1984年東京生まれ。横浜市在住のママライター。プチプラファッション好きで毎週のように店を巡る。活字中毒で、図書館と本屋が最高の癒しスポット。WEB系のライティングを中心に「分かりやすく、丁寧に」をモットーに仕事にはげむ。好きな言葉は「なせばなる」!
子育て中は忙しく自由に買い物に行けないこともしばしば。アメブロ公式トップブロガーのAYAさんは、通販ファッションアイテムを上手に取り入れ、自分らしいおしゃれを楽しんでいます。そこで、AYAさんのブログから、大人カジュアルなママコーデをご紹介。プチプラには見えない格上げコーデは必見です!
子育て中もオシャレを楽しみたい! 高い洋服は買えないけれど、できれば質のいいものを選びたい。ベーシックファッションも自信をもって着こなせるユニクロアイテムを大人かわいくアレンジする人気ブロガーのHanaさん!ユニクロコーデを徹底解剖していきます。
お行儀よくできない。友だちと仲良く遊べない。そんなわが子の様子を「私のしつけが良くないのかな…」と自分のせいにしてしまうお母さんは、とても多いように感じます。「子どものしつけは親の責任」という言葉にうなずきながらも、「そうだけど…」とどこか釈然としない気持ちになったことはありませんか? 本当にしつけって必要? しつけは本当に子どものためになるの? 「りんごの木 子どもクラブ」代表で保育のプロ・柴田愛子先生にお話をうかがってきました。
子どものお世話をしていると「子どもの体って不思議だなあ」と思うこと、たくさんありますよね。そうした子どもの体にまつわる疑問を解決してきたのが、小児科医でありお茶の水女子大学名誉教授・榊原洋一先生です。ママがふだん感じる子どもの体の不思議について、体のパーツ別に榊原先生へうかがいました。
「脳」をもとにして考えられ、その斬新なダイエット法が数々のメディアで紹介されている「脳科学ダイエット」。先端脳科学研究に携わり、脳科学に関する本を多数手がけている久賀谷亮先生が提唱するこのダイエット法、実は産後太りにお悩みのママにもおすすめできるといいます。脳科学ダイエットとはどんなものなのか、なぜママにおすすめできるのか。その理由や実践法についてご紹介しましょう。
トレンドに挑戦したり、女性らしいアイテムをとりいれたり…。子育て中だっていろんなおしゃれを楽しみたいですよね。なかなかお買い物にいけず、通販サイトを利用している方も多いと思いますが、プチプラなアイテムを格上げアレンジしているのが アメブロ公式トップブロガーのAYAさん 。 子育て中も自身のファッションを存分に楽しんでいるAYAさんのブログから、今回はプチプラなのにオトナ見えする、ブラックカラーコーデをご紹介していきましょう! ■ニット素材なのに、ほっそり見え! ニットワンピース 素材の質が良く、落ち着いたデザインが30代女性に人気の 「PLST(プラステ)」 。そんなPLSTのリブニットワンピースは、シンプルデザインがステキな一枚! オンにもオフにも活躍できるアイテムです。 リブニットと聞くと「ボディラインが目立ちそう…」「お肉がムチムチして見えるかも…」と手がのびない人もいるかもしれません。でもこのニットワンピは素材からは想像できない 着痩せ効果 があるといいます。 「これだけストレッチが効いてたら、ピタッと身体のラインを拾いやすいかな? と思ってしまいますが、落ち感のあるシルエットでピタピタ感がなく、着痩せ効果にびっくり」とAYAさんも語るように、 縦長のライン が強調されたIラインシルエットに見せてくれるようですね。 透け感も気にならず、カットソー素材よりも「きちんと感」があり、シチュエーション問わず活躍してくれそうです。 ■絶妙な甘辛バランスが好き! 裾フリルトップス 定番のワードローブにちょっとクセのあるスパイスを効かせた オトナカワイイ ファッションを揃える 「Myu(ミュー)」 。そんなMyuから紹介する一枚は裾がふわっと広がるフリルトップスです。 「裾のフリル部分はふんわり感がキープできるポンチ素材で、360度可愛いシルエット」と評しているAYAさん。フリルと聞くと甘すぎるイメージがありますが、こちらのデザインはきちんと 大人の甘さ に限定して引き出してくれています。お腹回りがふんわりしたシルエットは「寸胴に見えない?」と不安になりますが、張りがある素材を使っているのとすっきりした袖デザインのおかげで、全体的にほっそり見えます。 ボトムスに選んだのは「リピート買いするぐらいお気に入り」という細見えブラックスキニー。フラットサンダルも含め、オールブラックで統一しているところも潔く、かっこいい! シンプルなブラックスキニーは1本あるとカジュアルにも今回のようなフェミニンアイテムにも合わせることができて、かなり便利です。主張しないけど、印象に残る。そんなコーデのお手本といえそうですね。 ■バッククロスデザインが上品! キャミソールワンピ 強く、気品高く、 輝く女性のためにサステナブルかつエシカルなトレンドファッションを届ける 「リエディ」 。そんなリエディのバッククロスキャミワンピースは、AYAさんも「発売前から絶対欲しい!」と思っていたアイテムなんだそう。 手持ちのシンプルなトップスに合わせるだけでお洒落見えする、コーデいらずのキャミワンピースは夏になると手にとりたくなりますよね。 リエディのキャミワンピースはバッククロスが二重に重なっているデザインが特徴的。大人っぽく、後ろ姿を華やかに見せてくれます。サイドファスナー付きで着替えが楽、サイドスリット入りで歩きやすいのは子育て中のママにもうれしい仕様です! のっぺり見えがちなキャミワンピースですが、こちらは自然とスタイルアップして見えるのが不思議ですね。 「肌寒くてまたまたひっぱり出してきました」とインナーにGAPの七分袖リブニットを合わせたAYAさん。冷えやすい人はアウターだけでなく、インナーから寒さ対策してみるのもいいかもしれませんね。 プチプラアイテムの色選びで迷ったときは「ネットで見た色と違った…」なんて失敗の少ないブラックカラーがおすすめです。なるべくシンプルなデザインを選べば、ほかのアイテムとも合わせやすくなります。夏ならではのブラックコーデを楽しんでいきましょう! <AYAさんプロフィール> プチプラコーディネートを日々発信し、Ameba公式トップブロガーランキングでは常に上位の人気ブロガー。ブログではさまざまな通販サイトのプチプラアイテムを格上げさせたコーディネートを提案。 あやのハピログ
2019年07月04日トレンドに挑戦したり、女性らしいアイテムをとりいれたり…。子育て中だっていろんなおしゃれを楽しみたいですよね。なかなかお買い物にいけず、通販サイトを利用している方も多いと思いますが、プチプラなアイテムを格上げアレンジしているのがアメブロ公式トップブロガーのAYAさん。 子育て中も自身のファッションを存分に楽しんでいるAYAさんのブログから、今回は梅雨の憂鬱な気分をふきとばす、爽やかなブルーカラーをとりいれたコーデをご紹介していきましょう! ■シルエットが女性らしい! ライトブルーのマキシ丈スカート 韓国の有名アパレルブランドを中心に最新トレンドがそろう「3rd Spring(サードスプリング)」。こちらのブランドのデニムスカートは「薄めのライトブルーや長めのマキシ丈がめちゃくちゃかわいい! 大股では歩けませんが(笑)大人カジュアルさがあって、とってもお気に入りのスカートです」とAYAさんも太鼓判を押しています。 カジュアルなアイテムながら、タイトなシルエットとマキシ丈が大人の女性らしさを感じさせてくれていますね。 トップスにはバックオープンのシンプルなカットソーを合わせたAYAさん。「背中の開きがオーバーすぎず、普段でもとりいれやすいところがとっても重宝してます」とのことで、カジュアルなアイテム同士も肌見せやシルエットによって、こんなにも大人っぽい印象になることが分かります。 「昨日はスニーカーを合わせましたが、サンダル合わせも大人っぽくて好みです」とのことで、足元を変えての着こなしも楽しめそうですね。 ■着るだけでコーデ完成! 明るめネイビーのワンピース 「リーズナブルでも着こなしひとつでオシャレにみえる」をコンセプトに、おしゃれのおもしろさ・楽しさを体験してほしいという思いが込められたブランド「Pierrot(ピエロ)」。 こちらのブランドのワンピースにはカジュアルでもきれいめでも使える万能カラー、ネイビーが採用されています。明るいネイビーなので、地味にならずほどよく主張してくれるのが魅力です。 深すぎないVネックで顔周りがすっきり見え、フレンチスリーブで気になる二の腕もカバー、ウエストは全面ゴムで着心地最高! とまさに欠点なしのアイテム。1枚でコーデが完成するから、忙しい朝にもうれしいですね。 「ネイビーにはいつもホワイトを合わせたくなってしまう」という発言通り、この日もネイビーとホワイトの色合わせを楽しんでいたAYAさん。どんよりしたお天気が続く日はこんな爽やかな組み合わせでお出かけしたいですね。 ■ほかにはないニュアンス色! ブルーの軽やかスカート 神戸に実店舗を持つフラッグシップブランド「GLAMOROUS GARDEN(グラマラスガーデン)」。こちらのブランドとAYAさんがコラボレーションして生みだしたのがリネン混のロングスカートです。新たなカラー展開の話を聞いたとき「夏に向けて爽やかに着られる大人ブルー」が真っ先に思い浮かんだというAYAさん。 「青々した濃いブルーでもなく、薄いライトブルーでもなくしっかり色味はあるけど暗くないブルー」を目指し、できあがった逸品です。 リネンらしいナチュラルな風合いでリラックスした雰囲気がありますし、美しく広がるシルエットは女性らしくとっても魅力的です。フロントスリットなので歩くたびに動きが生まれ、軽快な印象になります。ブルー以外にもライトベージュ、ネイビー、ライトグリーンと展開しているので、色違いでもそろえたくなりますね。 じめじめ、ムシムシする梅雨の時期は、気分も落ち込みがち。そんなときは爽やかなブルーカラーをとりいれたファッションで、気持ちを上向きにさせていきましょう! <AYAさんプロフィール> プチプラコーディネートを日々発信し、Ameba公式トップブロガーランキングでは常に上位の人気ブロガー。ブログではさまざまな通販サイトのプチプラアイテムを格上げさせたコーディネートを提案。 あやのハピログ
2019年06月19日公共の場では静かに、邪魔にならないように…。子どもとのお出かけは周囲への気遣いでドッと疲れるというママ、多いですよね。 わが子を育てるのはもちろん自分だけれど、どうしてここまで周囲に気を遣わなければならないのでしょうか? 今回は「子育ては親だけに責任がある」という世間一般の風潮や子どものしつけについて 『今日からしつけをやめてみた』 (主婦の友社)を監修された柴田愛子先生にうかがいました。 お話をうかがったのは… 「りんごの木 子どもクラブ」代表 柴田愛子先生 「子どもの心により添う保育」をモットーにした「 りんごの木 子どもクラブ 」代表。絵本作家。 保育者。育児書の執筆、雑誌への寄稿だけでなく全国で保育者向けセミナーや母親向け講演会をおこない支持を得る。NHK『すくすく子育て』出演。園で行っている「子ども達のミーティング」はテレビ・映画で取り上げられ「子どもの力を最大限に引き出している」と話題に。 ■子どものしつけ「それって、おかしくない?」 ――先生は 『今日からしつけをやめてみた』 のなかで「ママを脅かすしつけはいらないのでは?」という提案をされていますよね。では、ママやパパ自身が「子どもにどうしてもこれだけは伝えたい!」というしつけについては、どのようにお考えですか? 柴田愛子先生(以下、柴田先生):そうね。伝えたいことってあるわよね。例えば「出されたものは食べる」というのがある。それは、残さず食べてほしいと思う「根拠」があればいいと思うの。 ――根拠、ですか…? 柴田先生:「残さず食べなさい」というしつけの理由として「残したら、つくってくれた人に失礼でしょ」という人がいる。これ、ちょっと変じゃない…? つくってくれた人がいるのは分かるけど、だからおなかがいっぱいでも、すごく苦手なものでも苦しみながら食べなさいってことでしょ。それは、ちょっと変かなと思うのね。 ――残さず食べるのはいいことだと思うし、自分も親からそういわれてきました。でも、はっきりとした根拠ってなかったかもしれません。 柴田先生:前にりんごの木クラブで遠足に行ったとき、お弁当がひっくり返ってしまった子がいた。中身は焼きそばだったんだけど、落とした子はそれを拾ってね…。1本ずつ水道の水で洗いはじめたの。 ――え…! 柴田先生:洗った麺をお弁当箱に戻して、ゆすいで、食べはじめた。私は「え、食べるの?」と聞いたの。そしたら「そうだよ、食べなきゃいけないんだ」というのね。結局、全部食べたのよ。 ――全部ですか…! 柴田先生:そのあと、子どもを迎えにきたお父さんに聞いたの。「お宅は、食べ物は残しちゃいけないとしつけているんですか?」って。そしたら「そうなんです」って。 「どうして、そうやってしつけているんですか?」と聞いたら「僕の家は裕福じゃなかった。だけど食べることは親がきっちりやってくれたから、今の僕の体がある。僕はこの体があるから今、家族を養っていける。だから親に感謝している」と。 ――ふむむ…。 柴田先生:そして「これ、やり過ぎですか?」って私に聞いたのね。だから「お宅のお子さんだから、それでいいと思います」と答えたの。それにね「妻はけして料理が得意じゃない。その妻が一生懸命つくっている姿を見たら、残していいっていえないですよ」だって…。いいお父さんでしょ! でも、お母さんは「落ちたものは食べなくても良かったのに…」って。そしたら、お弁当を落とした子は「え? 食べなくて良かったの?」だって。今度からこの子は落としたものは食べなくていいって分かるわよね。 ――そうか…! そうですね。食べなくていいときもあることが分かりましたね。 柴田先生:こんなふうに、しつけはそれぞれの家によって違う。だから世間一般のしつけを取り入れたら数十、数百あるかもしれないけれど、親が大事にしていることを子どもに教えていけばそこに大きな柱ができる。 そのあと、子どもがどう育っていくかは、その子の問題。苦しかったらしないし、感謝していたら同じようにやっていく。そうやって、つないでいくものなんじゃない? 親の思いを受け継いでいくことのほうが、きっと大事だと思う。 ■もっと頼って、もっと迷惑をかけて! 孤独をはね返す豊かな子育て ――自分流のしつけでいいんですね…! 子育ての一般論にあてはめるより、自分流でやると自分もしっくりくる感じがします。 柴田先生:そうね。お母さんはいろいろなものに脅かされることが多い気がするし、人を頼らない人も多い。「他人に迷惑をかけちゃいけない」というお母さんもいるわね。 ――あ、私もそうでした。夫も頼りにならないし、子育てはひとりでやらなきゃいけないものだと…。 柴田先生:うんうん、そういうお母さんには「迷惑はかけるもの。迷惑をかけて人は生きていく。かけないのは孤独でしかない」って私はいうわね。 ――迷惑をかけたくない、と思うのは孤独…? 柴田先生:迷惑をかけて、かけられるような人間関係をどれだけ築いているかが、お母さんや子どもの豊かさであると思うの。迷惑をかけられる人を何人持っているか。それが「生きやすいこと」につながる。 りんごの木クラブでも具合の悪いお母さんがいると、おうちまで子どもを送り迎えするのね。お弁当をつくったりして。 子育ては思うようにいかないものだから、自分が動けないときに「お願い!」っていえる関係を持っていると、生きやすいじゃない? 国や行政に頼ってもなかなかうまくいかないから、そんなときは地域力、友だち力なんかが力を発揮するわね。 ――何かあってもお願いできる人が側にいれば、ママも心強いですね…。 柴田先生:そうね。でも、なかにはお手伝いしたら「本当に申し訳ない…」って私に謝るお母さんもいた。 だから私は「頼まれるって、うれしいんだよ」と伝えたの。「お願いできますか?」といわれると、私が役に立てる! って、うれしくなる。あなたには申し訳なく思うことでも、私にとってはうれしいことなのって(笑)。 ――そんなふうにいわれたら、泣いてしまいます(涙)。 柴田先生:「何かお返しがしたい」といわれたけど、それは違う人にするといい。ありがたかったことは「ありがとう」っていえばそれでいい。その人に返すのではなくて、今度は違う人の役に立つ。元気になったときに、頼まれたらうれしいって思う出来事がきっとあるから、そのときのためにお返しはとっておいてほしいわね。 ■子どものしつけは親だけの責任? ――少しずつでも人を頼りにできたら「私はひとりなんだ」という子育て中の孤独が薄らいでいきそうですね。そもそも「まわりに迷惑をかけたくない」という思いは「子育ては親がするもの」という世間一般の空気感が影響しているようにも思えます。 柴田先生:しつけって「子どものため」というより、周囲の目が怖いからやっているのかもしれません。 例えば、電車の中で子どもが騒いだら「しーっ」というでしょう? でも黙るのは一瞬(笑)。親だって困ってるのよ。 ――そうです、そうです! いちばんなんとかさせたいと思ってるのは私たちなんです…! 柴田先生:そうよね。そんなときって、親じゃない別の大人が「うるさいよ」っていえばいいと思う。子どもは親じゃない人からいわれると、ビクっとするわよ。 ――確かに、すごくびっくりしそうですね(笑)。 柴田先生:困っている人に対して「親であるあなたがなんとかしなさい」って冷たくない? いくつになっても子どものことは親のせい。一生、親が責任を持っていかなきゃいけないなんて、そんなバカな話ある? ――私も、そう思っていいんでしょうか…? 柴田先生:子どもと大人は生まれたときから違う人間で別人格なの。だから、子どもがうるさくしたときに「本当に困っちゃうよね。元気なのはありがたいんだけどね~」っていってくれる人がいたら、どんなにありがたいかって思う。「親だけがしつけなさい」という考え方は違うんじゃないかしら。 ――そういう考えの人が増えたら、肩身の狭い思いをするママもきっと減っていきますね。 柴田先生:保育園の建設で反対運動があったりするけど、反対する人は自分の子育てのときはうるさいなんて思わなかったと思う。でも、静かな環境でずっと過ごしていると、気になるようになってしまうのね…。 自分の不都合は、遠ざけて排斥する風潮なんでしょうね。何よりも自分だけが大事。子どもがいてこその社会なのにね。 でも、実をいうと私も「うるさい」と思うことはあるのよ。遠足でたくさんの子どもたちが電車に乗ってきたりすると、車両を変えたくなったりします。 でも、ふと子どもの表情が目に入ると、「ああ…そうか、うれしいのね」って、はしゃいでいる子どもたちの気持ちが伝わってくる。自分の遠足のときの光景さえ浮かんでくると「楽しんできてね」なんて気分になるのよね。 子どもを物体として見ていると「自分を脅かすもの」に感じる人もいるかもしれないけど、そんなときは表情を見てほしい。人として見ると表情があって、自分自身に置き換えたりできるのね。 ――子どもたちの顔を見ると、気持ちが変わることもある…。 柴田先生:そう。そう考えると「うるさい」と思うのは、こちら側に余裕がないときなのかもしれないわね。 ■しつけなくても子どもはできる! あなどれない「観察力」 ――先生、ここでちょっと疑問です。自分流に根拠のあるしつけだけを実践してみたものの、本当にそれだけで社会のマナーや礼儀などが身に付くのか、不安になるママもいるかと思うのですが…。 柴田先生:そうね。いいエピソードがあるわ。あるとき、りんごの木に通っている4~5歳の子どもたちを、隣の保育園の園長先生が招待してくれたのね。 お正月に獅子舞がくるイベントだった。イベントが終わったあとで園長先生が「今から年長さんは部屋の中でお茶のお点前をいただきます。一緒にどうですか?」と誘ってくれたの。 ――楽しそう…! 柴田先生:でも「うちは無理です(たぶん、落ち着いていられない)」って断ったの。園長先生は「そんなこといわず、どうぞ」って…。 だから子どもたちに「これからごちそうしてくれるようだから、おじゃましようか?」と相談したの。そうしたら、子どもたちは玄関のほうにバーっと走っていって、靴をきちんとそろえてなかに入ったの。りんごの木では一切靴なんかそろえないのに…。 ――「ここは、ちゃんと靴をそろえるべき」と分かっている…? 柴田先生:そう。きちんとする場所は「分かってる」ってことよね。 それから部屋の中でも正座してるのね。お菓子にあんこ入りのおまんじゅうが出たんだけど、あんこが苦手な子が中身を知らず、口に入れてしまった。 ペッと吐き出すかと思ったら、私の顔を見て「どうする…?」って泣きそうな顔をしてるの(笑)。「紙に包んで…」と小声でいったら、紙にそうっと包んだのね。 ――ここでは、いつもみたいにペッと吐き出しちゃいけない、と思ったんですね。 柴田先生:そうかもね。こんなふうに子どもは大人を見ている。それに大人がどういうことを好むか、分かっていると思うの。だから家の中ではちゃめちゃでも、外にいくと「おはようございます」っていったりするじゃない? 外だと良い子っているわよね。これは外面が良いというより、場をわきまえる子なの。 ――場をわきまえる子…。 柴田先生:保育園の園長先生に「ちゃんとした子どもたちですね」っていわれて、私「はあ…(苦笑)」って。そのあと「何か質問はありますか?」って園長先生がいったら、子どもたちは「はい! はい! はい!」って手を上げて。 「なんで、これはこうなんですか?」って質問攻め。そこは空気を読むんじゃなくて、自分を持っている。そこでのふるまいを心得ているんだと思ったの。 ――場をわきまえて、ふるまう。知りたいこと、興味のあることは素直に聞く(笑)。その姿勢って、すごく理想的ですね。 心にストンと落ちる。柴田先生のお話はそんな表現がぴったりです。 「子どものことは親だけの責任」という空気感に「私がしっかりしなきゃ」「迷惑をかけちゃいけない」と息苦しくなっているママは多いのではないでしょうか。 みんなが心にゆとりを持てるような社会。そのためにまずは自分の心を楽にしてあげようと思いました。 参考図書: 『今日からしつけをやめてみた』 (主婦の友社) あらい ぴろよ (イラスト), 柴田 愛子 (監修) 「小さいうちから、きちんとしつけないと…」そうしておこなわれる「しつけ」は子どもにどんな影響を与えているのか? しつけなくして、親子が笑顔になる方法はあるのか? 子どもの目に映る世界は、大人が見ている世界とは違うもの。親子でストレスの溜まる「しつけ呪縛」から解放される一冊。
