7月23日、油井亀美也宇宙飛行士ら3人の打ち上げ中継を、フロリダ沖の海底基地で見守る人たちがいた。金井宣茂JAXA宇宙飛行士を含む欧州、NASAの宇宙飛行士たちだ。「我々3人は油井飛行士と一緒にNASAで訓練を受けた同級生。宇宙に行くチャンスが身近に迫ってきているのを感じて、興奮した」と金井飛行士は笑顔で言った。7月20日(月)から14日間、金井飛行士らは海底基地で行われるNASAの訓練に参加した。「NEEMO(NASA Extreme Environment Mission Operations)」は国際宇宙ステーション(ISS)のリハーサルとも呼ばれる訓練で今回が20回目。ISSで長期滞在を行う宇宙飛行士のほとんどはこの海底訓練を経て宇宙に飛ぶ。NEEMO訓練に参加する宇宙飛行士たちは、アストロノート(宇宙飛行士)をもじってアクアノートと呼ばれる。なぜ、宇宙に行くために海底で訓練をするのだろう? ポイントは2つある。1つは環境が似ていること。海底20mにある基地アクエリアスは、さながら「海底にある宇宙ステーション」。幅3m×長さ約15m(「きぼう」日本実験棟船内実験室をやや細長くした大きさ)の基地内は空気で満たされシャツ姿で暮らせるが、空気や電力・通信など生命維持のための機能はすべて外部から供給されていて、常に安全を意識しなければならない。また簡単には外に出られない「隔離環境」であり緊張感を伴う点がISSと似ている。2つ目はその閉鎖環境を利用して、宇宙と同じようにミッション(任務)を行うこと。アクアノートたちのスケジュールは分刻みで決められている。さらに宇宙飛行中と同じように、海上にミッションコントロールセンター(管制室)が設けられ、管制官と密に交信しながら作業が行われていく。金井飛行士によると、今回のNEEMO訓練ではこの通信をわざと10分遅らせてやりとりしているという。「将来、火星に行くことを想定すると、火星との交信には往復で20分かかります。すぐに会話ができない中でどのようにミッションを効率的に行うか。10分のタイムラグでストレスがかかると同時に、知的好奇心が刺激されてさまざまなアイデアを仲間うちで話ながら進めています」(金井飛行士)。チームにはコマンダー(船長)役の宇宙飛行士がいる。様々なトラブルを乗り越えてチームワークやリーダーシップ、フォロワーシップを磨きながら、仕事を安全確実に行っていくことが、この訓練の大きな目的だ。○将来の火星探査を見据えて14日間の訓練中には、海底を火星と見立ててアクアノートたちが船外活動を行った。「NASAは急ピッチでISS後の話し合いをしています。小惑星や火星ミッションなどのアイデアが出ているが、具体的な技術について、何が将来の探査に必要なのか、NASAもまだ手探り状態と感じている」と金井飛行士は指摘する。たとえば重力の小さな小惑星や火星の衛星を探査する際、足場はどうするのか。磁気がなくコンパスが使えない火星でどうやってナビゲーションを行うのか、など実際に活動するために検証しなければならない課題は多い。海底の活動時、宇宙服に取り付ける錘の重さを変えることによって、火星に近い重力を作り出すことができる。アクアノートたちは「海底の火星」でさまざまなツールの作業性や手法を検証する。また、海底基地内ではITツールの検証も行った。たとえばメガネ型ウェアラブル端末。今回、金井飛行士は会見中にマイクロソフトの現実拡張ヘッドマウントディスプレイ「HoloLens」を見せ、「ISSや月のミッションを想定して作業性を評価している」と説明してくれた。宇宙飛行士が見た風景を地上の科学者も同じように見られるかもしれない、という可能性が広がるツールだ。元々、金井宣茂宇宙飛行士は、海上自衛隊のお医者さんで、ダイバーの健康管理も行っていた。アメリカで一年間、潜水医学を学んだ際、潜水医学のドクターが宇宙飛行士になった事実を知り、宇宙飛行士を目指すようになった。「自衛隊時代はサポート役で地上に残りダイバーの健康管理を確認する役目でした。実際に潜ってみてこんなに大変だったのかと新しい発見があった」と吐露する。NEEMO訓練初期にはチームワークで失敗ばかり。多国籍の仲間と一緒に仕事をする中で相手の嫌な面を見ていたが、訓練が進むにつれて、得意な面が見えるようになり、「今ではあうんの呼吸で仕事ができるようになった」という。「日本の強みは宇宙医学。力量と経験を高め、次世代の宇宙飛行士として将来の日本の宇宙開発を担っていきたい。」海底から宇宙をめざし、力強く抱負を語った。
