制作会社、WEBサイト編集部、専業主婦を経てフリーライターに。保育士&幼稚園教諭免許を所有するも、自分の子育てにはほとんど生かせていない2児の母。自称・ズボラ主婦日本代表。
中谷美紀 主演ドラマ 『あなたには帰る家がある』 (TBS系)第1話が4月13日に放送された。“あなたには帰る家がある”というのは、いっけん自分の存在を肯定してくれる温かい言葉だが、夫・ 秀明(玉木宏) から出たのは「帰りたくないんですよ、あの家には」という言葉。もしやこれ、相当恐ろしいタイトルなのかも…。 “夫婦あるある”を詰め込んだ、共感ばかりのストーリー。そこから浮かび上がった、“一生懸命がんばっている妻”への課題とは? ■浦島状態の社会復帰に社会の反応は? 佐藤真弓(中谷) は、住宅メーカー勤務の夫・秀明と、娘の麗奈(桜田ひより)と暮らす専業主婦。娘が第一志望の私立中学に合格したのを機に「自分の幸せ」について考えはじめ、久しぶりに再会した元同期・愛川由紀(笛木優子)からの誘いに乗って職場復帰を果たすことになる。 ところが10年のブランクがある真弓は、“浦島太郎状態”でうまくいかないことばかり。しまいには課長となった由紀から 「おばさんのミスは、笑ってももらえない」 とクギを刺されてしまう。 一方家では、夫が先に帰宅しているにもかかわらず洗濯物はベランダに干したまま。夕飯を作る時間がないためテイクアウトしたカレーを「俺はいいわ」と一蹴されたことから、ここぞとばかりに日頃の不満をぶちまけるも、夫は「あはは」と笑うだけ…。真弓は自分自身を慰めるように「なんだこれ、バカバカしい」と目を潤ませる。 だが、娘からの「なんでパパと結婚したの?」という問いをきっかけに、真弓は秀明と出会った当時を思い出して心機一転。思い出のカフェ前に現れた夫も同じ気持ちでいるように思えたが、迎えた13年目の結婚記念日、秀明は顧客である 茄子田太郎(ユースケ・サンタマリア) の妻・ 綾子(木村多江) と、ホテルに向かってしまうのだった。 ■働くだけの夫は楽!? リアルすぎる“夫婦あるある” ドラマ制作にあたり、100名以上の女性にリサーチしたというだけあって、真弓の言葉やナレーションには現実味があふれていた。 たとえば、賞味期限が一日過ぎたハムに納得できない夫。しかも、言葉で「賞味期限切れてない?」と聞くのではなく、黙って冷蔵庫をチェックするというのが一層リアル。無言で責められるというのは、妻のイライラをかき立てるものだ。 そして、真弓が「パパは楽だよね。帰ってきたらご飯はできてるし、掃除も洗濯もされてるし、ただ仕事だけしてればいいんだから」と話していたように、 “夫=会社で働くだけだから楽” というのは、ワーママのだれもが考えることかもしれない。 とくに子どもが小さいと、朝から母親業をこなしながら出勤準備、出勤後は時間内に仕事を終わらせるために必死で働き、急いで子どもを迎えに行って夕飯の準備、お風呂、寝かしつけ…。さらにはそこからたまっている家事をこなす生活は、とにかくパッツパツ。そこに「ただいま」と夫が帰ってくるのだから、「少しは手伝って」と声を上げたくなるのも必然だ。 時間に余裕がなくなると、比例するように「どうして自分だけ」と、心にも余裕がなくなっていくもの。 「幸せです。でも、さみしい」 という綾子の名ゼリフは、おそらく真弓にも言えること。それどころか、多くの既婚女性の言葉を代弁しているように思えてならなかった。 ■玉木宏の言い分…夫の目に映るわが家とは 一方で、秀明目線で映し出された“畳まれていない洗濯物”は、思わず「あとでちゃんと畳むから!」と口出ししたくなってしまうほどリアルだった。そして、そのリアリティは夫の立場から見ても同様なのかと思うと、ふだん夫の目には“片付いていない部屋”がこんな風に映っているのかとゾッとする。 だが、ここであらためて言わせてもらおう。働く主婦は本当に忙しいのだ! けれどもドラマを観ていると、夫にも言い分はあることもよくわかる。酒に酔った秀明が「(家族のことが)人ごとだったら、アホな上司と嫌な客に毎日毎日ペコペコしてまで仕事するかっていうんだよ」と嘆いている姿には「そりゃそうだよな」と、なんだか胸が苦しくなってしまった。 互いに家族を思ってがんばっているのに、すれ違いばかりとはやるせない。夫婦は、しょせん他人同士。その絆は儚いものだが、果たして佐藤夫婦は絆を再構築することができるだろうのか。 ■「子どもの幸せ」と「母の幸せ」は同じ? さらに、娘の受験合格を自分の達成感のように感じてしまった真弓のように、 育児を通じた追体験 も“母親あるある”。 これが育児のおもしろさでもあるのだが、生活のすべてを子育てに注いできた真弓が、今後どのような「自分の幸せ」を見つけていくのかも、子育て世代には気になるところだ。 客観的にドラマを観ていると、真弓に対して「そこまでヒステリックにならなくても」と思えてくるが、そんな真弓に共感できるということは、自分自身にもその片鱗(へんりん)があるということ。夫にとって、 わが家は“帰りたい家”だろうか…? ちょっぴりの反省を胸に、次回の放送を待ちたいと思う。 『あなたには帰る家がある』第2話は、4月20日夜10時から放送。 金曜ドラマ 『あなたには帰る家がある』 ドラマ公式サイト:
2018年04月19日4月13日に 『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~』 が公開。おやじギャグを言ったり、お色気大好きだったりと“おませ”なしんのすけのおバカな言動で笑わせてくれる『クレヨンしんちゃん』ですが、友情、家族愛がたっぷりと詰まった劇場版には毎回泣かされるというママも多いのでは? 今回は『爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~』の見どころとともに、過去の映画作品の中から 心に響く名言 をピックアップしてご紹介。野原家の人間味あふれる言葉の数々は必見です! ■泣ける! 野原家サイコーの名言たち 『映画クレヨンしんちゃん』といえば、名言がたくさんあることでも有名。もちろん今年の映画にも数々の名ゼリフが散りばめられていますが、そちらはぜひとも劇場でご確認を! ということで、いままでの映画作品の中から名言を振り返ってみましょう。 「押し付けることがしつけじゃねえんだ!! 自分からやらなきゃ意味がねえんだよ!」 (ひろし) 出典:『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』(2014年) 洗脳された“ロボとーちゃん”がしんのすけに無理やりピーマンを食べさせようとする姿を見て、止めに入ったひろしの一言。 親は「しつけ」と称して子どもにいろいろなことを押し付けがち。もちろん子どもを愛しているからこそですが、何事も押し付けるのではなく、子どもが進んでやるように促すことが大切なんですよね。しんのすけを思うひろしの言葉に、ハッとさせられます。 「たいして誰も気にしてないゾ」 (しんのすけ) 『映画クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』(1997年) 野原一家が緊急事態に陥り会社を休んでしまい、同僚のことを気にするひろしにしんのすけが放った一言。 あまりに的を射た発言に、「たしかにね」と思わずうなづいてしまいます。周りにどう思われるか、会社に迷惑をかけるのではないのか…と、周囲を気にしすぎて本当に大切なことを見失いつつある大人にガツンと響きます。 「仕事は頼めても、おやじは頼めないからな」 (ひろし) 『映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』(2013年) 先述の名言にも通じるこの言葉は、しんのすけが行方不明になったと連絡を受け、大事な会議をすっぽかして会社を後にする際、ひろしが後輩社員に告げた一言。 もちろん、どんな親でも行方不明なんて大事になればわが子を優先させるでしょうが、「仕事が忙しくて…」を武器のように振りかざしがちなパパ・ママには、ズシンとくる名言です。 「優しくしてくれるパパばっかりに甘えんなっ。好きで嫌われ役をやってんじゃないわよ! 嫌われたっていいから自分の子どもを守りたいだけ! あんたたち子どもにはわからないと思うけどね、それが母親ってものなの」 (みさえ) 『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』(2016年) 母親が事故で亡くなったことがトラウマになり、自分のせいだと悪夢しか見られなくなった少女(サキ)に、みさえが伝えた一言。そしてこの言葉は「あなたを憎むわけない」と続きます。 『クレヨンしんちゃん』の名言はひろしが注目されがちですが、みさえだって負けてはいません。子どもを大切に思う母の気持ちに共感し、胸が熱くなります。 おバカなこともたくさん言い合う野原家ですが、じつはそれぞれが家族思いの愛にあふれた家族。その家族愛がより濃く描かれ、心に刺さるのが『映画クレヨンしんちゃん』なのです! ■今年は友情濃いめ! カスカベ防衛隊の絆はいかに!? 『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~』の舞台は、春日部にある中華街「アイヤータウン」。マサオくんの誘いによって、しんちゃん、風間くん、ネネちゃん、ボーちゃんが、みんなそろって伝説のカンフー"ぷにぷに拳"の修行を始めます。 一方アイヤータウンでは、"ブラックパンダラーメン"という怪しすぎるラーメンが大流行。でもそのラーメンは、食べた人を凶暴化させてしまう危険なラーメンだったのです。アイヤータウンは、ブラックパンダラーメンを求める人たちで大パニック。その勢いは衰えず、脅威は春日部全体へと広がってしまいます。 そんななか、自分よりあとに“ぷにぷに拳”を習い始めたしんちゃんたちに複雑な思いを抱いたマサオくんが、カスカベ防衛隊からの離脱宣言。はたしてカスカベ防衛隊は仲間との絆を取り戻し、春日部を守ることができるのでしょうか…? ■子どもに大人気の豪華キャストが声優として登場! 今作では、敵に秘孔を突かれ「パンツ丸見え」としか話せなくなってしまう“ぷにぷに拳”の師匠役を 関根勤 が熱演。そしていま、子どもたちから絶大な人気を誇る ANZEN漫才・みやぞん&あらぽん が、見た目もそのままに登場します。 さらに主題歌・劇中歌を担当するももいろクローバーZのメンバーも、アイドルグループ“くろぐろクローバーZ”としてゲスト出演。ブラックパンダラーメンのイメージソング『ブラックパンダラーメン賛歌』をノリノリで歌い上げています! ちなみに主題歌『笑一笑 ~シャオイーシャオ!~』は、中国語で「笑って!」「笑おう!」という意味。これまでも高橋優『ロードムービー』やケツメイシ『友よ~この先もずっと…』など、主題歌の歌詞のすばらしさが話題となってきましたが、今年も前を向いて歩き出せるような明るいナンバーが、物語を盛り上げます。 ■社会問題も反映! しんちゃんから学ぶ人生の教訓 『映画クレヨンしんちゃん』は、おもしろおかしくも“いまの時代”を反映している作風が特長。今年も “ブラック企業” や “依存” といった、現代の 社会問題 にも通ずるような要素が盛り込まれています。 そして、カスカベ防衛隊がそれらを解決していく手立ては、大人には思い付かないようなことばかり。 人生において大切なことは、案外子どもたちのほうがわかっているのかも? と、しんちゃんたちの純粋な思いが、生きることを難しく考えてしまう大人の胸に響きます。 親子で楽しめる『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~』は、くだらなさの中に学びがある不思議な物語。 一見、正義と思えることでも、気の持ちようで悪に転じてしまうこともある。本当の正義とは何か、そして本当の幸せとは何か…。 “ノースタントアクション”のおバカンフーアクション超大作が、その答えを教えてくれるかもしれませんよ! 『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~』 4月13日 全国東宝系にてロードショー 公式サイト:
2018年04月12日横山だいすけさん初の冠レギュラー番組・Huluオリジナル 『だい!だい!だいすけおにいさん!!』 のDVD発売&シーズン2配信を記念して“歌って踊れる親子イベント”が開催。充実したひとときに会場は笑顔満開! 訪れた子どもたちと、だいすけお兄さんがイキイキと接する姿も印象的でした。 ウーマンエキサイトでは、イベント直後のだいすけお兄さんにインタビューを敢行! NHK 『おかあさんといっしょ』 を卒業してから1年がたち、あらたに見つけた自分やぶち当たった壁。そして、その壁を乗り越える方法について語っていただきました。 ■『おかあさんといっしょ』卒業から1年。あらたな発見は? ――『おかあさんといっしょ』卒業から1年がたって、いまの心境はいかがですか? とにかく、あっという間でしたね。この1年、自分が想像していたよりもはるかにたくさんの新しい出会いや仕事を経験することができて、ただただ幸せいっぱいです。 ――やはりこの1年、早かったですか。 (しみじみと)早かったですね…生きてきた中で、一番早く感じました。衣替えをする余裕もなく、春から冬まで1年分の服がクローゼットにそのまま入っているので、あふれかえっていますよ(笑)。 ――いままでは『おかあさんといっしょ』で四季の歌を歌っていたので、季節の移り変わりがわかりやすかったのかもしれませんね。 本当に、おっしゃるとおりです。歌を歌って季節を感じていたんですけど、その歌がなくなったので「あれ? も、も、もう秋が来ちゃったの? えっ冬? いつの間にか春!?」って。自分が季節に追いつかない感じがします(笑)。 ――1年前、1年後のご自身のすがたを想像していましたか? ある程度想像していたのですが、実際には全然違う“今”になっていますね。子どもに関する仕事が中心になるのかと思っていたら、意外とそうでもなくて。おもしろいのが、“先生”をたくさんやったこと。先生をやっている姿なんてまったく想像していなかったので、これは新しいなと思っています。 ――では、だいすけお兄さん自身が発見した、自分のあらたな一面とは? 声優やドラマのように自分とかけ離れた何かを演じるっていうのは、いままでになかったので、自分が客観的に聞いてみても「これ、僕なのかな?」って思える瞬間もあって。 “だいすけお兄さん”というカラーは自分の中でもしっくりきていますし、横山だいすけの一部分でもあります。でも、 “そうじゃない自分” を探していくっていうことも、いま、すごく楽しいなと思っています。 ■だいすけお兄さんの歌と工作の第一歩は ――『だい!だい!だいすけおにいさん!!』などで、工作にチャレンジされている姿も新鮮です。 そうですね。工作をしたり、踊りをメインでやるコーナーもあるので、自分でも新たな挑戦という感じですね。工作は好きで自分でもやったりしていましたけど、人に教えたことはなかったので、“ワクワクさん”(NHK『つくってあそぼ』のキャラクター)みたいだなって(笑)。 ――ご自身で工作を考えることはありますか? ブログでも“だいすけおにいマン”の小物を作ったりとか、『おかあさんといっしょ』のキャラクターを作ったりとか…思い立ったものはやってみるようにしています。うまくいく、いかないは別として…。工作に限らず、まずは自分が楽しんで、そのおもしろさが見てくれている方に届いたらいいなと思っています。 ――歌も最初はそうでしたか? 歌もそうですね。歌のおにいさんになりたいっていう気持ちはあったけど、それまでは劇団四季や、音楽大学で学んだクラシックといった“子どもの歌”とは違うジャンルを歌っていたんです。だから、まずは自分自身が楽しんで“子どもの歌”に触れるというのが、歌の素晴らしさを伝える第一歩なのかな? と思いながらやっていました。 ■だいすけお兄さんがぶち当たった壁とは ――本当に幅広く活躍されていますが、この1年でぶち当たった壁はありますか? 壁だらけです(笑)。おしゃべりをすることにあまり慣れていないので、 バラエティ番組が一番の大きな壁 でしたね。自分らしさを伝えるためには何が正解なのかがわからなくて、うまくしゃべれなかったな…とか反省の連続でした。 芸人さんが話を振ってくれてもうまく返せなかったりとか(笑)。「芸人じゃないから、いいんだよ!」ってよく言われるんですけど、僕としてはうまく返したいっていうのがあって。それが大きな壁ではありましたね。 ――民放のテレビに初めて出演された時、「だいすけお兄さん、がんばって!」と親心みたいな感覚でした。きっと、日本中のママがそう思っていた気がします(笑)。 そうそうそうそう!(爆笑)。みなさん「大丈夫?」「あぁ~、がんばって」とか、「そんなにツッコまないであげて~、まだ返し慣れてないんだから」ってね(笑)。 ――1年たって、私たちママも安心して見られるようになりました(笑)。 いやいやいやいや(笑)。でも、本当にそうやってみなさんが見守ってくれるっていうのはうれしいです。「普段は見ない番組だけど、お兄さんが出るから見てみました」という声もあったりするので、自分ががんばることで子どもも楽しめるコンテンツが増えていったらいいなっていう思いも、より一層強くなりました。 ――“だいすけお兄さん”という存在そのものが、この1年でますます大きくなったような感じがします。先ほど「壁ばかり」というお話がありましたが、その壁を壊す方法についても聞かせてください。 1年間反省続きでしたが、終わったことは諦めるというか、割り切るようになりましたね。そして次にやるときは 「ひとつだけ前と変えてみよう」 と思うようになりました。「これはできなかったけど、あれはできた」と感じられたらいいなって。クリアできたことが自信にもなりますし、それを積み重ねることで、少しずつ要領みたいなものがわかるようになった気がします。 しかも、自分がダメだったと思っていても、案外まわりの人たちはそんな風に思っていないことがあるんですよね。それが味になっていたりとか、それがあったからこそ次があったりするので、そんなに気にしすぎなくてもいいのかなと。 どうしてもダメな自分ばっかり見ちゃうので、 良い自分を見つけてあげる こと。自分を肯定してあげるっていうのがすごく大事なのかなって、この1年で感じましたね。 ■だいすけお兄さん「パパになりたい!」願望アップ!? ――『だい!だい!だいすけおにいさん!!』はシーズン2も始まりますが、とくにお気に入りのコーナーは? ドラマコーナーですね。『おかあさんといっしょ』では、1時間の中でどう子どもたちを盛り上げるかを考えていましたが、みゆちゃん(新井美羽ちゃん)とまーくん(築地まさたかくん)とはずっと一緒にいて、お互いに何かを構築したり、成長できたりっていうのはすごく新鮮で。楽しくもあり、“家族”っていう感覚に近いです。 ――それは番組を見ていてすごく感じます。だいすけお兄さんの父性があふれているなって(笑)。よりパパになりたいという意識も強くなったのではないですか? それはもう! 本当にこんな子がいたらうれしいなって思います。だから、お父さま、お母さまに「どうしたらこんな子に育つんですか?」って聞いちゃったりとか(笑)。現場でちょっと体調が悪かったりしたら、こういうときはどうすればいいのかなって考えたり…本当に親心みたいな感じですね。 ――番組内では「おうちヒーロー☆なんでもできるんニャー」に変身しますが、だいすけお兄さんにとってヒーローとは? 困っていたり、苦しんでいたりする人を元気にしてあげられる存在ですかね。じつは、僕のサインって名前の横に人を書いているんですけど、マントを付けているんです。それはもともと僕のなかで、人を元気づける“スーパーヒーロー”っていうイメージだったんですが、気がついたら自分がヒーローをやっているっていう! ――だいすけお兄さん自身も、ヒーローのような存在でもありますよね! 自分が「そういう存在でいたい」っていうのはありますね。でも、ダイスケニャはドジなところがたくさんあるので、ミニャ、マニャと3人セットで“スーパーヒーロー”ということで考えていただけるとありがたいと思います(笑)。 ――かしこまりました(笑)。それでは最後に、子どもとママにメッセージをお願いします。 4月はあらたなスタートの季節ということで、うまくいくこと、いかないこともたくさんあると思います。僕自身も新しい挑戦ばかりでうまくいかないことがありますが、みんなと一緒に成長していきたいと思っています。そして、元気や楽しさを届けることで「一緒にがんばろう」と思ってもらえる存在になれたらと思いますので、これからもよろしくお願いしますっ!! 『だい!だい!だいすけおにいさん!!』シーズン2配信スタート! 4月6日から配信されるシーズン2では、大人気のホームドラマ「おうちヒーロー☆なんでもできるんニャー」を軸に横山だいすけが様々なことに挑戦。ミニコーナーやオリジナルソングも増え、シーズン1からますますパワーアップして帰ってきます! 公式サイト: 『だい!だい!だいすけおにいさん!!』DVD Vol.1~3発売中! シーズン1の本編に、特典映像を加えた『だい!だい!だいすけおにいさん!!』DVD Vol.1~3が好評発売中! 詳細:
