『インディペンデンス・デイ』のローランド・エメリッヒ監督の最新作『2012』のジャパン・プレミアが11月17日(火)、東京・六本木ヒルズアリーナで行われ、冷たい雨が降る気温約9℃の中、子役女優のモーガン・リリーがキュートなルックス&トークで観客をホットにさせた。同作は、2012年12月21日に地球が滅亡するというマヤ文明の終末説をモチーフに、天変地異の恐怖に立ち向かう人類の姿を描くディザスター・ムービー。エメリッヒ監督は「ローランド!」の大声援に笑顔で応えつつ「破壊のシーンがたくさんありますが、災害の中で家族がひとつになれるというメッセージもあります」と呼びかけた。初来日を果たした女優のアマンダ・ピートら総勢6人の来日メンバーが並ぶ中、主演のジョン・キューザックは「世界のプロモーションの最後に、いい形で日本にこのメンバーで揃って来ることができてよかった」と手を振った。ひときわ歓声が大きくなったのは子役のモーガンのあいさつ直後。「ハァーイ!エブリバディ!監督やみんなと日本に来られてとても幸せよ」と大声量&早口&ハイテンションのあいさつと、首をちょこんと曲げて見せるなど愛らしい仕草で、観客を大いに沸かせた。その後の、本作の内容にちなんだ「2012年12月21日に大切な人へ贈るメッセージカード」を読み上げ、タイムカプセルに収めるイベントでも、「私の家族は本当に素晴らしい!みんなが私の夢をサポートしてくれて、私の人生を豊かにしてくれる。とっても素敵な家族に恵まれて幸せよ!こんなところかしら」としっかりしたメッセージを語り、またまた観客を喜ばせ、拍手を浴びた。プレミアには、映画のレッドカーペット・イベント初参加となるタレントの萩本欽一をはじめ、神田うの、スピリチュアルカウンセラーの江原啓之、女子ソフトボール日本代表の上野由岐子投手が来場。萩本さんはメッセージカードに書いた、自身大好きという母親と息子のギャグ「『かーちゃん、僕のお弁当のおかず、どうして毎日梅干しなの?』『一応、梅干しの位置は変えているんだけどねぇ』」を披露し、来日メンバーを笑わせていた。『2012』は11月21日(土)、丸の内ルーブルほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:2012 2009年11月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開■関連記事:“地球滅亡”予告、やっぱり気になる?『2012』北米初登場1位!【ハリウッドより愛をこめて】ジャクソン家には映画収益入らず?その真相は…『2012』インタビューエメリッヒが「この映画の良心」と称した地質学者の素顔想像を超える、大迫力の連続ディザスター『2012』試写会に5組10名様をご招待エメリッヒ最新作『2012』冒頭53分を初公開!でもまだたった3分の1?
2009年11月17日『デイ・アフター・トゥモロー』のローランド・エメリッヒ監督の最新作『2012』はマヤ文明の予言にある2012年の世界滅亡を驚異的な技術で映像化した大作。『キンキーブーツ』、『トゥモロー・ワールド』などで幅広い活躍を見せる英国の実力派、キウェテル・イジョフォーは地球滅亡の予兆にいち早く気づく地質学者・エイドリアンを演じている。「誰も見たことのない映像がある」災害やパニックを描く作品は作り尽くされた感もあるが、イジョフォーは「ここには誰も見たことのない映像がある」と自信をのぞかせる。「ローランドはこのジャンルにおける第一人者。その彼がいままで以上のスケールに挑んでいるんだ。加えて、キャラクターが魅力的で、しっかりしたドラマがある。人間の持つ希望や恐怖、倫理が描かれている。地球を大切に、というエコロジカルな視点にも触れる作品になったと思う」。VFXを多用するため、撮影現場ではグリーンスクリーンに囲まれて演じていたが、「僕は舞台出身だから、想像力を使って演じるという点で違和感はなかった。舞台では、細い枝2本を置いて森と設定する場合もあるからね。ローランドがとても説明上手なのにも助けられた。ただ、完成した映像は僕の想像をはるかに越える壮大さで、本当に驚かされた」。エメリッヒにとって、この映画は“ラブ・アフェア”?一見、温和な印象のエメリッヒについて、「とてもナイスガイで穏やかな人。超大作のトップに立つ姿は意外でもあるんだけど、素晴らしいアイディアも経験も豊富で、気持ちよく一緒に働ける」と語る。「そういえば、なぜディザスター・ムービーばかり撮るのかと尋ねたら、彼は『これはラブ・アフェアなんだよ』と笑っていたよ」。エメリッヒが「この映画の良心」と評したエイドリアンだが、イジョフォー自身はストーリーが進む中で彼が下す決断について、「賛否両論、分かれるところだと思う」と言う。「僕は彼の行動は正しいと思うけど。もし僕自身がこういう事態に直面したら、やはり本能や勘に頼ると思うね」。(text:Yuki Tominaga)ローランド・エメリッヒ インタビュージョン・キューザック インタビュー:coming soon■関連作品:2012 2009年11月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開■関連記事:想像を超える、大迫力の連続ディザスター『2012』試写会に5組10名様をご招待エメリッヒ最新作『2012』冒頭53分を初公開!でもまだたった3分の1?『2012』予告編到着!が…現実は映画よりも衝撃的?2012年終末説が熱いローランド・エメリッヒが描くマヤの予言による地球滅亡『2012』の一端を明かすエメリッヒ最新作『2012』映像が世界初公開安めぐみは「滅亡前に結婚したい!」
