NHKで深夜0時から放送中のニュース番組『NEWS WEB24』が、一風変わっている。真面目でお堅い印象のNHKにもかかわらず、メインは女性キャスターで、ふわっとしたイメージのある橋本奈穂子アナウンサー。“ネットナビゲーター”と呼ばれる日替わりコメンテーターは、イケメン男子ぞろい。さらに番組タイトルにある“WEB”によろしく、放映中に視聴者からのツイートがテロップで流れていく。いったいNHKに何が起こったのか?番組プロデューサーの沖田喜之さんは、「ネット時代の新しいニュース番組」を目指したという。■ツイッターで視聴者に「参加感」と「共感」を「平たく言えば、『ニュースはテレビでなくてもネットのサイトを見れば十分』という人たちにも見てもらえるニュース番組をつくりたかったんです」と沖田さん。視聴者離れは、ニュースがテレビ局の一方的な価値観のお仕着せになっていることが原因ではないか、と考えたという。「一般視聴者が知りたいことを伝えられるように取り組もうと。そのツールを考えたときに『ツイッター』が最適だと判断しました」。25分間の放送中に寄せられるツイートは2800ほど。それらを番組の編集責任者が自ら選んで採用していく。さらにキャスターやネットナビゲーターがツイートを巧みに拾っていき、番組を進行させていく。視聴者の「参加感」と「共感」、それがこの番組の真骨頂である。■ネット世代の代弁者をネットナビゲーターにネットナビゲーターは、結果的に全員男性となったが、「ものの見方に独自の切り口を持っている」「ネットを空気のように使っている『ネット世代』である」という点から絞り込まれた。スポーツに興味がないと公言する古市憲寿さんも、その一人。古市さんは「本当に興味がないのに知ったかぶりをして、後でボロが出るほうが怖い」とのこと。このような正直な感覚こそ、価値観が多様化した今の視聴者に近いといえる。■“放送後記”が話題! Webサイトと連動した番組づくり同番組は、ニュースサイト『NHK NEWS WEB』と連動するなど、WEBサイトとの融合も進めている。取り上げるニュースに、サイトのアクセスランキングを利用しているのも、「伝えたいことから知りたいことへの転換」の施策の一つ。沖田プロデューサーは、「アクセス数を見て、視聴者の関心について、スタッフで議論しています。私たちとしても新鮮な感覚で番組制作にあたっています」と語る。サイト上で、“放送後記”を配信しているのも新しい試み。「ネット世代には、番外編のような素のトークがうけるのではないか」ということで採用となった。放送を終えて40~50秒後には収録開始。取り直しも編集もない。先日の放送では、番組で解説した宮下記者が、橋本キャスターの初任地・金沢での1期先輩で、数年ぶりの再会に緊張したという話題で盛り上がっていた。「視聴者のツイートにもありましたが、『この番組は放送後記も含めてワンセット』です」と沖田プロデューサー。情報発信から、情報共有へ。物事を視聴者の視点からあぶり出していく新しいニュース番組の動向に、今後も注目したい。■番組へのツイートの仕方ハッシュタグに「#nhk24」をつければOK。NHKのWebサイト番組HPによると、表示するテロップのスペースの関係上、50文字以内に収めてほしいとのこと。また、「RT」や「ReadingNHKニュース」以下は自動カットされてしまうので、投稿文を先に書くのがルールとなっている。とりあげられやすいツイートのポイントはこちらのHPから確認できるのでチェックしてみよう。・ 番組ツイートの極意 ・ 番組HP
2012年07月06日NEWSの増田貴久、TOKIOの松岡昌宏が出演する舞台『灰色のカナリア』。この会見が4月17日に行われ、主演を務める増田のほか、共演の奥菜恵、陽月華、小林大介、山路和弘、作・演出のG2が登壇した。「灰色のカナリア」チケット情報物語はマンションの一室を舞台に展開する。増田演じる新人編集者・藤井がある朝目覚めると、知らない女がベッドの中にいた。実は彼女、数年前に失踪した大物ミュージシャン、カナだった。そうと気づき困惑する藤井の前に、妙になれなれしい上の階の住人や怪しい電気屋、スクープを狙う女編集者が次々と現れる。カナに淡い想いを寄せる藤井。ところがカナとの深い関係を匂わす、謎の男が登場し……。脚本についてG2は、「人と人の偶然の出会いで人生を変えてしまう大人のファンタジーを作りたかった。笑いあり、サスペンスあり、最後には感動ありの、おもちゃ箱とびっくり箱をひっくり返したようなファンタジック・ラブ・コメディです」と説明。2009年に主演した『雨の日の森の中』以来、舞台は2年ぶりとなる増田は「初めて大好きな松岡さんと舞台で共演できるのがとても嬉しい。頼れる先輩がいることで安心して舞台に望めます。脚本は読むたび新しい発見があって、今から演じることがとても楽しみ」と気合い十分。また、年上好みという役には「僕も同じです(笑)。この役では、ミュージカル風に歌声を披露するシーンや、ラストにはギターの見せ場があって、稽古までには弾けるよう猛特訓しています。でも、本番に間に合わなかったら当て振りで」と話し、笑いを誘う場面も。カナ役の奥菜は「明るさを持つ反面、重大な問題に対して抱える深い悲しみだったり、失望や弱さ、強さがあって、とても愛おしい女性像と感じました」と、役の印象を語っていた。当日急病で会見を欠席した松岡について質問が飛ぶと、キャストの誰もが兄貴的存在と口を揃える。増田は「松岡さんに100%頼っていたのに今日来れないと聞いてどうしようかと思った」と話していた。また、G2も「僕の方がかなり年上なのに、兄貴と呼んでしまう不思議な魅力のある人。そんな兄貴に思いっきり甘えて稽古を進めていきたいと伝えたい」と松岡にメッセージを送っていた。公演は6月8日(金)から7月1日(日)まで東京グローブ座にて開催。その後、7月4日(水)から9日(月)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。チケットは5月13日(日)より一般発売開始。取材・文:藤田正恵
2012年04月18日綾瀬はるかと藤木直人の共演で映画化される『ホタルノヒカリ』に松雪泰子とNEWSの手越祐也が新キャストとして出演することが発表された。その他の写真本作は高視聴率を獲得し第2シリーズまで製作された人気ドラマの映画化で、恋愛よりも家でゴロゴロしている方が好きな“干物女”の蛍(綾瀬)が、上司の高野(藤木)と恋に落ち、結婚したふたりの2年後が描かれる。劇場版では、ふたりが新婚旅行で訪れるローマを舞台に、“イタリア版干物女”の松雪と、その弟(手越)が加わり、まさかの四角関係が勃発するかもしれない珍道中が繰り広げられるという。ひょんなことから蛍と出会う謎の“干物女”として登場する松雪は、「人生のすべてを捨ててしまった、無気力で、ホタルとは違う意味での、やさぐれ感のある役」と話し、「初参加だったので、イタリア版の干物女という役を新たに構築していくのは大変でしたが、作品が持つ抜けのいい空気感と、イタリアの雰囲気がとても合っていて楽しく演じられた」とコメント。弟役の手越は「自分が視聴者として観ていた作品に、後から加わるという経験は初めてなので、“ホタル”と“ぶちょおさん”と一緒にお芝居できるのがすごく楽しみで、作品そのままの親しみやすい現場でした」とコメントを寄せている。『ホタルノヒカリ』2012年 初夏全国ロードショー
2011年10月26日