2015年08月06日少し前から、「ミモレ丈」が流行ったりと、女性にとっては欠かせないアイテムといえば「スカート」。なりたい雰囲気やイメージ、丈や合わせるアイテムを変えるだけでイメージは大きく変わるもの。今回は、ロング丈、ミモレ丈、ひざ丈、ミ二丈、など、それぞれの丈に合ったコーディネートをご紹介。presented by WEAR■ロング丈・ ボーダートップス×ロングスカート 白地の爽やかなボーダートップスに、黒のふんわりロングスカートを合わせたナチュラルコーデ。・ ボーダーワンピ×ロングスカート 白黒のボーダーロングワンピ。シンプルだけどカジュアル過ぎない、大人のカジュアルファッション。・ 白トップス×ロングスカート 白のトップスに白のふんわりロングスカート。フェミニンな印象を、スニーカーとリュックではずすのがポイント。■ひざ・ミモレ丈・ ペイズリー柄×ミモレ丈スカート ヴィンテージのペイズリー柄ワンピース。ガーリースタイルにスニーカーでカジュアルさをプラス。・ チェック×ひざ丈スカート 白トップスにひざ丈のチェックスカートを合わせたガーリースタイル。ひざ丈が品の良い雰囲気に。・ フリル靴下×ミモレ丈スカート ミモレ丈のチュチュスカートに、短め靴下を合わせた可愛らしいコーデ。清楚な印象を与えられる女子コーデ。■ミニ丈・ デニム×ミニ丈スカート ミモレ丈のチュチュスカートに、短め靴下を合わせた可愛らしいコーデ。清楚な印象を与えられる女子コーデ。・ ワンピ×ミニ丈スカート グレーの清楚系ワンピに、白のカーディガンと白いペタンコ靴を合わせた爽やかコーディネート。・ Tシャツ×ミニ丈スカート Tシャツと合わせたカジュアル大人コーデ。全体的に黒でカジュアルだけど、ハットをかぶることで大人の雰囲気。スカートも、丈と合わせるものでだいぶ印象が変わるもの。今年の夏はどの丈でスカートを楽しむ? >>その他人気コーディネートを見る >>その他ファッションの記事を見る 提供:ビューティーナビ編集部 ・ビューティーナビ
2015年05月31日春先から流行の兆しを見せているガウチョパンツ。ミモレ丈スカートをパンツにしたようなシルエットで、ファッショナブルでありながらふんわりと体型カバーしてくれるお役立ちアイテムです。 でも、その中途半端な丈ゆえに、「脚が太く見えそう」「何に合わせたらいいか分からない」と思っている人もいるかも。ガウチョパンツをスタイルよく見せる着こなしのコツをマスターして、旬のファッションを楽しみましょう。■ガウチョパンツってどんなアイテム?ガウチョパンツは、やや裾が広がった、ふんわりとしたワイドなシルエットの7分丈のパンツ。「ガウチョ」とは南アメリカのカウボーイのことで、彼らが着用したパンツに由来した名前です。パンツとはいえ、履いたときのシルエットは、昨年秋冬に流行したミモレ丈スカートのようなイメージ。スカートに比べて動きやすく、ゆったりとして体型カバーにも効果的です。ただ、7分丈という中途半端な長さゆえに、「脚が太く見えそう」「どんなアイテムを合わせればいいか分からない」と悩む人も多いよう。流行を取り入れつつ全身バランスのよい着こなしで、おしゃれにスタイルアップを叶えたいですね。■まずはシンプルなタイプをチョイス今シーズンの旬アイテムともいえるガウチョパンツは、各ショップからさまざまなタイプのものが販売されています。