2019年06月18日しつけをするのは「子どものため」ですよね。人にはやさしくあってほしい、ずるいことを考えず、正しいおこないをしてほしい。良い子になってもらうべく、私たち親は奮闘するわけです。 けれど「これが本当に子どものためになるのだろうか」と迷い、悩むことがあるのはなぜなのでしょう。子育てで目指すべきゴールはどこにあるのでしょうか。 今回は、子どもが「生きやすくなる」ために親ができることについて 『今日からしつけをやめてみた』 (主婦の友社)を監修された柴田愛子先生にうかがってきました。 お話をうかがったのは… 「りんごの木 子どもクラブ」代表 柴田愛子先生 「子どもの心により添う保育」をモットーにした「 りんごの木 子どもクラブ 」代表。絵本作家。 保育者。育児書の執筆、雑誌への寄稿だけでなく全国で保育者向けセミナーや母親向け講演会をおこない支持を得る。NHK『すくすく子育て』出演。園で行っている「子ども達のミーティング」はテレビ・映画で取り上げられ「子どもの力を最大限に引き出している」と話題に。 ■親が自慢に思う「良い子」を演じる子どもたち ――世のママやパパがしつけをするのは「良い子になってほしい」という思いがあるからですよね。でも「良い子」であることって、そんなに重要なことでしょうか? 柴田愛子先生(以下、柴田先生):小さいときから「良い子」というものが評価されすぎているわね…。評価されすぎると、良い子は良い子を崩せなくなる。 本当の気持ちがいえなくなってしまうの。空気を読むようになって、大人たちから褒められることが自分の生きがいになっていくのね。 ――褒められることが生きがい…。 柴田先生:20~30代の人がこんな事を言ったりするの。「本当の私はいつ出したらいいんですか?」って。 小さなころから、みんなに「良い子ね」っていわれてきた。だけど、本当の私は別にある。本当の自分をいつ出せばいいのか、分からなくなってしまったのね。 ――良い子の自分とは別に、本当の自分がいたんですね。 柴田先生:そう。だから私は「今日から良い子をやめなさい。ひとつでもいいから自分の本音をいってごらん」といったの。 自我のない人間はいない。でも、我が子が「良い子」の評価を受けると、親は満足するでしょう。それを見て、子どもは親を喜ばそうと、自ら「良い子」路線に進んでしまうの。 ――子どもも親の期待に応えたいと感じるんですね。 柴田先生:でもそれは、人のために自分をつくることで、自分の人生じゃない。たとえ誰かに迷惑をかけても、非難されても、良い子じゃなくても…。 我が子には「自分で良かった」と思って、生きてほしいじゃない? ――はい…! ■「好きなこと」があれば生きていける! ――でも「あるがままでいい」と思うことは大人でも難しいことですよね…。まわりに振り回されず、自分の軸をしっかり保ちながら生きていくにはどうすれば良いのでしょう? 柴田先生:そうね。私が小学校低学年のときに、母から「人間、好きなことがひとつあれば、生きていけるから」といわれたことがあるの。 ――好きなことがあれば、生きていける? 柴田先生:当時「ピアノが習いたい」と母にいったら「そう。あそこにピアノ教室があるからいっておいで」って。私、1人で教室に「習いたいです」といいにいったの。ほかの友だちはみんな親がついてきてるのに(笑)。 やりたいことは応援してくれたけど、手取り足取りじゃなかったわね。自分のやりたいことは自分の力で進まなくちゃいけない。 ――自分の力で…。「好きなことがあれば生きていける」というのは、好きなことを仕事にして食べていく、ということでしょうか? 柴田先生:当時は私も意味がよく分からなかったけど「好きなことがあれば食べていける」ってことではなかったわね。「今、何かしら好きといえるものがあれば大丈夫」ってこと。 ――好きなことがあれば「大丈夫」…? 柴田先生:母は専業主婦で大変だったけど「今日は民芸です」といって、月に1度、外出するときがあった。私はどこへでも母についていく子だったけれど、その日だけは「一緒にいく!」とはいえない空気があったの。 18歳になったとき、ようやく「今日は一緒に民芸にいこう」と連れていってもらえたんだけど、劇団の芝居だったの。社会問題を扱った難しい芝居が多かったけど、一緒にいくことで私は母の考え方を知った。 「母はこういう考え方を支持してるのか」と理解できたわ。 ――親がどういう考え方を持っているかって、聞く機会をつくらない限り分からないですよね。 柴田先生:そうね。母は何より、自由を求めていた人だったと思う。「好きなことがひとつあれば生きていける」といったのはたぶん、好きなことがひとつあれば「自分がブレない」ってことじゃないかな。 子育てや仕事で自分を見失ってしまうこと、いっぱいあるじゃない? そのとき、自分が好きといえるものに出会うと、自分を取り戻せるような気がしない? 好きなことって何でもいいのよ。「その先に何があるの?」ってよく聞かれるけど、そこに意味や価値はなくてもいいの。 例えば、私は山登りが好きで、すごく疲れていても大自然を感じると、空気が体の中にはいってきてホッとできる。帰ってきたような気分になるのね。 だから、好きなことがあると「私はこういうのが好きなんだ」「私はこう思うんだ」って自分を取り戻せる。まわりにおびやかされず、自分を守っていけるんだと思うの。 ■生き抜くために「たくさんの友だち」より大切なこと ――それは、親だけではなく子どもにもいえることですよね。 柴田先生:そう。子どもにとって、お友だちがいるかいないかはそんなに大事なことじゃない。自分がやりたいことを見つけられる力を持っていることのほうが、ずっと大事だと思うの。 あるとき、りんごの木にお迎えにきたお母さんが「今日はお友だちと遊んでましたか?」って聞いてきたのね。だから私は「お友だちと遊ぶことは、そんなに大事なことではないです」って答えた。 お友だちはだんだんできていくもので、つくろうとしてつくるものではないのね。ひとりぼっちでもいいじゃない? 昨日も2歳の子がずーっとひとりで泥遊びをしていたんだけど、「ああ…! たっぷり自分の時間を過ごしてるなあ」ってうれしく思ったの。 ――友だちは多いほうがいい、ひとりでいるより大勢でいたほうがいい。そう思い込んでいた気がします。 柴田先生:大人も子どもも、基本は自分ひとりよ。ひとりでも不安にならず、夢中になれることがあることがどれだけ大事か。 だから、他人の視線を気にするあまり、やってしまうのが「しつけ」だと思う。他人を気にしすぎて、自分がもろくなっていない? それより、まず自分を大事にしようって思うのね。 ――人の目を気にしていると、自分がもろくなる…。 柴田先生:毎日毎日、子どもに「静かにしなさい」「良い子にしなさい」といっていると、お母さんは自分が自分じゃなくなるようでつらくなりますよね。 もし、そう感じたのなら「うちの子うるさいな。耳栓買うか」くらいに思えばいいのよ(笑)。 ――耳栓!(笑) 柴田先生:そう思わなきゃ、周囲に気をめぐらしすぎて自分を見失っていくと思う。今のあるがままが、どんなに大事かっていうことね。 ■「嫌です」面と向かっていえる? 正論が子どもを追いつめる ――小学生の息子が私に「今日、友だちにひどいことをされた」と報告してくることがあります。そんなとき私は「嫌なら嫌っていわないと、相手には伝わらないよ」と答えるのですが、息子はぶぜんとした表情のままで…。息子の心に響いてない気がするんです。 柴田先生:親は事実を確認して、一歩踏み込んで「あなたはこうするべき」と正論でいくことが多いわね。「嫌なことされたら、嫌っていいなさい」って。でも実際、自分より強い人に嫌っていえる人、いる? ――…え? 柴田先生:上司に「それ、嫌です」っていえるかしら? 自分より強い人に、嫌っていえる勇気を持っている人なんていないですよ。 ――確かに私も嫌といえないとき…あります。 柴田先生:大人でもあるわよね。そんなときは「それはなかなかいえないよね~。いえればいいんだけどね…」と気持ちに寄り添う。それが、子どもの元気を取り戻すことになるのね。 ――子どもの元気を取り戻す? 柴田先生:そう。子どもは「僕(私)は、こんなにひどい目にあってるんだよ!」とあなたに泣きついているの。だから「そんなにひどい目にあっているなんて…かわいそう!」って受け止めてあげるの。ここで共感してあげると、子どもはすごくホッとする。 ――そうか…。子どもを守りたい、という気持ちもあってつい正論で返していました。そうじゃなくて、元気を出してもらうように接すればいいんですね。 柴田先生:そうね。それから嫌と言葉でいわなくても、嫌と伝える方法はいくつかあるよ、と伝えるのもいい。まず泣くのが何より効果的。それから先生やお母さんにいいつけるのも良し。その場から逃げるのもアリだよって。 ――確かに、いろいろな方法がありますね(笑) 柴田先生:大人が正論ばかりいうから、子どもは生きる力を持てないの。嫌なときは嫌といいなさいとか、困ったら乗り越えなさいとか…。 大人だって、お金使ったり、物の力を利用したりしているじゃない? なのに子どもには正論をいう。これは子どもの生きる力を奪っていると思う。 ――子どもにだけ正論をかざすのは、確かに変ですね。 柴田先生:自分を守る方法を教えていけば、道はある。それに、わが子を分析し正論で判断ばかりしていると、親である自分も苦しくなってくるんじゃない? もちろん「今日も嫌なことをされた」と同じようなことが続くなら、何か別に理由があるかもしれない。そんなときは、先生に相談してみるといいと思う。いずれにせよ、最後の最後まで結論を追い求めるんじゃなくて、追いつめないことのほうが大事だと思うわね。 良い子を強要するのは、もしかすると「本当の自分を隠しなさい」といってるようなものかもしれません。あるがままの自分を大事にすることが、生きる力になる…。ずっと忘れずにいようと思いました。 次回は、「子育ては親だけに責任がある」という世間の風潮について、引き続き柴田先生にうかがいます。 参考図書: 『今日からしつけをやめてみた』 (主婦の友社) あらい ぴろよ (イラスト), 柴田 愛子 (監修) 「小さいうちから、きちんとしつけないと…」そうしておこなわれる「しつけ」は子どもにどんな影響を与えているのか? しつけなくして、親子が笑顔になる方法はあるのか? 子どもの目に映る世界は、大人が見ている世界とは違うもの。親子でストレスの溜まる「しつけ呪縛」から解放される一冊。
2019年06月17日子育て中もオシャレを楽しみたい! 高い洋服は買えないけれど、できれば質のいいものを選びたい。そんなおとめ心を満たしてくれるブランドといえば「ユニクロ」ではないでしょうか。 ユニクロアイテムを大人かわいくアレンジしているのが、人気ブロガーのHanaさん。今回はそんなHanaさんのブログから、ほどよい「透け感アイテム」を使ったコーデをご紹介! 梅雨のジメジメにも負けない爽やかさと、甘くなりすぎないフェミニンさが上品な大人の着こなしです。 ■クールだけど、可憐! ブラックロングスカート 「自宅作業が多かった」というこの日のHanaさん。夕方にお買い物に出かけたときのコーデを披露してくれています。トップスは厚手のコットン素材にボックスシルエットが人気のクロップドクルーネックT。ボトムスはふわっと風に揺れる、やわらか素材のロングスカートです。 スカートは段差のように切り替えが入るティアードデザインが特徴的。ブラックカラーなので、かわいすぎることなく、エレガントな印象に仕上がっています。「昨年からのトレンドアイテム。1枚とりいれるだけでコーデが今っぽくなってくれて便利」とHanaさんも気に入っているようです。 内側がゴムでウエストにもフィットしやすいので、1日中着心地も良し!「夏らしいバッグとサンダルを合わせ、頑張り過ぎないいつものコーデ」とHanaさんも語っています。素足でサラッと履いて、楽ちんにおしゃれを楽しみたくなりますね。 ■「肩かけ」で着痩せ効果もアップ!? ティアードワンピース この日のHanaさんがコーデの主役に選んだのは、オンライン限定発売のワンピース。届いてすぐ「可愛い! 大正解!」と思ったというこちらのワンピースは、ふんわり広がるシルエットとロング丈が今年らしい1枚です。 「小花柄はかわいくなりすぎるからちょっと…」という人も、Vネックの襟元の繊細さや上品な雰囲気のモチーフで、挑戦しやすいデザインになっています。 Hanaさん自身も「透け感のある小花柄です。今さらながら、小花柄って可愛いのかもと思っています」というように、肌見せはカーディガンで調整しながらアイテムの可愛さを堪能していました。 さらに「カーディガンは袖を通さず、ふわっと肩に羽織って着ています。袖を通して着るよりも肩に羽織ったほうが 着痩せしてみえます」と着痩せするコツについても教えてくれていました! ■2way仕様で旅行にもぴったり! コラボワンピース 発売後、すぐに品切れになったという話題のワンピースを羽織りとして着まわしたこの日のHanaさん。ワンピースは100年近く王室御用達で、英国で最も信頼されているインテリアブランドの一つ「スタジオサンダーソン」とのコラボアイテムです。 「ウエストの切り替え位置が高くてスタイルアップして見える。シフォンだけどスラッとした雰囲気になります」とのことで、体型カバーにもおすすめできるそう。オレンジやイエローなど華やかなカラー展開が魅力ですが、ネイビーを選ぶことで「甘くなりすぎずに着られる小花柄」となり、ほどよい女性らしさを演出することができますね。 「シワも全く気にならないので、旅行などの羽織りとして持っていくのも良い」とのことで、家族そろってのバカンスにも重宝するかもしれませんね! 透け感は「適度」が大事。ユニクロアイテムなら、シーンに合わせて適度な透け感を楽しむことができるようです。濃い色同士のコーデも軽さが出せる、というメリットもおおいに活かしていきたいですね! <Hanaさんプロフィール> 上下ユニクロのコーディネートを日々発信し、Ameba公式トップブロガーランキングでは常に上位の人気ブロガー。ブログでは、プチプラに見えないのに日常にとりいれやすく、参考になるコーディネートを提案。2人の男児を持つ。 UNIQLOコーディネート日記
2019年06月15日突然ですが、わが息子は「片付け下手」です。 ランドセル、ゲーム機、くしゃくしゃのプリント、脱ぎ捨てた靴下がいつまでもリビングに散らかっているので「こら!」と一喝したくなりますが、自分も片付けるのが苦手なだけに強くいえず…。反対に夫は片付けが苦にならないタイプなので「似てほしくないところが似てしまったなぁ…」と思うことがあります。 さて、周囲を見渡してみると、私のように男の子はママ似、女の子はパパ似といわれるケースが多いように思います。はたして、これは偶然なのでしょうか…? 小児科医であり、お茶の水女子大学名誉教授の榊原先生に、今回は子どもの「男女の性差」にまつわる不思議について教えてもらいました。 お話をうかがったのは… 医師・お茶の水女子大学名誉教授 榊原洋一先生 お茶の水女子大学人間発達教育研究センター教授。東京大学医学部卒業。専門は小児科学、小児神経学、発達神経学など。小児科医として発達障害児の治療にかかわる。著書は『大人が知らない子どもの体の不思議』(講談社)など多数。 ■「男の子は母親似、女の子は父親似が多い」生物学的に見たら? ――まわりのママたちの話を聞くと「男の子はママ似」「女の子はパパ似」というケースが多い気がします。まわりからいわれるだけではなく、ママ自身もそう思っていることが多いようです。どちらかに似るという傾向は、生物学的にあるものなのでしょうか? 榊原洋一先生(以下、榊原先生):生物学的な面からいうと「可能性がある」といえるでしょうね。 ――可能性がある…? 榊原先生:まずは、遺伝子のお話から、なるべく簡単に説明していきますね(笑)。子どもはママとパパから半分ずつ遺伝子をもらうイメージがありますよね。実際そうなのですが、正確にはきっちり半分ずつではないんですね。 ――半分ではない…? 榊原先生:遺伝子情報は「染色体」というものにのっています。染色体は基本的に同じ形のものが2本ずつ、計23組あるんですね。 そのうち、22組目までの遺伝子情報は男の子であった場合も、女の子であった場合もまったく同じ。男女に分かれるのは、最後の23組目の染色体によって変わるんです。 23組目の染色体は「性染色体」とも呼ばれていて、生殖器をつくるのに必要な遺伝子情報がのっています。だからこの部分の染色体の組み合わせによって、子どもが女の子になるのか、男の子になるのかが決まるんです。 ――どんな組み合わせになると男の子、女の子にそれぞれなるのですか? 榊原先生:23組目の染色体は、ママとパパから1本ずつ染色体を受け継ぎます。ママの染色体は「XX」、つまりX染色体を2本を持っています。だから子どもにあげられる1本は、いずれにせよXになりますよね。 一方、パパは「XY」、XとYを1本ずつ持っているんですね。だから、あげる染色体がXになる場合もあるし、Yになる場合もあります。 23組目の染色体の組み合わせが、ママからX、パパからもXをもらって「XX」になったときは女の子として生まれてきます。一方、ママからX、パパからYをもらって「XY」になった場合は男の子として生まれてくるんです。 ――なるほど…! 女の子は「XX」、男の子は「XY」の組み合わせで生まれてくるんですね…! 榊原先生:そうですね。パパ似、ママ似の話でいうと、ここからが本題になります。では、XとY、それぞれの染色体にどんな違いがあるか説明していきましょう。 Xという染色体はYに比べて大きく、体の機能や構造、顔つきや性格の一部など生きていくために重要な遺伝子情報がたくさんのっています。一方、Y染色体には生殖器をつくる遺伝子情報しかありません。 ――Xと比べると、Y染色体は情報に偏りがあるんですね。 榊原先生:男の子の場合、Xはママから、パパからはYをもらっていますよね。でもY染色体には生殖器をつくる遺伝子情報しかないので、体の機能や構造、顔つき、性格などの情報はX染色体の情報、つまり母親からの遺伝子だけになります。だから、見た目や雰囲気などが母親に似る可能性があるんです。 ――そういうことなんですね。 榊原先生:またX染色体の中には重要な遺伝子情報だけでなく、ある性格を規定する遺伝子もあるといわれています。そのため、男の子の場合は性格がより母親に似る可能性もあります。 ――なるほど…! 性格が似る、というのは私としても実感するところです(苦笑)。生き物として「男の子はママ似」「女の子はパパ似」になる可能性がちゃんとあるということなんですね。 榊原先生:女の子は両親からそれぞれX染色体をもらっていますよね。だから母親の情報しかもらっていない男の子と比べると、性格については父親に近いように見えるのかもしれませんね。 ――理解できたように思います! おもしろいですね…! 榊原先生:母親似、父親似というのは、ほかにも多数の遺伝子が関係していたり、遺伝子以外の環境が要因になったりすることもあります。まだはっきり解明されていないことなので「男の子はママ似、女の子はパパ似になる可能性があるよ」程度に思ってもらえるといいかもしれません。 ■「男らしさ、女らしさ」成長過程で? 生まれつき? ――先生。次は男らしさ、女らしさということについて教えてください。男女を「らしさ」でくくるのは時代錯誤な気もしますが、成長過程や大人たちからの期待で身に付けていく「後天的なもの」というイメージがあります。 榊原先生:性というものを考えたとき「生物学的な性差」と「社会的な性差」というものがあると思うんですね。 一般社会でいわれる「男・女らしさ」というものは文化的な意味合いが強いのでおっしゃるとおり、大人からの期待や育てられた方などによって認識していくものだと思います。 ただ、最近の研究では行動や性格に生物学的な性差があることが分かってきたんです。 ――生まれたときから、すでに男女差があると…? 榊原先生:そうです。子どもに自由に絵を描かせる検査で、男の子は乗り物などを寒色系で、女の子は人や花、おうちを暖色系で描くことが分かりました。 これは周囲からの影響でそうなった可能性もありますが、さまざまな研究によって性ホルモンの作用が影響しているのではないか、と考えられるようになったんです。 ――性ホルモンの影響…? 研究の内容について、もっとくわしく教えてください。 榊原先生:生まれつき、男性ホルモンが大量につくられてしまう病気があります。女の子の場合、この病気になると性器が男性化します。この女の子は女の子として育てられても、自由に絵を描かせると男の子のような絵を描く傾向があるんです。 ――ホルモンが行動に影響している…? 榊原先生:まだ不確かですが「性ホルモンが直接、脳の神経細胞に結びついて作用する」という説があります。このとき、結びつくのが男性ホルモンなのか、女性ホルモンなのかで神経の機能が違ってくるようです。 ――男の子は乗り物などを青や緑、黒い色で描く。女の子は人間やお花、蝶々を赤や黄、ピンクで描く。こうした行動には性ホルモンがかかわっているかもしれないんですね。 榊原先生:はい。それから乳児期にも男女の行動に違いがあります。1年を通した実験で明らかになっているんですが、男の子の赤ちゃんは平均してよく泣く。反対に女の子の赤ちゃんはよく笑うんです。 ――「男の子のほうがよく泣く」というのは、男女それぞれを育てたことのあるママからもよく聞く話です…! 榊原先生:これは男の子の場合、お母さんのおなかの中にいるときと出生直後に血液中の男性ホルモンの値が一時的に高くなることに関係しているといわれています。この男性ホルモンの高値が脳に働いて、よく泣き、活発に動くといった行動の特徴をつくりだしているんですね。 ――「男性ホルモンが多いとムダ毛が濃くなる」とか「女性ホルモンが多いと肌がきれいに」というような曖昧なイメージがありますが、赤ちゃんの場合は行動に影響することがあるんですね…。 榊原先生:そうです。生まれたときから男の子と女の子の行動に差があるのは、生物学的な性差が関係している、といえるでしょうね。 男の子で生まれるか、女の子で生まれるか…。性差が生まれる命の仕組みを知ったことで、改めて「人は生き物なのだ」と実感しました。 できれば良いところが似てほしい… というのが本音ですが(笑)、これからは興味を持って男の子、女の子の「違い」を楽しんでいこうと思いました。 参考図書: 『大人が知らない子どもの体の不思議』 (講談社) 榊原洋一著 子どもと大人はどう違うのか。それは単に大きさだけの違いではありません。どうして夜泣きをするの? どうして寝相が悪いの? どうして落ち着きがないの? 子育て中に親が抱く「答えが見つかりにくい質問」にエビデンスの精神で解答することを試みました。子どもの心と体の不思議を理解する、手助けとなる一冊。
