「普通の人ができる普通のことができない」これは私が漠然と抱えていた悩みです。恋愛、結婚、会社…、自分は普通じゃないのかもしれない、いつしか自分のことをそんな風に思うようになっていました。
短大卒業時の就職活動が全敗だったことを機に「好きなことしかせず、我慢せずがんばってこなかった自分が悪いんだ」と思い、なんとか決まった銀行に就職してから「我慢と忍耐=大人」として生きようとする。30代後半から、どんどん精神を病みうつ病になる。3年間の休職・闘病生活の後半に心屋塾と出会う。
心屋仁之助さんが教えてくれた「がんばらなくていい。みんなが好きなことをすればいいんだ。自分がやりたいことをやればいいんだ」という言葉で、私の中に、光が生まれました。自分が楽しいこと、自分が好きなこと、自分にできることを大切にして、自分らしく生きていく、「普通じゃなくても大丈夫。私は私を大切に生きていく」。人生の再スタートとなりました。
現在は、「自分で生まれてきてよかった!」そう心から思えるサポートをするご自愛心理カウンセラーとして活動しています。
メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「30代になっても、自分の好きなことが見つけられない」という、まなおさん(34歳・無職)に、心屋塾認定講師の田中佐緒利さんからアドバイスをいただきました。 ■まなおさんのお悩み 34歳のこの歳になっても、自分のやりたいこと、好きなことが見つけられません。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾認定講師の田中佐緒利さんより こんにちは。心屋塾認定講師・田中佐緒利です。 自分がなにをしたいのか? 自分がなにを好きなのか? それがわからないと、なんだかモヤモヤしますよね。少しでも心が軽くなるようなヒントをお伝えさせていただきますね。 まず「やりたいこと・好きなことがわからない自分」を理解しているということは、つまるところ、まなおさんは今「大してやりたくないことや好きではないこと」に、多くの時間、お金、愛情、エネルギーを注いでいる…と感じていらっしゃるのかもしれません。 そうだとすれば、ではなぜ「やりたくないこと・好きではないこと」ばかりに、大切な時間やお金、愛情、エネルギーを注いでしまうのか。その原因をじっと見つめていってみましょう。 手始めに「自分の心にブレーキをかけているのはなにか?」がわかるワークをご紹介します。まずは以下を紙に書き出してみてください。 1.あなたが今「やりたくないのにやっていること」はなんですか? 2.あなたが今「やりたいのにやっていないこと」はなんですか? どんな些細なことでもかまいません。 1.では、「やりたくないな」「これをやるのは嫌だ」「好きではないな」と感じながらやっていることを、すべて書き出してみてください。 2.では、仕事になるから、お金になるからといった損得を抜きにして、ただシンプルに「やってみたい」と思うことを、小さなことから大きなことまで書いてみましょう。 例えば、チョコレートが食べたい、こんな洋服が着たい、散歩したい、あるいは宇宙旅行をしたい、プライベートビーチで遊びたい等々、どんなことでも結構です。 書き終わったら、次の質問です。 3.あなたは「今やっている本当はやりたくないこと・好きではないこと」をやめてしまうと、人からどう思われそうですか? やめてしまうと、どうなってしまいそうですか? 4.書き出した「やってみたいこと・好きなこと」をやると、人からどう思われそうですか? やりたいことだけをやっていると、どうなってしまいそうですか? それをやると(やめると)どうなるのか、人からどう思われそうなのか、なんと言われそうなのか、恐ろしいことになるのではないか?…等々、思うことをそれぞれ全部書き出してみてください。 書き終わったら、その項目をあらためてよく見返します。 すると、あなたが「やりたくないのにやっていること」をやめられない、あるいは「やりたいこと」を始められないのは、「それをやってしまうと(やめてしまうと)、こんな恐ろしいことになるに違いない」と無意識に思い込んでいるから…という可能性が浮かび上がってきませんか? つまり、3.と4.の質問で出てきた答えを怖がっていて、一歩踏み出す心にブレーキをかけている、ということです。 