先日より開催中の第35回モントリオール世界映画祭にて8月19日(現地時間)、日本から参加している映画『アントキノイノチ』の記者会見とプレミア上映が開催。主演の岡田将生、榮倉奈々、瀬々敬久監督が出席した。歌手のさだまさしによる同名小説を映画化した本作。あることがきっかけで心を閉ざし、遺品整理業の現場で働く青年とひとりの女性。命が失われた場所で働き、“死”と接することで生への繋がりを取り戻していく2人の姿が描かれる。上映に先立って行われた会見には各国のプレスが集結した。決してセリフが多くない中で心情を表現しなければならなかった点について岡田さんは「言葉で言うことは伝えやすくて、僕自身も言葉にすればすぐに伝わるのにと思っているのですが、今回は心が傷ついた青年役で、言葉に出せない役柄でもあったので、とても苦労しました。僕の表情で伝わっているのかどうか毎日毎日監督に確認していました」とふり返る。榮倉さんも「確かに言葉で表せてしまえば伝わりやすいと思いますし、言葉での切り返しが多い子供や家族で楽しむコメディドラマは私自身も大好きです。でもやっぱり自分たちの生活の中では、育った環境や、いまある状況によって同じ単語でも違った意味に伝わることはあると思いますし、言葉や行動が全てではないと思っています。だから、たくさんの人に伝えるのはすごく難しいと思いましたが、監督やプロデューサーに中に伝えたいことの芯があったので、それを信じてやっていきたいと思いました。確かに難しかったです」と少ないセリフの中に込めた思いを明かした。瀬々監督は本作に込めたテーマについて尋ねられ「2000年代に入って最大の悲劇は9.11があると思います。復讐から復讐へ繋がるという社会になっていきました。最近では日本でも津波という大きな災害がありました。それは、僕たちの誰が悪いわけでもないのに、突然起こった災害でした。僕たちはこういう世の中に生きているのだと考えています。そういった厳しい現実、暴力的な世界がありますが、そういう中でもより良く生きたいと常に思っていますし、実際に生きていこうと思っているのが人生だと思います。先ほど9.11の話をしましたが、これからは憎しみの連鎖が繋がるのではなく、命が繋がっていくことをテーマにしたいと思いました。この映画はそういうテーマの映画です。ですので、一方で暴力を描かなければ、もう一方の命の繋がりが見えないと思い、本作の中では暴力も描きました。最終的に映画で描きたかったのは、新しい生が誕生すること、命が次の世代に繋がっていくこと、より良く生きていくにはどうしたらいいかを探っていこうとした作品です」と命の繋がりを強調した。同日のプレミア上映では、21時30分からという遅い時間の上映にかかわらず、若い世代を中心に多くの観客が劇場に足を運んだ。上映後は温かい拍手がわき起こり、涙をぬぐう観客の姿も。壇上に上がった岡田さんは「今日はありがとうございます。歴史あるモントリオール世界映画祭に来ることができて良かったです。この映画では、人と人がつながっていく大切さを描いていますが、いま、みなさんとつながれた気がします。またモントリオールに来たいです」とフランス語で挨拶。榮倉さんもフランス語で自己紹介し「いま、日本の人たちが、命や、生きることについて考える機会が多くなっているこの時期に、この映画に出会えて、私はとても幸せです。みなさんにも同じ気持ちになっていただけたら、すごく嬉しいです。ありがとうございます」と満員の客席に笑顔で語りかけた。映画を観終えた観客からは「生と死の側面をうまく表現していた」(20代・男性)、「今年観た映画の中で一番良かった」(20代・女性)など、好意的な感想が寄せられ、特に岡田さんと榮倉さんの演技を絶賛する声も多く、プレス試写で鑑賞したマスコミからも高い評価が聞こえてくる。邦画との相性の良さでも知られるモントリオール世界映画祭。昨年の『悪人』の深津絵里の主演女優賞に続く主要部門での受賞に期待がかかる。『アントキノイノチ』は11月19日(土)より全国にて公開。■関連作品:アントキノイノチ 2011年11月19日より全国にて公開© 「アントキノイノチ」製作委員会■関連記事:ヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!冒頭でいきなり全裸…?岡田将生の様々な表情に注目の『アントキノイノチ』予告編榮倉奈々、岡田将生は「小学生」!?「もう22歳なんですけど」と本人苦笑岡田将生×榮倉奈々を絶賛!『アントキノイノチ』がモントリオールへ岡田将生は心の叫び、榮倉奈々は泣きながら願う――『アントキノイノチ』特報到着
2011年08月22日昨年10月に創刊した、ナチュラル系女性ファッション誌『リンネル』が、創刊1周年を目前に、8月21日にイベント「リンネルクローバー文化祭」を開催する。 『リンネル』は「ふわっとやさしい、暮らし&おしゃれマガジン」がコンセプト。ナチュラル系ファッションを中心に、美容、インテリアなどライフスタイル全般を紹介し、幅広い年齢層から支持されている。 イベントはフリーマーケットやワークショップなどを企画。フリーマーケットではスタイリストの堀江直子さんやフォトフラファーの大段まちこさん、イラストレーターの平澤まりこさんなど、『リンネル』でおなじみの方々と編集部が私物を出品する。 また、スタイリストの轟木節子さんがスタイルのセンスアップ術を教えてくれる「コーディネートレッスン」や、ヘアメイクアップアーティスト森川丈二さんがナチュラルメイクアップやヘアアレンジを教えてくれるなど、多種多様のワークショップを開催。 料理家のワタナベマキさんによるクッキングワークショップや、山戸ユカさんによるドリンク教室は予約は締め切ってしまったが、参加できる人にとっては試食もできる貴重な機会になりそう。 誌面で見ていた憧れの人に出会えるチャンス。雑誌の世界観を味わいに出かけたい、1日だけのイベントだ。「クローバー文化祭」日時:8月21日(日)14:00〜17:00場所:CLASKA 東京都目黒区中央町1−3−18入場無料 取材/赤木 真弓
2011年08月20日8月、9月は映画祭の連続!18日(現地時間)開幕のモントリオール世界映画祭に、世界で最古の映画祭であるヴェネチア国際映画祭、さらに9月の上旬から中旬にかけて開催のトロント国際映画祭と歴史と権威を持つ映画祭が目白押し。日本から出品された作品の受賞はもちろん、今後の賞レースの行方を占う上で話題の洋画もチェックしておきたいところ。もちろん、スターの来場も見逃せない!さてさて、今年の要チェック作品は――?まずは最も古い歴史を持ち、カンヌ、ベルリンと並んで世界三大映画祭のひとつに数えられるヴェネチア国際映画祭。今年はジョージ・クルーニーがメガホンを握り、ライアン・ゴズリングが主演を務める『The Ides Of March』(原題)がオープニングを飾る。三大映画祭の中でも日本をはじめアジア映画と相性が良いと言われるヴェネチア。日本からは今回、園子温監督の『ヒミズ』がコンペティション部門に出品されている。前作『冷たい熱帯魚』が同映画祭のオリゾンティ部門に出品された園監督。今回は金獅子賞に期待がかかる。そのほか日本からはコンペティション部門ではないものの清水崇監督の新感覚ホラー『ラビット・ホラー3D』、すでに日本で公開中のジブリ最新作『コクリコ坂から』も上映。オリゾンティ部門にも個性的な邦画が出品。世界的な名匠アミール・ナデリがメガホンをとり、西島秀俊、常盤貴子らが参加した『CUT』がオリゾンティ部門のオープニングを飾るほか、監督・塚本晋也×主演Coccoによる『KOTOKO』、平林勇監督によるアニメーション映画『663114』も同部門にて上映される。西島さんにとっては北野武監督作『Dolls』以来9年ぶりのヴェネチア。2003年には『地球で最後の2人』で浅野忠信が同部門の男優賞に輝いており、先鋭的、革新的な新しい才能を評価するオリゾンティ部門にも要注目。邦画以外では、ロマン・ポランスキーの最新作でケイト・ウィンスレット、ジョディ・フォスター、クリストフ・ヴァルツといった実力派が顔を揃えた『Carnage』(原題)、キーラ・ナイトレイが主演を務めるデヴィッド・クローネンバーグ監督作『A Dangerous Method』(原題)などがコンペティション部門に出品される。さらにコンペ外にも著名な監督の作品、実力派俳優が自らメガホンを握った作品が並ぶ。マドンナの監督第2作となる『W.E』(原題)にアル・パチーノ監督作『Wild Salome』(原題)、フランシス・フォード・コッポラ監督の『Twixt』(原題)など楽しみな作品ばかり。ブラッド・ピット主演で話題の『マネーボール』(原題)にジョセフ・ゴードン=レヴィット&セス・ローゲン共演作『50/50』などスター出演作も見逃せない。華やかなレッドカーペットの盛り上がりも楽しみだ。幕を開けたばかりの第35回モントリオール世界映画祭には、日本からはさだまさし原作の小説を岡田将生、榮倉奈々をキャストに迎えて映画化した『アントキノイノチ』、役所広司、樹木希林、宮崎あおいという実力派キャスト共演の『わが母の記』がワールド・コンペティション部門にノミネート。そのほか、山村浩二監督の短編アニメ『マイブリッジの糸』が短編映画のコンペティションに、板尾創路監督第2作『月光ノ仮面』がフォーカス・オン・ワールド・シネマ長編部門に出品されている。また第二次世界大戦直後のブラジルを舞台に、日系移民の闇を描き出すブラジル映画『DIRTY HEARTS』がコンペティション部門にノミネートされているが、本作で伊原剛志が海外映画初主演を務めており、常盤貴子、奥田瑛二、余貴美子らも出演している。また、同じくカナダで開催されるだ第36回トロント国際映画祭には先述の通りヴェネチアにも出品される『ヒミズ』に『CUT』(原題)、『KOTOKO』に加え、妻夫木聡主演の『スマグラーおまえの未来を運べ』も出品。ノンコンペティションで観客の投票による「観客賞」が実質的な最高賞となるが、2006年に奥田瑛二監督の『長い散歩』、2008年の『おくりびと』がグランプリを受賞したほか、2009年には『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』の根岸吉太郎監督が監督賞を受賞し、昨年は『悪人』で深津絵里が主演女優賞に輝いており、邦画勢の受賞なるか楽しみなところ。アカデミー賞の行方を占う上でも重要な意味を持っており邦画、洋画ともに注目が集まっている。モントリオール世界映画祭は8月18日〜28日、ヴェネチア国際映画祭は8月31日〜9月10日、トロント国際映画祭は9月8日〜9月18日の期間にて開催。■関連作品:アントキノイノチ 2011年11月19日より全国にて公開© 「アントキノイノチ」製作委員会スマグラーおまえの未来を運べ 2011年10月22日より全国にて公開© 真鍋昌平・講談社/2011「スマグラーおまえの未来を運べ」製作委員会月光ノ仮面 2012年1月14日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 「月光ノ仮面」製作委員会マネーボール (原題) 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.コクリコ坂から 2011年7月16日より全国東宝系にて公開© 2011 高橋千鶴・佐山哲郎・GNDHDDTラビット・ホラー3D 2011年9月17日より全国にて公開© 「ラビット・ホラー」製作委員会2011 わが母の記 2012年、全国にて公開© 2012「わが母」製作委員会CUT 2011年公開ヒミズ 2012年春、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ■関連記事:ブランジェリーナ、『ハリポタ』に夢中の子供たちと列車チャーターの旅冒頭でいきなり全裸…?岡田将生の様々な表情に注目の『アントキノイノチ』予告編榮倉奈々、岡田将生は「小学生」!?「もう22歳なんですけど」と本人苦笑岡田将生×榮倉奈々を絶賛!『アントキノイノチ』がモントリオールへ『ハリポタ』V2でシリーズ1,000億超えか?全米ではあのアメコミ映画が1位に
