幼いころから、「人はどうして生まれてくるのだろう」、そんなことを考えておりました。 小児ぜんそくがあり、中学の時にアトピーへ移行して、入院したりしながら、心の勉強を続けていました。 結婚し、2人の子育てをしながら、中学受験や子供の反抗期などを経験し、様々なことを学び、そして、心屋塾で学び、カウンセラーになりました。 心の偏りをフラットに戻して、今の生きにくい状態が少しでも楽になるお手伝いをさせていただきます。
メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「パートナーの浮気を疑ってしまう性格を直したい」という、ゆいさん(23歳・販売)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。 ■ゆいさんのお悩み 9カ月交際中のパートナーがいますが、彼のことが信用できず苦しいです。彼の言うことにつじつまが合わない点があると「うそをついてるのではないか」、連絡がないと「合コンに行ってるのではないか」などと考え、イライラして何度も電話をし、気持ちをぶつけてしまいます。 そのたびに「嫌われちゃうな」「逃げられても捨てられても仕方がない」「こんなにつらいならいっそ別れようか」などと思ってしまい、けんかも多くなり、占いにハマったりします。ポジティブに考えたり、自分の時間を充実するように努力したりもしましたが、ダメでした。 私は昔から恋人に依存したり、信用できずにすぐ怒ったりして振られてきました。でも今のパートナーは、向き合おうとしてくれていると感じる部分もあるので、なんとかこの厄介な性格を直したいです。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんより ゆいさん、はじめまして。ひらいなずです。ご相談ありがとうございます。 付き合い始めて9カ月というと、楽しい気持ちが続いている一方で、相手の言動を冷静に見て「こんな人だとは思ってなかった」と不安を感じる気持ちも混ざり合う、そんな時期ではないかなと想像します。 ご相談を見る限り、ゆいさんは「彼との関係がうまくいかないのは、自分が悪いからだ」と思われているような印象を受けます。でも、本当にそうでしょうか。 「こんなにつらいなら、いっそ別れようか」という記述もありますが、まずはどんなことが「つらい」のか、具体的に考えてみてください。 彼がつじつまの合わないことを言うこと? ゆいさん自身がイライラして、気持ちをぶつけてしまうこと? 逃げられるかもしれない、捨てられるかもしれないこと? 私が思うに、ゆいさんは「彼から捨てられてしまうかもしれない、嫌われてしまうかもしれない」と感じてしまうことが、一番つらいのではないでしょうか。 そうした「〜かもしれない」という影におびえ、その恐怖に耐えきれず、自分から別れを切り出そうかと思いつめてしまう…。そのようにお見受けしました。 もしかしたら、ゆいさんの心の中には「私はいつか嫌われる」「私はいつか見捨てられる」といった思いがあるのかもしれません。 しかし、そうした思いをぎゅっと握りしめていると、「嫌われたんじゃないか」「見捨てられるんじゃないか」と恐れ、常に相手の動向を“見張る”ような精神状態におちいりやすくなります。 そうして「うそをついているんじゃないか」「合コンに行っているんじゃないか」といった疑いが生まれてきてしまう。結果、常に相手を疑い、疑う自分自身も嫌いになっていく――。そんな負のスパイラルの中に、自分を追い込んでしまうのです。 もし思い当たる点があるようでしたら、「私はいつか嫌われる」「私はいつか見捨てられる」と思っている自分と、しっかりと向き合うことから始めていきましょう。 状況をポジティブにとらえたり、自分を満たす時間を作ったりしても落ち着かないのは、「私はいつか嫌われる」「私はいつか見捨てられる」というネガティブな自分を無理に「なくそう」としているからだと推測します。 しかし「なくす」のではなく、「ネガティブな自分も受け入れる」ことを考えてみてください。「嫌われる、見捨てられると思っている自分」を、まず自分自身がわかってあげることが、とても大事なのです。 それから、思い出してみてください。「私は嫌われる」「私は見捨てられる」と思い始めたのは、いつ頃、どんなことがきっかけなのか。恋愛だけではなく、学校の友だちや家族、親戚、周囲の大人たちの言動も含め、なるべく幼少期までさかのぼってみてください。 例えば、誰かに「言うことを聞かない子は置いていくわよ」「あなたは川から拾って来た子」などと(冗談でも)言われた経験があり、それを信じこんでしまった時期があったのではないでしょうか。 どんなささいなエピソードでもいいので、自分の記憶の中に残っている忘れられないシーンや、忘れられない言葉を思い出してみてください。 その言葉や思い出に気づいたら、そのときの自分へ向かって「悲しかったね」「怖かったね」「嫌だったね」「よく我慢したね」と声をかけてほしいのです。きっと心や体がゆるむのを、ゆっくりと感じられると思います。もし涙が出るようならば我慢せず、流れるに任せてみてください。 それからもうひとつ。「嫌われても、見捨てられても私は大丈夫!」という、自分を信じる心を育んでいくことも大切です。 ゆいさんには、今まで周囲の空気を読んで我慢して言えなかったこと、遠慮してやれなかったことはありませんか? 普段そのように我慢していると、ささいなきっかけで気持ちが爆発しやすくなります。「我慢をやめること」を、ぜひ心がけてみてください。 パートナーに対しても、相手の気持ちに合わせようとするのではなく、普段からもっと自分の気持ちを優先してみる、「こうしたい」「これがいい」といったことを積極的に表現してみるのもいいですね。 空気を読む、つまり相手の気持ちに合わせる行為というのは、時に「相手を見張る」ことが目的になっていることもあります。しかし、自分の気持ちを外に出すようにしていると、「相手の気持ちに合わせる(相手を見張る)」という心の癖が、徐々に変化していくことと思います。 行動の変化が心の変化へとつながっていきますので、ぜひトライしてみてください。 ゆいさんの自分を信じる力を応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年09月18日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「家の中で怒ってばかり。子どもに大切に接したい」という、シピさん(41歳・パート)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。 ■シピさんのお悩み 家族にやたらとイライラして怒ったりどなったりしてしまう、イヤな自分が直せません。心理学の本を読んで「なぜ・どこからくるものなのか」もいろいろと考えました。症状が強く出始めたのは結婚して以来ですが、おそらく子どもの頃の悲しかった気持ちとつながっているのだと思います。 主人とのやりとりの中での「私の話を聞いてよ」 「どうして伝わらないの!」 ということが、自分の母親に伝わらなかった時と一緒だと悲しくなりました。 子どもが自分の思いどおりにならないことにも非常にイライラします。以前より回数は減ったにせよ、いつまでもできない自分がどうしようもないと感じます。月経前症候群(PMS)の時もあると思いますが、心を落ち着かせようと口に出す前に6秒数えてもイライラが収まりません。 外で攻撃的になることはないのですが…。大切な子どもだから、大切に接したいです。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんより シピさん、はじめまして。ひらいなずです。 お子さんに当たってしまうこと、とっても辛いですね。私も子どもに厳しく接してしまった経験があり、子育てを通してさまざまな感情を味わいました。だから、シピさんのお気持ちがよくわかります。シピさんがイライラしてしまう原因を一緒に考えていきましょう。 シピさんのイライラの原因は、月経前症候群(PMS)などの体からの影響というより、「心のあり方」から生まれてくるものではないかと思いました。 ご相談内容からだけでははっきりとはわかりませんが、外で攻撃的になることはないとのこと。一応、状況によって感情のコントロールはできるようですね。以前、専門家の方から「PMSの際は場所や相手を選ばず、感情のコントロールがうまくできなくなる」と聞いたこともありますし、今回は心の面に焦点を当ててお答えしますね。 心理学の本を読まれたとのことなので、「心のしくみ」に関してはよくご存じかと思います。 お母さんに対して「私の話を聞いてほしい」という欲求があるということ。感情的に「どうして伝わらないの」という悲しさが癒えていないこと。そんなお母さんに対する本音を旦那さんに投影していること…など、しっかり理解されているのですね。 旦那さんやお子さんに対するイライラは、お母さんに対する本当の気持ちの“二次感情”としての怒りだと思います。人は「自分がしてもらえなかった」と思っていることを、人に与えることがなかなかできません。それをしようとすると、自分の心の傷がうずくからですね。 