を諦めきれなかった男たち 2009年10月24日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© Ross Halfin /ANVIL! THE STORY OF ANVIL, © Brent J. Craig/ANVIL! THE STORY OF ANVIL■関連記事:【アカデミー賞】助演男優賞は『イングロリアス・バスターズ』クリストフ・ヴァルツ!『ハート・ロッカー』のプロデューサーがあり得ない失態で、オスカー規則違反本家オスカーを控え激戦、混戦!英国アカデミー賞で『ハート・ロッカー』6冠お味はどれが一番?アカデミー賞ノミネート作品にちなんだメニューの数々を公開あの名作をもう一度シネマライブ!「アカデミーナイト2010」に50組100名様ご招待
2010年03月15日「新ビバリーヒルズ青春白書」に続き、今回ご紹介する学園ドラマはゴールデン・グローブ賞のTVシリーズ部門で作品賞に輝いた「Glee」。日本でもCS局で放送が始まり、ハマる人続出中の話題作です。昨年9月に全米放送が始まり、現在もシーズン1のオンエア真っ只中にある「Glee」は、とある高校のグリー部(合唱部)が舞台。かつては学園の花形クラブだったグリー部の惨状を見かねた熱血教師・ウィルが、栄光を取り戻そうとグリー部の顧問に就くところから始まります。しかし、現在のグリー部に所属する部員たちは、学園のいじめられっ子やはみ出しっ子ばかり。果たして、ウィルは学園ヒエラルキーの最下層に位置する部員たちを栄光へと導けるのでしょうか…?ストーリーラインだけを追うと根性系青春ドラマのようですが、「Glee」が単なる学園ドラマと一線を画す点は2つ。1つはグリー部の物語なだけに、全編にわたって音楽満載であること。グリー部の個性派部員からウィル先生に至るまで、登場人物たちが様々なシーンで歌や踊りを披露します。しかも、グリー部が取り組む楽曲は、いわゆる合唱曲ではなく、新旧いろいろのヒットソング!例えば、第1話のクライマックスでグリー部員たちが歌うのは、ジャーニーが80年代にヒットさせた「Don’t Stop Believin’」。そのほか、ローリング・ストーンズ、ポリス、シンディ・ローパーからビヨンセ、リアーナ、カニエ・ウェストまで、ありとあらゆる楽曲が「Glee」ならではのアレンジでカバーされ、ウキウキ気分にさせてくれます。さらに2つ目は、どこかブラックでエッジのきいた作風であること。スター願望むき出しのいじめられっ子、レイチェルやおしゃれに敏感なゲイの男子生徒・カートといったグリー部員たちはもちろん、彼らの奮闘を見守る(もしくは邪魔する)教師たちも全員強烈な個性の持ち主。と言えば聞こえはいいのですが、要は少々とぼけたヘンテコキャラたちが集まっているというわけです。実は、「Glee」を手掛けているのは、エグさ満点の過激描写で美容整形の世界に迫った「NIP/TUCK」のクリエイター、ライアン・マーフィー。もちろん、「Glee」に「NIP/TUCK」のような過度のエグさはなく、むしろ後味すっきりの爽快感さえあるのですが、スパイシーなブラックユーモアは「NIP/TUCK」の中にも見られたものです。ちなみに、先頃のゴールデン・グローブ賞で「Glee」の作品賞受賞が発表された次の瞬間、ライアン・マーフィーは授賞式に参加していたニコール・キッドマンから祝福のキスを受けていました。と言うのも、マーフィーとニコールは互いを知る仲で、ニコールは「NIP/TUCK」の大ファンでもあるのだそう。ニコールが「NIP/TUCK」へのゲスト出演を希望している…なんて話も過去にありましたが、歌の上手なニコールですし、せっかくなら「Glee」にゲスト出演していただきたいものです!(text:Hikaru Watanabe)「Glee」FOXチャンネルにて毎週日曜23:00〜放送中番組公式サイト:© 2009_Twentieth_Century_Fox_Film_Corporation■関連作品:Gleeグリー [海外TVドラマ]