2011年08月19日ガス・ヴァン・サント監督最新作で日本から加瀬亮が参加していることも話題の『永遠の僕たち』が、今年の東京国際映画祭で特別招待作品として上映されることが決定!故デニス・ホッパーの息子で主演のヘンリー・ホッパー、ヒロインのミア・ワシコウスカ、加瀬さんの3ショット写真がお披露目となり、加瀬さんのコメントも到着した。ショーン・ペンに2度目のオスカー主演男優賞をもたらした『ミルク』以来のガス・ヴァン・サントの新作で死にとり憑かれた3人の主人公たちのエモーショナルで奇妙な体験を描き出した本作。交通事故で両親を亡くし、臨死体験をしたイーノック。死に囚われ、他人の葬式を見て回るのを日常としている彼にとって、話し相手は彼にしか見えない、死の世界から来た青年・ヒロシだけ。そんなある日、彼は難病で余命3か月と告げられた少女・アナベルと出会う。ヒロシに見守られながら、一緒の時を過ごす2人。残された時間の中で少しずつ世界は輝きを取り戻すが…。亡き父を思わせる存在感で期待を集めるヘンリーに『アリス・イン・ワンダーランド』で一躍、世界中の注目を浴びたミアという若き才能との共演で、名匠ガス・ヴァン・サントの作品に参加した加瀬さん。『硫黄島からの手紙』に続く海外作品となったが、東京国際映画祭で凱旋を果たすことに。今回の発表に際し、加瀬さんからは「『ドラッグストア・カウボーイ』、『マイ・プライベート・アイダホ』など、ガス・ヴァン・サント監督の映画には若いとき、ずいぶんと夢中になりました。あれから長い年月をへて、そんな監督と一緒に仕事ができたことは本当に大きな喜びでした。また憧れのDP(撮影監督)のハリスさんや才能あふれるミア(・ワシコウスカ)の仕事を間近でみれたのも、大変刺激になりました。スタッフ、共演者たちとは現場以外で過ごした時間も多く、貴重な体験でした。今作は、ガス監督の作品にしてはとても風変わりですが、絵本のようなかわいらしい映画に仕上がっていて、多くの方に楽しんでいただけたらと思っています」とのコメントが到着した。今回、到着した写真では、ヘンリーとミアが楽しそうに語り合う姿を、脇で加瀬さんがそっと見守っている。軍のパイロットのような衣裳とどこかもの悲しげな表情が印象的だ。3つの才能はガスの手腕によって、作品にどのような化学変化をもたらしたのか?映画祭でのお披露目が待たれる。『永遠の僕たち』は12月23日(金・祝)よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマライズほか全国にて公開。■関連作品:永遠の僕たち 2011年12月23日よりTOHOシネマズシャンテ、シネマライズほか全国にて順次公開■関連記事:村上春樹原作『神の子どもたちはみな踊る』予告編到着!扉の向こうに大胆な姿で…
2011年08月18日「ぴあ映画生活」調査による8月12日、13日公開の映画・満足度ランキングは、スペイン内戦直後のマドリードを舞台にした人間ドラマ『ペーパーバード 幸せは翼にのって』がトップに輝いた。2位に今年のアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞で外国語映画賞に輝いたスサンネ・ビア監督の『未来を生きる君たちへ』が、3位に未公開映像や未発表音源と共にジョンの後半生描いたドキュメンタリー作品『ジョン・レノン,ニューヨーク』が入った。1位の『ペーパーバード…』は、内戦によって家族を失った喜劇役者とその相方、同じ境遇の子どもが家族のような絆を育んでいく様を描いたヒューマンドラマ。出口調査では「個人的なことにスポットを当て、一方で国の情勢を反映している良く出来た映画」「全編を通して心の機微がきちんと描かれている」「ラスト10分が特に感動的で涙が止まらなかった」など、女性を中心に高い満足度を集め、公開初日の銀座テアトルシネマでは満席の回が続出した。2位の『未来を生きる君たちへ』は、ある二組の家族を通して“復讐”と“赦し”をテーマに複雑な社会情勢を描いた作品。アンケート調査では「子どもに正義の何たるかを身をもって示す父親の姿が印象的だった」「難しいテーマを掲げているが脚本がわかりやすく楽しめた」「“争いは解決を生まない”ということを、世界の大人たちがどうやって子どもたちに伝えるのかと考えさせられた」など、作品のテーマについて深くコメントする観客が多く見られた。(本ランキングは、2011年8月12日(金)、13日(土)に公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2011年08月15日世界中から集まった映画を観られる、子どもたちのための映画祭、『キンダー・フィルム・フェスティバル』が今年も開催される。今年19回目となるこの映画祭。今回は『リサとガスパール』や『きかんしゃトーマス』など、子どもたちに人気の高い11作品のほか、日本ではなかなか観ることができない、ヨーロッパやアジアのアニメーションや短編の最新作が12作品上映される。日本初上映となる『どうぶつ会議』。(c)2010 Constantin Film Verleih, GmbH.ポップでかわいいこどもミュージカル『ローラ!』。(c)Gordon A. Timpken/Bavaria Filmverleih- und Produktions GmbH字幕の読めない小さな子どもたちでも楽しめるよう、戸田恵子さんなど人気の声優たちがスクリーンの前に立ち、目の前で吹き替える迫力のあるライブシネマや、プロの声優と一緒に声優体験ができたり、アニメーション映画作りを体験できるなどのワークショップも開催。今年のフェスティバルディレクターは、日本の人気アニメーション『こま撮りえいが こまねこ』のこまちゃん。(c)TYO/dwarf・こまねこフィルムパートナーズ映画以外にも、駄菓子屋や世界中のごはんが食べられる屋台村など、子どもが飽きることなく楽しめるイベントが盛りだくさん。アニメーション映画好きな大人もぜひ足を運んでほしい。小さなお子さんの映画デビューにもぴったりのイベントだ。『19回キンダー・フィルム・フェスティバル』会期:2011年8月12日(金)〜13日(土)日比谷会場2011年8月18日(木)〜21日(日)調布会場場所:日比谷会場:日比谷公会堂 東京都千代田区日比谷公園1−3調布会場:調布市文化会館たづくり 東京都調布市小島町2-33-1料金:日比谷会場当日券:18歳~60歳未満1,000円、3歳~18歳未満・60歳以上500円、3歳未満無料前売券:18歳~60歳未満700円/3歳~18歳未満・60歳以上300円/3歳未満無料調布会場当日券:18歳~60歳未満500円/3歳~18歳未満・60歳以上100円/3歳未満無料前売券:18歳~60歳未満400円/3歳~18歳未満・60歳以上100円/3歳未満無料※未就学のお子さんについては、大人の方もご一緒にご入場をお願い致します。※3歳未満のお子さんは、保護者と一緒の座席でお願い致します。(座席を確保したい場合は、3歳以上の券をお買い求め下さい。)お問い合わせ:TOKYO KINDER FILM 一般社団法人キンダ-・フィルム03-5355-1225公式HP: www.kinder.co.jp 取材/赤木真弓
2011年08月12日映画の新しい才能の発見と育成”をテーマに掲げ、これまでも様々な作品や映画監督を輩出・紹介してきたぴあフィルムフェスティバル(PFF)。第33回となる今年は9月20日(火)から30日(金)まで開催されるが、その詳細プログラムが発表された。その他の写真今年の目玉となるのは、“BLACK and WHITEの誘惑”と題された特別企画。ドイツ人監督エルンスト・ルビッチの『陽気な中尉さん』『陽気な巴里っ子』に加え、ハンガリーの巨匠タル・ベーラの7時間を超える大作『サタンタンゴ』が上映される。両者とも後進に多大な影響を与えた存在であり、その作品の鑑賞機会はかなりレア。まさに映画ファン必見だ。もうひとつの注目が長谷川和彦監督の来場。1979年の『太陽を盗んだ男』で知られる長谷川監督だが、今回のPFFでは岩井俊二監督との映画談義や『太陽を…』の上映に参加。『太陽を…』は一介の中学教師が自ら原爆を作るという問題作だが、いまだ福島の原発事故が収束しない現在だからこその貴重な話が聞けそうだ。そのほかにも、黒沢清監督による映画講義、塚本晋也監督による『七人の侍』談義、今年のPFFスカラシップ作品である『恋に至る病』(木村承子監督)などの上映が行なわれる。一方、“新しい才能”を発掘するために行なわれるコンペティションがPFFアワード。今年は602本の作品が公募で集まったが、その中から厳選された17作品が上映され、30日(金)に行なわれる表彰式でグランプリが発表される。入選作品は、『untitled』岩永洋監督、『101』酒巻大樹監督、『オードリー』勝又悠監督、『偶像讃歌』和田彩監督、『ケージ』石井慎吾監督、『春夏秋冬くるぐる』日原進太郎監督、『TAITO』緑朗監督、『ダムライフ』北川仁監督、『チョッキン堪忍袋』天野千尋監督、『チルドレン』武田真悟監督、『ニュータウンの青春』森岡龍監督、『パッション』南部充俊監督、『反芻』狩野嵩大監督、『PICARO』野上鉄晃監督、『僕らの未来』飯塚花笑監督、『山犬』佐藤考太郎監督、『Recreation』永野義弘監督。なお、今回のPFFアワードでも昨年に引き続き、一般の映画ファンが最終審査に参加することができる“映画ファン賞(ぴあ映画生活賞)”企画の実施が決定している。第33回PFFぴあフィルムフェスティバル9月20日(火)~30日(金)、東京国立近代美術館フィルムセンターにて開催京都、神戸、名古屋など順次開催予定。