お子さんに対するイライラは、「本当はお母さんにしてもらいたかったのに、してもらえなかったこと」をお子さんから求められたときに爆発してしまうのではないでしょうか? 例えば、忙しいのに「聞いて、聞いて」とまとわりつかれた時。あるいは、お子さんが何を言っているのか理解できなかった時。それは「私はしてもらえなかった」「私はそれを我慢した」という瞬間の悲しさを思い出しているからなのです。 ご相談内容からは、シピさんが「旦那さんやお子さんの話をちゃんと聞いてあげたい」「気持ちをわかってあげたい」と思われていることが伝わってきます。 でも、いざそういう場面になると、反射的にイライラして怒ったり、どなったりしてしまう。シピさんに愛情がないのではなく、心の古傷がそうさせてしまうのですね。 今シピさんに必要なのは、まず「古傷を癒やすこと」です。そのためには「自分の気持ちをお母さんに伝えてみる」ということに、ぜひチャレンジしてもらいたいのです。 小さい頃、お母さんにどんな話を聞いてほしかったのでしょうか? その具体的なエピソードをお母さんと話してみてほしいのです。「あの時、本当はもっと話を聞いてほしかった」「あの時、こうしてもらえなくて悲しかった」。そんな話をぜひしてみてください。 お母さんがどのような反応を示されるのかはわかりませんが、どんな言葉が返ってきたとしても、シピさんが長年言えずに我慢してきたことを終わらせるために、ご自身のために話してほしいのです。 もし、お母さんと直接話ができない、できる環境ではないということであれば、心の話が好きな仲間やママ友などに自分の気持ちを話してみてください。 6秒数えてもイライラが収まらないのは、そうすることで自分の気持ちを収めよう、我慢しようとしているから。これまでと同じ「ため込んで収める」というアプローチを続けているだけなので、イライラが収まるはずがありません。 今のシピさんに必要なのは、これまでとは真逆の方法です。「自分の気持ちをアウトプットする」というアプローチです。 心理学を学び、自分の心の状態を理解する「インプット」の時期は卒業し、次は行動する「アウトプット」の時期にきたのです。行動がともなわない限り、現実は変わりません。自分を見つめるということは、自分を知り、変化を受け入れるために必要ですが、行動なしに変化することはないと私は思っています。 大切なお子さんを大切にする。それには、まず「大切な自分を大切にする」ことが必要です。過去の悲しさがいやされた時、自然にお子さんのことも大切にできると思います。 ご家族のためにも、ぜひ自分を大切に扱うことを始めてみてください。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年07月24日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「パートナーにつらいことも聞いてほしい」という、はなさん(27歳・医療職)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。 ■はなさんのお悩み 今までの人生でつらいことが沢山あったせいか、好きな人に精神的な親の役割を求めてしまいます。結果的に要求が過剰になり、最初は男性側からアプローチをしてきてくれても、疎遠になってしまいます。そのため、好きになった人とも付き合えたことがありません。 でも私はやっぱり、つらかったことを聞いてほしいのです。今までの人生のことだけでなく、日頃のささいなことや色々なことを共有したい。こんな気持ちになるのは間違っているのでしょうか。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんより はなさん、はじめまして。ひらいなずです。ご相談ありがとうございます。 パートナーに精神的な親の役割を求めてしまうのは、はなさんの心の中に、ご両親に対しての癒やされない思いがあるということだと思います。 はなさんご自身、そのことをよくわかっていらっしゃるようですね。今のはなさんの心をひも解き、そこから抜け出すためにできることを一緒に考えていきましょう。 はなさんは今、これまでの人生でつらかったこと、悲しかったこと、そのために頑張ってきたことなど、さまざまな思いがたくさん残っている状態です。 「パートナーといろんなことを共有したい」気持ちの根本にあるのは、それらの強い思い。それが相手にとっては重く感じられてしまい、関係がうまくいかなくなるのだと思います。 だからといって、はなさんが間違っているわけではありません。「こんな気持ちになるのは間違っているのでしょうか?」とも書かれていますが、そういう気持ちになるのは当たり前なのです。成仏できない思いがあるうちは、誰でもはなさんと同じような気持ちになるものです。 そこから抜け出すには、まず自分の中に残っている気持ちを外に出すこと。 出すというのは、「言ってみる」ということですが、その相手はパートナーではありません。はなさんがつらかったことを、本当に聞いてほしい相手に伝える必要があります。 つまり、はなさんのご両親に対して、「あの頃、言えなかったつらい気持ちや悲しかったこと」「これまで言わずに我慢していた自分の気持ち」を話してみてほしいのです。 その際の注意点がひとつ。ご両親に対して「謝ってほしい」「わかってほしい」といった気持ちを持たないことが重要です。それは、相手を変えようとすることにつながります。人を変えることはできません。できないことをしようとすれば、はなさんの中に新たな執着が生まれ、苦しむことになります。 ただ「あの頃、私はこう思っていたんだ」「当時はつらかったんだ」「悲しかったんだ」といった気持ちを話してみましょう。言葉にして伝えるだけで癒やされる部分があるはずです。 もし、ご両親が亡くなられている、疎遠になって会えないという場合は、自分の気持ちをノートに書き出してみてください。 題して、”聞いて聞いてノート”です! ご両親やパートナーに聞いてほしいと思うことを、どんどんノートに書き出してみましょう。手紙のつもりで書いてもいいですし、自分の気持ちを思いっきり吐き出してみるのもいいと思います。 「パートナーの方とは、日々の詳細なことも共有したい」という記述もありますが、もしかするとはなさんは、小さい頃つらい気持ちだけでなく、楽しかったこと、例えば「皆で一緒に食べたごはんがおいしかった」「公園で遊んだのが楽しかった」というような気持ちも話せなかったのかもしれません。 ノートに書き出していくうち、「幼い頃に言えなかった楽しい気持ち」について思い出すことがあるかもしれません。それらもどんどん書きだしてみましょう。自分が自分の気持ちに気づいてあげると、自然に心は癒やされていきます。 小さい頃から抱えてきた思いが解き放たれたとき、きっと次のステージの扉が開きます。「本当はどうしてほしかったか?」が分かることが、はなさんにとっての次のステージだと思います。 嫌だという気持ちの裏には、必ず「こうしてほしかった」「こうしたかった」という思いがあります。そうした自分の気持ちを知り、認めて、受け入れてあげると、自分の世界ががらりと変わっていきます。きっとパートナーとの関係性や距離感も変化していくことでしょう。 長い間ため込んでいた思いを「封じる」のではなく、ぜひ外に出して開放してみてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年06月05日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「定期的に落ち込んでしまう時期がある」という、ほうめぐさん(29歳・介護士)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。 ■ほうめぐさんの悩み 定期的に落ち込む時期(元気が出ないこと)があります。しかし落ち込む姿や元気のない姿は、人にはあまり見せたくありません。気を遣わせてしまったかなと後で落ち込みますし、「人には迷惑かけるな、努力しろ、素直が一番」という、亡くなった大好きな父に言われたことをずっと守っています。 介護士になり、小規模施設のリーダーを任されてからは、「心ここにあらずだよ」と友人たちによく心配をされていました。大先輩ばかりの職場で、もっとうまく人に頼めないかと悩みましたが、任された仕事はきちんとこなし、周りの方もついてきてくれ、ありがたかったです。 今はリーダーを辞めてスッキリしましたが、次は友人たちに子どもができて焦っています。妊活をして半年以上がたちますが、なかなか授からず、仕事も忙しいので「妊婦さんになって早く辞めたいな」と思ってしまいます。 夫の「将来、必要だから」という意見により、今は妊活を中断して苦手な車の運転に取り組んでいます。上達するとは言ったものの、私の望みを後回しにされていることがとても悲しいです。今より気分が晴れやかになるには、どうしたら良いでしょうか。よろしくお願いします。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんより ほうめぐさん。はじめまして。心屋マスター講師のひらいなずです。 ずっと気分が晴れない状態が続くというのは、つらいですね。