ESETは9月23日(現地時間)、「90% of large businesses in the UK experienced data breach」において、英国政府がサイバー犯罪の脅威に備えるように呼びかけたことを伝えるとともに、同国では2014年の段階で小規模事業者の74%が、大規模事業者の90%が何らかのデータ漏洩を経験していると伝えた。英国政府は新たに1億円余り(50万英ポンド)を大学や教育機関におけるサイバーセキュリティ対策能力を持った人材の育成へ割り当てるなどの取り組みを実施するなど、サイバー犯罪への対策に力を入れている。英国政府のこうした活動の背景には、英国の企業がサイバー攻撃を受ける件数が米国の2倍に到達するなど、サイバー犯罪者にとって英国の企業が大きなターゲットになっていることがあると見られる。サイバー犯罪の発信源も米国についで2番目と大きく、サーバ犯罪が経済に与える影響が大きくなっている。
2015年09月25日テレビ界のアカデミー賞とも言われ、全世界の放送業界において最も権威と歴史あるアワードであるエミー賞。9月20日(現地時間)、アメリカ ロサンゼルスにて「第67回エミー賞」受賞結果が発表された。1948年に設立され、1949年の第1回授賞式以来、世界の放送業界において顕著な実績のあった番組や俳優、プロデューサー、制作技術者に贈られているエミー賞。67回目を迎える今年は、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」が最多24ノミネートされ注目を集めていた。今回、ドラマシリーズ部門作品賞を受賞したのは、「ゲーム・オブ・スローンズ」。本作はほかにも脚本賞、監督賞、助演男優賞と、合計4部門を獲得。また、「Veep」(原題)がコメディシリーズ部門作品賞、主演女優賞、助演男優賞、脚本賞を受賞。「Olive Kitteridge」(原題)がリミテッドシリーズ作品賞ほか、計6部門を受賞し、結果、ケーブル局HBOの作品が最多14部門を受賞し主要部門を総なめにした。そして、「MAD MEN マッドメン」のジョン・ハムが、8度目のノミネートにして、初のドラマシリーズ部門主演男優賞を受賞。授賞式では、念願の受賞を果たしたジョン・ハムが、会場中が彼を祝福しスタンディングオベーションが起きる中、階段を使わずにステージによじ登り、受賞の喜びをスピーチで語る一幕も。ドラマシリーズ部門の主演女優賞は、「殺人を無罪にする方法」のヴィオラ・デイヴィスが獲得し、エミー賞史上初めてアフリカ系アメリカ人女優の受賞者となった。同じくアフリカ系アメリカ人女優で、「Empire 成功の代償」のタラジ・P・ヘンソンもノミネートされていたが、ヴィオラ・デイヴィスが賞を勝ち取る形となった。「第67回エミー賞 授賞式」の模様は海外ドラマ専門チャンネル AXNにて9月27日(日)18時より字幕版が放送予定。(text:cinemacafe.net)
2015年09月22日2014年ノーベル平和賞を最年少で受賞したマララ・ユスフザイ。『不都合の真実』でアカデミー賞「長編ドキュメンタリー賞」を受賞したデイヴィス・グッゲンハイム監督が彼女を追った最新作『わたしはマララ』から、ポスタービジュアルと予告編が解禁された。本作は、史上最年少でノーベル平和賞を受賞したマララさんとその家族の絆に焦点を当てた作品。メガホンを取ったのは、アメリカ元副大統領アル・ゴア氏の環境問題への取り組みを追った『不都合な真実』 でドキュメンタリー映画史上に残る大ヒットを記録し、第79回アカデミー賞を受賞したデイヴィス・グッゲンハイム監督だ。アフガニスタンの伝説の少女マラライの名にちなみ、「マララ」と名付けられ、パキスタンのスワート渓谷に生まれた彼女は、ブラッド・ピットやテニスのロジャー・フェデラー選手が好きな女の子。いま、その“ふつう”の女の子が教育のために運動を起こし、世界を変えようとしている――。襲撃を受けたマララが搬送された病院から始まる予告映像。当時15歳だったマララと友人が下校途中にタリバンに銃撃された衝撃的な事件とともに、マララの出生、父・ジアウディンがその名に込めた想い、そしていまの彼女を追う。映像の中では、教育を受けていない世界6,600万人の女性のために立ち上がり、「言葉は武器より強い」「一人の子ども、一人の教師、一冊の本、一本のペンが世界を変える」と力強く語るマララの言葉ひとつひとつが胸を打つ。その様子は、 かくも立派な少女の英雄譚とはまるで違ったもので、多大な影響を受けた教育者でもある父や、彼女を支える家族と過ごすいまの生活を垣間見ることができる。数々の秀作を生んだFOXサーチライトとしては、初のドキュメンタリー映画となる本作。 彼女は、なぜ教育のために運動し、タリバンに撃たれたのか?同時代を生きる私たちがいま知っておくべきストーリーを見逃さないで。『わたしはマララ』は12月11日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月07日昨年12月に公開された、安藤サクラ主演作『百円の恋』がこの度、第88回米国アカデミー賞外国語映画賞部門の日本出品作品に決定したことが明らかとなった。今回の発表に伴い、主演を務めた安藤さんと監督の武正晴よりコメントが到着した。32歳の一子(安藤サクラ)は実家にひきこもり、自堕落な日々を送っていた。ある日、離婚して子連れで実家に帰ってきた妹の二三子と喧嘩になってしまい、ヤケクソで家を出て一人暮らしを始める。夜な夜な買い食いしていた百円ショップで深夜労働にありつくが、そこは底辺の人間たちの巣窟だった。そんな冴えない日々の中、一子は帰り道に通るボクシングジムで寡黙に練習するボクサー狩野(新井浩文)と出会い、遅咲きの恋が始まる。しかし、ささやかな幸せの日々は長くは続かなかった。どうしてもうまくいかない日々の中で、衝動的に自らボクシングを始める――。本作は、故・松田優作の出身地である山口県の周南映画祭において、優作氏の志を受け継ぐクリエイターを発掘すべく2012年に新設された脚本賞、第一回「松田優作賞」のグランプリ作品の待望の実写映画化。主人公・一子役を演じた安藤さんは、700通以上の応募があったオーディションを勝ち抜いて同役を獲得。どん底の姿からハードなボクシングシーンまで、“一子”という人物を熱演する姿は、観る者を圧巻し心を熱くさせた。恋の相手ともなる中年プロボクサー・狩野祐二役には新井浩文がキャスティングされた。公開されるや否や、評判は日に日に高まり、「東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門作品賞」「第24回日本映画プロフェッショナル大賞作品賞およびベスト・テン1位」「第24回日本映画プロフェッショナル大賞監督賞」などほかにも数多くの映画賞を受賞した。また安藤さんは、本作で「第57回ブルーリボン賞主演女優賞」など数々の主演女優賞を受賞しており、今回の出品についても「あっぱれ、百円の恋。この、ものすごい勢い、アカデミー賞ノミネートも期待しています。みんなで百円握りしめて、行きましょう!」と喜びのコメントを寄せた。さらに武監督は「評価して、選んでいただいた全ての皆様に感謝御礼申し上げます。苦労してくれた、スタッフ、キャストと共に喜びを分かちあいたいです。『百円の恋』が1人でも多くの方に届いてくれたらと願っております。」と感謝を述べた。『百円の恋』ブルーレイ&DVDは現在発売中。(cinemacafe.net)