2019年06月09日トレンドに挑戦したり、女性らしいアイテムを取り入れたり…。子育て中だっていろんなおしゃれを楽しみたいですよね。なかなかお買い物にいけず、通販サイトを利用している方も多いと思いますが、プチプラなアイテムを格上げアレンジしているのがアメブロ公式トップブロガーのAYAさん。 子育て中も自身のファッションを存分に楽しんでいるAYAさんのブログから、今回はセットアップや3wayなど、アレンジが効くアイテムをご紹介していきましょう! ■上下別に着まわしできる、リネンのセットアップ トレンドアイテムがプチプラ価格でそろう「KOBE LETTUCE」。こちらのブランドの別々で着まわせるブラウスとマキシスカートは、どちらもリネン風素材になっているのでセットアップ風に着ることで一段上の涼し気お出かけコーデが完成します。 「柔らかい着心地や優しいベージュの色味。リネン風なのでシワになりやすいかなと思いましたが、ソファでゴロゴロしてもあまり目立たず分かりにくいところも良かった」とのことで、気兼ねせずにおしゃれを楽しめそう! ブラウスは取り外し可能のウエストベルトタイプ。さらに空きすぎないVネックが上半身をすっきり見せてくれています。裏地付きだから1枚で履けるタックギャザーマキシスカートは、薄手のライトな素材感とゆるやかに広がるシルエットが女性らしい印象。 この日、AYAさんはお土産を渡すため義実家宅にお出かけしたそうですが、お義母さんからも「涼しげで素敵ね」といってもらえ「着ていって良かった!」と喜んでいました。 ■ロングジレでIラインスタイルに! 3wayワンピース 「今日はボタンを全部外して、ロングジレとして着用」と話すAYAさん。着ている3wayワンピースは30~40代向けにコンサバ・カジュアルアイテムを展開する「ur’s」のアイテムです。 付属のベルトでウエストマークしたり、ベルトなしでAラインシルエットを楽しんだり、AYAさんのようにジレとして活用したりとマルチに着まわせるノースリーブワンピースになっています。 「腰あたりが細めのつくりで女性らしいシルエット。スタイル良く、細見えするところもとってもお気に入り」というAYAさん。着痩せデザインもさることながら、透け感のない素材なのも薄着になる季節にはうれしいですね。 ジレのインナーには「週の半分は着ている」というgapのボートネックプルオーバー。「マキシスカートやワイドパンツ、サロペットのインナー使いなど、着回しにとっても重宝してます」とのことで、1枚手元にあると着まわしの幅が広がりそうです。 ■羽織りとワンピの2way! ロングシャツワンピース 「今日は気温もぐんぐん上がり、今年1番のポカポカ陽気」な日にAYAさんが選んだのはボタンを開ければ羽織りものとして着まわせる、ロングシャツワンピースです。 「思ってたよりも生地にしっかり厚みがあり、ペラペラ感のないところもすごく良かった」と話し、デニムにスニーカーとカジュアルにまとめていますが、ベルト合わせでキレイめに着こなすこともできるよう。ほかの紹介アイテム同様にこちらもなりたい印象に合わせ、着まわしが効くようです。 「中途半端な丈でなく、お洒落見えするふくらはぎ下のロング丈。体型カバーにもなっていろいろ隠せるところも最高」と、気になるところも自然にカバーする万能さもあるようです。 「もう少し暖かくなったら、ノースリーブにゆるっと抜襟してリブレギンスと合わせ、ワンピースとしても着たい」と変化のある着こなしを楽しんでいるAYAさんでした。 1つのアイテムでいろんな表情を楽しめるセットアップや3way。上下別のアイテムと合わせたり、ボタンを開け閉めするだけで表情が変わるから、何度着ても飽きることなし! 着回し力のあるアイテムがあれば、毎日新鮮な気持ちでおしゃれが楽しめそうですね。 <AYAさんプロフィール> プチプラコーディネートを日々発信し、Ameba公式トップブロガーランキングでは常に上位の人気ブロガー。ブログではさまざまな通販サイトのプチプラアイテムを格上げさせたコーディネートを提案。 あやのハピログ
2019年06月05日よく「親に虫歯があると、子どもにうつる。だから同じスプーンやフォークを使ってはいけない」という話を耳にしますが、これって本当なのでしょうか。 何を隠そう、虫歯の多い私。虫歯のせいで奥歯まわりがほとんど銀歯なので、大きく口を開けて笑うのが恥ずかしかったリします。 大人になってからメンテナンスにいくようになりましたが、こんな苦労や恥ずかしい思いを子どもにさせたくないもの…。私と同じように感じているママやパパも少なくないのではないでしょうか? 小児科医であり、お茶の水女子大学名誉教授の榊原先生に、今回は「子どもの口まわり」にまつわる不思議について教えてもらいました! お話をうかがったのは… 医師・お茶の水女子大学名誉教授 榊原洋一先生 お茶の水女子大学人間発達教育研究センター教授。東京大学医学部卒業。専門は小児科学、小児神経学、発達神経学など。小児科医として発達障害児の治療にかかわる。著書は『大人が知らない子どもの体の不思議』(講談社)など多数。 ■親が虫歯…子どもにも感染するって本当? ――先生、今日は子どもの「口まわり」の疑問について教えてください。私は自分のスプーンを子どもの口に「あ~ん」したり、熱い料理を冷ますためにふ~ふ~してあげたりしていました。でも「親に虫歯があると、子どもにうつる」と聞いて反省…。でもこれって本当なんでしょうか? 榊原洋一先生(以下、榊原先生):正確にいうと「虫歯になる」のではなく、虫歯の元になるミュータンス菌という細菌が子どもに移動してしまう、ということになりますね。 ――ミュータンス菌…? 榊原先生:はい。口の中には普段から数多くの細菌が存在しています。数百種類はいますね。その細菌のひとつがミュータンス菌です。 虫歯の元になる菌といわれていますが、口の中が健康であれば“悪さ”をすることはありません。口の中の環境が悪化することで、病原菌となって虫歯を発生させるんです。 ――うわあ…、そうなんですね…。もし自分が虫歯じゃないとしても、虫歯の元になる菌は移動させたくないですね…。あれ、でもミュータンス菌はそもそもどこからきてるんでしょう? 大人になると自然と発生する菌なんでしょうか? 榊原先生:ミュータンス菌は自然発生するものではありません。人を介してうつるものです。 ――え…! じゃあ今、私の口の中にいるであろうミュータンス菌も親や誰かの口からうつった菌だということですか? 榊原先生:そうなります。同じ食器を使うだけではなく、同じ歯ブラシで歯を磨いてもうつります。お母さんのつばが赤ちゃんに飛んだり、口元をふれた手で赤ちゃんの口元をさわったりすることでもうつりますよ。 ――そんなささいなことでもうつるんですか…! 榊原先生:はい。だから、どんなに気をつけても「いつかはうつってしまうもの」といえるでしょう。でもなるべく菌がうつる時期を遅らせること。それが子どもを虫歯にさせないためには大事です。 ――同じ食器を使わない、同じ歯ブラシを使わないといったこと以外にできることはありますか? 榊原先生:子どもの歯をきちんと磨いてあげることですね。もちろん自分でできるようになっても、しっかり磨かせることです。 それから当たり前ですが、接する人が虫歯にならないようにしましょう。うつした人がすでに虫歯の状態だと、病原菌がそのまま子どもの口にうつってしまうからです。 ――で、ですね…。私もこれ以上、虫歯を増やさないために気をつけなければ…! 榊原先生:それから子どもと接するときにはできるだけ手洗いをする、というのも効果的です。できることはたくさんあるので、意識していきましょう。 ■赤ちゃんの口「どうしてくさくないの?」 ――先生、口まわりに関することでいうと、前から不思議だったことがあります。それは「赤ちゃんの口はくさくない」ということです。 大人って朝起きたときとか、すごいくさいじゃないですか…(焦)。でも寝起きの赤ちゃんは口がくさくない…! そもそも、くさいときがない、というか。歯がないからかな~と思っていたんですが、どうしてなんでしょう。 榊原先生:そうですね。これは先ほどもお話した、口の中の細菌が関係しています。 ――細菌ですか? 榊原先生:赤ちゃんは、無菌の状態で生まれてきます。生まれてからもしばらくは、口にするものが母乳やミルクだけなので、菌が増えてもほんの少し。数百種類の菌が常に口の中にいる大人と比べれば、まだまだ少ない状態なんですね。 菌が増えると、においも増えます。ですから、まだ菌の少ない赤ちゃんからは「くさい」と感じられるようなにおいがしないのではないでしょうか。 ――つまり、菌の種類が増えていくことでにおいが発生していく…? 榊原先生:そうです。もちろんにんにくを食べると口臭がきつくなるなど、食べものそのものの影響もあります。でも赤ちゃんの口がくさくないのは、そもそもにおいを発生させる菌が少ないから、といえるでしょう。 ――では、離乳食などいろいろなものを食べるようになるとどうなるのでしょう? 榊原先生:少しずつ、においが出てくると思いますよ。食べ物を食べることでもそうですし、その食べ物を分解するために新たな菌も増えていきますからね。 ――口がくさくないのは、赤ちゃんのうちだけなんですね。 ■赤ちゃんのよだれ「どうしてたくさんよだれが出るの?」 ――先生、もうひとつお聞きしたいのが「よだれかけ」というものがあるくらい、赤ちゃんはたくさんよだれを出しますよね。どうしてあんなにたくさんよだれが出るのでしょうか? 榊原先生:これは、子どもだけがたくさん出ているわけではないんです。体格に差はありますが、基本的には大人も子どもも唾液腺の働きに差はないので、同じように出ているんです。 ――え! 大人も赤ちゃんのように、たくさん唾液を出しているんですか? 榊原先生:出しています。例えば体重50kgの大人が1日に出している唾液量は1~1.5Lといわれています。 ――1~1.5L! 1日に飲んだほうがいいといわれる水分量とほぼ同じですね…! 榊原先生:どうして赤ちゃんは、たくさんよだれを出しているように見えるのか。それは大人はよだれが出ていると恥ずかしくて、飲み込むからです。 ――飲み込む…(ごくり)。 榊原先生:大人はよだれが出ていると「恥ずかしい」という感覚がありますよね。だから出そうと思ったら無意識に飲み込んでいます。もし口から出てしまったときも急いで拭き取りますよね。 でも、赤ちゃんはよだれが出ていることを気にしません。口元もゆるみやすいので、だらだらと出てしまう。ただそれだけのことなんです。これは汗についても同じことがいえます。大人は拭き取るけれど、子どもは汗をかきっぱなしですよね。 ――なるほど。気にしているか、気にしてないかの違いなんですね。 榊原先生: たまに電車の中で寝ていて、口からよだれがだら~っと出ている人をみかけますね。寝ているから、出ていることに気付いていない。唾液は自動的に出てくるものなので、たれてしまうのは自然なことです。大人も子どもも同じなんですね。 「親に虫歯がなくても、虫歯の元になる菌はうつる」と考えると、食器を分けたり、手を洗うといった日々の管理がすごく大切だと感じました。 また赤ちゃんの口がくさくないのは菌が少ないから…という事実にも納得。口臭がほとんどないのは赤ちゃん時代のほんのひとときと考えると、生後数カ月の期間が貴重に思えてくるかもしれませんね。 次回は 「男の子、女の子にまつわる不思議」 についてお話をうかがいます。お楽しみに! 参考図書: 『大人が知らない子どもの体の不思議』 (講談社) 榊原洋一著 子どもと大人はどう違うのか。それは単に大きさだけの違いではありません。どうして夜泣きをするの? どうして寝相が悪いの? どうして落ち着きがないの? 子育て中に親が抱く「答えが見つかりにくい質問」にエビデンスの精神で解答することを試みました。子どもの心と体の不思議を理解する、手助けとなる一冊。
2019年06月04日子育て中もオシャレを楽しみたい! 高い洋服は買えないけれど、できれば質のいいものを選びたい。そんなおとめ心を満たしてくれるブランドといえば「ユニクロ」ではないでしょうか。 ユニクロアイテムを大人かわいくアレンジしているのが、人気ブロガーの Hana さん。今回はそんなHanaさんのブログから、サンダルとスニーカーどちらにも相性良し! のきれいめスカートコーデをご紹介しましょう。 ■マンネリコーデの救世主! パープルカラーのサーキュラースカート 「いつもと変わらずTシャツにスカートを合わせただけのシンプルコーデですが、これくらいの気軽な感じがとても好きです」と話す、この日のHanaさんコーデ。 トップスは着丈短め、身幅はほどよくゆったりでバランスのとりやすいクロップドクルーネックT、ボトムスにはフワッとしたシルエットのフロントボタンサーキュラースカートを合わせています。 「キレイ色のアイテムを持っていると、コーデがマンネリ化したときに助けられます」というように、上品なラベンダーカラーのスカートは履くだけで印象が華やかになり、気分も上がります! 寒い時期はタイツやレギンスと、春夏はスニーカーやサンダルと季節問わず履きまわしているというHanaさん。1枚持っていれば重宝する万能スカートといえそうですね。 ■肌見せ控えめがうれしい! ティアードロングスカート レモンがかったクリームカラーのTシャツに、新作のティアードロングスカートを合わせたこの日のHanaさん。明るい色同士をかけあわせ、春夏らしい爽やかさが素敵です! ティアードスカートは「このデザインにありがちな膨張感がなく、腰周りがスッキリ見える美シルエット」とのことで、体型カバーも叶うアイテムになっています。 「甘めのスカートはカジュアルに履きたい」というHanaさんはこの日、スニーカーとネオプレンバッグを合わせています。丈が長めなのでサンダルコーデも肌見せを気にすることなく試せそう! どんな色ともケンカしない、ホワイトカラーも嬉しいですね。ただ「裏地はついているけど、日に当たると透けてしまうのが残念」とのことなので、ペチコートの着用は忘れずに。 ■「落ち感」で着痩せ効果も! リネンコットンロングスカート 「休日のちょっとしたお出かけには、さらっと着心地の良いリネンやコットンが気楽で好きです」というHanaさん。この日もリネンコットンロングスカートをとりいれた「カジュアルだけれどラフ過ぎない」コーデを楽しんでいました! ナチュラル感のあるリネン素材のスカートではあるものの「落ち感がエレガント」「着痩せして見える」と口コミでも人気。大人っぽく仕上げたいときはHanaさんのようなミュールやパンプス、カジュアルに動きたいときはスニーカー、リラックスしたいときはサンダルなど、どんな足元でもすんなりまとまりそうです。 Hanaさんはイエローカラーを着用していますが、ほかにもベージュ、オリーブ、ネイビーと合わせやすいカラー展開が魅力的! トップスはゆるっとしたシルエットながら品の良い雰囲気があり「仕事の日にも着ることが多いです」という3Dコットンコクーンクルーネックセーターを着用。表面の凹凸感ある鹿の子編みが繊細な印象を与え、さらに肌当たりも軽い! オンオフ問わず、着まわせそうですね。 おしゃれを楽しむときは、ボトムスと足元とのバランスで悩んでしまうことも多いもの。そんなときは今回ご紹介したような万能スカートの出番です! 色使いやシルエットに特徴のあるスカートなので地味見えも回避できます。これからのおしゃれにぜひ、とりいれてみてくださいね。 <Hanaさんプロフィール> 上下ユニクロのコーディネートを日々発信し、Ameba公式トップブロガーランキングでは常に上位の人気ブロガー。ブログでは、プチプラに見えないのに日常にとりいれやすく、参考になるコーディネートを提案。2人の男児を持つ。 UNIQLOコーディネート日記
2019年06月01日トレンドに挑戦したり、女性らしいアイテムを取り入れたり…。子育て中だっていろんなおしゃれを楽しみたいですよね。なかなかお買い物に行けず、通販サイトを利用している方も多いと思いますが、プチプラなアイテムを格上げアレンジしているのがアメブロ公式トップブロガーのAYAさん。 子育て中も自身のファッションを存分に楽しんでいるAYAさんのブログから、今回は初夏の 運動会にぴったりなママコーデ をご紹介します。父母が参加可能な競技もある子どもの運動会は、何より動きやすいのがいちばん! AYAさんのコーデをお手本にすれば動きやすさに加えてクール、上品、知的さなど、より自分らしいエッセンスを盛り込むことができるはずです。 ■肉厚素材で二の腕カバー! 大人のモノトーンカジュアル 「子どもたちと走り回る日はこんなコーデがいちばん楽ちんです」というAYAさんがこの日選んだのは、通販ブランドHAPTICのヘビーウェイトシリーズTシャツ。 Tシャツはとろみ素材だと肉感をひろってしまい体型の悪目立ちが気になりますが、こちらは肉厚なハリ感のあるタイプ。襟や袖まわりのつくりもしっかりしているので、上半身の気になるところをうまくカバーしてくれます。 パンツは友だちが履いてるのを見て履きたくなったというGUのデニムスウェットイージーパンツ。AYAさんはいつもブラックスキニーを愛用しているそうですが、スキニーに負けないぐらい細見えすると美脚効果も上々。 「カジュアルな気分や少しスポーティにしたいな! って日に履くとテンション上がります」とのことで、運動会にもぴったり。Tシャツ以外は黒でまとめたモノトーンコーデは、年齢問わず挑戦しやすいですね。 ■日焼け&防寒対策のカーディガン×デニムカジュアル 初夏らしさ感じるライトブルーのスキニーデニムは、ブロガーの間でも愛用者が多い通販ブランド「ovovo」の逸品。「ovovo」は美脚見せに欠かせない! として親しまれている人気ブランドです。そんなデニムに合わせたのはgapのボートネックプルオーバーセーターとNetstarのニットカーディガン。 日差しの強い日が多くなってくる季節、注意したいのが「日焼け」です。首まわりや手元のうっかり日焼けを防ぐには、脱ぎ着のしやすいカーディガンが使えます。 AYAさんが着用しているアーガイル柄はどこか懐かしい雰囲気もありながら、知的な印象も! 動きやすさも重要だけど、どこか品を感じさせたい… というママにおすすめの運動会コーデといえそうです。 ■ブラック×ブラック! ロゴ入り大人Tシャツカジュアル 今期トレンドのオーバーサイズでバランス良く着られるというロゴTシャツは、旬な韓国ファッションが豊富に揃う通販ブランド「3rd spring」のもの。 後ろ下がりシルエットとサイドシルエット入りで、腰回りをスッキリと見せてくれています。袖も肘まである長め丈、適度な厚みありと「大人Tシャツ」の名にふさわしいデザインに仕上がっていますね。 上下ブラックにキャメルのカーディガンを合わせ、クールさの中に落ち着きを感じるカジュアルスタイルは「大人っぽさ」を目指す人も参考にしたい色合わせです。 白×黒のモノトーンと比べると、ベージュ×黒はやわらかい雰囲気が出せるので「どう見せたいか」で色合わせを考えるのも楽しいかもしれませんね。 蒸し暑さと日差しが気になりつつ、雨が多ければ肌寒さが加わるなど、不安定な天候と気温にまどわされがちな初夏の運動会。そんなときは調整の効く羽織ものを用意して、カジュアルだけれどおしゃれなAYAさんコーデを参考にしてみてくださいね! <AYAさんプロフィール> プチプラコーディネートを日々発信し、Ameba公式トップブロガーランキングでは常に上位の人気ブロガー。ブログではさまざまな通販サイトのプチプラアイテムを格上げさせたコーディネートを提案。 あやのハピログ
2019年05月19日子育て中もオシャレを楽しみたい! 高い洋服は買えないけれど、できれば質のいいものを選びたい。そんなおとめ心を満たしてくれるブランドといえば「ユニクロ」ではないでしょうか。 ユニクロアイテムを大人かわいくアレンジしているのが、人気ブロガーの Hana さん。今回はそんなHanaさんのブログからムシムシした日でも爽やかに過ごせる「涼風コーデ」をご紹介しましょう。 ■初夏のホワイト×ブルー! こなれ感を再現するリネンコットンパンツ 毎年多くの人が訪れるという「つつじ祭り」。そんなお花見にHanaさんが選んだのは無縫製が美しいシルエットを生むセーターとリネンコットンパンツの組み合わせです。この日は夏日で気温が高く、ムシムシすると聞いていたHanaさん。見た目から涼しくと、全体的にゆるっとした風通しの良いアイテムを選んだようです。 ボトムスのパンツは昨年も履きたおしたアイテムで、お気に入りすぎて4色持っているそう。 「ハイウエストで脚長効果高く、こなれ感の出るリネンコットン素材。普段でもお出かけでも使えるデザイン」とのことで、今年も活躍することは間違いないでしょう。カゴバッグとミュールも「涼しそうに見えるもの」を選び、風を感じさせてくれる涼風コーデに仕上げていました。 ■洗いざらしカラーが新鮮! 大人の上質感ただようメンズリネンシャツ ショッピングに出かけたというこの日、長男がなかなか着てくれないというメンズのプレミアムリネンシャツを拝借したHanaさん。ぶかっとしたゆるいサイズ感と夏空に映えるカラーが素敵です。プレミアムリネンシャツはウィメンズもありますが、メンズは ・胸ポケットあり ・ボタンが生地と違う色 ・生地の色の杢っぽさが強い という点が違い、色展開も異なるようです。リネンの風合いもメンズのほうが強く、よりカジュアル感が出るとのこと。 「メンズにしかないこの色。とってもキレイで爽やか。女性が着てもかなり可愛いと思いとます」というHanaさんは「54GREEN」を着ていますが、画像だとブルーに見えますね。実物は「ブルーがかったグリーン」とのことなので、店頭で色合いを確認してみましょう。 サイズに関してはHanaさんいわく「はかったわけではないですが、メンズM=ウィメンズXLくらい」とのこと。普段ウィメンズでMサイズを着ている人はXSを、Lサイズを着ている人はSを目安に検討してみるとちょうど良いかもしれません。 ■上下ホワイトでクリーンに! Iラインを強調するリネンブレンドロングシャツ 令和元年を迎えたこの日、フレッシュな気持ちになりたくて上下ホワイトカラーのアイテムを選んだHanaさん。アウターの代わりに羽織ったのは「サラッとしていてとても肌触りが良い! スリットが入っているから動きやすいし、軽くてノンストレス」というロングシャツ。シワになりにくいため、きれいな風合いを楽しめるアイテムです。 上のようなシャツワンピを羽織りで使うときにはちょっとしたコツがあるそう。 「着るときは背中をグッと引っ張り、前から形を整えて抜き襟します。抜き襟するとこなれて見えるだけでなく、身体のサイド・背中・腰回りに少し余裕ができ、本来の身体のシルエットをカバーしてくれるので着痩せ効果があります」 このように、ちょっとした工夫で気になる体型をカバーすることは難しくなさそう。ベージュとホワイトの色合わせも品よく見せてくれていますね。 そろそろ梅雨の気配を感じ始める頃、湿度が高く朝から汗ばんでくると気持ちも萎えてしまいますよね。そんなときは見た目に爽やかなコーデを選んでみましょう。通気性や肌ざわりなど機能性も優れたアイテムは、汗などの不快感もやわらげてくれるはずです。 <Hanaさんプロフィール> 上下ユニクロのコーディネートを日々発信し、Ameba公式トップブロガーランキングでは常に上位の人気ブロガー。ブログでは、プチプラに見えないのに日常にとりいれやすく、参考になるコーディネートを提案。2人の男児を持つ。 UNIQLOコーディネート日記