ご相談内容から、とても気になったことがあります。それは、ほうめぐさんが「常に問題を探している」という点です。 小規模施設のリーダーになった際、いろいろと心配事もあったようですが、実際にはきちんと仕事をこなされて、周囲の人たちも、ほうめぐさんについてきてくれていた。にも関わらず、その自分を評価していないように感じられるのです。 そして、次は妊娠の心配。「妊娠しない自分はダメだ」と責めていると、旦那さんにもなかなか自分の本音を言うことができなくなります。 ほうめぐさんは、自分ができていないこと、人よりも劣っていること、人と違うことをずっと気にして、”できないところ”を見つけては、「まだまだ」「もっともっと」「ここが問題」と自分を見張るクセがあるのではないかと思います。 実際は「できていない」「ダメだ」と思う裏側に、できているところもたくさんあるはずなのです。常に自分の”できないところ”にフォーカスするクセを、できているところを見る視点に変えてみてくださいね。 そして、「自分の本音を言うこと」も、とても大切です。人に落ち込む姿や元気のない姿を見せたくないということは、本音を隠して元気なふり、落ち込んでいないふりをし続けているということ。 ご相談内容だけではわかりませんが、ほうめぐさんは小さい頃から、自分が思ったこと、したいことや嫌なことが言えなかったり、泣いたり騒いだり、だだをこねたりすることが少なかったのではないでしょうか? 自分の気持ちを言えずに遠慮してばかりいると、感情が自分の中にどんどんたまって重くなり、気分が塞ぎ込みやすいです。ほうめぐさんが気分が晴れないのは当たり前のことなのです。 ところで、ほうめぐさんが「自分の気持ちを言わない」と決めたのはなぜなのでしょうか? 大好きなお父さんの言葉にその理由のヒントがあります。 「迷惑かけるな。努力しろ。素直が一番」 相手の気持ちを考えて行動すること。わがままを言わないこと。自分のことは自分でやれるようになること。そんなふうに生きることが正しいと思って、これまで生きてきたのではないでしょうか? 特に「素直が一番」という言葉を、ほうめぐさんは「お父さんの言うことを受け入れ、守ること」=「素直」だと勘違いしてしまったのかな?と思います。 大好きだからこそ、お父さんの言葉に従うことで素直な自分をわかってもらおうと思ったし、お父さんの理想の娘になりたかったのではないかと思います。 でもお父さんが本当に望んだのは、自分の気持ちを隠し、自分自身を偽って生きるほうめぐさんでしょうか? 私にはそうは思えないのです。お父さんが望まれたのは、ほうめぐさんがほうめぐさんらしく生きることだと思います。 素直とは、自分の気持ちに正直であること。自分の気持ちを隠さないことです。落ち込んだら、落ち込んでいていいのです。元気がでないときは「今日はちょっと元気ない」「しんどい」と言っていいのです。そうやって自分を表現していいのです。 もちろん、自分の本音を出せば断られたり、受け入れてもらえなかったり…ということも起きてきます。気分が落ち込むこともあるでしょう。 しかし一方で、これまで思ってもみなかったうれしいことや、愛されていると思うこと、楽しいことも増えていきます。そうした気持ちの上がり下がりの”揺れ”を体感することが、自分を生きるということです。 これまで気分が晴れない毎日を送ってきた一方、人の意見や気持ちを優先することで、ひどく落ち込んだり悲しんだりするような事態を避けてきたのではないでしょうか。 それをやめること。気持ちの上がり下がりを、そのままに受け入れ、出していくこと。それを続けていくことで、本来のほうめぐさんが現れてきます。 お父さんの価値観から卒業して、「自分らしく生きていく」をぜひスタートさせてくださいね。旦那さんとの関係や妊活の状況も、その過程できっと変化していくと思います。ほうめぐさんの人生が豊かさにあふれることを祈っていますね。 ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年04月10日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「待つべきか別れるべきか。彼との今後に悩んでいます」という、あいさん(28歳・事務職)に、心屋塾上級認定講師のあいさんからアドバイスをいただきました。 ■あいさんのお悩み 交際5年になる彼のことで悩んでいます。当初から遠距離で、月1回は会うようにしていました。「もうそろそろいい年齢だし、結婚したい」と言うと「そうだね」との返事あったので、プロポーズ待ちをしていましたが、いくら待っても気配がないので、先日「する気あるの?」と尋ねました。 すると彼は「今はしたいと思わない。お前とはしたいと思うけど、俺がいつ結婚したくなるかわからない。待たせるわけにもいかないから別れた方がいいのかな、でも好きだから別れたくないとも思ってる」と。 さらに彼の浮気も発覚したので、問い詰めて「別れたい」というと「嫌だ!離れたくない!」と言われ…。「結婚するか別れるか決めて!」と伝えて待っている状態なのですが、正直なところ、待つべきか、今すぐ別れるべきか悩んでいます。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんより あいさん。はじめまして。心屋塾マスター講師・ひらいなずです。ご相談内容を読ませていただいて、あいさんはとても優しい方なのだろうなと思いました。彼の状況や気持ちを尊重しながら、遠距離恋愛を続けてきたようにお見受けします。 彼にとっても、あいさんは何よりも安心できる、気を使わない相手なのだと思います。あいさんご自身も、そんな彼の気持ちを「愛情」と受け取って、2人の関係を育んできこられたのでしょうね。 でも、もうそろそろ、あいさんの中で、彼の気持ちを「愛情」と受け取ることに無理が生じてきたのではないかと思うのです。その無理とは「自分の気持ちよりも相手の気持ちを優先して、相手に合わせること」。 ご相談内容を見る限り、あいさんは彼からのプロポーズを待っていたり、結婚か別れるかの結論を迫ったり、今後の2人の関係を常に「彼だけ」に決めさせよう、選択させようとしています。 「そんなことはない! 私は自分から結婚したいと言った」という反論が聞こえそうですが、彼のほうは、それをあいさんの意思表示と受け取ってはいない。どちらかと言うと、彼の意思を遠回しに確認され、試されたと感じたのでは…とも思うのです。 彼もあいさんと同様、優しい方なのだと思います。あいさんをがっかりさせたくない思いもある。もちろん嫌いではない。けれども、具体的に結婚の話を進めるのはためらわれる…。 そんな葛藤のなかで出した答えが「今、結婚したいとは思わない。お前とは結婚したい」という答えになったのだと思います。 それは彼なりの愛情なのかもしれません。実際、あいさんはこれまで、それを「彼からの愛情」と理解して関係を続けてきましたね。 しかし冒頭でも述べたとおり、そこにもう無理が来ているのです。この無理=自分の気持ちよりも相手の気持ちを優先して、相手に合わせることが、あいさんを悩ませる根源です。 そこから開放されるには「彼の気持ちがどうなのか?」から「自分はどうしたいのか?」へ視点を変えること。「自分がこうしたいを選択できていないこと」に気づくこと。その癖が、恋愛の問題として浮上しているのです。 あいさんが本当に望んでいることは何ですか? 「結婚して家庭を築くこと」でしょうか? それとも「彼と一緒にいること」ですか? その答えによって、彼と別れるのか、そうでないのかは自ずと見えてきますよね。そしてどちらをとっても、なんらかの損をすることになります。彼との別れを選択したら、もしかすると、この先、交際相手が見つからないかもしれない。彼と一緒にいることを選択したら、このまま彼が結婚する気にならないかもしれない――。 「別れる、別れない」の選択をしたときに、それぞれに起きる「怖いこと」が何なのかを書き出してみてください。その怖いことが起きそうで、あいさんは「選択できない」のです。でも、それは本当に起きることなのでしょうか? それを疑ってみてほしいのです。 「選択しない」というのは心の癖なので、練習すれば直すことができます。その第一歩目として「いつその癖がついたのか」を考えてみてください。 もしかするとご両親から、色々なことを厳しく制限されてきたのかもしれません。「あれをしてはダメ」「そんなことをしたらうまくいかない」「もっとこうしなさい」。そんなふうに、自分がやろうとすることや、決めたことを否定されるような経験をたくさんしてきたのかもしれませんね。 もしくは、過保護と言われるほど愛され、大切にされて、「人に任せておけばラク」という経験をしてきたのかもしれません。 その経験が、「自分で決めると間違う」「自分のすることは迷惑をかける」「人に合わせておけばよい」という前提を作りあげています。その前提を書き換えること。「自分で決めていい」「こうしたいとはっきり言っても大丈夫」「わがままを言っても嫌われない」などと自分に言ってあげてみてくださいね。 そして、普段の生活の中で「決める」練習をしてみましょう。恋愛のことだけではありません。