2009年11月12日『デイ・アフター・トゥモロー』のローランド・エメリッヒ監督の最新作で、マヤ文明の予言にある2012年の世界の滅亡をテーマにした『2012』。完成が待たれる本作のオープニング53分間の映像の報道陣向けの上映会が10月1日(木)に行われ、上映後には来日中のエメリッヒ監督、主演のジョン・キューザック、キウェテル・イジョフォー、プロデューサーのハラルド・クローサーによる舞台挨拶が開催された。衝撃的な映像にざわめきの残る会場。そこへ、エメリッヒ監督からは驚愕の事実が発表された。曰く「今回ご覧いただいたのは半分ではなく、3分の1。あと3分の2が残っています。でも、決して長くは感じられませんよ」とのこと。完成版は3時間近くに及ぶ超大作になる模様。ジョンが演じたのは、小説家を目指すジャクソンという男。このキャラクターについて「心が離れてしまった家族をひとつに戻したいと思っている。このような大災害の中で、自分にとって本当に大切なものは何かに改めて気づかされ、自分にとって一番大切な家族を守るために全力を尽くす男なんだ」と説明。ジョン自身との共通点について「僕自身も、家族、友人、愛する人のためなら命を投げ出すと思う。この映画を観れば、自分にとって何が大切か、これからの人生をどう過ごしていくべきかを考えさせられると思う」と語った。キウェテルは地球の滅亡が近づいていることをいち早く察知する科学者に扮した。「事実を知って、果たして自分は誰を救うべきなのかという倫理的、道徳的な葛藤が生まれる。そして、もしかしたら自分の生きる道を変えなければならないような決断を迫られることになる」と語り、「僕が最後まで生き残れるかだって?それは、ここでは教えられないよ。でもこの場で演じてみせようか(笑)?」と付け加え、会場の笑いを誘った。プロデューサーのクローサーに本作の製作に至る過程を尋ねると「最初にこの映画のアイディアを監督に話したら、『もうディザスター・ムービーは作りたくない」と反応は良くなかったんだ。でも、この2012年地球滅亡説はマヤ文明だけでなく、世界中で昔から唱えられていることを監督に説明し説得した結果、『よし!やるからにはビッグなスケールでやろう』ということになったんだ」と説明してくれた。最後にジョンは「最後の最後まで、誰が助かって誰が助からないのか全く予測できない。そこがこの映画の面白いところさ」と集まった報道陣の期待を煽った。『2012』は11月21日(土)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。■関連作品:2012 2009年11月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開■関連記事:『2012』予告編到着!が…現実は映画よりも衝撃的?2012年終末説が熱いローランド・エメリッヒが描くマヤの予言による地球滅亡『2012』の一端を明かすエメリッヒ最新作『2012』映像が世界初公開安めぐみは「滅亡前に結婚したい!」
2009年10月01日『インデペンデンス・デイ』に『デイ・アフター・トゥモロー』 、『紀元前1万年』など驚愕の映像で多くの観客を魅了してきたローランド・エメリッヒが最新作『2012』のフッテージ映像を携えて来日!7月22日(水)、本作のフッテージ映像が、ここ日本で世界初公開され、エメリッヒ監督が出席しての記者会見が行われた。2012年に人類は滅亡するという、古代マヤ文明の暦および予言を軸に、地球を襲う大災害と何とか生き残ろうと奮闘する人々の姿を描いた本作。十数分間のフッテージ映像では、大洪水や火山から噴き出した火の玉が街を直撃するさま、地震による地崩れで街全体が沈み込んでいく映像などが大迫力で映し出された。この日は、日本では46年ぶり、今世紀最大の皆既日食が見られるはずだったが、東京はあいにくの空模様。太陽の異常活動が天変地異を引き起こすという映画の内容だけに、監督は「天気は残念でしたが、日食というのは何かが起こりそうな予感を感じさせます。今日という日は、映像を公開するのにふさわしい日だと思います」とニヤリ。現在、完成に向けてなおも製作途上にあるこの自信作については「1,400〜1,500というこれまでにない数のエフェクト・ショットを使用しています。とにかく、様々な視覚効果には手を焼きました」と苦労をふり返った。気になる物語はというと「地球滅亡の危機を知っている人と知らない人という2つのグループのドラマを描いています」と明かす。「実際、こうした事態に直面したとき、政治家はそれを国民に知らせるか?と考えたとき、恐らく秘密にするのではないかと思いました。そうした人々の中にも、秘密にしておくことに道徳的な葛藤を覚える人もいるでしょう。この部分をドラマとして描きたかったんです。もう一つのグループ――事実を知らない人々の物語の主人公は、離婚経験のある作家です。彼は父親、そして夫として一度失敗しているわけですが、今回の事態は、家族の絆をもう一度深めるセカンドチャンスになるわけです」と熱く語った。そしてこの後、スペシャルゲストとして安めぐみが登場し、監督に花束を贈呈。安さんもこの日、初めて本作の映像を見たそうだが「本当に起きたらどうしよう?と思うくらい衝撃的でした」と感想を語り、監督に「(映画の中で)地球はどうなっちゃうんですか?」と完成前にもかかわらず、いきなり物語の核心について尋ねた。これには監督も「それは、映画を観てもらうしかありませんよ」と答え、会場は笑いに包まれた。安さんは「もしも地球が滅亡すると分かったらどう過ごすか?」という質問に「仕事は辞めますね。世界遺産とかを見て回りたいし、結婚もしたいです。できることは全てしたいです」と語った。監督は最後に「本当に重要なものは何か?何を救うべきか?といったことについて考えさせてくれると思います」と映画をアピールし、会見は終了した。『2012』は11月21日(土)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。■関連作品:2012 2009年11月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開
2009年07月23日