2019年05月18日子育て中もオシャレを楽しみたい! 高い洋服は買えないけれど、できれば質のいいものを選びたい。そんなおとめ心を満たしてくれるブランドといえば「ユニクロ」ではないでしょうか。 ユニクロアイテムを大人かわいくアレンジしているのが、人気ブロガーの Hana さん。今回はそんなHanaさんのブログから春夏必須のアイテム「カゴバッグ」にマッチする着こなしをご紹介しましょう。 ■「リネン素材」で際立つ大人カジュアル! 友だちとレストランで食事の予定があったというHanaさん。この日はラフな印象になりすぎないよう、トップス・ボトムス共にリネンシリーズでまとめたようです。リネンシリーズは季節感を感じるだけでなく、その風合いが大人っぽく見せてくれるといいます。涼し気な素材感で、ガゴバッグとの相性もばっちりですね。 ダークグレーのリネンブレンドブラウスは「黒よりニュアンスがあって柔らかい感じ」とのことで「黒が何となく似合わない…」と感じている人にもおすすめできる色。 トレンチほどカッチリせず、薄手でかさばらないというリネンブランドコートは「さっと羽織ると雰囲気が出るので、コーデが物足りないとき、つい手に取ってしまいます」とのことです。これからの季節に出番が増えそうな一枚ですね。 ■「リブワイドパンツ」と素足見せで、ピリッと辛口スタイルに この日のコーデは、首元が広めに開いたリブUネックTにワッフルVネックカーディガン、コットンリブワイドパンツという組み合わせです。落ち着いた色みとシンプルデザインの組み合わせですが「首元・手首・足首」の3つを出すことで、抜け感を意識しているそう。素肌を見せる分量を増やすだけで、シンプルコーデが大人上品コーデに格上げされていますね。 昨年大人気で、品切れする前に手にいれたというカゴバッグ。合わせるアイテムによってはカジュアルに転びがちですが、リブワイドパンツ&足の甲が見える細めストラップのサンダルを合わせることで「キレイめ」な印象に! 年齢問わず、挑戦しやすいコーデに仕上がっていました。 ■「ラベンダーシャツ」で華やぐ! 大人爽やかコーデ 巾着型のデザインが愛らしいカゴバッグに、リネンシャツ&ブルーデニムを合わせたこの日のHanaさん。プレミアムリネン100%使用のリネンシャツは「この値段でこんなに良いシャツが買えるなんて!」と革命を起こしたアイテムだと絶賛しています。 14色で展開されているリネンシャツの中でも、今回着ているパープル。そしてグリーンが「特にかわいい」と話すHanaさん。派手すぎない絶妙カラーは肌に馴染み、大人の甘さを引き出してくれていますね。また今回のようにボックスシルエットのリネンシャツは「抜き襟」をして着ると今っぽく見えるようです。 1、両襟を持って背中側に向けて「ぐいっ」と引く 2、前のボタンは3つ開ける 上記のやり方がおすすめですが、前からみたときの着丈が短くなるので少し大きめサイズを選ぶと良い、とのことでした。「パキっとした色の組み合わせより、薄めの色を組み合わせたほうが今年っぽく見える気がして最近ハマっております」というように、ニュアンスたっぷりの爽やかなコーデになっていました! 春夏に登場出番の増える「カゴバッグ」。何となくラフな印象になってしまうことが多いですが、カジュアル一辺倒じゃもったいない! Hanaさんのコーデを参考に、いろんなテイストにチャレンジしてみてくださいね。 Hanaさんプロフィール ユニクロのコーディネートを日々発信し、Ameba公式トップブロガーランキングでは常に上位の人気ブロガー。ブログでは、プチプラに見えないのに日常にとりいれやすく、参考になるコーディネートを提案。2人の男児を持つ。 UNIQLOコーディネート日記
2019年04月30日ガミガミいわず、いつも子どもと笑っていたい。でも親である以上「私がしっかり言い聞かせないと」と思っているママは多いですよね。 私たちは、本当にしつけをしなければならないのでしょうか? 最終回となる今回は子育てにありがちなシチュエーション別の対応を 『 今日からしつけをやめてみた 』(主婦の友社)を監修された柴田愛子先生にうかがいました。 お話をうかがったのは… 「りんごの木 子どもクラブ」代表 柴田愛子先生 「子どもの心により添う保育」をモットーにした「 りんごの木 子どもクラブ 」代表。絵本作家。 保育者。育児書の執筆、雑誌への寄稿だけでなく全国で保育者向けセミナーや母親向け講演会をおこない支持を得る。NHK『すくすく子育て』出演。園で行っている「子ども達のミーティング」はテレビ・映画で取り上げられ「子どもの力を最大限に引き出している」と話題に。 ■場面その1:おはよう、バイバイなどのあいさつをしない ――先生、今回は子育て中によくあるシチュエーション別に、ママの対処法をお聞きしたいと思っています。最初の事例は「あいさつ」です。「おはよう」や「バイバイ」がいえない…と悩むお母さんは少なくありませんが、先生はどのようにお考えでしょうか? 柴田愛子先生(以下、柴田先生):これはね、大人がいいたいの。だから大人がいえばいいのよ。 ――え、大人がいうんですか?(焦) 柴田先生:そう。「〇〇ちゃん、おはよう」っていわれて、子どもが何もいわなかったらお母さんが「おはようございます!」って代わりに答えればいいの。 ――それでいいんですか…? 柴田先生:いいと思う。親の後ろ姿を見て「こういうときは、こういうのか」って子どもは学んでいくもの。いわなくてもいいよっていうことではなくて「母は母でやらせていただきます。母のやり方で」っていうことなの。 ――親がお手本になる…ということですね! ちなみに、どのくらいで自らあいさつできるようになるんでしょうか? 柴田先生:そうね。最初のうちはお母さんが「おはようございます!」っていっても子どもはボーッとしてる。でも、5歳の中ごろになると、親をまねて「おはようございます」っていうようになる。それまではいいんじゃない? りんごの木に子どもがやってきて、私が「おはよう!」っていうと子どもは「ふふっ」と満足そうな顔をするの。それでいいじゃないですか。 ――ふふって、かわいいですね(笑)。親の私たちが「あいさつ」ができた、できなかったを必要以上に気にしているだけなのかもしれませんね。 柴田先生:そうね。「おはようございますは?」と子どもにいうのは、調教しているように思う。もちろん、儀式的なことを大事に考えている人もいるわね。その人はそれで良いかもしれない。 でも、礼儀作法はあとでも間に合うと私は思っているの。人と人とのつながりを優先したいと思うから。 ■場面その2:帰ろうと声をかけても遊びが切り上げられず、泣いて暴れる ――夕方、帰宅のため子どもに「帰ろう」と声をかけると「イヤだ!」「帰らない!」とごねられ、なかなか帰れない…というお悩みについてはどう思いますか? 柴田先生:これは、当たり前のことだと思う。親っていうのは勝手なときがあるわね。公園でおしゃべりしていて、子どもが「帰ろうよ!」といったら「待ってて」と待たせるのに、自分の用事が終わったら「さあ、帰ろう」って。 こんなときは「待っててくれてありがとね。ママの話、終わりました! じゃあ、帰ろうか」といってほしい。 ――確かにそうですね…! 柴田先生:帰ろうっていわれて、素直に準備して帰るのは大人にゆずっているのよ。子どもに失礼なことだと思う。 でも、子どもからの「帰ろう」の言葉を自然に待ってたら、夜は更けちゃうわけね…。 ――そのとおりです…! 柴田先生:そんなときはね。「もうすぐ帰ろう」と声をかけて、遊びたい熱をさましてあげる時間をつくるの。「もうちょっとたったら帰ります」「もうすぐ帰ろう」「そろそろ行きます」「そろそろですけど…?」という感じで、4回くらい繰り返すのよ。 ――4回もですか…! 柴田先生:場所と時間によっては大変かもしれない(笑)。3歳くらいの子だったら、20分くらい用意できるといいわね。20分たつと、子どももそろそろ意識しはじめるから。 ――20分かぁ…(涙)。「ごはんが食べられなくなるよ~」と声がけするのはどうでしょう? 柴田先生:時間的な把握は、子どもにはまだ難しい。だから「早く帰らないとごはんが食べられなくなる」といっても「早く帰ること」と「ごはん」が結びつかずに、ピンと来ない。脅かしになってしまうの。 だからとにかく「早く帰ろう」っていう気持ちにさせるしかない。「もうすぐ帰るからね。もうすぐね」「お母さん、ごはんをつくらなきゃいけないから」って少しずつプッシュする。そして最後は「さあ、帰ろう!」でいいですよ。 だけど夢中になってるときに、いきなり「帰るよ!」は人さらいみたいで無謀よね。泣いて暴れるっていうのは自分の気持ちを無視されて、腹がたっているんじゃないかな。急に連れて帰ろうとするから「なんなんだ!」って抗議しているんだと思うわね。 ■場面その3:友だちのことを悪くいう、横柄な態度や言い方をする ――私の息子がときどき、友だちのことを「バカ」とか「お前、アホだな~」とか悪くいうときがあって「そんなこといわないの」と諭すのですが、こんな場面で親はどうすべきなのでしょうか? 悪口や人を馬鹿にしたような物言いは気になってしまいます。 柴田先生:そうね。これはね、人の悪口や人を馬鹿にする子に育ってほしくないという思いからよね。 ――そうです! 柴田先生:そうよね。でもこれ、親だからいってるのかもよ? ――…え? 柴田先生:例えば、強い子にいばられた子は、うちに帰っていばるわね。だって自分がいばられた分、消化しなくちゃいけないから。 だから外でも人のことを悪くいっているかというと、私はあまりいってないと思うのね。なぜって、気持ちを受け止めてもらったら落ち着くから。「あら~、それは嫌な子だね~」って共感してあげると子どもは落ち着くの。 ――嫌な気持ちを、家でリセットさせている…? 柴田先生:そう。「僕は何もしていないのに、意地悪された」っていってきたら、親は「本当に何もしてないの?」とか「誰に意地悪されたの?」と追求して事実確認しようとすることが多い。事実がどうとかではなく、今この子は自分の味方が欲しいだけなのね。 「そうなんだ、嫌だったね」と受け止めて欲しいと思っている。事実だけを知ろうとしてその結果「あなたが悪かったでしょ」となったら、この子の気持ちは消化できないままになってしまうのね。 ――子どもが外で経験したイヤなことを受け止めてあげることが大事なんですね。 柴田先生:そう。「ママは僕の味方だ」と思うと、子どもは心が落ち着いて処理できる。おもしろいのはね。子どもって気持ちが落ち着いてくると「でも、○○(友だち)ってそこまで意地悪でもないんだよ」といったりするのよ(笑)。 ――友だちをかばいはじめる(笑)。 柴田先生:そんなものなのよ。だから大人の八つ当たりと同じで、子どもなりに社会を持っているから、社会のイヤなことは全部おうちではき出させてあげましょうよ。 はき出すから、また社会に出ていける。これって大人と同じだと思わない? イヤなことがあるとグチをこぼしたり、やけ食いしたり、物に当たったり、どなったりするわよね。そうすると、次の日スッキリして元気になったりする。抱えたままだと、気持ちはおさまらないと思うの。 ――大人と同じ…! 私も嫌なことがあった日はコンビニで高めのアイスクリームを買って、気持ちを切り替えようとします(笑)。 柴田先生:子どもは「このモヤモヤを受け止めてほしい」と思っている。大事に思ってほしいのね。愛されていると確認をすることが、社会に出る元気をもらうことなのね。何歳になってもそうだと思うわよ。 子どもを変えようとせずに、親である自分も穏やかに過ごせる方法を選んでいく。すると、子どもも大人も心を開きやすくなるそうです。 「親も子どもも、ありのままを大事にして生きられたらいいね」という先生の言葉が心に残りました。 参考図書: 『 今日からしつけをやめてみた 』(主婦の友社) あらい ぴろよ (イラスト), 柴田 愛子 (監修) 「小さいうちから、きちんとしつけないと…」そうしておこなわれる「しつけ」は子どもにどんな影響を与えているのか? しつけなくして、親子が笑顔になる方法はあるのか? 子どもの目に映る世界は、大人が見ている世界とは違うもの。親子でストレスの溜まる「しつけ呪縛」から解放される一冊。
2019年04月28日電車の中でさわぐ。好き嫌いが多い。友だちと遊んでいると、すぐに手が出てしまう…。子育てをしていると「どうしたらいいのだろう」と思う場面は少なくありませんよね。 しつけをしなければ…と考える前にちょっと意識してほしいのは、子どもの年齢です。それぞれの年齢で、世界はどのように見ているのか。その違いを知っておくと、伝える言葉や行動が変わってくるといいます。 前回 は、子どもを「こんな子にしたい」ではなく「そもそも、どんな子なのか知る」ことから子育ては始まり、親都合のしつけをやめてみることが第一歩であると、『 今日からしつけをやめてみた 』(主婦の友社)を監修された柴田愛子先生にうかがいました。 実は、2~3歳の場合と4~5歳の場合では対処が大きく違うそうです。年齢ごとの対応に踏み込んでお話を聞きました。 お話をうかがったのは… 「りんごの木 子どもクラブ」代表 柴田愛子先生 「子どもの心により添う保育」をモットーにした「 りんごの木 子どもクラブ 」代表。絵本作家。 保育者。育児書の執筆、雑誌への寄稿だけでなく全国で保育者向けセミナーや母親向け講演会をおこない支持を得る。NHK『すくすく子育て』出演。園で行っている「子ども達のミーティング」はテレビ・映画で取り上げられ「子どもの力を最大限に引き出している」と話題に。 ■「困った!」その1:公共の場でさわぐ、走る、興奮する ――例えば、電車やバス、お店の中などで子どもが大きな声を出してさわいだり、走り回って困る…というお悩みがあります。できることを工夫しているママも多いかと思いますが、先生はどのようにお考えでしょうか? 柴田先生:そうね。結論をいうと、2~3歳までの子どもには何をどういい聞かせてもムダだと思うの。 ――2~3歳は何をいってもムダ…! 柴田先生:この時期、子どもは自分のことしか分かっていない。「静かにしようね」「走らないでね」といわれても分からないの。だから「さわいではいけない場所に極力連れていかない」というのがベストな対処になる。 とはいっても、病院での診察や家族の都合などあって、連れていかなければならないときってあるわよね。けれど子どもを変えることはできない。だったら大人が工夫するしかないのね。 ――やっぱり…(涙) 柴田先生:おもちゃ、絵本、食べもの。私はスマホを使うのも仕方ないと思うわ。子どもの気をそらす、ありとあらゆる道具を駆使して乗り切っちゃいましょうよ。 電車に乗るときは最前部か最後部がおすすめね。この場所は、車掌さんの席や窓からの風景がよく見えるところだから、子どもの気も多少まぎれると思う。 ――なるほど。4~5歳くらいになると、対応はまた変わってきますか? 柴田先生:4~5歳になると、周りの状況を見てだんだん自分をコントロールできるようになるから、おでかけの前に緊張感を与えてみましょう。 「今から電車に乗るけど、寝ている人や疲れている人がいるの。大きな声を出すとみんな驚いちゃうからシーッね」。そして「さわいだら電車はおりるからね」と伝えます。 でも悲しいことに、子どもはそんなことをすっかり忘れてさわいでしまうこともある(笑)。そんなときは、思いきって電車をおりましょう。 すると、ママが電車をおりたのは、自分がさわいだからと子どもは理解します。「ママは本気だ!」と思うと、次回からの行動が少し変わっていくかもしれないわね。 ■「困った!」その2:いつも食事を残す、好きなものしか食べない ――子どもが好きなものしか食べなかったり、残してしまったりしたとき「栄養をきちんと摂ってほしい」というもどかしさから、つい「残さず食べなさい!」「好き嫌いはダメ!」と厳しくいってしまうことがあります。こんなときはどうしたらいいでしょうか? 柴田先生:そうね。子どもがごはんを食べているのを監視しているようなお母さんっているわね。でも「残さず食べよう」っていうのは、生き物の中で人間だけのこと。 本来は命をつなぐために体が要求しているものだけ食べる。いわば「おなかが空いたときだけ食べる」という本能的なものを、子どもは持っているのね。 2歳くらいは胃も小さくて未発達だから、おなかがすぐいっぱいになるし、すぐに空く。4~5歳になると大人の食文化が分かるようになって、ウロウロしないで食べるようになる。体の大きさに比例して食があるから、自然と食べるようになるのね。 ――4~5歳くらいまで待てば自然と食べるようになる? 柴田先生:そう。2~3歳の本能的に生きている時期に、子に「あれもこれも食べなさい」「残さず全部食べなさい」というのは、大人の文化を押し付けていることになる、ということに気付いてほしい。 食事を摂るのは、命をつなぐためよね。そして、食べることは楽しいこと。それを忘れてしまって「栄養価のあるものをバランス良く食べさせなきゃ」「せっかくつくったのにどうして食べないの?」とイライラする…。そんなの、子どももつらいけど大人もつらいわね。 ――先生のお話を聞くと、親と子でまったく別の次元にいるような気がしてきますね。 柴田先生:親は「どうしたら子どものためになるか」を頭で一生懸命に考えている。でも、子どもは本能的に生きている。そのギャップがすごくストレスになると思うの。 本能的に生きているのに、いきなり私たち大人の食文化を押し付けられた子どもは気の毒だと思わない? だから子どもを信じて、1年、2年待ってみましょうよ。 ――待っていても、いいんですね…! ■「困った!」その3:友だちと遊んでいると、言葉より先に手が出てしまう ――先生、これも聞きたいのですが息子が小さいとき、持っていたおもちゃをとられて思いきり友だちをたたいてしまったことがあったんです。 しかも自分より小さい子を…。相手の子に申し訳ないのと、この子にどういえばいいんだろうという気持ちで泣きたくなりました。手が出てしまうとき、親はどう対処すれば良いのでしょうか? 柴田先生:2~3歳までの子は、自分の思いを言葉で説明できないのね。だから、行動で訴える。「イヤだ」という気持ちをたたくことで伝える子もいるし、かんだり、けったり荒っぽい表現をする子もいる。その子にとってはコミュニケーションのひとつになっているの。 ――コミュニケーションのひとつ? 柴田先生:そう。言葉で伝えられない思いを行動であらわしている。だからこの時期に「たたいちゃダメ!」と言い聞かせても、本人には分からないものなの。 ――では親ができることは…? 柴田先生:ほかの子をたたいてしまったら、親がごめんなさいねと謝りながら「一緒に遊びたかったみたい」と子どもの気持ちを相手に伝えてみてはどうでしょう。それは、子ども同士をつなげることにもなりますよ。 なかなかつらい時期かもしれないけど、4歳くらいになると言葉で気持ちが表現できるようになる、と覚えていてほしい。気持ちと行動が結びつきはじめると、たたいたり、けったりという表現がおさまってくるから。 ――どうして言葉で表現できるようになると、手が出なくなるんでしょう? 柴田先生:「やめて」というと、相手がやめてくれることが分かってくるからね。ずっとたたいたり、けったりと乱暴な子もいるけれど、そういう子は5歳くらいでほかの友だちに敬遠されちゃうのね。遊び相手がいなくなってしまうの。 そうすると本人も「これはまずいぞ」と気付いて、行動が変わってくる。暴力だけじゃ自分の思い通りにならないと悟るのね。 ――成長にともなって、自分で自分を変えていくんですね。 柴田先生:そうね。それから言葉うんぬんではなく、手が出る子もいる。そういう子は警戒心が強くて、さびしがり屋なことが多い。何かしら満たされない思いを抱えているものだから、そんな子が暴力をふるったら、私は無条件で抱きしめてあげる。 そして私が「あのおもちゃが使いたかったね。でも貸してくれなくて、くやしかったね。だからぶっちゃったんだね」とその子の気持ちを代わりに言葉にするのね。 「この人は自分の気持ちを分かってくれた」という安心感は、子どもに自分の感情の出所を理解させるの。こんなにも苦しい気持ちになったのは、おもちゃを貸してもらえなかったからなんだって。 子どもの手が出てしまったとき、どうしても大人は「悪いのはあなたです」と裁判官のようになっちゃう。でもそうじゃなくて「通訳」になってあげたらいいと思うわね。 子どもを変えようとせずに、大人が工夫する。子どもを信じて待つ。ジャッジせず、どう感じているかを理解しようとする。 先生の口からは「しつけ」という言葉が出てこないことに驚きます。「私がいわなければ…」というママのプレッシャーが少しでも軽くなるのではないでしょうか。 最終回となる 次回 は、「あいさつをしない」「遊びが切り上げられなくて泣いて暴れる」など、どう対処すればいいのか悩む子育てあるあるシチュエーションでの具体的な対処法をうかがいました。 参考図書: 『 今日からしつけをやめてみた 』(主婦の友社) あらい ぴろよ (イラスト), 柴田 愛子 (監修) 「小さいうちから、きちんとしつけないと…」そうしておこなわれる「しつけ」は子どもにどんな影響を与えているのか? しつけなくして、親子が笑顔になる方法はあるのか? 子どもの目に映る世界は、大人が見ている世界とは違うもの。親子でストレスの溜まる「しつけ呪縛」から解放される一冊。
