秋にあるお祭りの中で、一番好きなお祭りは福岡の「放生会(ほうじょうや)」。今年は、予定の調整もできたので、放生会にいくために、福岡まで小旅行してきました。今回泊まるホテルは、エアコンを使っていないホテルとして注目の「HOTEL GREAT MORNING」です。最高の朝を迎える、その言葉通り、最高の朝を迎えることができました。美味しいものも楽しんできました! 筥崎宮放生会博多のお祭りで一番有名なのは夏の博多祇園山笠ですね。約2週間にわたるこのお祭りは、山笠の舁き手である男性が主役のお祭りで、その間、家を守るのは奥さんたち。かつて、男衆は、「山笠に気持ちよく送り出してくれてありがとう」という感謝の気持ちから、放生会に合わせて奥さんたちに着物を新調してあげたようです。そして、奥さんたちは、買ってもらった着物を着て放生会へ出かけ、夜店に並んでいる新生姜を買って帰ったという話を聞いたことがあります。ロマンティックですね。わたしも、記念に新生姜を買いました。これから、甘酢漬けにする予定です。 さて、「筥崎宮放生会」は、「万物の生命をいつくしみ、殺生を戒め、秋の実りに感謝する」という豊穣を願うお祭りです。美味しいもの好きなわたしは、絶対に行かなくてはいけないお祭りでもあります。期間中は、参道に数百軒という露店が並び、博多中の人が集まっているかと思うくらい大勢の人がやってくるお祭りです。 博多三大祭り、春の「博多どんたく」夏の「博多祇園山笠」そして秋の「放生会」、その中では少し認知度が低いような気がする「放生会」ですが、陽の長い福岡で、少し涼しくなった夜を楽しむお祭りとして、とてもおすすめです。 筥崎宮放生会エアコンがないホテル友人から、珍しいホテルなんですよ!と教えてもらったホテル、「HOTEL GREAT MORNING」。エントランスも、カードキーがないと入れないので、セキュリティも万全です。 このホテル、エアコンがない、のです。これ、実はとても快適なことで、風がない、音がない、乾燥しない、だから、信じられないほど快適な睡眠が取れるのです。よく、ホテルに泊まると喉がカラカラに乾燥するから、バスタブにお湯を張ったまま寝るという人もいると思うのですが、その心配がゼロです。壁際にあるカーテンのようなパネルに、夏は冷やした水、冬は温めた水を流すことで、冷房と暖房を行う次世代冷暖システム「HIKARI FIRST」を採用している、全国で初めてのホテルです。水も室外機で循環させているので、環境にも優しい仕組みです。壁や天井の内装材にセラミックを混ぜることで、輻射・反射による冷暖房効果を実現しています。とても暑い日だったのですが、ホテルに入ると、石造りの建物に入ったような柔らかい冷んやり感があって、自然な涼しさがとても心地よかったです。 チェックインを済ませると、Welcomeドリンクのスパークリングローズウォーターをいただきました。バラがほんのり香り、とてもクリアなスパークリングウォーターでした。 HOTEL GREAT MORNINGはお水にもとてもこだわっていて、蛇口から出てくるお水は、特殊なセラミックフィルターで3回も浄化・濾過されているので、そのまま飲めます。さらにシャワーヘッドにもセラミックボールが入っているので、シャワーのお湯が、柔らかくて、ずっと浴びていたいと思うほど気持ちよかったです。そして、室内にあるポットは、なんとBALMUDAでした。お洒落です。 そして、朝食。福岡の老舗洋菓子店『チョコレートショップ』のクロワッサンとヨーグルト、オニオンスープ、北海道産のミニトマト「キャロル7」のトマトジュース、そして、「お豆のキモチ」(玄米酢に国産大豆を漬け込んだ酢大豆)。クロワッサンはプレーンとチーズ。 場所は中洲川端駅から5分ほど、冷泉公園がすぐ近くにあり、中洲の喧騒からは別世界の静かな環境にあります。これまで、天神の近くに宿泊することが多かったのですが、HOTEL GREAT MORNINGは博多にも天神にも一駅で行くことができるので、旅行にもビジネスにも便利なホテルで、オススメです。 GREAT MORNINGhotelgreatmorning.com ビストロ好き午後の飛行機で福岡に入ったので、空港についたのが夕方の6時近くになってしまい、ホテルにチェックインしたのが6時半。放生会に行けなくもない時間だったのですが、筥崎宮に着く頃には真っ暗になっていそうだったので、食事に行くことにしました。