料理家、管理栄養士、栄養士、保育士の料理のプロ集団です。「食卓から家族を作る」をコンセプトに日本の家庭料理を次の世代へ繋げ、記憶に残るような我が家の味を作る、赤ちゃん連れOKの料理教室を開催しています。「食」に関する様々な勉強会も展開中。
また、From kitchen料理教室認定講師や、保育園での調理員「保育調理士」(商標登録申請中)の養成講座も開催し、育成を図っています。
From kitchenの理念とやさしいごはんが保育園でも食べられるように、給食サービス事業として献立の提供や調理研修も行っています。
<受賞歴・事例>
・キッズデザイン賞受賞
・内閣府の「すべての女性が輝く社会づくり推進室」の事例集に掲載
<公式HP>
・From kitchen http://fromkitchen.jp/
・株式会社オリーブ&オリーブ http://www.olive2.co.jp/
赤ちゃん連れもOKなお料理教室を開催すると、参加したママたちから「お料理が苦手なんです。どうすれば上手くなりますか」と良く質問されます。それは、誰かのために美味しいごはんを作ってあげたいという気持ちの表れ。とても大切な気持ちです。 そんな時、私は「よく切れる、よい包丁を用意してね」と答えます。 ■ストレスのない、三徳包丁を用意して お教室の包丁は、とてもよく切れる鋼の21cmの牛刀を用意しています。皆さんに野菜を切ってもらうと「わー! よく切れる! 」「気持ちよく切れる! 」。そして最後に「楽しい! 」という声が上がるのです。 そうです。よく切れる包丁を使うのはストレスがないのです。すっ、すっと切れるから力を入れなくてすむので、千切りがきれいにできます。みじん切りが楽しい。 切れない包丁は、余計な所に力が入ったり、すべったりするので怪我をしやすいのです。また、食材の切れ味が、味をも左右します。すぱっと切れたトマトのスライス、なんとも気持ちのよいものです。よい包丁は、値段も高いですが、一生モノです。毎日使うモノだから良いものを選ぶのがいいでしょう。 まず三徳包丁の18cmから。肉、魚、野菜と使えるのでとても便利な包丁で、一般的によく出回っている、手に入れやすい包丁です。 ステンレスの包丁は錆びにくいので手入れも楽。それでも長く使いたいので、衛生面と怪我の防止で、使ったら流しに他の洗い物と一緒にいれっぱなしにせず、すぐ洗うこと。そしてすぐ布巾でふいて収納してください。台所に包丁が出っぱなしにならないように、一連の作業を習慣つけておくといいでしょう。 ■まな板は種類ごと、3枚あればOK そしてふたつめは、包丁と一緒に使うまな板です。まな板は木のものを1枚、あまり大きすぎると重いので大きすぎないものを。また、プラスチックの中くらいのものを1枚。そして薬味を切ったりトマトを切ったりする小さいものを1枚と3枚あると便利です。 よく切れる包丁の刃のあたりは木のまな板が一番良いです。ただし、カビやすいので、洗ったら拭いてたてておき、よく乾かすこと。汚れが気になったら、クレンザーをつけてたわしでごしごし洗ってください。 包丁の刃のあたった細かい傷に、雑菌がたまりやすいので、1週間に1回は熱湯消毒を。洗ってしっかり乾かすと、いつまでも清潔で気持ちのよく使えます。 木のまな板は使う前に、さっと水でぬらして布巾で拭いてから使ってください。におい移りの防止になります。 ■料理上手になる最も大切なポイント そして3つめは、一番大切な「食べてくれる人の笑顔を思う」ということ。 「おいしい」と笑顔はセットになっているから、自分の作ったごはんを食べてくれるた人が、笑顔になってくれたらうれしいですよね。 その気持ちが、料理上手になる一番大切なこと。何度も作って失敗して、だんだん自分の味ができるのが料理。失敗は誰でもあります。めげないで作りましょう。何よりも、料理は経験が大切。「おいしい」って言ってもらうことが、がんばれるひとつの要素です。 それは、自分にむけても同じです。ちょっと疲れているから、ごはんとお味噌汁だけでいいか。ならば、おだしをとって丁寧にお味噌汁を作ってみましょう。丁寧に作ったお味噌汁の、なんとホッとすることか。自分も美味しいと思える料理は、大切なあの人もきっとおいしいと言ってくれるはずです。 自分の身体に染みわたる。美味しい料理を作れるようになるには、誰かのため。そして、実は自分のためなのかもしれません。
2017年03月23日「 だし 」をとるのって、難しくてハードルが高いイメージがありませんか? しかし、1度作ってその手軽さとやさしい味わいを知れば、また作りたくなってしまうんです。 今回ご紹介する中華だしのレシピは、保育園の給食でも出されていて、小さな子どもたちがおかわりをするほど。市販のだしとは違ったやさしい味わいで、すーっと身体にしみわたります。食欲のないとき、元気の出ない日に、やさしいスープは家族の身体を温めてくれます。 画像提供:From Kitchen 家で中華だしを作るときのコツは2つ。 ・必ず骨つきの鶏肉を使うこと ・ネギ、生姜、にんにくで臭みをとること これが、美味しいだしの秘訣となるのです。 ■おうちできちんと中華だし <材料> 鶏手羽先 5本 ネギ 20cm(青いところ) 生姜 15g(スライス) にんにく 1片 塩 小さじ1 酒 大さじ1 水 1200cc <作り方> 1、鶏手羽先をさっと洗い、水気を拭き取る。 2、鍋に分量の水と酒を入れ、ネギ、生姜、にんにく、鶏手羽先を入れ中火にかける。煮立ったら弱火にしアクを取りながら40分ほど煮る。 3、肉がやわらかくなったら、すべての材料を鍋から引き上げ、塩を入れ味を整える。 コツ・ポイント ※ザルにキッチンペーパーをひき漉すと、きれいに仕上がります。 ※保存袋に小分けにして冷凍できます。(1ヶ月を目安に使い切ってください) 次のページでは、とった中華だしで作る、スープレシピをご紹介します。 ■おうち中華だしで作る! 肉団子と春雨のスープ レシピ制作:From Kitchen <材料 3人分> <肉団子> 豚ひき肉 150g A ネギ 10cm(みじん切り) A 生姜 小さじ1(すりおろし) A 片栗粉 小さじ1 A 酒 小さじ2 A 醤油 小さじ1 青梗菜 1束(3cmの長さに切る) 春雨 15g <スープ> B 中華だし 1000cc B 酒 大さじ1 B 塩 小さじ2 B 醤油 小さじ2 <作り方> 1、ボウルに豚ひき肉、Aの材料を入れ、ねばりが出るまで混ぜる。しっかり混ざったら、3cmの大きさに丸める。 2、鍋に中華だし、酒、塩、醤油を入れて火にかけ、煮立ったら青梗菜、春雨、(1)の肉団子を入れて10分煮る。 ※肉団子は手で丸めずに、スプーンを使ってすくいお鍋に落としてもよいです。 中華だしは、さまざまな場面で応用できるので、作り方を覚えておけば具材を変えて他の料理に使うことができますよ。
2017年03月22日