2015年09月04日日立製作所の英国における鉄道システム事業会社である日立レールヨーロッパ社は9月3日、英国ダーラム州ニュートン・エイクリフにおいて、総額約8200万ポンドの費用を投じた鉄道車両工場の開所式を開催したと発表した。新工場では、英国運輸省の都市間高速鉄道計画向けの車両やスコットランド向け標準型近郊車両「AT-200」などの製造を予定している。開所式には、パトリック・マクローリン運輸大臣、クレア・ペリー運輸政務次官および林景一駐英国特命全権大使などが参加した。開所式では、パトリック・マクローリン運輸大臣が、日立の幹部とともにタイムカプセルを工場の敷地内に設置。設置されたタイムカプセルには、日立が都市間高速鉄道計画向けに納入を予定しているClass800/801車両のミニモデル、近隣地域の子供たちが描いた電車の絵を撮影したデジタルデータ、ニュートン・エイクリフの地図、工場の設計を担当した建築家である二宮正行氏のプロフィールなどが格納されているという。英国の首相であるデイビッド・キャメロン氏は「日立による巨額の投資は、力強く成長する英国経済への信頼の表れ。新しい鉄道車両工場は、雇用の創出や、次世代の都市間鉄道車両の生産を通じ、鉄道利用者の利便性を向上させると共に、英国経済がさらに成長するために必要な、インフラの強化に大きく貢献することを期待している」というコメントを寄せている。
2015年09月04日TBSテレビ日曜劇場にて放送され、瞬間最高視聴率18.2%を記録した佐藤健主演のドラマ「天皇の料理番」。この度、“ザテレビジョン第85回ドラマアカデミー賞”の受賞結果が現在発売中の雑誌「週刊ザテレビジョン」にて発表され、本作が最優秀作品賞、主演男優賞(佐藤健)を始めとした6部門に輝いたことが判明した。「JIN-仁-」「世界の中心で、愛をさけぶ」の制作陣が再集結し、大正・昭和時代に宮内省厨司長を務めた秋山徳蔵氏の人生を描いた直木賞作家・杉森久英の原作をTVドラマ化した本作。妻と家族と師と仲間に支えられ、夢を信じ、料理を愛しぬき、天皇の料理番まで上り詰めた男の生き様が涙と感動を呼ぶと同時に、役作りのために20キロの減量を行った鈴木亮平の役者魂も話題を呼んだ。そんな「天皇の料理番」が第85回ドラマアカデミー賞で6部門受賞という快挙を達成!最優秀作品賞、主演男優賞(佐藤健)、助演男優賞(鈴木亮平)、助演女優賞(黒木華)、脚本賞(森下佳子)、監督賞(平川雄一朗、岡本伸吾、中前勇児、山室大輔)の6冠受賞を果たした。今回の発表を受け、主演の佐藤さんは「この受賞の知らせを聞いたとき、本当に嬉しく思いました。今回は作品に獲らせていただいた賞だと思っています」と受賞の喜びを口にした。佐藤さんは続けて、「自分に賭けてくれたスタッフの方々、何より自分を信じて応援してくれるファンの方々、みなさんの存在が僕の原動力となりました。一流の料理人を演じるにあたり、半年間に及ぶ撮影の中でプレッシャーは常に感じていましたが、説得力を持たせるために料理練習など必死にやってきました。この経験を次につなげていかねばと思っています」と感謝の気持ちを語っている。「天皇の料理番」Blu-ray&DVDは11月27日(金)発売。(text:cinemacafe.net)
2015年08月14日東京都・新橋のアド・ミュージアム東京は、日本最高峰の広告コピー賞「TCC賞」の2015年度受賞作品を紹介する広告賞展「おいしいコピーが焼けました。TCC 広告賞展 2015」を開催している。会期は8月2日まで(日・月曜休館、ただし月曜日が祝日・振替休日の場合は翌平日休館、8月2日は開館)。開館時間は平日11:00~18:30、土・祝日11:00~16:30。入場無料。同展は、コピーで選ぶ広告賞、「TCC賞」の2015年度受賞作の中から、一般部門はTCCグランプリ1点・TCC賞11点・審査委員長賞2点、新人部門は最高新人 賞1名・新人賞21名の受賞作を紹介するもの。2015年度のTCCグランプリに選ばれたコピーは、サントリーホールディングス「ペプシネックス ゼロ」のTVCMから「自分より強いヤツを倒せ。」(多田琢氏/TUGBOAT)。また、TCC最高新人賞はダイハツ「WAKE」のTVCM「あんちゃん!WAKE だよ!ドデカクつかおう。WAKE だよ!」などで山本友和氏(電通)が受賞した。また、関連企画として、同ミュージアム内に併設の広告図書館(日・月・祝日・振替休日は休館)で、一倉宏(2015年度TCC賞審査委員長)をはじめ、多田琢(グランプリ受賞)、山本友和(最高新人賞)、仲畑貴志(2015年度HALL OF FAME - コピーの殿堂)ら4人のコピーライターが日頃読んでいる本、若い世代にすすめたい本を、メッセージとともに紹介する展示「コピーライターの本棚」が開催されている。また、展示会場には生のコピーライターが登場し、コピーはどんな人から生まれたのか、普段どんな発想で仕事をしているのかを、本人の生の声で届ける「コピーライター行動展示」が行われる。なお、コピーライター登場スケジュールや、会期中のTCC賞受賞者によるトークイベントの詳細などが同ミュージアムWebページに掲載されている。そのほか、広告コピーに焦点をあてた資料をピックアップし、江戸時代から現代に至る日本の広告歴史の紹介も、同ミュージアムの常設展示として行われているということだ。
2015年07月01日いよいよ本日公開となるキング牧師を主人公に描く初の映画『グローリー/明日への行進』。このほど、本作の主題歌であり、アカデミー賞主題歌賞を受賞したコモン&ジョン・レジェンドが歌う「Glory」のレコーディング風景を捉えた特別映像が公開となった。1965年3月7日、黒人の選挙権を求める525人が、マーティン・ルーサー・キングJr.牧師と共にアラバマ州セルマで立ち上がった。彼らは非暴力を貫きデモ行進を行うが、白人知事率いる州警察の暴力的鎮圧に、わずか6ブロックで妨げられてしまう。しかし“血の日曜日事件”として全米のニュースに流れたその映像は、人種をまたぎ、全国の同士たちの心に火をつける。2週間後、再び抗議のデモ行進が計画される。日々増え続ける参加者数は2.5万人にまで膨れ上がり、やがてその行進は、米国大統領を巻き込み、世論を、そして世界をも突き動かしていく――。アメリカの公民権運動の中で最も重要な出来事である「セルマの大行進」を、マーティン・ルーサー・キング・Jr.=キング牧師を主人公に据えて描く『グローリー/明日への行進』。歴史を動かした瞬間を描く感動的な内容もさることながら、主題歌であるコモン&ジョン・レジェンドが歌う「Glory」にも大きな注目が集まっている。今回解禁された特別映像は、ジョン・レジェンドとコモンが楽曲について語る録音風景を捉えたものとなっている。映像の冒頭、ジョン・レジェンドによって本作に出演しているコモンの声がけが楽曲制作のきっかけとなったことが明かされ、タイトルが「Glory」になった経緯が語られる。コモンは、グラミー賞受賞のヒップホップアーティストであると共に、俳優として『アメリカン・ギャングスター』『ウォンテッド』などにも出演。ヒップホップグループ「ライムスター」の宇多丸氏が、TBSラジオ「ウィークエンドシャッフル」にてコモンを特集した際には、「ラッパーとしてのキャリアと俳優としてのキャリアと同時に上がっていくという偉業を達成している人」と評されている。本作でコモンは、キング牧師を支える活動家ジェイムズ・ベベル役を演じている。続く映像では、コモンが「ジョン・レジェンドは精力的で創造的があり、彼以上にふさわしい人間はいないと思ったんだ」と、ジョン・レジェンドに声をかけた理由を語る。ジョン・レジェンドは、グラミー賞9冠に輝く現代のR&B・ソウル界を牽引するアーティストのひとり。映像で彼は、「僕らは、伝説的で美しく素晴らしいこの映画にふさわしい音楽を作ろうとしたんだ」と語り、本楽曲でも力強い歌声を披露している。「この映画を観て、世界をより良く変えられるって気持ちをもって欲しい。この問題は現代でも続いてる。みんなで立ち向かうべきことなんだ。」と語るコモン。力強くも美しい名曲誕生の裏側を、この映像から覗いてみて。『グローリー/明日への行進』は6月19日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グローリー/明日への行進 2015年6月19日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) 2014 Pathe Productions Limited.All rights reserved.