2019年04月27日お行儀よくできない。友だちと仲良く遊べない。そんなわが子の様子を「私のしつけが良くないのかな…」と自分のせいにしてしまうお母さんは、とても多いように感じます。 「子どものしつけは親の責任」という言葉にうなずきながらも、「そうだけど…」とどこか釈然としない気持ちになったことはありませんか? 本当にしつけって必要? しつけは本当に子どものためになるの? そんな疑問を解決すべく、今回は『 今日からしつけをやめてみた 』(主婦の友社)を監修された保育のプロ・柴田愛子先生にお話をうかがってきました。 お話をうかがったのは… 「りんごの木 子どもクラブ」代表 柴田愛子先生 「子どもの心により添う保育」をモットーにした「 りんごの木 子どもクラブ 」代表。絵本作家。 保育者。育児書の執筆、雑誌への寄稿だけでなく全国で保育者向けセミナーや母親向け講演会をおこない支持を得る。NHK『すくすく子育て』出演。園で行っている「子どもたちのミーティング」はテレビ・映画で取り上げられ「子どもの力を最大限に引き出している」と話題に。 ■イヤイヤ期の2〜3歳「本能で生きる時期」しつけは押し付け? 今回、お話をうかがってきたのは「子どもの心により添う保育」をモットーにした幼稚園「りんごの木 子どもクラブ」代表の柴田愛子先生です。 ――先生、今日はよろしくお願いいたします! 先生が監修された『今日からしつけをやめてみた』のタイトルに「え? いいの?」と驚くお母さんも多いかと思いますが、ここでいう「しつけをやめる」とはどういう意味なのでしょうか? 柴田愛子先生(以下、柴田先生):なかなか過激なタイトルよね(笑)。これは「しつけはいらない」という不要論ではなくて、あなたを脅かしている、誰がいっているか分からない「しつけ論」をちょっとやめてみない? という意味なの。 ――誰がいってるか、分からない「しつけ」…? 柴田先生:しつけをしなければいけない、と悩んでいるのは2~3歳のお子さんを持つお母さんに多いわね。でも2~3歳ってイヤイヤがはじまる、いちばんどうにもならない時期なんですよ。そんな子どもをどうにかしようとするほど、至難の業はないと思うの。 ――でも、早いうちからいろいろ示しておかないと将来が心配だし、しつけることがわが子のためになると思って口うるさくいってしまうんです…。 柴田先生:そうよね。最近までおっぱいやミルクを飲んで寝ていたのに、立ち上がるようになって、大人のような姿かたちになりはじめる。でもね、大人に近づいたように見えるだけで、まだまだ未発達の状態なの。 2~3歳ごろまでは本能的に生きている時期で、それが自然。その本能的に生きている時期に、世間一般でいわれるような「しつけ」をするということは、人間の文化を無理やり押し付けていることになるの。 ――未発達な時期でのしつけは、押し付け…? 柴田先生:そう。押し付けられる子どもは気の毒だなぁ…と私は思う。子どもにとっても、「しつけないとしょうがない子になる」と頑張る大人にとっても、つらいものだと思うんです。 ■「ごめんなさい」の言葉の前に「なんだかイヤ」の感情を大切に ――先生は「りんごの木」でたくさんの子どもたちと過ごされていますよね。しつけが必要とされるような場面では、どうされているのですか? 柴田先生:例えば「ごめんなさい」ね。相手が泣いちゃった、だから「ごめんなさい」をいわせる。これは大人の終止符の打ち方ですよね。 大人は効率良く、さっさと片付けたいと思う。でも、子どもというのは効率を考えないし、さっさと片付けられないものなのね。 ――私も子どもがケンカしたときは「ごめん」をいわせて、早くいざこざを終わらせたいと思ってました…。 柴田先生:りんごの木では、子どものペースを保証したいから「ごめんなさい」は強要していないんですね。 2~3歳の子は、今自分が持っている気持ちと「ごめんなさい」の言葉がまだ結びついていない。「なんだかイヤだった」という気持ちと、相手が泣いちゃって「困った」という気持ちはあるけれど、そうした気持ちから「ごめんなさい」という言葉を出そうとは思わないんですね。 ――そうか、なんて言葉にしたらいいかまだ分からないんですね。 柴田先生:そうです。分かっていないんですね。でもここで、あなたが今感じている気持ちが「ごめんなさい」という言葉なんだ、ということは大人として伝えてあげたい。そんなときはこう伝えます。 「痛かったね~。ごめんなさいだね~。ごめんね」って私がいうんです。 そうすると「ああ、この気持ちはごめんねっていえばいいんだ」と子どもは分かっていく。 ――「ごめんねといいなさい」と強要するんじゃなくて、気持ちと言葉を大人がつないであげるんですね。 柴田先生:そうです。気持ちに言葉がついていくのであって、言葉で処理すべきことではない。これは「ありがとう」もそう。「ありがとう」「ごめんなさい」はとても大事な言葉ですね。だからこそ、子どもがたっぷり育ってから、言葉と気持ちがくっついたときでいいと思うんですよ。 ■「どんな子にしたいか」じゃなくて「どういう子なのか」 ――りんごの木では保護者に向けて、何か伝えていることはありますか? 柴田先生:りんごの木には遅刻という言葉はありません。「用意ができたら来てください」と伝えています。 乳幼児って、朝がうまくいかないじゃない? 出かけようとすると「うんち」っていったり、飲み物をこぼしてびしょびしょになったり…。 ――そうそうそう! そうです! 柴田先生:そのときに「出かけられないでしょ!」って怒るなら「あ~あ。やっちゃったか。じゃあ、着替えてね」でいい。みんなの用意ができたら来てね、なんですね。私の家が遅刻OKの家庭で、実はみんな遅刻常習者だった(笑)。 だからって大人になって遅刻するようになるかというと、そんなことはなかった。そこはわきまえて成長する。育つってそういうことなんじゃないのかな。 ――「朝は準備できてからでいい」って、なんだか夢のようです…! 柴田先生:これまで長く幼稚園の先生なんかをやってきたけれど、いつも親は「どういう子に育てたいか」「どういう子にしたいか」という大人の思いで子どもに接していると思うんです。 そうして行き着いたところで、何が正しいことなのか分からなかった。それに気づいたとき、私は「どういういう子に育てたいか」の前にそもそも「どういう子なのか」。子ども本人のことを知らないんじゃないか、と思ったのね。 ――わが子が「どんな子」なのか…。 柴田先生:そう。だから知りたいと思ったの。どんな子なのかを知るためには、子どもの育ちは子どもに任せてみようって。子どもを知るためなんだから、ルールは一切なし! 大人の「こうさせたい」をなしにして「りんごの木」をはじめたんですね。 ――子どもの育ちを子ども自身に任せる…? 柴田先生:そうよ~。だから子どものやりたい放題の世界よ! でも、子どものやりたい放題って、思春期の子と違ってそうたいしたことじゃない。水道出しっぱなしとか、家の中に水を持ち込むとか、壁に絵を描くとか…。これは大変かしら(笑)。 でも、やることが一人ひとりすごく違うのね。ママと別れるとき、ある子は我慢していたり、ある子は事実を目をつむって見ないようにしていたり。ワンワン泣く子もいれば「ママがいないからあなたでいいわ!」と別の大人に抱きつく子もいる。みんなこらえ方が違うのね。 本当に子どもっておもしろいなって。子どもがどうあるべきかでなく、どういう子なのかを知りたい。ただそれだけなのね。 「子どものために」としつけをしていたはずが、そもそも子どものためではなく、親のため、大人の都合だったとしたら…。それならしつけなんて、今日からやめたい! と思うのは私だけでしょうか。 子どもの文化を大事にすることで「これは私のせい?」「こうしなきゃいけない?」と不安になっている時間を、子どもと笑顔になれる時間に変えていくことができるかもしれませんね。 次回 は、子どもの3大「困った!」での、年齢別対処法をご紹介しましょう。 参考図書: 『 今日からしつけをやめてみた 』(主婦の友社) 監修 柴田 愛子/イラスト あらい ぴろよ 「小さいうちから、きちんとしつけないと…」。そうしておこなわれる「しつけ」は子どもにどんな影響を与えているのか? しつけなくして、親子が笑顔になる方法はあるのか? 子どもの目に映る世界は、大人が見ている世界とは違うもの。親子でストレスの溜まる「しつけ呪縛」から解放される一冊。
2019年04月26日通販アイテムを上手に取り入れ自分らしいコーデを楽しんでいるアメブロ公式トップブロガーのAYAさん。そんなAYAさんの素敵なママコーデをご紹介する新連載「AYAのプチプラ格上げコーデ」がスタート。忙しいママも必見です! トレンドに挑戦したり、女性らしいアイテムを取り入れたり…。子育て中だっていろんなおしゃれを楽しみたいですよね。なかなかお買い物に行けず、通販サイトを利用している方も多いと思いますが、プチプラなアイテムを格上げアレンジしているのがアメブロ公式トップブロガーの AYA さん。 子育て中も自身のファッションを存分に楽しんでいるAYAさんのブログから、今回は大型連休のお出かけにぴったりなママのカジュアルコーデをご紹介しましょう。 ■ストレッチ&スリット入り! 大人のジャンパースカート シンプルで大人かわいいアイテムがそろう通販ショップ 「TEANY」 。そんなTEANYの デニムジャンパースカート を主役にしたコーデを披露してくれたAYAさん。 ジャンパースカートは「子どもっぽい」「カジュアルすぎる」といったイメージがあるかもしれませんが、こちらのアイテムはシンプルなトップスを合わせることでグッと大人っぽくなります。 既存のデニムカラーに加え、新しく発売されたホワイトカラーは全身が一気に明るくなり、AYAさん自身も「とっても気に入ってます」とのこと。ストレッチが効いてるうえにバックスリットが入っているので、足さばきも上々! わずらわしさなく、走り回る子どもも追いかけられそうです。 「今日はモノトーンでまとめたので、次はブラウンやベージュと一緒に柔らか配色で着てみたいです」と次回コーデも早々と浮かんでいるようでした…! ■小花柄×デニム! さらっと羽織れるローゲージニットカーディガン 「カジュアルなデニムに合わせる花柄ブラウスが大好きです」というAYAさんがこの日選んだのは20~40代女性向けにトレンドアイテムがそろう 「titivate」 のブラウスと ニットカーディガン 。 肌ざわりのいい涼しげなブラウス生地とネイビー×ホワイトの配色が爽やかです。ブラウスはブラックベースで甘すぎないところがいいですね。パフスリーブで二の腕まわりをカバーしつつ、顔まわりがスッキリ見えるVネックは小顔効果も期待できそうです。 ローゲージニットカーディガンは、肌寒い時間帯に大活躍しそうな羽織りものです。「素肌で気持ち良く着れるニット素材が、とても手に取りやすいです」とのことで、ブラウス×ニット素材の組み合わせでフェミニンな印象も。 ライトブルーのデニムでこなれ感ありの、素敵な大人カジュアルコーデを再現してくれていました。 ■くすみイエローが効いてる! マキシスカート 「去年のものですが、今年も一軍アイテム」と語るのはコンサバ・カジュアルファッションを扱う 「ur’s(ユアーズ)」 の マキシスカート 。 「派手すぎないイエローの色味。軽やかで涼しげな雰囲気。着痩せしてスタイル良く見えるフレア感。着映えするボリューム」とその魅力を余すことなく伝えています。 「ボリュームがありながらも柔らかい素材なので、腰回りがボワッとすることなく綺麗なシルエットで履けます」とのことで、今年はグリーンとベージュを追加購入しているそう。 ウエストもゴムで楽ちん! ニット、Tシャツ、ノースリーブなど何でも似合う万能スカートだということで、活躍の場がこれからどんどん増えそうですね。 ジャンパースカート、ブラウス&ニット、マキシスカート…。ひとクセあるアイテムや着こなしなら、ほかのママと差をつけられます。近づく大型連休、新しいファッションに挑戦しながら楽しい時間を過ごせるといいですね! <AYAさんプロフィール> プチプラコーディネートを日々発信し、Ameba公式トップブロガーランキングでは常に上位の人気ブロガー。ブログではさまざまな通販サイトのプチプラアイテムを格上げさせたコーディネートを提案。 あやのハピログ
2019年04月24日子育て中もオシャレを楽しみたい! 高い洋服は買えないけれど、できれば質のいいものを選びたい。そんなおとめ心を満たしてくれるブランドといえば「ユニクロ」ではないでしょうか。 ユニクロアイテムを大人かわいくアレンジしているのが、人気ブロガーの Hana さん。今回はそんなHanaさんのブログから、動きやすさ抜群のデニムを使ったコーデをご紹介! 子どもっぽくならない大人カジュアルのお手本にしていきましょう! ■トレンドデニムは「濁り」カラーが一押し! ベルボトムジーンズ 「最近細身のデニムが続いていたので、今日はゆるっと感のあるデニムにしました」と話すHanaさん。JWandersonコラボアイテムのベルボトムジーンズは、ウエストの位置が高めだといいます。そのため「トップスを全部ウエストインするとかなり脚長に見えますが、お腹と腰周りがバン! と目立ってしまうので、着丈の短いトップスを合わせたほうがナチュラルな感じになります」とのこと。 着丈は短いものの、ほどよくお腹周りを覆っているから脚長効果だけが強調されていますね。またこのデニムは66BLUEカラーが圧倒的人気だそうで、オンラインストアではほとんどのサイズが売り切れになっているといいます。再販も厳しそうとのことで、店舗で見かけた際はしっかりチェックしておきたいアイテムです。 トップスは縫い目のない立体編みが特徴的な3Dコットンコクーンセーター。「真っ白のトップスより、エクリュ(生成り)やオフホワイトのものを。デニムも真っ青より少し濁りのある色のほうがトレンド感が出ます」とのアドバイスもあり、カジュアルとトレンドを上手にミックスさせることができそうですね。 ■シンプルストレートがTPOを選ばない! ハイライズストレートジーンズ 直線的なシルエットと本格ヴィンテージの風合いを持つハイライズストレートジーンズ。春以降大活躍しそうな、明るめボトムスを使ったコーデを披露したこの日のHanaさんは「太すぎないストレートシルエットでトレンド感ばっちりですが、やりすぎ感もなく普段のコーデに取り入れやすい」と太鼓判を押しています。 「白はどうしても肉感が出やすいのですが、こちらなら安心して履けます」とのことで、下半身が気になる人も存分に楽しめそう。Hanaさんは普段のサイズよりワンサイズあげたほうが「キレイに見えた」とのことで、試着して直線シルエットの具合いを確かめてからの購入がおすすめです。 トップスは「桜がキレイに咲いていたので、なんだか着たくなりました」というピンクのワッフルクルーネックT。「服の上下がカジュアルなので、バッグと靴は少しキレイめに見えるもの。小さめバッグとパンプスにしました」と全体バランスの確認も怠っていませんでした! ■ブラックカラーで大人のモノトーン! ハイライズシガレットジーンズ 世界的に有名なデニムメーカー、カイハラ社のコンフォートストレッチデニムを使用したハイライズシガレットジーンズ。こちらはスキニーフィットながら細すぎないストレートで、年齢問わず履きやすいと人気です。「トレンドカラーも着ていて楽しいですが、コーデを考える時間がないときには、黒がやっぱり頼りになります」とのことで、ブラックカラーを選ぶことでデニムもオフィス仕様に仕上がることがわかりますね。 ワッフルVネックカーディガンは「普通のシンプルなカーディガンよりも凹凸のある生地がカジュアル感を出してくれ、黒でもかしこまり過ぎず、少し力の抜けた雰囲気が出ます」とのことで、さまざまなシチュエーションで着回しできそうですね。「全身真っ黒だと重すぎるので、カーディガンの下はシンプルな白のTシャツ」と女性らしさが出るリブTをチョイス。サラサラ生地なので、着心地も良し! とのことでした。 いかがでしたか? 「動きやすい。でもカジュアル色が強くて…」というデニムのジレンマは今や必要なし! ということがHanaさんのコーデでわかりますね。ガシガシ洗えるのもデニムの魅力。毎日履き倒して、その良さを味わい尽くしましょう! <Hanaさんプロフィール> 上下ユニクロのコーディネートを日々発信し、Ameba公式トップブロガーランキングでは常に上位の人気ブロガー。ブログでは、プチプラに見えないのに日常にとりいれやすく、参考になるコーディネートを提案。2人の男児を持つ。 UNIQLOコーディネート日記
2019年04月20日寝返りがうてるようになった、お座りできるようになった…。子どもの成長は本当に早いですよね。どんどん動きが活発になる赤ちゃんを見ていると「がんばれ、がんばれ!」と心からエールを送りたくなります。 でも、その成長の途中で「ちょっと心配」と思ってしまうこともあるかもしれません。 例えば、ハイハイ。「ハイハイが遅くて心配…」「ハイハイをほとんどせずに立ち始めたけど、大丈夫かな?」といったお悩みを持つお母さんは多いようです。 今回は、榊原先生にハイハイを含めた「子どもの手足」にまつわる不思議について教えていただきました。 お話をうかがったのは… 医師・お茶の水女子大学名誉教授 榊原洋一先生 お茶の水女子大学人間発達教育研究センター教授。東京大学医学部卒業。専門は小児科学、小児神経学、発達神経学など。小児科医として発達障害児の治療にかかわる。著書は『大人が知らない子どもの体の不思議』(講談社)など多数。 ■子どもの成長に「ハイハイ」は必要? ――先生。今回は子どもの手足についていろいろ教えてください! 成長の過程としてハイハイから二足歩行へ…といわれていますが、「なかなかハイハイがはじまらない」と心配になってしまうお母さんも多いようです。 榊原洋一先生(以下、榊原先生):ハイハイは必ずするもの、と思っているお母さんは多いかもしれませんね。でも赤ちゃんの中にはハイハイせずに歩き出す子もいるんですよ。 ――えっ…。いきなり歩きはじめる子がいるんですか? 榊原先生:います。全体の3%くらいの赤ちゃんは、おしりでずり歩きして移動し、そのまま歩きはじめるようになる子がいます。 ――そうなんですか…! ハイハイは「歩くための準備期間」のようにとらえていたのですが、違うのでしょうか? 榊原先生:「ハイハイができる」というのは腕と手足が交互に動かせる。首が座り、前方を向いていられる。奥行きを理解できる。これらができている、という証拠なんです。 ハイハイは赤ちゃんの運動として、とても良いものだと思います。でも「歩きはじめるために必ず必要か」といわれると、そういうわけではないんです。 ――「ハイハイをしはじめる時期はこのくらい」というのがあって、その時期になかなかハイハイがはじまらないと「何か体に問題があるのでは?」と不安に思うお母さんも多いと思うのですが。 榊原先生:ハイハイしないからといって運動発達に問題がある、という事実はありません。先ほどの、おしりでずり歩きしているうちに歩きはじめるお子さんがいるように、ハイハイしなくても正常に運動機能は発達していくんです。 ――つまりハイハイの時期が遅いとか、ハイハイしないことで悩みすぎることはない…? 榊原先生:医者目線でいうと、脳の発達やほかの病気に関係していることも一部あるので「絶対に問題ない」とはいえないものの、ハイハイしなくても歩きはじめる場合があるのは本当ですよ。 ■赤ちゃんが手足をバタバタ…どうして? ――先生。わが子が赤ちゃんのとき足をふんばったり、ゆるめたり、バタバタさせたりをずーっと繰り返していたことがあって「疲れないのかな~」と不思議でした。何か理由があるのでしょうか? 榊原先生:赤ちゃんが手足をバタバタさせる理由ははっきりしていないのですが、私は「手足を動かしているときの感覚を確かめている」のだと思いますね。 ――感覚を確かめている…? 榊原先生:そうです。例えば人間には視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚など五感と呼ばれるものがありますよね。その五感以外に「体性感覚」というものがあります。体性感覚とは何かを簡単にいうと、すみませんが目を閉じてみてもらえますか…? ――はい(目を閉じる)。 榊原先生:左手をあげてみてください。 ――はい(左手をあげる)。 榊原先生:今どうなっていますか…? ――左手が上がっている感じがします(笑)。 榊原先生:見えていなくても、手が上がっている感覚がありますよね。手がどのへんにあるかも感じています。体の一部が動いていることの感覚があるはずです。これが体性感覚なんですね。 ――自分の体の一部がどこにあるか、という感覚…。 榊原先生:例えば、授乳するとき、赤ちゃんの口元に乳首を持っていくと吸うようなしぐさをしますよね。これは、「反射」と呼ばれる無意識の動きです。 それとは逆に、自分の意志で動かそうとする「随意運動」というものもあります。赤ちゃんが手足をバタバタさせるのは、これらの動きとはまったく違うものなんです。 ――意図的に動かしているわけでもなければ、反射でもない? 榊原先生:いわゆる「体の試運転」ともいえる動きなんです。 大人が手を前に出すとき「手を前に出そう」と思う間もなく、とっさにできますよね。でも子どもは最初、どうやって手を前に出すのかも分かりません。 運動するとき、人には必ず感覚があります。筋肉がどのくらいの強さで収縮しているのか、脳から情報を受け取っているんです。けれど子どもは、どうやったら、どう動くかという経験が少ない。 だから、まずは経験するしかないんです。手足をバタバタ動かすのはその感覚を感じて、試しているからだと私は思います。 ――すごい! 一生懸命に自分の体の動かし方を試しているんですね! 榊原先生:体の取扱説明書なんて、ありませんからね(笑)。「手足の試し運転をしている」と表現する人もいますね。 ■指しゃぶり、こぶししゃぶりをするのはなぜ? ――先生、手足のバタバタと同じように不思議なのが指しゃぶりや、グーにした自分の手を口の中に入れようとする「こぶししゃぶり」といわれるものです。これはなぜするのでしょうか? 榊原先生:ひとつに、赤ちゃんは口まわりがいちばん発達していることが関係しています。1歳くらいまでは目にしたものを自分で口に持っていき、確かめようとします。 もうひとつは、人の体の中で「指先」や「舌」などが敏感な部分だからです。発達している口まわり、そして感覚のするどい舌で何かを確認しようとするわけですね。 何も持っていない状態で、赤ちゃんが確認できるものといったら、何だと思いますか? ――…自分の手、ですか? 榊原先生:そうです。何も与えなければ、自分の手しかありませんよね。足もありますが、体勢的に口に含むのは難しいでしょう。手を口に入れるのは、手しか口に入れるものがないからなんです。 ――…なるほど。 榊原先生:手を口に持っていくことで、口は手を感じますし、手は口を感じますよね。感覚のするどい手と口がお互いの感覚を楽しむことができる。赤ちゃんは口と手の感覚を楽しみながら、探索しているのだと思います。 こぶしごと口に入れてしまうのは、まだ手と指を別々に動かすのが難しいからです。赤ちゃんは最初、手をにぎった状態で生まれますし、パーだと大きくて口に入りませんよね。 たまたまグーにした状態のときに手が口の中に入り、それがこぶししゃぶりと呼ばれているのかもしれませんね。うちの孫は手を開いているときに口に入れて、指先が鼻の穴に入ってしまうこともありますよ。 ――そうなんですね(笑)。面白いお話をたくさんありがとうございました! 今回は、子どもの手足にまつわる不思議について、お話をうかがいました。赤ちゃんは必ずハイハイするものと思っていましたが、いきなり歩き出す子も一定数おり、必ずしも通る道ではないことを知りました。 また、赤ちゃんの不思議行動は、自分の体を知るための探索行動であることも興味深く感じました。そうと分かると、手足をバタバタしたり、こぶししゃぶりをしている我が子を見る目が変わりますよね。「あ、試しているな~」とママも楽しい気持ちになるでしょう。 次回も子どもの体の不思議についてお話をうかがいます。お楽しみに! 参考図書: 『大人が知らない子どもの体の不思議』 (講談社) 榊原洋一著 子どもと大人はどう違うのか。それは単に大きさだけの違いではありません。どうして夜泣きをするの? どうして寝相が悪いの? どうして落ち着きがないの? 子育て中に親が抱く「答えが見つかりにくい質問」にエビデンスの精神で解答することを試みました。子どもの心と体の不思議を理解する、手助けとなる一冊。
