今回、ご紹介するのは、TVアニメ『俺だけレベルアップな件』。世界的に人気を博している韓国の小説、WEBTOONをアニメ化した作品です。水篠旬役の坂泰斗(ばん・たいと)さん、諸菱賢太役の中村源太さん、向坂雫役の上田麗奈(うえだ・れいな)さんにお話をうかがいました。「すべてのキャラクターに対する愛情を感じます」左から上田麗奈さん、坂泰斗さん、中村源太さん【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 170『俺だけレベルアップな件』の原作は、世界的な人気を博している、原作・原案Chugong、作画DUBU(REDICE STUDIO)、脚色h-goon(D&C MEDIA 発行)による韓国の小説、WEBTOON作品。 日本でも電子マンガ・ノベルサービス「ピッコマ」にて、国内累計PV数6.5億回を突破し、アニメ化が待ち望まれていた作品です。舞台は異次元と現世界を結ぶ通路“ゲート”、そして、“ハンター”と呼ばれる特殊能力を持つ人間たちが存在する世界。人類最弱兵器と呼ばれる最低ランクのハンター・水篠旬は、ある日突然自分だけが、レベルアップする力を手に入れます。数多の試練を乗り越え、旬は最弱から最強へと駆けあがっていきます。坂泰斗さんーー本作へ出演が決まったとき、どう思いましたか?坂さんオーディションを受ける前から、本作が全世界的な注目作であるという印象は持っていました。そのため出演が決定したときは、喜びと同時にプレッシャーも感じました。中村さん僕は明るかったり、誰かを支えたりするようなキャラクターを演じることが多いなと思っているのですが、そういう意味では、僕にとってこの子(諸菱賢太)は演じやすいと感じていました。オーディションに受かったときは、めちゃくちゃ嬉しかったです。上田さん雫ちゃんは二面性があり、いろんな顔を持っています。オーディションのときも、演じていて楽しかったです。雫ちゃんだけでなく、主人公の旬くんもまるで人が変わったように成長していくので、身体を鍛えたからこその声色の違いなど、いろいろと変化が必要な役です。アフレコ現場で自分がお芝居をしたり、周りの方々のお芝居を見たりすることがすごく楽しみだなと思いました。中村源太さんーー坂さんは、本作のプロモーションで韓国に行かれていました。現地での反響はいかがでしたか?坂さんイベントに登壇した際、僕は通訳の方を通して話をしていたのですが、皆さん、日本語を理解されていて、通訳さんが話し出す前に反応してくださったんです。現地のファンの方々の熱気を感じましたし、このアニメーションにすごい熱量を注いでくださっているんだなと思いました。ーー中村さんは、ご自身のSNSで本作の広告に反応されていました。実際にご覧になりましたか?中村さん池袋ヒットビジョンの巨大広告を観に行きました。たまたま池袋で働いている友達から「広告の前で写真を撮っているファンの方々がいっぱいいた」という話を聞いて、盛り上がっているんだなと嬉しくなりました。ーーファンの方々にバレませんでしたか?中村さんバレませんよー。もし上田さんが歩いていたら、100メートル先にいてもバレると思いますが。上田さんバレません(笑)。私は『俺レべ』や雫ちゃんの名前でパブサ(パブリックサーチ/とはインターネット上で特定の言葉を検索する行為)をしてみたのですが、とても熱量の高いファンの方々が多くて。そこに感動しつつ、期待値の高さに身が引き締まる想いでした。坂さん僕もファンの方々の、すべてのキャラクターに対する愛を感じています。上田麗奈さんーー演じる際に心がけたところを教えてください。坂さん旬は、まっすぐ正面からぶつかっていく泥臭さを持っています。そこが、周りの人々を惹きつける魅力になっていると感じています。演じる際は上辺の言葉を使わないように、感情を隠さないように表現しようと思いました。ーーご自身と似ているところは?坂さん僕も旬のように自分にないものを持っている人に対して、いいなと思ってしまう時があります。表に出せない負の感情を持っているところに共感しましたし、自分と似すぎていて怖いくらいです。ーー坂さんが中村さんや上田さんの演技に対して、いいなと思った瞬間はありますか?坂さん源太くんが演じる諸菱くんは、悪気はないんですが、お坊ちゃま育ちで人と少し常識がずれている。だからこそ、壁を作っている旬のようなタイプにもズケズケ行けるんです。それでいて不快に感じさせずに人当たりが良い。その塩梅を自然と表現できるところがすごいなと思いました。中村さんありがとうございます。坂さん上田さんに関しては…。中村さん褒めるところがたくさんありすぎて。