家から駅まで歩くのか? バスに乗るのか? タクシーにするのか? そんなことも「お金がないから、時間がないから」ではなくて、「自分がどうしたいのか?」で決めてみましょう。 「ランチに何を食べるか?」などもいい練習になります。つい同僚と同じものでいいとか、カロリーの低いもの、値段の安いものといった理由で選んでいませんか? それを「私が食べたいものは何か?」と自分と相談しながら選んでいくようにしてみてほしいのです。 最初は自分が何を望んでいるか分からず、戸惑うことも多いと思います。決めるのにも時間がかかるでしょう。それでも、諦めずに続けてみてくださいね。それが、あいさんの幸せなパートナーシップへと繋がっていくと信じています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2018年03月06日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「輝いている人を見ると、自分は劣っていると落ち込んでしまう」という、Mikiさん(28歳・セラピスト)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。 ■Mikiさんのお悩み 学生の頃、人に嫌な言葉を言うなどして孤立してしまい、引きこもりになりました。男性との問題などもあり、異性の声や人の目も怖くなりました。5年間経ったある日、思い立って働きだして今に至ります。今は好きなことも見つかり、やりたかったことも形になっています。 ですが、自分よりも輝いてる人や容姿のキレイな人を見ると、どうしても「自分より幸せになる」「私は幸せになれない」と思ってしまい、嫉妬したり、その人が苦手になったりします。私がしたいことや起きてほしいことが起きている人を見ると、友達なら一緒に喜べるのに、友達でない人や苦手な人だと比べてしまいます。人と比べて「自分は劣っている」と思い、落ち込みます。 恋愛もしていましたが、どの相手も遊びでした。最近では、初めから分かっているので傷つかないと思い、明らかに遊びと分かっていた人を好きになりました。とても楽でしたし、最後もさっぱり終われました。 私は依存的でコントロールが下手で、自信があるのにない。とっても矛盾しています。 私が幸せな恋愛をしたり人間関係を築いたりするには、どうしたらいいですか? ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんより はじめまして。心屋塾マスター講師のひらいなずです。ご相談内容を読ませていただいて、Mikiさんがご自分のことを「自信があるのにない」と思われているのが、とても印象に残りました。 あくまでも想像ですが、きっと小さい頃から成績もよく、かわいらしい女の子だったのではないでしょうか? 何をしてもそこそこできるけれど、ナンバー1にはなれない。そんなことが多かったのかなぁと思うのです。 なぜならば、お悩みの内容がすべて人との競争のことだからです。例えば「人に嫌な言葉を言って」という部分。相手が嫌がる言葉を言いたいときは、大抵の場合「相手を打ち負かしたい」「負けたくない」「自分が正しいということを納得させたい」といった思いがあるときです。 友達ではない人、苦手な人より劣っていると落ち込むのも「自分が負けた」と思うから。常に人との競争の中で、自分の価値を決めているのですね。 このように他者との比較の中で、Mikiさんが常に抱えている「自信があるのにない」という葛藤。ここに大きな勘違いが隠れているように思うのです。 Mikiさんにとって、自信とは何を示すのでしょうか? もしかするとそれは「負けられない」というプライドであり、「負けなかった」もしくは「負けたとしても、プライドを傷つけないうまい言い訳がついた」という結果なのではないでしょうか? もしそうだとすれば、それは残念ながら、本当の意味での自信とはいえません。本当の自信とは、たとえ負けてもその自分を肯定することができる、自分を信じる力です。 ご相談内容を拝見する限り、Mikiさんは負けられないというプライドがあるけれども、「どんな自分も信じる」ということができずにいるようにお見受けします。 Mikiさんがおっしゃる「自信がない」というのはこの部分で、「油断したら負けてしまうダメな私」という前提があり、そんな自分が許せていないのだと思います。 「負けたら価値のない自分」という前提は、いつ、どこで生まれたものなのでしょうか? ヒントは、ご両親の価値観と関係しているように思います。例えば「いい成績をとりなさい」「あんな子みたいになっちゃダメ」「お姉ちゃん(お兄ちゃん)みたいにやりなさい」「妹(弟)はできるのに」など、物質的な価値観や比較があったのかもしれません。 Mikiさんが小さな頃、ご両親からよく言われた言葉はなんでしょう? 思い出してみてほしいのです。 そこに「負けられない。負けたらダメ」というプライドと「負けてしまうかもしれないダメな自分」という前提を作り上げた元があるはずです。その恐れの元をみつけて、「それは親の価値観であり、自分の存在価値とはまったく関係ないんだ」と気がつくことが大事です。 そして、もうひとつ、大事なことがあります。 それは「とことん負けてみる」を体験すること。これまで、Mikiさんは負ける勝負はしてこなかったはずです。恋愛にしても、遊びの恋をすることで傷つかないように自分を守ってきましたね。 そうやって落ちないように落ちないように、安全と思えるところだけを歩いてきて、結果的に身動きがとれなくなってしまった。恋愛も人間関係も幸せだとは思えないのは、本当の意味で「自信をつける」ということを今までしてこなかったからです。 上述もしたように、本当の自信とは「負けても、その自分を肯定することのできる自分を信じる力」です。それは負けない限り、手にすることができないものなのです。 負けるとは傷つく覚悟のことです。フラれるとわかっていても、好きならぶつかっていく覚悟。失敗するかもしれないけど、やりたいからやってみる覚悟。それは、自分の本音に素直になるということでもあります。 これまで負けたくなくて、傷つきたくなくて、隠してきた本当の自分の気持を出してみてください。結果を恐れず「本当にやりたいこと」をやってみてください。そして、「負けるのを恐れて、我慢しながらやってきたこと」をやめてみてください。 安全の枠の外に、思いきって出てみること。とことん傷ついてみること。その先で「傷ついても大丈夫なんだ」ということが実感できたとき、人間関係でも恋愛でも、素晴らしい出会いが待っているのではないかと思います。 Mikiさんの勇気を応援していますね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2018年01月30日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「ひとりで生きていくと思うと、気が遠くなる」という、ラッキー7さん(45歳・福祉職員)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。 ■ラッキー7さんの悩み 心屋さんの書籍を何冊か読んでいます。5年前にプロポーズされ、「裕福でなくても、二人でささやかにやっていこう」と思っていた矢先に破局。相手からの一方的な断りでした。やっと幸せになれると喜んでいた矢先だったので、誰も慰められないくらいに落ち込みました。 そして時間が過ぎ、子どもを得る年は超えて、自暴自棄になり、何もかもを諦めるようになりました。元彼は色々な女性を渡り歩いた挙句うまくいかなかったようで、突然、私に「結婚しよう」と言ってきました。5年前の私なら喜んで受けたでしょうが、寄りかかりたいためだけに言われている気がして、お断りしました。他に誰がいるわけではないですが、その気になれず、気が付けば「今の生活を大事にしたい」と言っていました。 また、ひとりです。このまま結婚することもなく、ひとりを生きるのかと思うと気が遠くなります。複雑な自分の心がわからず、呆然としています。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんより はじめまして。ひらいなずです。書籍を何冊か読んでくださって、心屋の考え方やあり方を実践いただいてとてもうれしいです。きっとこれまでも、たくさんのバンジーやパターン崩しをされてきたのではないかと思います。 ご相談を読ませていただき、私が最も気になったのは、ラッキー7さんが「今の生活を大事にしたい」と思っていながら、「ひとりでを生きるのかと思うと、気が遠くなる」と感じている点です。 「結婚しない今の生活がこのまま続くと、気が遠くなる」と感じているのであれば、今の生活に満足していないということ。満足できない生活を大切にしている、ということですね。ここにラッキー7さんの苦しさがあるのだと思います。 本当は納得していない。本当は今の生き方が自分の望むものではない。けれども、それ以外の生き方を望んでも「しょうがない」。そんな諦めが心の底辺に流れているように感じるのです。 では、そのような「諦め」は、いつから生まれたのでしょうか? そしてその「諦め」の正体は何なのか? それをこれから一緒に紐解いていきましょう。 