2018年04月06日男子中学生の 「なりたい職業ランキング」 で 第3位 にランクインするなど、ここ数年で一躍憧れの職業となった YouTuber 。その人気はますます高まる中、3月24日から高校生YouTuber「すしらーめん≪りく≫」の軌跡を辿るドラマ 『配信ボーイ~ボクがYouTuberになった理由~』 がdTVで7日間連続独占配信される。 ドラマで描かれるのは、普通の高校生が人気YouTuberになるまでの道程と素顔、さらには動画制作秘話など、子育て真っ只中のママたちにも気になる内容ばかり。物語の見どころに迫るとともに、“子どもの将来の夢”としてのYouTuberについて考えてみたい。 ■普通の高校生が人気YouTuberになる!? 物語の主人公は、チャンネル登録者数200万人を誇る高校生YouTuber・ すしらーめん≪りく≫ 。一口に「YouTuber」といっても、ゲーム実況、音楽、食レポなどジャンルはさまざまだが、リクは実験や挑戦、壮絶にくだらない装置作りなど、奇想天外な発想が魅力。複数のカメラを駆使した撮影や高度な編集スキルも特長で、父、ばあばといった家族や、友人、愛犬が出演するアットホームな動画も人気を集めている。 『配信ボーイ~ボクがYouTuberになった理由~』は、そんなリクの自伝エピソードをもとに、 普通の男子高生が人気YouTuberになるまで を描いた青春サクセスストーリー。友情、恋、将来という高校生ならではの悩みに加え、視聴者からの罵倒やプレッシャーに葛藤しながら動画制作に励む“YouTuber”としての素顔を紐解いていく。 ふだんは、ただただ「おもしろい」という理由で観ることの多いYouTubeだが、YouTuberとして活動する陰には、知られざる苦悩も…。いつも私たちが観ている“おもしろ動画”ではわからない、YouTuberの裏側を知ることができそうだ。 dTv 31日間無料お試しはこちらから ■吉村界人ら注目の若手俳優陣が集結! リクを演じるのは、新進気鋭の若手俳優・ 吉村界人 。ドラマ『僕たちがやりました』(日本テレビ系)、『わにとかげぎす』(TBS系)のほか、映画『劇場版 お前はまだグンマを知らない』、『ビジランテ』など、多数の作品で存在感を示す実力派だ。 リクが恋する幼なじみのはる役には、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』で寮長役を演じた 小島藤子 が抜擢。さらにリクと共に動画制作を行う友人・ソーゴ役で、ダンス&ボーカルグループ・Da-iCEの 和田颯 が連ドラ初出演を果たす。 ほかにクラスメイトの美玲役をnon-noモデルとしても活動する 高田里穂 が務めるなど、注目の若手俳優が瑞々しい演技で華を添える。 ■子どもたちが憧れるYouTuberって? そもそも 「YouTuber」は、自主制作した動画を動画共有サイト『YouTube』で公開する個人やグループ のこと。ヒカキン、はじめしゃちょー、Fischer'sなどが有名で、名前を聞いたことがある、さらには動画を見たことがあるというママも多いはず。 YouTuberは、 ネタを考えるところから、動画出演・撮影、編集、公開までを自ら行う のが基本。手軽に配信ができるのが特徴だが、どんな人でも参入できるからこそ、再生回数を増やすために食べ物を無駄にしたり、ゲームに課金したり、体を張って危険な行為を行うなど 過激化が問題 になっている。 人気YouTuberになるためには、コンスタントにおもしろい動画をアップしなければならず、相当なセンスと根気が必要。企業とのタイアップや広告収入などで“食べていける” YouTuberはほんの一握りで、あのヒカキンですらYouTubeの収入だけで生活できるようになるまで4年かかったというから、厳しい世界であることは間違いない。 dTv 31日間無料お試しはこちらから ■子どもが「YouTuberになりたい」と言い出したら? 先述のとおり、YouTubeは「やりたい」と思えばすぐに動画配信できるため、チャレンジするのは自由かもしれない。でも、もしも子どもが職業として「YouTuberになりたい」と言い出したら、どうするべきか。 実際、ソニー生命保険が2017年に行った「男子中学生のなりたい職業ランキング」ではプロスポーツ選手を抑えて「YouTuberなどの動画投稿者」が第3位にランクイン。女子でも10位にランクインするなど、男女問わず人気は上昇中である。 ちなみに、筆者の息子(小2)の夢のひとつもYouTuber。子ども部屋で何やらブツブツ呟いていたので、コッソリ覗いてみると「どうも〇〇です。今日は~」とYouTuberごっこをしていたことも。“時代”というものをひしひしと感じる一方で、親からすると「素直に応援する」ことがためらわれる職業でもあることも否定できず…。 ■「知ること」は、子どもの「夢」と向き合う第一歩! だが、YouTuberが子どもたちに夢と笑いを与えていることもまた事実。親子で観ても、大爆笑や感心するような動画もたくさんあるため、頭ごなしに否定するのも違う気がする。 ドラマでは、リクが人気YouTuberになるまでの光と影が描かれるだけに、「YouTuberって何!?」という初歩的な疑問から、YouTuberの醍醐味や苦悩なども明かされ、ぼんやりとしたYouTuberのイメージを鮮明なものにしてくれそう。 子どもの「夢」と向き合う第一歩は、その職業についてきちんと知ること! dTVは31日間の無料お試し期間もあるので、ドラマでYouTuberについての知識を身につけて、今一度子どもの将来について考えるキッカケにしてみてはいかがだろうか? dTVオリジナルドラマ『配信ボーイ~ボクがYouTuberになった理由~』 配信日:2018年3月24日(土)0時より7日間連続配信 配信話数:1話 約10分~15分/全8話配信 出演:吉村界人、小島藤子、和田颯、高田里穂、丸山智己、白川和子、袴田吉彦 dTv 31日間無料お試しはこちらから
2018年03月21日深田恭子&松山ケンイチ 演じる五十嵐夫婦の妊活を中心に、多様な家族について描かれてきた 『隣の家族は青く見える』 。不妊治療についても丁寧に描くことで共感を得てきた物語が、いよいよ最終回を迎える。 3月15日に放送された第9話では、奈々の妊娠から流産までが描かれ、涙する視聴者が続出。妊活をする五十嵐夫婦がぶち当たった壁、さらには奈々の心情の変化を追うことで、あらためて見えてきたものとは? ■妊活は妻のため? 不妊治療で感じる夫婦の温度差 第1話で「念のため」という気持ちで不妊治療専門クリニックを受診したにもかかわらず、早々に「不妊症」という言葉を告げられてしまった五十嵐夫婦。「子どもはいずれできる」と悠長に構える大器(松山)は治療に難色を示すが、年齢的なリミットも鑑みて奈々(深田)は前向きに治療( タイミング法 )をスタートする。 終わりの見えない治療の始まりではあるが、このときは “治療をすれば、きっと子どもはできる” という思いが強く、希望に満ちていた。 とはいえ大器は、アルコールを控える奈々の横で平然とビールを飲んだり、精子に異常がなければ“ガッツポーズ”をしたり…。このような 夫婦の温度差 は、不妊治療をする際に大きく立ちはだかる壁ではなかろうか。 本来、妊活は夫婦ともに同じ立場で行うものだが、命が宿るのは女性の体であるゆえ、夫は妻に「協力している」、一方の妻も「夫に協力してもらっている」という考え方に至ってしまいがち。このためどうしても女性が率先して治療を行うことで、その状況次第で落ち込んだり、考え込むことも少なくない。 だが五十嵐家の妊活は、 夫が不妊治療について“知ること” で、道が開けていく。大器は「知らないから怖い」という奈々の言葉に刺激を受けて自主学習し、良い精子を提供すると高らかに宣言。ここから、奈々と大器は足並みをそろえて妊活に取り組むこととなったのだ。 ■不妊ストレスが起こるとき…親プレッシャー、他人の幸せ 子どもはいらないと考える人もいれば、子どもがほしくてもかなわない人もいる。人生には当たり前なんて存在しないのだが、結婚したら子どもができてあたり前と考えている人がまだまだ多いのが実情。 なかでも妻にとって一番の脅威は、夫の母ではないだろうか。孫見たさに、義実家に行けばその話ばかり、あげくにはお守りやら健康食品やらを送りつける…。大器の母・聡子(高畑淳子)もまた悪意のない 「孫はまだか」 攻撃も凄烈だった。 そして義妹の琴音(伊藤沙莉)の妊娠によって、奈々の「どうして私だけ…」という気持ちが募っていく。 人の幸せを素直に喜ぶことができない感情 は当然ともいえるが、「それで喜んでたら、お人よし通り越してバカだよ」と言う大器に、「だったらバカのほうがいい」とつぶやいた奈々。不妊治療の最中に起こる自分のマイナス感情を受け入れられない姿が印象的だった。 第5話では タイミング法から人工授精へ ステップアップするが、リセットを繰り返してしまう奈々。さらには琴音の出産に立ち会うという精神的に厳しい状況に置かれるが、 「妊娠できないわけじゃなく、まだ妊娠していないだけ」 と、自分の中の嫉妬心を乗り越えようとする。 一方、奈々の不妊治療を知った聡子は自分の言動を猛省。自分の発言や態度を何度も謝る聡子だったが、おそらく自分の失態をすなおに謝ることができる人はほぼいない。 何気ない一言が人を傷つけることもある。思いも寄らないことに悩んでいる人は意外と近くにいるのかもしれない。そして自分の気持ちを言葉に表せばわかってくれる人もいる。ドラマはそんな一言の大切さにも気づかせてくれた。 ■不妊治療と仕事を両立させことの厳しい現実 不妊治療を始めるときに、女性にとって大きなネックとなるのが仕事。治療のスケジュール次第では仕事を休む必要が出てしまうが、会社に「不妊治療」をしていること自体を言い出すことができない。それは女性として恥ずかしさもあるし、病気の治療という必然性もないから。 ダイビングスクールで働く奈々は、治療スケジュールの都合で急な休みが増え、「ヤル気がないならやめてもいい」とまで言われてしまう。 体外受精 へのステップアップを機に、職場に不妊治療の事実を伝えることになるのだが、不妊治療経験者の上司を除く 同僚の目 はとにかく冷たかった。 “子どもがほしい”という気持ちは尊重されて然るべきなのに、働きながら子どもを産むこと、育てることは、どうしてこんなにも窮屈なのだろうか。かといって、子どもを産まなければ産まないで文句を言う人も出てくるのだから弱ってしまう。 大器は「今日は人工授精終わってから出勤します」と言える世界を望んでいた。しかし、女性は 不妊治療を理由に仕事を辞めざるを得ない状況に陥る ことも珍しくない。奈々の同僚の態度から、そんな悲しい現実をひしひしと感じるのだった。 ■妻だけがつらい? 不妊治療で疲れていく夫の存在 不妊治療は女性ばかりがつらくなるもの。そう思い込んでいる人も多いだろう。そのとき夫はどうなのだろうか。態度や言葉に表さないから、「妻だけ苦しんで、夫は何も考えていない」と思っていないだろうか。 第7話では、大器がじつは精神的に追い込まれ、カウンセリングに通っていたことが明かされる。治療が長くなることで、気づけば奈々に腫れ物に触るかのごとく接するようになっていたのだ。 不妊治療を「もうやめよう」という大器に対して、奈々は「諦めたくない」と本音でぶつかり合う。相手の気持ちを思うことも大切だが、やはり本心は伝えなければわからないもの。これによって、奈々と大器は夫婦の絆を再認識することとなり、晴れて迎えた体外受精で、ついに妊娠することになる。 ■幸せの光を一瞬で奪う、流産の残酷さ マタニティマークをつけ、母子手帳をもらい、妊娠の喜びをかみしめていたのも束の間。奈々は腹痛で倒れ、そのまま流産してしまう。 「一生子どもはできないかもしれない」という不安 に駆られながら、 「大器を父親にしてあげたい」 という一心で頑張ってきた努力の賜が、一瞬にして奪い去られてしまう残酷さ。奈々の気持ちを思うと胸が締め付けられ、涙を流さずにはいられなかった。 『隣の家族は青く見える』が一貫して描いてきたのは、 多様性を認めること の大切さ。もちろん他人に対してだけでなく、自分自身に多様性を認めることで新たに生まれる幸せもあるのだが、自分のことだからこそ、やすやすと受け入れられないのが現実である。 岐路に立たされた五十嵐夫婦は、どんな選択をし、どんな展開を迎えるのか…? どのようなカタチであれ、二人が“幸せ”だと思える結末を祈りたい。 『隣の家族は青く見える』第10話は、3月22日夜10時から放送。 木曜劇場 『隣の家族は青く見える』 ドラマ公式サイト:
2018年03月21日コーポラティブハウスに住む、事情を抱えた4家族を描く 『隣の家族は青く見える』 (フジテレビ系)。物語が進むに連れて、登場人物たちが育ってきた環境も徐々に明らかになってきた。 第1話から強烈なインパクトを放ち続ける 大器(松山ケンイチ) の母・聡子(高畑淳子)をはじめ、 奈々(深田恭子) の母、渉(眞島秀和)の母、そして3月1日に放送された第7話には深雪(真飛聖)の母が登場。 そんな母親たちに注目すると、子どもに「幸せな人生を送ってほしい」と願う気持ちは同じでも、一歩間違うとその思いは子どもを苦しめる毒になると気がつかされる。それでは私たちはどう子どもに接していけばいいのか、ドラマから読み取れる育児のヒントを探ってみたい。 ■母としての自分を顧みることができますか? ドラマの名物キャラクターともいえる大器の母・聡子は、嫁の奈々も大切に思う、心優しき肝っ玉母ちゃん。悪気なく「孫が見たい」と大器と奈々に伝え続けてきたが、夫婦が不妊治療に取り組んでいると知り、自分の言動を猛省する。 第6話で「子供なんて産みたくなかったよ!」と本音を吐く実娘に「あんたが言った言葉は、どれだけ残酷で、無神経で、ひどい言葉か。謝りなさい!」と声を荒げてビンタする姿は、母親としてのやりきれなさと、奈々への思いやりに満ちていた。 そして、なかなか子どもができないことを謝る奈々に対し「奈々ちゃんがお嫁さんになってくれて本当によかったと思ってるの。だから、子どもができようができまいが、そんなことどうでもいいの。 あんたたちが幸せに暮らしてくれてるならそれでいいのよ 。もう、私たちのためにがんばって作ろうなんて思わなくていいからね」と涙を流して訴える姿も印象的だった。 第7話では、聡子夫婦が経営する焼き鳥店に大器、真一郎(野間口徹)、亮司(平山浩行)が訪れる。はじめは「愚痴のひとつも言いたいときはありますよねぇ」と笑顔だった聡子だが、男たちのちっぽけなプライド話を耳にすると、「バカなこと言ってないで、帰って女房の手伝いでもしなさいよ。バカ亭主どもが!」と一喝。子どもたちを叱咤激励しながらも、母親としての自分を顧みることも忘れない聡子は、どんなときも愛にあふれている。 ■「母の思い=子どもの思い」は毒親寸前か!? 初登場となった深雪の母・百合恵(多岐川裕美)は、経済安定第一主義。お金の無心に行った深雪を、夫が「一流商社にお勤めなら、お金の苦労だけはしなくてすむ」と制し、娘の心を慮る様子はない。 だれに対しても自分の意見を主張してきた深雪だが、母親に対しては事情が違うようだ。おそらく深雪は、幼いころから母親の前では 自己を抑えて生きてきた のだろう。「あなたは受験に失敗したところから、人生狂ってしまったから」という母親の言葉から、深雪がこれほどまでに娘の中学受験に固執する理由が表面化。 つらかった自分の過去 と同じ道を娘に歩ませたくないという母としての願望が垣間見えた。 もしかすると、深雪は母を憎んでいるのかもしれない。だが、やるせないのは、実娘に対して同じように自分の気持ちを押し付けている現状に気づいてないこと。ダンスの練習に励む娘の優香は、いまだ母親に自分の本心を言えずにいる。今後、深雪が母親としての自分の在り方と向き合うときは来るのだろうか。 ■“普通”な幸せは、子どもの幸せなのか? 渉の母・ふみ(田島令子)は、 “普通” であることを重んじる母。それを知る渉は「カミングアウトしないのが親孝行」と、自分が同性愛者であることを隠し続けてきた。 だが第7話で、母が壁に飾られた“誓約書”に気づいてしまったことをキッカケに、急きょカミングアウト。そこで母から出たのは「私の何がいけなかったのかしら」という言葉だった。第4話で、不妊治療の話を聞いた奈々の母も「ごめんね。普通に妊娠できる体に産んであげられなくて」と話しており、子どもに何かあれば 自分自身を責めてしまう のは母親として必然なのかもしれない。 もちろん、息子の突然すぎる告白をすぐに受け入れられる母親はそうそういないだろうが、渉には朔(北村匠海)という最愛の人がいて、幸せに暮らしている。そんな息子の幸せを受け入れることができず、自分を責めてしまうのはあまりに切ない。 母親は子どもがいくつになっても母親で、子どもには自分自身が思い描く“幸せな暮らし”をしてほしいと願うもの。そこにあてはまらない幸せを“普通じゃない”と否定してしまうのはナンセンスだが、何の疑いもなく息子の結婚を望み続けたふみの気持ちを思えば、現状を受け入れられないというのも理解できる。 ■子の“幸せ”を願う、母としての在り方とは 一方、母になることを願わずに母(の立ち位置)になってしまったちひろ(高橋メアリージュン)は、心を開かない亮司の息子・亮太に「何か不満があるなら言ってね。私、お母さんじゃないから、心で思っていることまでくみ取ってあげらんないからさ」と話しかけてみたり、子どもが欲しいものを与えるだけの亮司に、「亮太くんに嫌われたくないから必死に機嫌を取っているだけ」とNOを突きつけたり、母親とは少し違った立場から正論をぶつける。 そして、娘の成績が下がっているのは亮太のせいだと決めつける深雪に対しては「うちの亮太のせいで、成績が下がったっていう証拠はあるのか」と反論。なんだかんだ言いながら、いざという時に子どもを守るちひろの姿にはグッときた。 母親の願いは “子どもが幸せに暮らすこと” であって、自分が思い込んでいる “幸せのカタチに当てはめること” ではない。大切なのは、 子どもを一個人として尊重し、信頼し合うような関係 をいかにして築くか。“子ども”というものを客観的に捉えるちひろの考え方には、親子の関わりについての大きなヒントが詰まっているように思えた。 予告では、主治医から「妊娠してますよ」と告げられる奈々の様子も映し出され、早くも「無事に生まれて欲しい」と願う声が続出中の『隣の家族は青く見える』。第8話は、3月8日夜10時から放送。 木曜劇場 『隣の家族は青く見える』 ドラマ公式サイト:
2018年03月07日今年もやってきました、映画『ドラえもん』の季節! 3月3日(土)公開の 『映画ドラえもん のび太の宝島』 は、大長編劇場版シリーズ38作目。太平洋上に現れた謎の宝島を目指し、ドラえもんたちが史上最大の冒険に出かけます。 今回は、ドラえもん役の 水田わさび さん、のび太役の 大原めぐみ さんにインタビュー。子どものころに抱いていたドラえもんのイメージ、そして声優を務めるようになった今、あらたに感じる作品への思いを語っていただきました。 ■今回の映画は「親子の愛情の温度差」がテーマ ――まずは、映画『ドラえもん』ならではの魅力について聞かせてください。 大原めぐみさん (以下、大原): 仲間と協力することのすばらしさ を描いていることもそうですが、『のび太の宝島』に関していうと、テーマとして 「親子愛」 があります。 親は、良かれと思って子どもにいろいろと言ってしまうことが多いじゃないですか。本当は見守ることも大切だとわかってはいるけれど、つい先回りして言いたくなってしまうんですよね。それが、子どもの「僕たちの気持ちを尊重してくれない」という気持ちとぶつかってしまう…でも、それってどちらも愛情なんですよね。 今作は本当の悪者がいなくて、描かれているのは “子どもが欲している愛情” と、 “親が与えている愛情” にある 温度差 のようなもの。 子どもと一緒に観ると、子どもの頃に感じていた親への思い、自分が親になって感じること、その両面の感覚で観ることができるというのが魅力になっていると思います。 ―――私も作品を拝見して、「子どものため」と思い込みすぎることで、子ども自身が見えなくなっていることがあるのではとハッとさせられました。では、お二人が思うテレビアニメ版と劇場版の違いを教えてください。 水田わさびさん (以下、水田):映画では、キャラクターのすべての人物が主人公になれるように描かれていると思います。テレビだと、どうしても毎週のび太くんが主人公になってしまう。でも、劇場版ではゲストのキャラクターも含めて、みんなの心理状態をそれぞれ追える形になっているかと。逆にドラえもんは、映画になると一歩引いているような感じがありますね。 ――たしかに、ドラえもんとのび太くんの立ち位置が変わる感じはありますよね。大原さんは、演じる上で意識の違いなどはありますか? 大原 :自分がのび太を演じる上で、“のび太くんの気持ちの流れ”を的確に捉えられてるかなとは常に思っています。でも、それはテレビ版でも同じこと。 ふだんはドラえもんに助けてもらっている印象が強いですが、だからこそ自分ができるときには「助けてあげたい」。そんな気持ちも、(テレビも映画も)すべてつながっていると思うんです。「ドラえもんを大切に思っている」というところをベースに、そのときの感情を乗せて発しているだけなので、あまり変わらないですね。 ――水田さんは、演じる上での違いについてはいかがでしょう。 水田 :収録時間が長いので、燃費を悪くしないようには気をつけています。収録は2日間なのですが、待ち時間がほとんどなくずっと演じ続けているので、すごく濃い2日間なんです。体調管理はとにかく大事にしていて、劇場版の収録が終わったら「ふっ」と一息つく感じはありますね。 ――ほかに、『映画ドラえもん』で大切にしていることはありますか? 水田 :スタジオの空気の話になりますが、やはりゲスト声優の方をあたたかく受け入れる雰囲気作りを大切にしています。 自分も逆の立場のとき、先輩に声をかけてもらったことがうれしかったという経験があるので。とくに、番組が長く続いていれば続いているほど緊張してしまうものだと思うので、私は休憩時間にはゲスト声優の方に近づいたりして、話しかけたりしています(笑)。 ■メッセージ性がすごい! 『ドラえもん』の奥深さ ――10年以上『ドラえもん』の声優を続けられていますが、子どものころからいまに至るまでで『ドラえもん』に対する思いの変化はありますか? 大原 :子供のころは、「こんな道具があったらいいな」とか「ドラえもんがいたらいいな」とか「私がのび太くんだったら、こんな道具の使い方はしない(笑)」とか、そんな感覚で観ていました。 でも、のび太役をやらせていただく立場になって、『ドラえもん』ってこんなにたくさんの方が携ってるんだなっていうのを感じました。映画のエンドロールで流れるテロップの名前の多さに驚いたんです。私はこのチームの一員なんだと鳥肌が立つほどうれしかったのを覚えていますし、その喜びはいまも変わらないですね。 ――水田さんは、いかがですか? 水田 :子供のころは、「金曜夜7時に猫型ロボットが出てきて、“のび太くんがまたダメだったよ~”」という起承転結のあるわかりやすいアニメとして観ていました。でも、いま観るとヒューマンドラマがとてつもなく詰まっていて。『ドラえもん』がこんなに奥深い作品だと思いませんでした。 地球の環境問題とか、スマホが発明されるとか、藤子・F・不二雄先生は当時からわかっていたんじゃないかと思うほど、メッセージ性がすごいです。ギャグ要素もあるのに単なる子ども向けではなく、深いんですよ、この作品は。 ■夫に言われた本気のひとこととは ――それは演じれば演じるほどに感じますか? 水田 :もう、本当に! うちの夫は私より年上で、リアルタイムで『ドラえもん』を読んできた世代なので、その当時の記憶がすごいんです。その方たちがいま、大人になっているわけですから、私なんかよりもっとドラえもんの奥深さをみなさん知っているので、軽率なことを言えないですよね。 ――でも、そんなドラえもん役に奥さまが抜擢(ばってき)されるなんて、旦那さまもびっくりですね。 水田 :そうなんですよ。発表になったとき、「やめてくれる?」って、本気で言われましたからね(笑)。「 俺は、藤子・F・不二雄先生が大好きで愛してる。だから、やめるならいま。申し訳ないけれど、おまえには務まらないからやめてくれ」って。 でも、私自身もクビになると思っていたんです。1クール終わった、2クール終わった…って安堵(あんど)しながらやってきて。『映画ドラえもん のび太の恐竜 2006』ができたときに、ようやく「これは続けさせてもらえるかな?」と思うようになりました。 それまでたくさんアルバイトもしてきたし、つねに危機感を抱いていたんです。もともと役者をやりたくて上京したので、毎週芝居ができるなんて、こんなにうれしいことはないと思っていました。 ただ、自分が楽しくても評価するのは皆さまなので…。身内にすら、「やめて」と言われてしまいましたからね(笑)。でも、できるところまでやってみようという気持ちは持っていました。 ――大原さんは、お子さんを出産されてから声優として活動を始めたのですよね? 子どもを産んでから、自分自身もあらたな道を歩み始めるって、すごくパワフルだと驚きました。 大原 :そうなんですよね。でも、難しいことは何も考えていなかったんだと思います(笑)。自分が本当にやってみたいことだったので、自然と行動を起こせたんです。こうしてお仕事ができて、すごくありがたいことだと思っています。 ■のび太の衣装がオシャレに進化!? ――子どもの頃にも『ドラえもん』をご覧になっていたとのことですが、当時といまで、何か変わっていると感じることは? 大原 :う~ん…服にいろんなバリエーションが増えましたね! 水田 :たしかに、衣装替えは結構あるよね。パーカー着ちゃったり! 大原 :そうそう。模様が増えたり、色が変わったり。「白襟と黄色の服だけじゃないぞ!」っていう(笑)。 ――なるほど(笑)。『映画 のび太の宝島』の中で、いままでにない新しさはありますか? 大原 :今回は、音楽が印象的でしたね。楽しいシーンは、踊り出したくなるくらいワクワクする音楽で、気分が盛り上がります。反対に緊迫するシーンは、恐怖感を音楽であおるようなところもあって…ぜひ、音楽に注目してください! ――それでは最後に、映画を楽しみにしている子どもたちにメッセージをお願いします。 大原 :すごくテンポが良くてスピード感もあって、内容がギュッと凝縮されているお話です。乗り越えられないようなできごとも、「みんなで協力することで、乗り越えられるんだ!」と伝わればうれしいです。 水田 :劇場に行く前にはきちんとお手洗いに行って、最後まで楽しんでくれれば、それだけで褒めてあげちゃう! だって、劇場でじっと観てるって、それだけで子どもにとっては大変なことじゃないですか。あとは…最後の最後まで、ちゃんと見てほしいと思います。なにか、いいことがあるかもしれないからねっ! 『映画ドラえもん のび太の宝島』 3月3日(土)全国東宝系にてロードショー 「宝島を見つける!」とジャイアンたちに宣言したのび太は、ドラえもんのひみつ道具“宝探し地図”を使って宝島を探すことに。地図が指し示した場所は、なんと太平洋上に突然現れた新しい島だった…。 公式サイト:
2018年03月01日2月15日、 『隣の家族は青く見える』 (フジテレビ系)第5話が放送された。いままでも、かなり気になる存在ではあった 小宮山深雪(真飛聖) だが、ついに夫・ 真一郎(野間口徹) と“子育て”を巡って口論が勃発。 深田恭子&松山ケンイチ 演じる五十嵐夫婦との対比も明瞭で、“夫婦の教訓”がヒシヒシと伝わる物語だった。 ■「幸せな家庭」を演じ続けるワンオペ育児の闇 どんな人でも隣の芝生は青く見えるもの。しかしその感情が顕著なのが小宮山深雪だろう。SNSをとおして自分が幸せであることを周囲にアピールしまくる専業主婦。しかし実際にはコーポラティブハウスを購入して早々、商社マンとして働いていた夫が失業。周囲はもちろん子どもにもバレないようにと、 「幸せな家庭」 を必死で演じているのだった。 第5話では、なんと“リア充代行サービス”まで利用していることが発覚。“夫の失業”という、深雪にとってはあってはならない状況が長引くことで、彼女の虚栄心がよりヒートアップしているようだ。 あまりに強すぎる嫉妬心から、浮世離れした母親かと思われた深雪だったが、「自分がやらなきゃ」と気負い過ぎた結果、ここまで追い込まれてしまったという ワンオペ育児 のリアルな闇がチラリ…。 もちろん、子どもを持つことが正しいと思っていたり、同性愛者を批判したりする心理は理解できない。だが、だれにも弱さを見せずにひとりで戦い続けてきた深雪を思うと、「じつは私も深雪予備軍かも」という恐ろしさと、ゆがんだ愛情への切なさが込み上げるのだった。 ■こじれた夫婦に必要なのは夫の一念発起!? しかし、悩んできたのは妻ばかりではない。夫・真一郎は、出張ばかりの仕事にも励んできたが、「家族と一緒に過ごす時間がほしい」と退職。けれども深雪の理解は得られず、再就職が決まるまでいままでどおりの時間に家を出て、夜遅く帰るように強要されている。 長女・優香がダンスの練習に励んでいることを知った真一郎は、オーディションのため塾に遅刻した娘が深雪に詰め寄られる姿を見て、「俺が連れ出したんだ」とウソをつく。娘を思っての行動だが、その後、深雪から浴びせられたのは「このまま出てってほしいくらいよ」という辛辣(しんらつ)な言葉だった…。 真一郎が中学受験は娘の意思なのかと問えば、「将来を考えれば、中学受験は最善の策」だと返され、「10歳の子どもにも意思はあると俺は思う」と言えば、「この10年、私ひとりに子育てさせておいて、よくそんなえらそうなことが言えるわね」と深雪に一蹴されてしまう。 だが、よくよく考えて見れば、 「子どもと一緒にいたいと願う夫」 、 「子育てを自分ひとりでがんばってきたと嘆く妻」 。両者が欲しているものは同じであり、ただただ、ボタンの掛け違いがあるだけ。 大黒柱の失業はたしかにマイナスなことかもしれないが、それによって得た幸せもある。それなのに深雪は「暇になったからって急に口出さないで」と、その幸せに気づくことができないでいるのだ。 朔(北村匠海)が「違う環境で育った人間同士が心を通わせるなんて、そもそも無理なことしてるんだから、 恋愛関係が続くこと自体奇跡 なんだよ」と話していたが、本当にそうだ。夫婦であっても、心を通わせ続けるのは奇跡。一度できてしまった感情のズレを取り戻すのは難しいが、ここから小宮山夫婦がどう歩み寄っていくのか。そこには、夫の一念発起が必要なのかもしれない。 ■不妊治療に前向きな社会、夫になるためには 一方、五十嵐家の夫・大器は「そこまでしなくても」と考えてきた不妊治療への考え方が大きく変わっていた。 後輩に対する「 “今日は精子とってから出勤しまーす” とか、 “今日は人工授精終わってから出勤しまーす” とか言える社会であるべきだと思うんだよ。助けが必要なときはお互いさまって感覚が、もう少しあってもいいと思うんだ」という言葉には、胸が熱くなった視聴者も多いはず。 突然のふんどし姿には笑ってしまったが、そんな大器の言動はどれも妻である奈々を思うからこそ。もちろん、自分自身にも子どもがほしいという気持ちもあるが、何より奈々の願いをかなえてあげたいという気持ちが強いのだろう。妻の負担を少しでも減らすためにも、 つらさを一緒に背負おうとする 大器の夫としての在り方には頭が下がる。 互いを認め合い、同じ方向を向いて歩みを進める五十嵐夫婦。そして、互いの本音を共有できずに、心が離れかけている小宮山夫婦。「あなたはどちらの道を選びたい?」と聞かれれば、答えは簡単。 それを実現するためには、深雪のように夫にばかりに何もかもを求めていてはいけない。大器に感謝の心を抱き続ける奈々のように、妻も夫の気持ちに気付き、寄り添うことが必要なのだ。 真一郎が優香を連れ回したことに対して「昔あんなことがあったのに、誘拐みたいなことするなんて…」と深雪がこぼした小宮山家の過去、そして、朔が渉(眞島秀和)の家に転がり込んだ理由は一体何なのか…? さらに、子ども嫌いを宣言してきたちひろ(高橋メアリージュン)が、亮司(平山浩行)の息子・亮太との生活を通じてどんな変化を見せるのかも気になるところ。物語が折り返しを迎え、ますますおもしろくなってきた『隣の家族は青く見える』。第6話は2月22日夜10時から放送。 木曜劇場 『隣の家族は青く見える』 ドラマ公式サイト:
2018年02月21日深田恭子 & 松山ケンイチ 演じる五十嵐夫婦の不妊治療を主軸に、コーポラティブハウス『PUZZEAL』で暮らす4組の家族について描く 『隣の家族は青く見える』 。 第3話で初めて五十嵐家に入ったちひろ(高橋メアリージュン)が、家のデザインが「全然違う!」と興奮気味に話していたが、そもそもコーポラティブハウスって? メリット・デメリットは? 『隣の家族は青く見える』の美術セットの秘密に迫りつつ、住宅購入のヒントを探っていきたい。 ■コーポラティブハウスとは? コーポラティブハウス とは、住宅購入を希望する人たちが組合を結成し、土地の取得から建物の発注までを自分たちで行う集合住宅のこと。一般的なマンションと違い、入居者が住まいを 自由に設計できる のが特長だ。 第3話で渉(眞島秀和)と朔(北村匠海)のキスを奈々が目撃するというハプニングは、エントランスを抜けたところにある中庭で発生。これは『PUZZEAL』の住人が自由に行き来できる共有スペースで、このような空間についても入居者が意見交換をしながら造り上げていく。 ちなみにコーポラティブハウスは、住宅購入を決めてから 入居まで2年程度の期間を要する そう。すぐに入居できないことはデメリットとも言えるが、設計段階からこだわって作ることを考えれば妥当だろう。 ■ティファニーブルーを取り入れた遊び心いっぱいの家 先述の通り、コーポラティブハウス最大のメリットは、 家庭ごとに自由にデザイン設計 できること。奈々(深田)とちひろが「同じ建物とは思えない」「さすがコーポラティブハウス!」という会話を繰り広げていたように、ドラマに登場する4家族もそれぞれ家のテイストがまったく異なる。 たとえば、スキューバダイビングのインストラクターとして働く奈々と、おもちゃ会社に勤める大器が暮らす五十嵐家は、遊び心があふれる空間。ドラマのテーマカラーである “ティファニーブルー” を取り入れながら、マリンっぽさも随所にちりばめられている。 「奈々と大器はオシャレではないけれど、2人の好きなものを合わせたら偶然オシャレに見えた」という感覚を意識して造られた住まいは、妊活をテーマに掲げているため、あえてリビングの奥の見える位置にベッドを配置。 部屋のいたるところに友人らからのメッセージなどが飾られており、「人に好かれる2人」らしいスペースに仕上がっている。 ■大人っぽい空間の“THE オシャレ”な家 子どもを持つつもりのない川村家は、スタイリストとネイリストのカップルということもあり、ダークカラーを貴重とした シックなデザイン 。とにかくオシャレなものを詰め込んでいるため、若干バブリーな雰囲気も…。 シルエットの見えるシャワールームや、広々としたベッドなど、大人の男女が暮らすエロティックな様子もプラス。 ちひろのスペースもしっかりと確保。だが、物語は亮司(平山浩行)の息子と一緒に暮らす(!?)というまさかの展開へ。この大人っぽい空間に、どのように子育て要素を取り入れていくのかにも注目したい。 ■デザイン性を重視したオシャレな空間が広がる家 一方、建築士である渉が暮らす広瀬家は、いまどきでスタイリッシュな印象。全体的にグレートーンでまとめ、棚や段差を多く作るなど デザイン性を重視 。 “男の一人暮らし”を目的としていたため、もちろんベッドもシングルサイズ。実際に見るとかなり狭いが、ここに朔ちゃんと2人で寝ているのか…! 建築士らしく、棚にはデザイン本などがズラリ。ボタン一つで磨りガラスに変わる窓や、 アイランドキッチン を取り入れるなど、洗練されたオシャレな空間になっている。 ■ママと子どもの暮らしやすさが最優先の家 子どもが2人いる小宮山家は、もっとも“普通のマンション”。すべて妻・深雪(真飛聖)が主導権を握ってデザインしたことを意識して作られており、ママと子どもの暮らしやすさが最優先。 子どもの成長を追った写真の数々やSNS映えする花を飾るなど、 “幸せな家族をアピールする家庭” をわかりやすく表現している。 部屋の中で一番使いやすく、広いスペースにキッチンを配置。ところどころに貼られた「やることリスト」や「手書きレシピ」などのメモも深雪らしい。 こんな風に、コーポラティブハウスは住人の好みに応じてまったく違う家にすることが可能。間取り、壁、キッチンやバスルームなどの設備まで、すべて自由に選ぶことができるので、集合住宅でありながら、 注文住宅の良さ も味わうことができるのだ。 ■コーポラティブハウスの利点と難点 ドラマの美術セットをデザインした宮川卓也さんは、数多くのコーポラティブハウスに足を運んで『PUZZEAL』を造り上げた。 ただし、既存のコーポラティブハウスに囚われるのではなく、ドアを開けるだけで会話がはじまるような“ストーリーの作りやすさ”と“画面に映ったときのおもしろさ”を意識し、それをコーポラティブハウスのフォーマットに当てはめていったのだとか。 宮川さんが感じたコーポラティブハウスのメリットは、やはり戸建てのような感覚で住まいを作れること。さらに、設計の段階から顔を合わせるので、 入居者同士の連帯感 が生まれるのも魅力だという。ただしこれは一転してデメリットにもなりうる。もし深雪のようにあれこれ詮索してくるタイプの入居者がいると、そういったわずらわしさが苦手な人にはいろいろと面倒なことも起こる可能性も…。 とはいえ、通常のマンションと同程度の距離感に保つこともできるそうで、コーポラティブハウスの全部が全部、お餅つきやバーベキューをするわけではないというので、ご安心を! ■子育て世代にはメリットがいっぱい! 『PUZZEAL』の住人は、子どもが欲しくてもできない五十嵐家、子どもは作る予定のない川村家、同性カップルの広瀬家、夫が失業中の小宮山家と、見事に家庭事情がバラバラ。それゆえ、深雪とちひろが口論になったり、奈々と朔の仲の良さに大器が嫉妬したりもする。 だが、同じように子育て世帯同士であれば、ちょっとしたときに子どもを預かるなどの助け合いもできるし、近年では希薄になっている “古き良きご近所付き合い” もできる。さらに、親世帯と同じコーポラティブハウスに入居すれば、適度に距離を置きながら、必要に応じて顔を合わせることができて便利だろう。 ほかに、マンションなどの場合は土地、建築費などの価格が不透明であるのに対して、ゼロから造り上げるコーポラティブハウスはどこにいくら掛かったのかがわかりやすい。あらかじめ入居者が決定しているため、モデルルームや広告費などに費用が掛からないのもメリットだ。 ■マイホームの選択肢のひとつに デザイン、価格の透明化といったメリットがある一方で、入居者同士の距離感が難しいといったデメリットもあるコーポラティブハウス。マイホームに求める条件によって捉え方はさまざまだが、今後、住宅購入における選択肢のひとつになりそうだ。 朔は渉との同性愛を五十嵐夫婦に明かし、奈々とちひろは不妊治療と婚約解消について互いに打ち明けるなど、入居者同士の良好な関係も見え始めた『隣の家族は青く見える』。 人工受精を進められた五十嵐夫婦のもとに、奈々の母が訪れるなど波乱の展開を迎える第4話は、2月8日夜10時から放送。 木曜劇場 『隣の家族は青く見える』 ドラマ公式サイト:
2018年02月07日昨年11月2日~5日に、NHKホールで開催された「おかあさんといっしょ」秋のファミリーコンサートを収録したDVD、CD「NHK「おかあさんといっしょ」ファミリーコンサートしずく星の大ぼうけん~ヨックドランをすくえ~」が2月7日にポニーキャニオンからリリース! 伝説の竜・ヨックドランの願いを叶えるためにみんなで奮闘したミュージカルを中心に、コンサートの見どころを徹底解説しちゃいます。 ■大人気コンサートをおうちで堪能! 『「おかあさんといっしょ」ファミリーコンサート』は、1年を通して全国をまわるコンサート。夏に大規模会場で行われるスペシャルステージとくらべて収容人数が少ないこともあり、会場の一体感は抜群! 「おかあさんといっしょ」のお兄さん、お姉さん、ガラピコぷ~のメンバーが間近に観られる絶好のチャンスなのですが、大人気ゆえにチケットの入手が難しいのです…。 今回発売されるのは2017年11月にNHKホールで行われた秋のファミリーコンサートをノーカットで収めたDVD。これを観れば、コンサートに参加した人は当日の興奮を思い出し、会場に行くことができなかった親子も、家庭で手軽にコンサート気分が味わえちゃいますよ!! ■テレビで登場した“あの遊び”がステージに!? コンサートは、スキッパーさんの登場からスタート。ホシカをかざして幕が上がると、ガラピコぷ~のメンバー、そしてゆういちろうお兄さん、あつこお姉さん、よしお兄さん、りさお姉さんがニコニコ笑顔で登場です! 舞台は、「ガラピコぷ~」のメンバーたちが暮らす小さな惑星“しずく星”。お兄さん、お姉さんたちが遊びに来てくれて大喜びのガラピコたちは、さっそくお気に入りの“ヨックドラン遊び”を提案します。 「ヨックドラン」といえば、しずく星に古くから伝わる伝説の竜。これに憧れたチョロミー、ムームー、ガラピコが、ダンボールで「ヨックドラン」を作って遊ぶというお話がテレビ放送されたこともあるんです。 今回、この“ヨックドラン遊び”が再登場するというファンには嬉しい展開。「テレビのお話の続きがコンサートで観られるなんて!」と、早くもワクワクです。 ■貴重なペアによる歌&ダンスはコンサートならでは! そんな中、「ヨックドラン」の赤ちゃんが泣きながら登場。「ママが病気になって動けないんだ」と悲しそう…。そこで、お兄さん、お姉さん、ガラピコたちは、ヨックドランのママの病気を治すお手伝いをするために立ち上がります! ヨックドランのママを救うためには、しずく星に散らばる3つの光る珠を集めることが必要。ということで、ムームー&あつこお姉さん、チョロミー&ゆういちろうお兄さん、ガラピコ&よしお兄さん&りさお姉さんという3手に分かれ、光る珠探しに出かけます。 光る珠はそう簡単に手に入るはずもなく、3組それぞれが試練に挑むのですが、注目すべきは各組のコンビネーション! ふだんのテレビではなかなか観ることのできないペア(コンビ)が、デュエットやダンスを披露するなど大奮闘。 果たして、赤ちゃんヨックドランの願いは叶うのでしょうか…!? ■お兄さんとお姉さんに感動&胸キュンの連続 ファミリーコンサートの醍醐味といえば、なんといっても歌のお兄さん、お姉さんの生歌。「子ども向けのコンサート」と侮るなかれ。その声量と、伸びのある歌声には圧倒されてしまいます。なかでも、ゆういちろうお兄さんの表現力の豊かさにはビックリ! ふだん、テレビで観るゆういちろうお兄さんはどことなく可愛らしい印象ですが、ファミリーコンサートのお兄さんは、なんだかとってもたくましい…!! 昨年4月に横山だいすけお兄さんの後を継ぎ、第12代目歌のお兄さんとして活動してきたゆういちろうお兄さんですが、心に響くパワフルな歌声で会場を盛り上げる姿には、「ゆういちろうお兄さん、成長したのね…」と、思わず親心がうずいてしまうのでした。 もちろん! あつこお姉さんのキュートっぷりも負けていません。華やかな衣装に身を包んだその姿は、まさにプリンセス。時々登場するオトボケ(!?)発言にも、キュンキュンしちゃいます。 披露したのは元気いっぱいの月歌「ぱんぱかぱんぱんぱーん」や、名曲「にじのむこうに」などなど全23曲(ガラピコぷ~メンバーによる楽曲も含む)。最初から最後まで、子どもたちをハッピーにするために全力疾走でコンサートに挑む姿には、観ているこちらの胸が熱くなるほど。会場には終始、力強くも優しい時間が流れていました。 ■豪華特典映像も必見! 冬のお助けアイテムに よしお兄さんやりさお姉さんのキレキレダンスもまた、見どころのひとつ。よしお兄さんは「本領発揮!」とばかりに、ステージ上を跳んだりはねたり、回ったり…。終盤にはおなじみ「ブンバ・ボーン!」もダイナミックバージョンで披露。もちろん会場の子どもたちは、一心不乱に踊りまくります! りさお姉さんは、いつもながらキラキラ笑顔全開。休むことなくステージ上をかけまわり、気づけば私たちも笑顔に。りさお姉さんのとびきりの明るさは、コンサートでも健在です! DVDには特典映像として、チョロミー、ムームー、ガラピコの出会いを描いた「ガラピコぷ~」第1~4話、さらに「シェイク シェイク げんき!」といった人気の歌クリップ4曲を収録。まだまだ寒~いこの季節、『NHK「おかあさんといっしょ」ファミリーコンサートしずく星の大ぼうけん~ヨックドランをすくえ~』は、子どもたちがおうちで“歌って踊って楽しめる”アイテムとして、大活躍してくれるはずですよ! ■『「おかあさんといっしょ」ファミリーコンサートしずく星の大ぼうけん~ヨックドランをすくえ~』 \2018年2月7日DVD/CD同時発売/ ↓詳細はこちら↓
2018年02月01日1月25日、 『隣の家族は青く見える』 (フジテレビ系)第2話が放送された。 深田恭子 & 松山ケンイチ 演じる五十嵐夫婦の不妊治療がスタートし、経験者からは共感の声がネットにも上がり始めた。 さらにはちひろ(高橋メアリージュン)と深雪(真飛聖)の 「子どもを持つor持たない論争」 など、女性には気になるテーマが盛りだくさんとなっている。 物語に引き込まれる一方で、自分の価値観を他人に押し付ける深雪の痛々しい姿に「はたして自分自身はどうだろうか」と、思わずハッとするのだった。 ■「子どもを持つvs持たないバトル」が勃発! 「マクロビ(マクロビオティック)でグルフリ(グルテンフリー)だから~」と手作りスイーツを奈々(深田)やちひろにお裾分けする深雪は、自分の考えがすべて正しいと思い込んでいる専業主婦。しかもその考えを、他人にまで強要するから厄介だ。 第2話では、その深雪とちひろのバトルが勃発する。女性は、子どもを産んで社会に貢献しなければもったいないという深雪。一方ちひろは「働いてるってだけで十分社会貢献してるのに、他人の尻ぬぐい(産休中の女性の穴埋め)までしてるんだから、文句言われる筋合いないと思いますけど!」と応戦する。 子育てする女性が、産休制度を利用するのはあたり前の“権利”だという深雪に対して、子どもを持つ、持たないも“権利”であって“義務”じゃないと訴えるちひろ。たしかに、どんな人にも選択の権利があり、選ぶ道に正解、不正解はない。ちひろのセリフに「 自分のものさしだけで他人を測るな 」という言葉があったが、まさにそのとおりだ。 ■兼業、専業、時短。どうして周りと比べてしまうの だが、産休を取る女性は女性で悩みがないわけではない。同僚に迷惑をかけてしまうという気持ちや、育休後の不安もある。復帰して時短勤務をはじめても、後ろめたさや申し訳なさがついて回る。子どもの急病のとき、どうしても休まなければいけないこともある。子育てしているからといって、「あたり前の権利」と正面きって主張できる女性ばかりではない。むしろ、そんな存在はかなり希有だろう。 子どもを持つ、持たないは自由。にも関わらず、どちらを選んでも生きづらさを感じる世の中には嫌気がさしてしまいそうになる。 子どもを持たずにバリバリ働いてもいい、育休をとってもいい、時短勤務をしてもいい、専業主婦でもいい。それなのに、どうしても 周りと自分を比べてしまう のか。 「どうしてみんな同じじゃないといけないんですか。 みんな違っててもいいじゃないですか 」と仲裁に入った奈々の言葉のように、“ 自分とは違う周囲を認める ”ことが大切。そして、“ 周囲とは違う自分を認める ”こともまた大切…。あたり前なのになかなか受け入れることのできないこの課題が、ドラマの大きなテーマとなるのだろう。 ■失業夫、責められて然るべき…? 女性たちが悩みを抱える一方で、男性だってそれぞれに悩みを抱えていた。深雪の夫・真一郎(野間口徹)は、海外赴任ばかりの仕事がイヤになり、家族と一緒に過ごしたいとの思いから 早期退職 に踏み切った。だが、深雪にそんな思いは1ミリたりとも届かず、「失業保険なんて商社時代の給料の半分以下なんだから。早く再就職してよね」と責め立てられる。 ただただ真一郎が不憫(ふびん)に思えてくるのだが、あらためて考えて見ると、家を買った直後に相談なしに仕事を辞めたという事実は大問題な気が…。何より「家族といたい」という理由で仕事を辞めると聞いて、深雪がそれを受け入れると思っていたことに驚いてしまう。それなら、条件に合う再就職先を見つけてから退職すべき。どうしてこんな単純な失敗をおかしてしまうのか、男って本当にわかってないのね、と思った女性も多いのでは。 とはいえ、夫のピンチを助けるのは妻の役目。物語を観ている限り、深雪はお菓子作りやSNSに力を入れるなど、時間に余裕がありそう。それでも彼女の中に、「自分が働く」という選択肢は一切無い。おそらくそれは、彼女の思い描く 幸せのカタチ とは違っているからだ。 自分のものさしを他人に押し付ける深雪は、自分自身のこともまた、1本のものさしでしか測ることができない。「夫はよい会社で働き、妻は育児をするべき」。そんな風に凝り固まった頭は、今後ほぐれることはあるのだろうか。 ■松山ケンイチ、不妊治療の苦悩とは 真一郎にはうらやましがられていた大器(松山)だが、本心は「子作りを意識してから全然楽しくなくなった」と調子が狂っていた。スタミナ料理が並び、栄養ドリンクを飲まされ、「タイミングを取りたいです」と業務連絡のように届くメッセージ。つい先日まで「子どもは自然とできるもの」と思い込んでいた大器にとって、この状況を受け入れがたいのもよくわかる。 そして奈々も、そんな大器の心情に気づいていた。不妊治療は“がんばれば必ず成果が出るもの”ではない。しかも、必ず相手がいなくては成立しない。自分一人ががんばれば結果につながるものと違い、体はもちろん、互いに精神的な負担が大きくなって当然だ。 自分の考えを相手に押し付けてしまうことの不合理さ。それに気づいている奈々と、まったく気づかない深雪は対照的。頭では奈々のようでありたいと願うが、実際の自分はどうだろうか。ドラマを観て、ふとそんなことを考えてしまうのだった。 奈々が渉(眞島秀和)と朔(北村匠海)のキスを目撃するという衝撃シーンで幕を閉じ、ますます展開が気になる『隣の家族は青く見える』。五十嵐夫婦が最後のタイミング法に挑む第3話は、2月1日夜10時から放送。 木曜劇場 『隣の家族は青く見える』 ドラマ公式サイト:
2018年01月31日2018年冬ドラマが出そろい、浮かび上がったのは 「つらい過去を背負う主人公」 というキーワード。とはいえ、どれも暗~い物語ではなく、愛にあふれ、乙女心をくすぐる作品ばかり。なかでも今回は、ママの心に響くドラマをピックアップ! これまでの放送分のレビューも含めて見どころを解説したい。 ■松本潤、石原さとみが真実究明に挑む! 松本潤 扮する弁護士の深山大翔が、99.9%有罪とみなされた事件について残り0.1%の事実を追求する 『99.9-刑事専門弁護士- SEASON II』 (TBS系)は、1stシーズンでハマったママも多いのでは? 前作で深山の父親が殺人の罪に問われ、獄中死を遂げていたことが発覚。新シーズンでは、この事件の真相に徐々に迫るものと思われたが、第2話で早くも父の冤罪(えんざい)が明らかに。これを機に元裁判官・尾崎舞子( 木村文乃 )も斑目法律事務所に正式加入し、次回からいよいよ新体制として本格始動する。 ちなみに本作は、『昆虫すごいぜ!』(NHK)に出演している 香川照之 にかけて「カマキリ大量発生注意!!」の看板が登場するなどコネタも満載。基本的に1話完結なので、これから観ても十分楽しめるはず! 一方、“一家心中、唯一の生き残り”という過去を乗り越え、真相究明に挑む法医解剖医がいる。遺体の解剖結果と死因に矛盾が生じれば、手段をいとわず事実確認に奔走する 『アンナチュラル』 (TBS系)の三澄ミコト( 石原さとみ )だ。 ただの推理モノとは一線を画すドキドキ感は『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の野木亜紀子脚本ならでは。 窪田正孝 のバイク運転や、窮地でミコトを救おうとする男気などの胸キュン要素もてんこ盛りで、ママ世代がドハマリする大本命ドラマといえそう! ■山崎賢人、山田涼介が女心を刺激!? トキメキといえば、 『トドメの接吻』 (日テレ系)も外せない。主演の 山崎賢人 を筆頭に、 志尊淳 、 新田真剣佑 、 菅田将暉 などなど、とにかくいい男たちがそろい踏み。とくに、第2話で披露された名言「今夜、あいてる?」をはじめ、山崎演じるクズ男・堂島旺太郎のダメかっこいい言動には女心をグイグイと刺激され、これだけでも観る価値アリ。 ちなみにドラマ放送後にHuluで配信される 『トドメのパラレル』 では、旺太郎の死後の世界をコメディタッチで描いている。本編、スピンオフともに予測不能の展開が、日曜夜のママたちの楽しみのひとつとなることは間違いない。 そして、家庭での地位がとてつもなく低い北沢秀作( 山田涼介 )が一念発起し、家族が起こした事件を隠蔽(いんぺい)する 『もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~』 (日本テレビ系)もまた、予測不能の物語。 魅力は「なぜ!?」とツッコみを入れたくなるほどとっぴな展開と、山田の“顔芸”の嵐。さらに、家族のためにけなげに使命を果たそうとする秀作の姿と切ないナレーションには「かわいい」「かわいそう」という二大感情が巻き起こり、自然と母性本能が刺激されてしまう…! ■不妊治療にオタク…。さまざまな愛のカタチに共感必至! 『隣の家族は青く見える』 (フジテレビ系)には、子どもを望むカップル、子どもは作らないと決めているカップル、同性カップルなどたくさんの家族が登場。 深田恭子 & 松山ケンイチ 演じる五十嵐夫婦の「不妊治療」を主軸に描かれるが、それぞれの家族がそれぞれの愛のカタチを見つけていくストーリーには共感必至。余談になるが、ママ世代としては深田の35歳とは思えぬ美貌への羨望(せんぼう)も止まらない! 美貌といえば、 瀬戸康史 の女装姿が話題の 『海月姫』 (フジテレビ系)。海月オタクの主人公・月海( 芳根京子 )は、ひょんなことから出会った女装男子・鯉淵蔵之介(瀬戸)と、その弟・修( 工藤阿須加 )との不思議な三角関係に陥ることに。 一筋縄ではいかない恋愛の行方はもちろん、“オシャレ人間”に近づくことのできないコンプレックスばかりの月海と、一見たくましく見えるも自分の生い立ちに引け目を感じている蔵之介の心の成長にも注目だ。 ■木村拓哉、広瀬すず、吉岡里帆が過酷な運命に立ち向かう 『BG~身辺警護人~』 (テレビ朝日系)第1話で感じたのは、「あの 木村拓哉 が帰ってきた!」というワクワク感。それもそのはず、脚本は『GOOD LUCK!!』(TBS系)『エンジン』(フジテレビ系)などを手掛けた井上由美子で、木村とは14年ぶりのタッグとなる。 木村が演じるのは、敏腕ボディーガードだった過去を封印し、新人BGとして再スタートを切った島崎章。章が第一線を退いたキッカケは、世界的サッカー選手の警護中、眼前に落下した一つのネジにあるようだが…はたしてその真相とは!? 過去を封印して生きるのは、 『anone』 (日本テレビ系)の辻沢ハリカ( 広瀬すず )も同じ。親に捨てられたハリカと、娘が失踪してしまった林田亜乃音( 田中裕子 )が紡ぐ、ありえない設定の中にあるリアルな人間愛には思わず引込まれてしまう。『Mother』『Woman』(ともに日本テレビ系)に続く坂元裕二脚本×水田伸夫監督三部作と称される本作からは、早くも名作の予感が香ってくる。 そして最後は、主人公が過去に縛られ続ける 『きみが心に棲みついた』 (TBS系)。小川今日子(通称:キョドコ/ 吉岡里帆 )は、合コンで出会った吉崎幸次郎( 桐谷健太 )に思いを寄せるも、学生時代から“愛”という名の“依存”を続けてきた星名漣( 向井理 )からなかなか離れずにいた。 ゆがんだ愛で今日子を束縛する星名の言動は背筋が凍るほど恐ろしく、「いつもの優しそうな向井理はどこ?」と目を伏せたくなるようなシーンも…。キョドコが本当の幸せを手に入れるために必要なのは、過去、そして自分自身からの脱却。“ラブストーリー”という言葉では言い表わせない複雑な三角関係の結末に、ママたちはどんな感情を抱くだろうか…? すでに放送中とはいえ、どのドラマもストーリーはまだまだ序盤。最近は各局アプリで、放送後7日間限定で無料配信をしている作品も多いので、気になるドラマは早めにチェックを!
2018年01月25日1月18日、 『隣の家族は青く見える』 (フジテレビ系)第1話が放送された。描かれたのは、 深田恭子 と 松山ケンイチ が演じる五十嵐夫妻をはじめ、コーポラティブハウスに住む4組の家族。妊活という繊細なテーマに挑んだ革新的なドラマが、私たちにもたらすものとは? ■知っているようで知らない“不妊症”の定義 主人公は、スキューバダイビングのインストラクターをしている五十嵐奈々(深田)。おもちゃメーカーに勤める夫・大器(松山)と1年3ヶ月前から子作りを始めるも、なかなか妊娠に至らず、夫婦で不妊治療専門クリニックを訪れることになる。 そこで映し出されたのは、座るイスがないほどに混雑した待合室。基礎体温表を確認するやいなや「検査するまでもなく不妊症と言えます」と理路整然と説明する医師。大器が「ネットカフェみたい」と表現した採精室やそんな大器に対して淡々と注意説明を行う看護師など、不妊治療をしたことのない人にとって初めて触れる世界が広がっていた。 調べてみると、日本産科婦人科学会が定める不妊症の定義は「妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、 一定期間妊娠 しない」こと。そしてその一定期間の目安は2015年に2年から 1年へと変更された という。 「妊娠は奇跡」といった言葉もよく耳にするだけに、筆者は「1年」という期間の短さに正直驚き、自分の無知さにがく然とした。と同時に、専門クリニックの混雑や 「6組に1組は不妊治療をしている」 という奈々の話には、納得するしかないのだった。 ■不妊の原因は妻にある!? 夫の誤まりだらけの認識 義母からの 「孫の顔が見たい」 攻撃が日に日に強みを増していくなか、「念のため」という気持ちでクリニックに出向いたはずが、「不妊症」という現実を突きつけられてしまった奈々。医師からは、「不妊治療を行うことについて、ご夫婦ともに納得されていますか?」と、これから始まる治療への覚悟まで問われてしまう。 にもかかわらず帰宅後、奈々が控えると告げたビールを悪気なく飲み干す大器は、「そこまでしなくても」と不妊治療に対して消極的。さらに大器は 「不妊の原因は妻にあるもの」 と思い込んでいたり、 「子どもはそのうちできる」 と楽観的に捉えていたりと、日本人男性に多い“誤った認識”を次々と露呈。「だからぁ…」とツッコみたくなる女性は大勢いるはずだが、それが男性のリアルだろう。 一方、「私もう35だよ」と話していた奈々のように、女性には年齢的なリミットもあり「そんな悠長なことは言っていられない」と考えるケースが多い。妊活をする上で大きな課題となるのが、このような 夫婦の温度差 であり、そこをどう歩み寄っていくかが、このドラマの見どころのひとつ。 そして、クリニックシーンで描かれる具体的な治療法の説明はもちろん、「こういう人っているよね…」と思わず共感してしまう大器の成長を通すことで、妊活がより身近に感じられる物語となりそうだ。 ■隣の家族は、幸せに見える? 五十嵐夫婦の他にも、ドラマには広瀬渉(眞島秀和)と青木朔(北村匠海)の同性カップル、夫・真一郎(野間口徹)が失業するも妻・深雪(真飛聖)がそれをひた隠しにする小宮山夫婦、子どもは作らないと決めている杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)と訳ありバツイチの川村亮司(平山浩行)カップルなど、さまざまな事情を抱えた家族たちが登場する。 タイトルの語源となっている 「隣の芝は青い」 は、“他人のものはよく見えるもの”といった意味のことわざであることは言うまでもなく、五十嵐夫婦は子どものいる小宮山夫婦に憧れ、深雪は華やかな生活を送るちひろを嫉み、自分が同性愛者であることを隠そうとしない朔は、家の外でも仲むつまじい五十嵐夫婦をうらやましく思っているのかもしれない。 けれども、どんなに隣の芝生が青く見えても、なかに飛び込んでみれば悩みや繕いだらけかもしれないし、周囲から見れば、自分の家族が青々と豊かな芝生に見えるもの。他人が輝いて見えて当然の世の中で、どのように自分なりの幸せを見つけていくか。自分の幸せとは一体なんなのか。妊活といったテーマを追う一方で、ドラマはそんなことも問いかけていくのだろう。 ちなみに本作は、中谷まゆみ氏によるオリジナル脚本。中谷氏は過去に『ラスト シンデレラ』『ディア・シスター』(ともにフジテレビ系)、『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)といった作品で、外見だけではない女性の美しさや強さを描いてきただけに、今後、奈々をはじめとする登場人物たちがどう輝いていくのかにも注目したい。 いよいよ五十嵐夫婦の不妊治療開始となる『隣の家族は青く見える』第2話は、1月25日夜10時から放送。 木曜劇場 『隣の家族は青く見える』 ドラマ公式サイト: <参考サイト> 日本産科婦人科学会: 公式HP
2018年01月24日2016年10月から放送され、社会的ブームを巻き起こした 『逃げるは恥だが役に立つ』 (TBS系)が、12月31日・1月1日に全11話一挙再放送。 森山みくり(新垣結衣) & 津崎平匡(星野源) が繰り出す“ムズキュン”ラブコメがふたたび楽しめる! ママたちの心もわしづかみにしたちょっぴり変わった2人の関係は、 夫=雇用主、妻=従業員 の 「契約結婚」 。ドラマのイントロダクションには“「結婚とは?」=「恋愛+家事」である?”というクエスチョン付きの方程式が…でも、これってあながち間違っていない気も!? あらためて夫婦とは、一体どういう関係のことを言うのだろうか。 ■「結婚」と「契約結婚」の違いって? ドラマは、院卒ながら内定ゼロ、派遣切りにあい、将来の危機を感じた主人公・みくりが、家事代行の顧客であった自称・独身のプロである津崎に「就職という意味での結婚」を提案。津崎はそれを了承し、2人が「契約結婚」するところから始まる。 「結婚」と「契約結婚」のもっとも大きな違いは、「結婚に何を求めるか」。一般的に「結婚」の目的は、愛し合う2人があらたな家庭を築くということにある。かたや「契約結婚」が求めるのは、お互いのメリット。お金、時間、立場と、さまざまな利点を考慮し、細かいルールを決めた上で成立する。つまり、夫婦という仮面を被った、住み込みの家事代行と変わらない。 家庭内で妻がメインに行うことといえば、どちらも “家事”。「結婚」は 「家族のために家事をする」 、一方「契約結婚」は 「仕事として家事をする」 。やることは同じだが、心持ちが全然違う。 通常の結婚生活には暗黙のルールが多いが、契約結婚の場合は、すべてにおいてきちんとルールが決まっている。お給料というわかりやすい対価があるし、家事をやるべき理由がハッキリとしているのだ。 “妻”を仕事とするみくりの月給は19万4000円。ここから、家賃や食費は差し引かれるのが、この金額を聞いて「家事をやるだけでこんなにもらえるの!?」と思ったママは多いはず。「私なんていくら家事をがんばっても、お給料はもらえないよ…」と。 これだけの対価があれば、ワンオペ家事・育児をする妻にありがちな「なんで私だけ」という感覚に陥ることは少ないかもしれない。もしかしたらこれって、とても画期的なのではないかとすら思えてしまう。 ■家事のボランティア化に妻の不満が爆発!? 「契約結婚」に恋愛感情が芽生え、正式な「結婚」へと移行すると、雇用主と従業員という関係は解除され、お給料が発生しなくなる。つまり、すべての家事がボランティアに変わるということ。専業主婦であれば、家賃、食費などは夫の給与から支払うことになるのだが、妻側としては、なんだか損した気分になるのは当然だ。 もちろん、最初から「損してるわ~」なんて思いながら結婚する人はいないが、結婚して数年たち、ふと考えると、たしかに家事はボランティアに近いように思えてくる。いや、ボランティアは自ら志願して行い、そこに喜びを感じるものだとすると、ワーママが仕事を終えたあと、疲れた体で行う家事はブラック労働と変わらないような…!? 家事にお金が発生すれば、わかりやすく不満もたまりにくい。けれども、対価が発生しないことで、我慢や不満が生じてくる。「夫婦なんだから、そんなことない!」と声を上げたいところだが、悔しいかな納得できてしまう自分がいる。 それなら「結婚しても、家事に対してお給料をもらえばスッキリするのか?」という疑問も浮かんだが、“名もなき家事”のことを言い出せばルール作りにキリがないし、育児が加わればより一層一筋縄ではいかなくなる。なにより、「これはあなたの担当だから、私はやらない」という考え方自体、夫婦にとって大切な何かが欠けているように思うのだ。 そう考えると、雇用関係のシンプルさと比べて、恋愛関係はじつに厄介…。でも、相手を思いやりながら、 ルールでは線引きできない関係 こそが“夫婦”ということなのかもしれない。 ■夫は雇用主じゃない! 理想の夫婦の在り方とは? とはいえ「契約結婚」のメリットから学んだのは、家事をどんなにがんばっても、対価がないから妻には不満が発生するということ。 無論、その対価はお金じゃなくてもいい。妻が洗濯をするなら夫は掃除、というように、物々交換でもいい。どうしてもできないなら、せめて感謝の気持ちだけでもいい。いや、できることはやってほしい。いやいや、できなくてもやる努力をしてほしい。 夫に対して「対価、対価」と騒ぎ立てるのはなんだか悲しいが、言い換えれば「 お給料を払っていないのに、雇用主のような態度を取るのはおかしい 」ということ。夫婦は、一緒に生活していくパートナー。妻が家事をやらなきゃいけないという決まりはないし、関係に上下があるわけでもないのだ。 みくり&平匡のかわいらしさが際立つ『逃げ恥』だが、意外にも夫婦関係の課題について考えさせてくれる社会派ドラマでもある。物語を楽しみながら、いま一度、夫婦の在り方について考えてみてはいかがだろうか? 年末年始、夫婦そろって『逃げ恥』で“ムズキュン”…これはありかもしれない! 『民放連賞最優秀ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」全話一挙放送』 全話一挙放送 <12月31日(日)> 朝8:55~朝11:45…1話~3話 朝11:55~午後4:30…4話~8話 <1月1日(月・祝)> 午後2:30~午後5:30…9話~11話
2017年12月29日子どもの素朴な疑問について、その分野の専門家たちが本気で答えてくれるNHKの人気ラジオ番組『夏休み 子ども科学電話相談』が冬休みに初進出! 『冬休み 子ども科学電話相談』 として、12月25日(月)から放送が始まります。 『夏休み 子ども科学電話相談』は1984年から続く長寿番組で、大人でも「へぇ~」とタメになることが盛りだくさん! ただし、電話の相手はあくまで子ども。先生も驚くような質問や、聞いているコチラも思わず吹き出してしまうほどのやりとりが繰り広げられることもしばしば…。親子で楽しめる『冬休み 子ども科学電話相談』について、その魅力を解説しちゃいます。 ■子どもの素朴な疑問に有識者が全力回答 番組の特長といえば、なんといっても 発想力豊かな子どもたちの質問 。「どうしてパンツをはかなきゃいけないの?」「どうして茶わんに盛ったごはんより、おにぎりのほうがおいしく感じるの?」など、子どもらしい質問がぞくぞく登場します。 それに対して先生が知識を駆使してやさしく回答しようとしても、子どもは「わからない」とピシャリ。「そっかぁ…」と、先生のほうが意気消沈してしまうというのもお決まりのパターンです。 あいさつは元気だったのに、質問になると急にトーンダウンしてしまう子がいたり、電話の後ろで赤ちゃんがギャンギャン泣いていたりと、作り込まれていない自然体な感じも魅力。予測不能な子どもたちの言動に振り回されながら、 先生たちが試行錯誤して回答していく 様子もまた、たまらなくおもしろいのです。 ■先生たちの回答にツッコミどころが満載 電話で答えてくれる先生たちはみなさん専門家ですが、子どもたちに説明するのは難しい模様。電話のやりとりのなかには、聞いているこちらが思わずツッコミを入れたくなるような内容もありまして…。 『トウモロコシの実は、なぜ一列に並んでいるの?』 (2017年7月24日放送回) 先生の回答は“実のもととなる花が、一列に並んでいるから”だったのですが、おもしろかったのはそれを調べる方法。 「トウモロコシの花を栽培してる人に 1本むしらせてもらう か、自分で育ててみてください」と。これには思わず「人のトウモロコシはむしっちゃダメでしょ~」とニヤけてしまうのでした。 『セミの抜け殻は食べられますか?』 (2017年8月1日放送回) 先生は「食べられる」ことを前提に、セミの抜け殻の成分などについてしっかりと説明。そして「油でパリパリに素揚げして、塩をかけたら ビールに合うんちゃうかな 」というまさかの回答。最後は「中身が入っているほうがおいしいと思うよ」という衝撃の展開に。 さらに「食べるなら、おうちの人にお願いして火を通してからにしてね」と先生は楽しそう。反対に、質問者の女の子が若干引いているような…。 こんな風に、先生のほうが盛り上がってしまうパターンもあるあるです。 ■心温まる先生たちの名言 科学的に証明されていることについて専門家が説明してくれるのはもちろんですが、そうではない事柄について、先生たちがそれぞれの感性で答えてくれるところも『子ども科学電話相談』の醍醐味(だいごみ)のひとつ。子どもたちの未来を思う回答には、心が温まります。 『人間は、AIにいつか負けるって本当ですか?』 (2017年8月24日放送回) 先生は「かけっこや計算など、いろんなことですでに 人間は機械やコンピューターに負けています 」と説明。その上で「それでも、われわれは不幸になっているわけじゃないんだよね」とフォロー。 人間がいる意味がなくなるのではと心配する人もいるけど、人間が簡単にできることがAIにはできなかったり、AIにできることが人間にはできなかったりもする。だから「AIと人は助けあえるんじゃないかと思います」という希望に満ちた回答には、納得しかありません。 『月が追いかけてくるのはなぜ?』 (2017年8月30日放送回) 「電車に乗ったとき、近くにあるおうちはどんどん小さくなって離れていくけれど、遠くにあるお山は大きいままで、動いていないように見えるよね」と説明。 つまり、月が遠くにあるから、動かずに付いてきているように見えるということ。そして先生は「この質問をする子は、お月様をよく見ている子。だからきっと、これからも〇〇くんの後を、お月様もずっと付いてきてくれるよ」とコメント。 先生の知識と優しさがあいまったすてきな回答に、ホッコリするのでした。 ■今年の冬は、家族で科学を学ぼう! 子ども向けでありながら、子どもだましではない回答で、親子の会話も盛り上がる『冬休み 子ども科学電話相談』は、12月25日朝8時5分からスタート。冬休みの午前中、親子で楽しみながら科学を学んでみてはいかがでしょうか? ちなみに先生への質問は、電話またはメールで受付け中。気になる方は、公式サイトをチェックしてみてくださいね! 『冬休み 子ども科学電話相談』 2017年12月25日(月)~29日(金) 2018年1月4日(木)、5日(金)、8日(月) <NHKラジオ第1放送>前8:05~11:49 ※29日(金)は「15時間 オリエンタルラジソン」の中で、“心と体”ジャンルに絞った「冬休み 子ども科学電話相談 スペシャル版」を放送。 公式サイト:
2017年12月24日『コウノドリ』 第10話が12月15日に放送された。描かれたのは、出生前診断を受けた2組の夫婦。 サクラ(綾野剛) をはじめ、ペルソナメンバーが「命とは何か」という繊細なテーマについて向き合った今回。どんな選択をしても、そこには事情と葛藤がある。命は尊いが、きれい事ではない。物語をとおして私たちの心に届いたメッセージは、とてつもなく大きなものだった。 ■出生前診断を受けた2組の夫婦の決断 義両親に勧められ、新型出生前診断を受けた高山透子(初音映莉子)のもとに、検査結果の封書が届く。結果は「21トリソミー(ダウン症候群)陽性」。検査を受けた病院に連絡するも、「あとは患者さんのほうで専門の病院を探して受診してください」とあしらわれてしまう。 ペルソナを訪れた透子は羊水検査を受けるが、やはりダウン症との診断。出生前診断を何気なく受けた透子は、その結果に戸惑うばかりで、どうするべきかと答えを出せずにいた。 かたや出生前診断を受けたもう1組の辻明代(りょう)は、結果が陽性ならば胎児は諦めると決めたうえで、診断に臨んでいた。中絶を希望する理由は、明代がおなかの子どもの世話にかかりきりになれば、夫婦で営む弁当屋を続けられず、生活が成り立たなくなるから。上には4歳の娘もおり、自分たちの死後、娘に負担をかけるわけにはいけないという思いもあった。 陽性という結果を受けた明代はカウンセリングを受けるが、決意のままに堕胎。激しい痛みに耐えながらも、明代は赤ちゃんを抱きたいと望む。処置を終え、赤ちゃんについて「すごく小さくて。でも、温かかった」と、小松(吉田羊)に見せた大粒の涙には、明代のさまざまな思いが詰まっていた。命を無下にしたわけではない。命と真剣に向き合い、悩み抜き、下した決断だったのだ。 一方、透子も夫や両親から「諦めたほうがいい」と説得され、中絶することを決意。だが、処置室を前にした透子は、涙を流して座り込む。「私の赤ちゃん、産みたい。でも、怖い自信がない。でも…」と。おなかの赤ちゃんは、3年の不妊治療の末に授かった命。そんな透子を実母は抱きしめ「大丈夫。あんたがへばっても、母さんが一緒に育てる」と寄り添うのだった。 ■育児はきれいごとではない 従来のドラマであれば、検査結果が陽性でも「やっぱり産みたい」と結論づける。もしくは、「どんな子どもでも受け入れたいから出生前診断は受けない」…というように、「産むことが正しい」と偏った内容になりがち。でも、この物語は違った。 たとえ中絶という選択を選んだとしても、 「命の選別。その言葉にみんながとらわれてしまっていて、お母さん、お父さん、家族、その事情には目が向けられていない。それぞれの事情の上に、命は生まれてくる。 育てていくのは家族 なんだ」 というサクラの言葉にあったように、「陽性だから産みません」と簡単に割り切れることではなく、必ずそこには苦悩や葛藤がある。 ドラマを観て、「自分だったらどうするか」と考えた視聴者も多いだろう。実際、筆者も考えてみたが、「わからない」という答えにしかたどり着くことができなかった。女性であれば、おなかに宿った命を「産みたい」と思うのは当然のこと。胎動が感じられるなど、わが子としての愛情が高まっている時期ならなおさらだ。 けれども、育児はきれいごとではない。産む道を選べば、乗り越えなくてはいけない課題がたくさんある。だが中絶すれば、一生自分を責め続けることになるかもしれない…。サクラの「 どんな選択をしても、後悔する ことはあるんだと思います」という言葉は的確で、とても重いものだった。そして、そんな選択を迫られた夫婦が悩み抜いて出した決断について、批判する権利なんてだれにもないのだと感じざるを得なかった。 ■『コウノドリ』×『逃げ恥』がコラボ!? 物語とは関係ないが、『コウノドリ』にはキャストが出演してきた過去の作品にまつわるさまざまな小道具が隠されていることが、ファンの間で話題となっている。 そして、第10話で電子レンジの上にさりげなく置かれていたのは「とぐろターボ」(らしきもの)。これは、年末年始に一挙再放送が決まっている『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)で、平匡(星野源)が日野(藤井隆)からもらったマムシエキス。 みくり(新垣結衣)と共に出かけた新婚旅行(社員旅行)先の旅館で、平匡が必至で隠そうとしたファンの間ではおなじみのアイテムである。繊細なテーマを真摯(しんし)に描く傍らで、こんな風に遊び心を入れ込むスタッフのおちゃめさには、思わず笑ってしまった。 『コウノドリ』は、次回ついに最終話。出産を決めた透子に寄り添うサクラ。そして小松の親友・武田(須藤理彩)も出産を迎えるが、母体の容体が急変してしまう。 四宮(星野源) 、白川(坂口健太郎)、小松らの今後も気になるが、予告には新生児科医・新井(山口紗弥加)と、育休から復帰した助産師・角田(清野菜名)の姿も映し出されるなど、ますます目が離せない。『コウノドリ』第11話(最終回)は、12月22日夜10時から15分拡大放送。 TBSテレビ 金曜ドラマ 『コウノドリ』 金曜よる10時から
2017年12月21日『コウノドリ』 第9話が12月8日に放送された。今回 サクラ(綾野剛) が向き合ったのは、 「不育症」 。原因がわからないまま、流産を繰り返す女性の苦悩と本音が描かれた。 ドラマでも取り上げられていたように、流産はけっしてめずらしいものではなく、経験者も多い。けれどもそれは、あくまで統計上のこと。「あなたのせいじゃない」と言われても、原因がわからないことで、どうしようもない不安や、やり場のない気持ちに陥ってしまうものなのだ。 ■原因不明の不育症に悩む夫婦 3回目の流産となった篠原沙月(野波麻帆)は、流産を繰り返してしまうことを 「自分のせい」 だと思い悩んでいた。そんな妻を見て、夫・修一(高橋光臣)もまた、どうしたら彼女を元気付けられるのかと葛藤していた。 不育症の検査を受けるも、結果はすべて正常範囲内。それを聞いた修一が「それは原因がわからないということですか? 治療方法がないということですか?」と問う。サクラは不育症の原因がわかって治療した女性、原因がわからず治療しなかった女性、どちらも出産できる確率は85%だと説明する。 「でも、不安ですよね、怖いですよね」と続けるサクラに、沙月は涙を流し「子どもがほしくて、やっぱり諦めきれないからここに来てるんですけど、妊娠してないってことがわかると 少しホッとする自分 がいて。一瞬でも、おなかの中に 赤ちゃんが宿ることが怖くて 。こんなんじゃ母親になる資格ないですよね」と本音を漏らす。 そして「(子どもが好きな修一に)自分の子どもを抱かせてあげられないのが一番つらい。本当にごめんね」と泣き崩れる沙月を、修一は「僕こそ何もしてやれなくてごめん」とやさしく抱き寄せる。そんな夫婦を見たサクラは、「次はきっと大丈夫。だって、篠原さんにはこんな近くに世界一の味方がいるじゃないですか」と励ました。 時を経て、4度目の妊娠が発覚した沙月。緊張の中、サクラが内診すると、そこにはピコピコと胎児の拍動が。沙月は喜びと安堵(あんど)の涙を流し、エコー写真を眺めて夫婦で喜びを分かちあうのだった。 ■流産を自分のせいだと感じてしまうつらさ 妊娠すれば、無事に出産できるのが当然だと思っている人も多いかもしれない。けれどもドラマ内で 四宮(星野源) が 「流産はめずらしいものじゃない」 と話していたように、流産する確率は25歳で15%、35歳では25%と、けっして少ない数字ではない。実際、ドラマ放送後にはSNSに流産経験者という人の声が本当にたくさん上がっていたし、筆者自身も2度の流産経験がある。 自分は子どもが産めないかも…。そんなときに考えるのは、やはり夫のことだ。今回、修一の「子どもがいない2人だけの人生もいいと思ってる」という言葉に、沙月が「全然うれしくないよ、なぐさめにもなってない」とつらく当たってしまったのは、夫に自分の子どもを抱かせてあげられないかもという責任を感じてしまうからこそ。 流産後、筆者は「夫婦2人の子どもなんだから、夫も妊娠できればいいのに」という非現実的なことを本気で考えたし、3度目の妊娠で出産に至ったときには、喜びより安堵のほうが圧倒的に大きかった。 「流産はあなたのせいじゃない」そう言われても、妊娠・出産について母親は、どうしたって 責任やプレッシャー を感じてしまうのだ。 ■苦しむ妻に夫がしてあげられることとは 一方、修一はピアノの練習をすることで沙月の心に寄り添った。自分を励ますために一生懸命努力している夫の姿は、妻にとって何よりの支えとなったはずだ。 沙月は胎児心拍の確認までたどり着いたが、出産を迎えるまではまだまだ長い道のりが待っている。それでも修一という強い味方がいる限り、沙月は前を向いて進んでいけるだろう。 そして第9話で描かれた“支え合い”は、篠原夫婦だけではない。病に倒れた父を四宮が支え、その四宮をサクラがフォローし、小松(吉田羊)を今橋(大森南朋)が気にかけ、産科医療の経験に乏しい救命チームを下屋(松岡茉優)がリードした。 「いまある道を進むことで、光が見える。だから、怖がらないで。人は必ず、誰かがそばにいて、 誰かのそばにいる 」印象的だったサクラのナレーションのとおり、どんなときでも人は互いに支え合い、補い合いながら生きていくものなのかもしれない。 ■岐路に立たされた星野源の選択する道とは 下屋はたくましく成長し、白川(坂口健太郎)は再びペルソナに戻ると誓うなど、それぞれが歩みを進めるチームの中で、やはり気になるのは四宮の今後。 病に伏す父・晃志郎(塩見三省)とのやりとりは、ドラマを越えて本物の親子に見えてくるほどのリアルさがあり、とくに最後に手を握り合うシーンは胸にグッと迫るものがあった。父の思い、早剥の研究、ペルソナの人材不足…岐路に立たされた四宮は、はたしてどんな道を選択するのか。ますます目が離せない。 12月15日に放送される第10話で描かれるテーマは“出生前診断”。診断を受けた2組の夫婦をとおし、ペルソナメンバーが命と向き合っていく。 TBSテレビ 金曜ドラマ 『コウノドリ』 金曜よる10時から
2017年12月14日舞台にテレビにCMに、大活躍の だいすけお兄さん の冠番組 『だい!だい!だいすけおにいさん!!』 が、いよいよHuluで独占配信スタート。これから毎週金曜日、だいすけお兄さんに会えるんです! ということで、12月8日から配信されている第1回を徹底レビュー。たくさんの子どもたちも登場し、だいすけお兄さんのイキイキとした笑顔が満載でしたよ! ■だいすけお兄さんが、子どもの悩みを解決! 「みうちゃん」と「まーくん」が遊んでいるおうちに “ピンポーン”と、おなじみ(!?)の変顔&ハイテンションで訪れた、だいすけお兄さん。一緒に遊ぼうと思ったけれど、お部屋がおもちゃで散らかり放題…。 そこで、だいすけお兄さんはお片付けを提案。でも、一体どうしたらキレイになるんだろう…と頭を抱えたところで、 3人そろってスーパーヒーロー“できるんニャー”に大変身しちゃいます。 これこそ、番組のメインとなるホームドラマ 「おうちヒーロー☆なんでもできるんニャー!」 。だいすけお兄さんふんする「ダイスケニャ」は、いつも一生懸命なのにちょっとマヌケなヒーロー。「ミニャ(みうちゃん)」「マニャ(まーくん)」と協力して、子どもの悩み事や困り事を解決していきます。 今回のミッションは、部屋を散らかす“ちらかすゾウ”をやっつけること。さっそく「みんなでお片付けするニャー!」と意気込むものの、探していた玩具を見つけたり、本を読み始めてしまったり、お片付け “あるある”につまずく3人…。 けれども「仲間と離ればなれになりたくないよ」というおもちゃたちの声に耳を傾け、同じ場所に戻してあげることを決意。みごとにお悩みを解決するのです。 たしかに “おもちゃを仲間同士でいっしょにしてあげる” という感覚は、お片付けを習慣化する良い糸口になりそう。そんな風に、子どもたちのお悩みを「できるんニャー!」たちが毎週解決してくれるようですよ! ちなみに「ミニャ」は、大河ドラマ『おんな城主 直虎』や連続テレビ小説『わろてんか』(ともにNHK)で、主人公の幼少期を演じた新井美羽。「マニャ」は、CMなどにも出演し、今後の活躍が期待される築地まさたか。 番組開始前、だいすけお兄さんが「なんてことない会話の中にも楽しさやあたたかさがあふれている内容になっているので、そういうところも感じとってくれたらうれしいです」とコメントしていましたが、まるで家族のような3人のやりとりにはホッコリ。だいすけお兄さんの父性が垣間見える感じもまた、たまりません…! ■だいすけお兄さんの歌に親テンションアップ! 子どもノリノリ! ドラマの間に挟まれるかたちで展開する 「だいすけおにいさんとうたっておどろう」 は、だいすけお兄さんが保育園や幼稚園に出向き、子どもたちと一緒に歌い踊るコーナー。 今回は、エンディングテーマでもある『ちちんぷりぷりくるくるりん』を披露してくれました。歌番組などでひとりで歌うだいすけお兄さんもステキだけど、やっぱりたくさんの子どもたちに囲まれて歌うだいすけお兄さんは、のびのびしていて楽しそう! ここはだいすけお兄さんの本領発揮で、青空の下、子どもたちはニッコニコでお尻をフリフリダンシング。この番組のためにあらたに書き下ろされた楽曲ながら、一度聴いただけで覚えられるキャッチーなメロディに、こちらも思わずテンションが上がっちゃいます。 筆者の横で一緒に番組を鑑賞していた5歳の息子は、ノリノリで「ちちんぷりぷり~ぱりらっぱ」と大熱唱。「画面の向こうでもみんなが一緒に踊ってくれたり、歌ってくれるようなそんな番組にしたいです」という、だいすけお兄さんのねらいはバッチリなようですよ! ■だいすけお兄さんの読み聞かせに癒される! 観る前から「絶対良いっ!」と思っていたけれど、結果としてやっぱり良かった 「だいすけおにいさんのよみきかせ劇場」 。今回だいすけお兄さんが読み聞かせしてくれた絵本は、人気作家・のぶみの『おこらせるくん』(角川書店)です。 怒らせてばかりの“おこらせるくん”と、怒ってばかりのママのお話。笑いもあるけど、最後には心にジーンと響く物語に、子どもたちは引込まれている様子。もちろん、画面を食い入るように観ている息子も同様で、ゲラゲラと大笑いしながら物語を追っていました。 そして母は、子どもがストーリーに夢中になっている横で、だいすけお兄さんの“あたたかな声”と“やさしい合いの手”に、ちゃっかり癒やされるのでした…。 ■だいすけお兄さんの夢への第一歩!? ドラマ、歌&ダンス、絵本という3つのコーナーすべてにだいすけお兄さんは出ずっぱり。配信後、だいすけお兄さんはブログで 「僕が卒業してから生涯かけてやりたいことは、 子どもたちやご家族が楽しめるモノ を増やしていって、子ども業界が一段と盛りあがっちゃうことです」 と明かしていましたが、この番組はまさにその第一歩と言えそう。 子どもたちに囲まれているだいすけお兄さんを観て、ちょっぴり懐かしさも感じた『だい!だい!だいすけおにいさん!!』。いろんなお兄さんを堪能できて、親子で幸せを感じる23分間となりました。 第2回では『おうちヒーロー☆なんでもできるんニャー!』が、紙で雪だるま作りに挑戦というから、これまたおもしろそう。さらに現在、だいすけお兄さんが描いた“できるんニャー”のぬりえを募集中で、台紙は番組ホームページから誰でもダウンロードOK。 Huluは2週間の無料おためし期間があるので、気になる方はチェックしてみてくださいね! Huluオリジナル 『だい!だい!だいすけおにいさん!!』 Huluで独占配信中(毎週金曜更新) 公式サイト:
2017年12月14日12月9日公開の映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』で、桐生戦兎(きりゅうせんと)/仮面ライダービルド役を演じる犬飼貴丈さんにインタビュー。 初主演となる映画の撮影秘話はもちろん、仮面ライダーに憧れていたというご自身の子ども時代についても語っていただきました! ■レジェンドライダーとの共演で感じた“背中の大きさ” ――撮影を終えて、今の心境はいかがですか? 本編と同時進行で撮影していて、スケジュール的にも忙しいところがあったので、正直、ちゃんとできるのかな? と不安だったんです。僕、本当にぐうたらな性格なので(笑)。でも、監督はじめスタッフの方々に支えられて、無事に終えることができました。 実は僕もまだ完成した作品を観ていないので、どんな映像に仕上がっているのか楽しみです。映画を観た子どもたちの反応も気になりますね! ――今回レジェンドライダーの方との共演がありましたが、出演決定の知らせを聞いたときはどんなお気持ちでしたか? ワクワクしたし、緊張というよりは安心感のほうが大きかったです。でも、レジェンドライダーの方々は、僕とは別の世界で活躍されていたので、ほとんど共演シーンがなくて…。 唯一『仮面ライダー鎧武』の(佐野)岳くんとは一緒の撮影シーンがありました。岳くんとは2~3年前から食事をしたり仲良くさせてもらっているんですけど、“仮面ライダーの岳くん”とは会ったことがなかったので、今回共演して「あれ? 岳くんって、こんなに背中が大きかったっけ?」と感じました。 本編が終わってから数年経っているのに、変身シーンとかもすごく格好良くて。それは、脈々と1年間でいろんなことを培って卒業したからなのかなと思いましたし、すごく頼もしかったです。 ■CG、アクション…『仮面ライダー』ならではの撮影に四苦八苦!? ――映画も含め『仮面ライダービルド』はCGなども多いので、通常の撮影とは感覚が違いますか? もう全然違いますね。今回の映画撮影でも「上から地球が落ちてくるから…」みたいに説明されて、「ち、地球が落ちてくる…えっ!?」って(笑)。 初めの頃は、どんな風に仕上がるのかが本当にわからなかったので、完成した映像を観て「こうやって繋がるのか」って感心していました。最近は勝手がわかってきたので、撮影中にもだいぶイメージが湧くようになってきましたね。 ――アクションシーンには、もう慣れましたか? いや~、毎回要求されることも違うので、なかなか慣れないです。これまでアクションはやったことがなかったので、やっぱり怖い部分もありますし…。でも、優しく丁寧に指導してくださるので、すごく安全な環境でやらせていただいていて、幸せだなと思います。 ――もともとスポーツはされていたんですか? 野球と陸上をやっていました。それでも、もう6年くらいブランクがあったので、体を動かすのはやっぱり不安でしたね。最近はやっと、うまく転がれるようになってきたかなと思います(笑)。 ■夢は仮面ライダーになること! ヒーローに憧れた少年時代 ――犬飼さんは子どもの頃、仮面ライダーはご覧になっていましたか? 観ていました! 仮面ライダーのシールを家の窓とかに貼って、親に怒られたのをよく覚えています(笑)。 ――窓はダメですね(笑)。我が家は「ここだけはシールを貼ってもOK」という場所を決めているので、そこには歴代ライダーのシールが並んでいますよ。 なるほど、そういう場所があるといいのか…じゃあ、うちの母親のミスですね!(笑) ――(笑)。なかでも、印象に残っている仮面ライダーはいますか? 『仮面ライダーカブト』が好きでした。主人公の水嶋ヒロさんがすごくカッコよくて。母親もめずらしく一緒に観ていたので、よく覚えています。 ――そんな犬飼さんが仮面ライダーになられて、お母様も喜ばれたのではないですか? そうですね。でも、仮面ライダーに決まったと連絡したとき、開口一番「すごいじゃん! 水嶋ヒロ(さん)の後輩じゃん!」って言われて、喜んでくれるのは嬉しいけど「そこ!?」って思いました(笑)。 ――お話を聞いただけで、お母様との仲の良さが伝わってきます。 反抗期は口を聞かなかったりもしたけれど、親孝行しないといけないですよね。今でも週に一回は連絡するようにしています。 作品について感想を聞くことはあまりないですが、家にはグッズが増えているみたいです。そして、なぜか僕には奈良の“せんとくん”のキーホルダーがたくさん送られてきます。 ――“セント”繋がりということですね(笑)。小さな頃、仮面ライダーごっこなどはされていましたか? やってましたね。『仮面ライダービルド』に出演してから、スタッフ全員が子どもに夢を与えるために熱意を持って取り組んでいることを知って、あの時、そんな「仮面ライダー」で遊んでおいてよかったなと改めて思っています。 小さな頃は、仮面ライダーになりたいと思っていた時期もありましたよ! ――なんと! 夢が叶いましたね。 そうですね…仮面ライダーというか、仮面ライダー“俳優”になれました!!(笑) ■ママからの視線も意識! 「大人の方にも観ていただきたいです」 ――『仮面ライダービルド』を演じる上で、子どもたちはもちろん、ママたちからの視線も意識されていますか? もちろんです! やっぱりチャンネル権を持っているのは大人だと思うので、大人の方にも観ていただけるようにと思っています。まずは主婦の方々から…。 ――思うツボでございます(笑)。 でも今のお母さんって、子どもと一緒にちゃんと物語を観てくれているんですよね! それはすごく感じます。 ――そうですよ、そして仮面ライダーの影響力は絶大です。子どもにせがまれて、桐生戦兎のように左右色違いの靴を買ってあげたというママもいますよ! 本当ですか!? これ、“バカ履き”っていうらしいですね。赤と青の2色をバラバラに履くって奇抜だけど、はじめて聞いたときにも純粋に「いいな」って思いました。靴が一足ずつ余るから、僕、それをもらって帰ったんですよ! プライベートではまだ履けていないんです。 ――プライベートで履いたら、足下から犬飼さんだと気付かれてしまいそうですね(笑)。ちなみに、子どもたちから声を掛けられる機会は増えましたか? 最近は、あまり街に出ていないので声をかけられる機会はないんですけど、ロケをしていると、子どもたちはたくさん見に来てくれます。 仮面ライダーを通して、正義のヒーローの生き方とかを学んでほしいと思っているので、教師になった気分で、すごく嬉しいですね! ■〇〇がおすすめ!? “仮面ライダーごっこ”のコツを伝授! ――クリスマスも近いですし、親子で仮面ライダーごっこをするという方も多いと思います。現役ライダーとして、なにかアドバイスはありますか? 障子のあるところでは、やらないほうがいいと思います(笑)。やっぱり、子どもはハッスルすると周りが見えなくなっちゃうから、広いところで遊ぶのがいいんじゃないかな。意外と外とかがいいかも! 砂場とか、結構本格的に遊べるんじゃないかと思いますね。 ――安全第一ですね! それでは最後に、仮面ライダーが大好きな子どもたちへのメッセージをお願いします。 桐生戦兎は天才物理学者なので、これを機に、お勉強への興味も持っていただける嬉しいかな。戦兎のようになりたかったら、お勉強も必要なんだよっていうことを伝えたいです!…残念ながら、僕には教えられないけれど(笑)。 そんな犬飼さんが主演を務める映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』は、大迫力の映像をはじめ、出演者も超豪華。この冬の思い出に、是非とも親子で劇場に足を運んでみてくださいね! <おまけ> 最後に、筆者の息子から頼まれていた「いつも戦っていて大変じゃないですか?」という質問について尋ねると、顔をほころばせて「人のために戦うことは、全然、苦じゃないよ!」と爽やかすぎる回答。スタッフ一同「素敵~!」と拍手喝采で、見事、ママたちのハートも鷲掴みにする犬飼さんでした! 撮影:川野結李歌 『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』 12月9日(土)ロードショー 公式ホームページ