ストライプや花柄など柄も豊富ですが、はじめてトライするなら、まずはベーシックなタイプを。合わせやすいのはブラックですが、今の季節にはやや重いと感じる場合はネイビーやグレーを。今っぽさを出したい人には、ホワイトやライトグレーがおすすめです。普段のコーディネートに取り入れるなら、裾は広がりすぎないものの方が◎。ややハリのある生地を選べば、スッキリしたシルエットで気になる下半身もカバーでき、ほどよいきちんと感で通勤スタイルにもOKです。■トップスはコンパクトにまとめるシルエットにボリュームのあるガウチョパンツは、トップスの丈が長かったりボリュームがあったりすると、重心が下がって全身が太って見えてしまいます。トップスはショート丈のものを選び、コンパクトにまとめるようにしましょう。シャツやTシャツなどを着るときは、裾はパンツにイン。ジャケットなどを羽織るときも、丈は短い方がバランスよくまとまります。ボリュームのあるパンツとコンパクトな上半身との対比で、全身をスッキリスリムに見せることができますよ。■足元はヒールで脚長&スリム効果をカジュアルにもフェミニンにも着こなせるガウチョパンツ。足元は、フラットシューズやぺたんこサンダルでもかわいく仕上がります。でも、スタイルアップ効果を狙うなら、やはりヒールを選ぶべき。パンプスやサンダルなどはやや華奢なタイプを選び、パンツのボリュームとの対比で足首の細さを強調するようにしましょう。きちんとした印象にまとめたいときは白シャツ、女性らしさを出したいときはレースやとろみ素材ブラウスなど、合わせるアイテム次第でどんなコーディネートにも対応できるガウチョパンツ。コツをおさえれば、簡単にスタイルよく着こなすことができますよ。
2015年05月09日すこし肌寒い日の羽織りものや、夏の日焼け防止対策として、カーディガンは一年中使えますよね。今シーズンはロング丈が人気!細長いシルエットで、細見え効果が抜群!羽織るだけで、こなれ感がアップするので、ぜひ新たにワードローブに仲間入りさせたいアイテムです。そんな注目の「ロングカーディガン」の選び方からコーディネートのコツまでじっくりレクチャーします!今シーズン人気の色と素材って?Photo by Pinterestロングカーディガンは丈が長い分、重く見えがち。明るめカラーで軽く見える素材なら、背が低い人でもバランスよく着こなせます!春夏にオススメの色は、ライトグレーや白、ベージュなどの明るめ定番色。加えて、今シーズン多く出ているサックスブルーも、合わせやすいので使いやすいと思います。素材はリネンや綿混素材で、すこし透け感があってサラリとした軽い着心地のものだと、重く見えないので春夏にはピッタリでしょう。着こなしのコツ【パンツ編】Photo by Pinterestロングカーディガンの着こなしのポイントは、1つだけ。全身のコーディネートを細身の「I(アイ)ラインのシルエット」にすること!これさえ押さえておけば、こなれ感のあるスタイルを簡単につくれます。細長いIラインスタイルにベストマッチなのは、やっぱりパンツスタイル。足元はヒール靴で、エレガントに。Photo by Pinterestスニーカーでつくる、こなれカジュアルなスタイルも、細身のパンツなら相性抜群です!着こなしのコツ【スカート編】Photo by Pinterestスカートスタイルでも、パンツと同じく細身のIラインを意識してコーディネートするのがポイント!フレアスカートなどボリュームのあるデザインは避けて、スッキリしたタイトスカートを合わせましょう。膝丈タイトはもちろんミニスカートでも、ロングカーディガンを羽織ればオトナ女子でも抵抗なく着こなせそうですね。さらに、気になるヒップもカバーできるので、うれしい限り!さらっと羽織るだけで、スタイルアップとこなれ感が手に入るロングカーディガン。秋まで長く使えそうなので、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?
