紙パルプ加工品などの製造を行っている王子ネピアは、12月1日、「ネピア鼻セレブ」ブランドから”外出時にいつも連れていける”携帯用保湿ティシュ「ネピア鼻セレブティシュITSUMO」を発売した。価格はオープン。同商品は、厚みが約1.5センチのソフト包装タイプになっており、かさばらず、カバンやデスクの引き出しなどにもしまって使える。既存のポケットティシュのように、紙を小さく折りたたんでいないので、取り出してすぐに使用が可能。また、ボックスティシュのように、次の紙が出ないため、カバンに入れていても衛生的だという。容量はポケットティシュ約4個分。パッケージデザインには、皇帝ペンギンのひなの立ち姿を採用している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月05日アレルギー性鼻炎である筆者が最近はまっているのは、「鼻うがい」です。大型のドラッグストアでは、市販の鼻うがい薬に「売れています!」とポップが貼(は)ってある人気ぶり。でも、その方法など詳細についてはあまり知られていないようです。そこで、正しい情報を知るべく、耳鼻咽喉科専門医でとおやま耳鼻咽喉科院長の遠山祐司先生にお話をうかがいました。■真水で鼻うがいをしてはいけない――鼻うがいがどのようなものか教えてください。遠山先生「鼻洗浄」とも呼びます。鼻から専用の洗浄剤や生理食塩水を注入して、ほこり、ウイルス、うみなどの汚れを取り除く方法です。鼻の奥にあたる上咽頭(じょういんとう。鼻の奥とのどの境界付近で、その少し前方の耳管咽頭口からは中耳とつながっています)まで洗うことができるので、鼻をかむよりすっきりとした感覚になります。――アレルギー性鼻炎や花粉症など、鼻のトラブルの改善に効果はありますか。遠山先生正しい方法で行えば、鼻のトラブルには有効でしょう。感染症などで鼻の奥にうみがあるときに、鼻うがいをしてから軽く鼻をかむとうみを除くこともできます。――鼻うがいは、のどのうがいと同様に、食塩水を使うと有効なのですよね。遠山先生鼻うがいはのどのうがいと違って、重要な注意点があります。それは、「鼻は、真水でうがいをしてはいけない」ということです。真水で行うと、つまり、真水を鼻から入れると、「つーん」という感触がして、鼻の奥や耳の奥が激しく痛みます。シャワー中やプールで鼻から水が浸入してきたときに、そんな経験はありませんか。これは、体液と水の浸透圧が違うために起こります。――あの、つーん、はつらいですね。そうならないようにするには、どうすればよいのでしょうか。遠山先生人間の体液の浸透圧と同じ、0.9%の食塩水で行うようにしてください。1リットルの水に、9グラムの食塩を溶かして作ります。薬品メーカーが洗浄液を市販していますが、値段が高いとよく言われますね。耳鼻科で処方することもあります。■鼻から食塩水を吸って鼻か口から出す――鼻うがいの方法は、大きく分けて2通りあると言います。遠山先生慣れないうちは、まず、洗面器を使っての鼻うがいをお勧めします。0.9%の食塩水を作るところから始めます。具体的な方法は次のとおりです。1.洗面器に2リットル(ペットボトル1本)程度のぬるま湯(25~30度)を入れます。そこに、18グラム(大さじ1杯程度)の食塩を入れます。2.鼻から水がこぼれて洋服や床がぬれることがあるので、タオルなどをかけておきます。3.洗面器の食塩水に顔を近づけて、片方の鼻の穴を指で押さえ、もう片方の鼻の穴から食塩水を吸い込みます。飲み込まないように、少しだけ息を止めましょう。4.洗面器から顔をはずし、吸い込んだ食塩水を鼻から出します。5.もう片方の鼻も同じ要領で行います。これを、3~5回繰り返します。6.軽く鼻をかみます。鼻の奥にたまっているものが出やすくなるでしょう。