2015年06月19日『ハリー・ポッター』シリーズでもお馴染みの英国の名優アラン・リックマンが、『愛を読むひと』でアカデミー賞「主演女優賞」を受賞したケイト・ウィンスレットを迎え、監督を務めた映画『ヴェルサイユの宮廷庭師』(原題:A LITTLE CHAOS)。このほど10月10日(土)の日本公開が決定し、併せて、ポスタービジュアルと予告映像が解禁となった。舞台は、1682年のフランス。栄華を極めるフランス王朝に君臨する国王ルイ14世(アラン・リックマン)は、ヴェルサイユ宮殿の増改築を計画していた。庭園を設計するのは、国王の庭園建築家アンドレ・ル・ノートル(マティアス・スーナールツ)。彼と共に「舞踏の間」の建設を任されたのは、稀有な才能を持つ女性庭師、サビーヌ(ケイト・ウィンスレット)だった。伝統と秩序を重んじるル・ノートルと、田園地方の庭園でひとり生きてきた自由なサビーヌ。初めは対立していた2人だが、苦楽を共にする中で、互いに魅かれあうようになり…。歴史上もっとも華やかで、最高にドラマティックな伝説に包まれているヴェルサイユ宮殿。その世界一有名な宮殿庭園の誕生の裏側で、稀有な才能を持つケイト演じるヒロイン・サビーヌが庭師として成長を遂げ、困難を乗り越えていく物語。同時に、『君と歩く世界』のマティアス・スーナールツが扮する実在の宮廷庭師アンドレ・ル・ノートルとの、秘められたロマンスを育む姿も描かれている。撮影当時、第3子を妊娠中だったケイトは、どんな困難にも立ち向かう力強い女性庭師を体当たりで演じ切っている。今回解禁されたポスタービジュアルで寄り添う2人の姿は、まるで一枚の絵画のよう。また、予告編は、サビーヌの庭師としてのゆるぎない才能を感じさせながらも、ひとりの女性としてル・ノートルへ恋心を抱いていく様子が伝わってくる、見応えたっぷりの映像となっている。また、本作では豪華絢爛な衣裳や建築も見逃せないのはもちろんのこと、名優アラン・リックマンが監督・共同脚本を務めている。自らも“太陽王”ルイ14世役として出演するリックマンが、その偉大なキャリアを持って映し出す、ひとりの女性庭師の愛と勇気の物語を、まずはこちらからご覧あれ。『ヴェルサイユの宮廷庭師』は10月10日(土)より角川シネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月17日エアウィーヴはこのほど、錦織圭選手が出演する新TV‐CM「錦織圭選手 IMGアカデミー」篇(15秒・30秒)のオンエアを開始した。IMGアカデミーとは、米フロリダ州にあるトップアスリートを養成する世界最大級のアカデミー。錦織選手も、13歳の時に同アカデミーに入校した。科学的プログラムで選手育成に取り組んでおり、これまでに錦織選手のほか、数々の世界的な選手を輩出している。同社が販売している「エアウィーヴ」は、素材の90%以上が空気という独自の構造を実現したマットレス。2011年2月にアカデミー学生寮の一部で、2013年9月からは学生寮の全室で導入が開始され、睡眠がパフォーマンスに及ぼす影響など、スポーツ科学の視点から睡眠研究を行っている。今回のCMでは、同アカデミーにおけるスタンフォード大学医学部 睡眠・生体リズム研究所が実施する、エアウィーヴを使用した睡眠研究の様子を錦織選手が紹介している。同アカデミーでのCM撮影は、日本企業では初めてのことであるという。CMは「ここは僕、錦織圭が育ったIMGアカデミー」と語る錦織選手の映像から始まる。実際に学生寮のベッドに設置されているエアウィーヴや、アカデミーで学ぶアスリートたちの映像が流れ、「エアウィーヴはスタンフォード大学と目覚めた直後の運動能力を研究しています」と研究の紹介をしている。CMには、白いハチマキを締め、同アカデミーのコートの上でラリーをする錦織選手の映像も盛り込んだ。撮影はマイアミオープンの直後の日程となったが、錦織選手は疲れを見せず終始笑顔であったという。ウオーミングアップのラリーの球筋や音は鋭く、CMでは一流の妙技を間近で体感できるような仕上がりとなっている。
2015年06月15日俳優の渡辺謙が、アメリカの演劇・ミュージカルにおける最高峰の権威である第69回トニー賞のミュージカル主演男優賞にノミネートされたことが29日、明らかになった。『王様と私』でミュージカル主演男優賞にノミネートされた渡辺は、ノミネートの知らせを受け「アメリカでの初舞台でノミネートして頂いたことを誇りに思っています。The King and I の カンパニー、バートレット・シャー、ケリー・オハラが大きな力をくれました」とコメント。ブロードウェイ初挑戦にして受賞の快挙に期待がかかる。ほかにもミュージカル『ザ・ラスト・シップ』でスティングがオリジナル楽曲賞に、『エレファント・マン』でブラッドリー・クーパーが演劇主演男優賞に、『オーディエンス』でヘレン・ミレンが主演女優賞と、気になるノミネーションが目白押し。番組では案内役に宮本亜門、八嶋智人、スペシャルサポーターに井上芳雄を迎え、授賞式の興奮の模様を余すところなく伝えていく。なお、WOWOWでは「第69回トニー賞」の授賞式を独占生中継。『生中継!第69回トニー賞授賞式』はWOWOWプライムにて6月8日(月曜 8:00~)に同時通訳で生放送。字幕版はWOWOWライブにて6月13日(土曜 20:00~)放送。
2015年04月29日英国王室ウィリアム王子とキャサリン妃の第2子出産がまもなく誕生する。これに合わせて英国王室御用達ブランドなどを集めたセレクトショップ「ヴァルカナイズ・ロンドン」では、現在ユニークなイベントを開催中だ。国内初となるこの催しは、ロイヤルベビーの名前を予想するというもの。実はイギリス本国ではブックメーカーにより広く浸透しており、誰もが気軽に参加している。見事名前を当てた人の中から抽選で1人には、英国王室も愛用する「グローブ・トロッター(GLOBE-TROTTER)」の9インチミニユーティリティーケース(10万円相当)をプレゼント。これは、ブランドがロイヤルベビーの誕生を記念して発売する、最新作「ロイヤルスイートII」コレクションの1品だ。投票シートはヴァルカナイズ・ロンドン青山店、及び心斎橋店で1回につき5,000円以上購入すると提供される。投票期間はロイヤルベビーの名前が正式発表されるまで。イベントに参加して、世界中が注目するロイヤルベビー誕生の瞬間を一緒に楽しむのも面白そうだ。
2015年04月08日2月に行われた本年度アカデミー賞で見事「主題歌賞」に輝き、コモン&ジョン・レジェンドによる圧巻のパフォーマンスに、主演を務めたデヴィッド・オイェロウォや会場にいたクリス・パインらも感動の涙を見せていた映画『SELMA』。その邦題が、『グローリー/明日(あす)への行進』に決定し、6月よりTOHOシネマズ シャンテほかにて公開されることになった。いまからちょうど50年前の1965年、3月7日。黒人の選挙権を求める600人が、マーティン・ルーサー・キングJr.牧師(デヴィッド・オイェロウォ)のもと、アラバマ州セルマで立ち上がった。彼らは非暴力を貫きデモ行進を行うが、白人のウォレス知事(ティム・ロス)率いる警官隊の暴力に鎮圧され、わずか6ブロックで妨げられてしまう。だが、“血の日曜日”として全米のニュースに流れたその映像は、人種をまたぎ、全国の同志たちの心に火をつけた。2週間後、再び計画された抗議のデモ行進。参加者数は3万人にまで膨れ上がり、やがてその行進はジョンソン大統領(トム・ウィルキンソン)をも巻き込み、世界をも突き動かしていく――。黒人の選挙権を求め、キング牧師の号令のもと決行されたアラバマ州セルマからモンゴメリへのデモ行進を、女流監督エヴァ・デュヴルネが映画化。製作はブラッド・ピット率いるプランBエンターテイメント。賞レースでは、ゴールデン・グローブ賞「作品賞」 (ドラマ部門)「監督賞」「主演男優賞」ほか、アカデミー賞「作品賞」にノミネートされ、同「主題歌賞」に輝いた。公民権運動を語る上で伝説的といわれるこの大行進で先頭に立ったキング牧師を演じるのは、本作で多くの賞に輝いた英国俳優デヴィッド・オイェロウォ。さらに、『グレース・オブ・モナコ公妃の切り札』のティム・ロス、『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』のトム・ウィルキンソン、『大統領の執事の涙』のオプラ・ウィンフリーら超ベテラン俳優たちが脇を固める。ただ歩くことで、民衆のみならず、大統領と世論、そして歴史をも動かした史実を初めて描いた本作。全米を感動させたキング牧師の実話が日本にも上陸する。『グローリー/明日(あす)への行進』は6月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月07日2月に開催されていた「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」において、本年度アカデミー賞「作品賞」受賞の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』など話題作を抑え、観客賞にあたる「ゆうばりファンタランド大賞」、さらに「スカパー!