2017年12月08日『コウノドリ』 第8話が12月1日に放送された。新生児科医としての自分を過信することで診断ミスをおかしてしまった 白川(坂口健太郎) 。もしわが子が診断ミスをされてしまったら、主治医を許すことができるだろうか…。 そんなことを考える一方で、 今橋(大森南朋) の上司としてのあり方、 四宮(星野源) の父への思い、同僚としての サクラ(綾野剛) の優しさなど、さまざまな人間模様が交錯するストーリーにグイグイと引込まれてしまった。 ■坂口健太郎の過信が招いた失態と成長 白川は、新生児科医として自信がつき、先端医療などの“上”を目指そうとしていたが、それは同時に周囲が見えなくなっている状態でもあった。 そんな折、風間真帆(芦名星)の赤ちゃんが新生児仮死で誕生する。その症状から白川は「新生児遷延性肺高血圧症」と診断するが、治療を続けても症状は一向に良くならない。じつはベビーには先天性心疾患があり、早急に手術が必要な状態だったのだ。 白川に対し、「それって 医療ミス じゃないですか」と激高する父。一方母は冷静に子どもの病状説明に耳を傾け、他院への搬送を懇願する。搬送の準備が進む中、ドクターカーへの乗車を拒む白川に、今橋は「 最後まで責任持って 見届けなさい」とめずらしく声を上げた。 真帆の退院日、白川は風間夫妻に「力及ばず、申し訳ありませんでした」と謝罪する。己の力不足を痛感し「悔しいです」と涙を流す白川。その背中に、今橋は「その気持ち、忘れないでね」と優しく声をかけた。そして白川は、 “上”ではなく“先”を目指す ことを決意し、ペルソナを辞めて小児循環器科で研修をしたいと申し出るのだった。 ■もしもわが子が診断ミスにあったら… 白川は自分の非を認め、新たな目標へと歩み始めた。だが、もしも自分が真帆の立場だったら彼を許すことができるだろうか…。 ひとりの医者の慢心によって、生まれたばかりのわが子が意味のない治療に苦しんだのかと思うと胸が痛くてたまらない。そうでなくても精神状態が不安定になる産後に、子どもの心配、自責、さまざまな感情にもだえる3日間。そのつらさは計り知れないものだ。父親は白川に対して怒りをあらわにしていたが、正直、それが普通のようにも思えてしまう。 それでも今回、真帆が気持ちを強く持てたのは、サクラの「 がんばり屋さんの赤ちゃん を誇りに思ってください」という助言があったから。正常に出産できないと母は自分を責めがちになる。でも「ごめんね」ではなく「すごいね」と励ます勇気を持ったことで、真帆は母として強くなったのだ。 真帆だって、怒りや憎しみといった感情を押さえ込み「お世話になりました」と絞り出したのかもしれない。けれども、そんな彼女の行動があったから、白川も前に進むことができたのだろう。 人間なら、だれしもミスはあって当然のこと。だが医師には、ひとつのミスが生死に直結してしまう恐ろしさがある。もちろん、今回は赤ちゃんの命が助かったからこその展開だが、ペルソナを離れて学びを深める決意をした白川の姿はまぶしく、心からエールを送りたくなった。 ■星野源の「だったら生きろよ」が心を打つ 地元・能登に帰省した四宮は、ステージIVの肺がんを患いながらも産科医を続ける父・晃志郎(塩見三省)を治療に専念するよう説得する。なかでも「この町を子供が産めない町にはさせない」と言う父に対して発した「 だったら生きろよ 」というセリフは、心に刺さるフレーズだった。 じつはこのセリフは、星野が監督と一緒に現場で考えたものだとドラマ公式サイト内のインタビューで明かしている。四宮を全身全霊で演じる星野から出た言葉だったからこそ、これほどまでに視聴者の心を揺さぶったのだろう。 早剥の研究という自分のやりたいことへと気持ちを固めていた中、白川はペルソナを離れることとなり、父は病に倒れてしまう。「四宮が自分で選択するべきだ。自分の行くべき道を」というサクラの言葉は四宮に届くのか。その決断に注目したい。 ■絶妙フォローの上司とわが子に怒ってばかりの自分 それにしても、白川に対する今橋のフォローは絶妙だった。頭ごなしに叱るのではなく、注意すべきところはきちんと伝え、最後に優しくフォローする。こんな上司がいたらいいなぁなんて幻想を抱きつつ、ガミガミ怒ってばかりのわが子に対して、自分が今橋のように接することができれば、お互い成長できるのかも…とちょっぴり反省。 そして久々の登場となった新井(山口紗弥加)は、小児科医として活躍しているとわかり一安心。しかも左手の薬指には結婚指輪が! ペルソナ時代は忙しくてデートも中断ばかりだったので、今は少し時間ができてゆっくり結婚生活を送れているのかしら? と想像し、顔がほころんでしまった。 12月8日に放送される第9話で、サクラが向き合うのは原因解明の難しい“不育症”。一方四宮は、父が病院に搬送されたことを知り、再び能登に戻ることとなる。 TBSテレビ 金曜ドラマ 『コウノドリ』 金曜よる10時から
2017年12月07日2017年夏に行われた『「おかあさんといっしょ」スペシャルステージ~ようこそ、真夏のパーティーへ~』がDVD、Blu-ray、CDになってポニーキャニオンから12月6日にリリース。スペシャルゲストとして、だいすけお兄さんも登場した貴重なステージを収録した本作。その見どころを解説しちゃいます! ■夏の恒例! 大規模コンサートを完全収録 『「おかあさんといっしょ」スペシャルステージ』は、毎年夏に行われる大規模なコンサート。今回発売するDVDは、今年8月にさいたまスーパーアリーナで開催したステージをノーカットで収めた完全版(一部、大阪城ホール公演の映像を使用)です。 出演者(敬称略)は、花田ゆういちろう、小野あつこ、小林よしひさ、上原りさ、ガラピコぷ~(チョロミー、ムームー、ガラピコ)。さらに「おとうさんといっしょ」からシュッシュ、ポッポ、なお、せいや(映像出演)。そこに、特別ゲストの横山だいすけと超豪華! 特に、今年3月に惜しまれつつNHK『おかあさんといっしょ』を卒業しただいすけお兄さんは、どんな姿で登場するのか!? と公演前から注目が集まっておりました。 ■真夏のパーティーの準備に大忙し! 2017年のテーマは“真夏のパーティー”。スイーツなどで彩られたステージ上では、キャストたちがパーティーに向けて準備を開始! まずは「シェイク シェイク げんき!」「ヤッホ・ホー」など、思わず口ずさみたくなるノリノリの歌とダンスで、会場を盛り上げます。 そして、お兄さんとおねえさんが、本格的にパーティーの支度へと向かうと…鳴り響くのは「パオ~オ~ン」とホラ貝の音色。そう、早くもあの方の登場です! ■スペシャルゲストは、旅に出かけた人気者! 軽快なテーマソングに乗って、なんと観客席から姿を現わしたのは…そう、かぞえてんぐっ!! 登場時には、ママたちの興奮も最高潮! 会場全体が全力で手を振ってかぞえてんぐを迎え入れる様子に、その人気ぶりが伺えます。 「かぞえったい~、かぞえたっい~」とおなじみの楽曲を歌い終えたら、数を数えないわけにはいきません! パーティーに必須の“アレ”の数を、会場中のみんなと一緒にハイテンションで数えていきます。 子どもたちの瞳がキラキラと輝く中、続いて披露したのは「かぞえてんぐのかぞえたび」。7月にリリースしたDVD『かぞえてんぐといっしょにかぞえよう!~旅(たび)にはかぞえるものがあふれてんぐ~』に初収録されたバラードで、一度聴いたら忘れられない名曲です。 どこか懐かしいメロディに心がほっこりと温まったところで、かぞえてんぐとはここでお別れ。でも、まだまだサプライズは続きますよ…! ■だいすけお兄さん×ゆういちろうお兄さんのハーモニーに感服 会場に戻ってきたゆういちろうお兄さんとあつこお姉さんは、海をイメージした爽やかな空間で「あの子をさそって海へ行こう」を歌い上げます。全力のパフォーマンスに、観ているこちらもウキウキ。やっぱり、お兄さん&お姉さんのパワーはすごいっ! お待ちかねの「ブンバ・ボーン!」は、よしお兄さんだけでなく、りさお姉さんも登場するスペシャルバージョン。会場の子どもたちも元気いっぱい笑顔で踊りまくります。 ダンスの後は、「少年の夏」をしっとりと。そして、歌の途中で登場したのはだいすけお兄さん! 先程、登場したのは、だいすけお兄さんの親友・かぞえてんぐですからね。だいすけお兄さんは、このタイミングで初登場です。 それにしても、ゆういちろうお兄さんとだいすけお兄さんのデュエットが聴けるなんて贅沢! ゆういちろうお兄さんの表現力豊かな歌声と、だいすけお兄さんの温かな歌声が重なり、ついつい笑顔に。あつこお姉さんの美しい歌声もあいまって、貴重すぎるハーモニーに大満足です。 ■いよいよパーティーの幕開け! みんなで盛り上がろう!! 会場の飾り付けができたら、ついにパーティーがスタート! 出演者がステージに全員集合で、「ぱんぱかぱんぱんぱーん」「エイエイオー!」など元気いっぱいのナンバーで会場中を魅了します。 そして訪れる、幻想的なケーキへの点火。みんなで「いつまでもともだち」を優しく歌い上げ、エンディングへと向かいます。この時、あんなにパワフルだった会場の子どもたちも、静かに歌に聴き入っているから不思議…。 やっぱり歌のメッセージは、幼心にも届くものなんですね。 ■特典映像も豪華! よしお兄さん&りさお姉さんが大活躍 特典映像は、コンサートで歌う「エイエイオー!」の振り付け練習動画。ということで、本編を観る前にこちらをチェックするのがおすすめ! ほかに、2016年のファミリーコンサートで披露されたミニミュージカル「天才よしナルド大ピンチ」も収録。よしお兄さん扮するよしナルド・ダ・ピンチが繰り広げるミュージカルは、りさお姉さんのソロ曲が聴ける貴重なチャンス。1年前とはいえ、どことなく若いだいすけお兄さんとあつこお姉さんの姿も必見です。 明るいダンスナンバーから、心地良いバラードまで幅広いラインナップで見応え十分の『「おかあさんといっしょ」スペシャルステージ~ようこそ、真夏のパーティーへ~』は、12月6日リリース。お兄さん、お姉さんが全力で輝く姿に、親子で元気をもらっちゃいましょう! ■「おかあさんといっしょ」スペシャルステージようこそ、真夏のパーティーへ \2017年12月6日DVD/ブルーレイ/CD同時発売/ ◆さいたま、大阪両会場あわせて約15万人動員の一大イベント 「おかあさんといっしょ」スペシャルステージ 2017をノーカットで完全収録。 ◆「おかあさんといっしょ」「おとうさんといっしょ」のキャストが大集合! ◆スペシャルゲストとして横山だいすけお兄さん&かぞえてんぐも! ◆大きな会場と豪華なセット、そして、たくさんの人気曲でステージを盛り上げます。 ◆DVD・ブルーレイは「2016年のファミリーコンサート全国ツアー」での楽しいステージほか、魅力いっぱいの特典映像も収録されます。 ↓詳細はこちら↓
2017年12月02日『コウノドリ』 第7話が11月24日に放送された。いつも明るく妊婦やペルソチームを支えてきた助産師・ 小松(吉田羊) が迫られた子宮全摘という大きな決断。一方で、そんな小松がシングルマザーの産科医・倉崎(松本若菜)に差し伸べた手は、働くママの心に染みる最強のサポートだった。 母になる人生と、そうでない人生。どんな道を歩んでも、肩肘を張らずに自分を認め、ときには周囲の優しさに甘える勇気が必要なのかもしれない。 ■女性にとって子宮全摘という決断とは 子宮腺筋症と卵巣チョコレート嚢胞を患った小松は、その症状から サクラ(綾野剛) に子宮全摘を勧められる。「私の子宮がなくなっても、世界が平和ならそれでいいか」と笑い飛ばす小松だが、迫られた大きな決断に心が揺らいでいた。 小松は、偶然出会ったペルソナ病院で働くメディカルソーシャルワーカー向井(江口のりこ)の子どもたちを眺めながら、 「お母さんになる人生と、お母さんにならない人生。何が違うんだろうか?」 と尋ねるも、当然、そこに答えはなかった。 そんななか、サクラは小松を食事に誘い、ピアノ演奏を披露する。小松が「私決めたよ。悔しいけど仕方ない。これが私の人生だ」と夜空を見上げると、サクラは「 がんばっている小松さんも好きだけど、がんばっていない小松さんも好きです。 だから、ひとりで全部抱え込まないで。みんな、小松さんの味方ですから」と寄り添った。 手術直前、麻酔科医の手を握り「ちょっと待って」声を掛けた小松の頬を伝う一筋の涙。意を決して手術に挑んだ彼女が目を覚ますと、テーブルの上にはカップ焼きそばとジャムパン。サクラと 四宮(星野源) の精一杯の優しさに、「食えるわけねぇだろ」と小松はいつもの笑顔を見せるのだった。 ■子育てを理由にしたくないママたちの葛藤 一方、小松と対比する形で描かれたシングルマザーの倉崎。担当患者が夜間に急変しても、自分に連絡なくサクラが処置をしたことに不満を抱いていた。「サクラは気を遣ったんだよ」という四宮の言葉にも、寝ている子どもを連れてくることもできたし、母に預けることもできたと反論してしまう。 後日、倉崎の担当患者の出血が止まらないというトラブルが発生。倉崎には保育園に預けた娘の迎えがあることから、サクラと四宮は医師として仕事面でのサポートに手を挙げる。だが小松は「私が迎えに行こうか?」「ここがチームなら、こういう協力の仕方もありだよね?」」と、母親業のサポートを提案するのだった。 倉崎にとって、小松の言葉はどんなにありがたかったか。子どもがいることで特別扱いはされたくない。けれども、母として子どもの世話はしなくてはいけない。どちらも大切にしたいからこそ訪れる、自分だけではどうすることもできない葛藤。そしてその葛藤への周囲の理解は、働く母にとって何よりの支えとなるはずだ。 ■どんな女性にもある、それぞれの決意 子宮摘出手術を終えた小松は、向井に 「 私の中の大事なもの がなくなっちゃったけど、支えてくれる仲間がいる。それってすげぇ心強いんだよ」 とほほえんだ。一方倉崎もチームの大切さにあらためて気付き、四宮に「次からは、皆さんにお願いするようにします」と頭を下げた。 どんな道を歩んでも、必ず苦悩は存在する。だからこそ、ひとりで抱え込まずに仲間に頼ること、何より自分自身を「がんばっている」と認めてあげることも大切なのだと気付かせてくれた物語。ドラマ視聴後には、自然とついてしまったため息とともに、心がフッと軽くなった。 今回、小松が直面した子宮摘出とは、つまりは 「子どもを産まない人生を歩む」 ということ。自分が小松の立場になったらと考えると胸が苦しくなるが、それでも手術を決めた彼女の気持ちは、当事者でないとわからない。 病で子宮を失った小松、みずからシングルマザーとして生きることを選んだ倉崎のように、母になる人生、ならない人生、どんな人生を歩む女性にもそれぞれの決意がある。加えて、その覚悟の裏に秘めた思いは、本人にしかわからないものなのだ。 女性の生き方にはさまざまな事情が混在し、そこに正解、不正解はない。そんな重要ながらもおろそかにされがちな事実について、ドラマをつうじてあらためて示してくれた意義は大きい。そう感じた視聴者は、きっと少なくないだろう。 ■サクラ×四宮の名シーンにドキドキ!? 小松の葛藤を主軸に、ペルソナチームの優しさが描かれた第7話。重みのあるストーリーの中にちりばめられたのは、サクラのお姫様抱っこや、サクラと四宮の主食交換といったドキドキ(!?)の名シーン。緊張感×ホッコリ感というあまりの振り幅の大きさに、最初から最後まで惹き付けられてしまった。 そんなすばらしきペルソナチームの関係性が拝めるのも、気付けば残り数話…。下屋(松岡茉優)、小松に続き、次回スポットが当たるのは四宮と白川(坂口健太郎)。産科医の父親が病に倒れ、急きょ地元に帰ることになった四宮、そして白川には、新生児科医としての今後を左右する重大な出来事が起こってしまう。 さらに予告には、前シリーズに登場した新生児科医・新井(山口紗弥加)の姿も。懸命に処置をした早産児の父親から浴びせられた「なんで助けたんだ」という言葉がトラウマとなってペルソナを離れてしまった彼女は、どうやって医師として復帰を果たしたのか。注目の『コウノドリ』第8話は、12月1日夜10時から放送。 TBSテレビ 金曜ドラマ 『コウノドリ』 金曜よる10時から
2017年11月30日いたずらの王者を目指すゾロリと、その子分・イシシとノシシの旅を描いた 『かいけつゾロリ』 シリーズは、今年で30周年を迎えます。 今回は、原作者である 原ゆたか先生 にインタビュー。子どもたちに圧倒的な人気を誇る児童書「かいけつゾロリ」シリーズに込めた思いや、11月25日公開の 『映画かいけつゾロリ ZZ(ダブルゼット)のひみつ』 の制作秘話まで、たっぷりと語っていただきました。 ■本嫌いの子に“ページをめくる楽しさ”を伝えたい ――まずは『かいけつゾロリ』が誕生した経緯について教えてください。 もともとは、みづしま志穂さん原作の 「ほうれんそうマン」 シリーズに出てきた敵役なんです。はじめは10冊くらい続けば御の字かなと思っていたので、こんなに続くなら子どもでも描けるような簡単なキャラクターにしておけば良かったなぁって思っているんだけどね(笑)。 私は絵描きで、もともと児童書には挿絵を描いていました。でも絵を使ってページをめくる楽しさをもっと演出できるんじゃないかと思って。そこで、「レイアウトも全部やらせてほしい」とお願いしていたら、最終的には出版社から「じゃあ描いてごらん」と言われて、すべて自分で描くことになったんです。でもそこで、人に文句を言うだけだったら、いかに簡単だったか気付くわけ(笑)。 ――やってみて、初めて難しさを知るというやつですね(笑) そうなんですよ。だから白紙の原稿用紙をドサッと渡されたときは、すごく困っちゃって。でも私は映画が好きだったので、いろんな作品を組み合わせればいい本ができるかもと思ったんです。 だからそのときは、 本が嫌いな子 がどんどんとページをめくりたくなって「気がついたら一冊読みあげていた!」という本 を作りたいという気持ちでした。 大人って、自分が小さい頃に読んでいたおもしろい本のことは忘れてしまって、いま、「子どもに読んで欲しい本」を読ませようとするものなんですよね。でも、大人が読ませたがるような小難しい本って、子どもの頃、私は全然おもしろくなかった。 子どもは 親父ギャグ や おなら が大好きだし、僕はそんな時期を経て、大人になるものだと思うんです。だから、子どもたちにもそこは通らせてあげてほしい。そしてそれを使って本を読む楽しさを教えたいなと思うんです。 ――ゾロリをとおして、伝えたいメッセージなどはありますか? はじめは、何か意図をもってゾロリを描き始めたわけではなくて、ただおもしろい本を描きたかっただけ。でも、 ママに頼ってばかりいたゾロリ が、ママが死んじゃったことで自立せざるを得なくなる。しかも子分のイシシとノシシがくっついたので、しっかりした人にならなきゃいけなくなっちゃったんですよね。 けれども、社会ってそういうことなのかなって。 挫折もあるしイヤなこともいっぱいある。でもそれを乗り越えて前に進まなくちゃいけない。 いま思えば、ゾロリはそういうお話なんだと思います。 ――では、『かいけつゾロリ』が大切にしていることはありますか? 戦わない。人を傷つけない。ハラハラドキドキさせることかな。学校の図書室にも並ぶものだから、殺伐としていないものを描かなきゃと。敵を懲らしめることはするけど、いかなる理由があっても相手をやっつけるということはしたくないと思っています。 ■転機はテレビアニメ化! キャラクターの変化に衝撃 ――シリーズには、原先生が登場するのも特徴ですよね! 最近は顔を出さない作家さんが増えたけど、昔は描く人が漫画に出てくるのが普通だったんだよね。赤塚不二夫さんとか手塚治虫さんとか、昭和の作家さんはみんな自分が描く漫画に出ていたので、読む人もすごく身近に感じていた。 サイン会とかで子どもたちは、僕のことを 「原ゆたか」 というキャラクターだと思っているから、着ぐるみに会うような感覚で会いに来てくれる(笑)。でも、5歳くらいの子と対等におしゃべりができるのも楽しいし、良かったかなと思っています。 ――先生のことをキャラクターだと思っている感覚は、すごくわかる気がします(笑)。では、「かいけつゾロリ」シリーズにとっての転換期などはありますか? テレビアニメ化するとき(2004年)に、「イシシとノシシの違いは?」とかいろいろと細かく聞かれて、このタイミングで設定を決めたことが結構ありますね。 イシシとノシシは、その前に一度映画で描かれているんだけど、言葉もなまっているし、ヒゲも生えていてもっとおじさんみたいだったの(笑)。でも、アニメ化する際に急激にかわいくなって、そこからファンも増えました。私は意外とアバウトに描いてきたところがあったので、初期の頃は自分でもイシシとノシシを間違えて、指摘の手紙をもらったりしていたんですよ。 ――それはすごい裏話ですね! うん(笑)。ゾロリは、本当は格好良くありたい人なのに、失敗してガクッとなることもある。そこで、山寺宏一さんならカッコイイ声からおもしろい声まで出せるから…ということでお願いしたらOKをいただけて。それからは本を描くときにも、頭にはゾロリの声が浮かぶようになって、いろんなことがまとまってきたように思います。 ■結婚? 放浪続行?…ゾロリ一行の行く末とは ――では、今後の「かいけつゾロリ」について教えてください。 まだいろいろ詰めなきゃいけない部分はたくさんあるんだよね。ゾロリは妖怪学校の先生と仲が良いから、本当は妖怪なのかな? とか、私もゾロリの謎について埋めていっているような感じです。 最終的に、ゾロリは結婚してお城を築いて終わりにしたほうがいいのか、それとも、まだどこかで旅を続けていると想像させる形にしたほうがいいのか…まだまだ悩み中です。でも、読みたいと言ってもらえるうちは、描き続けたいと思っていますよ。 ――先生、そうしたら永遠に描き続けないといけないですよ!(笑)。では、30周年というタイミングで、過去にさかのぼらせようと思った理由を教えてください。 今回の映画では、テレビアニメのときにもお願いしていた脚本家の吉田玲子さんが、「過去にさかのぼってみたい」と提案してくれたんです。あまり世界観が離れてしまってはいけないので、私からは「 全員を傷つけない で、ハラハラドキドキがあって、そこそこ幸せな終わり方にしてほしい」ということだけお願いしました。 じつは、コスチュームに込められた “ママの思い” がわかるシーンは、本当は本のラストで使おうと思っていたんです。でも、今回それを使ってもらうことにしました。ゾロリとゾロンド・ロン(ゾロリの父親かもしれない人物)の、ゾロリーヌ(ゾロリの母親)への愛が交錯するというおもしろさもあって、すばらしい作品に仕上げていただいたと思っています。 ■「自立を教えて」原ゆたか先生から子どもたち&パパ・ママへ ――映画ならではの魅力はどこにありますか? やっぱりアクションだよね。本は動かないから限界があるけど、藤森雅也監督は飛行機やメカが得意な方ということもあって映像に迫力もありますし、ぜひ観ていただけたらうれしいです。 ゾロリのやさしさもよく描けていたし、百田(夏菜子)さんの声にもキュンキュンきちゃうし…ときどき登場する「原ゆたか」だけが問題だな(笑)。 ――いえいえ、ばっちり好演でしたよ! それでは最後に、「かいけつゾロリ」が大好きな子どもたち、パパ・ママへのメッセージをお願いします。 子どもたちには、とにかく人生を楽しんでほしいし、幸せになってほしい。そのためにも、本当に好きなことを見つけてほしいなと思います。好きなことを突き詰めていくと、大変なこともあるけれど、楽しみもあるからね。そこにたどり着くまでがんばってほしいです。 親御さんには、 子どもたちに 自立の仕方 を教えてあげてほしい です。なんでも手をかけてしまうと、一人で社会に出るときに立ち向かえない。子どもは案外、やらせてみると、できちゃうものなんだよね。 ゾロリも悪さをするけど、ついつい人の良さが見え隠れしてしまうのは、やさしかったママの育て方があってこそ。子どもに手を貸さないのは勇気がいるけれど、自分たちがいなくなっても飛び立てるように、少し目をつぶってあげることも大切じゃないかなと思います。 ■『映画かいけつゾロリ ZZ(ダブルゼット)のひみつ』 11月25日(土)シネ・リーブル池袋、全国イオンシネマほかロードショー 原作:原ゆたか(『かいけつゾロリ』シリーズ/ポプラ社刊) 監督:藤森雅也 脚本:吉田玲子 特別出演:百田夏菜子(ももいろクローバーZ) 声の出演:山寺宏一 愛河里花子 くまいもとこ 他 公式HP:
2017年11月29日街にはイルミネーションが輝きはじめ、いよいよクリスマスシーズンが到来。この時期、ママ達の大仕事といえば、やっぱり子どもたちへの クリスマスプレゼント 選びですよね! そこで今回は、アマゾンジャパンおもちゃ&ホビー事業部 ウェブ企画部 課長 金津朋幸さんに、総合オンラインストアAmazonで 女の子に人気の玩具 についてインタビュー。女子のハートをガッチリとつかむ、 2017年の人気ランキングTOP10 を紹介します。 ■トレンドは“キャラクター”と“メイキングトイ”の二強 女の子のトレンドは、毎年不動の人気を誇る キャラクターアイテム と、自分で実際に雑貨などを作ることができる玩具( メイキングトイ )の二大巨頭。 未就学児には、やはりキャラクターものが圧倒的に人気。一方で、小学生にはメイキングトイが大ブーム。玩具を使って作ったオリジナルアイテムを学校に持参し、友だちと共有できるところが人気のひみつ。作るだけでは終わらない、遊びの広がりも魅力です。 ■2017女の子玩具人気ランキング大発表 それでは、気になるランキングを見てみましょう! <女の子玩具Amazon人気ランキングTOP10> 1位 キラキラ プリキュアアラモード まぜまぜ変身!スイーツパクトDX/バンダイ 2位 アクアビーズ 5000ビーズバケツセット/エポック社 3位 リカちゃん わんにゃんトリマー にぎやかペットショップ/タカラトミー 4位 Canバッチgood! 3cmバッチ素材いっぱいセット/バンダイ 5位 メルちゃん お人形セット メルちゃんのいもうと おめめぱちくりネネちゃん/パイロットインキ 6位 シルバニアファミリー お家 はじめてのシルバニアファミリー/エポック社 7位 キラデコアート ぷにジェル ゆめぷにアクセDX PG-04/セガトイズ 8位 ヒミツのここたま おおきなここたまハウス/バンダイ 9位 スモールレディ バニティメイクボックス/レイス 10位 オリケシ 3D!DXコレクションBOXセット/バンダイ ■ランクインした玩具の魅力を解説! 女の子玩具Amazon人気ランキング第1位にランクインしたのは 『キラキラ プリキュアアラモード まぜまぜ変身!スイーツパクトDX』 。2004年の放送開始以来、未就学の女児を中心に大人気のプリキュアシリーズです。 プリキュア6人に変身できるメインアイテムのスイーツパクトの人気は絶大。アニメの登場人物さながら、まぜまぜアクションで、なりきり度が大幅アップ! 今では定番となった 『アクアビーズ 5000ビーズバケツセット』 が第2位。水をかけるとビーズ同士がくっつく不思議な玩具で、5000粒という大ボリュームながらコスパも良好です。 図案を参考にビーズを並べ、水をかけるだけだから簡単&安全というのもポイントです。小さなビーズでの作品作りは、楽しみながら集中力が身につくかも!? 第3位は 『リカちゃん わんにゃんトリマー にぎやかペットショップ』 。ママ世代も誰もが一度は遊んだであろうリカちゃんの人気は、衰えを知りません。今年発売された同商品は、ハサミを動かすと「ジョキジョキ」と音がするなどリアルなつくりで、筆者も思わず「よくできてる…」とつぶやいてしまったほど。 昔は“外国のおうち”など、どちらかというと非現実的なシーンへのあこがれが目立ったそうですが、最近はコンビニといった“働く場”など、 リアリティ のあるシチュエーションが人気の傾向にあるのだとか。 第4位の 『Canバッチgood! 3cmバッチ素材いっぱいセット』 は、おうちで缶バッジが作れる『Canバッチgood!』シリーズに使える素材セット。雑誌の切り抜きなどはもちろん、公式サイトで自分で撮った画像を丸形にアレンジして素材にできるので、その遊び方は無限大です。30個作れる素材セットがランクインしていることから“リピーター多数=人気の証拠”と言えそう。 第5位の 『メルちゃん お人形セット メルちゃんのいもうと おめめぱちくりネネちゃん』 は、おばあちゃん、ママ、子どもが愛する3世代玩具となったメルちゃんの妹・ネネちゃん。水に濡れると、髪と唇の色が変わるのが特徴です。興味深いのは「メルちゃん」ではなく「ネネちゃん」がランクインしていること。 そして、「メインのメルちゃんは実店舗で購入し、妹のネネちゃんはネットで…と考えるパパ・ママが多いようです」と理由を聞いて納得。良さがわかっている玩具の関連品を、ネットで買うというママは多いですよね! ■シルバニアにキラデコアート! 6位以降も話題のアイテムが続々登場 6位以降を見ても、ほとんどがキャラクターアイテムかメイキングトイ。第6位の 『シルバニアファミリー お家 はじめてのシルバニアファミリー』 は、ママが「 自分も使っていたから 」と子どもに与えたい玩具の代表格。とはいえ、ところどころに細かい装飾が施されていて、商品の進化にビックリ! 第7位の 『キラデコアート ぷにジェル ゆめぷにアクセDX PG-04』 は、レジンを子ども用にアレンジした玩具で、子どもでも安全にアクセサリーやチャームが作れると好評。 続く第8位の 『ヒミツのここたま おおきなここたまハウス』 は、2015年10月からアニメ放送が始まった「ヒミツのここたま」のおうち。今年もクリスマスに向けてアニメも盛り上がりをみせるということで、さらに人気が出そうですね。 ランキング内で唯一、キャラクターでもメイキングトイでもないのが第9位の 『スモールレディ バニティメイクボックス』 。女の子はメイクが大好き! でも、意外にも本格的なメイクが楽しめるアイテムは商品数が少なく、同商品に人気が集中しているのだとか。 そして第10位の 『オリケシ 3D!DXコレクションBOXセット』 は、8年前に発売された商品を今年リバイバルしたことで再びブームに。パーツを並べ、電子レンジで温めるとオリジナルの消しゴムが作れます。ママ世代が楽しんだ“小さな消しゴム収集”のように、いつの時代も“ かわいい消しゴムへの憧れ ”は変わりませんね! ■注目のおもしろ玩具は“家族で遊べる”がキーワード! ここからは、ランキング外ながら今、注目の玩具をピックアップして紹介します。 まずオススメしたいのは 『テーブルゲーム ナインタイル 新装版』 (オインクゲームズ)。お題のとおりに9枚のタイルを並べてスピードを競うもの。シンプルなルールながら、タイルの裏表の組み合わせを考えなければそろわないので、大人より直感で勝負する 子どものほうが早い なんてことも珍しくないのだとか。クリスマスはもちろん、お正月にもみんなで楽しめそう! 『ローリーズストーリーキューブス 冒険』 (The Creativity Hub)は、3つのキューブを使って即興でストーリーを創作する遊び。中には「これはなんだろう?」と思うような絵柄も含まれており、それらを何に見立てて物語を作るかは想像力次第。今年のAmazon知育・学習玩具大賞の大賞に輝いただけあってイチオシのおもちゃだそうです。 子どもは時に、 大人では考えつかないような発想力 を発揮するもの。子どもである今しか作ることができないストーリーを家族で堪能するなんて、クリスマスの素敵な思い出になりそうですね! これで、2017年のトレンド&注目アイテムの予習はバッチリ。気づけば、まもなく12月に突入…クリスマス間近になってあわてないためにも、プレゼントの準備は早めに進めたいものですね。クリスマス当日には、子ども達のとびっきりの笑顔と出会えますように! 取材協力/出典 ・Amazonおもちゃストア ・クリスマストイリスト2017
2017年11月25日年に一度のビッグイベント“クリスマス”はもうすぐそこ! 子どもたちの最大の楽しみといえば、やっぱり クリスマスプレゼント ですよね。だからこそママ達にとって、プレゼント選びの責任は重大! そこで今回は、アマゾンジャパンおもちゃ&ホビー事業部 ウェブ企画部 課長 金津朋幸さんに、総合オンラインストアAmazonで 男の子に人気の玩具 についてインタビュー。男子が大興奮間違いなしの 2017年人気ランキングTOP10 を紹介します。 ■トレンドは“キャラクター”と“電子系モノづくり” 男の子のトレンドは、毎年絶大な人気を誇る キャラクターアイテム と、 電子系のモノづくり の二強。仮面ライダーを筆頭としたキャラクターの変身なりきりグッズは圧倒的に人気です。 一方で最近、小学生の高学年男子の間でジワジワと流行りはじめているのが、自分で考え、手を動かす電子工作玩具なのだそう。本格的な作りが男の子のハートをキャッチしているようですよ。 ■2017男の子玩具 Amazon人気ランキング大発表! それでは、気になるランキングを見てみましょう! <男の子玩具Amazon人気ランキングTOP10> 1位 仮面ライダービルド 変身ベルト DXビルドドライバー/バンダイ 2位 トミカ トミカプレミアム 05 ランボルギーニ イオタ SVR/タカラトミー 3位 ウルトラヒーローシリーズ 42 ウルトラマンジード プリミティブ/バンダイ 4位 ディズニー カーズ トミカ C-30 ライトニング・マックィーン (ファビュラスタイプ) /タカラトミー 5位 プラレール プラレールをはじめよう! レールベーシックセット/タカラトミー 6位 宇宙戦隊キュウレンジャー 変身コントローラー DXセイザブラスター/バンダイ 7位 トランスフォーマー MPM-03 映画10周年フィギュア バンブルビー/タカラトミー 8位 HOMESTAR Classic (ホームスター クラシック) メタリックネイビー/セガトイズ 9位 OSOYOO(オソヨー) Raspberry Pi 学ぶ電子工作キット/OSOYOO(オソヨー) 10位 ブロクセル/マテル ■ランクインした玩具の魅力を解説! 男の子玩具Amazon人気ランキング第1位にランクインしたのは、大本命とも言える 『仮面ライダービルド 変身ベルト DXビルドドライバー』 。やはり仮面ライダーのベルトは今年も大人気。フルボトルをセットし、レバーをグルグル回すとライトが光り、劇中さながらの効果音が流れます。これさえあれば、元気いっぱい「変身!」という声が、家中に響きわたること請け合いです! 第2位は 『トミカ トミカプレミアム 05 ランボルギーニ イオタ SVR』 。実はトミカには、子ども向けと大人向けという2つのラインが存在し、この「ランボルギーニ」は子ども向けのライン。最近ではキャラクターをあしらったかわいいトミカが目立っており、“本物のカッコイイ車”をデザインしたモデルの発売は久々なのだとか。クールな外車に、男の子たちからの熱い視線が注がれています。 第3位は 『ウルトラヒーローシリーズ 42 ウルトラマンジード プリミティブ』 。今年はウルトラマンの人気が急上昇。「ウルトラマンジード」が運命と戦う主人公の姿に、大人からの注目度も抜群です。なかでもソフビ人形は人気があり、今年は昔の怪獣たちのソフビ人形も販売数が増加しているのだとか。 第4位は、トミカ2つめのランクインとなる 『ディズニー カーズ トミカ C-30 ライトニング・マックィーン (ファビュラスタイプ)』 。先ほどのランボルギーニとは違い、こちらはキャラクターをデザインした仕様。今年7月に公開された映画「カーズ/クロスロード」に登場したライトニング・マックィーンのファビュラスタイプで、この商品に限らず「カーズ/クロスロード」のアイテムは全体的に流行中。ちなみに映画関連でいうと、「ミニオンズ」の関連商品も男女問わず人気があるそうですよ! 第5位は 『プラレール プラレールをはじめよう! レールベーシックセット』 。これはプラレール本体ではなく、基本のレールセット。車両は付属していないので、子どもにこっそりお気に入りの車両を聞き出して、このレールとセットでプレゼントするのがおすすめです。 ■キュウレンジャーにトランスフォーマー! 6位以降も話題のアイテムが目白押し 6位以下にも、変わらずキャラクターアイテムがランクイン。第6位は 『宇宙戦隊キュウレンジャー 変身コントローラー DXセイザブラスター』 。物語に登場する変身&武器のメインアイテムで、キュウレンジャー好きな男の子にプレゼントすれば大喜び必至! 続く第7位は 『トランスフォーマー MPM-03 映画10周年フィギュア バンブルビー』 。映画10周年を記念し、第一作に登場した人気キャラクターが高級ラインのフィギュアに。価格も1万円程度とかなり高価で、大人が趣味として購入するケースも多そうです。 第8位は、ランキングの中でちょっぴり異色の 『HOMESTAR Classic (ホームスター クラシック) メタリックネイビー』 。これは、天井などに星空を映せるプロジェクター。星座や宇宙に興味を持つ子どもを中心に、ファミリーで“家庭用プラネタリウム”を楽しむという人も多いのだとか。 第9位 『OSOYOO(オソヨー) Raspberry Pi 学ぶ電子工作キット』 は、発光ダイオードやトランジスタなど、実際の電子部品がセットになったアイテム。 電子回路を学ぶ というシンプルな設定ながら、小学校高学年の男子間で大ヒット。はじめはパパのサポートが必要でも、気づけば子どもだけで黙々と取り組んでいる…というケースも少なくないのだそう。 第10位の 『ブロクセル』 は、ボードの上にブロックを並べ、デザインしたキャラクターなどがゲームの中に登場するというスマホとの連携玩具。“ドットを打つ”という コンピューターの基礎中の基礎 が学べ、今年の発売と同時に話題沸騰。自分でゲームを作ってみたいけど、まだパソコンを操作するのは難しいという子にもピッタリです。それにしても、自分がデザインしたキャラクターでゲームができる時代がくるなんて…衝撃です。 ■あの〇んこかん字ドリルが玩具に? 注目のおもしろ玩具をピックアップ ここからは、ランキング外ながら今、注目の玩具をピックアップして紹介します。 まずは 『9マス将棋』 (幻冬舎)。藤井聡太四段の活躍もあり、今、将棋は空前の大ブーム。とはいえ将棋のルールは複雑で、初めから実物に取り組むのは大変…。これは基本的なルールはそのままに、初心者でも楽しめるように開発された将棋ゲーム。将棋関連の玩具はたくさん発売されていますが、入門編としてはこの商品が人気なのだそう。 『COZMO (コズモ)』 (タカラトミー)は、テレビCMで見かけたことのあるママも多いはず。喜怒哀楽の感情を表現して、まるでパーソナリティをもっているかのように動くのが特徴で、 ロボットとのコミュニケーション を体験できる玩具です。アプリをダウンロードし、スマホから指示を出すのですが、機嫌が悪いと思うように動いてくれないなんてことも。価格は2万円程度と高価ながら、発売当初よりコンスタントに売れ続けているのだとか。 今年爆発的人気となった「うんこかん字ドリル」がすごろくになって登場。その名も 『うんこかん字ドリルのボードゲーム』 (バンダイ)。ゴールにたどり着くまでに、“うんこカード”を多くゲットした人が勝利というすごろくゲームで、コマには「おとし玉袋にうんこを入れる」など、独特な文面が…。ママには肯定しがたいですが、男の子は大爆笑を連発すること間違いなし。コマを進む上で発生するイベントには漢字を学ぶ要素も含まれており、家族で楽しく漢字の勉強ができる…かも!? 定番ものから、アッと驚く最新アイテムまで、幅広いラインナップとなった「2017年男の子玩具Amazon人気ランキングTOP10」。今、注目のトレンドまでバッチリ押さえたら、さっそくプレゼント選びに取りかかりましょう! 子どもも大人もハッピーになれるプレゼントをゲットして、素敵なクリスマスが迎えられますように…。 取材協力/出典 ・Amazonおもちゃストア ・クリスマストイリスト2017
2017年11月24日『コウノドリ』 第6話が11月17日に放送された。描かれたのは、突然の病で亡くなってしまった妊婦と、その死に自責の念を抱いた 下屋(松岡茉優) の決意。 その一方で、気になったのはシングルファザーとなった夫。病院を後にする彼の背中には、希望である娘を抱いているとは到底思えない、失望感が漂っていた。 ■松岡茉優の後悔と大きな決断 下屋は、ピンチヒッターでこはる産婦人科の当直に入っていた。そこで出会ったのは、名前も年齢も同じという神谷カエ(福田麻由子)。下屋はカエと交流を深めていく中で、彼女の手の震えが気になっていた。 甲状腺の病を疑った下屋だったが、院長の「甲状腺に問題があったとは聞いてない」という言葉に、「私の思い過ごしかもしれませんね」と引いてしまう。だが、ペルソナに戻った下屋のもとに搬送されてきたのは、甲状腺クリーゼによって心停止に陥ったカエだった。懸命な処置が施され、なんとかベビーは蘇生に成功するも、カエはそのまま帰らぬ人となってしまう。 事の大きさを知らずにペルソナを訪れた夫・久志(笠原秀幸)は、変わり果てたカエの姿にがく然とする。下屋は通常どおり勤務を続けているようにみえたが、患者全員に甲状腺検査をするなどあきらかに不安定な状態だった。そんな彼女に、 サクラ(綾野剛) は「下屋はどんな産科医になりたい?」と問い、「その答えが見つかったら帰ってこい、待ってるから」と声を掛ける。 休養を経て、下屋が導き出した答えは “救命医になる” こと。「総合的に患者さんを診られる技術を身につけて、何かあったときにお母さんと赤ちゃんの両方を救える産科医になりたい」という。そしてサクラは「おまえは僕の自慢の後輩だからね、行ってこい。そして強くなって帰ってこい」と温かく送り出すのだった。 ■小栗旬でも描かれたシングルファザーの実情 『コウノドリ』新シーズンで、はじめてスタッフ側にスポットが当たった今回。一方で、カエの夫・久志に、前シリーズで描かれた 永井浩之(小栗旬) を重ねた視聴者もいるのではないだろうか。 永井は、交通事故により妊娠中の妻を突然失う。そして無事に産まれたベビーをひとりで育てていく道を選ぶが、会議中に保育園からの呼び出しがかかったりと、いままでどおりに仕事をこなすことができずにプロジェクトから外されてしまう。 その後、一度は娘を田舎の両親に預けようと考えるも、BABYのピアノ演奏を聴いて改心。残業のない部署へと異動し、再び自分で娘を育てていく決意を固めるのだった。 ■希望と失望が交錯するファザーの背中 今回描かれた久志も、家族3人の明るい未来を待ちわびていたに違いない。入院中のカエが寂しさに泣いていれば、慌てて病院に駆けつけ、リンゴを剥いてくれるやさしい夫。カエが亡くなったと知らずに、病院に駆け付けた際、「カエはしゃべれる状態ですか?」と何の疑いもなく問いかける姿が切なくてたまらなかった。 退院の日、久志は妻を失った悲しみと、子育ての責任といったさまざまな重圧を背負って病院を後にする。シングルファザー、その苦労は計り知れない。残業の多い仕事につくことはできないだろうし、授乳、夜泣き、慣れない家事もこなさなくてはいけない。 例外なく、久志にも多くの試練が待ち構えているはずだ。だが、妻思いの久志は赤ちゃんにカエの面影を重ね、その娘を大切に育てていくのではないか…。そんなけなげな姿が想像できるからこそ、「どんなに無念か」と、彼の背中に私たちはこの上ないやるせなさを感じたのだろう。 久志の前に立ちはだかる壁。乗り越えるのではなく、胸の中に積み重ねて進んでいくしかない…下屋に向けたサクラの言葉は、どこか久志へのエールにも聞こえた。 ■気になる下屋の今後&小松の体調は…? 前話の子宮内胎児死亡に続き、母体死亡というヘビーな内容となったが、これが医療現場の現実なのだろう。 カエは体調に違和感を抱いていたが、張り止めの副作用と信じて疑わなかった。下屋は「あのとき…」と後悔していたが、亡くなったカエは、その何倍も後悔しているはずだ。体に少しでも異変を感じたら、大丈夫と決めつけずに行動を起こすべき…そんなことも再認識させられる第6話となった。 そして物語は、下屋が救命に異動するという急展開を迎えた。救命という壮絶な現場を経験し、下屋がどのように成長して産科に戻ってくるのか。今後の活躍がますます楽しみだ。 そんな中、小松(吉田羊)が腹痛を訴え倒れてしまう。11月24日に放送される第7話で、小松は“子宮摘出”という女性にとっての大きな決断を迫られる。 TBSテレビ 金曜ドラマ 『コウノドリ』 金曜よる10時から