2010年03月11日20日(現地時間)、第60回ベルリン国際映画祭を締めくくる各賞が発表され、若松孝二監督の『キャタピラー CATERPILLAR』主演の寺島しのぶが銀熊最優秀女優賞を受賞した。日本人女優の受賞は1964年の左幸子、75年の田中絹代に次ぐ35年ぶり、3人目の快挙となった。第2次世界大戦の戦地で負傷し、四肢を失って帰還した夫に尽す妻を演じた寺島は、映画祭での上映時は着物姿でレッド・カーペットを歩いたが、その後は舞台「血は立ったまま眠っている」出演のために帰国。吉報は公演地・大阪で知ったという。クロージング・セレモニーでは若松監督が代わりにトロフィーを受け取り、寺島さんからメールで託された受賞コメントを携帯電話を片手に代読。「いつか全ての国の戦争がなくなることを祈ります。殺し合いでは何も解決しないことが伝わればいいと思います」という言葉に会場から拍手が送られた。作品賞にあたる金熊賞は、養蜂業の父と幼い息子の姿を描いたトルコ・ドイツ合作の『Honey』(原題)、銀熊最優秀男優賞はロシアの『How I Ended This Summer』(原題)のグリゴリ・ドブリギン、セルゲイ・プスケパリスの2人が受賞し、同作は芸術貢献賞も受賞。監督賞は、30数年前に起こした淫行事件の罪で現在スイスの自宅で拘束中のロマン・ポランスキーが『The ghost writer』(原題)で受賞。中国の『Apart Together』(原題)のワン・チュアンアンとナ・チンが脚本賞、ルーマニアの少年院から脱走を図ろうとする少年たちを描く『If I want to whistle, I whistle』(原題)は審査員特別賞に輝いた。今年は、特別功労賞「ベルリナーレ・カメラ」受賞の山田洋次監督の『おとうと』がクロージング作品として上映され、パノラマ部門に出品された行定勲監督の『パレード』が国際批評家連盟賞を受賞するなど、日本映画が映画祭の主役の一端を担ったと言えそうだ。(text:Yuki Tominaga)寺島しのぶに代わり銀熊賞を受け取った若松孝二監督。© REUTERS/AFLO■関連作品:第60回ベルリン国際映画祭 [映画祭]CATERPILLARキャタピラー 2010年8月15日より公開予定© 若松プロダクションおとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会パレード 2010年2月20日より渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010 映画『パレード』製作委員会■関連記事:山田洋次に“名匠”の称号日本発『おとうと』、ベルリン映画祭閉幕で拍手喝采ベルリン“銀”の快挙の寺島しのぶ、大阪で会見「ヤッター!」長身美人シン・ミナ熱烈メッセージと美脚2変化で“真!韓国映画祭”PR藤原竜也「自由にさせてくれた監督の力量」ベルリン批評家連盟賞受賞の喜び【読者レビューをウォッチ】『アバター』旋風に負けず、邦画勢に高ポイント続々
2010年02月22日書店員によって選出される文学賞として、既存の歴史ある文学賞を超える大きな注目を浴びる「本屋大賞」の影響力の増大に伴って、映画界にも“観客”の視点を意識した映画賞が次々と創設!今年の春に、映画館スタッフの投票により選出する「映画館大賞」が創設されたのに続いて、全国の独立系映画館を中心に広いネットワークを持つ「シネマ・シンジケート」加盟館である全国の映画館の館主が、才能あふれる新人映画監督を発掘し、その作品を全国で上映するという新たなプロジェクト「New Director/New Cinema 2010 by シネマ・シンジケート」が発足した。「本屋大賞」に選ばれた作品が即座にべストセラーに名を連ねるのを見ても分かるように、時代が求めるのは“消費者”の視点。映画にしても同様で、プロの批評家によるレビューや評価以上に、実際に映画を観た観客の感想や採点が、実際に劇場に足を運ぶか否かを決める重要な要素になっている。いまや「口コミ」こそが映画をヒットに導く大きな武器であるのだ。そんな現状を踏まえて、今年の春には先に述べた「映画館大賞」が発足。続いて、この「映画館大賞」にも参加している全国の独立系映画館を中心に、精鋭監督を発掘すべくこの「New Director/New Cinema 2010 by シネマ・シンジケート」というプロジェクトが動き出した。記念すべき第一回作品として選ばれたのは、国内外の数々の映画祭での受賞歴を持ち、短編映画の旗手と話題を呼んでいる真利子哲也の長編劇場デビュー作『イエローキッド』。ボクサーを目指す青年の日常が、気鋭の漫画家の新作「イエローキッド」のストーリーと重なっていくという、物語で緊張感あふれるスタイリッシュな仕上がりとなっている。キャストには、『クローズ ZERO』シリーズに出演している遠藤要、『パッチギ!』、『ドロップ』など、話題の日本映画には欠かせない存在を放つ波岡一喜など、新世代のエネルギッシュな俳優陣が集結!このプロジェクトをきっかけに劇場がにぎわいを見せること、そして才能あるクリエイターが一人でも多く世に出ることを願いたい。第1回受賞作『イエローキッド』は2010年2月上旬、ユーロスペースほか全国順次公開。■関連作品:イエローキッド 2010年2月上旬、ユーロスペースほか全国順次公開
2009年11月11日