2011年08月12日イケメン海外ドラマスター特集第2回では、「NCIS:LA」に出演しているクリス・オドネルをピックアップ。映画ファンにもおなじみの彼が、TVドラマの世界で大ブレイク中です!大人気ドラマ「NCIS〜ネイビー犯罪捜査班」のスピンオフとして2009年に誕生した「NCIS:LA」で、クリスが演じているのは最高に格好いい敏腕捜査官G・カレン。海軍関連の事件を扱うNCISのLA支局で、特別捜査官たちをまとめるリーダーの役割を担っています。数名から成るチームの中でも相棒のサム(LL・クール・J)とはとりわけ仲良しで信頼関係も抜群。銃を片手に犯罪者たちを追い詰めているときは無茶苦茶クールなのに、リラックスタイムには減らず口の応酬が子供っぽ過ぎる2人の男子トークが“バディ萌え”の至福をもたらしてくれます。また、孤児として子供時代を過ごし、本人さえ知らない生い立ちの秘密を抱えているらしきカレンにまつわるミステリーも進行。捜査官として仲間たちと共に生きながらも、自分は何者なのかに悩むカレンの苦悶が何とも言えない哀愁を誘い、彼をますます魅力的に見せています。かつては『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』で盲目のアル・パチーノに翻弄される学生を演じたり、『バットマン』シリーズでバットマンの相棒・ロビンを演じたり、『バーティカル・リミット』で危険な登山に挑む主人公を演じたり…。映画界におけるクリスの活躍ぶりにはもちろん目覚しいものがありますが、彼の真のイケメンぶりが炸裂したのはごく最近。「グレイズ・アナトミー」のシーズン2〜3で主人公のメレディスと恋に落ちるイケメン獣医・フィンを演じ、彼の存在は知っていても、そのセクシーさには注目していなかった女性たちをハッと驚かせました。「グレイズ・アナトミー」と言えば、パトリック・デンプシーを大人のセクシー俳優として再ブレイクさせた番組ですが、クリスのパターンもそれと同じ。やはりキャスティングがすごく上手な番組だと言えます。メレディスとフィンの恋は残念ながら終わりを迎え、クリスのゲスト出演期間もそれに伴って終了しましたが、「セクシーな彼をもっと観たかった…」とぼやく世の女性たちの救世主となったのが「NCIS:LA」!頼れるリーダーで、ユーモアがあり、さり気ない気配りができ、ちょっとミステリアスな上に顔も肉体も精悍なカレンは、放送開始直後からクリスのあたり役として認知されるようになりました。現在41歳のクリス・オドネルですが、年齢を重ねて増すセクシーさこそ侮り難し!ぜひぜひチェックしてみてください。次回も、いま最も注目すべきイケメン海外ドラマスターが登場します。(text:Hikaru Watanabe)© Everett Collection/AFLO■関連作品:グレイズ・アナトミー [海外TVドラマ]©Touchstone Television■関連記事:シネマカフェ的海外ドラマ200回記念アメリカ最新TVドラマ事情をお届け!シーズン6レンタル開始「グレイズ・アナトミー」自己管理セットを3名様プレゼントシネマカフェ的海外ドラマvol.1812011年ゴールデン・グローブ賞の注目ポイント!新シーズンも波乱の予感?「グレイズ・アナトミー」予告編到着!シネマカフェ的海外ドラマvol.158こんな場合はこの先生に診てもらおう!最終回
2011年08月11日夏休み本番の中、今週末8月12日(金)より日比谷公会堂を皮切りにスタートする、日本唯一の子どもたちの世界映画祭「キンダー・フィルム・フェスティバル」。今年で第19回を迎え、その独自プログラムで大人と子供はもちろん、国内外の映画づくりに携わる人々との交流の機会が満載となっている。そんな中、今年はさらに心強い助っ人として、日本発の人気アニメーション『こま撮りえいがこまねこ』の主人公で、映画好きなネコの女の子、こまちゃんがフェスティバル・ディレクターに就任!映画づくりが大好きなこまちゃんならではの本映画祭の魅力を語ってもらった。――このたびは、映画祭ディレクターのご就任おめでとうございます!映画祭では、オープニングをはじめ、様々なところで大活躍されるということで、いまから楽しみですが、今回どのような経緯でディレクターに就任されたのですか?「にゃにゃ、にゃにゃ、にゃにゃにゃ。」(もともと、映画が好きで、おじいちゃんが映画監督だった影響もあって、自分で映画を作っていたんですが、その作品を観た映画祭のプロデューサーに「ディレクターになってもらえませんか?」と言われたんです。)――なるほど。映画を作る側から今回は伝えるお仕事をされるのですね。キンダー・フィルム・フェスティバルと言えば、声優さんによるライヴ吹き替え上映“ライヴ・シネマ”など、毎年色々なユニークな取り組みが行われていますが、ディレクター・こまちゃんはどんな映画祭にしていきたいと思いますか?「にゃにゃ。にゃー。」(小さなお友だちが主役になって、毎年家族の思い出になるような、そんな映画祭になってほしいです。)――今年も世界各国から大人も楽しめる見ごたえたっぷりの作品から、視覚的にも楽しめる良作アニメなど、親子一緒に楽しめる映画がたくさん集まってますよね。ぜひ、今年の映画祭のおすすめポイントを教えてください。「にゃー、にゃにゃ。にゃにゃにゃ。にゃにゃにゃー。」(小さなお友だちでも楽しめる、ながーい映画です。初めての映画デビューでも、きっと楽しんでもらえると思います。わたしも、いつか長編を撮って、キンダー・フィルムで上映してもらいたいな。)――映画づくりといえば、海外のゲストや日本の監督・アニメーターを招いた映画づくりの体験ワークショップも開催されるそうですね。映画づくり(こま撮り)が大好きだというこまちゃんは、お気に入りまたは影響を受けた映画はありますか?「にゃにゃにゃ。にゃ、、、。」(映画監督だったおじいちゃんの影響は大きいです。好きな作品はもちろん、おじいちゃんの作品です。あんまり、有名ではないのですが、、、。)――ちなみに、最近はどんな映画を撮っているのですか?少しだけヒントをください。「にゃにゃ。」(まだ内緒です。楽しみにしていてください。)――では最後に、夏休みを迎える親子をはじめ、映画ファンのみなさんにメッセージをお願いします。「にゃにゃ。にゃにゃ。にゃー。」(映画は観るのも楽しいけど、自分で作るのもおもしろいので、その両方をみんなに知ってもらえるといいな、と思います。)「第19回キンダー・フィルム・フェスティバル」は8月12日(金)・13日(土)の2日間にわたり日比谷公会堂にて、18日(木)〜21日(日)は調布市文化会館にて開催。この夏、こまちゃんに会いに行って、映画の魅力を感じてみませんか?「第19回キンダー・フィルム・フェスティバル」公式サイト「シネカフェくんのふらっと映画祭」特集■関連作品:第19回キンダー・フィルム・フェスティバル [映画祭] 8月12日、13日、日比谷公会堂にて8月18日(木)〜21日(日)、調布市文化会館たづくりにて開催
2011年08月10日10月22日(土)から30日(日)に六本木ヒルズ等で開催される、第24回東京国際映画祭の特別オープニング作品にジャッキー・チェン出演100作目にあたる映画『1911』が選ばれ、それにあわせてジャッキーの来日が決定した。その他の写真公式オープニング作にはすでに『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』が決定していたが、今回は“今の日本を盛り上げる”ため特別にアジア枠が設けられ、本作が上映される運びに。この朗報にジャッキーは「私100作目の映画が、復興へと歩み出した重要な年の特別オープニング作品に選ばれたことを光栄に思います。 日本が災難に直面している今、少しでも私の映画が日本の皆さんの力になれたらと願っています」とコメントを寄せており、映画祭での上映にあわせて来日、当日はグリーンカーペットを歩く予定だ。本作は、今から100年前に起こった辛亥革命をモチーフに、新たな社会と国を生み出すべく命をかけて戦い抜いた名もなき人々の姿をドラマティックに描いた超大作。ジャッキーは革命軍を指揮する孫文の参謀を務めた黄興を演じ、他には中国の人気女優リー・ビンビン、ウインストン・チャオ、スン・チュンやジャッキーの息子ジェイシー・チェンらが出演する。『1911』11月5日(土) 丸の内TOEIほかにて全国ロードショー(C)2011 JACKIE CHEN INTERNATIONAL CINEMA CULTURAL HOLDINGS LIMITED JACKIE & JJ PRODUCTIONS LIMITED All Rights Reserved.
2011年08月10日第35回モントリオール世界映画祭の「ワールド・コンペティション」部門に正式出品されることが決定した『アントキノイノチ』の完成報告会見が8月10日(水)、都内ホテルで開かれ、主演を務める岡田将生、榮倉奈々をはじめ、原田泰造、松坂桃李、メガホンを取った瀬々敬久監督が出席した。原作はさだまさしの同名小説。ある事件を機に、心を閉ざしながら生きる2人の男女(岡田さん、榮倉さん)が、遺品整理業の現場で、死者が人知れず遺したもの、そこに込められた思いに触れることで“イノチ”の尊さを取り戻していく姿を描く。今回が初共演となる岡田さんと榮倉さん。岡田さんは「積極的に話しかけてくれて、とてもしゃべりやすい人。僕の心も和らいだ」と榮倉さんの印象をコメント。一方の榮倉さんは「目が純粋で、まるで小学生と喋ってるみたい(笑)。かわいらしい人」。これには岡田さんも「もう22歳なんですけど…」と苦笑しきりだった。撮影中に東日本大震災が発生。瀬々監督は「当初は人々の絆が失われた“無縁社会”がテーマだったが、震災後、人々の心の中に絆を求める気持ちがあるんだとハッキリした。作品に対する決意を新たにする部分も大きかった」と神妙な面持ち。そんな監督についてキャスト陣は「私のことをずっと“岡田さん”って呼んでいた。名前を覚えてもらったのは、撮影が終わる1週間前」(榮倉さん)、「現場で“松岡くん”って呼ばれて、僕も岡田くんも一瞬『誰?』って振り向いてしまった」(松坂さん)と瀬々監督の天然ボケな素顔を暴露した。また、原田さんは「オファーをいただいたときは、プロレス映画かと思った。主演2人の演技がとにかくすごくて、抱きしめてあげたくなるほど。それと2人を見守る自分も自分で抱きしめてあげたい」と面白おかしく語っていた。モントリオール世界映画祭は8月18日(現地)に開幕。翌19日に本作をプレミア上映し、主演の2人と瀬々監督が現地入りする。「とてもびっくり。世界のみなさんと楽しみながら、作品を共有できれば」(岡田さん)、「ずっと海外の映画祭に行ってみたいと思っていた。国境を越えてこの作品を観てもらえるのが、いまから楽しみ」(榮倉さん)と期待を寄せていた。同映画祭は、トロント国際映画祭と並ぶ北米最大規模の国際映画祭。2006年に奥田瑛二監督の『長い散歩』、2008年には『おくりびと』がグランプリを受賞したほか、2009年の監督賞を『ヴィヨンの妻』の根岸吉太郎監督が、そして昨年は『悪人』で深津絵里が主演女優賞を受賞。近年、日本映画を高く評価する映画祭として、その動向が注目を集めている。『アントキノイノチ』は11月19日(土)より全国にて公開。■関連作品:アントキノイノチ 2011年11月19日より全国にて公開© 「アントキノイノチ」製作委員会■関連記事:岡田将生×榮倉奈々を絶賛!『アントキノイノチ』がモントリオールへ岡田将生は心の叫び、榮倉奈々は泣きながら願う――『アントキノイノチ』特報到着「女神のイタズラ」松坂桃李動画インタビュー!共演の杏を大絶賛の理由とは…?作業着姿の岡田将生&榮倉奈々の画像が解禁!『アントキノイノチ』豪華共演陣も発表!“ブラック・ジャック”岡田将生、脚フェチ告白の仲里依紗に振り回されっぱなし?