2019年04月12日子育て中もオシャレを楽しみたい! 高い洋服は買えないけれど、できれば質のいいものを選びたい。そんなおとめ心を満たしてくれるブランドといえば「ユニクロ」ではないでしょうか。 ユニクロアイテムを大人かわいくアレンジしているのが、人気ブロガーの Hana さん。今回はそんなHanaさんのブログから、あたたかな春の装いに重宝する軽めアウターをご紹介しましょう。 ■定番… なのに新鮮! オリーブカラーのトレンチコート この日、hanaさんが選んだのは「しっかりしたハリのある生地。シンプルで王道なデザイン」というオリーブカラーのトレンチコート! 今季からはおりやすいAラインシルエットに変化したユニクロのトレンチは「コスパ最高」との呼び声高めの春アウターです。クラシックデザインの襟が大人の品を感じさせながらも、ロールアップした袖からはストライプ柄がのぞく… という遊び心も取り入れられています。 「大きめを着るとガッチリ見えてしまうので、ワンサイズ小さいものを選んだらキレイに着られました」というHanaさん。ほかの購入者からも「普段より小さめがちょうど良い」という意見がたくさん寄せられているので、サイズ選びに迷ったときはワンサイズ下がおすすめです。ミントグリーンのニットをインナーに、ブルーのデニムと合わせて爽やかな春コーデとなっていました。 ■シワも「味わい」に! 風合いを楽しめるリネンブレンドコート 「オシャレな友人たちがみんな絶賛していたので、私も超期待していました」というリネンブレンドコートは、実際はおってみると「リネンの風合いがとてもよく出ていて、着るだけで一気にオシャレ感超UP」と大満足のHanaさん。 リネンはシワになりやすいものの「リネンシャツと比べると硬めの生地で味の出るシワ加減」とのことで、シワも魅力のひとつとなっているようです。「この風合いを生かすなら、なるべくシンプルに合わせたほうが良い」とのことで、ネイビーとベージュカラーですっきりと仕上げていました。 小物として合わせたのは春夏に大活躍するカゴバッグ!「お洋服は形や色も大事ですが、素材もすごく大切。その季節にあった素材の服や小物を選ぶと、自然とオシャレな感じになると思います」ということで、オシャレには季節感も重要であることが写真からも分かりますね。 ■ボリュームアイテムと相性良し! メンズのデニムジャケット デニムジャケットは数年前のメンズものだというHanaさん。「流行りなどあまり気にせず着られるアイテム。毎年この季節に活躍しています」とのことで、秋冬のダークなカラーから、薄いブルーカラーにチェンジすることで一気に春らしさも増しています。 オンラインで注文していたというギャザーロングスカートは「光沢があり、サラッとした軽い生地」だそう。「たっぷり入ったギャザーが女性らしく、柔らかなシルエットです」とのことで、歩くたびに裾がひらひら揺れる様子がかわいく見せてくれそうです。デニムジャケット+スカート+ボリュームスニーカーの組み合わせも、大人カジュアルコーデの参考にしたいところですね。 いかがだったでしょうか? 春らしい素材やカラーを使った軽め素材の春アウター。この1着をはおり、春の日差しの下、お出かけしにいきましょう! <Hanaさんプロフィール> 上下ユニクロのコーディネートを日々発信し、Ameba公式トップブロガーランキングでは常に上位の人気ブロガー。ブログでは、プチプラに見えないのに日常に取り入れやすく、参考になるコーディネートを提案。2人の男児を持つ。 UNIQLOコーディネート日記
2019年04月06日子どもを育てるお母さんの悩みは尽きません。さまざまな解決法を編み出してきたお母さんにも「これは困ったぞ…」という事態が必ずあるものですよね。 なかでもよく耳にするのが「子どもの食事」に関するもの。「野菜が入っていると、手をつけてくれない」「好きなものしか食べない」「食事の時間が嫌い」などなど、多くのお母さんが子どもの好き嫌い、食わず嫌いに悩んでいます。 大人と比べ、子どもは好き嫌いが多い気がしますが、何か理由があるのでしょうか? 小児科医でありお茶の水女子大学名誉教授・榊原先生に、「子どもの味覚」にまつわる悩み、疑問に答えてもらいました。 お話をうかがったのは… 医師・お茶の水女子大学名誉教授 榊原洋一先生 お茶の水女子大学人間発達教育研究センター教授。東京大学医学部卒業。専門は小児科学、小児神経学、発達神経学など。小児科医として発達障害児の治療にかかわる。著書は『大人が知らない子どもの体の不思議』(講談社)など多数。 ■食べ物の好き嫌い、子どもはどうして多い? ――先生。今回は子どもの味覚についていろいろ教えてください! 世のママたちは「子どもの好き嫌い」に悩んでいる人が多いと思います。私も子どもは好き嫌いが多い気がするのですが、どうしてなのでしょう? 榊原洋一先生(以下、榊原先生):そうですね…。これは子どもの好き嫌いが多いというよりも「大人がたくさんの味を好んでいるだけ」といえるでしょうね。 ――えっ…。 榊原先生:考えてみてほしいのですが、この世界には食べられるものが本当にたくさんありますよね。食べものであふれている、といってもいい。だから大人はいろいろな種類の味を子どもに与えようとします。でもそんなにたくさんの味を与える必要は全然ないんですね。 ――栄養バランスの整った食事を与えるためには、いろいろな食材を使って、品数も多くしたほうがいいと思っていたんですが…。そうではないんですか? 榊原先生:ある研究者が赤ちゃんの食の好みを調べたところ、刺激の少ない、味の薄いものを好むことが分かりました。 赤ちゃんは濃い味、苦い味、酸っぱい味などは、ペッとはき出すんです。これは「刺激のあるものは体に害がある」ということを無意識に感じとっているからなんです。 ――刺激のある味は体に良くないと、無意識に感じている? 榊原先生:そうです。だから食べようとしません。そして刺激の少ない薄い味と同様に、甘い味も好むんです。 母乳やミルクには甘みがありますよね。これをペッとはき出す赤ちゃんはいないと思います。これは甘いもの=栄養があるものと認識しているからです。生きていくために栄養のあるものを欲しているんですね。 刺激のある味をうけつけないこと、栄養のあるものを欲することは「生物的に自然な反応」なんです。 ■「好き嫌い」は生き物として当たり前!? ――自然な反応…ということは好き嫌いするのは「当たり前のこと」なんですか? 榊原先生:そうです。当たり前です。「好き嫌いがある」という言葉自体、私はあまり好きじゃない(笑)。大人が「うちの子は好き嫌いが多くて…」というのは、大人自身がいろいろな味が好きなだけなんですよ。 ――私たち大人がいろいろなものを食べているだけ…。では、なぜ大人になるといろいろな味が好きになるんでしょう? 榊原先生:大きくなってくると、刺激がある味でも体に害がないことが経験から分かってきますよね。また食べ慣れることで、平気になってくる。 それに味だけじゃなく、においや雰囲気などから「食べてみよう」というチャレンジ精神で食事を楽しめるようになる。文化の中で、味のバラエティを楽しめるようになってくるんです。 ――確かに私も生姜や大葉、辛いものなど大人になって食べられるようになったもの、好きになったものがたくさんあります…! 榊原先生:子どもに好き嫌いが多い、というのではなくて、そもそも食べられるレパートリーが少ないのは生物的に当たり前のこと。生き物として当たり前の反応、といえるでしょうね。 ■赤ちゃんはいつから味覚を感じている? ――素朴な質問ですが、赤ちゃんはいつから味覚を感じているのでしょうか? 榊原先生:お母さんのおなかの中にいるときから味覚を感じていますよ。 ――本当ですか…! おなかの赤ちゃんが味覚を感じていることは、どうやって分かるんでしょうか? 榊原先生:たまたま妊娠中のお母さんに、ある薬品を注射する必要がありました。体には無害な薬品です。 この物質は血管の中をめぐり、舌の中の血管を流れるときに苦みとして感じられます。だからお母さんは当然、苦みを感じますよね。 そしてこの物質は胎盤を通じて、おなかにいる赤ちゃんの舌の中の血管にも流れます。そのとき「苦そうな表情」をした赤ちゃんの様子がエコーで観察できたんです。 ――興味深いですね…! それで赤ちゃんは味覚を感じていることが分かったんですね…! 榊原先生:そうです。先ほどお話ししたように、赤ちゃんの好きな味は最初は刺激のないもの、薄味ですが、甘い味も好むようになります。 これはどうして分かるかというと、さまざまな味の液体をほ乳びんに入れ、乳首を吸う時間を比較してみたんです。その結果、甘い味を含む乳首を吸う時間が長かった。反対に苦い味、酸っぱい味は苦手であることも分かりました。 ――なるほど…。じゃあ、塩味はどうでしょう? 味覚の中には先生のおっしゃったように甘み、酸味、苦みなどがありますが、塩味もありますよね。塩味はどのように感じているのでしょうか。 榊原先生:おもしろいことに「好きでも嫌いでもない」ようなんです。 ――え、好きでも嫌いでもない…? 榊原先生:正確にいうと、塩味の薄い、濃いの微妙な違いは区別できず、どんな塩味でもニュートラル。つまり反応がないんです。 ――塩味を受け入れはする。でも、薄い・濃いなどの塩の割合について「好き・嫌い」とは感じていないということですか? 榊原先生:そうです。 ――味によって、違う感じ方をしている…。子どもの味覚っておもしろいですね! 今回は、子どもの好き嫌い、そして味覚にまつわる不思議について、お話をうかがいました。 子どもの好き嫌いは、ママの大きなお悩みの一つとしてあげられますが、実は好き嫌いは当たり前のこと、自然なことという先生の言葉に胸をなでおろしたママも多いのではないでしょうか。 嫌いなものを減らしてほしい、少しでもいろいろな食材を食べてほしい…。今まではそう思ってがんばっていましたが、お皿に盛りつけた瞬間に子どもから嫌な顔をされて、食事の時間が楽しめないときもありました。子どもにプレッシャーをかけていたことも…。 気にする必要はない、自然な反応ならそこまで気を張らなくてもいいんだ、との先生の言葉にホッとしました。 次回は「子どもの手足の不思議」についてお話をうかがいます。お楽しみに! 参考図書: 『大人が知らない子どもの体の不思議』 (講談社) 榊原洋一著 子どもと大人はどう違うのか。それは単に大きさだけの違いではありません。どうして夜泣きをするの? どうして寝相が悪いの? どうして落ち着きがないの? 子育て中に親が抱く「答えが見つかりにくい質問」にエビデンスの精神で解答することを試みました。子どもの心と体の不思議を理解する、手助けとなる一冊。
2019年04月05日子育て中もオシャレを楽しみたい! 高い洋服は買えないけれど、できれば質のいいものを選びたい。そんなおとめ心を満たしてくれるブランドといえば「ユニクロ」ではないでしょうか。 ユニクロアイテムを大人かわいくアレンジしているのが、人気ブロガーの Hana さん。今回はそんなHanaさんのブログからタイトスカートを使ったコーデをご紹介! まっすぐなラインがすらりとした印象に見せてくれるから、下半身をカバーしたい人にもおすすめです。 ■ストレッチ素材の動けるスカート「デニムジャージースカート」 ホワイトカラーでまとめた、この日のHanaさん。「チクチク感ゼロ」と話すのはユニクロの春アイテム、コットンカシミヤボクシーボートネックロングセーターです。こちらは「身体が泳ぐふんわりシルエット」とのことで、上半身のラインが気になる人も安心。 「スリットで自然なドレープがあり、上品なボートネック。実際に着てみると断然着痩せして見える優秀ニット」ということで、膨張色による着ぶくれの心配もなさそうです。 ボトムスはインディゴ染めしたデニムのようなカットソー素材のデニムジャージースカート。「動きやすくてシルエットもキレイ」というようにカットソーならではのストレッチがきいているので、動きの多くなりそうな日も快適! 「トップスとのバランスをとるため、ウエストを一回折って着ています」とのことで、全体のバランスを見てスカート丈の調整が必要なときもHanaさんのやり方をマネできますね。 ■清涼感とカジュアルの融合!「リネンコットンロングスカート」 ブラックにイエローカラーが映えるシックなコーデを披露してくれた、この日のHanaさん。ワッフルVネックカーディガンのボタンを留め、トップスとして着用しています。カーディガンをトップスとして着るときは 1、ボタンを留めてカーディガンを着る 2、襟を後ろに引っ張り、抜き襟する 3、いちばん上のボタンといちばん下のボタンを開ける 4、少しだけウエストインする 上記ポイントをおさえることでかっちりしすぎず、ほどよい抜け感のある雰囲気になるようです。 スカートはリネンの清涼感とコットンのナチュラル感を合わせ持つカジュアルスカート。発売前からこのスカートが気になっていたHanaさん。着てみると「想像以上に素敵でビックリ。実際に履いてみると良さが伝わるアイテムだと思います」と感激の様子。 光沢がおさえられ大人っぽさもあるので、オン・オフと着回しのきく春のヘビロテボトムスになるかもしれません。「タックがなく、ストンとしたシルエット。かなりスタイルアップしてくれます」とのことで、下半身のスッキリ見えにもおおいに役立ってくれそう! ■脚長効果、最大級!「デニムナロースカート」 「スニーカーとタイトスカートの組み合わせは、大人カジュアルな感じで好き」というHanaさんがこの日選んだのは、ワッフルクルーネックTとデニムナロースカート。こちらのスカート、なんでも脚長効果が抜群だそうで「試着室で凄い…! と思わず声が出たほど。なんで話題になっていないのだろうと不思議に思うくらいです」と絶賛しています。 「ハイウエストで着るほうが身体のバランスが良く見えるので、ウエストにゆとりが出るワンサイズ上を購入しました」とサイズ選びについても語っているHanaさん。試着は必須と考え、最も脚長効果を感じられるサイズを選びましょう。 タイトスカートとスニーカーのコーデは「難しい」「似合わない」「子どもっぽい」など苦手な人もいますよね。そんなときは「素足を見せないようタイツを履いたり、レギンスをとりいれると大人でもバランスがとれます」というHanaさんのアドバイスをとりいれてみるのも良いですね。 Iライン効果をしっかり感じられるタイトスカート。いつものコーデにとりいれて「ほっそり見え」を簡単に叶えていきましょう! <Hanaさんプロフィール> 上下ユニクロのコーディネートを日々発信し、Ameba公式トップブロガーランキングでは常に上位の人気ブロガー。ブログでは、プチプラに見えないのに日常にとりいれやすく、参考になるコーディネートを提案。2人の男児を持つ。 UNIQLOコーディネート日記
2019年03月23日子育て中もオシャレを楽しみたい! 高い洋服は買えないけれど、できれば質のいいものを選びたい。そんなおとめ心を満たしてくれるブランドといえば「ユニクロ」ではないでしょうか。 ユニクロアイテムを大人かわいくアレンジしているのが、人気ブロガーの Hana さん。今回はそんなHanaさんのブログから大人のかわいさを引き立てる、ペールトーンカラーでまとめたコーデをご紹介します。ペールトーンとは「淡い色」のこと。春らしさとかわいらしさの両方が楽しめる色となっています。 ■可憐でエレガント! 着映え効果ありのパープルスカート アウターは「店舗で見かけたら超ラッキーかも知れません」というUniqloUの定番デニムジャケット。「発売後直ぐに62BLUEが売り切れ、今朝見たらオンラインストアではこちらのジャケットのページがなくなっていました」とのことで、すでに入手困難となっている人気アイテムです。 トップスは「何を合わせようかなと悩んだとき、シンプルでボリュームが抑えられたセーターがすごく使えます」とリブハイネックセーターを合わせ、ボトムスにはフロントボタンデザインのサーキュラースカートを合わせています。 ボトムスのスカートは淡いパープルカラーが可憐な印象。動くたびにふわっと広がるサーキュラーシルエットと、ひざ下のミディアムレングスによりエレガントな雰囲気も出ていますね。「コットンなのでシワにはなりやすいですが、コーデがマンネリになったとき、パッと明るく着映えするスカートです」とおしゃれ気分を盛り上げたいときにぴったりなことを教えてくれていました。 ■着回し力に期待! 大人カジュアルなピンクブルゾン この日、Hanaさんがアウターに選んだのはオンライン限定だというスタンドカラーブルゾン。くすみのあるサクラのような色がやさしさとかわいらしさを感じさせてくれていますね。こちらは糸からこだわり、ウォッシュ加工を施すことで適度なカジュアル感を出しているそう。Hanaさんいわく、Sサイズでも十分ゆったりしているといいます。 「シャカっとした軽い素材で、ゆるっとしたシルエット。まだ寒い春先、パッと羽織るのに ちょうど良いカジュアル感です」とのことで寒くなったら羽織り、暑くなったらバッグの中にしまえる、調整力のあるアウターとして活躍してくれそうです! デニムとヒールを合わせることで、力みのない大人カジュアルなコーデに仕上げたHanaさん。「ホワイトのスカート合わせなどもかわいいと思います」「今日は少し濃いめのデニムですが、薄い色のデニムでも相性良さそう」とのことでパンツ、スカート、色合いの違うデニムなど、合わせるアイテムを選ばないところに万能感を感じさせてくれる春色ブルゾンになっています。 ■ウエストインしなくても美シルエットなグリーンニット 「このニット、本当に大好きで全色持っています」というトップスは、コットンカシミヤボクシーボートネックロングセーター。好きの理由について「ポイントはいくつかありますが、前だけウエストインしなくてもいい感じに見えるシルエットがいい! 前だけウエストインってなかなか難しいと私は思うので、何もせずともスタイル良く見えるこのニットはすごくありがたいです」とその魅力を語っています。 明るいミントグリーンがすてきなニットですが、なかには「ほかのアイテムとの色合わせが難しい」と感じる人もいるかもしれません。そんなときは「基本の白黒グレー、もしくはベージュやグレージュと合わせるとコーデがまとまります」とのこと。言葉通り、この日のHanaさんもグレージュと合わせていますね。 ボトムスのカラーデニムは昨年のもの。「今年は出ないのかな? グレーやカーキの細身のパンツをもっとつくって欲しいです」と美シルエットパンツに定評のあるユニクロへ、熱いメッセージを送っています。こなれて見えるデザインバッグとパンプスも、コーデに統一感をつくっていますね! ペールトーンカラーの淡い色味は雰囲気をやわらかく、適度な甘さをプラスしてくれます。春×女っぽさを感じさせたいなら、どんどん活用していきたいですね! <Hanaさんプロフィール> 上下ユニクロのコーディネートを日々発信し、Ameba公式トップブロガーランキングでは常に上位の人気ブロガー。ブログでは、プチプラに見えないのに日常にとりいれやすく、参考になるコーディネートを提案。2人の男児を持つ。 UNIQLOコーディネート日記
