エディター、ライター、WEBディレクター。 働く、育てる、暮らすことをテーマにした女性向け記事やコンテンツ制作を多く手掛ける。多様な女性の働き方を考える働き方エバンジェリストとしても活動している。
今、ママに取って大きなハードルとなっている「転職」。さまざまなケースのママたちの転職ストーリーを連載で紹介していきます。
異星人のような理解不能さを持ちながら、ママに対する愛がいっぱいの男の子と、そんな男の子が大好きなな男の子兄弟を育てるママたちにエピソード満載の毎日をお聞きしました!
ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事 「夫婦の家事分担バトルに決着! 夫が食器を洗うようになったワケ」 で夫と妻の「自分時間」についてアンケートを実施しました。 子どもを持つ家庭では夫婦ともに自分時間をどのように捻出しているのでしょう。またその時間は夫婦ともに足りているのでしょうか? ■「自分時間」足りていますか? Q1.やらなくてはいけないことに追われて「自分の時間がない」と感じていますか? 感じている 63.7% やや感じている 28.6% 感じていない 7.2% その他 0.5% Q2.「自分の時間がない」のは、パートナーも同じだと思いますか? 思う 17.7% やや思う 36.9% 思わない 44.8% その他 0.6% 「自分の時間がない」と感じている方は、やや感じている人と合わせて、なんと 92.3% に達しました。一方で、「『自分の時間がない』のは、パートナーも同じだと思いますか?」の質問には、パートナーも自分時間がないと考えると答えた方は、過半数に達したものの、自分(妻)の92.3%には及ばず54.6%に留まり、その差は37.7%でした。 また、パートナー(夫)は自分の時間が足りていると答えた方は44.8%。自分(妻)は、自分の時間がないと感じているのに、パートナー(夫)は自分の時間が確保されていると思っている方が半数近くいます。 妻は自分の時間は不足 しているのに、 夫は不足していない と感じている理由は何なのでしょうか? ■妻は大変。では夫は? 家事分担はおとぎ話の世界!? 妻が仕事を持っていても、専業主婦でも、夫は物理的に家にいる時間が少ないため、 女性の家庭内労働の比重が高い と感じている人が多いようです。 また、育児と家事の大変さ、妻が日々どう感じているのかを夫が理解していないケースも少なくなく、妻たちの不満が溜まっているようです。 うちは専業主婦で、2才と乳児を育てています。ワンオペで育てている大変さを旦那は理解してくれず、私が日中暇をもて余してるような言い方をし、「お金を稼いで来るほうが偉い!」と思っています。共働きをしていたときも、「俺のほうが(収入が上だから)偉いよね」と思っていました。 家のことはすべて主婦である私がやっているのに、毎回こう言われるとイラってきます。主婦でも無賃金で働いてますけど!! そこの意識改革はどうやったらうまくいくのでしょうか? もっと主婦の大変さを身をもって知れば良いと思う。 家事を分担させるのは、“おとぎ話の世界”という意見も。そもそも夫の長時間労働が改善されなければ、家事分担は難しいといいます。 平日は終電で日付が変わってからの帰宅、土日のどちらかも残業つきのフル出勤になるので、唯一の休日は丸1日寝ないと身体が回復しない。 いまは専業主婦で家事と未就園児2人の世話をすべて担っているが、(私が)働きに出ても家事育児の負担率は、まったく変わらないだろう。旦那の負担率を増やしても、それで身体を再び壊してしまうのが目に見えている。 働き方改革推進と言われていても、長時間労働が緩和された実感を得ている方は多くはないようです。でも残業がなくなり給料が安くなるのも困るという声も。給料、残業といった問題は、個々人ではなかなか解決できるものではなく、社会全体で考え、良い方向性を見いだしてほしいと切に願います。 ■妻の必要な「自分時間」はどれくらい? では、ほとんどの方がもっと必要と答えた「自分時間」。どのくらいの時間がほしいと考えているのでしょうか。 Q.「自分の時間」は、どのぐらい必要だと思いますか? 毎日1~3時間程度 64.5% 週に5~10時間程度 19.6% 月に5~15時間程度 12.8% なくても大丈夫 0.6% その他 2.5% 多かったのは毎日1~3時間程度。毎日少しずつ「自分時間」があればと思う方が多いようです。 「名もなき家事」 のように、いままではなんとなく「家事」として妻が担ってきたもの。これからはそれを「自分のこと」として家族が各々でできたなら…。妻、母の負担を減らすことができ、毎日少しの自分時間を作ることができるかもしれません。 自分のできることは自分でする。【夫の世話】はまだいいけど、【夫の後始末】するのが嫌。ご飯作ったり、弁当作ったり、洗濯したり、アイロンかけたり、掃除したりするのはいい。けど、夫が放置してあるゴミを私が捨てたり、夫が食べ終わってテーブル放置してある食器をシンクへ下げたり、脱ぎ捨てた靴下を洗濯カゴへ入れたり、使ったら使いっぱなしのものを私が片付けたり。そういうのにすっごくイラッとします。 家事と言われるものは私がやったとしても、「名もなき家事」と言われるものまでやってるから時間がなくなり、心の余裕もなくなるので、名もなき家事に値する自分のことは、自分でやる。やるように努力する。言われたらすぐにやる。これで機嫌良く暮らせる気がします。 ■「家事そのもの」を考え直してみる 妻や母の立場で、家族のため、子どものためと思ってしてきた 「ていねいな暮らし」 。でもここにメスを入れることも考えてみるチャンスです。 あまり深く考えたことありません。 家事は気付いた人がやればいいと思ってます。主人は私が家事さぼっても文句言いませんし、だから私も機嫌よく暮らせるのかもしれません。必要最低限のことだけやれば、あとは無理にする必要ないし...と気楽に考えてます。 妻の家事の手抜きを責めない。汚れている所を見つけたら、見つけた人がきれいにする。妻も学校や園の行事があって忙しいときは、事情を話し、今日のごはんは簡単な物になると宣言しておく。子どもにも、できる範囲内でのお手伝いをしてもらう。 「家事そのもの」をアウトソースしたり、減らしてしまうというのも手です。たとえば、きちんと掃除をするのは週末だけにする、子どもが寝た後はもう家事をしない、など「毎日の 生活の合格点を少し下げる といいのでは」という意見もありました。 また、ちゅいママさんの家庭では、食器を洗う担当になった夫が食洗器購入を考え出している模様。 便利な家電や家事代行サービスを利用することなどは、家庭内に不満がたまり続けるよりもいいかもしれませんね。 ただ、「掃除は自分でしたい」「料理はこだわりたい」といった自分が大切にしているポイントは、その家事をなくしたところでストレスはなくなりません。生活することは何よりも 「自分がしたいこと」 を優先にしないと、息苦しくなってしまいますからね。 ■夫婦で笑って過ごすための1歩とは 妻も夫も自分の時間がほしい。それはとてもあたりまえで、大切なことだと思います。自分の時間があるからこそ、笑顔になれます。家族がみんな機嫌よく暮らすために、必要なそれぞれの自分時間。これを生み出すためには 「家事を分担する」「家族が自分のことは自分でする」「家事そのものを見直してみる」 などの工夫をするべきとの意見が聞かれました。 そして今回、「どうしたら家族みんなが、機嫌よく暮らせると思いますか?」の設問に対し、多くの人が答えていたのが 「思いやり」 でした。 ありがとう! ごめんね! 助かる!とささいなことから言って欲しい! この間、私がお風呂の支度、主人が夕飯の片付けをしていて、お風呂の支度が終わってまだ片付けてる主人に、「片付けありがとう」と言ったら、「こちらこそお風呂の準備ありがとう!」って初めて返ってきて、すごいうれしかったです! モチベが全然違います! お互いへの気遣い。忙しくても大変でも思いやりがあれば頑張れるけど、思いやりの無い人といると心が殺伐とする。やっぱり思いやり!大事だと思います。 夫婦がお互いに『自分の方がキツいー』って思ってるようじゃダメだと思う。あきらかに『私の方がキツい』と思う日はもちろんあるけれど、夫と私ではキャパも違うしその日の体調やコンディションも違う。 その時にその人が『できない』と判断したならそれがその時、その人の限界なんだと思うようになってからは楽になりました。 昨日は平気でも今日は無理!って日はあるので、そんな日はお互い遠慮なく『今日はもう体力限界!洗濯畳んで!』とか言い合ってます 自分の大変さを相手が理解している。これはとても心強いことですね。夫にも「遅くまで仕事がんばってくれてありがとう」「疲れているのに買い物つきあってくれてありがとう」を伝えることで、もしかしたら相手からも感謝の気持ちが戻ってくるかもしれません。 自分時間を作るためには、家事分担をできる家庭もあるでしょうし、難しい家庭もあるでしょう。それでも「夫婦で気持ちよく笑って過ごすためにはどうしたらいいか?」を話すことができれば、それだけでも大きな1歩という気がします。 いままで見えてなかった家事やお互いの働きをきちんと評価し、感謝の気持ちを言葉で伝える。そして話すことで、夫婦間の「認識のズレ」を解消していく。その先には、家事の断捨離、分担の見直しなど、それぞれの家庭ごとのカタチを見つけることへとつながるステップとなっていくのではないでしょうか。 Q1.やらなくてはいけないことに追われて「自分の時間がない」と感じていますか? 回答数:639 Q2. 「自分の時間がない」のは、パートナーも同じだと思いますか? 回答数:639 Q3.「自分の時間」は、どのぐらい必要だと思いますか? 回答数:639 Q4. どうしたら家族みんなが、機嫌よく暮らせると思いますか? 回答数:291 アンケート集計期間:2018/5/10~5/14