ただし、食塩水が鼻に残ったままかんではいけません。鼻の粘膜が炎症を起こす原因になります。――これなら気軽にチャレンジできそうです。慣れてきたらどうすればいいでしょうか。遠山先生先の4番のところで、少しだけ上を向き、口の方へ水を落とし、口から水を吐き出すようにします。わりとしっかり吸い込まないと口まで届きませんが、一気に吸い込んだり、強く吸い込んだりし過ぎないようにしてください。洗面器でなくても、「コップ1杯のぬるま湯(200cc)にティースプーン1杯(1.8グラム)の食塩を溶かしたものを使用する」とか、「ドレッシングボトルのような、細いノズルがついている容器に0.9%の食塩水を入れてから鼻に注入する」という方法もあります。この場合は、やや上を向き、片方の鼻を指で押さえ、もう片方の鼻からノズルを利用して、ゆっくりと食塩水を注入します。このとき、「えー」と声を出しながら行うと注入しやすくなりますよ。――鼻うがいの最中にうがい水を飲んでしまったことがあるのですが、体に悪いですか。遠山先生自分の体の中のものを飲んだだけですから、悪くはありません。しかし、鼻うがいの最中に唾(つば)やうがい水を飲み込むと、耳に流れて中耳炎になることがあります。「プールで鼻から水が入って中耳炎になった」というのと同じ現象です。ですから、飲み込まないように注意してください。実践したけれど、抵抗感があってうまくできない、つい飲み込んでしまう、どうも不安、というときは、耳鼻咽喉科で相談してください。適切な指導をしてくれると思います。――よく分かりました。ありがとうございました。先生の注意事項にあるように、筆者も耳が痛くなったり、鼻にうがい水が残ったままで不快だったりという覚えがあります。特に、アレルギーや蓄膿(ちくのう)症、花粉症、風邪、インフルエンザなどの症状があるときは、医師のアドバイスを仰ぐことをお勧めします。監修:遠山祐司氏。耳鼻咽喉科・気管食道科専門医。医学博士。とおやま耳鼻咽喉科院長。とおやま耳鼻咽喉科TEL: 06-6923-4187大阪市都島区御幸町1-9-1地下鉄谷町線都島駅から徒歩7分藤井空/ユンブル)【関連リンク】【コラム】上司の歯に青のりが!あなたはどうする!?【コラム】専門医に聞く。鼻毛は抜くな!?正しい鼻のいじり方【コラム】「足の指が鼻の穴に入るんです」私のどうでもいい自慢集
2012年01月15日テレビを見ている最中に、うっかり無意識に鼻をほじってしまい、つめがあたって鼻血ダラダラ……なんて姿は、カレ・カノジョに絶対見せたくないものですが、「鼻のいじり方としても避けたいですね」というのは、耳鼻咽喉科専門医で、とおやま耳鼻咽喉科(大阪市都島区)院長の遠山祐司先生。そこで遠山先生に、鼻掃除の方法、鼻血の止め方、鼻毛の抜き方など、正しい鼻ケアについてレクチャーしていただきました。■鼻血が出たら、上を向かずに下を向く――鼻掃除の方法は、どうすればよいのでしょうか。遠山先生 「鼻の粘膜はとても繊細です。指、特につめでほじるとすぐに鼻の粘膜を傷つけ、鼻血を出してしまうこともあります。さらに、鼻の入り口は雑菌が多いため、傷口から雑菌が侵入し、炎症を起こしてできものになってしまうことも。鼻掃除は、お風呂に入って鼻の穴の内部が湿った状態で、鼻の入り口から1センチメートルくらいのところを綿棒でぐるりと内回り、外回りと2周ぬぐう程度にしてください。実は、みなさんが鼻クソだと思ってほじっているものは、鼻の粘膜を傷つけたあとのカサブタの場合もあるんですよ。知らず知らずのうちに傷つけていることも多いわけです。そっと掃除してください」――では、鼻血の止め方を教えてください。遠山先生 「鼻血が出やすい場所はだいたい決まっています。