2011年08月10日ハリソン・フォードが6日、スイスのロカルノで13日まで開催中の第64回ロカルノ国際映画祭で、金豹功労賞を受賞した。この日は最新主演作『カウボーイ&エイリアン』のヨーロッパ・プレミア上映が行われ、小雨が降るあいにくの空模様だったが、フォードはジョン・ファヴロー監督、共演のダニエル・クレイグとオリヴィア・ワイルドと共にヘリコプターで会場入りをした。サプライズでトロフィーを手渡されるや、会場のピアッツァ・グランデに集まった7,000人の観衆の温かい喝采に感激した面持ちで「心から感謝します」とまず一言。「多くの才能ある監督、俳優、スタッフ、脚本家、そしてプロデューサーの方々との仕事に恵まれた幸運に気づかされます。そしていまなお、こうして映画作りに携われる機会を持てることにも感謝します」と喜びを語った。19世紀の西部を舞台に、町を支配する大佐と記憶喪失の男が宇宙からやって来たエイリアンと戦うSFアクション大作『カウボーイ&エイリアン』は10月22日(土)より日本公開。(text:Yuki Tominaga)写真は第64回ロカルノ国際映画祭授賞式の様子。© Reuters/AFLO■関連作品:カウボーイ&エイリアン 2011年10月22日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:『カウボーイ&エイリアン』プレミア上映に、ハリソン・フォード夫妻ほか出席ダニエル・クレイグとレイチェル・ワイズ、ニューヨーク州で電撃挙式
2011年08月09日作家・井上靖の自伝的小説を、役所広司主演で映画化した『わが母の記』が、現地時間18日に開幕する第35回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門に出品されることが決定した。『わが母の記』の写真『わが母の記』は井上靖の小説『わが母の記~花の下・月の光・雪の面~』を基に、実父の死に伴い、幼少期よりともに暮らしてこなかった実母を引き取り、同居することになった小説家・伊上洪作を主人公に、薄れゆく記憶のなかで息子への愛を確かめようとする母、そして幼少期の記憶と向き合いながら母に寄り添う息子、そしてふたりを囲む家族の物語を10年に渡って綴る人間ドラマ。役所が井上の分身ともいうべき作家・伊上洪作を演じるほか、樹木希林、宮崎あおいらが出演する。本作を手がける原田眞人監督は最新作のモントリオール出品について「16年前、カナダとの合作映画『栄光と狂気』の撮影で半年過ごしたモントリオールには格別の愛着があります。思い出深いモントリオールの、世界映画祭コンペ出品に興奮しています。そこでの観客との出会いが、僕の監督人生のひとつのピークになることを期待しています」とコメント。役所は「世界的な文豪井上靖さんの家族の物語を、井上さんと同郷の原田監督が思いを込めて作った『わが母の記』はきっと映画祭の観客に楽しんでいただけると信じています」と観客の反応に期待を寄せている。ちなみに同映画祭には本作と同じ松竹配給の映画『アントキノイノチ』(瀬々敬久監督)も出品されるが、松竹株式会社・映像ライツ部長の古賀正喜氏は「モントリオール世界映画祭は、『おくりびと』がグランプリを受賞したように、良質なドラマが出品されることが多く、また観客の年齢層が比較的高く、中高年の年齢層の方が、きちんと映画を観る姿勢が出来ているようなので、”老い”や”死”を扱った『わが母の記』は映画祭のテイストと非常にあっていたため、選ばれたのだと思います」と分析している。映画『わが母の記』は2012年に全国公開される予定。『わが母の記』2012年公開
2011年08月03日岡田将生、榮倉奈々主演の『アントキノイノチ』が、8月18日(木)より開幕する第35回モントリオール世界映画祭の「ワールド・コンペティション」部門に正式出品されることが決定した。歌手のさだまさしが2009年に発表した同名小説を映画化。ある事件から他人に心を開くことなく生活を送る2人の男女が、“遺品整理業”という仕事を通じて、失われた命や遺されたもの、そこに込められた思いに触れることで生とのつながりを取り戻していくさまを描く。モントリオール世界映画祭は、トロント国際映画祭と並ぶ北米最大規模の国際映画祭。近年、日本映画が毎年のように受賞しており2006年には奥田瑛二監督の『長い散歩』、2008年には『おくりびと』がグランプリを獲得。同じく2008年の脚本賞を君塚良一の『誰も守ってくれない』、2009年の監督賞を『ヴィヨンの妻』の根岸吉太郎監督が、そして昨年は『悪人』で深津絵里が主演女優賞を受賞している。特に『おくりびと』はこのモントリオールでの受賞を皮切りに国内外で絶賛を浴び、オスカーの最優秀外国語映画賞にまでのぼりつめたこともあり、今後の賞レースを予測する上でも注目を集める。同映画祭のセルジュ・ロジーク代表からは「心を失ってしまった2人が、死に接することによって生きることの幸せと儚さに気付く物語です。主演2人の演技は完璧の一言につきます」と作品、主演の2人の演技を絶賛するコメントが寄せられている。瀬々敬久監督にとっては、今年のベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞と最優秀アジア映画賞の2冠に輝いた『ヘブンズ ストーリー』に続く最新作として期待を集める本作。今回のノミネートに際し、監督からは「いまの日本の現実の中で“生きること”とは何なのかと考えながら作った映画なので、まず最初は日本の観客のみなさんに観ていただくことが一番だと思っていましたが、こういう機会をいただいたからには、この映画を通して世界の人たちと想いを共有できることを願っています」とのコメントが到着。岡田さんは「素直に『嬉しい』の一言につきます。嬉しいです!」、榮倉さんも「海外の映画祭に出品されるなんて、夢を見ているようです。携わったみんなの愛が吹き込まれたこの映画をよりたくさんの方に観てもらえること、嬉しく思います」と喜びを語り、日本以外の国の多くの人々の反応に期待を寄せる。なお、本作のほかに今年のモントリオールには、板尾創路監督、主演に浅野忠信、石原さとみも出演している『月光ノ仮面』、窪田将治監督作『クレイジズム』が「フォーカスオンワールドシネマ長編」部門に、齊藤潤一監督によるドキュメンタリー作品『平成ジレンマ』が「世界のドキュメンタリー」部門に出品される。第35回モントリオール世界映画祭は8月18日(木)より8月28日(日)まで開催。『アントキノイノチ』は開幕直後にプレミア上映が予定されている。現在、監督およびキャスト陣の出席については調整が進められているという。『アントキノイノチ』は11月19日(土)より全国にて公開。■関連作品:アントキノイノチ 2011年11月19日より全国にて公開© 「アントキノイノチ」製作委員会■関連記事:岡田将生は心の叫び、榮倉奈々は泣きながら願う――『アントキノイノチ』特報到着「女神のイタズラ」松坂桃李動画インタビュー!共演の杏を大絶賛の理由とは…?作業着姿の岡田将生&榮倉奈々の画像が解禁!『アントキノイノチ』豪華共演陣も発表!“ブラック・ジャック”岡田将生、脚フェチ告白の仲里依紗に振り回されっぱなし?岡田将生が若き日のブラック・ジャックに!手塚治虫の名作ドラマ化共演に仲里依紗
2011年08月02日アンジェリーナ・ジョリーが30日、ボスニアで開催されたサラエボ映画祭にパートナーのブラッド・ピットと出席し、観客からのスタンディングオベーションに感激の涙を流した。アンジェリーナは1992年から95年にかけてのボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を背景にした『In the Land of Blood and Honey』(原題)で今年監督デビューを予定している。イスラム教徒のボスニア女性と敵側のセルビア人兵士の恋愛という内容が撮影開始前から物議を醸したが、映画祭はそれも含めて、社会の関心を紛争による難民問題へ向けさせた功績を賛えて「ハート・オブ・サラエボ」賞を彼女に贈った。受賞スピーチでアンジェリーナは拍手喝采の観客に「(拍手を)止めてくれないと、私は泣いてしまうでしょう。ブラッドにも車の中で『どうしよう、泣いてしまうかも』と話していました。映画祭に来られて、とても光栄です。紛争の最中に始まったこの映画祭が年々立派なものになっていることが、芸術家の持つ力を示す最良の例になっていると思います」と語った。『In the Land of Blood and Honey』(原題)は12月23日に全米公開を予定している。(text:Yuki Tominaga)写真はシリア難民を激励するため、トルコに訪問した際のアンジェリーナ・ジョリー。© Reuters/AFLO■関連作品:In the Land of Blood and Honey (原題)
2011年08月01日韓国・富川市で開催中の第15回プチョン国際ファンタスティック映画祭。『漫才ギャング』の品川ヒロシ監督、『電人ザボーガー』の井口昇監督、『ヘルドライバー』の西村喜廣監督、『おんなの河童』のいまおかしんじ監督ら、日本からも多くの映画人が参加しており、日本映画のチケットはほぼ完売するという人気ぶりだ。『漫才ギャング』の上映後、観客からの質問に答えた品川監督は、「反応が良くてとても嬉しい。日本とは違う場面で笑うので、顔は似ているけれどやはり韓国は外国なんだなと感じます」と語った。また、石原貴洋監督の『バイオレンスPM』の上映には、昨年のプチョン・グランプリを獲得した『ビー・デビル』のチャン・チョルス監督が参加し、「深い余韻が残る作品でした」と作品を賞賛していた。また今年は「Jホラー最終章」と題して、怪談映画の巨匠といわれた故・中川信夫監督の『憲兵と幽霊』(’58)から、現在に至るジャパニーズ・ホラーの歴史をたどる特集も組まれている。『恐怖』の高橋洋監督、『リング』の中田秀夫監督と一瀬隆重プロデューサー、『死ね!死ね!シネマ』の篠崎誠監督らによる、パネル・ディスカッションも行われた。韓国ではジャパニーズ・ホラーの人気は非常に高く、リメイク作も多い。『リング』、『女優霊』など一連のジャパニーズ・ホラーの脚本も手がけている高橋洋監督は、「観客に『何が一番怖いですか?』と質問をしたところ、『人間が怖いです』と答える人が大半だった。幽霊を怖いと思う日本と韓国では、恐怖の捉え方にも違いがあるように感じた」と語っていた。(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:電人ザボーガー 2011年秋、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011「電人ザボーガー」フィルム・パートナーズ漫才ギャング 2011年3月19日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開©2011「漫才ギャング」製作委員会■関連記事:品川ヒロシ、『漫才ギャング』携え海外の映画祭へオープニングにはパク・ヘイルらも『漫才ギャング』に出演の赤ん坊は品川の実子!撮影現場で世話してたのは庄司佐藤隆太インタビュー相方、上地雄輔の相性は「この2人だからこそ漫才もできた」木村祐一監督、次回作の主役はスリムクラブ!?「M-1取るまでの軌跡を描きたい」上地雄輔、共演陣&品川からハナクソ被害を告発される!