目指すは薬院にある「BISTRO MITSOU(ビストロミツ)」。初めてです。 あれも、これも、美味しそう、ということで、悩んだ末に、前菜の盛り合わせをお願いしました。メインは、鴨のローストを。キッチンでは、若いシェフたちがキビキビと働いていて、カウンター越しに聞こえる音が美味しいBGMになっていました。 BISTRO MITSOU住所:福岡県福岡市中央区薬院2-16-11 エステートモア薬院JOY 1F電話:予約専用 050-5232-8726お問い合わせ 092-713-5227open:昼 11:45 ~ 14:00、夜 18:00 ~ 21:30closed:火曜日そして、二軒目。予約の電話をした際に、「お名前を」と言われ、名乗ったところ、「お江戸のLuluさんですか?」と言われ、「はい」というやり取りをした、「TSUMONS」へ。(去年の記事はこちら) この日は、イチジクとシナモンのスフレ。 WINE & SWEETS tsumons住所:福岡県福岡市中央区高砂1-21-3電話:092-791-8511open:木・金・土・月 19:00 –日・祝日16:30 –closed:火・水(定休日が変更になっています) 2日目はオーフィルドジュール とメゾンラフィットとビストロバビロン結果的に、合間に放生会となってしまったのですが、2日目は朝から精力的に行動開始です。10時開店に向けて、ホテルを出発、地下鉄で天神まで。ここで、TIPSです。福岡市営交通(地下鉄)は1日乗車券(620円)がお得です。この日の行程です。中洲川端から天神(200円)、歩いてオーフィルドジュール、桜坂から博多(260円)、新幹線で博多南までお昼ご飯を食べにメゾンラフィットまで往復、博多から中洲川端まで一度ホテルに戻り(200円)、中洲川端から箱崎宮前駅(往復で400円)(筥崎宮へお参りに行き、新生姜を置きに一度ホテルに戻り)、そして夜ご飯を食べにビストロバビロン、中洲川端駅⇄室見(520円)、ということで、これだけ乗ると1,580円。断然、お得に乗れますので、地下鉄で動く場合は、1日乗車券をオススメします。 さて、まず「オーフィルドジュール(Pâtisserie au fil du jour)」へ。自分用のケーキとお土産の焼き菓子を買いに。これは、「アンヴァリット(Les Invalides)」。金色のメレンゲの下には、ローストしたヘーゼルナッツ、クリーム、ジュレキャラメルにクレームブリュレ。メレンゲを砕いて、混ぜていただきます。キャラメルのほろ苦さが効いてます。(前回の記事はこちら) Pâtisserie au fil du jour (オー フィル ドゥ ジュール)福岡市中央区桜坂1-14-9tel: 092-231-8607open: 10:00 AM – 7:00 PMclosed: 水曜日(連休になるお休みがあるので事前に確認をお願いします) その足で、久しぶりの「メゾンラフィット(Maison Lafite)」へ。(前回の記事はこちら)ミシュランの星がついても、変わらない独自の世界観が素敵な、美しく、美味しいお料理を楽しみに、新幹線とタクシーを乗り継いでも行きたくなる素晴らしいレストランです。 Maison Lafite(メゾンラフィット)福岡県那珂川市西畑941tel: 092-953-2161open: ランチ 11:30~ / 13:30~【二部制】ディナー 18:00~22:00closed: 不定休 そして、夜ご飯は、5月に初めて伺った「ビストロバビロン(bistro Babylon)」へ。(前回の記事はこちら)この日も、チャコリから始まって、美味しいお料理を堪能しました。こちらは、前菜のイワシのスモークとウフ卵のサラダ。ビーツは糸島産。メインはシャラン鴨のローストをいただきました。 bistro Babylon(ビストロバビロン)住所:福岡県早良区室見4丁目24-21 トーコンビル1階TEL:092-831-5158open:ランチ12:00 PM – 2:00 PMディナー6:00 PM – 11:00 PM(ラストオーダーは10:00PMまで)closed: 火曜日Homepage:ym-c.com/babylon 気がつけば、フレンチ三昧の2泊3日でした。
2019年10月01日