2018年05月17日ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事 「心配性は女の子に多い? 怖がりな子どもが安心する接し方」 で行ったアンケートで、不安を感じてしまうお子さんのエピソードや、親としての接し方についてお聞きしました。 心配事で頭がいっぱい になってしまっているわが子を見て、ママたちはどのように感じているのでしょうか。 ■わが子は心配し過ぎ? 実施した「子どもが心配し過ぎているな(心配性だな)と思ったことがありますか?」のアンケートでは、「ある」と「ややある」をあわせると半数以上の53.6%の方がわが子は心配し過ぎることがあると感じているようです。 Q.子どもが心配し過ぎているな(心配性だな)と思ったことはありますか? ある 29% ややある 24.6% ない 44.8% その他 1.6% では、子どもたちはそれぞれどんなことを心配しているのでしょうか。 ■何度もランドセルを確認する子ども ちゅいママさんも子どものころには、忘れ物が心配だったと書いています。アンケートの回答でも、学校の 持ち物を忘れてしまう ことについて不安に思っているという回答が一番多く上がりました。 学校の用意を何回も見直し、連絡帳どおりに用意してるのにそれでも不安で、全教科の教科書を持って行こうとする。 提出物の締切日を連絡帳に書くときに、自分で早い日にちに書き換えてくる。 学校では忘れ物が連帯責任とされるようで、必要な物や書類を何回も確認してはホッとして、寝る前にも確認。次の日も確認。確認し終わって、教科書がないという理由でランドセルから出してみたり、あたりを探したりして、結果として「大事なもの」を置いて学校へ行ってしまうということがありました。確認に確認を重ねて失敗したということのようです。 しつこいくらいランドセルの中身や宿題をチェックします。夜に見て、朝に見て、出かける直前に玄関で確認して、と 何度も確認しています 。 親が支度し、登園していた保育園や幼稚園時代と異なり、自分で支度して、自分の足で小学校へ登校するようになると、子どもたちも責任感や自覚が芽生えてくるのかもしれません。でも一方で、「自分でしないといけない」といった思いも強くなるのかも。 だからこそ「忘れ物をしたくない」という思いが強まり、持ち物に対する不安を感じているように思えます。 ■親が敏感になるから? トイレの心配 忘れ物に次いで多かったのが、 トイレに関する心配 でした。とくにトイレトレーニング中は、親も敏感になっている場合も多く、子どももより心配になってしまうのかもしれません。 トイレトレーニング中で「オムツじゃないと漏れちゃう!」って言います。実際、ちゃんと、トイレでできてるのに…。 トイレトレーニングの時期、出ないのに何度も何度もトイレに行く。失敗したときに私が怒っちゃったことが何度もあったからかなぁ…。反省…。 外出中や習いごとといった子どもにとって「ここで失敗したくない」と必要以上に緊張やプレッシャーを感じてしまう場面では、トイレに何度も行くという行動が起こってしまうようです。また小学生になっても「休み時間のたびにトイレに行く」という場合も。 ただ、「トイレの心配」というのは、大人になっても、緊張するシーンではトイレに行きたくなるという人が多いもの。外出先などでは「ここにトイレがあるね」と場所だけでも伝えてあげると安心するかも。もし生活するうえで不便なほど過剰になっている場合などは、一度専門医に相談することも検討してもいいかもしれません。 ■「心配しすぎてしまう」わが子が心配!? 「心配しすぎてしまう」もわが子の性格。それはわかっていても、何度も何度も確認したり、聞いてきたりする子どもを見ていると、「やっぱりここまで心配し過ぎちゃうのは大丈夫…?」という思いも起こってきます。子どもたちは、どんな状況で、心配になってしまうのでしょうか。 新しいお弁当箱にしたときに、いままでのお弁当箱とは違う場所にお名前シールを貼ったため、「先生、わかるかなぁ?」と何度も心配をしていた。 交通安全教室の1週間前から、「みんなが見ている前で自転車にうまく乗れるかな…」と不安のあまり夜眠れなくなっている娘がいろんな意味で心配になりました。わたし自身、運動神経が極端に悪く、運動会が終わったその日から、1年後の運動会を憂鬱(ゆううつ)に思っていたタイプで気持ちがよくわかるだけに…。ポジティブな大人になってほしいと願うばかりです。 死に対しての恐怖がすごい。北朝鮮のロケット発射のニュースを観れば、「ここに落ちてこない?」地震のニュースがあれば、「この家はつぶれない?」麻疹など伝染病が拡大してると聞けば、「死ぬ病気? 俺もなる? なったら死ぬ?」などなど…。小4男子です。 いつもと違うイベントがある、大勢の前で何かをしないといけないとき、怖いニュースを見たとき…。子どもが心配してしまう原因は、本当にさまざまです。不安を抱える中、それでも親に聞く、確認するというように、子どもながらに真剣にその問題に取り組んでいる様子がうかがえます。 ■ママたちがしている、わが家の「心配」対処法 心配になると子どもたちは、親に質問、確認、依頼してくると回答した方がとても多くいました。そんな子どもに付き合うことはアンケートの回答からもとても苦労していることが読み取れます。 子どもの反応を見ながら、ママたちがとった対処法は大きく分けて「寄り添う」「促す」「諭す」この3つに分けられました。 <子どもに付き合いとことん確認作業> ●本人が納得するまで準備をさせます。ハンカチやティッシュ、箸やマスクなどの小物は、予備をいつも持っていると安心するらしいので、予備も好きに持たせてます。好きな言葉は「予備」と言ってました。 ●子どものやりたいようにさせました。それが息子にとって一番安心できる方法だと思ったので。やってみると安心するかなと。 ●小学生になることに不安を覚えたわが子と、冬休みに小学校に電話をして見学させてもらいました。教頭先生が案内してくださるなかで、「給食は全部食べきれなくても大丈夫」と伝えてくださったことで安心し、その日から泣くことはなくなりました。 <まずは子どもを安心させる> ●子どもが気になっていることを子どもの前で先生に直接電話し、話をしました。 ●「ダメそうならお母さんがいるから(学校に行くから)」と。いつでも逃げ道があることを伝えて安心させます。 ●お気に入りの香りを子どもに選んでもらい、寝る前にパジャマに付けたり、ハンカチに付けて学校へ行ったりと、香りをお守り替わりにしました。本人も安心するようで、あまり忘れ物とは言わなくなりました。 <問題の解決策を子どもに提示> ●いくら早く準備ができても、「この時間にしか出ては行けない」と定時にならないと家を出させないことに決めてしまいました。 ママ自身が子どもの頃に、「ランドセルちゃんと背負えてるよ。給食も嫌だったら無理しなくていいから。と、 『大丈夫だよ』ではない対処法 を教えてほしかった」と答えた方もいました。 ちゅいママさんは、「子どものころ、不安なときに親に言ってほしかったこと」として次の3つを挙げています。 1)一緒に確認作業に付き合ってほしい 2)大丈夫だと安心できる目に見える何ががほしい 3)助けてくれる人がいるんだという安心感を与えてほしい 何度確認をしても同じ不安に駆られてしまう子には、できていることを可視化したり、別の視点で確認しダブルチェックできたりすることも、不安を少しずつ取り除く方法になるのかもしれませんね。 ■子どもの心配事との付き合い方 子どもの性格を鑑みながら心配事に一緒にむかう姿勢を模索しているママたち。子どもの性格から、「無関心を装う」「心配事を確認して、親が復唱する」といった対応をとった方もいます。 子どもがある程度大きくなった場合には、距離感を測りながら、目と声はかけ続け、見守る姿勢をとるということも必要となってくるようです。 ただ毎日何度も「確認して」など言われ続けると、ママとしても少しわずらわしさを感じることもあるでしょう。なかには何度も繰り返される確認作業から怒ってしまったというママの声もありました。毎日のこととなると、実際はそんなときもありますよね。 そんなときには自分を責めるのではなく「そんな日もあるさ」と思えればママも、子どもも少しは楽になるかもしれません。「心配がち」ということは、いいかえればとっても慎重派で、手抜きせずに物事を進めていくタイプなのかもしれません。「不安が大きい」ということは、想像力が豊かで、クリエイティブな仕事に向いているということなのかも。 子どもが不安に思っている。そんな子どもに引きずられがちになってしまうと、親子で不安が止まらなくなってしまうなんてことも。だからといって無視したり軽くあしらったりしてしまうのも違うと思います。 まずは、 子どもの不安な気持ちを認めてあげる 。その後の対応は、抱きしてめてあげる、心配事を聞く、一緒に確認するなど、子どもの性格を見ながら家庭ごとに違ってくるでしょう。ただ、不安な気持ちに親が寄り添っていることを、子どもには伝えていくことが大切なことではないでしょうか。 Q1.子どもが心配し過ぎているな(心配性だな)と思ったことはありますか? 回答数:317 Q2.子どもが心配し過ぎているな(心配性だな)と思ったエピソードがあれば教えてください ※「ある」「ややある」と回答された方のみ 回答数:73件 Q3.子どもが心配し過ぎているな(心配性だな)と思った際にとった対処法を教えてください。 回答数:78件 アンケート集計期間:2018/4/26~5/7
2018年05月10日ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事 「どうか子どもの癖を否定しないで。爪噛みをしていた私が思うこと」 でアンケートを実施し、 「子どもの癖」 について、ママたちの声を聞きしました。小さなことのようで、気がつくと、どうしても気になってしまう子どもの癖。ママたちはどのように感じ、対応しているのでしょうか。 ■子どもに「癖」、ありますか? 「これまで、子どもの癖で気になった癖はありましたか?」の質問には、その癖が現れていた時期や期間はそれぞれ異なるものの、 77.2%の方が「ある」 と答えました。 Q1.これまで、子どもの癖で気になった癖はありましたか? ある 77.2% ない 20.3% どちらともいえない 2.5% 癖が「ある」と答えた方のなかで、とくに多かった癖3つは、 「爪噛み」「指しゃぶり」「鼻をほじる(食べる)」 。 それ以外では「爪、指以外の体の部分をなめる」「髪を引っ張る」「股間を触る」「タオルや服の端を触る、しゃぶる」など、親が気になってしまう子どもの癖はいろいろとあるようです。 ■爪切りを使ったことがない…。「爪噛み」に悩むママたち ちゅいママさんも子ども時代は、「爪噛み」が癖になってしまったといいます。アンケートからも「爪噛み」に関する悩みが圧倒的に多く聞かれました。 「爪噛み」の癖は、下は1歳から上は社会人になった子どもまで幅広い層でみられるようです。なかには、親であるママ自身が現在も止められないといった意見もあり、小さな頃に限定された癖ではないようです。 一番上の子の爪噛みがひどくて。