映画チャンネル賞」のW受賞を果たした松居大悟・監督最新作『私たちのハァハァ』。このほど、9月にテアトル新宿ほかで全国公開されることが決定し、特報映像が到着した。片田舎の女子高生4人組が、東京で行われるバンド「クリープハイプ」のライブを目指し、福岡から東京まで、1,000キロの道のりを自転車で駆け抜ける青春ロードムービー。スペースシャワーTV開局25周年記念映画として製作され、『アフロ田中』『男子高校生の日常』などで知られる松居監督がメガホンを取った。女子高生たちを演じるのは、6秒動画Vineで有名な現役女子高生・大関れいか、今春メジャーデビューが決定したシンガーソングライターの井上苑子、『悪の経典』『映画 鈴木先生』に出演の三浦透子、「ミスiD 2014」ファイナリストの真山朔といった、今後注目の新鋭女優たち。さらに、松居監督の『自分の事ばかりで情けなくなるよ』で主演を務め、昨年は『紙の月』『愛の渦』などで大活躍を見せた日本映画界を担う若手実力派俳優・池松壮亮や、中村映里子、武田杏香などが集結。デビュー以前から松井監督と親交のあるロックバンド「クリープハイプ」も本人たち役で登場する。プレミア上映された「ゆうばり映画祭」での快挙も話題を呼び、早くも注目を集めている本作。女子高生たちのアツい“走り”をまずは、こちらの特報から覗いてみて。『私たちのハァハァ』は9 月、テアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月05日ベネディクト・カンバーバッチ、エディ・レッドメインなど、いま大人気の英国男子たち。さらに、カンバーバッチがブレイクするきっかけとなったBBCドラマ「SHERLOCK/シャーロック」を始め、美しい英国男子たちによる先駆け的な名作『モーリス』など、“バディもの”も人気の高いジャンルとなっている。そんな中、いま注目したいのが『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』でも“ローマ帝国の兵士”役で“カウボーイ”オーウェン・ウィルソンと名バディぶりを見せている英国の渋メン俳優、スティーヴ・クーガン。彼が主演し、米国でたった3館の公開からロングランヒットを記録した映画『イタリアは呼んでいる』が、5月1日(金)より日本でも公開されることになった。本作は、英国人中年男性、ショービジネス界で活躍するスティーヴとロブがミニクーパーを駆り、美食の国イタリアを北から南まで、五つ星ホテルに絶景レストランなどをめぐる美味しく楽しいバディムービー。極上の料理にワイン、そして旅先の恋心。だが、実は2人とも、仕事も家庭も曲がり角にいた。旅の終わりで彼らが出会う“心のごちそう”とは――。『ナイト ミュージアム』シリーズを始め、『あなたを抱きしめる日まで』ではジュディ・ディンチの相手役としての出演に加えて共同脚本も手掛け、アカデミー賞「脚色賞」にノミネートされるなど、多彩な才能を発揮するスティーヴ・クーガン。さらに、七色の声色を駆使する英国を代表するコメディアンのロブ・ブライドンと、実人生でも親しい2人が本作で演じるのは、なんと“本人”役。エンターテイナーのプライドをかけた絶妙な会話の掛け合いと毒舌ぶり、大スターたちのモノマネが、愉快な旅のスパイスとなり、ロブが即興で繰り広げる話芸は米国でも予想外に(?)大ウケ。クチコミとメディアからの大絶賛を受け、NYとLAでたった3館の公開が全米204館に拡大公開、ロングランを記録するヒット作となった。スティーヴといえば、本国では知らない人はいないコメディアン出身の実力派俳優。もともとスティーヴのファンであったロブは、スティーヴに自分のデモテープを送り、それを気に入ったステーヴがエンタメ界でロブを引き立てるようになったのが、2人の関係の馴れ初めだ。そんなスティーヴの代名詞にもなったのが、英国エンターテイメント界きっての毒舌キャラ、“アラン・パートリッジ”だ。もともとは毒舌スポーツコメンテーターとしてBBCのラジオ番組から生まれたこの役は、その後、TV番組化もされて大ヒット。カルト的な人気を博し続け、TVシリーズ、TVスペシャル番組化と、やがて「アラン・パートリッジ」シリーズは国民的人気に。番組終了から10年後の2013年、映画『Alan Partridge: Alpha PaPa』(原題)が公開されるや、全英1位を獲得した。そうして代表的キャラを作り上げた一方で、スティーヴは『マリー・アントワネット』などの歴史コスチュームドラマから、『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』『ルビー・スパークス』『メイジーの瞳』、さらに本作のマイケル・ウィンターボトム監督作品の常連の演技派としても知られている。“渋メン”俳優のいぶし銀の魅力に、日本でもじわじわとファンが増えいるスティーヴ。もし、『モーリス』の美青年たちが中年になり、年齢を重ねながら面白みを増していったら、こうなる…?とでもいうような本作は、英国俳優の奥の深さを堪能できる1本といえそうだ。『イタリアは呼んでいる』は5月1日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月31日第87回アカデミー賞「作品賞」を含む最多4部門受賞を始め、すでに170以上の賞に輝いている話題作『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』。いよいよ日本でも4月10日(金)より公開されるが、このたび映画の主人公と同様にブロードウェイを経験した女優の米倉涼子が本作のアンバサダーに就任し、4月3日(金)よりオンエアされるTVスポットのナレーションに挑戦。その特別映像が到着した。本作の主人公は、かつてスーパーヒーロー映画『バードマン』で大スターになった俳優・リーガン(マイケル・キートン)。いまでは“過去の人”となり、泣かず飛ばずの日々を送っていた。ブロードウェイの舞台で再起をかけるが、出演者がケガで降板。代役に迎えた人気俳優・マイク(エドワード・ノートン)は、次第にリーガンの脅威となる。一方、疎遠だった娘(エマ・ストーン)を舞台の裏方として迎え入れるが、彼の愛情は伝わらず、無意識に自分自身を舞台の役柄に重ねるようになってゆくのだが…。今回“バードマン・アンバサダー”に就任したのは、人気女優の米倉さん。5歳から15年間クラシックバレエを習い、美しくしなやかな体を生かしモデルとして活躍後、女優に転進。数々のテレビドラマに出演し、昨年「ドクターX~外科医・大門未知子~」最終回では、2014年最高視聴率となる27.4%というを記録を叩き出した。日本国内でテレビ、映画、舞台とひっぱりだこの彼女だが、2012年にはミュージカル「CHICAGO」でブロードウェイデビューも果たしている。本作『バードマン』で描かれる“劇場のバックステージ”の匂いや臨場感を、実際に経験しているのだ。映画の中では、ナオミ・ワッツ演じる女優が彼の老舗劇場セント・ジェームズ劇場で初舞台を踏むという設定だが、つい3年前にブロードウェイに挑戦した米倉さんには、その緊張感が手に取るように分かるという。「絶対に失敗できない、絶対に成功させてやるんだという気持ち、またその舞台に対して、自分が少しでも役に立ちたいという思いが共感できた」とコメントを寄せてる。裏側を知る米倉さんの興奮が伝わるこの映像から、本作を覗いてみては?『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』は4月10日(金)からTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 2015年4月10日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) 2014 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