2015年05月03日クラシックで上品なイメージが魅力のミモレ丈スカート。秋あたりからじわじわと人気が上昇し、この冬も注目のアイテムです。ただ、膝下やや長めのミモレ丈は、その中途半端な長さが可愛い反面、ふくらはぎを分断してしまうため脚が太く見えがち。トレンド感を出しつつスタイルよく見せる、ミモレ丈スカートの着こなしのコツをマスターしておきましょう。■シルエットはフレア or Aラインでバリエーションも豊富な今シーズンのミモレ丈スカート。脚を細く見せたいなら、裾に向かって広がるフレアかAラインのタイプを選びましょう。ふんわりとボリュームのあるシルエットとの対比で、脚を華奢に細く見せてくれる効果があります。また、ふくらはぎの中心あたりまでのミモレ丈スカートは、丈の微妙なちがいで脚の印象がまったく変わってしまいます。ふくらはぎの一番太い部分にスカート丈がくるものは、脚を太く短く見せてしまうことに。一番太い部分が隠れるやや長めの丈か、逆に膝下に近い短め丈を選ぶとよいでしょう。■トップスはコンパクトにボリュームのあるミモレ丈スカートに同じくボリュームのあるトップスを合わせると、重心が下がってバランスが悪くなり、脚も太く見えてしまいます。トップスはコンパクトにまとめ、タイトなシルエットのものを選ぶのが鉄則です。ショート丈でなければ裾はスカートにインしましょう。アウターを着るときも、ロングコートでスカートを隠すのではなく、ショート丈のシャープなシルエットのものを。相性がいいのは、ショート丈のジャケットやブルゾンなどです。■ヒールでスタイルアップ効果を狙うファッション誌などには、ミモレ丈スカートにスニーカーなどのフラットシューズを合わせるスタイルが多く紹介されています。でも、スタイルアップ効果を狙うなら、やはりおすすめはヒール。太ももから膝下までを隠してくれるミモレ丈スカートは、足首の細さを見せることで、下半身全体をスリムなイメージにする効果もあります。タイツやソックスをはかずに肌の色を見せた方が、スッキリと着こなすことができるでしょう。また、もともとクラシカルなアイテムであるミモレ丈スカートは、フォーマルなパンプスを合わせると野暮ったく見えてしまうことがあります。足元はポインテッドトゥなどエッジの効いたアイテムを。カジュアルにまとめたいときは、ショートブーツもおすすめです。エレガントにもカジュアルにも着こなすことができるミモレ丈スカート。「脚が太く見えそう」と敬遠していた人も、コツをおさえて、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
2015年02月17日今シーズン大流行のミモレ丈のフレアスカートですが、みなさんは、もうすでに持っていますよね?秋は、ショート丈トップスに合わせて大活躍しましたが、アウターが必需品の冬は、どうもバランスよく着こなすのが難しい!そんなお悩みにお答えするべく、スタイルがよく見える冬のミモレ丈コーデをご紹介したいと思います。すぐに実践できること間違いなしですよ!カジュアルショート丈アウターで、今年らしく!ひざ下丈の長めスカートには、トップスをコンパクトにまとめるのが鉄則!冬もショート丈のアウターを合わせれば、カンタンにバランスよく着こなせます。特にスポーティなアウターなら、コンサバになりすぎずに、今っぽいこなれカジュアルが作れるのでオススメです。今シーズン大注目のコンパクトなMA-1(フライトジャケットの1種)は、シックな色味でまとめれば、大人っぽく着こなせます。スポーティなスタジャンも、エレガントなミモレ丈スカートに合わせれば、ちょうどよい甘辛コーデの完成です。中綿入りなら、真冬でもあったか!ライダースジャケットなら、女らしいふんわりスカートにシャープな雰囲気をプラスできるので、都会的な印象に!レザー素材なら、いいものを1着手に入れれば、長く着ることができますよ。コートの丈って、何が正解?コートを着るときにまず多いのが、「スカートは、コートから出てもいいの?」というお悩みではないでしょうか?ズバリその答えは、スカートから出てもOK!ただし10センチ以内が、バランスよく決まります!【NG例】長めor半端丈コートは難しいゆったりしたロングコートは流行ではありますが、ミモレ丈スカートに合わせると、古臭い印象になってしまいます。身長が高くない限り、やめておいたほうが無難です。逆に、ヒップが隠れるくらいの丈も、スカートの出る面積が中途半端で、バランスをとるのが難しいので危険です。ひざ丈コートなら、間違いなし!というわけで、コートからスカートが少し見えるくらいなら、背が低くてもバランスよく着こなせます。合わせるコートは、シャープめのデザインのほうが、スッキリした印象に!人気のチェスターコートなら、好相性です。ややAライン気味のコートにショートブーツを合わせれば、今年らしいバランスに!丸みのあるコクーンシルエットのコートは、ミモレ丈スカートにはやめておいたほうがよいでしょう。仕上げは、帽子やシャープなクラッチバッグなどの小物で、視線を上にもっていってあげましょう。これなら冬だって、旬のミモレ丈スカートをガンガンはけちゃいます!さっそく、明日から実践してみてくださいね。Photo by Pinterest & WEAR
2015年01月13日