3番目の妊娠中から始まり、もう3年くらい爪を切ってないです。 トップコートを塗ったりばんそうこうを貼ったり、その都度注意したりしましたが、その場しのぎで…。学校から帰ってくると爪はなくなっている状態。もう最近じゃ、よほど気になるときしか声かけてないですが、最初の1年くらいは、随分気にかけました。 子ども3人とも爪噛みがあります。爪切ろうとしてもすでにない、というのがずっとです。 3人ともダンナに似たのか、爪が少しでも伸びてるというのが嫌なんだと思います。私の爪切りの間隔が長いため、自分で爪切ろうとしたのがきっかけのような気がします。 爪をかんだりむしったりします。うちの子の場合も、ちゅいママさんと同じようにテレビを見ているときなど手持ち無沙汰なときです。深爪になりすぎて指先に力が入らないし、巻き爪になりやすく痛々しさもあるのでこっそり悩んでいます。何度話しても主人の理解がなく、(夫が)頭ごなしに怒ってしまいます。 「爪噛み」の癖に悩む人のなかには、「足の爪までむしり取ってしまう」や、「甘皮や周りの皮もめくったり、噛みちぎったりして手が血だらけになっている」という声も。癖が治り、爪切りを使えたときは、涙が出るほどうれしかったという声もあるほど、ママにとってはとても深刻の悩みのようです。 ■気にしすぎ? 恥ずかしい? ママが気になるこの癖 気がついたら知らぬ間に「癖」がついてしまったわが子。ママはどんなところが気になり、困っているのでしょうか。 ●指しゃぶり 年齢があがるにつれて、「歯並びが悪くなる」、「恥ずかしいから止めて欲しい」と思っています。4歳現在、いまだに止められいません。 3歳の次男はいまも指しゃぶりをしていて、外遊び後や病院後の汚い手のときも気づいたらしゃぶることがある。このおかげからか1人だけ病気をよく拾ってくる気がします。入園までにやめてほしい気持ちでいっぱいです。 ●鼻をほじる(食べる) 鼻くそを食べる癖。「汚ないからやめなさい」、「バイ菌の塊だよ」と親が言ってもなかなか止めない。本人が汚ないのももちろんだけど、人が見たら汚くてみっともないからというのが親の本音。 ●なめる、噛むなど 私の娘は手首をしゃぶる癖がありました。きっかけは断乳でした。 おっぱいがもらえなくなるとわかると、何かそれに代わる物を彼女なりにさがして、見つけたのが自分の手首だったようです。 毎日のように吸うので、タコになってしまい皮膚はただれていました。自分の都合で断乳したことへの罪悪感と悲しさでいっぱいでした。授乳というコミュニケーションの一種を奪ってまで断乳したのが正しかったのかと当時はずっと後悔していました。 お気に入りのぬいぐるみの耳をなめる。おなか空いてるとき、眠いときなどやります。今4歳ですが家の中でしかやらないし、本人の安定剤のようなものなので、止めさせていません。私もお気に入りのタオルケット離さなかった過去があるので一緒かなと。自然と本人が止めるまで待つつもりです。 ●股間を触る 末っ子がおちんちん触る癖に悩まされてます。 なにが困るって、先っちょがおむつから出たままになるから、そのままおしっこで1日に何回も全身総着替え。寝てるときだと、シーツまでびちゃびちゃになったり。 もう! 早く癖卒業してー! 年長の長男が、1年くらい前から服の上からですが頻繁にチンチンをかまいます。 親の愛情不足、精神不安定なのかと心配で、担任の先生にも相談しました。「その都度『止めなさい』と注意するより、いまは見守った方がいいと思う」と言われました。大きくなれば、恥ずかしいことだと気づくときが来ると。大人になっても触る人もいるので心配ですが、あまり口うるさく言うのは止めようと控えています。 その癖が原因となって病気になってしまったらと心配するママ。そして 「行儀が悪い」「ママが恥ずかしい」 と言った声も聞かれました。ママ友と話している最中に、わが子の「鼻くそを食べている」瞬間を目撃されてしまうと、なんともいたたまれない気分になったりしますよね。 ■癖は親の愛情不足が原因!? 自分を責めるママたち 多くのママが子どもの癖に悩み、「止めてほしい」と思っているようです。また 癖の原因がママ自身 ではないかと悩む方も多くいました。 長女が幼稚園年中の頃に仕事復帰した私。それからしばらくして、爪噛みが始まり、愛情不足なのかとすごく自分を責めました。 年長になってもやめられない娘に「やっちゃダメ」と言っても聞かず。先生に許可を得て、透明のマニキュアを「お薬だよ。キレイだね? お姫様みたい! 爪かんじゃったら、お姫様の爪なくなるよ~」と言ったらよくなりました。 長女が年長の頃から爪噛みが始まりました。私自身子どもの頃爪噛みが癖で、子どもの爪噛みがショックで怒ってしまいました。 私が爪噛みをしていた理由は今思うと、家庭が複雑で両親の離婚などもあったので、ストレスを感じてしていたのかも。そう思うと、ますます私の愛情不足から爪噛みをしているのではないかと思ってしまい…。怒ったら、私の見ているところではかまないんです。でも爪を見ると深爪が進んでいて。それからは『いつかマニキュア塗るとき爪の形もきれいな方がいいよね~』という感じで話すようにしたら、小2になったいま、あまりしなくなりました。 どんなに子どもを大切に思っていたとしても、一番に考えていたとしても、ママは常に「愛情足りているかな?」と心配な気持ちがあります。そこに、癖を治したいと思って、ネットで検索すると出てくる 「親の愛情不足かも」 という言葉に、とてもショックを受けてしまいます。 とくに仕事復帰したとき、保育園や幼稚園に入園したとき、2番目の子どもが産まれたときといったタイミングが重なってしまうと、愛情不足という想いがさらに倍増。だからこそ子どもの癖を見つけてしまうと、罪悪感からよりつらい気持ちになってしまうのかもしれません。 ■ママが注意したら止められるものなの? ママにとってもいろいろな思いにかられてしまう「子どもの癖」。ちゅいママさんは「『汚い!』と否定されると辛いし、『またやってるの!?』と怒って突き放さないでほしいのです」といいます。わが子の癖を見つけた親は、どのような声がけや態度で接しているのでしょうか。 現在小学3年生ですが爪噛みしてます。あきらかに不安なときにするので、指摘は一切せず、「痛くない?」とだけ聞くようにしています。 わが家では指を吸う癖を「指ちゅっぱ」と呼んでいました。やはり、幼稚園に通うようになって、先生から愛情不足は疑われたし、小学校に入学してからは、お友だちにからかわれてしまうので多少、「困ったな~」とは思っていました。 前歯が出っ歯になっちゃうし、親指はただれてくるし、止められるものなら止めさせたかったので、何度か注意はしましたが、一生ちゅっぱし続ける訳じゃないだろう! と、途中で開き直ったら、いつの間にかしなくなっていました。 4才息子が半分爪がなくなる程かんでいます。私も含め、まわりが注意しすぎたようで 最近ではトイレで10分程こもります。この間 こそっと開けたら爪噛んでました。1人時間を楽しんでました。ちゅいママさんの記事を読んで 反省してます。もう注意はしない。 本人もわかっているからこそ 隠れてするんですね。 ちゅいママさんも、「子どもながらに、よくない癖だとは自覚していますし、やめなくちゃいけないことはよく分かっています。」と言っています。もし癖が不安な気持ちを置き換えたり、それをすることで安心を得られたりする意味合いがあるのだとしたら、厳しく注意してしまうことは、子どもにとっては 否定されているような気分 になるのでしょうか。 ■夫に「育て方が悪いんじゃないか」と責められたら… アンケートでは、「癖=親の愛情不足」を信じた夫から、「妻の 育て方が悪い んじゃないか、 ストレスや不安を与えている んじゃないか」と、言われかなり落ち込んだという意見もありました。 ママ自身が子どもの癖を「親の愛情不足」と感じている場合、また身近な人に責められてしまう場合など、状況は異なりますが癖の原因をそのように考えている人は多いことでしょう。そして実際に断乳、入園といった環境変化などによって、癖が起こってしまう子どももいるのだろうと思います。 ただ冒頭のアンケート結果のように、「子どもの癖が気になったことがある」と答えた人は8割弱もいます。それだけ多くのママが癖に悩んでいるということは、ママが深刻になりすぎないことも大切なのではないでしょうか。一人で抱え込まずに、夫、仲の良いママ友、保育園、幼稚園の先生などに相談をしてみるだけでも、ママ自身の気持ちが少し落ち着くと思います。 ただ体を傷つけてしまっている場合、何らかの影響が出ている場合はもちろんのことですが、やっぱり気になってしまうという場合にも、専門家や医師などの受診を受けてはいかがでしょうか。 「癖」は知らないうちに始まって、知らないうちに終わっているということも多いもの。ママが「自分のせいではないか?」という思いにとらわれ、より癖を嫌悪する気持ちが強まってしまうと、つい強い口調で止めさせようとしがち。そうなると、「やっていない」と反抗されたり、「またやっている!」とママが言っただけでビクッと怯えてしまったりするようになるのかもしれません。 もしお子さんに気になる癖を見つけたら、ママ一人が悩むのではなく、家族に相談してスタンスを共有しましょう。もし夫が「妻の愛情不足」であることを責めたり、子どもを怒鳴ったりしてしまう場合には、まずは夫婦で話しあうことが先決だと思います。そして言葉に出して癖を止めさせようとなった場合でも、追い詰めるような形ではなく、おおらかに子どもの癖と向き合えていけたらいいですね。 Q1.これまで、子どもの癖で気になった癖はありましたか? 回答数:355 Q2.それはどんな癖ですか? また子どもの癖に気が付いたときにどう思いましたか? ※「ある」「どちらともいえない」と回答された方のみ 回答数:247件 アンケート集計期間:2018/4/19~4/23
