嵯峨野観光鉄道は27日から、トロッコ保津峡駅の手前にある吊り橋「鵜飼橋」の復旧工事が完了したことを受け、同駅での乗降を再開する。鵜飼橋は、トロッコ保津峡駅と京都日吉美山線を結ぶ唯一の橋。昨年9月16日の台風18号にともなう豪雨で被害を受け、これまで京都市による復旧工事が行われていた。嵯峨野トロッコ列車は被災3日後から運転を再開したものの、復旧工事の間は橋が全面通行止めとなっていたため、現在までトロッコ保津峡駅での乗降を休止していた。京都市による復旧工事の完了にともない、鵜飼橋は27日11時から通行が再開されることに。これと同時に、嵯峨野トロッコ列車のトロッコ保津峡駅での乗降も再開となる。なお、トロッコ列車には当日始発から、「保津川鵜飼橋通行再開記念ヘッドマーク」を機関車側と客車側の先頭それぞれに装着するとのことだ。※写真は本文とは関係ありません。
2014年06月27日8月1日、岐阜市長良鵜飼(うかい)屋の地に「長良川うかいミュージアム」が誕生する。岐阜市を代表する伝統的文化遺産である”長良川の鵜飼(うかい)”の価値を分かりやすく紹介。情報を発信する場として年間を通して営業を行い、例年5月11日から10月15日までと開催時期の限られている”長良川の鵜飼(うかい)”を、オフシーズンにもその魅力を発信していく。正式名称「岐阜市長良川鵜飼(うかい)伝承館」である「長良川うかいミュージアム」が誕生するのは、旧長良川ホテル本館の跡地。岐阜市長良鵜飼(うかい)屋の中心に位置し、ここから望む眺望は金華山、岐阜城、長良川を一望できるなど、風光明媚(めいび)な場所として絶好のロケーションだ。この立地にふさわしく、本館はじめ各施設は、周囲に点在する伝統的建築物と調和し、落ち着きと品格のある外観となっている。その本館2階には岐阜県随一ともいわれる「金華山と長良川」の眺望を、思い思いに楽しめる「景観ラウンジ」があり、上流から下流までの四季折々の長良川名所の写真や、市民や観光客の投稿による長良川の思い出写真なども合わせて展示されている。また、2階には、人と自然が織り成す鵜飼(うかい)の伝統美を象徴する導入空間として、長良川鵜飼(うかい)の伝統を継承する6 人の鵜匠(うしょう)のシルエットと、それぞれの家に代々受け継がれる屋号が、揺れる篝火(かがりび)と水面の上に浮かび上がる「篝火(かがりび)トンネル」や、同施設の目玉とも言える「鵜飼(うかい)ガイダンスシアター」がある。「鵜飼(うかい)ガイダンスシアター」は、本物の鵜舟、映像、音響、照明効果による複合的な演出の、世界初となる絵巻物型のスクリーンで、演出時間11分の中で、長良川鵜飼(うかい)の魅力を凝縮して伝え、その特長をガイダンスしてくれる。見どころは、鵜飼(うかい)の魅力を1300年の歴史とともにひもとくストーリー、約1年かけて撮影した臨場感あふれる鵜飼(うかい)シーンとスペクタクルを「絵巻物型スクリーン」による映像で体験できるほか、鵜飼(うかい)で使われている本物の鵜舟、道具、装束を見ることもできる。1階には2階の「鵜飼(うかい)ガイダンスシアター」で繰り広げられる鵜飼(うかい)の水面下の鵜がアユを捕らえる瞬間などを、実際の鵜飼(うかい)では見ることのできないシーンを映像体験できる。さらに、鵜舟をのぞけるカメラを上下左右に動かして「ホットスポット」を探し当てると解説を見ることができるインタラクティブな映像体験もある。そのほか館内には「長良川鵜飼(うかい)の歴史・トピックス」や、「長良川鵜飼(うかい)・歴史絵巻」「鵜匠(うしょう)の世界」「鵜の世界」「アユと長良川の世界」など見どころがいっぱい。また、屋外には、長良川鵜飼(うかい)を支えるウミウを生きた状態でいつでも見られる場としてウミウを飼育し、その生態を展示する「鵜の生態展示コーナー」もあり、バーチャルでもリアルでも楽しめる。長良川をたっぷり体験したら、休憩や食事は「NAGARAGAWA Vegee’s Café & Marche (ナガラガワベジーズ・カフェアンドマルシェ)」 へ。県内産の有機栽培された野菜を中心に扱っているレストランだ。お土産を買うなら、「ミュージアムショップ」。オリジナルグッズや岐阜のお土産品、レストランのオリジナル商品がそろっており、コンビニエンスストアもある。