2015年03月27日アカデミー賞作品賞、監督賞など5部門を受賞した『アーティスト』のミシェル・アザナヴィシウス監督が最新作『あの日の声を探して』を携え来日。3月19日(木)に都内書店で行われたトークイベントに出席した。監督が『アーティスト』以前から企画を温めてきたという本作。チェチェン紛争のさなかに家族を殺され、声を失ってしまった少年の姿と共に、あることがきっかけでロシア軍に入り、非日常の中で人間性を失っていく19歳の青年の姿を描き、戦争が引き起こす悲劇、それでも生き続ける人間の強さを描き出す。この日は、ゲストとしてTVのコメンテーターなどで活躍する作家の室井佑月も来場。初めて会った監督の印象について「知的な感じだけどただのインテリではなく奥深い。知的なオタクという感じ(笑)」と語る。休みとなる明日の予定を尋ねられた監督は「行くところは決まってるんですが、せっかく“インテリ”と仰っていただいたのにイメージが崩れるかも…(笑)。中野ブロードウェイに行きます」と告白。“オタク”という室井さんの指摘はドンピシャ?映画について室井さんは「戦争って最も嫌なことですが、なくならない。身近に起きてないことだと、30秒くらいしか日本のTV局では流れなかったりする。戦争がどういうものか?戦後70年経って、想像するのが難しいけど、そこに巻き込まれた人間の強さも描かれている。戦争を賛美するような作品や、ヒーローや悲劇のヒロインを描くような映画も多いけど、これは自分で考えさせる映画だと思います」と語る。監督は室井さんの言葉にうなずき「戦争映画は数多くありますが、カッコいいヒーローが現れることで、そこに自己投影して、結果的に戦争を賛美させてしまうリスクがあります。私が語りたかったのは戦争ではなく人間。戦争の中で生きる彼らの苦しみを描きたかった」と語った。さらに室井さんが「人間の強さは勇ましく戦争で戦う強さではなく、突然訪れた非日常の中で生きていく強さ」と語ると、監督は映画で描かれる、戦争という究極の事態に直面する9歳の少年と19歳の青年の対照的な姿に言及。「人間は、どんな状況にも順応する力があります。映画では、生命力を見せる9歳のこどもと、野蛮な世界に順応する青年――何とか生きようとする9歳と18歳を描いています。彼らの軌跡は正反対ですが、ちょっと違えば同じような人生を歩んでいたかもしれないのです」とも。室井さんも「順応性の高さに強さを感じる半面、哀しいとも思う」と顔を曇らせていた。映画は1999年を舞台にしているが、それからの十数年で、世界はさらに多くの戦争、紛争、対立に直面してきた。監督の祖国フランスでも出版社襲撃事件が起こり、つい昨日はチュニジアでも博物館襲撃という事件が起きたばかり。こうした現実を踏まえつつ、監督は本作で「報道やニュースが見せてはくれない人間の実像を見せたかった」と語る。そして「ここ数年で、過激思想が蔓延していますが、気を付けねばなりません。平和がいかに儚いものなのか、人は自分のみに降りかからないと気づきません。無関心こそが戦争の最も強大な“共犯者”です。無関心であることをやめることは自分の意思で可能なのです。共感を持つことが第一歩だと思います」と訴えた。『あの日の声を探して』は4月24日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月19日先日行われた第87回アカデミー賞で「主演男優賞」を受賞した『博士と彼女のセオリー』のエディ・レッドメイン、同賞初ノミネートを果たした『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』のベネディクト・カンバーバッチら、英国出身の俳優たちは今年も大活躍。ダニエル・グレイグが主演するシリーズ最新作『007 スペクター』も何かと話題を振り巻いており、英国の一般女性が書いた世界的ベストセラー小説の映画化『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のジェイミー・ドーナンや、物語の世界から飛び出してきたかのようなディズニー実写版『シンデレラ』の王子役リチャード・マッデンなど、新鋭の英国男子も多くの日本女性を虜にしている。そんな中、現在、2012年の『最強のふたり』や昨年の『チョコレートドーナツ』のようにミニシアター界を席巻しているのが、英国映画『おみおくりの作法』だ。名バイプレイヤーのエディ・サーマンが、自分の仕事に誇りと責任を持つ真面目で几帳面な市役所員を好演。孤独死を通して人生やいのちについて考えさせてくれながら、感涙必至の奇跡のラストに絶賛の声が寄せられている。実は今年は、こうした人間味あふれるドラマと英国文化の伝統と風情がにじむ珠玉の作品が続々と登場する。まず、4月公開の『パレードへようこそ』は、名作『リトル・ダンサー』『ブラス!』のように80年代サッチャー政権下の炭鉱町が舞台。苦境にあえぐウェールズのとある炭鉱の労働者たちを支援するのは、ロンドンのゲイ&レズビアンの活動家(LGSM)たち。当初、全く相容れないように見えた両者がやがて胸アツの友情を育んでいく、実話をもとにした物語だ。出演は、『アバウト・タイム愛しい時間について』の名優ビル・ナイや、『ヴェラ・ドレイク』『ハリー・ポッター』シリーズのイメルダ・スタウントン。さらに、大ヒットドラマ「SHERLOCK/シャーロック」のモリアーティ役でブレイク、社会派の巨匠ケン・ローチ監督の最新作『ジミー、野を駆ける伝説』や『007 スペクター』にも抜擢されたアンドリュー・スコット、『わたしは生きていける』『サンシャイン 歌声が響く街』で注目されたジョージ・マッケイなど、若手からベテランまで気になるキャストが勢揃い。ゴールデン・グローブ賞コメディ/ミュージカル部門「作品賞」にノミネートされ、英国アカデミー賞「脚本賞」「最優秀デビュー賞」、ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード「作品賞」「助演女優賞」「助演男優賞」を受賞するなど、高い評価を受けている。また、「フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド」「カルチャー・クラブ」「ブロンスキ・ビート」「ザ・スミス」など80年代を彩った音楽にあふれていることにも注目だ。音楽といえば、『JIMI:栄光への軌跡』(公開:4月11日)は、ロックに詳しくない人でも一度はその名を耳にしたことがあるだろう伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの黄金期を描く物語。メガホンをとるのは、昨年度アカデミー賞の「作品賞」『それでも夜は明ける』の脚本を手がけたジョン・リドリー。長編監督2作目となる本作では、5年ものリサーチ期間を経て、60年代後半のロンドンファッションとともに、伝説のギタリストがスターダムへと駆け上っていく2年間を再現する。ヒップホップデュオ「アウトキャスト」のアンドレ3000ことアンドレ・ベンジャミンが演じるジミのドレスセンスや、彼をスターへと導いた2人の女性(イモージェン・プーツ&ヘイリー・アトウェル)が着こなす、“スウィンギング・ロンドン”と呼ばれるレトロ&キュートなファッションは必見だ。そして、音楽&レトロファッションといえば、『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』(公開:8月)にも注目。こちらは、今年の夏フェスにも登場予定のスコットランドを代表するバンド「ベル・アンド・セバスチャン」のフロントマン、スチュアート・マードックが、自身のソロ・アルバムから着想を得て脚本&監督を務めたミュージカル映画。マードックは、スコットランド・グラスゴーのとある街を舞台に、孤独な入院生活を抜け出し、恋に落ちる拒食症の少女イヴ(『エンジェル・ウォーズ』『ポンペイ』のエミリー・ブラウニング)を通じて、ポップでレトロな世界観を創り出していく。やがてイヴの音楽仲間となり、密かに恋心を抱く少年ジェームズを演じるのは、人気バンド「イヤーズ&イヤーズ」のフロントマン、オリー・アレクサンデルだ。さらに、『007 スペクター』に再び“Q”役で出演するベン・ウィショーが、英国期待の新人監督ホン・カウとタッグを組んだ『追憶と、踊りながら』(公開:5月23日)も見逃せない。ロンドンの介護ホームで暮らす中国人女性(『グリーン・ディスティニー』のチェン・ペイペイ)と、彼女の息子の友人である英国人青年。言葉も文化も生き方も違う2人を結びつける“愛する者を失った痛み”が、新人監督ならではの繊細な演出で描かれていく。2014年サンダンス映画祭で「最優秀撮影賞」を受賞。“Q”とはまた違った姿を見せるウィショーの、“憂い”を含んだ演技に期待が高まる。受賞といえば、2014年第67回カンヌ国際映画祭で「主演男優賞」「芸術貢献賞」を獲得し、米アカデミー賞でも「撮影賞」など4部門にノミネートされたのが『ターナー光に愛をもとめて』。モネなどの印象派にも大きな影響を与えた19世紀の画家ターナーの人生を、『秘密と嘘』でカンヌの「パルム・ドール」、『ヴェラ・ドレイク』でヴェネチアの「金獅子賞」という栄誉を得た名匠マイク・リーが10年の構想を経て描いたドラマ。ターナーに扮するのは、『ハリー・ポッター』シリーズでピーター・ペティグリュー役を演じていたティモシー・スポールだ。“光の画家”と称され、旅好きで自由人だったターナーの作風への追求を熱演したスポールと、見事に再現されたターナーの“光の世界”は、カンヌを始め世界の映画賞を席巻。日本では、青葉まぶしい初夏に劇場公開される。いずれも新進気鋭から巨匠まで、英国を代表する“顔”が集結する作品ばかり。この中から、あなたのお気に入りを見つけてみては?(text:cinemacafe.net)