しかし、それは悪い妄想に過ぎない可能性もあります。恐れているようなことは、なにひとつ起きないかもしれないのです。 加えて、「自分のやりたいこと・好きなことが見つけられない人」というのは、小さい頃から人の顔色をうかがったり、親の言いつけを守ったりする、いわゆる“いい子”であった人が多いようにも感じます。 お母さんの好きな洋服を着て、お父さんのすすめる進路を進み、自分の気持ちを閉じ込めて「私はこれが好き、これが嫌い」と伝えられなかった…。まなおさんももしかしたら、そのようなお子さんだったかもしれませんね。 あるいは小さい頃、やりたいことをやっているときに怒られたり笑われたりして、悲しい気持ちになった。好きなことを好きだと言ったら、誰かに「変だよ」とからかわれたり、「ダメでしょ!」と否定されたりした…。そんな経験があったのかもしれません。 はたまた、自分が期待するような結果にならないことが続き、いつの間にか挑戦することをあきらめてしまったのかもしれません。ずっと我慢しているうちに我慢が当たり前になり、いつのまにか自分の気持ちがわからなくなったのかもしれません。 もしそうであれば、長い間つらかったですね。よく頑張ってきましたね。 そのような思いから解放されたい場合は、自分自身に対し、ぜひ次のような声をかけてみてください。 「私は、自分の好きなことをやってもいい」 「私は、親をガッカリさせてもいい」 「私は、人の期待に応えなくてもいい」 「私は、なんの役に立たなくてもいい」 「私は、自分が楽しいことをしてもいい」 「私は、お金にも仕事にもならないことをやってもいい」 「私は、人に迷惑をかけてわがままに生きてもいい」 「私は、失敗してもいい」 「私は、自分の本心を大切にしてもいい」 「私は、自分の好きを大切にしてもいい」 「私は、自分の気持ちを大切にしてもいい」 「私はもう、我慢しなくてもいい」 「それでも、私は愛されて素晴らしい価値ある存在だもん」 言ってみてご自身がどう感じるかも、大切にしてみてください。 これらの魔法の言葉をブツブツと何度もつぶやきながら、1.で書いたこと(=やりたくないのにやっていること)をできる順から1つずつやめていき、2.で書いたこと(=やりたいのにやっていないこと)を、ぜひ1つずつやってみてください。簡単にできることからで結構です。 やめてみたら、あるいはやってみたら、きっと「本当に自分がやりたいこと・好きなこと」に少しずつ気づいていけると思います。 本日は、心屋塾初級セミナーでやっているワークの一部をご紹介しました。興味があれば、ぜひ初級セミナーにも足を運んでみてくださいね。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年09月27日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「天候が気になり、振り回されています」という、てんきさん(37歳・主婦)に、心屋塾認定講師の田中佐緒利さんからアドバイスをいただきました。 ■てんきさんのお悩み 私は天気の変化が怖く、毎日、毎時間チェックしています。雷、大雨、強風など荒れる日には体調不良になってしまい、そのせいで家族にも迷惑をかけています。 こんな自分にうんざりしており、疲れています。ここから抜け出すことはできますか? 毎日つらいです。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾認定講師の田中佐緒利さんより てんきさん、こんにちは。心屋塾認定講師の田中佐緒利です。 てんきさんは、お天気が怖いんですね。天候が荒れる日に体調不良になり、ご家族に迷惑をかけていることがおつらいんですね。 「天気のせいで体調や心が乱れてしまう」というのは、てんきさんだけではなく、よく耳にするお悩みです。 かくいう私も以前は、低気圧のたびに毎回ひどい頭痛に悩まされていました。仕事にも行けない、ベッドから起き上がれない、鎮痛剤を飲んでも治らない…といった状態でした。 最近はそのようなことも激減しましたが、お天気によって体調や心が「なんだかしんどいな」と感じて、何もしたくない日はあります。 そんなてんきさんにおすすめしたいのは、一度「天気予報を見ない! チェックしない!」と決めること。 