アフレコ現場でもよく「すごいな」と感動していました。坂さん面と向かってお話すると、ドキドキして緊張してしまうんです(笑)。セリフを話すときにキャラクターになるのではなく、キャラクターがマイクの前に立って息をしているような、本当に素敵なお芝居をされるんです。ーー本作のタイトルにちなんで、最近みなさんがレベルアップした件、レベルアップしたい件を教えてください。坂さん2年半ほど前にクライミングを始めてから、身長が伸びました。この業界では背が高いとマイクに声が入らなくなるので、身長がレベルアップし続けるのも考えものだなと思っています(笑)。中村さんレベルアップしたいのは料理の腕で、いつまで経ってもレベルアップしないのは語学力です。ーー英検をお持ちの坂さんに先生をお願いすると良いかもしれませんね。中村さんbe動詞から教えていただきたいです。坂さんそれはちょっと(お金が)発生するかもしれませんね(笑)。中村さん給料から天引きでお願いします(笑)。上田さん私は胃もたれの頻度をどうにかしたいので、内臓をレベルアップさせたいです。ずっと下がり続けています。まずは健康診断に行くことから始めたいです。ーー最後に、本作の見どころをお願いいたします。坂さん本作は、原作で描かれなかった旬の周りを取り巻く人々の物語も含めて楽しむことができると思います。原作を読んでくださったことがある方々には、“同時にこういうことが起こっていたんだ”という新しい発見があるはずです。初めてご覧になる方は、水篠旬という人物の成長、レベルが上がるにつれて見た目、内面、声などすべてが変わっていく、変化のさまを楽しんでいただけると思います。中村さんタイトル通り、やはりどんどんレベルアップしていく旬が一番の見どころです。最弱から覚醒していき、この先どうなっていくのか、ドキドキしながら楽しんでいただきたいです。上田さん私も旬くんは目が離せない存在だなと思いながらアフレコをしていました。レベルが上がっていくと同時に、心から何かがこぼれ落ちていくところが、すごく切ないと思っています。そういう状態の旬くんがこれからどうなっていくのか…。あまりさわやかな気持ちで見られないところ、劣等感を抱えながらも執着を持ってレベルアップに進んでいくところにそれぞれ良さがあって、励まされます。いろんな気持ちを持たせてくれる作品です。旬くんの動向に注目して観ていただきたいです。インタビューのこぼれ話本作のOPテーマ「LEveL」のゲストボーカルを務めるのは、世界的人気を誇るボーイグループTOMORROW X TOGETHER(トゥモロー・バイ・トゥギャザー)。「OPテーマ曲は、作品の第一印象を決める重要な要素のひとつです。めちゃめちゃかっこよくてダークでありながら、疾走感があり、澤野さんとK-POPアーティストが合作しているという点も新しい試みだなと感じました。(坂さん)。「“かっこいいな、何これ!”と思いました。『俺レべ』の世界観が伝わってくる曲ですし、映像と合わさるともっとかっこよくなる。良い曲を作っていただいて感謝しています」(中村さん)。「単体で音だけ聴いても良いですし、映像つきで観ると、一歩一歩レベルアップしていく様子が感じられて、より説得力や疾走感が増すと思いました」(上田さん)。Information『俺だけレベルアップな件』2024年1月6日(土)より、毎週土曜24:00~TOKYO MXほか各局にて放送開始。※放送日時は編成の都合等により変更となる場合もございます。予めご了承下さい。【配信情報】Prime Videoにて1月6日(土)24:30より、見放題最速配信開始。ほか各配信サービスでも1月9日(火)12:00より、順次配信開始。声の出演:坂泰斗、中村源太、三川華月、上田麗奈、平川大輔、東地宏樹、銀河万丈、古川慎ほか原作:DUBU(REDICE STUDIO)、Chugong、h-goon(D&C MEDIA発行)監督:中重俊祐シリーズ構成:木村 暢キャラクターデザイン:須藤智子サブキャラクターデザイン:古住千秋モンスターデザイン:徳田大貴プロップデザイン:白石創太郎アクションディレクター:菅野芳弘キーアニメータ―:鳥居貴史・丸山大勝・橋元快斗・中川 肇美術監督:奥村泰浩色彩設計:中野尚美撮影監督:井関大智CG監督:森岡俊宇モーショングラフィックス:大城丈宗(Production I.G)編集:近藤勇二音響監督:田中 亮音楽:澤野弘之制作:A-1 Pictures©Solo Leveling Animation Partners写真・幸喜ひかり文・田嶋真理写真・幸喜ひかり 文・田嶋真理
2024年01月09日