2015年03月06日オンライン動画配信サービスのHuluは、『日本アカデミー賞』にて、過去に最優秀作品賞を受賞した作品など、関連作30本以上の配信を実施中だ。今回配信されている作品は、近年、最優秀作品賞を受賞した『舟を編む』『桐島、部活やめるってよ』『八日目の蝉』をはじめ、高倉健さん主演の第1回の最優秀作品賞受賞作『幸福の黄色いハンカチ』や、第6回の最優秀作品賞受賞作『蒲田行進曲』、渡辺謙さんが最優秀主演男優賞を初めて受賞した『明日の記憶』などの名作が多数。なお、Huluは月額933円(税抜)で映画・ドラマ・アニメが見放題のオンライン動画配信サービス。インターネットに接続したテレビ・パソコン・タブレットPC・スマートフォンなどで視聴することができる。
2015年03月03日アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された第87回アカデミー賞の授賞式に、女優のスカーレット・ヨハンセン(Scarlett Johansson)が出席した。ヨハンセンは胸元に2,000個のスワロフスキー・クリスタルをあしらった、「アトリエ ヴェルサーチ(Atelier Versace)」のカスタムドレス姿で登場。更に、グリーンのドレスに合わせ、耳元には「ピアジェ(PIAGET)」のジュエリーコレクションから、アシンメトリーなデザインが特徴のイヤーカフを着用した。そこにはペアシェイプカットされた約3.73カラットのエメラルドが5つ、ダイヤモンド、アクアマリン、グリーントルマリンと伴にあしらわれ、美しくドレスとマッチしている。
2015年03月01日『永遠の0』の圧巻の8冠、岡田准一の史上初の「最優秀主演男優賞」&「助演男優賞」のW受賞に沸いた第38回日本アカデミー賞だが、最優秀賞の行方のみならず、女優陣のファッションや多彩かつ意外な組み合わせのゲストもセレモニーを大いに盛り上げた。優秀賞受賞者および、ゲストは各部門ごとに並んでレッドカーペットを歩いて会場に登場するが、「優秀主演女優賞」を受賞した5人の中でひときわ目立っていたのは、肩を出し、体に密着した真っ赤なセクシードレスの宮沢りえ。見事、「最優秀主演女優賞」に輝いたが、舞台公演のため、主演女優賞の発表時には既に会場を後にしており、赤いドレスで壇上に上がる姿が見られなかったのは残念!ちなみに安藤サクラと井上真央が黒いドレス、池脇千鶴は白地に大きな花の絵がデザインされたカジュアルなワンピース、二階堂ふみはセクシーで大人っぽいシースルールック、吉永小百合は大人の気品に溢れたドレス姿で歓声を浴びていた。助演女優賞部門では最優秀賞を受賞した黒木華、優秀賞の富司純子が模様や色彩は違えど共に凛とした着物姿で出席した。一方、こちらでも竹内結子、小林聡美の2人が黒!そして大島優子は大胆に胸元の開いた白ドレスでメイクも大人っぽさを感じさせる。ちなみにレッドカーペットの後、最初に授与されるのが「新人俳優賞」だが、今年の面々はファッションも多種多様!『舞妓はレディ』の上白石萌音はお茶屋の“女将”の富司さんと同様に着物で出席。小松菜奈は薄い水色の一見、清楚に見えて、左肩だけを大胆に露出させたドレスで、露出した左肩に長い髪が掛かりセクシー!能年玲奈も先述の宮沢さんと同様に赤いドレスだが、こちらはやや深い赤で、全体に丸い穴がたくさん空いているポップなデザインとなっていた。ちなみに、その能年さんだが『ホットロード』で共演した登坂広臣(三代目J Soul Brothers)と「あまちゃん」で共演した福士蒼汰という旬の2人の男性に挟まれる形で登壇し、まさに両手に花!ちなみに、この新人俳優賞は昨年の「最優秀主演男優賞」受賞者がプレゼンターを務めることになっており、松田龍平が一人ずつに授与。「あまちゃん」のアキと種市先輩、ミズタクの競演が壇上で実現した。また各部門のプレゼンターは、原則として昨年の最優秀賞受賞者が行うことになっており、松田さんに加え、リリー・フランキーも出席。昨年、最優秀主演女優&助演女優のW受賞を成し遂げた真木よう子は、プレゼンターに加え、西田敏行と共に司会の大役を務めた。司会者ということで、自身が受賞者よりも目立たないようにとの配慮からか、黒をベースにしつつも、レザーを取り入れたユニークなデザインのドレスで見事に個性とセンスを発揮していた。通常の俳優・スタッフ部門の表彰に加え、惜しまれつつ亡くなった映画関係者を偲ぶ企画も。昨年、亡くなった山口淑子、菅原文太には会長特別賞が贈られたが、菅原さんのために、『仁義なき戦い』で共演するなど親交の深かった松方弘樹が登壇。松方さんは受け取った額を天に向け「文ちゃん、会長特別賞もらったよ」と菅原さんに向けて語りかけた。昨年末に亡くなった高倉健は生前に、死後の贈賞を辞退する旨を申し出ており、協会はその遺志を尊重し贈賞を控えたが、昨年、高倉さんが日本アカデミー賞「協会栄誉賞」を受賞した際のメッセージを代読し改めてその死を悼んだ。(text:cinemacafe.net)
2015年02月28日元AKB48で女優の大島優子が28日、自身のツイッターを更新し、前日に行われた第38回アカデミー賞授賞式を終えての心境をつづった。大島は、宮沢りえが主演を務めた映画『紙の月』での演技が評価され、優秀助演女優賞を受賞した。一夜明け、ツイッターでは「昨日の日本アカデミー賞授賞式」の書き出しから、「助演女優賞であのステージに立てるなんて光栄でした」と回顧。「でもまたいつか、、、。」と決意を新たにした。2年前の同賞では『闇金ウシジマくん』で話題賞・俳優部門に選ばれ、昨年はその話題賞のプレゼンターを務めた大島。壇上で受賞者を読み上げる前に、「昨年受賞させていただきまして、とてもうれしく思っております」と前年の受賞を振り返り、「そして、今後またこのステージに登壇できるように私自身、精進していきます」とここでも再びステージに立つことを誓っていた。大島が『紙の月』で演じた銀行員・相川恵子は、したたかな女性。前日の授賞式では司会の西田敏行から「どうですか、ご自身と比べてというのも変ですけど」とコメントを求められると、「そっくりですかね」の返答で驚かせつつ、恥ずかしそうに「ウソです(笑)」と訂正していた。
2015年02月28日2月27日(金)に行われた、第38回日本アカデミー賞にて男優として史上初の「最優秀主演男優賞」と「最優秀助演男優賞」のW受賞を達成した岡田准一が、セレモニー終了後に改めて喜びを語ると共に、亡き高倉健から託された思い、緒形拳から授かった言葉、そしてともに歩いてきたメンバーへの感謝を口にした。岡田さんは、「最優秀助演男優賞受賞」のスピーチで、「長年、一緒に仕事をしてきた仲間の一人から『岡田を誇りに思う』とメールをもらった」と明かしていたが、メールの送り主は岡田さんと同じ「V6」のメンバーである井ノ原快彦だという。岡田さんは「(グループとしての活動よりも)芝居に気持ちが行くのをメンバーもファンも許してくれた。(デビューから)20年、いろいろあった中で『この(授賞式の)場に立てる岡田を誇りに思う』と20年一緒にやってきた仲間に初めて言ってもらえた」と喜びを語った。また自身の「最優秀主演男優賞」に加え、「最優秀作品賞」など全8冠に輝いた『永遠の0』について「歴史を伝え、思いを伝えるのが大きなテーマ」と語り、スピーチで第1回日本アカデミー賞「最優秀主演俳優賞」を受賞した故・高倉健、第2回受賞者の故・緒形拳の名を挙げたが、この2人からも岡田さんは大きなものを受け取っていたよう。高倉さんとは直接顔を合わせたことはなかったそうだが、人を介して名優・志村喬の功績を称えて作られた「志村喬記念館」に「ご自身が行けないので、代わりに行って来てほしい。そして役者として勉強して来なさい」と託されたという。また緒形さんとは以前、10代の頃にドラマで共演しているが、その際に「お前は俳優に向いてる」、「君は(俳優を)続けなさい」という言葉を掛けられたという。岡田さんは偉大な先人たちに思いを馳せ「託されたり、思いが繋がるということが僕の中で最近、多く起こっている。この場にいさせていただくことを許していただけていると感じてます」としみじみと感慨を語った。「最優秀作品賞」の監督として岡田さんと共に取材に出席した山崎監督は、『永遠の0』の製作に際し「(主演が岡田さんと)決まった瞬間に『勝った!』と思った」と絶大な信頼を明かす。岡田さんは改めて「ありがたいですし、信頼していただける役者、ひとりの男になりたいと思ってましたし、一緒に仕事をして信頼を預けていただけて幸せです」と感謝の思いと喜びを口にしていた。(text:cinemacafe.net)