2011年07月20日ジャンル映画の祭典、第15回プチョン国際ファンタスティック映画祭が、14日、韓国・プチョン(富川)市で開幕した。今年は15周年ということで、規模が大幅に拡大。15周年記念に招待された15歳の中学生100人をはじめ、数千人が集まった開幕式には、日本からもグランプリを競う「プチョン・チョイス(長編)」部門に『漫才ギャング』がノミネートされた品川ヒロシ監督をはじめ、『怪談新耳袋怪奇』の真野恵理菜らも参加。レッドカーペットはあいにくの大雨に見舞われてしまったが、それでも1,000人近いファンかけつけ、訪れる映画人たちに熱い声援を送っていた。開幕式では、過去1年間にジャンル映画で活躍したスターに贈られるプチョン映画賞が発表され、男優賞には『黒く濁る村』のパク・ヘイル、女優賞に日本公開が決まったサスペンス『深夜のFM』のス・エが輝いた。またファン投票で選ばれるファンタジア賞には、人気シチュエーションコメディ「明日に向かってハイキック」でブレイクした、男優チェ・ダニエルと女優シン・セギョンが選ばれた。ホラー、スプラッター、SF、コメディ、アニメといったジャンル映画に焦点をあてたファンタスティック映画祭としてはアジア最大規模で、24日までの10日間で220本もの作品が上映される。今年の審査委員長は、日本の林海象監督。プチョンはソウルから地下鉄で50分のところにある、いわばベッドタウンで、大規模な映画スタジオがあることでも有名。ファン参加型のさまざまなイベントもあり、ソウル観光のついでに立ち寄るのもおすすめだ。(photo/text:Ayako Ishizu)※写真は左からス・エ、品川ヒロシ監督、シン・ハギョン。■関連作品:黒く濁る村 2010年11月20日より丸の内TOEI、シネマスクエアとうきゅうほか全国にて公開© 2010 CJ Entertainment Inc. All Rights Reserved怪談新耳袋 怪奇 2010年9月4日よりシアターN渋谷ほか全国順次公開© 2010「怪談新耳袋 怪奇」製作委員会漫才ギャング 2011年3月19日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開©2011「漫才ギャング」製作委員会■関連記事:『漫才ギャング』に出演の赤ん坊は品川の実子!撮影現場で世話してたのは庄司佐藤隆太インタビュー相方、上地雄輔の相性は「この2人だからこそ漫才もできた」上地雄輔、共演陣&品川からハナクソ被害を告発される!Superflyが歌う『漫才ギャング』の主題歌、両A面シングルリリース決定!佐藤隆太が元カノ役の石原さとみにリードしてもらった?『漫才ギャング』完成報告会見
2011年07月15日現在公開中の三浦春馬主演、青山真治監督作『東京公園』が8月にスイスで開催される第64回ロカルノ国際映画祭の「インターナショナル・コンペティション」部門に招待されたことが明らかになった。小路幸也の同名小説を映画化した本作。ある女性の尾行と撮影を頼まれたカメラマン志望の青年が、この依頼をきっかけに、幼なじみや義理の姉など身近な女性たち、そして自分自身と向き合っていく姿を描く。青山監督にとって4年ぶりの新作であり、三浦さんのほかに榮倉奈々、小西真奈美、井川遥らが出演している。1946年からスイス南部のロカルノで開催され、ヴェネチア国際映画祭に次ぐ長い歴史を持つ同映画祭。期間中、約300本の作品が上映されるが、インターナショナル・コンペティション部門の作品は最高賞の“金豹賞”の選考対象となる。これまで日本作品では2004年に市川準監督『トニー滝谷』が準グランプリの審査員特別賞など3つの賞を受賞したほか、1970年には実相寺昭雄監督の『無常』、2007年の小林政広監督作『愛の予感』が金豹賞に輝いている。『EUREKA ユリイカ』でカンヌ国際映画祭の国際批評家連盟賞とエキュメニック賞のW授賞をはじめ、これまでにも数々の国際映画祭に招待されてきた青山監督。ロカルノ国際映画祭への参加は2000年の『路地へ 中上健次の残したフィルム』、2008年の短編映画『赤ずきん』、2009年に特集上映されたNHK朗読紀行「焼け跡のイエス」に続いて2年ぶり4度目のこと。今回、自身初のコンペティション部門への招待となるが、青山監督は「こんな世相から離れて、ただのんびりした日本映画を選んでくれるなんて、ただただ嬉しいかぎりです。いまでも海外でこういうものが受け入れられるのだと思うと、非常に勇気づけられます」と喜びを語る。また、三浦春馬さんからも「青山監督をはじめ、キャスト、スタッフが織りなす独特の世界観が評価され、選んでいただいたことに、非常に嬉しく思います。観た後に優しい余韻に包まれるこの作品が、もっとたくさんの方に届くことを願っています」とのコメントが到着した。現代の東京で生きる人々の優しい物語が、海外の人々の目にどのように映るのか楽しみなところだ。映画祭は8月3日(水)から13日(土)の日程で開催。『東京公園』は新宿バルト9ほか全国にて公開中。■関連作品:東京公園 2011年6月18日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011「東京公園」製作委員会■関連記事:松下奈緒「ゲゲゲ」以来のNHKドラマは、憧れの向田邦子原作三浦春馬、小西真奈美とのキスシーンを見て冷や汗…小西真奈美インタビュー次々起こる化学反応で新たな発見「それもありかも」三浦春馬インタビュー青山作品で“変化”を楽しむ「人間て単純じゃないんですよね」“親友”になりたい俳優は誰?「acteur」最新号を5名様にプレゼント
2011年07月14日6月23日(木)、「フランス映画祭2011」が都内で開幕。オープニングに先駆けて、今年の映画祭の団長であり、最新作『アーサー3』(仮題)を携えて来日したリュック・ベッソン監督が会見に臨んだ。日本未公開のフランス映画をいち早く日本の映画ファンに伝える映画祭として、長年にわたって親しまれてきた同映画祭。今年は東日本大震災の影響もあって、開催を危ぶむ声もあったが、「こういう状況だからこそ、映画を楽しんでほしい」(レジーヌ・アッチョンド/主催「ユニフランス」代表)という思いもあって開幕。同席したアッチョンド代表は「日本はフランス映画にとって最も重要な市場のひとつ」と語り、さらに「今年は思い切り笑っていただくためにコメディを数多く用意しました」とアピールした。ベッソン監督は「30年来の付き合いのある日本の友人たちに変わらない私の気持ちを表したく、来日いたしました」と喜びを語り、「苦しいときの友人こそが真の友という格言もあります」と続けた。監督はまた、震災に際しての日本人のメンタリティを称賛。「このひどい災害に際し、日本人の落ち着きと威厳は世界に感銘を与えました。もしフランスで同じことが起きたら、人々は怒りでトマトを投げ合ったりしていたのではないかと思います」と語った。今年のオープニング作である『アーサー3』(仮題)に関しては「12歳以上の人が観るのは禁止されている作品です。観るには子供の許可を取るようにしてください。大人が見ても楽しめるので、許可が下りるといいですが…」とユーモアたっぷりにアピール。さらに「アーサーのテーマもエコロジー。地球を引き継いでいく子供たちに正しいメッセージを送ることが大切ですが、自分の子を諭しても聞いてもらえなくて、アーサーに託して言ってもらっているわけです」と加え、10年をかけて作り上げた3部作の完結に感慨深げ。また「日本語吹き替え版のマルタザール役の声優は素晴らしい」と過去2作で声優を務めたGACKTを称賛する一幕も。この後、来日したゲストも出席し、オープニングセレモニーが開催され多くの人々がベッソン監督をはじめ、来日を果たした俳優、監督陣に拍手を送った。「フランス映画祭2011」は、有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇で開催中。「フランス映画祭」公式サイト■関連作品:アーサー3 (仮題)© 2010 EUROPACORP - TF1 FILMS PRODUCTION - APIPOULAI PROD- AVALANCHEPRODUCTIONS Images et Effets 3D - BUF■関連記事:団長リュック・ベッソンも来日「フランス映画祭2011」鑑賞券をプレゼントベッソン監督がフランス映画祭団長で来日決定!V・パラディ&デュリス作品も上映
2011年06月23日ジュンス(JYJ)の双子の兄・JUNO(ジュノ)が6月19日、中国で行われた「第14回上海国際映画祭」閉幕式のレッドカーペットに登場した。主演映画『純真年代』が同映画祭に出品されたことから招待されたJUNO。『純真年代』は、1980年代に中国の改革開放時代を扱った作品で、激動の時代を背景に、兄弟の“デウ”と“ソウ”の兄弟愛、ソウと“チュウォル”の義理の弟と兄嫁の情、男女間の恋心を表現。JUNOはソウ役を熱演した。なお、JUNOは、8月3日(水)に日本オリジナル楽曲をエイベックスよりリリースし、日本デビューする。また、8月14日(日)に神奈川・リビエラ逗子マリーナ特設会場にて開催される「MTV ZUSHI FES 11 supported by RIVIERA」、9月4日(日)に東京・NEW PIER HALLにて開催される「NUKUMORI~Save one Smile,Save APAN~ 」への出演が決定している。「MTV ZUSHI FES」のチケットは発売中、「NUKUMORI~」のチケットは8月6日(土)10時より一般発売される。