1日いても飽きることのない、「長良川うかいミュージアム」、岐阜の新たな観光スポットとして人気を集めそうだ。なお、展示室入館料は大人500円、小人250円、営業時間は9:00~19:00(鵜飼(うかい)シーズン:5/1から10/15まで)、9:00~17:00(鵜飼(うかい)オフシーズン:1/4から4/30までと10/16~12/28まで)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月23日ひとことにソムリエと言うと、ワインが頭に浮かぶと思うのですが、実はいろいろなカテゴリにあることを知っていましたか?今回、ご紹介するのは「だしソムリエ」という資格。この資格を持っていると、どんなことができるのか、今回、だしソムリエのMaki(鵜飼真妃)さんに、料理研究家の私オガワチエコがお話を聞いてみました。彼女は以前から、だしを取り入れることで食生活がより豊かになるのではという思いがあったそう。実家が乾物屋ということもあり、なぜまわりの人たちがだしにこだわらないのか、いつもジレンマに陥っていました。その後、印刷会社に就職、出版社のネットコンテンツ企画、編集&ライターを経て、2010年3月、満を持してだしソムリエ協会を設立したのです。だしソムリエ協会WEBサイト――早速ですが、だしソムリエってどんな資格なんでしょうか?「日本で唯一『だし』に特化した資格です。4級から1級まで、昆布やかつおなど、日本のだしをベースにフレンチ、イタリアン、中華、韓国料理なども学びます。『だし』というと干物系の和風だしを思い浮かべる方が多いと思いますが、野菜、肉類、魚介類などの生鮮物も『だし』なのです」――この資格をとった人はどのような活躍をしているのですか?「趣味や仕事に役立てたいと思うなど受講の目的は幅広く、受講生もさまざまな方がいます。だしソムリエ検定を受講したことがきっかけになって、料理コンテストで優勝した方もいらっしゃるんですよ。また、だしは料理の基本です。これをマスターするのですから、ほかの料理家の方たちに一歩抜きんでるとも言えますよね。よく『だしソムリエをとったらどうなるの?』というようなことを尋ねられますが、大切なのはそれをとったうえで、どう生かすのか、どのようにアピールするかを考えることだと思います。自分の戦略が定まれば、だしソムリエであるということはとても有効に働きだすと思っています」――だしソムリエを提案してよかった点はどんなことでしょう?「思った以上にたくさんの方とつながれる点です。老若男女、そして日本全国いろんな地方の人と、『だし』という共通のワードで盛り上がることができます。私自身も国内旅行が大好きなので、地方の話はとっても楽しくて」現在はFacebookも活用しているというMakiさん。「Facebookの勢いはブログ以上にすごいものがあると感じています。ここから地方の方ともつながるし、ページを見て検定を受けに来てくださる方もいます。PR会社から仕事の依頼がくることもあります。ゆくゆくは海外の方ともつながれたらいいですね」型にはまらず直感を信じて活動してきたというMakiさんのこと、『だし』で世界中をつなげる日がもうすぐやってきそうですね。そんなMakiさんが大切にする『だし』に重きをおいたレシピを、私オガワチエコが考案いたしました。皆さんもお試しあれ!だしかけ鶏まぶし【材料】 2人ぶん水300cc塩小さじ1/2炊いたごはん1合ぶん鶏モモ肉150g(小さめの一口サイズにカット)くず野菜(あればでOK。今回は万能ねぎの根を使用)タレ(しょうゆ大さじ2、酒大さじ2、砂糖大さじ2)薬味(きざみねぎ・ごま・わさび漬け・のり)各適量【作り方】1.鍋に水を入れ、鶏肉とくず野菜を入れて弱火で静かに2~3分沸騰させ、塩を加える。これが最後にかけるダシになる。2.鶏肉を鍋から取り出してフライパンに入れ、タレの調味料を加えて火にかけ、半分くらいになるまで肉とからめる。3.フライパンに残ったタレをごはんに入れて混ぜて器にもり、鶏肉を乗せて、きざみねぎを散らし薬味を添えて完成。※最初はそのままノーマルにどうぞ。次は薬味をかけて楽しみ、最後は1のダシをかけてお茶漬けに。(オガワチエコ)※撮影:ヤマグチアキノブ
2012年04月19日