2018年04月26日ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事 「『女の子も欲しかった』と思うのは悪いことじゃない。3兄弟の母のホンネ」 では、 「子どもの性別」 について、アンケートを実施しました。子どもの性別に対して、ママたちはどのように思っているのでしょうか。 ■生まれてくる子どもの性別に希望はあった? 一人目とそれ以降に生まれる子どもによって、どちらが欲しいという思いの強さは違ってくるかもしれません。「男の子、女の子どちらが欲しい?(欲しかった?)」というアンケートの問いでは、「女の子」と答えた方が「どちらでもよかった」に比べて2倍近く、さらには「男の子」と答えた方の3倍位以上という数になりました。このことから、 圧倒的に「女の子人気」 が伺えます。 Q1. 男の子、女の子どちらが欲しい? (欲しかった?) どちらでもよかった 27% 男の子 16% 女の子 53% その他 4% どうしてここまで「女の子が欲しい」と考えるママが多いのでしょうか? そこでは意外な人の存在が大きく関わってくることがわかりました。 ■ほとんどのママが願うのは無事生まれてくれること 「男の子と女の子のどちらが欲しい?」と聞かれて、どちらかの性別を選んだとしても多くのママは、生まれたらどちらでもカワイイと感じるだろうと思います。アンケートからも願った性別とは異なったとしても「生まれてきたら萌え萌えする」「愛おしくてたまらない」といった声が聞かれました。 なかにはこんな爆笑エピソードを教えてくれた人も。 無事に健康で生まれてきてくれたらと思ってたのでどちらでもよかったです。2番目の子のときに、男の子だと医者に言われて、それなりに名前とか準備万端で望んだんですけど・・・。実際生まれてきたときに先生が『あれ? 女の子だ?』って。『ちんちんドコに落としてきちゃったかな~?』なんて冗談が飛び交うなか、私は一人『え・・・男じゃないの? 名前どーしよう・・・』なんてコトを考えたものです。でも、本当に無事に健康で生まれてきてくれたコトが一番うれしかったのでどっちでもOK! 高齢出産だった方、妊娠中に病気になった方など、心配を抱えていたママにとっては、とくに「無事に産まれてくれることだけ願っていた」という気持ちが強くなるのかもしれません。そして望んだ性別ではなかったとしても、ほとんどの方が「めっちゃカワイイ!」と思えているようです。 ■「女の子が欲しい」理由の陰にある「お母さん」の存在 それでもアンケートからは、圧倒的大差をつけて待望されている女の子。そこはどのような理由があるのでしょうか。ちゅいママさんは、「私が女の子が欲しかったのかというと、理由は『かわいいお洋服を着せてみたい』とか『娘と一緒に買い物に行きたい』とか『大きくなったら娘と友だちのような関係になりたい』などの理由からです。」と話しています。 ちゅいママさん同様に、女の子への憧れ、願望、妄想の意見が多く寄せられました。 私もちゅいママさんと同じで、ひとつの憧れ、という感じでした。大きくなったときに、娘とティータイム♪みたいな。また「もう男って!」っていうときの味方?みたいなのが欲しかったんだと思います。 かわいい洋服を着せたい。大人の服を小さくしたみたいなオシャレな服を着せて、自分とおそろいの格好をさせたい。大きくなってからも友だちのような仲良し親子でいたい。いろんなお話をしたり、ショッピングしたりしたい。そんな妄想でいっぱいだったのですが…。現実は、男の子2人。人生で1番の想定外な出来事です(^^; お店にはカワイイ洋服があふれ、一緒にオシャレしたい、スイーツ食べたい、温泉行きたいといった「年下の女の子友だち」感覚に憧れるママが多いのかもしれません。 また「女の子が欲しい」と答えた方の中で 「お母さん」 の存在を挙げる人も多くいました。 とにかく昔から感覚的に子どもを授かるなら、女の子が良いという気持ちがずっとあった。自分も母親とはずっと仲良く、しょっちゅういろんなことを話したり、相談していて心強いし、母親も楽しそうにしていたため、女の子だったら結婚しても細く長く仲良くしていられるという経験も大きいかもしれない。 このようにママ自身が母親と仲が良い場合、自然と同じように娘とも長く仲良くできると思っているのかもしれません。 ■女の子希望の真相って、じつはママの将来のため!? 将来について考えたとき に、娘家庭ともずっと長く関わって自分自身が楽しみたいという理由から「女の子が欲しい」と考えるママも多くいました。 やっぱり将来を考えたときに、娘の孫の方が親しみやすいというか、嫁の親の方が孫をかわいがれると思うからです。それは、いま、自分が娘で私の両親に娘をかわいがってもらっているからだと思います。 将来一緒に旅行に行ったり買い物に出かけたり、孫が産まれたら帰ってきてくれるのは断然娘側のおばあちゃん家でしょうし、息子よりは娘の方が絶対お母さん寄りになるのは間違いないからです!! 息子はアテになりません。 将来を考えたときに、女の子の方が頼りになる、孫ができたときに心置きなく手伝える、嫁姑問題が起こらないといった「備え」として女の子を望む声もあるようです。 また積極的に女の子を希望しているというよりも、男の子と比べて「育てたくても追いかけまわす体力がない」、「食費がすごそうで心配」というような 体力的、経済的理由 も聞かれました。 ■男の子が欲しいママの理由は? 「男の子が欲しかった」と答えたママの意見で多かったのは 「夫の存在」 。 主人が大好きなので主人を増産したかった!!! いま妊娠9ヶ月なので同じような顔の子どもが生まれたらいいなぁと楽しみに思ってます。 旦那がアウトドア派で毎週末県内外問わず飛んで歩いてるので、それに付き合ってくれるように男の子がよかった。結果第一子は男の子。まだ1歳なので今後の成長が楽しみです。 「夫と似た息子が欲しかった」「夫を見ていると男の子は楽しそう」など、 夫と息子で楽しく過ごして欲しいと思う場合 には、「こんな子欲しいなー」と思うのかもしれません。ちょっとほほえましくて、うらやましくなりそうな話ですよね。 また自分自身がおしゃれやお化粧に興味がなくて…という意見も。 私が女性らしいといわれることが苦手だからです。料理も教えられない、不器用で髪の毛も編んであげられない、おシャレや化粧にも無頓着、大ざっぱ。こんな私に育てられる女の子なんて…申し訳なくて。女の子が嫌ではなくて、どちらでもかわいいけれど女の子だったら母こんなでごめんという感じです。でも現実生まれてみればかわいいし、夫も娘にデレッとしてるので、良かったと思っています。 自分が女の子を産んだときに、きれいなママを想像できなかったからです。女の子のママって想像ですが、きれいであったり女の子の手本となるような感じがします。「私のママおシャレだし、はやりにも敏感!」って。男の子は、どんな姿でも愛してくれそうな気がしたから。あと男の子は彼氏みたいになる。って言葉は、そのとおりで、あーかわいいいなってメロメロです。あと成長したときに、どっちの親でも、そうですが女の子だと心配が多いかなと。 ■男の子を授かったママの心境は? 「男の子は体力がいるよ!」と先輩ママから聞いていたので、女の子のほうが良いかもしれないと思っていました。私は当時病弱で30キロ台のガリガリ体型だったからです。しかし、生まれてみたら杞憂(きゆう)でした。ウソのようにガリガリ体型からガチガチムキムキ体型に! わんぱくな第二子を追いかけて強くなりました。 自分が姉妹で育ち、いとこも女の子ばかり。女の子が良かった…というか、自分がチンチンついた生物を産むなんてまったく想像すらしていなかった(笑) ふたを開けて見ると、第一子も第二子も男の子(^_^;) 娘とガールズトークしてみたかったなぁ~という思いは消えないけど、男の子もなめ回したいくらいかわいい! 「男の子は小さな彼氏」「男の子は超絶かわいい」といった意見にもあるように、 男の子の強いママ愛 によってメロメロになってしまうママも多いようです。 またちゅいママさんの「 男の子育児の醍醐味 (だいごみ)は、 今まで知らなかった世界 をどんどん知ることができる点です。男の子、本当に面白い!」という言葉には、どの男の子ママも共感しているよう。「亀を拾ってきた」というちゅいママさんの三男くんのように、いい意味でも悪い意味でも(笑)、知らない世界の扉を開ける快感を味わっているようです。 ひと昔前の日本社会では、「夫側の姓を残したい」、「家を継がせたい」といった事情で、親兄弟や親戚からも待望されることの多かった男の子。しかし昔ながらの家を守る家庭が少なくなったり、家を継がせたいと考える人が少なくなったりしたことから、「男の子」への執着は少なくなってきたのかもしれません。 ■跡継ぎ不要→女の子待望ブーム→時代のその先は…? 家庭から「跡継ぎ」という感覚が薄くなり、母親と娘で女性同士仲良く過ごしていたママ自身が、自分も娘との関係でそうでありたいと女の子を期待する声が増えているのかもしれません。 女の子が欲しかった…男の子が欲しかった…という思いが叶えられなくても、ちゅいママさんも言っているように「女の子(男の子)を育ててみたかったな」って思う自分を責めなくてもいいと筆者も思います。 子どもの性別について希望があったり、夢を描いたりするのは何も悪いことではないと思います。なかには、「海より山の近くに生まれたかったとか宝くじ当てたかったって思うのと一緒だと思う。いろんな人生経験してみたいって思ってるだけだと思う」といった意見もありました。 「男はこうあるべき、女の子はこうしなさい」が変化している世の中では、どちらの性別であろうとママが想像した親子関係とは異なってくるかもしれません。男の子にしても、女の子にしても、しっかりと信頼関係を築き、自活まで導ければひとまず親の務めは終わり。それまで目の前にある子育てを思いっきり楽しみたいですね! Q1. 男の子、女の子どちらが欲しい?(欲しかった?) 回答数:948 Q2.その理由を教えてください 回答数:658件 アンケート集計期間:2018/4/12~4/16