2011年06月20日松山ケンイチが主演映画『うさぎドロップ』を携えて中国初上陸!開催中の第14回上海国際映画祭の記者会見と舞台挨拶に出席し大歓声を浴びた。亡くなった祖父の隠し子と共同生活を送ることになった青年サラリーマンの奮闘を温かく描き出した本作。松山さんの“イクメン(※育児をする男性)”ぶりに加え、天才子役として飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍を見せる芦田愛菜の共演が注目を集めている。育児にいそしむ日本の若い世代の男性を描いた作品とあって「ライフスタイルの違う異国の地でどのような受け入れられ方をするのか楽しみです。テーマは普遍的な家族愛でありSABU監督が描くかっこいい男の姿なので、中国の方々と感動を共有できると嬉しい」と意気込んで上海入りした松山さん。まずは上映終了後の舞台挨拶にSABU監督と共に登壇したが、観客には事前に知らされておらず、サプライズで2人が登場すると500人ほどの観客で埋まった客席からは叫び声のような大歓声がわき起こった。松山さんは「上海は(※中国自体も)初めてですが、こんなに温かく迎えてもらって本当に嬉しいです。この作品は、人生において何が大事なことかを学ぶ映画だと思います。僕自身もダイキチという役を通して大切なことは何かを学ばせてもらいました」と挨拶。上海の印象を尋ねられると「先ほど到着したばかりで、ワンタンラーメンしか食べてないのでまだよく分からないですが、お客さんの映画に対する興味度の高さもうかがえ、エネルギーを感じる街ですね」と好印象を抱いた様子だった。監督も北京語で観客に向けてお礼を述べ、歓声を浴びていた。記者会見にも多くの報道陣が詰めかけたが、特に話題となっていたのが愛菜ちゃんの自然な演技。台本を渡さずにリハーサルで演技を覚えてもらうという手法に、メディアからは驚きの声が上がっていた。松山さんは覚えたての上海語で「シャジャー(ありがとう)」と伝え、客席からは発音が良いとの声も。初めての中国でファンとの交流を果たし満足そうな笑みを浮かべていた。『うさぎドロップ』は8月20日(土)より渋谷シネクイント、新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:うさぎドロップ 2011年8月20日より全国にて公開© 2011『うさぎドロップ』製作委員会■関連記事:独身男の子育てデビュー?TVアニメ「うさぎドロップ」試写会に10組20名様ご招待芦田愛菜“父の日”のプレゼントは「秘密です」、松ケンも思わずメロメロ松山ケンイチらキャスト陣登壇『うさぎドロップ』特別試写会に15組30名様ご招待深田恭子、平清盛の妻に抜擢!大河ドラマ「平清盛」女性キャストついにお披露目逆境に強そうな俳優ランキング1位は水嶋ヒロ!結婚、独立…逆風でのパワーに共感
2011年06月20日6月23日(木)より開催されるフランス映画祭の映画祭団長がリュック・ベッソンに決定!フランス人アーティストたちを引き連れて来日することも発表され、原作・脚本・監督を手がける人気の『アーサー』シリーズの第3弾となる『アーサー3』(仮題)も同映画祭で上映されることが明らかになった。1993年に始まり、今年で19回目を迎えるフランス映画祭。日本初公開となる作品が上映され、毎年多くのゲストが来場し日仏の掛け橋の役目を担ってきた。近年ではカトリーヌ・ドヌーヴ(’07)、ソフィー・マルソー(’08)、ジュリエット・ビノシュ(’09)、ジェーン・バーキン(’10)と大物女優が団長を務めてきたが、今年はフランスの娯楽映画を牽引するベッソン監督がその任に就くことに。東日本大震災および、その後の原発問題でハリウッド、ヨーロッパを問わず、プロモーションなどで来日を控える動きが強まっていたが、フランスが世界に誇る大監督が来日!オープニング作品としてベッソン監督が実写と3DCGアニメーションを組み合わせて製作した、『アーサーとミニモイの不思議な国』、『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』に続くフレディ・ハイモア主演の『アーサー』シリーズ第3弾となる『アーサー3』(仮題)が上映される。ベッソン監督以外にはオタール・イオセリアーニ、ジャン=ポール・ジョー、レベッカ・ズロトヴスキ、ファブリス・ゴベールなどが来日する予定となっており、長編作品12作品と短編6作品が上映される。注目はヴァネッサ・パラディとロマン・デュリス共演の『ハートブレイカー』。凄腕の別れさせ屋・アレックスは、結婚式を控えるあるカップルの花嫁の父親の依頼を受けて2人を分かれさせるべく式場となるモナコへ。だが、ターゲットの花嫁は難攻不落の完璧なレディ!アレックスは彼女のボディガードとして仕事の遂行をうかがうが…。ジョニーのパートナーであるヴァネッサと、日本でも大人気のデュリスが繰り広げる、スリリングな恋の駆け引きの行方は――?ほかにもジェラール・ドパルデュー、イザベル・アジャー二が出演するロードムービー『マムート』など話題作がズラリ。アニメや短編作品の上映に加え、今年は東日本大震災の復興支援としてオリジナルTシャツを制作するという取り組みも。フランス映画祭2011は6月23日(木)から26 日(日)の日程で東京・有楽町朝日ホールおよびTOHOシネマズ 日劇にて開催。公式サイト:■関連作品:ゲンスブールと女たち 2011年5月21日よりBunkamuraル・シネマ、新宿バルト9ほかにて公開© 2010 ONE WORLD FILMS-STUDIO37-UNIVERSAL PICTURES INTERNATIONAL FRANCE - FRANCE 2 CINEMA - LILOU FILMS - XILAM FILMSアーサー3 (仮題)© 2010 EUROPACORP - TF1 FILMS PRODUCTION - APIPOULAI PROD- AVALANCHEPRODUCTIONS Images et Effets 3D - BUFアーサーとミニモイの不思議な国 2007年9月22日より丸の内プラゼールほか松竹・東急系にて公開©2006 EUROPACORP - AVALANCHE PRODUCTIONS - APIPOULAI PRODアーサーと魔王マルタザールの逆襲 2010年4月29日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2009 EUROPACORP–TF1 FILMS PRODUCTION–APIPOULAÏ PROD- AVALANCHE PRODUCTIONSImages et Effets 3D–BUF photos:Daniel Smith © 2009 EUROPACORP – TF1 FILMS PRODUCTION – APIPOULAÏ PROD- AVALANCHE PRODUCTIONS■関連記事:バーキンにブリジット・バルドー、ヴァネッサ…ゲンスブールに魅せられた女たちの想い数々の美女を虜にした伝説の男『ゲンスブールと女たち』試写会に10組20名様ご招待GACKTがアニメ版「SUPERNATURAL」のボイスキャストに!“選ばれた子供”演じるデ・ニーロやビノシュらが、石打ち死刑宣告を受けたイラン女性釈放を訴える書簡に署名IMALUインタビュー身長2ミリになったら「人の生活を覗き見してみたい(笑)」
2011年05月23日この夏、新たな国際映画祭として開催される「瀬戸内国際こども映画祭2011」の記者発表会が5月18日(水)に都内で行われた。海外からのゲストやメインイベントとなる映画脚本コンペティション概要が発表されたほか、本映画祭の親善大使を務める大橋のぞみが登場し「こども夢宣言」を行った。香川県の高松に小豆島、そして近年、アートの島として注目を集める直島を舞台に産声を上げた瀬戸内国際こども映画祭。「ドリームビッグ!(夢を大きく!)」をテーマに、3年前から開催の準備が進められてきた。益田祐美子プロデューサーは、瀬戸内がこれまでに『瀬戸内少年野球団』や『世界の中心で、愛をさけぶ』、最近では『八日目の蝉』など多くの映画作品の舞台になってきたことを挙げ、豊かな自然と人々の温かさがあるこの地で映画祭をやりたいという思い、人口が減り続ける地方の活性化など映画祭の意義を熱弁した。また、会場のひとつである小豆島を舞台にした『二十四の瞳』を監督した巨匠・木下恵介の生誕100周年を前に、映画祭にメインイベントとして「エンジェルロード脚本賞2011」を開催。瀬戸内地域を舞台に、子供が活躍する場面を含んだ脚本を公募し、グランプリ作品を映画化するという試みで、締め切りまでに海外からの4作品を含む計139作品が集まった。映画監督・金子修介が選考委員長を務め、映画祭最終日にグランプリが発表される。会見に出席した金子監督は「脚本は構成とキャラクター。読みながら映像が浮かんでくるのが良い脚本。(応募条件である)子供をどうつかんでいるのか」が選考のポイントと明かす。国際映画祭とあって、海外からのゲストも多数。1968年の『ロミオとジュリエット』で15歳にして世界を魅了し、近年では『マザー・テレサ』に主演し話題を呼んだオリヴィア・ハッセーが来日し、『マザー・テレサ』が映画祭で上映されるほか、映画祭シンボルマークも手掛けているアーティストのマッケンジー・ソープ、中国の水墨画家・王子江も来場する。映画祭で上映される作品は、「子供が純粋に楽しめる作品」から「大人に学んでほしい、親子で観られる作品」まで様々なジャンルから選出。『二十四の瞳』や『ヨーンじいちゃん』など現地で撮影された作品も上映される。上映作のひとつ『チェブラーシカ』で声優を務めているのぞみちゃんが、オリーブの冠を頭に乗せて登場し「大きな夢を追う!」と力いっぱいの“夢宣言”を行った。のぞみちゃんは、「湖でスケートをやってみたい」、「家族で宇宙旅行に行って、無重力の中で飛んでみたい」など笑顔でこれから実現したい夢を明かしてくれた。地方を舞台にした国際的なイベントとして今後の展開が楽しみな「瀬戸内国際こども映画祭2011」。開催は8月20日(土)より28日(日)まで。■関連作品:チェブラーシカ (2010) 2010年12月18日より全国東宝系にて公開© 2010 Cheburashka Movie Partners /Cheburashka Project■関連記事:『チェブラーシカ』中村監督×原作者ウスペンスキー国境を越えた傑作誕生の秘密アニメ2本立て『チェブラーシカ』&『くまのがっこう』試写会に5組10名様ご招待【TIFFレポート】『チェブラーシカ』原作者ビックリ?日本の観客は「大人ばかり」
2011年05月18日先日5年来の恋人であるバー・ラファエリとの破局が明らかになったレオナルド・ディカプリオだが、映画祭開催中の南仏・カンヌを仲間たちと一緒に訪れ、傷心旅行中だ。英国の大衆紙「Sunday Mirror」紙上でレオの知人は「バーと破局してレオはすっかり落ち込んでいます。今回ばかりは復縁の望みはなさそう。すべて忘れるためにカンヌに行きたがったんです」と語る。別にプロモーションする映画があるわけでもないのにカンヌを訪れたレオの仲間のひとりはジェイミー・フォックスがいた。「ジェイミーは豪華なヨットをレンタルし、女の子たちを大勢呼んで、明け方までパーティをしてました」。2人は映画祭関連のイベントなどにも足を運んでいるが、レオは長居することはなく、すぐに気の合う仲間たちの待つヨットに戻ってしまうそうだ。(text:Yuki Tominaga)写真はカンヌに訪れクルージングを楽しむレオナルド・ディカプリオ。隣の女性は今回の旅行仲間のひとりのようだ。© AFLO■関連作品:第64回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:【カンヌレポート4】オダジョー、芝居を通しチャン・ドンゴンと言葉の壁を乗り越える【カンヌレポート3】アンジー、カンヌで家族への愛を熱弁!「家族こそ愛がある場所」【カンヌレポート2】J・デップ、カンヌ来場に熱狂!役作りにあのアニメキャラが影響?【カンヌレポート1】ウディ作品で開幕!ビーチではガガ様からサプライズライヴもブラピ×ショーン・ペンの注目作の一部お目見え『ツリー・オブ・ライフ』予告編解禁!