2015年02月28日「第38回日本アカデミー賞」授賞式が2月27日(金)に開催され、岡田准一主演、山崎貴監督による『永遠の0』が「最優秀作品賞」「監督賞」「主演男優賞」など全8冠に輝いた。『永遠の0』は旧日本軍の腕利きのパイロットであり、生き延びることに執着しながらも終戦間際に特攻で出撃することを選んだ主人公の人生を、現代を生きる彼の孫が解き明かしていくという物語。今年の賞レースで「作品賞」、そして岡田さんの「主演男優賞」に関して大本命とされてきたが、ふたを開けてみればスタッフ部門でも圧勝!「最優秀美術賞」「最優秀撮影賞」「最優秀照明賞」「最優秀録音賞」「最優秀編集賞」という5部門、すなわち「最優秀音楽賞」(周防義和/『舞妓はレディ』)と「最優秀脚本賞」(土橋章宏/『超高速!参勤交代』)を除くほぼ全てのスタッフ部門で最優秀賞を獲得した。俳優部門では岡田さんが「最優秀主演俳優賞」を受賞。岡田さんは、『蜩ノ記』の「最優秀助演男優賞」と合わせて、男優として史上初の俳優部門“W受賞”となった。山崎監督は2006年の『ALWAYS 三丁目の夕日』以来となる「最優秀監督賞」を受賞(※この時は最優秀脚本賞も獲得)。ちなみに個人ではなく、あくまで作品に贈られる賞ではあるが、「最優秀アニメーション作品賞」も山崎監督が八木竜一監督と共同監督を務めた『STAND BY ME ドラえもん』が獲得しており、この日のセレモニーを通じて山崎監督は賞づくめ!最後の最後で「最優秀作品賞」が発表されるときには、会場全体がもはや『永遠の0』の受賞を当然と思うような空気に覆われており、文字通りの圧勝だった。「最優秀作品賞」の受賞が決まると、山崎監督に岡田さん、同作で「優秀助演男優賞」を獲得した三浦春馬、そして同作で岡田さんの妻役を演じ、別作品の『白ゆき姫殺人事件』で「優秀主演女優賞」を受賞している井上真央ら関係者一同が壇上に上がり、喜びを分かち合った。このほか、「最優秀主演女優賞」を『紙の月』の宮沢りえ、「最優秀助演女優賞」を『小さいおうち』の黒木華がそれぞれ受賞。「新人俳優賞」は池松壮亮、上白石萌音、小松菜奈、登坂広臣、能年玲奈、福士蒼汰に授与された。【第38回日本アカデミー賞受賞一覧】■最優秀作品賞:『永遠の0』■最優秀監督賞:山崎貴(『永遠の0』)■最優秀主演男優賞:岡田准一(『永遠の0』)■最優秀主演女優賞:宮沢りえ(『紙の月』)■最優秀助演男優賞:岡田准一(『蜩ノ記』)■最優秀助演女優賞:黒木華(『小さいおうち』)■最優秀脚本賞:土橋章宏(『超高速!参勤交代』)■最優秀美術賞:上條安里(『永遠の0』)■最優秀撮影賞:柴崎幸三(『永遠の0』)■最優秀照明賞:上田なりゆき(『永遠の0』)■最優秀録音賞:藤本賢一(『永遠の0』)■最優秀編集賞:宮島竜治(『永遠の0』)■最優秀音楽賞:周防義和(『舞妓はレディ』)■最優秀外国作品賞:『アナと雪の女王』■最優秀アニメーション作品賞:『STAND BY ME ドラえもん』■新人俳優賞:池松壮亮、上白石萌音、小松菜奈、登坂広臣、能年玲奈、福士蒼汰■話題賞:<作品部門>『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心伝説の最期編』、■話題賞:<俳優部門>:岡田准一(『永遠の0』)(text:cinemacafe.net)
2015年02月28日「第38回日本アカデミー賞」における各部門の最優秀賞が27日、都内で発表され、山崎貴監督、八木竜一監督による『STAND BY ME ドラえもん』が「最優秀アニメーション作品賞」を受賞した。「最優秀アニメーション作品賞」は、1月14日に発表された「優秀アニメーション作品賞」の『思い出のマーニー』『ジョバンニの島』『名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)』『BUDDHA2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-』『STAND BY ME ドラえもん』の計5作品から選出。同賞のプレゼンターは、前年度の受賞作品『風立ちぬ』から奥田誠治プロデューサーが務め「昨年『風立ちぬ』の受賞ありがとうございました。スタジオジブリの最新情報ですが、宮崎、高畑両監督、鈴木プロデューサー。すこぶる元気です。優秀賞の皆さんおめでとうございました」とスタジオジブリの近況を加えながらあいさつし、会場にひと笑い起こした。授賞式には、山崎監督と八木監督の両名が揃って出席。八木監督は「今の気持ちはタケコプターで空を飛び回りたいくらいうれしい。この作品には多くの人が力を尽くしてくれました。代表してその方々に感謝を申し上げます」と『ドラえもん』のひみつ道具になぞらえて喜びを表現しながら、スタッフへの感謝を伝えた。そして山崎監督は「CGでアニメーションを作ると簡単に機会が作ってくれるんじゃないかと思われがちなんですけど、全部手作業です。ものすごく細かい作業を重ねて作っているものです」と3DCGアニメーション制作の苦労を明かし、「何年もかけて作ったものを表彰していただいて、本当にうれしいです」と語っていた。また、山崎監督は『永遠の0』で最優秀監督賞も受賞しており、最優秀アニメーション作品賞とのダブル受賞は史上初。「日本アカデミー賞の存在意義は、エンターテイメントにもちゃんと光を当ててくれるということ」と同賞の重みを噛み締めながら、「その中で、皆が死に物狂いで作った映画がこうやって賞をいただくことができました。監督賞はみんなの賞で、誇りに思います。これからも監督をやっていいんだと言われているような気持ちで、すごくうれしいです」と喜びを爆発させた。日本アカデミー賞の「優秀アニメーション作品賞」は2006年より始まり、過去の受賞作品は、2006年『時をかける少女』、2007年『鉄コン筋クリート』、2008年『崖の上のポニョ』、2009年『サマーウォーズ』、2010年『借りぐらしのアリエッティ』、2011年『コクリコ坂から』、2012年『おおかみこどもの雨と雪』、2013年『風立ちぬ』。ここに2014年作品として『STAND BY ME ドラえもん』が加わった。
2015年02月27日第38回日本アカデミー賞授賞式が27日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、『永遠の0』が作品賞を含む8部門で最優秀賞を受賞した。『永遠の0』は作品賞、監督賞、主演男優賞、美術賞、撮影賞、照明賞、録音賞、編集賞の計8部門を総ナメ。授賞式の締めくくりに作品賞が発表され、場内の拍手喝采を浴びながら、出演者の岡田准一、三浦春馬、井上真央、山崎貴監督らがステージへと上がった。岡田は「ありがとうございます」、三浦は「参加できたことを光栄に思います」と喜び、井上は「(出演は)わずかなシーンでしたが、監督や岡田さんをはじめ現場にいる皆さんの思いがとても強かった」と撮影現場を振り返った。岡田は、ニッポン放送のラジオ番組『オールナイトニッポン』のリスナーの投票により選ばれる話題賞(俳優部門)も受賞し、俳優部門で3冠を達成した。授賞式後の取材に応じた岡田は、「この場所に立たせていただけることが本当にうれしいです」と笑顔を見せ、「みなさんが『岡田に賞をとらせたい』と思ってくださったおかげ」と周囲の支えに感謝。この結果を、「奇跡が起きてここに立てている」とうれしそうに表現した。■最優秀賞受賞リスト作品賞…『永遠の0』監督賞…山崎貴(『永遠の0』)主演男優賞…岡田准一(『永遠の0』)主演女優賞…宮沢りえ(『紙の月』)助演男優賞…岡田准一(『永遠の0』)助演女優賞…黒木華(『小さいおうち』)アニメーション作品賞…『STAND BY ME ドラえもん』脚本賞…土橋章宏(『超高速!参勤交代』)音楽賞…周防義和(『舞妓はレディ』)編集賞…宮島竜治(『永遠の0』)録音賞…藤本賢一(『永遠の0』)照明賞…上田なりゆき(『永遠の0』)撮影賞…柴崎幸三(『永遠の0』)美術賞…上條安里(『永遠の0』)外国作品賞…『アナと雪の女王』■これまでの最優秀作品賞第37回…『舟を編む』第36回…『桐島、部活やめるってよ』第35回…『八日目の蝉』第34回…『告白』第33回…『沈まぬ太陽』第32回…『おくりびと』第31回…『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』第30回…『フラガール』第29回…『ALWAYS三丁目の夕日』第28回…『半落ち』第27回…『壬生義士伝』第26回…『たそがれ清兵衛』第25回…『千と千尋の神隠し』第24回…『雨あがる』第23回…『鉄道員(ぽっぽや)』第22回…『愛を乞うひと』第21回…『もののけ姫』第20回…『Shall we ダンス?』第19回…『午後の遺言状』第18回…『忠臣蔵外伝 四谷怪談』第17回…『学校』第16回…『シコふんじゃった。』第15回…『息子』第14回…『少年時代』第13回…『黒い雨』第12回…『敦煌』第11回…『マルサの女』第10回…『火宅の人』第9回…『花いちもんめ』第8回…『お葬式』第7回…『楢山節考』第6回…『蒲田行進曲』第5回…『駅 STATION』第4回…『ツィゴイネルワイゼン』第3回…『復讐するは我にあり』第2回…『事件』第1回…『幸福の黄色いハンカチ』