2018年04月19日ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事 「転勤族妻のリアルな悩み! 子どもの転校、夢の持ち家…いつまで夫に付いていく?」 で 「転勤」 についてのアンケートを実施しました。 子ども時代に親の転勤での引っ越しを経験した人、現在親となって実際に転勤を経験した人などから、転勤エピソードがたくさん届きました。 家族全員の一大事である「転勤」。パートナーや子どもに対してどのような影響をもたらすのでしょうか。 ■パートナーの転勤にいつまでついていく? パートナーが転勤になった場合、みなさんの家庭では家族一緒に転勤地で暮らしますか? その場合、いつまでというような期限を設けているでしょうか? Q.転勤族、いつまでついていく? 子どもが小学生まで 44.9% 子どもが未就学まで 23.8% 子どもが中学生まで 13.8% ついていかない! 10.0% ずっとついていく! 4.2% その他 3.3% アンケートの結果では「ついていかない!」と答えたのは10%と低かったのですが、「ずっとついていく!」というのはさらに低く4.2%でした。大多数の方は「パートナーについていく」けれども、それは 期限付き という結果でした。 自分自身が子どもの立場で転勤を経験したことがある人、またはわが子に転勤を経験させた人などから転勤による引っ越しや、引っ越し後の生活についてのエピソードを教えていただきました。 ■引っ越し経験があるママが一番つらかったこと 今回、「転勤による家族の引っ越し、引っ越し後の生活について、エピソードがあれば教えてください」で集まったなかには、ママ自身が親の転勤で引っ越し、転校を経験したという人からの意見が多く寄せられました。 ママ自身が小さかったころであれば、親の転勤辞令はほぼ命令に近い状況だったでしょう。また共働き世帯が多くない時代でしたので、いまより「転勤=引っ越し」が多かったかもしれません。 1度目の小1のときの転勤ではイジメにあい、いまでもあのときのことを覚えています。その後、楽しく学校に行くようになり、みんなで中学生になることを楽しみにしていたときにまた転勤。大号泣でした。一番楽しい時期に 親の都合で引き離される のは本当につらいものです。 新学年になったばっかりなのに転校には苦労しました。とくに6年生のときは神奈川から大阪に引っ越しで、文化の違い、言葉の壁、思春期真っただなかで、つらくてしょうがなかったです。 高学年での転校はつらかったです。 女の子の友だちの輪 に入って行くのは大変です。ちょっとしたことでいじめられました。 でもそんなことよりも転勤のせいで行きたい高校に行けなかったことが一番つらかったです。女の子は親元離れてまで良い高校に行かなくて良いという親の方針で、転勤先の高校を受験しました。だから、子どもたちには行きたい学校にだけは行かせてあげたいと思っています。そのために単身赴任になるならしょうがないかなと。 転校による友だちとの別れ、そして新しい場所で最初から作り直すことへの苦労を経験したという人が多くいました。またおそらくママとして子どもを転校させる上での最大の悩み「いじめ」もやはりあるようです。 しかしなかには、引っ越しや転校をポジティブにとらえた人、また当時はイヤだったけれども、大人になって役立ったと答えている人もいます。 幼稚園2つ、小学校3つ、中学校3つ行きました。定期的に引越すので時期が来れば「そろそろ♪」とワクワク。小さいうちはたいしたいじめもなく興味を持って接してくれるので友だちもその日のうちにできました。家族が何よりの支えで、三姉妹で年子だったのも不安がなかった原因かもしれません。 小学校の当時は嫌でした(笑)。泣いて「行かない!」って言いました。でもちゅいママさんのおっしゃるとおり、 コミュ力かなり高め に育ったと思います。なにより大学生以降出身の話になると「そこ住んでたことあります」と共通の話題ができました。 引っ越した経験が活きる人、嫌な思い出となってしまった人と、両方の意見があり、一概に引っ越し経験が良い、悪いとはいえないようです。 ■忘れがちなママの大変さとは それではいま現在、転勤に伴う引っ越しを経験している人はどういった心境でいるのでしょうか。「土地によって人柄が大きく異なってびっくりした」「『大変なときほど離れん方がええ』という義母の言葉に納得した」など、いろいろな環境でがんばっている声が聞かれました。 しかし転勤に伴う引っ越し問題で忘れがちなのがママの大変さ。子どものメンタルに気を取られがちですが、ママには自身のメンタル問題に加えて、引っ越しに伴う作業が襲い掛かってきます。 まず引っ越しによる手続き、作業が大変。ゴミの出し方、病院、習い事などをまた覚えたり、探したりするのが大変。 子どもが精神的に不安定になり、荒れたりするので大変。 決まっていた幼稚園も決めなおし、実際幼稚園に入るまではほんっとうに知り合いも友だちもゼロで、子どもを連れて行く場所もわからないし、話し相手もいなくてストレスもたまり何度も泣きました。 子どもと夫がインフルエンザにかかったときは、 『このままだと家族がつぶれる』 と危機を感じ、何かあったとき用のライフライン(預かり保育など)を調べましたがうまくいきませんでした 夫の転勤に伴う引っ越しだった場合、家のことはママ中心になりがち。役所関連、保育園、学校関連から始まり、近所づきあいや荷物づくりまで作業範囲は多岐にわたります。 また引っ越し先で仕事を見つけようとする場合、目の回るような忙しさとなるでしょう。これまで仕事をもっていたママが夫の転勤をきっかけに退職した場合には、家計への圧迫も緊急課題となってきます。環境変化によるココロへの影響とともに、まさに転勤は家族の一大事件といえそうです。 ■単身赴任を決意するきっかけは何? アンケートでも 「期限を決めてついていく」 としている人が、 82.5% もいました。転勤妻であるちゅいママさんも「子どもたちが大きくなっていくにつれて、いつまでも夫の転勤に付いていくわけにもいかないでしょう。」と言っています。また同じような転勤妻である友人が住居を固定して、子どもを転校させないようにしたという年賀状がきたことを明かしています。 では単身赴任を決意するきっかけはどういったものなのでしょうか? わが家も転勤族でちゅいママさんと同じこの春4年生の長男がいます。性格は消極的で控えめ、はじめての環境には自分から飛び込んでいけず、回りを見て慎重に行動するタイプです。うちの子のタイプは先生もクラスメイトもだれも知らない環境ってものすごくストレスなんじゃないかと思い、小3で家を持ちました。この春また転勤が決まり単身赴任中です。 上の子が高校に入ったのを機に夫には『次は単身赴任で』とお願いしました。自分で選んで受験もがんばった高校を転校させるのはしのびない。しかもうちの場合普通科ではなく本人の強い希望で特色のある学科に入ったので、どこでもそれが学べるわけではない、というのも大きな理由です。 子どもの小学生のタイミングで単身赴任を選択した人、子どもの高校進学時に単身赴任を選択した人など、その時期は家庭によってさまざまですが、アンケートでもっとも多かったのは、「子どもが小学生までついていく」でした。このことから中学生以降は単身赴任を検討する家庭が多いといえそうです。 子どもにとって転居、転校は良くも悪くもアイデンティティについて考える大きなきっかけにもなります。個人の性格、学校の雰囲気を含む転居先の環境などさまざまな要因はありますが、それがどういう方向に転ぶかは経験してみないことにはわからないところに不安があります。 とくに自身が転校を経験しているママの場合、子どもが思春期に差し掛かる前の小学校までを区切りと考える傾向が強いように感じました。たとえ家族が離れて単身赴任となったとしても、 子どもの環境は しっかりとした 根を張れる場所を作りたい と考えるのかもしれません。 また、中学、高校にもなると、受験をした学校に通う子どもも多くなり、学校を変えることも難しくなります。こういった学業面の理由で、このタイミングから単身赴任をスタートさせるという方も多数いました。 ■単身赴任すると、家族はどうなるのか 「パートナーどちらかが単身赴任となり、家族がわかれての生活について、エピソードがあれば教えてください」で集まった意見の多くが、「夫がいないとご飯が手抜きできて楽!」という意外な結果に。リズムをつかむまでは苦労を感じることも多いようですが、 「慣れれば楽」 のコメントは言い得て妙なのではないでしょうか。 さびしがりやの主人なので、かなり遠方なのに毎週帰ってきてました。予想してたけど、主人がいないと何と家事の楽なこと! 夜遅くに食事を用意しなくていいし、簡単なものでも子どもたちは大喜び。洗濯物も少なく、散らかってない!はっきり言って快適でした。ただ、子どもが保育園に行っていること、週末は主人が遊び相手してくれてたのでそう思えたのかもしれないです。 子どもが小さいときに、主人の海外転勤が何度かありましたが単身赴任をしてもらいました。いまは無料でテレビ電話できますし、毎日必ずパパとその日あったことを話してたので、一緒に暮らしてるいまより夫婦の絆も深かった気がします。何よりご飯手抜きしてぶっちゃけ楽でした~(笑)。一緒にいるいまのほうが部屋が散らかったり大変だなーなんて思っちゃいます。 夫がいると、掃除に食事にとがんばっていたことが、手抜きでもだれも文句を言わないとなると、ついついだらけてしまう。だからこそたまに会ったときには「ご飯をがんばりました!」という人もいれば、「 ときどき帰ってくる旦那のご飯が面倒でたまらなくなる」という人も。 夫には少しかわいそうな妻の本音でもありますが、なかには深刻な状況となった家庭もありました。 子ども中心になり子どもの行事に合わせたりしていると、夫の単身赴任先に行かなくなる。夫の意識として「帰るのが面倒だな」と思い始めると、家族が顔を合わす機会がグッと減ってしまう。会わなくなれば、子どもは懐かなくなり、夫の子どもへの愛着も薄くなりがちで家族の危機を迎えてしまう。 半年ほど夫が単身赴任になりましたが、お金が本当にかかり大変でした。いろいろな支出が倍近くになります。そして夫のいない生活が快適すぎて、再び一緒の生活に戻ったときがキツかったです。一時的にでも家族が離れて暮らすのは良くないと強く思いました。 家族に会えない寂しさからか、または何もすることがない休日のせいかギャンブルにはまってしまい、貯蓄が底をつき借金生活となったという方も…。 引っ越しにはまとまったお金が出ていくことが想像できますが、拠点が二つあるところで、知らないうちに日々の出費がかさんでしまうというのは単身赴任の 見落としがちなデメリット のようです。 ■転勤辞令が出たら家族はどうすればいいのか これまでは転勤があるのは男性が圧倒的で、女性は「ついていく」「ついていかない」の決断を迫れられてきました。しかし多くの女性が仕事を持つ現代で、その二択だけしか方法はないのでしょうか。 「転勤を断ったら出世に響く」はまだまだ現存するかもしれませんが、「働き方改革」が進められるなか、今後はますます ワークライフバランス を守りたいという気持ちが高まってくることも考えられます。「そんなに転勤ばかりさせることが本当に必要なんですか? いまどき、長期の出張や電話会議で何とかなるのでは?」という意見も寄せられました。 夫の夢も大切、子どもも大切。でも自分の夢も大事。 「仕事も家族もあきらめたくない!」 は、けっしてワガママな意見ではないと思います。また子どもが独り立ちする年齢になった転勤族の方は「私は夫と2人で全国移動をするつもりです」と、まるで旅行でもするかのように答えてくれた人も。 家族移転か単身赴任か、それを決定するために 子どもの年齢が大きく関わってくる ことは事実でしょう。そしてどちらに決めたとしても、思いどおりにいかないこともたくさん出てくるだろうと思います。けれど、家族で考えて出したその想いと経験が家族の絆になるといいですね。 もし一度決めたことでも、子どもの問題や生活における不満が出てきたら、その都度家族で話して、軌道修正していければ、きっとその家族にとって一番落ち着く場所にたどり着けるのではないかと思います。 Q1.転勤族、いつまでついていく? 回答数:428件 Q2.転勤による家族の引っ越し、引っ越し後の生活について、エピソードがあれば教えてください 回答数:89件 Q3.パートナーどちらかが単身赴任となり、家族がわかれての生活について、エピソードがあれば教えてください 回答数:46件 (アンケート集計期間:2018/4/5~4/9)