体調不良になるのが怖くて、天気予報をチェックされているんだと思いますが、チェックすればするほど、「また体調不良になるかもしれない。体調不良になるに違いない!」と不安が大きくなりませんか? てんきさんの頭の中は「体調が乱れる。そしたら家族に迷惑をかける」。そうした思いでいっぱいになっているのではないでしょうか? チェックしてもしなくても、体調は乱れる時は乱れます。そうなるのが怖くてチェックしているけれど、その行為が、体調不良の呼び水となっているようにも感じます。 それから、てんきさんに声に出して言ってみてほしい言葉があります。 「私も、天気のように荒れ狂ってもいい」 「私も、天気のように人間に迷惑をかけてもいい」 言ってみて、どうでしょうか? 天気や自然は、ありのままの姿を見せてくれます。おだやかな優しい日もあれば、カンカン照りで厳しい暑さの日もあり、また時には恐ろしいほどの豪雨や地震で人々の暮らしを一変させてしまう、そんな日もあります。 だけど、どうにもできませんよね。お天気や自然の変動をそのまま受け入れることしか、私たち人間にはできません。 どんなに予防をしても、どんなに準備をしていても、それをはるかに超えてくる自然の脅威に、私たち人間は無力さを感じてしまうこともしばしばあります。 だけど、悪いことばかりではありません。自然は「ありのままでいいんだよ」ということを私たちに教えてくれているのではないかな、と私は思います。 お天気や自然現象のように、すがすがしく晴れる日もあれば、怒り荒れ狂う日もあり、おだやかに落ち着いている日もある。 そんな自分自身が感じる感情を、心と体の変化を、てんきさん自身がありのまま受け入れ、認めてあげましょう。 家族に心配をかけることは、迷惑をかけることではありません。大切な家族が体調を崩していたら、心配にはなるけれど、迷惑だとは思いませんよ。てんきさんもそうではありませんか? ご家族が体調を崩されたのを見て、心配はしても、迷惑だと怒りはしないですよね? 「私は、家族に迷惑をかけてもいい」 「私は、家族に心配かけてもいい」 「私は、家族に甘えてもいい」 「私は、家族に頼ってもいい」 「私は、家族に助けてもらってもいい」 「私は、家族の前で不機嫌でもいい」 「私は、家族の前でしんどくてもいい」 「私は、家族の前で喜怒哀楽を出してもいい」 どうぞ、この言葉を何度も何度も、ブツブツブツブツとつぶやき続けてみてください。そのうちに、てんきさんが見ている世界が変わってくるかもしれません。 てんきさんも、お天気のようにくるくると変わる、ご自身のさまざまな感情を大切にしてあげてほしいなと思います。それこそが女性の魅力であり、才能ではないかと私は思います。 暑い日が続きます。どうぞ、心と体にやさしく、ご自愛くださいね。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年08月09日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「子どもや家族を亡くすことが怖くてたまらない」という、コロコロさん(31歳・専業主婦)に、心屋塾認定講師の田中佐緒利さんからアドバイスをいただきました。 ■コロコロさんのお悩み 二人の子どもが生まれてからというもの、病気や事故で自分や家族を失うのが怖くてたまりません。 ニュースや広告などで「ガン」という文字を見ると、ちょっとの不調でも「末期ガンではないか」と不安になり、毎日ネットで調べては落ち込んでしまいます。 自分だけでなく、子どもが幼稚園に行くと「帰りにバス事故にあってしまうのではないか」と気が気でなりません。熱を上げただけでも「白血病で死んでしまうのではないか」と恐ろしくなります。 「人はいずれ死ぬ」ということはよくわかっています。子どもが生まれる前はむしろ「自分はいつ死んでもいい」とも思って、そういう行動もしてしまっていました。 しかし今は「子どもが小さいうちに、家族の誰かが死んでしまうのではないか」と怖いのです。毎日毎日、病気や事故、死の恐怖におびえて暮らすのに疲れてしまいました…。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾認定講師の田中佐緒利さんより コロコロさん、はじめまして。心屋塾認定講師・田中佐緒利(さをりん)です。ご相談、ありがとうございます。 