まず、ラッキー7さんは「一方的に振られ」「子どもを得るチャンスを奪われ」ひどい目にあった自分をどう感じていますか? どんな自分だから、こんな事が起きたと思っていますか?「気が利かない」「魅力がない」「家事ができない」…など、どんどん書き出してみると、自分のことを自分がどう思っているのかが視覚化できるので、おすすめです。 そして、もうひとつ。ラッキー7さんにとって、本当に「裕福でなくても、二人でささやかにやっていく結婚生活」が理想なのでしょうか? 心のどこかに「結婚とはそういうもの」という諦めや、「結婚とはそうあるべき」という正しさがありませんか? もしかすると、小さい頃から「コツコツと頑張れ」「無駄遣いはいけない」「でしゃばるな」などと言われたり、ご両親が「つつましく生きること」がモットーで、そのような結婚生活を送っていらっしゃったのかもしれません。 「彼との結婚がダメになったのは、どんな自分だから?」という問いかけに出てきた”○○な自分”も、実はご両親から怒られたりした自分、あるいはお母さんと比べてできない点だったりはしないでしょうか。 ご両親の言葉や生き方を見て、その価値観のなかで生きよう、とこれまで頑張ってきたのではないかと思うのです。そうやって両親の期待に応えようとしてきた。なぜならば「そうしないと愛されない」と思っていたから――。 ラッキー7さんが諦めたのは、「結婚すること」ではなく「そのままの自分で幸せになること」。「どうせ愛されないのなら、もう幸せにならなくていいや」とすねているのです。 それが、彼との結婚を通して「結婚生活が手に入らないのなら、もうひとりでいいや」という現実となっただけ。ひとりの生活を大事にすることで、「本当はそんな諦めと我慢の毎日はイヤだ」という自分自身を、なんとか説得しようとしているのです。 本音を押し殺そうとしているのだから、気が遠くなって当たり前です。 もしも誰かに愛されるとしたら、「今の自分で幸せになっていい」と自分を許したら、ラッキー7さんは結婚がしたいですか? それともひとりで自由に生きていきたいですか? 結婚したいとしたら、本当はどんな結婚生活がしたいのでしょうか? 本当の望みを探し出すヒントは、「小さい頃に我慢していたことは何か」を思い出すこと。例えば、本当は派手なお洋服が着たかった。贅沢をしたかった。わがままが言いたかった。だけど、できなかった――。 そんな自分がいるとすれば、その望みを今叶えてみましょう。ご両親の価値観に合わない願望を持ってしまう自分を許してあげてください。それが「自分は幸せになっていい、と許可する」ということです。 そして、その自分で「私が望む幸せってどんなことか?」を、1から考えてみてほしいのです。もしかすると、これまで蓋をしていた、思いもしない”私の幸せ”が飛び出してくるかもしれませんね。 ラッキー7さんが、自分の人生に夢をもって生きていけるよう、心から応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年12月12日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「自分に自信を持って頑張れるようになりたいです」という、みかんさん(22歳・学生)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。 ■みかんさんのお悩み 私は自分に自信がありません。人といるときは楽しくて、明るく振る舞えて友達も多くいると感じるのですが、ひとりになったり、他の友達が遊びの誘いを受けてるのを見たりすると「本当は好かれていないのでは」と不安になります。 高校の間は成績もよく、スポーツでも最終的には花を咲かせた感じでしたが、大学では、指5本程度には入るもののパッとしない成績しか取れないようになりました。 頑張っても認められなかったり、作業を進められなかったりすることを繰り返すうちに、頑張るのが億劫になり、作業を始められずに1日を終えてしまう日も。自己嫌悪ばかり増えています。どうにか少しでも自信を持って頑張れるようになりたいです。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんより はじめまして。ひらいなずです。 みかんさんはきっと小さい頃から、何事にも一生懸命に努力して結果を出してきたタイプだったのではないでしょうか? そして周りからは「いい子ね」と言われてきたのだろうなと思います。 頑張ることで周りから認められ、褒められることで、自分のなかに自信を育んできた。でも、ここへ来て「頑張っても認められない、作業を進められない」ようになり、これまでの「頑張ったら認められ、作業が進められる”はず”」のやり方がうまくいかなくなってきた――。 正しいと思っていた方法が通用しなくなってきたのですから、とても不安だろうと思います。 みかんさんにとっては苦しい状態だと思いますが、実は今、とても大きなチャンスが来ているのです。それは「頑張らなくても大丈夫な世界へ行く」というチャンスです。 相談内容からの推測になりますが、みかんさんは小さい頃から、兄弟や近所の同級生、親戚の子など、誰かと比べられることが多かったのかもしれません。 ご両親から「○○ちゃんはすごい」と聞かされたり、「あなたも○○ちゃんみたいになりなさい」「○○ちゃんに比べて、あなたは」などと言われたり。比べられることはなくても、「勉強を頑張りなさい」「ちゃんとしなさい」とご両親から言われる機会は多かったのではないでしょうか。 そのようなことが、みかんさんの心のなかに「頑張り続けないと認めてもらえない」という思いを作り上げたのだと思います。 そこには「親の期待に答えたい。役に立ちたい。そうでなければ私は愛されない」という恐怖があるのです。 この恐怖がある限り、「頑張り続けないと愛されない」「優秀な結果を出さなければ、私には価値がない」という思いにがんじがらめになって生きていくことになります。この先、就職してもずっとこの苦しさが続くことになるのです。 みかんさんが今求めている”自信”とは、「頑張れる自信」のこと。「どうにか少しでも自信を持って頑張れるようになりたい」という一文にそれが現れています。 でも今、みかんさんに必要なのは「頑張らなくても、何もできなくても、そのままの自分に対する自信」です。 思うような結果が出なくても、うまくいかなくても、誰からも認められなくても「このままでの自分で愛される。価値がある」と思えること。そういう自分で「社会」という新しい世界に入っていくチャンスが訪れているのです。 一旦、立ち止まってみてください。「もっともっと頑張って、なんとかしよう」と走り続けるのをやめて、頑張ってやらきゃいけないことを「しない」という選択をしてみてください。みかんさんが、それをしたらうまくいかないと思うこと=頑張らない、をあえてやってみてほしいのです。 そして「何の役にも立たなくても、本当にやりたいこと」をやってみましょう。 みかんさんは、これまで「本当にやりたいこと」をやってきましたか? どこかで「親が認めてくれること」を基準に、遊びも勉強も部活も選んできたのではないかと思うのです。 親に怒られそうで、反対されそうで諦めたことや、やりたいと言えなかったことはありませんか? どんな些細なことでも構いません。それをぜひやってみてほしいのです。 もしかすると、小さい頃から親の期待に応えようと生きてきて、「本当にやりたいこと」なんて何も浮かんでこないかもしれません。その場合は、小さい頃に楽しかったこと、ウキウキしたことを思い出してみてください。そして、そのときと同じ気持ちになることを探してみてください。 「お気に入りのカフェでコーヒーを飲む」「近所の公園で半日ボーッと座っている」「雲の観察をする」…等々。何でもいいのです。みかんさんが誰の目も気にせず、ホッと安心して心が踊ること。それを探し出してみてくださいね 一生頑張り続ける、終わりのない戦いの世界から抜け出して、みかんさんがリラックスして自分自身でいられることを応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年11月14日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「外見ではなく、内面の自信を持ちたい」という、もぐらさん(30歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。 ■もぐらさんのお悩み ここ1~2年、彼氏ができては別れて……の繰り返しをしています。好きで付き合うのですが、毎回自分に自信が持てません。私は常に連絡を取りたいのですが、今の彼は連絡を取らなくても大丈夫なタイプなので、それが少しストレスになってます。 心屋さんの講演会や別のカウンセラーさんのところへ行ったこともあります。その時はスッキリして前向きになれるのですが、時間が経つとまたネガティブに考えてしまい、時には死にたくなるくらい辛くなることも。気分をまぎらわすためにお酒を飲むと、大抵飲みすぎてしまいます。外見ではなく、内面の自信を持ちたいです。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんより もぐらさん、初めまして。