2011年05月16日俳優の別所哲也が、CS映画専門チャンネル「ムービープラス」で放送される特別番組「カンヌ映画祭を観る -受賞作品から知るその魅力-」(5月4日放送)に出演することになり、4月12日(火)、横浜にある「ブリリア ショートショート シアター(Brillia Short Shorts Theater)」にて収録を行った。同局では5月11日(現地)から開催される第64回カンヌ映画祭に合わせ、「カンヌ映画祭スペシャル2011」と題し、関連番組が特集放送される。別所さんが出演する「カンヌ映画祭を観る −受賞作品から知るその魅力−」は、過去の受賞作やトリビアなど映画祭をより楽しむための情報を届けるオリジナル番組。別所さん自らが“審査委員長”となり、過去にカンヌで受賞したすべての作品の中から、「俳優賞」、「音楽賞」、「賛否両論賞」、そして最高にあたるパルム・ドールならぬ「ヴェッショ(別所)ドール」を独断で(!?)で選定するというユニークな内容だ。収録が始まると、早速「Bonjour Comment allez-vous(ボンジュール コマンタレヴ)」(こんにちは。調子はいかが?の意)とフランス語の挨拶を決めた別所さんは、「これでカンヌに行く準備はバッチリ」とご機嫌。その後、次々と受賞結果を発表し、番組収録は順調に進んだが「うーん、『賛否両論賞』だけは言いにくい(笑)」と悪戦苦闘。それでも「今年は順調。去年はリテイクの嵐だった。こうやって、歴史が刻まれていくんですね」としみじみした様子だった。果たして、栄えあるヴェッショドールの行方は?気になる結果は番組でチェックされたし。このほかにも過去のカンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞した『ダンサー・イン・ザ・ダーク』、『ブリキの太鼓』や、本年の審査委員長を務めるロバート・デ・ニーロの主演作『グッドフェローズ』、木村佳乃と伊勢谷友介が共演した第61回オープニング作品『ブラインドネス』、同じく第61回の特別招待作品でイ・ビョンホンが主演した『グッド・バッド・ウィアード』なども放送予定。そして、5月22日(日)には、別所さんがナビゲーターを務める「日本独占!第64回カンヌ映画祭授賞式ライブ」が放送される。「カンヌ映画祭を観る -受賞作品から知るその魅力-」は5月4日(水・祝)放送。「日本独占!第64回カンヌ映画祭授賞式ライブ」は5月22日(日)生放送。■関連作品:第64回カンヌ国際映画祭 [映画祭]
2011年04月13日東日本大震災の被災地へのチャリティーを目的に開催されている第3回沖縄国際映画祭が無事閉幕。3月26日(土)、「Peace部門」で上映され、多くの観客から支持を得た映画『TSY』で主演した綾部祐二(ピース)と、同作にカメオ出演している相方の又吉直樹が単独インタビューに応じ、映画に込めた思いや、さまざまな質問に答えてくれた。コンビ結成から7年「ずっとこの世界で頑張っていたい」「ピース」は、綾部祐二と又吉直樹からなるお笑いコンビ。2010年にキングオブコントで準優勝してから、その人気に拍車がかかり、コンビとしてだけではなく、それぞれピンで出演するレギュラーのライヴなども多く行っている。本作の中川通成監督はTVのバラエティー番組出身。吉本から監督への依頼があり、「一生に一度、あるかないかのチャンス!」とばかりに、映画監督を引き受けたという。内容は監督が大好きだというアメリカ映画の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とヤンキー映画を、足して2で割ったという単純明快な映画で、分かりやすく、誰でも楽しめる。イキがって親にも世間にも反抗している綾部さん扮する高校生が、ひょんなことからタイムスリップし、自分の人生を変えるために大奮闘するという青春ムービー。劇中、33歳の綾部さんは主人公である17歳のヤンキー高校生を演じたが、2人はいったいどんな高校生だったのだろうか?「僕はずっと野球一筋でしたね」と綾部さん。又吉さんは意外にも「サッカー少年でした」とスポーツマンだったことを告白。そんな2人だが、お笑い芸人になりたいと思う気持ちを持ち、養成所で同期で出会い、仲良くなってコンビを組むことに――。コンビ結成から7年が経ち、この先、10周年、20周年…に向けて快速中の2人。今後の抱負を聞いてみると、「いままで一生懸命やってきたつもり。いつか冠番組も持ちたいし、ずっとこの世界で頑張っていたい」と今後も走り続けることを約束した。又吉さんの変わった(?)夢とは…いま最も勢いのある若手芸人といわれ、すっかり人気者になっている2人だが、得たものも多いと思うが、無くしたものはないのだろうか?綾部さんは「僕は芸能人になりたくて、なりたくて、やっとなれたので、無くしたものなんかない。今後もずっと芸能人でい続けたい」ときっぱり。又吉さんの方はというと、すでに人気者になっているのに、「僕は、2週間でいいからみんなからキャー、キャー、言われてみたい。日本に来日したときのビートルズのように」となんとも無謀(?)な夢をあげた。でも、なんとなく“そうなんだ”と納得して聞いてしまうところが又吉さんの又吉さんたるゆえんだろうか。東日本大震災の被災者たちへの思いも聞いてみた。「大変だろうな…と、僕らが想像できる次元のことじゃないですよね」と心を痛める綾部さん。又吉さんも「怖かった。毎日、僕らに何ができるんやろう。何かできることからやろうと徐々に思うようになった…」と真剣な面持ちでふり返った。「僕らは幸いにもお笑い芸人をやらせてもらっていて、いまは笑いとは遠いところにいると思いますが、落ち着いたら、被災地へ行って笑いを提供できたら…」と真摯な表情で語った綾部さん。「一日も早くそんな日が来たら…」と、綾部さんの提案に大きくうなづいた又吉さん。被災者たちにエールを送りたいという2人の思いは同じだった。ダメダメ人生を送っている人も、この映画を観ると、「もしかしたら、自分の運命は変えられるのでは?」と希望が湧いてくる、ちょっぴり前向きになれる映画。今回の一番の見所はラストのアクションシーン。全力で取り組む綾部さんの姿がカッコイイ。共演している有田哲平(くりぃむしちゅー)さんの怪演も気になるが、又吉さんがどんなカメオ出演をしているのか、劇場公開が決定したら是非チェックしたいところだ。(photo/text:Sachiko Fukuzumi)特集「よしもと芸人が贈る!沖縄国際映画祭2011」■関連作品:第3回沖縄国際映画祭 [映画祭] 2011年3月18日よりカウントダウンイベント開始、22日から27日まで映画祭開催■関連記事:【沖縄国際映画祭】中谷美紀主演『阪急電車』が二冠受賞!「小さな幸せを届けたい」【沖縄国際映画祭】映画祭最終日に阿部寛が登場、チャリティ活動に参加【沖縄国際映画祭】ピース綾部、ヤンキー高校生役に挑んだ初主演映画をアピール!【沖縄国際映画祭】AKB48メンバーが、被災地に向けて懸命エール!【沖縄国際映画祭】間寛平が語るアースマラソンのエピソードは笑いがいっぱい!