2017年11月23日現在放送中のドラマ・木曜劇場 『刑事ゆがみ』 (フジテレビ系)で、真面目で正義感が強いが、出生欲も強い羽生虎夫役を演じる 神木隆之介さん 、同じくうきよ署刑事課強行犯係の中堅刑事・町尾守役を演じる 橋本淳さん にインタビュー。 弓神適当(浅野忠信)と羽生の凸凹バディぶりも話題となっている同作だが、神木さんと橋本さんは、お互いに「隆ちゃん」(神木隆之介さん)、「あっちゃん」(橋本淳さん)と呼び合うほど兄弟のような仲良し2人組。このおふたりにドラマについてじっくりと語っていただきました。 ■浅野忠信さんと神木隆之介さんコンビの魅力とは? ――主人公である浅野さんとの共演にあたり、どんな意気込みで臨まれましたか? 神木 :ドラマ情報発表のとき、浅野さんが適当なコメントをしているのを見て、俺がしっかりしなければと気合いが入りました(笑)。でも、どんなアドリブをしても想像以上のことを必ず返してくださるので、羽生としてはウザいですけど、芝居としてはおもしろおかしくできて、頼りになる相方さんです。 ――アドリブの多い現場ですか? 橋本 :とくに浅野さんですね(笑)。浅野さんが事件とは全然関係ないことをやっていても、強行班係の4人(羽生、菅能(稲森いずみ)、多々木(仁科貴)、町尾)は「もう10年ぐらいアレ(浅野さん演じる弓神の適当さを)見てるしな…」っていう感じで引いて見るだけとか、目線だけでアドリブを受ける感じも楽しいです。 ――なかでも印象に残っているアドリブはありますか? 神木 :いっぱいあるのですが、第4話で弓神が「週刊民衆さん? こちらにいまストーカー被害を無視した警官が…」というセリフがアドリブです。あとは、弓神が定食屋の店主に風俗店の画像を見せたところから、羽生が最後に「バカじゃねーの! おまえ」って言うところまで全部アドリブ。オンエアを観て、使われていてよかったと思いました(笑)。 ――本当にアドリブだらけなんですね(笑)。では、弓神と羽生の凸凹バディの印象についても聞かせてください。 神木 :まじめなところは本当にまじめにやりますし、ふざけるところはとことんふざけるので、毎日楽しいです。浅野さんの発想力は無限ですし。ただ「動くのは羽生の担当だ」という感じで弓神は何もしてくれないので、大変ですけどね(笑)。 橋本 : 弓神と羽生の距離感が魅力ですよね。僕も、たまに一緒に出ていることを忘れて見ちゃうんですよ(笑)。こんなに人間味のある奥深いバディはいままでいなかったんじゃないかと思いますね。 ――撮影の合間も、ドラマに近い雰囲気ですか? 神木 :浅野さんはほどよい適当さを持っている方なので、休憩中にもけっこうツッコみます。羽生ほど攻撃的じゃないですけど(笑)。強行犯係のみんなでしゃべったりもしますし、遊び心が満載なドラマなので、それにつられて現場の雰囲気もいいです。 橋本 :一見、浅野さんがムードメーカーに思えますけど、浅野さんが自由にやったことを回収するのは隆ちゃん(笑)。みんなに話を振ったりもするし、 裏のムードメーカーは隆ちゃん なのかなっていう気がします。どちらにしても、2人がツートップでいてくださるので、こういう雰囲気になってるのかなっていう感じはありますね。 ■神木隆之介さんが見透かされたこととは? ――神木さんははじめての刑事役ですが、何か役作りはされましたか? 神木 :刑事の仕事内容がわかる資料をいただいて、ずっと読んでいました。あとは、監修の方に逐一聞きながら演じています。でも、罪名とか言い慣れない言葉がいっぱい出てくるので、毎日大変です。 ――今回は、アクションシーンもありますね! 神木 :もともとアクションが苦手なので、毎回緊張します。オープニングもすごく苦労しましたし、緊張しました。いままでアクションは剣など武器がある方法しかやったことがなくて、武器がない素手での戦い方がわからなくて(笑)。 ――なるほど(笑)。弓神は洞察力に優れていますが、神木さんが監督に見透かされていると感じたことはありますか? 神木 :撮影中、「ごめん、もう一回。いまね、一瞬“神木”が出た」って言われて。見られているんだなと思いましたし、ちゃんと見てくださっているんだと安心もしました。 最初は弓神さんのアドリブにどうやってツッコもうかと考えていたのですが、いまではとっさにツッコめるようになったので、羽生として慣れてきたことがうれしいです。立ち振る舞いも、はじめはいつポッケに手を突っ込もうかなとかけっこう気にしていたのですが、いつの間にかなじんでいました。 ――橋本さんはしっかり者でクールな役柄ですが、どのようなアプローチをされましたか? 橋本 :監督が西谷弘さんということで、リハーサルの時間がしっかりとあったんです。なので、ひとりで作り込むって言うより、現場の空気感を大事に作っていった感じですね。 ■橋本淳さんから見た“永遠の弟”神木隆之介さんとは ――羽生と町尾は、互いにどんな印象を持っているのでしょうか? 神木 :あっちゃん演じる町尾さんは、自分の演じる羽生の出世に関係ない存在なので、捜査のときにはもちろん協力するけれど、基本的には眼中にないんです。4話ではじめて町尾さんに羽生が共感するシーンがありましたけど、「おまえいいこと言うじゃん」くらいな感じで(笑)。 橋本 :羽生は出世欲があって、町尾より自分の方が優れてると思いながら生きている感じがするので「コノヤロー」と思いながらも、弓神さんに振り回されてるところを見ると「がんばれ」って思う先輩としての一面もあります。羽生には、生意気なだけじゃない魅力がありますよね。 ――ちなみに、おふたりのプライベートでのご関係は? 橋本 :学生時代にはじめて会ったんですけど、当時から印象が全然変わってないんで、よく擦れずにここまで育ったなぁって(笑)。 “永遠の弟” って感じがしますよね。生意気なこと言ってくるけど、それも愛らしくて頭をヨシヨシってやりたくなっちゃう…かわいいですよ! 神木 :本当にそう思ってるの?(笑)。あっちゃんは、優しくて全部受け止めてくれるお兄ちゃんです。だれとでも柔らかく接することができる人ですし、息が合いますね。 ■いままにないオトナな神木隆之介にプレッシャーは? ――今回、いままでのイメージにない神木さんが見られると話題になっていますが、ご自身でも新たな挑戦だと感じますか? 神木 :監督が 「神木くんをワイルドにしたい」 と言ってくれていて。弓神さんと話していると、学校の男子と話しているような感じがするんです。その感覚が、監督が求めている新しい自分だったり、羽生像と一致している気がします。僕自身も演じていて新しいと感じるし、ありがたいなと思います。 橋本 : 小生意気さだったり、大人っぽい表現方法だったり、いままでの隆ちゃんにない ですよね。ときには悩みながらも、本番ではキッチリと決める。人が挑戦してる姿ってとてもいいなって、すごく刺激をもらってます。 ――では、橋本さんが今作ではじめて挑戦されたことは? 橋本 :う~ん。あ、結婚指輪をはじめてはめました! いままで、結婚している役をやったことがなかったので…って、ちっちゃいですね、僕の初挑戦(笑)。 ――(笑)。橋本さんがお話しされていたように、神木さんのことを親目線で観ている方々も多いと思いますが、プレッシャーなどは感じますか? 神木 :プレッシャーはないです。たしかにみなさんいろんな作品を観てくださっているし、声をかけてくださる方も幅広いです。高校のとき、年下の女の子に「大きくなりましたね」と言われたことがあって、「僕のほうが年上なんですけど~」って(笑)。不思議な気持ちにはなりましたけど、うれしいです。 ■働くママにドラマで救いの手を! ――橋本さんはいままでの役者人生で、自分の中に“ゆがみ”を感じたことはありますか? 橋本 :僕は自分の言葉で表現するのが得意じゃないので、キャラクターを借りて自分の気持ちを表現できるという意味では、逆に役者を始めてゆがんでいたものがほどけた気がします。ずっとやっていきたいと思える仕事と巡りあえたので、幸せですね。 ――神木さんは完成披露試写の際、山本美月さんから「ゆがんでる」と言われていましたね。 神木 :そう! 美月ちゃんひどいですよね…僕はゆがんではないと思うんですけど(笑)。 ――(笑)。今回のドラマは、女性の犯人が多いのも特徴的ですよね。 神木 :そうなんです。そこに、あきらかに女心がまったくわかってなさそうな弓神と羽生が踏み込むことで、羽生が成長していく物語でもあるんです。女性にしか感じられないメッセージもあるでしょうし、少なからず共感してもらえるところもあるのではないかなと思います。 橋本 :男性は女性の心理がわかんないですよね。だから菅能さんが深く共感したり、一番理解してたり…勉強になるなぁって。ヒズミちゃんもそうですし、これからも女性が活躍していくんじゃないかと思いますね。 ドラマに限らず、これからは女性が社会を切り開いていくんだろうなって思うんです。働くママは子育てしたり家事をしたり、その上で仕事っていうのはすごく大変なことだと思いますけど、 娯楽で皆さんの救い手 になれるようにと、いいドラマを作るようにがんばっています。僕もひそかに皆さんのことを応援しています…ハグぐらいだったらしますので(笑)。 ――全国のママたちが手を挙げちゃいますよ(笑)。では、最後にドラマの見どころをお願いします。 神木 :このドラマは犯人が悪いわけではなくて、どっちが正義かはわからない。だた、「殺すことはなかったのではないか」というお話なんです。“どうやって罪を犯したか”ではなく“なぜ罪を犯したか”がテーマなので、自分自身の思いについて考えるきっかけになったりすると思いますし、本当に観ていただきたいです。 橋本 :とにかくゲストの方が豪華で、弓神×羽生という本筋がありながら、ゲストによって雰囲気がグラデーションのように変わっていく作品。伏線もちりばめられていて、重層的なドラマになっていますので、ぜひ楽しんでいただければうれしいです。 撮影中も互いにちょっかいを出し合うなど、息ぴったりだったおふたり。弓神と羽生のバディぶりのみならず、今後は羽生と町尾が作り出す空気感にも注目です! 木曜劇場 『刑事ゆがみ』 午後10時~
2017年11月16日『コウノドリ』 (TBS系)第5話が11月10日に放送された。描かれたのは、切迫早産により長期入院となった妊婦。 子宮内胎児死亡 というあまりに悲しい結末に、最後の最後まで涙があふれて止まらなかった。 私たちの心にダイレクトに届いた“ 妊娠・出産は奇跡 ”というメッセージ。命がいかにはかなく、尊いものであるか、1組の夫婦とベビーが教えてくれた。 ■産声なき悲しい出産の現実 サクラ(綾野剛) のもとを訪れた妊娠27週の西山瑞希(篠原ゆき子)は、切迫早産の診断を受け急きょ入院することになる。同室の七村ひかる(矢沢心)と励ましあいながら明るく入院生活を送るが、32週のエコーで事態が急変。 胎児の心拍停止 が発覚するのだ。 四宮(星野源) の診察も受けるが、結果は同じ。そして、ベビーが亡くなった理由はサクラにもわからなかった。 途方に暮れ、「ごめんね、ごめん…」と涙する瑞希を夫・寛太(深水元基)はやさしく抱き寄せる。おなかにいる赤ちゃんの名前は“あかり”に決まっていた。それは「(母・瑞希のように)女は明るい方がいいから」と寛太が名付けたものだった。 翌日、陣痛促進剤を投与し瑞希の出産が始まる。赤ちゃんが亡くなっていても、痛みは通常のお産と変わらない。「あかりーっ」そうわが子の名前を叫びながら力を振り絞って出産するが、そこに産声は響かなかった…。 子宮内で亡くなったベビーは戸籍に残すことができない。小松(吉田羊)が、あかりのためにしてあげたいことがあれば協力すると西山夫婦に寄り添うと、寛太が「ふたりでお風呂入れてやってもいいですか?」と希望する。小松はそれを快諾。ペルソナチームが見守るなか行われた沐浴は、悲しみと反比例するかのように、息をのむほど美しい時間が流れていた。 退院の日、寛太はあかりと瑞希に特大のケーキを用意していた。プレートには「 あかり おめでとう ママ ありがとう パパより 」の文字。瑞希はあかりを抱いて、正面玄関から病院を後にする。向かったのは、夫婦で営む洋菓子店。そして、「あかり、ここがパパとママのお店だよ」と優しくほほ笑むのだった。 ■死産のとき自分を責めてしまう母親 毎回、胸に迫るものがある『コウノドリ』だが、第5話の切なさは圧倒的だった。ベビーがおなかに宿れば、不安もあるが、これ以上ないと言っていいほどの幸福感で満たされる。これから始まる新生活に思いをはせ、長期入院だって「赤ちゃんのために」と我慢できる。この時点で、女性はすでに母親になっているのだ。 そんな中、突如告げられた子宮内胎児死亡。四宮が「 死産の4分の1は原因不明 」と話していたが、原因がわからないからこそ恐ろしく、瑞希が自分を責めてしまうのは当然だろう。 「私のせいですか? 私が切迫早産だったからですか? もっと安静にして、シャワーの回数を減らしていればよかったですか?」と、涙ながらにサクラに訴える瑞希の姿には、胸が張り裂けそうだった。 妊娠すれば、元気な赤ちゃんが産まれるものだと考えている人も少なくないだろうが、けっしてそんなことはない。どんなに安静にしていても、悲しいお産を迎えることもある。確実に元気な赤ちゃんを産む方法なんてない…本当に、 出産は奇跡 なのだ。 ■残酷な現実と向き合うていねいな時間の温かさ 印象的な場面ばかりだった物語の中で、筆者がもっとも感銘を受けたのは、西山夫婦が過ごしたあかりとの大切な時間。愛するベビーとの別れに必要なのは“次を見据えること”ではなく、“今と向き合うこと”ではないかと思うからだ。 私は後期流産を経験したのだが、当時、言われて一番つらかったのは 「次があるよ」 という言葉だった。もちろん、本人たちは励ましのつもりで悪気はないのだが、その言葉は本当に悲しかった。だって、同じ赤ちゃんにはもう二度と出会うことはできないのだから…。 西山夫婦は残酷な現実から目をそらさず、限りあるあかりとの時間をとてもていねいに過ごしていた。3人で過ごした温かな時間は、夫婦にとってかけがえのない思い出となったに違いない。そして、互いに痛みを分かちあい、懸命にいまを生きる西山夫婦だったからこそ、視聴者のだれもが無念に思い、心から涙したように思うのだ。 この物語を機に、育児させてもらえることのありがたみを再認識。忙しさに追われ、わが子に対してイライラしてばかりの日々。でも、「子どもが元気でいてくれることはあたり前ではないんだ」と身に染みて感じたママは、私以外にもきっと大勢いるはずだ。 ■“子どもの死”という繊細なテーマの演技力 それにしても、瑞希役の篠原ゆき子の名演技には度肝を抜かれてしまった。もちろん、軸にあるストーリーも素晴らしいのだが、篠原の好演により、そのメッセージ性は格段に強まったのではないだろうか。 友人のひかるに 「元気な赤ちゃん産んでね」 と告げるシーンなど、瑞希に渦巻くさまざまな心情を感じ取り、胸が苦しくてたまらなかったママも多いことだろう。“子どもの死”という繊細なテーマながら、迫真の演技で素晴らしい作品を届けてくれたことに、感謝の気持ちと拍手を贈りたい。 11月17日に放送される第6話で描かれるのは、緊急搬送されてきた心肺停止の妊婦。それは、下屋(松岡茉優)がヘルプで訪れた別病院で、意気投合した妊婦だった…。 TBSテレビ 金曜ドラマ 『コウノドリ』 金曜よる10時から
2017年11月16日『コウノドリ』 (TBS系)第4話が11月3日に放送された。描かれたのは、帝王切開後、第2子以降で自然分娩を行う “トーラック” を望む妊婦・秋野蓮(安めぐみ)。 その理由が「産道を通して産んだほうが、 子どもに愛情が湧く んじゃないか」という葛藤だったことに、思わず蓮の肩をトントンとたたき、「私、自然分娩ですが、子どもに対して毎日イライラしていますよ」と声をかけたくなった。 もちろん出産における、産み方の善し悪しなんて存在しない。そして筆者には、蓮がそんな思いを抱いてしまった状況のほうが問題のように思えるのだ。 ■優先すべきは妊婦の思いか、リスク回避か 第2子妊娠中の蓮は、長女・美奈に強く当たってしまうことを “帝王切開で産んだせい” ではないかと悩んでいた。そして第2子ではトーラック(帝王切開経験者の自然分娩)を希望し、ペルソナ総合医療センターを訪れる。 サクラ(綾野剛) からトーラックのリスクについて説明を受けても、なお「自然分娩がしたい」と強く望む蓮。サクラはそんな蓮の思いを優先させようとするが、 四宮(星野源) は、その優しさのせいで「妊婦はもちろん俺たちも余計なリスクを背負わされてんだよ」と反論する。 カンファレンスでも、スタッフ不足や緊急時の危険性を懸念する四宮に、サクラは「人が少ないから、忙しくて余裕がないから、 妊婦の希望 に沿えないなんて根本が間違ってるんじゃないかな」と思いをぶつける。サクラと四宮は再び正解のない対立を強いられたが、今橋(大森南朋)の助言で、蓮の望みを優先させることになる。 蓮は37週を迎え、ついに陣痛が始まる。痛みに耐える蓮だが、子宮口が開かずお産が思うように進まない。トーラックの場合、リスクが高まることから陣痛促進剤を使うことができないため、サクラはやむを得ず帝王切開の判断を下す。 それでも蓮は「私はがんばって下から産むの、がんばって産んで、いい母親になるの」と声を絞り出すが、「ママはがんばってる…」と涙する娘・美奈の姿に、夫(前野朋哉)も「もう十分頑張ったよ、蓮はいい母親だよ」と告げ、蓮は帝王切開を受け入れるのだった。 ■痛みがなきゃ愛情が生まれない? 出産をめぐり、日本ではなぜだか自然分娩はつらい、 帝王切開はラク というイメージが定着している。でも、帝王切開だっておなかを切るのだ、痛くないわけがない。帝王切開の場合、出産までは安静に…と言われて来たにもかかわらず、産後は、癒着を防ぐために「歩け歩け」とスタッフたちが突如スパルタになる。 トイレにたどり着くことすらしんどいような状態から、いきなり育児をスタートしなくてはいけない。体力が回復したあとだって、手術跡にもトラブルが多く、まったくもってラクではないことは強く伝えておきたい。 その上で、そもそも出産について痛い、痛くないという論争自体に意味がないのではないだろうか。第3話で、迷信を信じてしまう妊婦(川栄李奈)の夫(喜矢武豊)が「 “痛みがなきゃ愛情が生まれない” って言うなら、俺たち男はどうやって父親になればいいんだよ」と話していたように、大切なのは、 母子ともに無事 であること。そして、産まれてからどう育てていくかのほうが、よっぽど重要である。 ■帝王切開だと愛情がわかないのか 正直、「帝王切開だから愛情がわかない」という蓮の気持ちに共感することは難しい。だが、 育児がうまくいかないこと に、なんらかの理由付けをしなくてはやっていられないという気持ちはよくわかる。 妻の出産を前に「このあと同僚達と 屋形船に乗る予定で… 」と発言をする夫。蓮が出産中、美奈の世話は一体どうするつもりだったのだろう? そんなところにも気が回らない屋形船夫。トイレに行きたいという娘にすら慌てていた様子から、おそらく蓮もワンオペ育児だったことが伺える。だからこそ、蓮は「育児がうまくいかないのは帝王切開のせいだ」と考えるほどの精神状態に陥ってしまったように思えてならないのだ。 悩み抜いた末、ふとたどり着いたのが「帝王切開だったから」という理由。もちろん「自然分娩でないと…」と考えを抱いている人がいることに否定はしない。しかし蓮の場合、その理由がほかにあるように見えた。つまるところ、ドラマが一貫して訴えているメッセージは同じ。どんな出産であれ、出産後の現実には 助けが必要 ということに尽きるように思うのだ。 ■星野源との関係が怪しい女性の正体とは 第4話にして、ついにあきらかになった謎の女性の正体! 結論としては、10年ほど前、サクラや四宮と一緒に働いていた後輩だったというワケ。それにしても、四宮との関係が怪しくありません?…疑いすぎ!? 産科医ということで、今後は医師としてペルソナチームに関わっていくことになるのだろうか。 そして今回、四宮が初代「ジュニアくん」だったことが判明。自分が置かれていた状況と同じだからこそ、研修医の吾郎(宮沢氷魚)につらくあたっていたということ。四宮なりの指導方法で、心からベビーの誕生に「おめでとう」と言うことができた吾郎には、人材不足に悩むペルソナの戦力となってくれることに期待したい。 11月10日に放送される第5話で描かれるのは、切迫早産で長期入院する2人の妊婦。同じ境遇で意気投合する2人に、あるとき不測の事態が起こってしまう。 TBSテレビ 金曜ドラマ 『コウノドリ』 金曜よる10時から
2017年11月09日『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』 第2話が10月30日に放送された。「仕事をやめたとたんに保育園をやめなきゃいけないなんて、おかしくないですか!?」という 佐藤智子(篠原涼子) の問いかけに、「そうだそうだーっ!」と、観ているこちらも気分は完全に 石田ゆり子 (もとい平田和美)だった前回。 「市議会議員編」のはじまりとなった今回も、ずぶぬれの 高橋一生 という予想外のスタートには驚いたが、智子の正義は私たちに「 政治に関心を持つこと の大切さ」をわかりやすく指南してくれた。 ■みんなで幸せになるために、うそをつくことは必要か? 950万という年俸目当てで市議会議員を目指した智子は、意気揚々と初登庁。裏では、犬崎派と市長派という熾烈(しれつ)な争いが渦巻いていたが、そんなことは知るよしもない。 智子は公約を果たすべく、教育こども委員会への入会を希望する。しかし、そのためには犬崎につく必要があり、会議中に居眠りしていた犬崎派No.2の前田議員(大澄賢也)に「寝ちゃダメ」と注意したことを、自分の誤りだったと謝罪するよう迫られるのだった。 委員会に入るためには謝らなくてはいけない、でも謝りたくない…と悩み抜いた智子は、「みんなで幸せになるために」と犬崎派につくことを決意。だが「迂回路建設におけるあおば西公園取り壊し」に対する陳情書がその考えを一変させる。 ■正直者が損する世の中で子育てをしたいですか? 実際の公園に向かった智子は、陳情書の送り主・山下圭子(水川あさみ)から、イジメにあっていた中学時代、この公園に支えられていたと聞かされる。そして、イジメがなくならないなら「せめて逃げられる場所を奪わないでほしい」と懇願されるのだった。 いよいよ迎えた本会議。あおば西公園の取り壊しに反対するのかと思いきや、智子は「賛成」と声を上げる。その後“前田議員に謝罪するため”発言を求められた壇上で、唯一の陳情者である圭子の希望は、公園を残すことではなく、イジメにあっている子どもたちを守ることだと主張。そのためにも、教育こども委員会に入りたいと訴える。 さらに国語辞典にある「政治家=もめ事の調整や駆け引きのうまい人」にはなりたくないと話し、「うそついて得するのかって。そんなこと言ったら 正直者が損する世の中 になっちゃうじゃないですか! 私、そんな世の中で子育てしたくないです。だから、すみません。前田議員、居眠りしちゃダメですよ!!」と謝るどころか、真っ向勝負を挑むのだった。 ■不満ばかりのママ世代こそ、政治に関心を持つべき!? 智子のママ友のように、世間のママたちにも「もっとこうしてほしい、こうだったらいいのに」と思うことは多々あるはず。それでもSNSに書き込む程度が現実的で、仲のいい友だちが政治家にでもならない限り、国や市に思いを伝えることはほとんどないだろう。 それどころか、総務省発表の国政選挙年代別投票率を見ても、20代・30代の投票率はとても低い。もちろん選挙に行かない理由は人それぞれだが、小さな子どもを抱えて投票に向かうのは、かなりの重労働。そこに“自分ひとりが動いても何も変わらない”という気持ちが加われば、会場に足が向かないのは当然である。 でも、それでは何も変わらない。選挙での投票はもちろん、たとえどうにもならないとわかっていても、意見や不満があるなら行動を起こすのは大切なこと。子どもたちを守りたいと願う圭子と智子の前向きな姿に、家族の将来に関わることなのだから、しっかりと政治に関心を持たなくてはとハッとしたママも多いのではないだろうか。 ■高橋一生の昼と夜のギャップに萌え 第2話でも、やはり訪れた 藤堂誠 (高橋一生)のセクシーすぎる半裸シーン。政治家には裏の顔がある…とは良く聞くが、昼にスーツをビシッと着込んだサラブレッドが、夜には風俗嬢を部屋に連れ込んでいるとは思うまい。ヌードはもとより、あのすがるような目付きには、嫌が応でも母性本能がやられてしまう。 自分にはないものを持っている智子に興味を抱いている様子の藤堂。なにやら深い闇が隠されていそうだが、それらが明かされていくのも楽しみだ。 そしてそして、智子が議員として輝けるのは夫・ 公平(田中圭) の支えがあるからこそ。第1話で仕事を辞めてきたとあっけらかんと話す姿には不信感を抱いたが、家事について「 得意なほうが得意なことをする 。これ夫婦の秘訣(ひけつ)!」という名言はアッパレの一言。しかも、靴擦れへのばんそうこうの貼り方…あれは反則です。 そんな良き夫だからこそ、気になるのが和美の存在。記者に復帰するため娘を公平が預かるというが、個人的には「欲しいものは手に入れなきゃね」という和美の言葉が引っかかってならない…。今後、夫婦に亀裂が入るキッカケにならないと良いのだが。 11月6日に放送される第3話では、智子が民衆の敵になる!? 破天荒な新米議員がどんなやり方でピンチを乗り切るのか、注目したい。
2017年11月05日