ひらいなずです。 ご相談の内容を拝見して、まず感じたのは「もぐらさんはきっと、とてもモテる方なのでは?」ということでした。想像ではありますが、きっと男性の目を引くような外見の華やかさや可愛らしさがある方なのだろうと思います。 なぜそう思ったのかというと、1〜2年の間彼氏が途切れないという事実に加え、「外見ではなく、内面の自信を持ちたい」とおっしゃっているからです。 もしかしたら、もぐらさんの心のどこかに「私は外見ばかりの人間。内面的には何もない空っぽな人間」という前提があるのではないでしょうか。 まずは、心の中にひっそりと眠っている「自分は綺麗、自分は可愛い」という気持ちを、きちんと認めてあげましょう。 外見と内面を分けて、自分の良し悪しをジャッジする必要はないのです。外見の美しさや可愛らしさも、もぐらさんの中にたくさんある素敵な部分のひとつ。 自分の外見の魅力をわざわざ「ない」ことにして、「私には魅力がない」というコントをしているかもしれない……ということに、ぜひ気づいてみてくださいね。 ところで、もぐらさんが「内面に自信がない=人間的な魅力がない=私なんかダメ」と思うようになったのは、なぜなのでしょうか。 もしかすると小さい頃、ご両親やご兄弟から「可愛いからって泣けばすむと思って」「わがまま」「調子に乗るな」等々と言われた経験があるのかもしれません。 もしくは、「家族(特にお母さん)の役に立ちたい」という思いから、自分の気持ちを言えずに過ごしてきたのかもしれません。その過程のなかで、外見の可愛らしさや美しさは、自分本来のありのままの姿を否定する要素として結びついてしまったのかもしれません。 心屋の講演会へ行った経験もあるようなので、きっと「このことかな?」という心あたりがあるのではないかと思います。 どんな経験にせよ、それを通じて「ありのままの私ではダメだ=内面に自信が持てない」という前提が生まれた。その結果、「相手に合わせる」「相手の顔色を読む」という心の癖ができあがってしまったのだろうと思います。 そして、その心の癖が「恋愛が長続きしない」というところに結びついているのでしょう。 もしかすると、もぐらさんは相手から告白されて付き合うパターンが多いのではないでしょうか? 好きと言われて嬉しくない人はいませんが、好きと言われて「好き」になることを繰り返しているならば、ちょっと立ち止まって、その「好き」という気持ちを見つめてみてほしいのです。 相手の好意を、イコール「私を認めてくれる人」と受け止めている可能性はないでしょうか。もぐらさんは相手のどんなところが好きですか? もし「〇〇してくれるから」「〇〇に連れて行ってくれるから」というように、彼の人間性ではなく、もぐらさんに対する行為や態度を挙げるのであれば、それは満たされない自分の心を恋愛で埋めようとしているだけかもしれません。 そのような関係では、相手が離れていくのが怖くなり、自分の気持ちが言えなくなります。嫌われるのが怖くて相手の顔色を伺い、相手の気持ちばかりを考え、自分の気持ちは後回しになります。人は誰でも、自分の気持ちをおざなりにしたときに悩み、苦しくなるのです。 もぐらさんが今必要なのは「断愛」なのかもしれません。恋愛やお酒で自分の満たされない心を紛らわすのではなく、自分の中にある「本当はあの時、こうしたかった」「こう言いたかった」「こうして欲しかった」という思いに気づいてあげることにトライしてみましょう。 その上で、「そうだったんだね」「よく頑張ったね」「でも、もう大丈夫だよ」といった言葉で、自分の心を認め、満たしてあげましょう。 死にたくなるほど苦しくなるのは、自分自身が自分の気持ちを無視しているから。自分自身が自分の心をわかってあげていないからです。 ネガティブな自分、楽しくない時間のことも決して嫌わないでくださいね。ネガティブな自分のこともわかって受け入れることが、ほかならぬ「内面の自信」を育てることに繋がります。 そしてその先には、きっと素敵な恋愛も待っていると思います。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年10月10日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「誰からも好きになってもらえないと感じる。自分を変えたい」という、ぴょこさん(39歳・保育士)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。 ■ぴょこさんのお悩み 仲のいい友達はいますが、本当に心からの友と思える相手がいません。誰からも好きになってもらえないと感じます。好きな人ができてもうまくいきません。自分を変えたいのですが、ネガティブな思いや浮き沈みが激しい性格を、どうしたら直せるのでしょうか。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんより ぴょこさん、初めまして。心屋認定講師のひらいなずです。ぴょこさんは「仲のいい友達はいても、誰からも好きになってもらえない」と感じているのですね。どうして、そう感じてしまうのでしょうか? ご相談の文面から察するに、ぴょこさんは、普段から周囲の人たちに「ネガティブな思い」や「浮き沈みの激しい性格」を見せないように、自分を隠しながら毎日を過ごしているのではないでしょうか。それはとてもしんどいし、孤独を感じますよね。 誰からも好きになってもらえない=これは言い換えれば「本当の自分を誰もわかってくれない」という気持ちです。でもそう感じるのは、ぴょこさんが「ネガティブで浮き沈みの激しい性格である自分」を、周りの人に教えてあげていないからではないでしょうか。 本当の自分をわかってもらうには、「本当の私」を周りの人にちゃんと知ってもらうことが必要です。浮き沈みの激しい自分の気持ちや本音、ネガティブな思いなど、自分の素直な感情を友達に話してみることが大事なんですね。 それを話すことで、やっと周囲の人はぴょこさんの感じていることや思い、弱さを受け止めて、理解します。そして、それらを受け入れてくれた人が、本当の友達となるのです。 人は本音を見せてくれる人に安心するし、信頼するし、心を許します。まずはぴょこさんが周囲の人に心を開くことで、周りの人も心を開いてくれるようになるのです。 ぴょこさんにもうひとつ、考えていただきたいことがあります。今まで恋愛で好きな人ができたとき、好かれようとして頑張ってきたこと、「こうしたら好かれる」と思ってやってきたことは、どんなことでしょう? 例えば、いつも穏やかに笑顔を絶やさないとか、おいしい料理を作るとか、髪を伸ばすとか、子どもに優しく接するとか、どんなことでも構いません。「恋愛がうまくいくためにやってきたこと」を書き出してみてほしいのです。 そしてそのリストを、じっくりと眺めてみてください。それはもしかすると、お母さんがそうしてきたことだったり、お母さんから「そうしなさい」と言われたり、そうあるべきと何度も言われたりしてきたことではありませんか? ぴょこさんが恋愛でうまくいくために頑張ってきたことは、お母さんに好きになってもらえそうなこと、褒められそうなことだったのではないでしょうか。 ぴょこさんは小さい頃から「お母さんが好きになってくれそうな女の子」を頑張って演じてきたのではないかと思います。もしかしたら小さい頃、ありのままの自分でいたら、お母さんから大事にされない……と感じてしまった経験があるからかもしれません。 もし「ああ、あのとき、そう思ってしまったなぁ」という記憶があるのなら、そのときにお母さんに言いたかったことを口に出してみましょう。そして可能なら、実際にお母さんに「あのとき私は大事にされていないようで悲しかった」と伝えてみるといいですね。 保育士さんという仕事を選んだのも、無意識に「あのときの自分を癒してあげたい」という思いがあったからかもしれません。 保育士さんとして、子どもたちにしてあげたいことはなんでしょう? 例えば、「いっぱい一緒に遊んであげたい」「話を聞いてあげたい」「ハグしてあげたい」などなど。 もしそうした思いがあるのなら、自分自身にもそれらをしてあげてください。よく遊び、話を聞き、「ありがとうね、大好きだよ」と言って抱きしめてあげてほしいのです。そうするうちに「大事にしてもらえない」という思いが癒えて、自分の本音に気がつきやすくなると思います。 ぴょこさんは、「ありのままの私ではお母さんに大事にされない」という世界から卒業する時期が来たのです。もう、お母さんに好かれようとしなくていいのです。 ぴょこさんには「お母さんに嫌われてもいい」「お母さんに見捨てられてもいい」という魔法の言葉を贈ります。「ネガティブな思いや浮き沈みの激しい性格」のままで大丈夫。勇気を出して、自分の気持ちに素直に生きてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年08月29日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「彼と別れてから無気力になっている」という、ちよさん(31歳・自営業)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。 ■ちよさんのお悩み 1年半同棲していた彼と別れてから、自分が何をしたいの分からず無気力になっています。彼が仕事で独立する際、私は「一緒に頑張りたい」と言ったのですが、彼からは「ひとりの方が頑張れる、結婚はできない、仕事のことでいっぱいで、好きなのかも分からなくなった」と言われ、別れに至りました。 「結婚したいし、子どもも欲しい」という話もしていたので、とてもつらかったのですが、お互いのためだと思って別れました。でも日が経つにつれ、彼の存在が大きく感じられ、つらいです。引越も考えてますが、今自分が何をしたいのかわからないでいます。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんより ちよさん、初めまして。ひらいなずです。 結婚まで考えていた彼との別れ、つらかったと思います。同棲を解消してからどのくらい時間が経っているか投稿からはわかりませんが、今のちよさんの頭のなかをいっぱいにしているのは「なぜ?」「どうして?」「何がいけなかったの?」ではないかと思うのです。 しかし残念ながら、その「正解探し」はちよさんを消耗させるだけです。 「日に日に大きくなる彼の存在」の本当の意味を知ることで、今のつらさの原因が見えてくるのではないかと思います。なぜなら、そこにちよさんの心の影が現れているからです。 ちよさんにとって、結婚とはどのような意味があるのでしょう? 結婚して子どもを産むのが当たり前で、それが幸せというもの? 結婚まで考えていた彼とうまくいかなかった自分、31歳独身で子どものいない自分を「女として価値のない自分」「惨めな自分」などと思ってはいませんか? 「結婚できなかった自分」「パートナーシップの構築に失敗した自分」「彼に去られてしまった自分」。今のちよさんは、そんな自分を責め続けているように思えるのです。 「彼の存在」とは、実は彼そのもののではなく、自分を無価値な存在として責める気持ちのこと。日々それが大きくなるのですから、毎日がつらくて当たり前です。 私はよく「人生おままごと」というのですが、人生に起きるすべてのことは、自分の幸せに気がつくために起きていると思っています。 ちよさんもまさに、彼とのことを通じて、人生の「おままごと」を体験している最中なのではないでしょうか。「自分は価値がない。このままでは愛されない」という”勘違い”から目覚めるために――。 自分に価値がない、愛されないという勘違いは、お母さんとの関係のなかで生まれたものではと推測します。 小さい頃、お母さんに「ちゃんとしなさい」と言われることが多くはありませんでしたか? 「お母さんの役に立ちたかったのに、立てなかった」ということもあったかもしれません。 「お母さん、助けて」「お母さん、できないよ」「お母さん、褒めて」「お母さん、一番好きって言って」「お母さん、こっちみて」「お母さん、一緒にいて」 そんな言葉を言ってみて、どう感じますか? 言いにくい言葉、涙が出る言葉があったら何度もつぶやいてみてくださいね。 もし、具体的に「あのとき、お母さんにこうしてもらえなくて、寂しかったな、つらかったな、悲しかったな」と感じるエピソードを思い出したら、そう思っていたことを実際にお母さんに伝えてみるのもいいと思います。 そしてもうひとつ。1年半の同棲期間(その前の恋愛期間も含めて)、彼のことを精一杯愛した自分に「頑張ったね」と声をかけてあげてください。 「もっとこうすれば、もっとああすれば」という思いはあるかもしれませんが、そのときの自分は精一杯だった。彼を想い、彼を一生懸命愛したし、彼からも愛された。 つらいと感じている自分に「よくやったよ。そんなあなたを誇りに思うよ」と声をかけてほしいのです。 「自分には価値がない。このままでは愛されない」そんな心の勘違いを解きながら、ゆっくりと心を癒して休んでください。無気力はいけないことと感じているようですが、それは「休め」の合図です。 恋愛を通して、自分の価値を見出そうと頑張ってきた自分のその頑張りを”棚おろし”してみてください。恋愛だけでなく、仕事やお金のこと、人間関係など、あらゆるところで頑張りすぎていた自分に気がつくかもしれません。 そうしているうちに、自然と元気が出てくると思います。「好きなカフェでお茶をしたいな」「映画を観に行きたいな」、そんな気持ちになってきたら、どんどん自分にそうさせてあげてください。 彼がいてもいなくても、結婚してもしていなくても「自分の価値」には関係ないし、自分の人生を作っていくのは、パートナーでもなく子どもでもなく、自分自身であることを忘れないでくださいね。 ちよさんが「彼とのことはあれでよかったんだ」と笑って思える日が来ることを信じています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年07月25日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人の話を上手に聞けない」という、かなやんさん(25歳・保険屋)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。 ■かなやんさんのお悩み 人の話の聞き方が分かりません。 昔から、仕事でもプライベートでも一方的に話をしてしまう私がいます。人の話を聞こうとすると自分の話ができずイライラしてしまい、畳み掛けるように話をしてしまいます。 心当たりがあるとすれば、私の父です。父は、私や人の話をさえぎってでも自分の愚痴や雑学を話すような人です。 仕事をしていても「お客様相手にこれではマズい」と感じており、何かアドバイスが欲しいです。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんより かなやんさん、初めまして。ひらいなずです。ご相談の内容をじっくりと読ませていただきました。 「人の話をじっくりと聞くことができないこと」を気にしていらっしゃるようですが、実は本当に辛いのは、「自分の話を聞いてもらえない」ということではないでしょうか? かなやんさんは、人の話を聞こうとすると自分の話ができずイライラしてしまい、畳み掛けるように話をしてしまう。お父さんは、かなやんさんや人の話をさえぎってまで自分の愚痴や雑学を話そうとする。 ここに、かなやんさんの”心の前提”を探し出すヒントがあります。 かなやんさんは、小さい頃から何度もお父さんに話をさえぎられてきたようですね。その経験を通じて、かなやんさんの中に「自分はわかってもらえない人」「話を聞いてもらえない人」だという前提ができあがってしまったように思います。 この前提があると、「わかってもらいたい」「わかってもらわなければ」という思いが強くなり、自分の話を畳み掛けるように話したくなってしまうのです。 お父さんに話をさえぎられ、かなやんさんは「最後まで自分の話を聞いて欲しかった」「話をさえぎられて悲しかった」という気持ちを感じていた。 その気持ちを、いまだにギューと胸の中に握りしめているのかもしれません。 本当は、お父さんに何をわかってもらいたかったのでしょう? 最後まで自分の話を聞いて、どんなふうに言ってほしかったですか? 「偉いね」「よく頑張ったね」「すごいね」「それでいいよ」「お前の味方だよ」。 かなやんさんの心に浮かんだ言葉はなんでしょう? もしお父さんと直接話すことができるなら、あの頃の自分の気持ちを話し、かけて欲しかった言葉を実際にかけてもらってください。 それが無理ならば、頭の中でお父さんに話しかけ、言ってもらいたかった言葉をイメージの中で言ってもらうのもいいと思います。 「わかってもらえない」と思い込んでしまった自分の前提を、「話を聞いてもらえないことはあったけれど、わかってもらえない人ではないんだ」「自分はわかってもらえる人」「聞いてもらえる人」に変えていきましょう。 そしてもうひとつ、やってみてほしいことがあります。 かなやんさん自身が、お父さんのことをどう思っているか書き出してみてほしいのです。 人の話をさえぎって自分の話をするお父さんに対して、言いたいことはなんでしょう? 「自分勝手だ」「もっと空気を読め」「相手を思いやれ」「お父さんみたいになりたくない」。どんなことでも構いません。言ってはいけないと思うようなことも、どんどん書き出してみてください。 その言葉は、実はかなやんさんが自分自身にかけている言葉ではありませんか? だって、そうしないと嫌われてしまうから。 「自分勝手ではいけない」「空気を読まなくてはいけない」「相手を思いやらなくてはいけない」「お父さんのようであってはいけない」。 そう思って、嫌われないようにしてきた自分がいるのではないでしょうか。 でも、それは本来の自分ではないですよね。そうやって頑張れば頑張るほど、自分を隠すことになってしまう。そして結果的に「わかってもらえない自分」という思いを強くしてしまうのですね。 まずは、心のなかにある前提を「(自分は)わかってもらえる人」「話を聞いてもらえる人」に変えること。 それと同時に「話を聞かなくてもいい(嫌われてもいい)んだ」という許可を、自分に与えること。 