それは、鼻の入り口の内側のキーセルバッハ部位と呼ばれる部分です。このキーセルバッハ部位は、毛細血管が集まっているうえ、粘膜のすぐ下に血管が網目状になった血管叢(けっかんそう)があり、少しの刺激で出血してしまいます。鼻血が出たら、ティッシュペーパーや綿などの柔らかいもので、鼻の入り口部分をふさぎ、小鼻を軽くつまみます。出血を早く止めるために、鼻の位置は心臓より高くしてください。つまり、あおむけに寝転がったりせずに、いすに座る、立っているなどのほうがいいのです。状況が許せば、いすに坐って軽くうちむき、小鼻をつまみ、洗面器などで受けて、そのまま鼻血をポタポタ垂らしてしまってください。顔を上に向けてしまうと鼻血がのどの方に流れ、鼻の奥で血がゼリー状に固まってしまう、のんだ血で気分が悪くなって吐いてしまうということもあります。のどに流れてきた鼻血は、のみこまず必ず吐き出すようにしましょう。通常、鼻血は5分から10分で止まりますが、15分くらいはティッシュを詰めたまま安静にしましょう。ティッシュが鼻血で真っ赤になっても、できるだけ交換しないように。何度もティッシュを交換すると、ティッシュの出し入れで鼻の粘膜を傷つけ、傷口が深くなってしまうからです。そっとしておくことが大事です。もし、鼻血がしょっちゅう出る、なかなか止まらないといった異常な状態がある場合は、鼻に腫瘍(しゅよう)があるなど別の病気が隠されていることもあります。頻繁に鼻血が出る人は、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう」■鼻毛は抜かずに、根元を切る――鼻水が出る場合、正しいかみ方はありますか。遠山先生 「鼻は、耳管(じかん)を通じて耳とつながっています。耳管は普段は閉じているのですが、鼻を両方いっぺんに強くかむと、この耳管が開き、鼻水が耳(中耳・ちゅうじ)のほうへ流れることもあります。その結果、中耳に細菌感染をおこして急性中耳炎になることもあります。ですから、ティッシュやハンカチなどで片方の鼻を押さえ、口から息を吸って、鼻から息を出すようして、何回かに分けて軽く鼻をかんでください。鼻水が出るのは、バイ菌を鼻水と一緒に外に出そうという生体の防御反応です。奥にすするのではなく、外に出すようにしましょう」――鼻毛を抜く時の注意点はありますか。遠山先生 「そもそも、鼻毛を抜くのはおすすめしません。鼻毛に限らず、髪の毛など、あらゆる体毛に言えることですが、毛を抜くと毛根から細菌が入りやすくなり、毛嚢炎(もうのうえん)を起こすことがあります。また、鼻毛は、異物が外から入らないようにフィルターの役目をしていますから、全部切ってしまうと、空気中の汚いホコリを吸いこみ、痛みや腫れなどの炎症を起こしてしまいます。鼻毛を切るのは、できれば鼻から出ている部分だけにしたいものです。気になる毛だけを、鼻毛カッターなど専用の器具を使って根元から切るとよいでしょう」空気がキレイな田舎から排気ガスの多い都会に移動すると、急に鼻毛が伸びるように感じますが、それだけ鼻毛は身体にとって必要とされているわけです。自分自身を思い起こせば、鼻血が出ると、上を向いて首の後ろをガンガンたたいたり、鼻をほじったり、今まで正しい鼻のケアと正反対のことばかりしてきました。みなさんもぜひ、これらの注意点を今後の鼻ケアの参考にしてください。監修:遠山祐司氏。耳鼻咽喉科・気管食道科専門医。医学博士。とおやま耳鼻咽喉科(大阪市都島区)院長。 06-6923-4187(下関崇子/ユンブル)【関連リンク】【アンケート】鼻毛のお手入れ、あなたはマメにしてますか?【コラム】1日2回シャンプーOK?皮膚科医に聞く間違いだらけの清潔習慣【コラム】見たくなかった……! あこがれの人に冷めた瞬間
2011年09月25日