2018年04月12日ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事 「夫の本音は妻の予想とは真逆だった…! 夫をハンドリングする極意」 で実施したアンケート。「 夫婦間でズレ を感じたことはありますか?」という質問に、たくさんの夫婦間ギャップの声が寄せられました。ママたちはどんなところに夫とのギャップを感じているのでしょうか。そしてママたちの現在の境地とは? ■産後から妻が感じる「夫婦間のズレ」 「夫婦間でズレを感じたことはありますか?」の問いに対し、「かなり感じている」と「たまに感じる」と答えた方が90%以上でした。 Q1. 夫婦間でズレを感じたことはありますか? かなり感じている:56.9% たまに感じる:37.2% あまり感じない:4.6% 全く感じない:1.3% なかでもママたちは、出産後、子どもを介したときの考え方の違いに、多くの夫とのズレを感じているようです。 妊娠が発覚したときに、妊娠について調べようとしなかったこと(好きなアイドルや趣味のことは調べていたのに)。出産する病院を説明したが違う病院だと思い込んでいた。妊娠中に危険な状態になってしまい、事情を説明したが、能天気で見当違いなことを言う。そのときは本当に悲しくてつらい時期だったのに、気持ちに寄り添ってくれず悲しみが2倍になりました。とくに妊娠出産に関しては男性がする訳じゃないし、しょせんひとごとなんだなと思いました。本当に腹が立ちます! 男性も妊娠すればいいのに!!(笑) 育児、家事は私の仕事であり、自分はサブであるという考え方。頼まれればするが、頼まれなければしない。毎日のことは手が手が空いた人がすればいいのに、頼まれなければどれだけ私が忙しくしていてもしない。 子どもがギャン泣きしてるのに携帯のゲームを止めず、目線もそのままで泣いてる子に声かけ。そんなんで泣き止むわけがない。どうして子ども優先に考えられないんだろう。私は寝室で授乳中。結局泣き止まずギャン泣きのまま私の元へ、そして、やっと寝つきかかっていた乳児がまた目をさます。何も終わらずすべてが振り出しに戻る。すべてが無駄に…。どうして自分が一番かわいいんだろう。もう少し周りが見えていればなといつも心の中で思います。 ママは一般的に 妊娠しているときから母親 になると言われることが多く、当然ながら産後も家庭の中で子どもを最優先に考える傾向が見られます。けれど一方のパパは、子どもが生まれても自身の生活をガラリと変える選択をしない人が多く、いままでの生活(自分の考え)を優先させるところに、女性はもどかしさや身勝手さを感じてしまうようです。 ただなかには「僕が育児に参加しても良かったの?」というまったく予想をしなかった答えが夫から返ってきて衝撃を受けたという人も。妻に子育てを押し付けているという気持ちがなく、ただただ 「子育ての責任は母にある」 と悪気なく思ってしまっている男性もいるということ。ママからすれば驚く事実ではありますが、これを責めるよりは夫婦ですり合わせをすることでこのズレは解決できるかもしれません。 ■「俺が困る」ときに発動する俺目線ギャップ ちゅいママさんは、リビングで寝落ちしてしまった自分に毛布をかけてくれた夫に「私のことが大好きだから何も言わずにそっとお布団をかけてくれてるんた゛よね」と思い込みます。しかし返ってきた答えは予想外の「君が風邪を引くと俺が困るから」。まさかの “俺目線” でした。 そう夫と妻、いえ男と女には深い深いミゾが存在するのかもしれません。同じように“俺目線”“俺一番”という夫を持つ妻からの意見が多く寄せられました。 参観日や運動会。基本、 「俺が楽しくない」 と参加しない。また行っても「俺は楽しくなかった」と不満気。子どもの成長を見に行くためのものなのに…。また家族旅行や外出も俺の趣味の延長です。河原でBBQも旦那はずっと釣り、私と子どもは川遊び。子どもと旦那の触れ合いなし。3ヶ月に一回くらい公園に連れて行ってくれるも ずっとスマホいじってベンチに座り、小一時間で帰宅。 私がインフルエンザになっても、私の心配じゃなくて自分の心配だけ。自分がうつらないように、除菌スプレーまき散らし、手を洗いまくり。それなのに、平気で飲みに行って朝帰り。そっちの方が菌だらけだわ。いま、まさにその状況なので、本気でイライラ。 子どもがまだ7ヶ月くらいのときに、自分が風邪をひいてしまい、1日寝込んでしまいました。その日は夫はお休みだったので、家のことと子どもを1日みてくれました。夜になって動けるようになったので、子どもを寝かしつけた後洗い物をしていると、怒ったような苛々した口調で「こっちは仕事してるんだから、 風邪引かれると困る。 通勤も遠いし、家事・育児もしたら体がもたない。気をつけてくれ」 いまそれ言わなくても…と ショックで「すみません」しか返事できませんでした。 妻の病気では心配してくれず、自分が病気になるとかまってほしがる夫。この構図、なぜ多いのでしょうか? 小さいころに風邪を引いたら母に優しくされたという経験がある人は多いでしょう。もしかしたら男性というのは、「体調が悪いときは女性が優しくしてくれる」と脳にインプットされているのかも。残念なのは、女性も「体調が悪いときは優しくしてほしい」ことに気がつかないことですね。 ただなかにはノロウィルスで苦しむ妻を放置していた夫に心配しないのかと尋ねると、「逆の立場ならほっといてほしいから、そうした」という回答もあり、このように 「自分もそう思っているから、相手もそうだろう」 という思い込みの場合もあるようです。 ■「夫婦間ギャップ」をあきらめないためには こんなにも感じてしまう「夫婦間のズレ」。どのように埋めたり、解決法を見つけたりしているのでしょうか。 「夫婦間のズレの解決方法(試していることなど)を教えてください」というアンケートからは、パパの言動や行動にズレを感じても、「悪気のなさ」や「相手を思って行動した結果」を感じられていれば、ママは諦めずにそのミゾを埋めるという作業をしているようです。 察してもらおうと我慢しないで、できるだけ早期に話し合う。解決できるかは置いといて、相手の考えが少しでもわかればモヤモヤが少しは減ると思います。 「私はこうして欲しい」「私はこう思ってる」 と伝えると意外と伝わる。最初から諦めずに夫婦で会話するのが大切だと思う。 話し合う。自分の思いを伝える。夫なりの考えがあるなら聞く。ズレをズレのまま放置すると、ますます食い違うので。うちは、義理親に頼れないので、頼れる大人は旦那ひとり。嫌でも、意見を擦り合わせてやっていかないと手が足りないので、とにかく話し合います。 男性と女性は考え方が違うと言われることが多い。なかには「エスパーじゃあるまいし、相手の気持ちがわかるわけはない」としたうえで、とにかく話をするとした人も。もともとは他人である夫と妻。出会って、結婚しただけで、そのまま生活もうまくいくなんてそもそも難しい! と思ったほうが楽かもしれませんね。 ママたちへ夫婦間のズレを尋ねた回答には、エピソードの辛辣(しんらつ)さにハラハラしましたが、解決策を尋ねると、このように「話し合う」「伝える」と回答した方がとても多かったことは、口では「困っちゃう!」と言いつつ、夫婦関係にとても真摯(しんし)に向き合っている姿が感じられました。 ■がんばった結果が「あきらめた」という場合も ですが、夫とのズレの解決を「あきらめた…何も期待していない」という回答も少なくない数が集まっています。夫とこれまでに「話し合う」「意見する」「お願いする」これらをがんばって行った結果が「あきらめた」なのかもしれません。 自分の思いを伝えるようにしているが1%も伝わっていないのではないかと思うことが多い。わかり合うことは不可能と感じている。諦めることが解決法と思ってしまっている。 とにかく旦那には頼らない。早く帰ってきても居ないんだと思いこみ手を借りない。どうせ嫌な顔されイライラされるだけだから。結果私が困るから、旦那の手は借りない。意地でも部屋をきれいにして過ごしやすい空間を作る。いつか旦那が気付く事を願って。 でも、なかにはこのように希望を持っている人もいました。 どうしたらより良い共同生活を続けることができるのでしょうか? してほしいことをやってくれるなら、何を考えてようと気にしないことにしました。7年言い続けて無理だったので、性格だと思うようにして、自分と違う価値観で物を見る人が身近にいたらいろんな考えが知れて良かった!と思い込むことにしました。 「相手を宇宙人と思うことにした」という回答もあり、「考え方は違うもの」と受け入れることもということも夫婦関係を考える上でのキーワードのひとつかも。また「受け入れられる範囲を広げる」と答えた人もいるように、自分のキャパを大きくするとした人もいます。 このように 「理解し合う」 ということにこだわり過ぎずに、独自の境地にたどり着いているママもいました。このちょっと別の視点こそが、「うちの夫婦」というスタイルを作り上げることにつながるのかもしれません。夫婦のズレそのものを、どう取り扱っていくのかが「自分たちのスタイル」と思えれば、少しだけでも心が軽くなるのかもと思いました。 Q1. 夫婦間でズレを感じたことはありますか? アンケート回答数:239 Q2. 夫婦間のズレを感じたエピソードを教えてください アンケート回答数:60 Q3. 夫婦間のズレの解決方法(試していることなど)を教えてください アンケート回答数:59 (アンケート集計期間:2018/3/8~2018/3/12)