2019年03月09日子育て中もオシャレを楽しみたい! 高い洋服は買えないけれど、できれば質のいいものを選びたい。そんなおとめ心を満たしてくれるブランドといえば「ユニクロ」ではないでしょうか。 ユニクロアイテムを大人かわいくアレンジしているのが、人気ブロガーの Hana さん。今回はそんなHanaさんのブログからパンツ派におすすめのオフィスコーデをご紹介します。すらっと脚長に見えるパンツが豊富なユニクロ。ぜひ春から活用してみてくださいね。 ■こだわりのカーブライン! 売り切れ続出のコットンダブルフェイスパンツ この日はUniqloUの新作であるコットンダブルフェイスパンツをボトムスに選んだHanaさん。クリストフ・ルメール率いるデザイナーチームがパリから届けるコレクションのUniqloUは、販売と同時に売り切れるアイテムも多いですよね。絶妙なサイドのカーブラインが特徴なコットンダブルフェイスパンツも「じわじわと人気が出ていつのまにかブラックとブラウンはオンラインで品切れ」とのことで、見つけたらチェックしたい逸品です。 「コットンですがパリッとした硬さがある訳ではなく、ジャージー素材にハリを持たせたような感じ」とのことで履き心地も良さそう…!「神デニムと噂のハイライズワイドストレートジーンズと形は似ていますが、私は断然こちらが好み」と別シリーズのワイドパンツと比較した感想も寄せてくれています。 「私の場合、ワイドパンツにダボっとした大きめトップスを合わせるとパンツの太いところが協調されてドラム缶シルエットになってしまうので」という理由からトップスに選んだのは七分袖のコットンコクーンVネックセーター。着丈が短くバランスがとりやすいといいます。縫い目のない立体編みと、後ろ身頃のボリューム感が美しいですね。 ■不動の安定感! Iラインで痩せ見えのウルトラストレッチジーンズ 「ベーシックカラーコーデが続いていたので、今日は顔色が明るく見える赤ニットを着ました」というHanaさん。トップスはベーシックな形に定評のあるエクストラファインメリノシリーズから、ボクシーボートネックセーターを選んでいます。「ベーシックな形が多いメリノシリーズ。でも今日着たニットはトレンドシルエット」ということで、同シリーズでもアイテムによって「今年らしさ」を出せることが分かります。 「赤ニットは色合わせが難しいイメージがありますが、赤より薄い色を合わせるか、赤と色相が近い色を使うことでまとまる気がします」とのことで、この日のHanaさんは前者の「赤ニット以外を薄めの色でまとめる」コーデに落ち着いたようです。 薄めブルーのジーンズは世界一のストレッチデニムと評される、ISKO社のデニムを使用したもの。伸張率40%、回復率80%を誇るウルトラストレッチデニムです。カジュアルに傾きがちなジーンズも派手カラーを落ち着かせたり、全体をなじませたりするのに役立ってくれるようですね。かっちりとしたバッグ、フェミニンなパンプスなど小物をベージュカラーでまとめれば、オフィスにも対応可能なコーデが完成するようです。 ■清潔感たっぷり! こなれ感をプラスするオフホワイトパンツ この日はブラウンのセーターにオフホワイトパンツを組み合わせたHanaさん。ブラウン×ホワイトは清潔感がありながら、大人の落ち着きを感じさせる上品配色です。「1枚で着ても雰囲気が出る」というセーターはコクーンシルエット。ボリュームはありつつ、袖口にかけてすっきりとした華奢なシルエットなので、上半身のコンプレックスも気負わず自然にカバーしてくれそうです。 ボトムスはユニクロ新作のベイカーパンツ。「ホワイトの履きやすいパンツになかなか出会えないので、個人的にとても気に入っています」とHanaさんも喜びの声を寄せています。スラブ素材のナチュラルな風合いが特徴的ですが、テーパードシルエットのおかげでオフィス仕様にも着回しできるのが分かりますね。 Hanaさんが着用しているのは「丈長めタイプ」で、裾上げはしていないそう。身長161cmのHanaさんコーデを参考に丈感を調節したいところです。 かなりのハイウエストで脚長効果は抜群! けれどウエストは緩めとのことなので、普段のサイズとワンサイズ下を試着して好みのシルエットを選びましょう。バッグと靴は大人っぽくまとめたいときに頼りになるグレージュをチョイスしたHanaさん。こなれ感のあるオシャレなオフィスコーデになっていますね。 もともとパンツコーデが好きな人も、オフィスはスカートコーデが基本な人も、脚長シルエットが好評なユニクロアイテムなら、シルエットの変化や着心地の快適さなど新たな発見が生まれます。オンの日も気に入ったアイテムを着て、積極的におしゃれを楽しんでいきましょう! <Hanaさんプロフィール> 上下ユニクロのコーディネートを日々発信し、Ameba公式トップブロガーランキングでは常に上位の人気ブロガー。ブログでは、プチプラに見えないのに日常にとりいれやすく、参考になるコーディネートを提案。2人の男児を持つ。 UNIQLOコーディネート日記
2019年02月23日子育て中もオシャレを楽しみたい! 高い洋服は買えないけれど、できれば質のいいものを選びたい。そんなおとめ心を満たしてくれるブランドといえば「ユニクロ」ではないでしょうか。 ユニクロアイテムを大人かわいくアレンジしているのが、人気ブロガーの Hana さん。今回はそんなHanaさんのブログから、重くなりがちな冬コーデをかろやかに見せる、揺れスカートをとりいれた着こなしををご紹介しましょう。 ■異素材合わせで見違える! ハイウエストシフォンプリーツスカート この日のトップスはメンズのプレミアムラムタートルネックセーター。やわらかく、あたたかな肌触りへと進化したこちらのセーターは、トレンドのざっくりゆったりシルエットが魅力のアイテム。 「特にこの54GREENの色は暗くなりすぎず、深みがあって好きです。ほかにもベージュやオレンジなどがかわいい!」とHanaさんも絶賛している1枚はオンラインでは売り切れとなっているようなので、店舗で見つけたら即買いがおすすめです。 1日中、作業の予定があったというこの日、長時間座っていても締め付け感のないウエストゴムのスカートをボトムスに選んだHanaさん。 「ユニクロの数年前のアイテム。このスカートの色とふんわり感が好き。ぜひぜひ再販して欲しいです」というようにブログに何度も登場しているお気に入りスカートのよう。歩くとふんわりとプリーツがゆれ、大人の可憐さとやわらかさを感じさせてくれます。 冬場は静電気によるスカートの「まとわりつき」が気になりますが、Hanaさんいわく「スカートもタイツも柔軟剤を使うと少しおさえられる」とのこと。スカートをはく前に裏地の表裏両面に静電気防止スプレーをかけると、より効果を感じられるそうです。 外出先で気になったときは「ハンドクリームを塗った手でタイツを何度かなでると良い」と静電気が起こりにくくなる裏技も教えてくれていました。 ■オールシーズン着まわせる! サーキュラースカート 打ち合わせがあったというこの日は「ラフになりすぎないよう、華やかでかわいいフロントボタンサーキュラースカートをはきました」というHanaさん。言葉通り、ふわっと広がるシルエットが美しく、ほど良いボリューム感があるのでコーデを華やかに見せてくれています。 こちらのスカートは、シルエットをきれいに見せるためにストレッチ性とハリのある生地を採用しているとのこと。公式サイトのレビューでも「今期は丈が長くなり、とってもかわいくて購入しました」「生地は薄過ぎず厚過ぎず、オールシーズン活躍しそう!」と好評のようです。 トップスのライトブルーとボトムスのネイビー。寒色でまとめたコーデは「リブタートルとフレアスカートの組み合わせは少し甘めな雰囲気になりますが、寒色でそろえることで甘さがおさえられると思います」とのこと。甘めアイテムはどうしても苦手… という人も寒色をベースに選ぶことで落ち着きのある印象に。また、バッグを本革素材にすることでより大人っぽくまとめることができるようですね。 ■ほどよい透け感でかろやかに! シフォンギャザーワンピース すっきりしたネックライン、ひざが隠れる丈、上品な小花柄と3拍子そろったシフォンギャザープリントワンピースの着こなしを披露してくれた、この日のHanaさん。春らしいグリーンカラーがとてもかわいいですね。 こちらのワンピースは「透け感がステキ。小花柄なのでアラサー、アラフォーでも問題なし」「袖口がゴム仕様なので、家事するときに便利」「ギャザーの感じやフレア具合がとても良い」とレビューでも高評価を得ています。 「ワンピースはウエストを絞って着ることもできますが、ウエストを絞らないとティアードワンピースのようになり、これはこれでかわいいです」とのことで、2wayの着こなしもできるそう。まだまだ寒い日もHanaさんのようにタートルニットを合わせることで着回しも簡単! 「あたたかいし、黒が入ることで全体が引き締まって見えます」とのことで、重ね着するアイテムとの組み合わせも楽しめそうですね。細めのストラップがかわいい白のミニバッグも、コーデの重さをやわらげてくれていました。 ダークカラーでまとめがちな冬コーデ。そんなときは「ふわゆれボトムス」をとりいれてみましょう。コートの下からのぞく、ふわりとしたシルエットはコーデを軽くしてくれるだけでなく、歩き姿まで可憐に見せてくれるかもしれませんね。 <Hanaさんプロフィール> 上下ユニクロのコーディネートを日々発信し、Ameba公式トップブロガーランキングでは常に上位の人気ブロガー。ブログでは、プチプラに見えないのに日常にとりいれやすく、参考になるコーディネートを提案。2人の男児を持つ。 UNIQLOコーディネート日記
2019年02月09日子育て中は「子どもの体って不思議だなあ」と思うこと、たくさんありますよね。 例えば、世のママたちの多くが口をそろえていうのが「子どもの寝相の悪さ」についてです。枕に頭をのせて寝たはずなのに、朝には足が枕の上に…。毎日のことなので、寝相の悪さについては当たり前のことになっているかもしれませんね。 それから、赤ちゃんがウトウトして眠りにつく前、急に手足がポカポカしてくるように感じますよね。子どもの手足があたたかくなってきたら、「そろそろ寝るかな…」と予想がつくことも。 また、大人と比べて大量にかく寝汗なども、子ども特有の不思議な現象です。 子どもはどうして寝相が悪いのか、どうして眠りにつく前に手足があたたかくなるのか、どうして寝汗が多いのか? 小児科医でありお茶の水女子大学名誉教授・榊原洋一先生に「子どもの睡眠」にまつわる不思議をいろいろと教えてもらいました。 お話をうかがったのは… 医師・お茶の水女子大学名誉教授 榊原洋一先生 お茶の水女子大学人間発達教育研究センター教授。東京大学医学部卒業。専門は小児科学、小児神経学、発達神経学など。小児科医として発達障害児の治療にかかわる。著書は『大人が知らない子どもの体の不思議』(講談社)など多数。 ■子どもの寝相はどうして悪い? ――どのお母さんも口にすることだと思うのですが、子どもって本当に寝相が悪い! 夜眠ったときと朝起きたときの姿勢がまったく違います。この寝相の悪さ、何か理由があるんでしょうか? 榊原洋一先生(以下、榊原先生):子どもの寝相が悪いのは「睡眠の質」が大人と違うからなんですね。 ――質ですか…? 榊原先生:人間には「睡眠パターン」というものがあります。このパターンは年齢とともに変わっていきます。特に睡眠時間と睡眠リズムに大きな変化が起こるんです。 まず大人になると、乳児のときと比べ睡眠時間が短くなりますよね。それから睡眠中に見られる「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の割合も変わります。どう変わるかというと、成長していくにつれてレム睡眠の割合がどんどん少なくなっていくんです。 ――先生! レム睡眠とノンレム睡眠とは何でしょう? 榊原先生:レム睡眠とノンレム睡眠はどちらも睡眠状態のことを指しています。ただし、レム睡眠中の脳波は起きているときとよく似ています。眼球がきょろきょろと左右に速く動くこともあるし、体もよく動きます。 睡眠中の様子を脳波とビデオカメラで同時に記録すると、レム睡眠のときに寝がえりや手足を動かす様子が多く見られるんです。 ――よく動くのはレム睡眠中だからなんですね。 榊原先生:そうです。一方、ノンレム睡眠は深い眠りなので、こうした動きがほとんど見られません。子どものころはレム睡眠の割合が多いので、寝ている間にたくさん体が動くんですね。 ――覚醒状態と似たレム睡眠の割合が多いから、自然と寝相が悪くなるんですね…。ちなみによく動く時間帯などはあるのでしょうか? 榊原先生:レム睡眠は明け方、目が覚める前に多く出る睡眠パターンです。だから夜中は寝相が良かったけれど、起きる時間近くになったら急に寝相が悪くなっていた…なんてことがあるかもしれませんね。 ■寝る前、子どもの手足が急にあたたかくなるのはなぜ? ――赤ちゃんを抱っこしていて「あれ、なんだかポカポカしてきたな」と思ったらすやすや眠っていた…ということがよくあったのですが、手足があたたかくなることと眠ることに何か関係はあるのでしょうか? 榊原先生:実際に手足の先の皮膚温度をはかってみると、子どもは眠くなると温度が1.5度くらい上昇することが分かっているんですね。 でも、脇の下の体温をはかっても変化がない。このことから、子どもの手足があたたかくなることには、体の中の血液の流れが関係していると考えられます。 ――血液ですか…? 榊原先生:普通、熱が発生するのは筋肉や臓器なんです。でも、手足の先には大きな筋肉も臓器もありませんよね。 では、なぜ皮膚温度が上がるのか。 温度を上昇させる方法としてほかに考えられるのは、血液です。血液は熱を運ぶことができます。子どもの手足の先があたたかくなったのは、体の中心部からたくさんの血液が流れてきたから、と考えることができます。 ――血液が手足のポカポカを生んでいるんですね…! でも、子どもの血管は細そうなイメージがあります。たくさんの血液を手足の先に運ぶことってできるんでしょうか? 榊原先生:血液量が増えるのは、細い血管が広がるからなんです。血管が広がるのは交感神経と、副交感神経といった自律神経が関係しています。 ――交感神経と副交感神経? 榊原先生:交感神経は獲物を追う、敵から逃げるといったときに優位になるもので、皮膚の血管を収縮させます。血管を細くすることで、万が一傷を負うことになっても少ない出血ですむんですね。 ――生き抜くための反応ですね…! 榊原先生:反対に副交感神経は休息しているときに優位になるもので、血管は広がります。そのため、熱を持ったたくさんの血液が手足の先にまで運ばれて、体がポカポカしてくるというわけです。 眠る前に子どもの手足があたたかくなるのは「休息モード」に入っているからなのです。お母さんに抱っこされて、安心した状態になることで、より眠りやすくなったからでしょうね。 ――なるほど。赤ちゃんの手足が急にあたたかくなってくるのはリラックス状態に入った、ということなんですね。 ■朝起きると寝汗でびっしょり…子どもが汗かきなのはどうして? ――寝ている子どもでびっくりするのが、大人と比べて寝汗がすごい…! 子どもはどうしてあんなに汗をかきやすいのでしょうか? 榊原先生:1日に必要な水分量で比較すると、子どもは大人の倍量が必要になります。子どもの体は大人と比べ、水分の割合がすごく多いんです。 ――大人の倍量も必要なんですね…! 榊原先生:その理由として、腎臓の機能によることと、失われる水分量が多いことがあげられます。 子どもは腎臓の機能がまだ未熟で、尿としてたくさんの水分を排出します。それから新陳代謝も活発なので、汗や呼吸によって、どんどん体の外に水分が出てしまうんですね。 失われる水分量は大人の1、5~3倍近くになるといわれています。 ――そんなに…! 子どもはそもそも水分を失いやすいものなんですね。 榊原先生:そうですね。それと、単純に大人は汗をかくとハンカチで拭きますよね。でも、子どもは拭きません。よだれが多いのと同じで、出てくるものに構わない…(笑)。 子どもは大人のように汗を拭いたりしないから、いっそう汗が目立って見えていることもあると思います。 今回は、子どもの睡眠にまつわる不思議について、お話をうかがいました。子どもの寝相が悪いのは、子どもと大人で睡眠の質が違うからということが分かり、長年の謎がようやく解けました(笑)。 また、赤ちゃんの手足があたたかくなるのは、交感神経・副交感神経が状況に応じて優位になることで、体の中でさまざまな反応が起こっているから。 「人の体はなんて複雑でおもしろい仕組みなんだろう」と感心するインタビューとなりました。引き続き、榊原先生に「子どもの体の不思議」について、お話をうかがっていきます。 参考図書: 『大人が知らない子どもの体の不思議』 (講談社) 榊原洋一著 子どもと大人はどう違うのか。それは単に大きさだけの違いではありません。どうして夜泣きをするの? どうして寝相が悪いの? どうして落ち着きがないの? 子育て中に親が抱く「答えが見つかりにくい質問」にエビデンスの精神で解答することを試みました。子どもの心と体の不思議を理解する、手助けとなる一冊。
2019年02月06日子育て中は「子どもの体って不思議だなあ」と思うことが、たくさんありますよね。 例えば「大人に比べ、体は小さいのに頭が大きい」と思ったことはありませんか? 子どもの頭はその小さな体に不釣り合いなくらい大きいですよね。 また、久しぶりに会った友人から「赤ちゃんの顔つきが、生まれてすぐの時とは変わったね!」と言われ、そういえば…気づくこともあるでしょう。 子どもの頭はどうして大きいのか? 顔つきが変わるとは一体どういうことなのか? 小児科医でありお茶の水女子大学名誉教授・榊原洋一先生に「子どもの顔・頭」にまつわる不思議をいろいろと教えてもらいました。 お話をうかがったのは… 医師・お茶の水女子大学名誉教授 榊原洋一先生 お茶の水女子大学人間発達教育研究センター教授。東京大学医学部卒業。専門は小児科学、小児神経学、発達神経学など。小児科医として発達障害児の治療にかかわる。著書は『大人が知らない子どもの体の不思議』(講談社)など多数。 ■子どもの頭はなぜ大きい? ――前から気になっていたのですが、大人に比べると赤ちゃんの頭ってすごく大きいですよね。体のサイズからすると、もっと小さくても良いような気がするのですが、何か理由があるのでしょうか? 榊原洋一先生(以下、榊原先生):子どもの頭が大きいのは、脳の大きさが体に対して大きいということがあげられます。なぜ体に対して、脳が大きいのか。これには、人の体の中で脳がどう働いているのか、そのシステムに関係があるんですね。 ――システム? 榊原先生:そうです。人の体は働きによって大きく8つのシステムに分けることができます。例えば、心臓や肺は「呼吸循環器系」、胃や腸や肝臓は「消化器系」、骨髄や赤血球なんかは「血液系」、リンパ節や胸腺は「免疫系」、骨格筋や骨は「骨格系」などと呼ばれていますね。 ――「~系」というのが、システムのことなんですね。聞いたことがあるものもあります。 榊原先生:こうしたシステムのうち、脳に関係するものが「神経系」です。 ――頭の大きさと関係してくるのが神経系? 榊原先生:はい。システムの中でも神経系は、もっとも負荷のかかる部分といわれています。どのシステムも人が生きるために不可欠なんですが、神経系はほかのシステムにはない仕事をこなす役割があるんです。 ■赤ちゃんの頭の大きさと「神経系」の関係とは? ――ほかにはない仕事…? 榊原先生:はい。システムの中には急いで完成させる必要がなく、人間の成長に合わせて、長い時間をかけて形作られていくものもあります。 でも、神経系は違うんですね。神経系はお母さんのおなかの中にいるときから、生命のリズムを維持する働きや、手足・胴体を動かす働きをしているんです。 ――お母さんのおなかにいるときから、神経系は働き始めている? 榊原先生:そうです。でも、おなかの中にいる間は、それほど働かせる必要はないんです。それがいったん子宮の外に出ると、環境が激変します。 ――居心地のいいお母さんのおなかから、急に外に出てくるわけですもんね…。赤ちゃんにしてみれば「なんだ、ここは!」ってびっくりすると思います(笑)。 榊原先生:そうです。赤ちゃんは生まれてすぐ、まぶしい光、さまざまな音、体に感じる重力といったものにいきなり対応しなければなりません。それに成長するにつれて、立って歩いたり、指先を細かく動かしたり、言葉の使い方なども知っていかなければなりませんよね。 実はこれらは基本的に、すべて神経系の受け持ちなんです。だから神経系は生まれたその瞬間から、いっそう活動を活発化させていくんです。 ――なるほど。体が小さいうちに神経系の働きがものすごく活発になるから、最初から脳、つまり頭が大きくなっているということでしょうか? 榊原先生:そうです。これには脳の発達スピードも関係しています。脳を中心とした中枢神経は、成長や発達にともなって、フル回転で機能を発揮しなければなりません。そのため赤ちゃんの脳の中では、機能を充実させるための「突貫工事」が急ピッチで進められているんです。 ――短時間で一気に発達しようとするんですね。 榊原先生:乳児から幼児期前半は、人生の中で脳の発達がもっとも著しい時期といわれています。神経系の発達はほかのシステムに比べ、とても早い時期に行われるんです。 だから、小さな子どもの頭が大きく見えるのは「脳が大きい」から。そして脳が大きくなるのは「神経系を急いで作り上げなければならないから」といえるでしょうね。 ■「子どもの“顔つき”が変わった」どうして? ――子どもの顔を見ていると、小さいころとは顔つきが変わったように感じることがあります。赤ちゃんのころは男女差があまりないように感じるのですが、顔つきの変化はどうして起こるのでしょうか? 榊原先生:顔は成長するにつれて変化していきます。要因はいろいろですが、頭蓋骨とその中にある脳は、4歳くらいまでに急激に大きくなるので、顔の形が大きく変わる時期でもあるんです。だからこの年齢で「顔つきが変わった」と感じるお母さんもいるかもしれません。 ――顔の大きさや形って、印象に影響するものなんですね。 榊原先生:影響すると思います。一般的には目や口、鼻の配置などが大きく変わると、顔の印象も大きく影響を受けると思うでしょう。それもありますが、実は皮下脂肪や顔の表情をつくる表情筋の発達なども、印象を大きく変えるんですよ。 ――顔の皮下脂肪や、表情をつくる筋肉も、顔を印象づける要因になっている…? 榊原先生:子どもの顔を見ると、皮下脂肪が多くてふっくらと丸顔であることが多いですよね。これは人に限ったことではなくて、動物全般に当てはまることなんです。ふっくらと丸顔であることで、かわいい印象を周りに与えているんです。 ――確かに、ふくふくとした真ん丸のほっぺを見ていると「かわいいな~」と思いますし、抱きしめたくなります(笑)。 榊原先生:大人になると皮下脂肪が薄くなり、重力の影響もあって、顔はどんどん細長くなっていくんです。丸顔から、細長い顔に変わっていく。 だから、印象が変わったように見えるんですね。それから、日常的にどんな表情をしていることが多いか、表情筋をどう使っているかということも、顔つきの印象変化に関わってくると思います。 ――なるほど。顔のパーツ、大きさ、脂肪、表情筋のつき方…。顔つきを変える要因はひとつじゃないということですね。 榊原先生:そうです。いずれにせよ、顔つきは「急に変わる」ということはありません。顔の印象は年齢とともに少しずつ変化していくものなんですね。 今回は、体の中のシステムなどちょっと難しいお話もありましたが、赤ちゃんの頭が大きい理由について知ることができました。神経系はお母さんのおなかの中にいるときから少しずつ働き、この世界に誕生してすぐにフルスピードで発達し始めているんですね。 先生のお話をうかがったことで、赤ちゃんは生まれた瞬間から「生きることに一生懸命」と感じ、がんばれ! がんばれ! と応援したい気持ちが芽生えました。小さな体の中ではさまざまな変化が起こり、日々新しい何かが生まれているんですね。 次回は、「子どもの寝相はどうして悪い?」「寝るときに手足が温かくなるのはなぜ?」など、子どもの睡眠にまつわる疑問についてお話をうかがいます。お楽しみに…! 参考図書: 『大人が知らない子どもの体の不思議』 (講談社) 榊原洋一著 子どもと大人はどう違うのか。それは単に大きさだけの違いではありません。どうして夜泣きをするの? どうして寝相が悪いの? どうして落ち着きがないの? 子育て中に親が抱く「答えが見つかりにくい質問」にエビデンスの精神で解答することを試みました。子どもの心と体の不思議を理解する、手助けとなる一冊。