前提を変え、自分の制限を外すことで、かなやんさんらしい、のびのびとしたコミュニケーションを楽しめるようになると思います。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年06月13日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「最悪の状況を考えてしまい不安」という、雲さん(31歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。 ■雲さんのお悩み 妹が精神病院に入院しています。精神のバランスを崩してから、15年以上が経ちます。一番恐れていることは、妹が自ら命を絶ってしまうことです。怖くて怖くて仕方がありません。最悪の状況ばかり考えてしまいます。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんより 雲さん、はじめまして。ひらいなずです。 体調を崩されたご家族を、前向きに応援したいと思っていても、長い期間見守り、支え続けている毎日の中で、そうは考えられないときもあるかもしれません。 ご家族の最悪の自体を想像すると、とても悲しい気持ちになってしまうことでしょう。しかし、雲さんの中に、いつもいつも、「妹さんが自ら命を絶ってしまったら」という気持ちがあるのだとしたら、そこには雲さん自身の中に、何か“とらわれ”があるのではないかと思います。 雲さんが一番恐れていることが起きたことを想像すると、どんな言葉が浮かびますか? ・姉としての役割を果たせない気がする? ・家族に申し訳ない いかがですか? なるべく具体的な言葉を浮かべてみてほしいのです。 もしかすると、雲さんの中に「自分が助けることができなかった」という後悔や無力感があるのかもしれません。 その後悔や無力感が、妹さんの病気を通して刺激され、「妹さんが命を絶ってしまったらどうしよう」という不安を生み出しているのではないかと思うのです。 つまり、雲さんの中に「自分が助けることができなかった」「自分は無力だ」という気持ちが芽生えた、そもそものきっかけがあるのです。 そのヒントは幼い頃の雲さんの記憶にあります。 雲さんは、小さい頃、どんな子どもでしたか? ご両親から「お姉ちゃんなんだから、しっかりしなさい」と言われたり「妹の面倒を見て偉いね」と褒められたりすること、ありませんでしたか? 小さな頃の雲さんの中には“お姉ちゃんなんだから、妹の面倒をちゃんとみなくてはいけない”という思いが、強くあったのではないかと感じています。 そしてその気持ちの裏には、“お母さんを助けたい”という思いと、“お母さんに認めてもらいたい”という気持ちが隠れているのではないかなと思うのです。 ・お母さんの役に立ちたかった ・お母さんに喜んで欲しかった ・お母さんに「偉いね、大好きだよ、雲ちゃんが一番大事だよ」と言って欲しかった でも、お母さんはわかってくれなかった。ただただ頑張るしかなかった。 そんな小さな頃の雲さんの気持ちが「お母さんを助けられない無力な私」「頑張ってお母さんに認めてもらわないと価値がない私」という前提を作り上げてしまったように思うのです。 妹さんに対する不安の根っこにあるのは、この前提が疼くから。 お姉ちゃんの役割を一生懸命頑張ってきたのに、わかってもらえなかった寂しい気持ち、自分はダメなんだという悲しい気持ちを思い出して、いてもたってもいられなくなるのです。 でも、もう、お姉ちゃんとしての役割を降りる時期がやってきたのです。雲さんはもう自分の人生を歩んでいいのです。 ・お母さんの役に立たなくてもいい ・お母さんに認められなくてもいい そんな魔法の言葉を贈りたいと思います。 そして、もう一つ、考えてほしいことがあります。それは「もし妹さんが元気だとしたら、雲さんは何をして過ごしたいか?」ということ。 ・雲さんがしてみたいことは? ・行きたい場所は? ・チャレンジしてみたいことは? できるできないは考えずに、たくさん書き出してください。 その自分になったつもりで、日々を過ごしてほしいのです。実際にそれをやってみるのも良いですね。 最初は、うまくいかないかもしれません。つい、これまで通りに「最悪の状況が起きたらどうしよう」という不安に飲み込まれてしまうかもしれません。 そんなときは、自分を責めずに「不安だ、怖い」と口に出してみましょう。そうして不安な自分を受け止めたら、再びチャレンジしてみてくださいね。 雲さんが心からの笑顔でいることが、妹さんへの何よりものサポートになると信じています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年04月18日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「自分の判断に自信が持てない」という、しょんさん(45歳・パート)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。 ■しょんさんのお悩み 長年付き合ってきた自分の考え方は変えられますか? 同じ過ちを繰り返しているように感じます。 小さい頃は母の意見を重視、結婚してからは夫の意見を重視。パート先でも責任のある仕事を避けてしまう…、相手が満足していることで安心してしまう。1人ならストレスなく判断できると思いながらも、不安でつい意見を求めてしまいます。 責任を負って、後悔したくないという気持ち。今からでも、自分の選択に自信を持つことはできますか? ■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんより しょんさん、初めまして。ひらいなずです。考え方は「変える」と決めたら、いつからでも、変えることができます。 そして、しょんさんは、同じ過ちを繰り返されているということにもう気がついています。このことは、自分自身を知る上でとても大切なことだと思います。 なぜなら、その繰り返しの中に、しょんさん自身の思考の癖を探し出すヒントがあるからです。一緒に、その思考の癖を見つけ出し、心のブレーキを外していきましょうね。 しょんさんは、小さい頃から、お行儀がよく、礼儀正しい子どもだったのではないでしょうか? もしかすると、お母さんから「ちゃんとしなさい」と言われることが多かったのかもしれませんね。 そして、「ちゃんとする」という意見を聞くことで、お母さんから認められる、愛される、わかってもらえると思っていたのではないでしょうか? また、お母さんの意見より、自分の「好き」「やりたい」を優先させたことで、ひどく叱られたり、失敗したり、責められたりしたことがあったのかもしれません。 いずれにしても、子どものしょんさんにとって、お母さんの意見は“愛されるために絶対に守らなければならないもの”であったのではないかと思います。 しょんさんが、つい他人の意見を重視してしまうという心の癖は、こんなことが根っこにあるように感じます。 もし、自分の意見や言動に、相手が満足しなかったら、なんと言われそうですか? 責められそうですか? どんな人だと思われそうですか? ダメな人? できない人? 情けない人? しょんさんの心に浮かんだのは、どんな言葉でしょうか。ぜひ、書き出してみてください。 それがしょんさん自身が、自分にブレーキをかけてきた言葉です。そして、その言葉が自分の選択に自信が持てない原因でもあるのです しょんさんの今の状態は、自分よりも他人を優先することで、紙に書いた自分(ダメな自分、できない自分、情けないない自分など)を隠して、バレないようにしているのです。 ダメな自分がバレないように、自分で自分を見張る=人の目が気になる、という状態です。 これは単なる心の癖なので、練習すれば解消されます。 どうすればいいかというと、“これまでとは違う選択を重ねていく”ということです。それは、心を開いて、隠していた自分を見せる練習でもあります。 いままでと違う選択をするということは、人を優先することから自分を優先することへ変えていくということ。 例えば、日々の夕食の献立を、ご主人の食べたいものではなく、自分が食べたいものを優先する、 仕事では、相手の顔色を伺わずに、自分がベストと思うやり方を採用する、というようなことです。 常に「1人なら、自分はどう判断するだろう?」という質問を自分に問いかけてみてください。そして、その答えに素直に従ってみて欲しいのです。 最初は勇気が必要だと感じるかもしれません。けれども、練習を重ねるうちに自然にできるようになります。 迷うことがあったら、ぜひ「正しくない」「間違っている」「ありえない」と思う選択を、あえてしてみてほしいのです。「損する」という体験をぜひ重ねて欲しいと思います。 なぜなら、自分に自信を持つには、正しい選択をした自分だけに自信を持つのではなく、失敗した選択をした自分にもOKを出すことが必要だからです。 それは、これまで嫌っていた自分を許して認めてあげることなんですね。 丸ごとの自分を認めて、好きになって、愛する。それが自分に自信を持つ、自分の意見をストレスなく表現できることにつながっています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年02月21日