2018年03月15日仕事をするも辞めるも、今までは自分の思いひとつで自由に選択できていたはず。けれど、 子ども を持つと環境を替えたいと感じていても、いろいろな絡み合う事情により、一歩を踏み出せる人は多くはないようです。 今、ママにとって大きなハードルとなっている 「転職」 。さまざまなケースのママたちの 転職ストーリー を連載で紹介していきます。 ■信田裕美さんの「転職するとき」 信田裕美さん プロフィール 大学の海洋生物学部を卒業後、非臨床試験を行う会社に勤務し、前職であるCROに転職。CRAとなった後、出産、復帰、異動を経験し退職。2016年8月からクインタイルズ・トランスナショナル・ジャパン株式会社で働く4歳の女の子、2歳の男の子のママ。 【信田裕美さんの出産後の転職歴】 ▼1社目製薬会社が新しい薬を開発するために行う治験(臨床試験)を支援する企業(CRO) 正社員 2012年11月第1子出産 → 2013年4月復帰 2013年10月社内異動 → 2015年5月第2子出産 → 2016年5月復帰 2016年8月退職 ▼2社目 現在 2016年9月 クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパン株式会社 正社員 ■好きな仕事を続けたいのに…育休明けに直面したマミートラック CRA(Clinical Research Associate)とは、新しい薬を開発するために行う治験(臨床試験)を「医薬品の臨床試験の実施基準(GCP)」や治験実施計画書にのっとって適切に実施されているかを確認し、正確なデータを収集する専門職で、 臨床開発モニター とも呼ばれています。出産前に働いていたのは、そんな新薬開発の中核を担う、いわゆる 花形のセクション でした。 出産前は、臨床開発モニターとして、治験がGCPや治験実施計画書にのっとって適切に実施されているかを確認するため、毎週飛行機で遠い病院まで出張をするような生活をしていました。結婚はしていましたが、そんな仕事柄だったことと、その職である程度のところまで上り詰めたいと思っていたので、しばらく子どもを持つことは考えていませんでした。 けれど、年齢を考えると…と思っていた矢先、運よく長女を授かり、2012年11月末に出産。当初は、子どもが1歳になってから仕事に復帰と考えていましたが、1歳児での保育園入園はとても難しいと言われていたこともあり、出産から5カ月後の翌年4月、出産前から申し込んでいた保育園に娘を0歳児で入園させ、職場復帰をはたしました。 私の両親が同じマンションに暮らしていたこともあり、両親のサポートを受けて、復帰後も今まで通りモニターの職に戻り、それまでと変わらない仕事をするつもりでいました。週1回ほどある遠方への出張もすべてやる覚悟をし、復帰をしたのです。 そこで、上司から言われた言葉は 「ゆっくりしていていいからね」 でした。 0歳児の子どもを持つワーキングマザーへの配慮から出た言葉でそこまで深い意味はなかったかもしれませんが、自分の気合とは裏腹に、職場でも温度差が感じられ、仕事に対する熱が一気に冷めていくように感じました。 同じ部署内で臨床開発モニターをサポートする業務をするのですが、「このまま続けても、これまでの仕事に戻ることはできない。ここにいる意味は?」と悩み、大好きだった臨床開発モニターの仕事を離れることを願い出て、異動をしました。 異動した先は、 マネジメント 部署です。今までは臨床開発モニターとして治験に関することだけをしてきましたが、マネジメントとなると人や仕事の管理になるので、 会社全体の業務 に携わります。マネジメント業務には広い視野が必要で、働くうちに自分の仕事に対する考え方も次第に変わっていきました。 異動してしばらく経ったころ、転職してきた方が上司になったんです。その上司は、他社で培ったノウハウを一つずつ丁寧に教えてくれました。例えば、資料に関することであれば、マトリクスの作り方であったり、プレゼンテーションの表現の仕方であったり。この職種では今の会社しか知らない私にとって、他社の 違う視点 を見せてもらえたことはとてもいい経験になりました。 そんな上司の下で引き続き働いて、もっと仕事の幅を広げたかったのですが、ちょうど 2人目を懐妊 。はじめはモニターの仕事ができないならと異動した部署でしたが、産休に入る頃には、「今度復帰する時は、マネジメントを 極めていきたい! 」と思うほどになっていました(笑)。 ■「勉強してきます!」と10年勤めた会社を退職 2015年5月、男の子を出産し、翌4月に2回目の育休から復帰しました。もともと子どもは男女1人ずつと願っていたので、次こそ仕事をがんばる番だと思っていました。 でも、自宅は最寄り駅までバスで40分、そこから保育園を経由して、電車で通うと、勤務地まで片道で2時間ほどかかっていました。子ども2人を育てるようになって、初めて、今までの生活は子どもが1人だったから何とかなっていたと痛感しました。 平日の夜は、かろうじて何とか子どもの世話だけはこなしていましたが、それでも早く寝かせることは難しい毎日でした。きちんと睡眠をとらせることに精いっぱいで、それ以上のことは何も子どもたちにしてあげることはできなくて。そんなところに急遽、異動が決まり…。 今まで10年間がんばって勤めてきましたが、問題が2つ重なったことで、環境を変えてもいいのかも、と思うようになりました。そして、現在の会社に 転職 。運よく駅の近くにいい土地を見つけ、家まで購入し、自ら環境をガラリと変えたのです。 退職のときは、「いつか自分を育ててくれた方々に恩返しできるように、もっといろいろな世界を見てみたい!」という気持ちで 「もっと勉強してきます」 と挨拶をしました。 転職先の新しい職場環境で仕事をする中、家まで建てるのは想像以上にハードな毎日でした(苦笑)。でも、私自身「大変なことは効率よくギュッと短期間にまとめたい」と思うタイプで、「家を買うことが、新しい仕事を頑張るモチベーションになるのでは」と、あえて厳しいタイミングで、一度に環境を変えることにチャレンジしました。 ■仕事もプライベートも「がんばる時期」だった1年前、今は… 転職後の仕事内容は、以前と同じくCROになります。通常、臨床開発モニターは、臨床データの収集のほか、治験を始めるための申請等の手続き書類の作成まで、1つの案件の1から10まですべてを、1人の臨床開発モニターが担当します。 しかし、新しい会社では1人ですべてを抱えるのではなく、専門性をもった人たちがそれぞれの分野で役割を果たせるようなスタイルになっており、私もまた、子育てしながらでも、新薬開発の一部を担えるかもと思っての転職でした。今は臨床開発モニターの一連の仕事の中でも、申請や手続きの部門を担当しています。 申請が通らないと治験が始まらないので、この仕事も責任重大。追及するほどに楽しく、 やりがいのある仕事 です。人に伝えるという点では以前のマネジメント部で培ったことが生きていると感じることも多く、今はこの分業化された「手続き」についての専門性をもっと深めたいと思うようになりました。 ようやく転職をして1年が経ちました。転職当時は当然、今まで作り上げてきたネットワークがなくなり、スキルや地位が通用しない 0からのスタート 。さらに、本来の業務とは関係のない、システムや手続きなど会社独自のルールでもわからないことが多く、それらを誰に聞けばいいのかさえもわからないという状況でした。 なかなか仕事が進まず、転職から半年くらいは終わらない仕事を持ち帰り、夜中の3時まで作業をするなんてこともありました。その一方で、購入した家の設計についても、あれこれ考えなくてはなりません。当時、夫はもちろん両親にも心配をかけるほど 疲労困憊の毎日 でした。 でも、今はようやく仕事にも慣れ、駅から近い家も完成し、子どもたちと一緒にごはんを作ったり、夕食後には遊んだり、勉強をしたりする時間を持つことができるようになりました。週末は、近くの海で大好きな サーフィン を家族で楽しめる。そんな、求めていた生活をようやく送れているといった感じがします。 <ママの転職 Q&A> Q:転職をして感じたメリットはなんですか? A:何といっても、1.在宅勤務が月に9回、2.コアタイムが11時からのフレックス制で、子どもの通院などでも午前半休を使わなくてもいい、など人事制度が整っている。3.引っ越したこともあり通勤が1時間に短縮、4.通勤時間短縮で、時短勤務(7時間)からフルタイム勤務(7.5時間)へと変更できた点が大きいですね。 Q:転職をして家庭環境は変わりましたか? A:在宅勤務が月に9日あるので、平日でも週2日は自宅勤務が可能という環境です。やりくりすれば正社員として働きながら、平日の子どもの習い事にも対応することもできるんです。今までできていなかった分、子どもたちにたくさんの有意義な時間を与えてあげたいと思っています。 Q:転職を考えている人へ一言コメント A:転職は単に働く場所が変わるだけではなく、人間関係もガラッと変わるので、仕事を覚えるまで、環境に慣れるまでの期間を長く見込んでおいたほうがいいと思います。大変な時期はできるだけ家族に頼れる体制、ファミサポ、病児保育を整え、もし大変だったり失敗したかなと思うことがあっても、半年間は自分を信じてがんばってほしいです。 「大変なことは一度にすませたい」と子どもをできるだけ近い年齢で計画的に出産したり、転職と家購入を同時期にしたり、仕事だけではなくあらゆることを効率的に考え、進めていく信田さん。それでも2回の産休・育休取得中は会社での評価対象ではなくなるため、同期と比べると昇進ができないという ジレンマ を感じることもあったそうです。 「でも、今は仕事も家庭もとても充実した毎日を送っているから、これ以上を求めては ぜいたく ですよね~」と笑って話してくれました。 現状が「ぜいたく」といえるほど充実した毎日を送っていると言い切るのは、現状以上にただ憧れるのではなく、どんな時でも常に努力してそれに近づき、近づいたときにはまたその先を目標としているから。そんな信田さんだからこそ、きっとこれからもさらに「ぜいたく」と言われるような環境を目指し、努力を続けて自分の手にしていくことでしょう。