2019年01月31日子育て中もオシャレを楽しみたい! 高い洋服は買えないけれど、できれば質のいいものを選びたい。そんなおとめ心を満たしてくれるブランドといえば「ユニクロ」ではないでしょうか。 ユニクロアイテムを大人かわいくアレンジしているのが、人気ブロガーの Hana さん。今回はそんなHanaさんのブログから、一足早く春を感じさせるコーデをご紹介しましょう。 ■甘辛コーデのお手本! ピンクのハイウエストシフォンプリーツスカート この日はお仕事半分、プライベート半分の1日だったというHanaさん。ニットとプリーツスカートに、レザージャケットをはおったコーデを披露してくれています。部分的に中綿を入れることで立体感をプラスしたというジャケットは、コンパクトながらとっても動きやすく、着心地が良い! とレビューでも高評価を得ているアイテムです。 ボトムスは昨年のものだというハイウエストシフォンプリーツスカート。ニュアンスを感じさせる少しくすんだピンクは「派出な色はちょっと…」という人でも気負いなく着こなせそう。「撮影に使うため久しぶりに出したので穿いてみたのですが、友人にユニクロに見えないと褒めてもらえました」と周囲からの評判も上々のようです。 「甘めの色ですが、まっすぐで細かいプリーツが使いやすい! ユニクロからまたこういうスカートを出して欲しいです」と再販希望を願うほどお気に入りの様子なHanaさん。辛口なジャケットに合わせることで、スカートの甘さも存分に引き出されていますね。 ■大人上品に色で遊ぶ! グリーンのリブタートルネック ダークカラーの中で淡いグリーンカラーが映える、この日のHanaさん。春を感じさせてくれているのは、上質ウールを使用したエクストラファインメリノリブタートルネックセーターです。「ユニクロのリブタートルは生地が滑らかで、光沢感があります。チクチクもなく、1990円というお手頃な値段」ということで、ピンクやライトブルーなどの色違いもそろえたくなってしまいますね。 「コーデにメリハリをつけるために、その他はダークカラーでまとめました」というHanaさん。ターコイズブルーのストールはニットと同色系なので、上半身がまとまって見えます。ボトムスのボアスウェットスカートは裏地がもこもこのボアフリースになっているので、ひざ下までしっかりあたためることができるよう。レギンスやタイツとレイヤードすることで、寒い1日もしっかり防寒対策できますね。 ■エレガントな装いが簡単に! パープルのサーキュラースカート ユニクロの新作だというフロントボタンサーキュラースカートを主役にしたこの日のコーデは「春カラーの明るいパープルのスカート。明るい色ですが派手な感じがないので、大人でも履きやすいと思います」とあるように「上品さは失わずに華やかさを求めたい」というときのお手本になりそうです。 「ゆるっとしたニットとスカートの合わせもトレンドシルエットで可愛いですが、ぴったりしたタートルネックとふわっとしたスカートは鉄板の組み合わせだと思います」とのことで、ぴったりトップス&ふわっとボトムスは流行に左右されないシルエットとして覚えておきたいところ。女らしさを感じさせる形のきれいな小物を合わせることで、エレガントな雰囲気があるのもマネしたくなりますね。 3つのコーデに共通しているのは、いずれもダークカラーのアクセントに春色カラーを投入していることです。春が待ち遠しいなら、いち早くファッションから楽しんでみましょう! <Hanaさんプロフィール 上下ユニクロのコーディネートを日々発信し、Ameba公式トップブロガーランキングでは常に上位の人気ブロガー。ブログでは、プチプラに見えないのに日常にとりいれやすく、参考になるコーディネートを提案。2人の男児を持つ。 UNIQLOコーディネート日記
2019年01月26日子どものお世話をしていると「子どもの体って不思議だなあ」と思うこと、たくさんありますよね。 例えば、赤ちゃんの目。顔をのぞきこむと、こちらをジッと見つめているような気がしてきます。そんなときに思うのが「赤ちゃんはモノがどのくらい見えているんだろう?」という疑問ではないでしょうか。 赤ちゃんの視力はどのくらいあるのか、また言葉を話せない赤ちゃんの視力をどうやってはかるのか。そうした子どもの体にまつわる疑問に回答してくださるのが、小児科医でありお茶の水女子大学名誉教授・榊原洋一先生です。 今回は、榊原先生に「子どもの目」にまつわる不思議を教えてもらいました。 お話をうかがったのは… 医師・お茶の水女子大学名誉教授 榊原洋一先生 お茶の水女子大学人間発達教育研究センター教授。東京大学医学部卒業。専門は小児科学、小児神経学、発達神経学など。小児科医として発達障害児の治療にかかわる。著書は『大人が知らない子どもの体の不思議』(講談社)など多数。 ■赤ちゃんの視力はどのくらい? ――榊原先生、本日はどうぞよろしくお願いいたします。早速ですが、生まれたばかりの赤ちゃんの「目」に関する疑問があります。ママなら誰しも思ったことがあると思うのですが、顔を近づけると、ジッと見つめているようなときもあるし、見ているのか、見ていないのか分からないときもあって…。赤ちゃんはどのくらいモノが見えているのでしょうか? 榊原洋一先生(以下、榊原先生):生まれたばかりの赤ちゃんは人の顔やおもちゃが目の前にきても追わない、焦点があっているように見えないので「目が見えない」と信じられていたんですね。 でも、近年の行動観察などによって、目の前から大体数10cm程度のものは「ぼんやりと見えている」ことが分かってきました。 ――自分に近い距離にあるものは、ぼんやり見えているんですね…。 榊原先生:そうです。生まれてすぐのころは近視に近い感じなのですが、生後5~6カ月を過ぎると、ぼやっとした輪郭のようなものが見えてくるようです。 ――生後5~6カ月くらいで輪郭のようなものが見えるようになるんですね。視力であらわすと、大体どのくらいになりますか? 榊原先生:出生時の視力は0.02~0.03といわれています。それが1歳ごろになると、0.2~0.4くらいになる。そして3歳ごろには1.0以上になると考えられています。もちろん輪郭だけではなく、赤ちゃんは色も見えていますよ。 ■赤ちゃんの視力、どうやって調べるの? ――3歳くらいで1.0くらいの視力になるんですね…! ちょっと疑問なんですが、赤ちゃんの視力ってどうやってはかっているんでしょう? 私たちが視力をはかるときは、アルファベッドの「C」がいろんな方向を向いた表を使って、Cにすき間が開いている部分を「右」「斜め左」などと伝えて視力を検査しますよね。でも赤ちゃんは言葉が話せません。一体どのような方法で調べられているのでしょうか? 榊原先生:視力は「赤ちゃんならではの性質」を利用して測定されています。 ――赤ちゃんならではの性質…? 榊原先生:そうです。赤ちゃんは何も書いていない紙より、縞模様が書いてある紙のほうをよく見つめる、という性質があるんですね。この性質を用いた視力の調べ方を紹介しましょう。 まず赤ちゃんに2枚の紙を見せます。片方は灰色の紙、もう片方は縞模様が描かれた紙です(いずれも明度は同程度)。当然、赤ちゃんは縞模様の紙を長く見つめますよね。 ――…はい。 榊原先生:そこで見せる縞模様の幅を段階的に、だんだん狭くしていくんです。各段階で縞模様の紙を見つめている時間も、それぞれ記録します。そして、灰色の紙を見つめる時間と比較してみるのです。 ――なるほど! その差を見ることで、視力をはかるということですね。 榊原先生:そうです。当然最初は縞模様を見つめる時間のほうが長いですよね。でも縞模様の幅を狭くしていくうちに、見つめる時間が短くなってくる。大人も縞模様がどんどん細かくなっていくと、模様がだんだん見えなくなって、ただの灰色の紙のように見えてきますよね。 赤ちゃんも同じで、縞模様を模様として判別しなくなってくる。縞模様を見つめる時間と灰色の紙を見つめる時間が同じになったときが、赤ちゃんの「視力の限界」を示すことになるのです。 ――考えた人、すごいです…! 榊原先生:そうして調べたことで「新生児の視力は0.02~0.03くらい」というような具体的な数値が分かるようになったんですね。 ――「赤ちゃんは無地より縞模様をよく見る」という性質があるなんて、おもしろいですね…! 榊原先生:縞模様もそうですが、赤ちゃんは人の顔を一生懸命見る特性があるのも分かっているんですね。 縞模様と顔を見せると、顔のほうをよく見るんです。だからお母さん、お父さんのなかには「こっちをよく見るな~」と感じる人がいるかもしれませんが、顔や目元、口元をよく見るというのは本当。実験結果でもそうした特性があることは分かっていますね。 ――赤ちゃんは人の顔をよく見るなと思っていましたが、それも赤ちゃんならではの特性だったんですね! ■赤ちゃんの白目「青く見えるのはどうして?」 ――先生、目に関することでほかにお聞きしたいのが「子どもの白目が青く見える」ことです。何か理由があるのでしょうか? 榊原先生:ではまず、目の仕組みについて少し説明しましょう。白目は結膜という透明な膜でおおわれています。そして、結膜の下にはさらに強膜という膜がある。さらにその下には脈絡膜というのがあって、細い血管が網の目状に走っています。 ――白目の部分って、いろいろな膜が何層も重なっているんですね。 榊原先生:そうですね。乳児の白目の強膜には、ある特徴があります。それは「大人と比べて厚さがとても薄い」ということです。だから強膜の下の脈絡膜を流れる血管の色が透けて見えるんです。これは静脈ですね。だから、白目の部分が青く見えるんです。 ――なるほど! 青く見えているのは、血管の色が透けていたからなんですね。でも大人になっても白目が青い人ってあまりいない気がします。子どもならではの現象なんでしょうか? 榊原先生:大人になると、白目はやや黄色くなってきます。これは年齢とともに、肌のシミと同じ物質が沈着していくからです。 ――シ、シミ…! 目にも沈着するんですね(焦)。 榊原先生:はい。それで、加齢と共に白目はやや黄色味がかってくるんですが、子どもの場合はまだ沈着がないので、大人に比べると青っぽく見えるようですね。 小児科医である榊原先生のもとには、子育ての悩みや行動に関する相談がたくさん持ち込まれるそうです。それは、子育て経験の豊富な人がまわりにいなかったり、子育てや子どもの病気などを気軽に聞くことができなかったりする環境にある家庭が多くなっているからかもしれません。 榊原先生は、そうした現状を踏まえ、子育て中の親が抱くであろう子どもの体と心に関する「答えが見つかりにくい質問」に真摯に向き合っています。 今回は、子どもの「目」にまつわる疑問についてうかがいました。赤ちゃんならではの性質を知ることは新鮮であり、ちょっとした疑問も答えが分かることで「そういうことだったのか」と子どものことを理解できたような気がします。 次回は、「子どもの頭はなぜ大きい?」「顔つきが変わるってどういうこと?」など、子どもの顔や頭に関する疑問について、榊原先生にお話をうかがいます。お楽しみに…! 参考図書: 『大人が知らない子どもの体の不思議』 (講談社) 榊原洋一著 子どもと大人はどう違うのか。それは単に大きさだけの違いではありません。どうして夜泣きをするの? どうして寝相が悪いの? どうして落ち着きがないの? 子育て中に親が抱く「答えが見つかりにくい質問」にエビデンスの精神で解答することを試みました。子どもの心と体の不思議を理解する、手助けとなる一冊。
2019年01月26日厳しい寒さが少しずつやわらいでくると、春が近づいているのを感じます。子どもが卒園、入園、入学をむかえるママの中には感慨深い気持ちになってくる人もいるでしょう。 記念すべきハレの舞台は子どもにすてきな式服を着せてあげたいものですよね。節目となる1日をかっこ良く、かわいいコーディネイトで過ごせたら親子にとっても良い思い出となるはずです。 でも、フォーマル服は普段あまり着せる機会がない人も多いですよね。これから準備するにしても一体どんな基準で選べば良いのか、頭を抱えてしまうママもいるかもしれません。今回はそんな疑問に応えるべく、子どもフォーマル服の最近の傾向と、選ぶポイントについて紹介していきましょう。 ■キッズフォーマル服、最近の傾向は? そもそも、キッズフォーマル服のスタンダードな装いとはどのようなものなのでしょうか? 男の子の場合、式服のスタンダードはシャツ、ネクタイ、ジャケット、パンツなどのスーツスタイルです。ジャケットは紺、黒などが人気で、ネクタイの柄や色をアクセントにすることが多い印象です。 一方、女の子の場合はジャケットにスカート、ワンピースにボレロといったスタイルが人気。紺やブラウン、ベージュをベースにしたカラーに加え、柄やデザインが豊富なので、お気に入りのコーディネイトを選ぶ楽しさがあるようです。 フォーマルウェアは大人の世界だと一定のルールが存在しますが、卒業・入学時の子どもの式服には決まりごとがありません。そのため式服を選ぶときには 「子どもに着せてあげたい」 という気持ちを大事に、 自由な発想 で選ぶママやパパが増えてきているようです。 落ち着いた上品なフォーマルさを求めながらも「どこにいても自分の子どもがすぐに見つかる特徴が欲しい」とオリジナリティを求める声も多くなってきています。 ■「長く着られる」キッズフォーマル服を選ぶポイント ルールにとらわれず、オリジナリティのあるすてきな式服を選べるののはママやパパにとってもうれしいお話。けれど同時に気になるのが 「長く着られるかどうか」 ということではないでしょうか。 フォーマル服は着る機会が少ないものですが、せっかく選んだお気に入りの1着はなるべく長持ちさせたい、さまざまなシーンで活用したいというママも少なくないですよね。では 「長く着られて、着回しのきく 1 着」 を選ぶには、どのようなポイントをおさえれば良いのでしょうか? ・男の子フォーマル服の場合 男の子の場合、体がどんどん大きくなってくると「ウエストが締まらない…」なんて事態に陥ることも。そんなときに活躍するのが アジャスター付きのパンツ です。アジャスターは「調整するもの」という意味で、サイズが多少異なる人でも広げたり、狭めたりすることでちょうど良いサイズ感にすることができます。 また式の途中などにネクタイがとれたり、ゆるんでしまったとき、近くにいってなおしてあげることができませんよね。そこでネクタイは アタッチメント になっているものを選びます。アタッチメントは「取り付けられるもの」という意味で、本来であれば首の後ろから巻きつけ、前面で結ばなければならないネクタイを、ワンタッチで取り付けることができるものです。 ・女の子フォーマル服の場合 女の子のフォーマル服はデザイン性にあふれ、色や柄も豊富です。選択肢が無限にあるので選ぶのに時間もかかりますし、より目立つようにとついつい派手なもの、個性的なものを選びたくなってしまう人もいるかもしれません。 ただ、長く着回したいのであれば「上品」なデザインがおすすめです。品があるデザインは、 ほとんどのフォーマルシーンに適用できるから です。また、女の子フォーマル服はボタンの色にも注目してみましょう。ボタンの色がコーデのアクセントになっているものではなく、全体となじんだ落ち着いた色を選ぶことで、コーデに統一感が生まれます。 ■埋もれないオリジナリティ!「エルアンノワール」 素材や柄にこだわり、他にはないオリジナリティを追求しているのがキッズフォーマルウェアブランドの「エルアンノワール」です。ベーシックかつエレガント、ヨーロピアンテイストのエルアンノワールは、子どもたちの一生に一度の思い出に心に残る華を添えてくれます。 エルアンノワールの男の子スーツは卒園・入学にふさわしいスタイリッシュなデザインが多く、ここ数年流行だというネイビーが多くとりいれられています。ネイビーは大人でもフォーマルの王道カラーとして親しまれていますよね。ネイビーカラーのスーツは普段とはまったく違う、パリッとしたわが子の雰囲気を楽しむことができるでしょう。 一方、女の子スーツはフェミニンな印象の高いボレロとジャンパースカートの 2 点セットが大人気となっています。 キュッとコンパクトにまとめられた上半身からふわっと広がる A ラインシルエットはとてもキレイで、何度も「かわいい!」と褒めてあげたくなってしまいそう。色合いもやわらかなものが多いので、女の子ならではの可憐さ、かわいらしさが十分に感じられます。日常にはない、式服の華やかさを楽しみましょう。 これまでを振り返り、子どもたちの成長っぷりに感動してしまう卒園・入学式をすてきなフォーマル服とともにむかえられると良いですね。 思い出に残る1着をELLE EN NOIR(エルアンノワール)で探してみる 協力:伊藤忠商事
2019年01月18日子育て中もオシャレを楽しみたい! 高い洋服は買えないけれど、できれば質のいいものを選びたい。そんなおとめ心を満たしてくれるブランドといえば「ユニクロ」ではないでしょうか。 ユニクロアイテムを大人かわいくアレンジしているのが、人気ブロガーの Hana さん。今回はそんな Hanaさんのブログからモノトーン配色の防寒コーデをご紹介しましょう。 ■ハイネック、スヌード、インナーダウンの重ね着も大人見え! 車移動だったというこの日のHanaさん。外気にふれる時間が少ないとはいっても、寒さ対策はしておきたいものですよね。Hanaさんが寒さ対策として意識したのは「首元に風を通さないこと」「インナーダウンを着込むこと」「靴をボアにすること」の3つです。 アウターに選んだツイードニットコートはきちんとした仕立てで、ボタンを開ければラフに羽織れ、ボタンを留めればノーカラージャケット風に決まるデザインです。これだけでは寒さ対策として心元ない印象ですが、インナーにウルトラライトダウンをしっかり着込みます。トップスにはシャイニーリブハイネックセーター、首元は風を通さない極暖極厚のスヌードをするたけで「体感温度がまったく違う」そう。 「足の甲が出ていますが、内側ボアなら足の冷たさを防げます」とのことで、足先をもこもこ素材で包み込むことで、冷えを最小限に抑えることができるようです。またグレー、ブラック、ホワイトのモノトーンで統一することで「大人っぽさ」を意識しています。 「形や素材がカジュアルなアイテムは色数を少なくすること、無彩色を使うことの2つを特に意識しています」とのことで、オフでリラックスした日ながらも都会的で洗練された印象に見えますね。 ■縫い目なしのロングダウン&タートルネック、冬のきれいめスタイル 義理のご両親と会う日は少しきれいめな服装を意識する人も多いのではないでしょうか。そんな日にHanaさんが選んだのは、カシミヤタートルネックとアンクルパンツ。「お出かけといえばワンピースの私ですが、今日は珍しくワンピース以外のキレイめコーデです」とのことで、パンツ派の方にもおすすめできそう。 ユニクロ初売りで購入したというカシミヤタートルネックセーターは「品良く見えてお出かけにもバッチリ」とのこと。カラーごとに風合いが変えられており、カシミヤ100%素材ならではの極上なやわらかさが楽しめます。 「キレイめにしたいときや、きちんと感を出したいときにはセンタープレスの入ったパンツがぴったり」というHanaさんが、この日履いたのはEZYアンクルパンツです。「今年は今までよりお尻周りがスッキリ見えます」とのことで、スタイルアップを目指し進化をとげているようです。 この日のアウターにはビジューボタンが珍しい、ボアコートを選んだHanaさん。ボア素材はカジュアル要素が強く出てしまいますが、ボタンがビジューになっていることで女性らしい雰囲気をプラスすることができたよう。きれいめスタイルをほどよくカジュアルダウンしたいときにもおすすめですね。 ■グレーカラーまとめで重たさ回避! 極暖ダウンコート ウルトラウォームダウンロングコートについて「ユニクロで最も暖かいダウンです」と豪語するHanaさん。それもそのはず、このコートは体の熱を利用して今までにない暖かな着心地を実現。極寒地にも対応する本格防寒ダウンとして人気のアイテムなんだそう。 HanaさんXSサイズを着ています。「少し大きめ」なサイズ感だそうです。「サイズ選びを間違えると着太りしてしまうデザイン」とのことなので「トップスとダウンの間に少し余裕があるほうが暖かさを実感できました」というアドバイスも踏まえ、購入の際はサイズ違いを試着して比較してみると良いかもしれません。 ダウンの下は全身グレー。重たさのあるカラーアイテムが多くなる冬ですが、明るめのグレーがあるとその重さも解消できます。「トップスに着ているシャイニーリブハイネックセーターはラメが華やか&丈短めで、スカートにもデニムにも合わせやすくとても使えそうな予感」とのことで、ボトムスを選ばない万能トップスは春になってもずっと活躍してくれそうですね。 モノトーンカラーにはカジュアルアイテムを「大人っぽく」「品良く」見せてくれる力があります。鮮やかな色で遊ぶことはもちろん、冬ならではのモノトーンコーデを楽しんでみるのも良いかもしれませんね。 <Hanaさんプロフィール> 上下ユニクロのコーディネートを日々発信し、Ameba公式トップブロガーランキングでは常に上位の人気ブロガー。ブログでは、プチプラに見えないのに日常にとりいれやすく、参考になるコーディネートを提案。2人の男児を持つ。 UNIQLOコーディネート日記
2019年01月12日