コロコロさんは、「大切な人が亡くなってしまうのではないか」と日々不安と心配をたくさん抱えられているんですね。愛するお子さんやご家族が亡くなるのは、とても怖いと感じますよね。 ご相談を読ませていただいて、私が一番に感じたことは「コロコロさんはとても命を大切にされていて、思いきり生きたいんだな。ご家族を本当に愛していらっしゃるんだな」ということでした。 おっしゃるように、人はいずれ死にます。生まれてからずっと「死」というゴールに向かって生きています。私たちは死ぬまで生きます。今、生きています。今、コロコロさんもお子さんもご家族も、生きている途中です。そして死はある日、天寿をまっとうしたときに訪れます。 「いずれ死ぬとはわかっていても、今は死にたくないし、大切な人が亡くなるのは嫌だ」。これは、誰しもが感じることではないでしょうか? どうぞ、声に出して「死ぬのが怖いよー!」と言ってみてください。「怖い」という気持ちを外に出してあげてください。 今、コロコロさんは「生きている」がゆえに、「死」というテーマを脳内検索されているように感じます。「死」を目前にすると、逆に「生きる」というテーマが見えてくるのが人間なのかもしれませんね。 死んでもいい、死のうとしていた頃のコロコロさんの不安な気持ちが今、表面化されてきているように感じます。あの頃「死んでもいい」と思っていたコロコロさんは、本当は思いきり生きたかったのではないでしょうか? ぜひ、口に出して言ってみてほしい言葉があります。 「私、本当は死にたくないよー! 死ぬのが怖いよー! 私、本当は生きたいよー! 私、本当は思いっきり私を生きたいんだよー! 私を殺さないでー! 私の命を守ってー!」 声に出して言ってみてください。どうですか? 何か感じるものはありますか? 人は自分らしさを封印したり、自分の気持ちにうそをついたりして生きていると、死にたいという気持ちになりやすい。「死にたい」という気持ちは、裏返せば「思いきり私らしく生きたい!」ということなのです。 昔、死のうとしていたたコロコロさんは、実はとても怖かったのではないでしょうか。「本当は生きたいのに、自分自身に命を絶たれるかもしれない」という恐怖があったのではないでしょうか。 あの頃のコロコロさんの気持ちが、「死にたくないよー!」という気持ちが、今コロコロさんを不安にさせているように感じます。あの頃のコロコロさんの気持ちを、まずは受けとめてあげましょう。「死にたくなかったんだ。本当は生きたかったんだ」という気持ちを声に出してあげましょう。 そして、自分にこう言ってあげてください。「私は、生きていいんだよ。思いきり生きていいんだよ。私が生きたいように生きていいんだよ」と。何度も何度も言ってあげてください。そうすることで、あの頃のコロコロさんが安心していきます。 思いきり生きるとは、何も大きな功績を残すとか、すごい人になるとか、そんなことだけではありません。 毎日、起きたり寝たり、自然を感じたり、おいしいごはんを食べたり。愛するお子さんやご家族といろんな話をしたり、笑いあったり、時にはケンカしたりもしながら、いろんなことを経験して、いろんなことを感じ、いろんな気持ちを伝え合って生きる。笑うことも泣くことも、怒ることも落ち込むことも、すべてが「思いきり生きる」ということではないか…と私は思います。 今、コロコロさんの目の前にいる2人のかわいいお子さんは、「思いきり生きる」を体現しているのではないでしょうか。死を恐れることはなく、ただ「今を生きること」に一生懸命だと思います。命を輝かせて生きているだろうと思います。 そんなお子さんと一緒に、コロコロさんも子どものようになり、「今この一瞬」に目を向けて、思いきり生きてみませんか? 笑って泣いて怒って落ち込んで、その繰り返しのなかで、豊かに幸せを感じられる心が育っていきます。命が輝いていきます。 大丈夫。そんなに心配しなくても大丈夫です。今、コロコロさんも愛する人たちも生きています。 不安の証拠集めをしている時間とエネルギーを、目の前の愛する人たちと生きる時間とエネルギーに使ってください。愛する人たちといろんなことをして、いろんなことを感じて、思いきりコロコロさんを生きていきましょう。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年06月14日