2015年02月27日岡田准一が2月27日(金)に開催された「第38回日本アカデミー賞」にて『永遠の0』と『蜩ノ記』にて男優としては史上初の「最優秀主演男優賞」&「最優秀助演男優賞」のW受賞を達成!声を詰まらせ喜びと周囲への感謝の思いを口にした。岡田さんは『永遠の0』では、優秀なパイロットながらも生き延びることに何より執着し“臆病者”と罵られる主人公を演じ、『蜩ノ記』では数年後に切腹することが決まっている男の監視を命じられるも、彼の哲学や生き方に魅了されていく若き武士を演じている。「優秀助演男優賞」は岡田さんのほか阿部寛(『柘榴坂の仇討』)、伊藤英明(『WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常』 )、笑福亭鶴瓶(『ふしぎな岬の物語』)、三浦春馬(『永遠の0』)が受賞。久々の時代劇で仇としてずっと狙われ続ける生活を送ってきた男を演じた阿部さん、山に生きる野性的な男を魅力的に演じた伊藤さんなどいずれも好演を見せており、誰が「最優秀賞」を獲得するか、俳優部門の中でも混戦が予想された。そんな中、『蜩ノ記』で役所広司が演じる、自らの死を静かに受け止めて生きる主人公・戸田秋谷に出会い、彼に感化されていく武士・檀野庄三郎を演じ、公開時から役所さんと共に高い評価を受けていた。岡田さんは、昨年の「最優秀賞助演女優賞」受賞者でプレゼンターを務める真木よう子から自らの名前を呼ばれると、喜びを噛みしめるような表情で壇上へ。「ありがとうございます」と言ったきり、言葉を続けようとするも感激で声を詰まらせた。今回の受賞について「自分を“映画人”として認めていただいてありがとうございます」と語り、「今日は最高の日です」と喜びを口にする。また「長年、一緒に仕事をしてきた仲間のひとりから『(岡田さんの優秀賞受賞を)誇りに思う』とメールをいただきまして、人に誇ってもらえるというのはすごく嬉しい」と語り、会場は温かい拍手に包まれた。そして、授賞式終盤で発表された「最優秀主演男優部門」でも、見事に「最優秀賞」を受賞し、「最優秀助演男優賞」とのW受賞を達成!これまで「最優秀主演女優賞」と「最優秀助演女優賞」のW受賞は第2回(1979年)の大竹しのぶ(『事件』/『聖職の碑』)、昨年、第37回(2014年)の真木よう子(『さよなら渓谷』/『そして父になる』)の2人が達成しているが、男優としては史上初。岡田さんは「話題賞」の俳優部門でも『永遠の0』で受賞しており、ひとりで計3冠という快挙となった。「最優秀主演男優賞」が決まると、岡田さんは“師”と仰ぎ、「優秀主演男優賞受賞」の役所広司(『蜩ノ記』)とがっちりと握手。助演、話題賞に続きいま一度、壇上に上がると「本当にありがとうございます。本当にみなさん、ありがとうございます!」とブロンズを高く掲げる。そして「作品に獲らせていただいた賞だと思っています。(『永遠の0』は)歴史を伝える、思いを伝えることが大きなテーマですが、ここに立っていられるのは第1回(の最優秀主演男優賞)の受賞者で、人が人を思うことの大切さを伝えてくれた高倉健さんのおかげ。第2回(受賞者の)の緒形拳さんにも『感情が動くときに人は見てくれる』、『お前は俳優に向いてる。(俳優を)続けなさい』と言っていただき、何とか続けてこられました。『向いてる』と言われたのは芝居と格闘技だけ(苦笑)。20年前からこの仕事やってますが、何もできなくて怒られてました。20年で出会ったみなさんに教えていただいて、この素晴らしい場所に立てるようになりました」と感激を口にした。(text:cinemacafe.net)
2015年02月27日宮沢りえが映画『紙の月』の演技で、2月27日(金)に開催された「第38回日本アカデミー賞」授賞式で最優秀主演女優賞を受賞。宮沢さんはオープニング時は赤いドレスで出席したが、舞台公演のために途中で式を抜けており、同作の吉田大八監督が代わりにブロンズを受け取った。宮沢さんは同作で、平凡な妻であり、銀行員だったが、ふとしたきっかけで横領に手を染めていく主人公を好演。昨年の東京国際映画祭の最優秀女優賞受賞を皮切りに、今年の賞レースをリードし、この日本アカデミー賞「最優秀主演女優賞」も本命視されていた。今年は同数票のために例年よりも一人多い6名が「優秀主演女優賞」を受賞。宮沢さんに吉永小百合(『ふしぎな岬の物語』)、安藤サクラ(『0.5ミリ』)、池脇千鶴(『そこのみにて光輝く』)、井上真央(『白ゆき姫殺人事件』)、二階堂ふみ(『私の男』)と若手、ベテランの実力派が顔を揃えたが、宮沢さんが「最優秀賞」に輝いた。なお宮沢さんの「最優秀主演女優賞」受賞は2003年の『たそがれ清兵衛』以来、2度目となる。宮沢さんは真っ赤なドレス姿で他の5名の「優秀賞受賞者」と共にオープニングのレッドカーペットを歩いたが現在、舞台「三人姉妹」に出演中で、残念ながらセレモニーの最中に会場を後にせねばならず、「主演女優賞」の授与の際は不在。「優秀賞受賞者」のひとりずつの挨拶は、事前に収録されたメッセージがスクリーンに映し出され、そこで「『紙の月』という作品に出合った大きさを改めて感じています。私の歴史の1ページになったと思います」と喜びを語っていた。昨年の「最優秀主演男優賞」受賞者の松田龍平がプレゼンターを務め、「最優秀賞」に宮沢さんの名が読み上げられると会場は歓声に包まれた。宮沢さんの代わりに同作の吉田監督がブロンズを受け取ったが、吉田監督は、宮沢さんが長く演劇に活動の軸を移していた中で本作で7年ぶりの主演を務めたこと、そしてこの日も演劇のために出席が叶わなかった点に触れ「演劇のカレンダーは早いですが、映画の方ももう少し、(演劇に)負けない野心的な企画を持って行かないといけないと、彼女がいない席を見て思いました」と祝福の代わりに映画人を代表して“警鐘”を鳴らした。また、「最優秀助演女優賞」は『小さいおうち』の黒木華(くろき はる)が受賞。着物姿で登壇した黒木さんは「この作品は私をいろんなところに連れて行ってくれました。いろんな思いをしたし、いろんな経験をしたなと思います。役者さんになることができてから、賞をいただけると『このまま(役者を)やっていいんだ』と思えて嬉しいです。周りに助けていただいてばかりなので、そういう方が(黒木さんの受賞で)喜んでいただけるのが一番嬉しいです」と喜びを口にした。(text:cinemacafe.net)■関連作品:紙の月 2014年11月15日より全国にて公開(C) 2014「紙の月」製作委員会
2015年02月27日V6で俳優の岡田准一が27日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われた第38回日本アカデミー賞授賞式に出席し、『永遠の0』で最優秀主演男優賞を受賞した。岡田は阿部寛(『ふしぎな岬の物語』)、佐々木蔵之介(『超高速! 参勤交代』)、中井貴一(『柘榴坂の仇討』)、役所広司(『蜩ノ記』)と共に優秀主演男優賞に選ばれ、その中での最優秀賞。『蜩ノ記』で最優秀助演男優賞も受賞しており、男性でのW受賞は史上初となる。最優秀助演男優賞のスピーチでは、涙を浮かべて言葉を詰まらせた岡田だったが、今回は弾けるような笑顔で「本当にありがとうございます!」と高々とブロンズを掲げ、「この作品はやっぱり歴史を伝えるというか思いを伝えることが大きいテーマだったと思っております」と同作の世界観にからめて、自身のこれまでを振り返った。まず、「僕がここに立てるのも第1回の(同賞)受賞者、『人が人を思う大切さ』を伝えてこられた高倉健さんのおかげ」とたたえた。続けて、第2回受賞者の緒形拳さんの言葉「感情が動く時に人が観てくれる」を噛み締めながら、「『辛いことはたくさんあるし、芝居をやるには難しい環境かもしれないけど芝居を続けなさい』と言っていただいて、なんとか続けてこられています」と恩師の助言に感謝した。「向いていると言われたのが芝居と格闘技しかなかった」と照れ笑いを浮かべつつ、「20年前からこの仕事をさせていただいてるんですが、本当に何もできなかったんです」と吐露。「怒られて、ずっと怒られて続けて、たくさんの役者さんやスタッフの皆さんにいろんなことを教えていただいた」と周囲の支えに触れ、「人間を作っていくことを、たくさんの出会ってきて方々に教えていただいて、このようなすばらしい場所に立てるようになりました」と胸を張った。最後に、「テレビの前で気にかけてくださったみなさんも本当にありがとうございます。ここに立てるようになりました。本当にうれしいです」と視聴者に向けてもメッセージ。「またここに帰って来たら実力を認めていただけたんだと思いますし、また帰って来られるように精進して参ります」と意気込み、「誰かまた連れてきてください」と監督をはじめ出席者に語りかけて会場の笑いを誘った。
2015年02月27日女優の黒木華が27日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われた第38回日本アカデミー賞授賞式に出席し、『小さいおうち』で最優秀助演女優賞を受賞した。黒木は、大島優子(『紙の月』)、小林聡美(『紙の月』)、竹内結子(『ふしぎな岬の物語』)、富司純子(『舞妓はレディ』)と共に優秀助演女優賞を受賞。最優秀賞に輝き、壇上で「ありがとうございます」と笑顔を見せた。「えーっと…」と緊張を見せながらマイクの前に立った黒木。「本当にこの作品は、私をいろいろなところにつれて行ってくれて」と主演の松たか子との現場を回顧し、「いろんな経験をさせてもらえました」と心境を語った。また、「役者さんになることができてからこういう賞をいただけると、このままやっていていいんだと思うことができて、本当にうれしいです」と女優としての喜びを伝え、「いつも周りの人に助けてもらってばかりなので、そういう人たちが喜んでくれると私はそれが一番うれしいです」と感謝の言葉で締めくくった。
2015年02月27日