2011年04月06日今年で3回目を迎える、日本全国の独立系映画館スタッフの投票により、スクリーンで観てほしい映画作品を選出する「映画館大賞」の結果が発表され、松たか子主演の『告白』が1位を獲得した。観客に映画を送り届ける“最前線”である映画館で働くスタッフが選ぶ映画賞として、2年前に設立された映画館大賞。第3回となる今回は、2009年12月から2010年11月末日までの1年間に公開された作品を対象に、全国の130館の独立系の映画館スタッフが、1位に10点、2位に9点…10位に1点という形式で投票し、合計ポイントで順位を決定した。1位に輝いたのは、2009年本屋大賞に輝いた、湊かなえによるベストセラーを鬼才・中島哲也が映画化した『告白』。愛する娘を殺された女教師の復讐劇という、ダークな内容のドラマだったが口コミでの広がりを見せ、ヒットを記録した。書店員が選ぶ賞として2004年にスタートした「本屋大賞」こそが、映画館大賞、ビデオ屋さん大賞など世を席捲する「○○大賞」の元祖とも言うべき存在。その本屋大賞受賞作品が実写化され映画館大賞に!邦画が全体の1位に輝いたのは初めてのことである。また、3回目にして初めて、日本で最も権威ある「日本アカデミー賞」の最優秀作品賞受賞作と、映画館大賞作が重なる結果となった。2位には韓国映画『息もできない』がランクイン。ミニシアター系の小さな作品ながら、こちらも口コミで高い評価を集めたが、やはり独立系映画館のスタッフの間でもその評価は高し!ハリウッド大作を抑えて見事、2位に入った。3位には歴代最多興行収入を更新した『アバタ―』。以下、『トイ・ストーリー3』、『インセプション』と続く。邦画では6位に吉田修一原作の『悪人』、9位に三池崇史監督作『十三人の刺客』が入った。7位の『第9地区』は南アフリカを舞台にした作品で、8位の『オーケストラ!』はフランス映画、10位の『瞳の奥の秘密』はスペイン、アルゼンチン合作。過去2回と比べても、国際色豊かなベスト10となった。また、特別部門として設けられている、著名人が昨年最も印象深かった1作を選ぶ「あの人の1本」には映画監督の黒沢清と女優の夏木マリが参加。黒沢監督は、ベスト10でも7位に入った『第9地区』を、夏木さんは、日系人監督キャリー・ジョージ・フクナガによる『闇の列車、光の旅』を選んだ。昨年のアカデミー作品賞候補作の中でも、ひときわ異彩を放った『第9地区』について、黒沢監督は「難民のような宇宙人が地球に飛来、ゲットーを作って住み着き、人間はたいへん迷惑する…と事前に聞いていた内容は冒頭のほんの5分だった。ここから映画が始まり、見る間にまっとうな活劇としての体裁を整えていく。立派な映画だ。とりわけ宇宙人と人間とが協力して敵の基地に潜入するシーンは、ジョン・カーペンターかと見紛うばかりの感動で泣きそうになった」と絶賛。一方、中南米・ホンジュラスから“夢の国”アメリカを目指して旅をする移民たちの姿を描いた『闇の列車、光の旅』について夏木さんは「私はロードムービーの旅が好きだ。主人公と一緒に知らない世界を見る興奮。しかしながら2010年は過酷な旅を経験した。『闇の列車、光の旅』はこの年、私にとって一番の衝撃作だ。製作は人気俳優ガエル・ガルシア・ベルナル、ディエゴ・ルナ。監督がキャリー・ジョージ・フクナガ。この製作人たちは少女と少年に命がけの危険な旅をさせる。南米、ホンジュラスに住む少女サイラはよりよい生活を求め父とアメリカを目指すが、移民生活の過酷な現実の中で少年と出会い、ある事件をきっかけに2人は強くなっていく。監督は自ら不法移民と旅をしてリサーチしたという。いま、現実にこんな世界があるという事実。結末の感動はどんな旅より私は自由になれた」とのコメントを寄せてくれた。また、今年から新たに新設された「2010年を象徴する作品」という部門では、“3D元年”にふさわしく、『アバタ―』が最も多くの票を集めた。「映画館大賞 2011」の公式サイトでは、全ての投票結果のほか、「2010年 記憶に残った作品、劇場での出来事」と題して、全国の映画館スタッフから寄せられた観客とのエピソードや様々な思い出も紹介。順位と共に、こちらを読んでみると映画館に行く楽しみがさらに増すかも?映画館大賞 2011ベスト101位:『告白』2位:『息もできない』3位:『アバタ―』4位:『トイ・ストーリー3』5位:『インセプション』6位:『悪人』7位:『第9地区』8位:『オーケストラ!』9位:『十三人の刺客』10位:『瞳の奥の秘密』映画館大賞 2011公式サイト■関連作品:告白 2010年6月5日より全国東宝系にて公開© 映画「告白」フィルムパートナーズ息もできない 2011年1月22日よりシネマライズにて期間限定公開アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reservedトイ・ストーリー3 2010年7月10日より全国にて公開© DISNEY/PIXARインセプション 2010年7月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved悪人 2010年9月11日より全国東宝系にて公開© 2010「悪人」製作委員会 十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会第9地区 2010年4月10日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 District 9 Ltd All Rights Reserved.オーケストラ! 2010年4月17日よりBunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開© 2009 Focus Features LLC. All Rights Reserved瞳の奥の秘密 2010年8月14日よりTOHOネマズ シャンテにて公開© 2009 TORNASOL FILMS - HADDOCK FILMS - 100 BARES PRODUCCIONES - EL SECRETO DE SUS OJOS (AIE)闇の列車、光の旅 2010年6月19日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開© 2008 Focus Features LLC. All Rights Reserved.■関連記事:岡田将生が若き日のブラック・ジャックに!手塚治虫の名作ドラマ化共演に仲里依紗第5回アジア・フィルム・アワード開催。登壇者から日本の被災者にお見舞いのコメント全国のビデオショップ店員が選ぶ「ビデオ屋さん大賞」創設1位は『サマーウォーズ』ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、『バットマン』新作で悪役に挑戦テキサス州で開催のメディア見本市にE・ペイジらが出席。震災への義援金募集も実施
2011年04月05日第3回沖縄国際映画祭で「特別上映作品沖縄プレゼンテーション」に選ばれた映画『天国からのエール』が、映画祭最終日の3月27日(日)に特別上映され、レッドカーペット、舞台挨拶に主人公を演じた阿部寛と熊澤誓人監督が登場した。同作は、「僕らの歌は弁当屋で生まれた・YELL」を原案に、不治の病と闘う仲宗根陽さんをモデルにした、沖縄の小さな弁当屋の主人・大城陽(阿部寛)が、高校生たちにバンドの練習場を提供するために作った音楽スタジオ“あじさい音楽村”を舞台に、陽と高校生たちの交流を描いた実話を映画化。“あじさい音楽村”がある沖縄県本部町で昨年10月から1か月強に及ぶオールロケを敢行して撮影が行われた。最初に阿部さんは、11日に起こった東日本大震災にふれ、震災の翌日から撮影のためにイタリアに行かねばならず、毎日テレビでニュースに釘付けになりながら心を痛めていたことを明かした。帰国し、「実際被災地へ行ってみないとわからないことがたくさんあるはず。これからは、被災された方々のために、出来ることを精いっぱいやりたいと思います」と被災地への思いを力強い口調で伝えた。映画のモデルとなった故・仲宗根さんは、昨年11月に闘病の末に亡くなっており、阿部さんは、「子供たちに全身でぶつかっていった人だと聞きました。自分ではなく、まず人のために何が出来るのか。そして『夢をあきらめるな』と言い続けたそうです。そんな実在した素晴らしい人物に少しでも近づけるように、仲宗根さんのお母さんや奥さんにお会いして、お話を伺い、日々葛藤しながら演じました」とふり返った。不治の病と闘いながらも若者たちに愛情込めて叱咤激励するという難役に挑んだ阿部さんの姿は多くの人の心を打つ。本作で長編監督デビューを果たした熊澤監督は、「沖縄の方々に一番早く観ていただけて、本当に嬉しい。多くの沖縄の方にも参加していただいて、いい雰囲気で撮影することが出来て幸せでした。楽しんで観てください」と頭を下げた。沖縄に住む若者たちを通し、生きることや夢を追いかけることの大切さを描いた、心にしみる作品。『天国からのエール』は10月公開。特集「よしもと芸人が贈る!沖縄国際映画祭2011」■関連作品:天国からのエール 2011年10月より全国にて公開© 2011『天国からのエール』製作委員会第3回沖縄国際映画祭 [映画祭] 2011年3月18日よりカウントダウンイベント開始、22日から27日まで映画祭開催■関連記事:【沖縄国際映画祭】ピース綾部、ヤンキー高校生役に挑んだ初主演映画をアピール!【沖縄国際映画祭】AKB48メンバーが、被災地に向けて懸命エール!【沖縄国際映画祭】間寛平が語るアースマラソンのエピソードは笑いがいっぱい!【沖縄国際映画祭】木村監督が涙を流し完成させた作品で、日本中に笑いとエールを贈るステレオポニー、映画主題歌で沖縄「あじさい音楽村」の恩師に恩返し!
2011年03月27日第3回沖縄国際映画祭の「Peace」部門出品映画『TSY』が3月26日(土)に上映され、17歳のヤンキー高校生役で主演した34歳の綾部祐二(ピース)と、共演者の福田沙紀、安達健太郎(カナリア)、黒瀬純(パンクブーブー)、中川通成監督がレッドカーペット、舞台挨拶に登壇した。本作は、ヤンキー高校生(綾部)が偶然タイムスリップした場所で、自分の運命を変えるために仲間たちと共に奮闘する青春ムービー。初めて沖縄国際映画祭に参加したという綾部さんと福田さんは「元気を届けられたらと思って参加したのに、明るく、元気な沖縄の人たちに逆にパワーをもらった」と揃って明かした。綾部さんは、映画について「主役をいただいて、ありがたく思っています。難しく考えなくていい映画です。観て元気になれるし、なんかホッとする映画です」と見どころを述べた。福田さんは「何も考えずに楽しめる映画です。テンポもよくて、笑える要素がいっぱい」とアピール。「芸人たちとの共演で待っている間が面白かった」とふり返り、楽しい現場だったことを伝えた。TBSのバラエティ番組の演出をしていたという中川監督は「誰が主役かわかんないくらい、みんなカッコイイんです」と初監督の本作を誇らしげにアピールした。綾部さんのヤンキー高校生ぶりと、迫力のアクションシーンに注目の本作。さらに、相方の又吉直樹のカメオ出演にびっくり!最後の最後のオチまで席を立たないことをすすめる。特集「よしもと芸人が贈る!沖縄国際映画祭2011」■関連作品:第3回沖縄国際映画祭 [映画祭] 2011年3月18日よりカウントダウンイベント開始、22日から27日まで映画祭開催■関連記事:【沖縄国際映画祭】映画祭最終日に阿部寛が登場、チャリティ活動に参加【沖縄国際映画祭】AKB48メンバーが、被災地に向けて懸命エール!【沖縄国際映画祭】間寛平が語るアースマラソンのエピソードは笑いがいっぱい!【沖縄国際映画祭】木村監督が涙を流し完成させた作品で、日本中に笑いとエールを贈る【沖縄国際映画祭】中谷美紀、涙をこらえ沖縄から被災地へエール!
2011年03月27日東北地方太平洋沖地震の被災地へのチャリティーを目的に開催されている第3回沖縄国際映画祭に、3月26日(土)、映画祭のチャリティーの趣旨に賛同した人気アイドルグループのAKB48の応援参加が決定し、開催中のコンベンションセンターには多くのファンが詰めかけた。トークショーに登場したのは、前田敦子、篠田麻里子、峯岸みなみ、指原莉乃、河西智美、北原里英の6人。前田が代表し、「映画祭のチャリティー趣旨に賛同し、参加しました。何か少しでも力になれれば…」とメッセージを伝えた。司会のピースの進行で、メンバーたちは沖縄の印象を話したり、「お休みが取れたらまた沖縄に来たい」などと楽しいトークを続けた。その後行われたスペシャルライヴのステージでは、小嶋陽菜、宮澤佐江、高橋みなみ、大島優子、秋元才加、横山由依も加わり、メンバーたちは会場に詰めかけたファンたちと一緒になり、被災地に届けと元気いっぱい歌と踊りを披露した。披露した楽曲は「ヘビーローテーション」、「誰かのために」、「桜の木になろう」の3曲。ステージの後、「これから私たちも募金活動を行います」とメンバー全員で頭をさげた。今後もAKB 48は、“誰からためにプロジェクト”と名づけて募金活動を続けることを発表した。第3回沖縄国際映画祭は3月27日(日)まで開催中。特集「よしもと芸人が贈る!沖縄国際映画祭2011」■関連作品:第3回沖縄国際映画祭 [映画祭] 2011年3月18日よりカウントダウンイベント開始、22日から27日まで映画祭開催■関連記事:【沖縄国際映画祭】間寛平が語るアースマラソンのエピソードは笑いがいっぱい!【沖縄国際映画祭】木村監督が涙を流し完成させた作品で、日本中に笑いとエールを贈る【沖縄国際映画祭】中谷美紀、涙をこらえ沖縄から被災地へエール!【沖縄国際映画祭】相武紗季、初の子持ち役で新たな境地が開けた!【沖縄国際映画祭】黒沢、鬼奴の彼氏いない歴に「映画の中だけでも恋愛しないと」
2011年03月26日