2017年10月28日仕事をするも辞めるも、今までは自分の思いひとつで自由に選択できていたはず。けれど、 子ども を持つと環境を替えたいと感じていても、いろいろな絡み合う事情により、一歩を踏み出せる人は多くはないようです。 今、ママにとって大きなハードルとなっている 「転職」 。さまざまなケースのママたちの 転職ストーリー を連載で紹介していきます。 ■熊谷花名さんの「転職するとき」 熊谷花名さん プロフィール 不動産投資業、広告代理店、ITベンチャーを経て2017年1月株式会社スタディストに入社する。ママでの転職は2回目で、10月に4歳になる女の子のママ。 【熊谷花名さんの出産後の転職歴】 ▼1社目広告代理店 正社員 2013年10月第1子出産 → 2015年4月仕事復帰 → 2015年12月に退職 ▼2社目 外資系ITベンチャー企業 正社員 2016年1月転職 → 2016年12月退職 ▼3社目 現在 2017年1月 株式会社スタディストに正社員として転職 ■広告代理店でママ1号に! でも… 2013年に結婚後、子どもを授かり、産休・育休をとったのは広告代理店にいたときでした。社員の多くが外国人やクリエイターという小さいながらもとてもグローバルで勢いのある会社。私はそこでアカウントマネージャー(法人営業)をしていました。 産休・育休の制度こそあるものの、利用したのは私が初めて。そういった会社の中で ママ1号 となるため、休みに入るまではお腹が大きくなってもハードに働いていました。そのためか切迫早産になりかけてしまったんです。それで半ばドクターストップのような形で産休に入りました。 子どもを無事に出産し、その後は育休をとって、子どもが1歳半になった4月に復帰しました。 復帰後の仕事は時短で再開できましたが、広告代理店という仕事柄、なかなか早く帰ることもできず、忙しい毎日を送っていました。さらに案件によっては休日のイベント対応や、深夜のサイト公開などに立ち会いが求められることも。その対応をしてしまうとどんどん家庭に影響が出るため、手がけてきた案件の最後の瞬間である成果物を見られない ジレンマが大きく なっていきました。 家庭も仕事もどちらに対しても 中途半端 なスタンスでいるような感覚になり、こんな気持ちで続けていても、もう会社に貢献できることがないかもしれないと思い始めるようになりました。「今ここを動かない理由もないし、進まない理由もないよね!」と強く感じ、 復帰後半年で退職 する決断をしました。 ■ママとして初の転職、いきなり2週間の海外出張!? 転職するため大手の就職サイトに登録。いくつか良さそうなところを紹介していただきましたが、今度はちゃんと家庭を優先できる仕事に就きたかったので、 「社員で、時短で」 と条件を出すとなかなかやりたい仕事、入りたい会社までたどり着くことはできませんでした。 そんなとき、知り合いから「外資系のITベンチャー企業で、英語のできる人を探しているけど話を聞いてみない?」と声をかけてもらったんです。 事務系の仕事 と聞いていたのですが、面談で経歴やその他いろいろと話し込んでいくうちに、その後上司となる人から「熊谷さんはこういうアシスタント業務じゃ満足しないよね?」と言われたんです。そんなことはなかったのですが(笑)、ITに関してまったく知識も経験もない私の“これまで”をすごく買ってくれ、話を進めていくうちに 法人営業 をすることになりました。 入社してまもなく、日本支社長から アメリカの本社に2週間 行ってほしいと出張命令が。2歳の子どもを置いて2週間…とても悩みましたが、断れるような状況ではなく、夫もサポートしてくれるとのことだったので思い切って行ってきました。 しかし、帰国後家に戻ったときのすさんだ部屋を見たとき、「やっぱり これはちょっと違う 」と思いました。時短勤務だったはずが、実際は常に仕事に追われる生活になってしまっこともあり、入社後 1年で退職 を決めました。けれど、この会社を経験したおかげで、IT知識ゼロだった私がその後もIT業界に身を置くきっかけになりました。それがあったから今の会社にもつながったと考えると、 どの経験も自分にとっては必要 だったと思っています。 ■ママとして働く罪悪感に疲れ、次の転職へ これまでの経歴をお話しすると、高校卒業後は、アメリカの大学に進学。卒業後、現地のホテルで働き、1年後にビザが切れて日本に帰ることになりました。タイミング的に日本の新卒採用時期を逃していたので、中途採用のような形で外資系の不動産投資会社へ入社することになりました。 そこは金融業だったので、当時、男性は夜中まで働き、女性もキャリア志向の方が多かったです。そこで、いわゆる「社会人たるもの」、「大人としての社会の歩き方」のようなことを教えてもらいました。仕事は4年目まで続けていましたが、アメリカでも学んだ ホスピタリティマネジメント というか、人を楽しませるという、もともと自分が 好きだった仕事に就きたい という思いが芽生えて退職しました。 その後、しばらくは旅をしたり、展示会やTV取材などの通訳や英会話講師などフリーランスのような生活をして、わりとのんびり 「自分探し」 をしていましたね(笑)。その中で、展示会の通訳で知り合った方の経営する会社に誘われて社員となったのが、最初にお話しした広告代理店だったんです。 次の外資系ITベンチャー企業への転職も知り合いからの誘いでした。どれも来てほしいと言っていただき、思った以上の待遇で迎え入れてもらえたので、とてもありがたい話ではあったけれど、自分で懸命に転職活動をしてつかみ取った仕事ではありませんでした。それが原因なのか、また転職を考えることに…。自分のやってきたことを否定するつもりはないけれど、子どもに対しては時間をかけてのんびり育ててあげられないこと、会社に対しては 「時短で“働かせてもらう”」 という引け目を感じ、次第にいろいろなことに罪悪感を抱くようになっていました。 そんな時、スマホで何かのニュースを読んでいたら、なんとなく目に留まったのが女性の転職支援を謳っている エスキャリア でした。登録をするとコンサルタントの方がメールをくれるのですが、 「私も子どもがいるのでわかります!」 なんて言ってくれて、それだけですごく親しみがわきました。 ■「もっとわがままになっていいんですよ!」のひとことが救ってくれた 「紹介したい会社があります」とエスキャリアから連絡をいただいたのですが、いざ面談というときにタイミングが合わず、一度は断りました。それにもかかわらず、また連絡をくださったので会うことになりました。 エスキャリアとの面談では、自分のリクエストを聞いてもらえるのですが、最初は「時短であればどんなところでも」とか「やらせてもらえる仕事があれば」などと消極的なことを言ってしました。でも一つ一つ聞き取ってもらっていくうちに、「本当はもっとこうしたい」「本当はこういうことをやりたいと思っている」と、どんどん閉じ込めていた思いを話せるようになりました。するとコンサルタントの方が 「もっとわがままになっていいんですよ!」 と言ってくださったんです。それを聞いて、今までぎゅっと固くなっていたものが柔らかくほどけていくような感覚になっていきました。 そんな時に、紹介してもらった会社が、今働いている スタディスト です。仕事の紹介を受けて、「自分のリクエストが叶っているここで働きたい!」という思いを持つようになりました。 でも、前職のようにあまり内容を知らずに入社することは、自分にとっても会社にとってもマイナスになるので、私と同じような時短勤務で働く人に会わせてもらい、仕事の内容をうかがったり、その方が担当しているセミナーにお邪魔してお仕事をのぞいたりと、本当に納得ができるところまで協力していただきました。そして知るほどに 「ここでしか働きたくない!」 と思うようになり、入社にいたったわけです。 現在の仕事は、マニュアル作成・共有プラットフォーム 「Teachme Biz」 という仕事の伝達、情報共有に必要なマニュアルが簡単に作成・共有でき、働き方の効率化を図るクラウドサービスの法人営業をしています。会社のミッションは「伝えることを、もっと簡単に」で、そこに私自身とても共感しています。 私も前回の転職では弱気になる自分もいましたし、それは 働くママの陥りやすい悩み だと思うんです。でも、非効率ゆえに感じる必要のないネガティブな思いは、こういった当社のサービスのようなものでいくらでも軽減できると思っています。今は、会社のミッションが私個人のミッションでもあり、会社のやっていることと自分のやりたいことが繋がっている心地よさがあります。 私が効率よく働くことが 自分の時間を作る ことになり、 家族の笑顔 につながります。そしてそんな私の姿が、自社の製品の宣伝になり、娘が将来働く環境にも繋がっていると良いなと思っています。 <ママの転職 Q&A> Q:転職をして家庭環境は変わりましたか? A:時短やリモート勤務がOKで、職場自体も前のところより近くなりました。いろいろな希望が叶っている今の職場に変わり、時間にゆとりができましたね。今は保育園の送りは夫が、迎えは私がしています。夫婦の家事分担なんてものはあまりありませんが、4歳になる娘と夫婦で4年かけて作り上げた生活は、「お互いできることをやる」という“ゆとり”ルールででうまく回っています。 Q:転職をする際に大切だと思うことは何ですか? A:リクエストは、きちんとあらかじめ伝えることですね。「これを言ったら断られるかも…」と思って言いたいことを言わないまま入社してしまうと、結果それが原因で長く続けられなくなってしまうと思います。周りに迷惑をかけていいというのではなく、子どもがいても欲しいものは手に入れていいという意味で、自分のやりたいことに対しては「わがままになっていいんですよ!」ですね(笑)。 Q:仕事をするうえで大切にしていることは何ですか? A:今は時短ですが、仕事の量が少ないわけではありません。だから仕事が終わらないときは時短で帰ったとしても、リモートできっちり仕事は終わらせています。家庭があるので夜中のチャットには参加できないけど、業務時間内にきっちりコミットする「私」、というブランディングをするようにしています。 Q:これから転職をしようとする人へ、アドバイスをお願いします! A:転職する理由がないなら、する必要はないと思います。でも、もし今がしんどいなら転職は早めがいいのでは。今が転職のタイミングじゃないとしても、アンテナを張って情報収集したり、転職サイトをのぞいたりといった活動は継続していて損はないと思います。 自身の経験からたくさんの思いを語ってくれた熊谷さん。とてもハキハキ、サバサバとしていて、自分のできること、進むべき方向はもうすでにわかってると言い切るような潔さとまっすぐな心意気を随所に感じます。でもその一方で、「仕事を通して以前の私のような働き方をしているママたちを少しでも助けられたら……というのが裏ミッションなんです」という弱い立場を知るからこそ出るそういった言葉が、どんな立場の人も自然に許容している熊谷さんのボーダーレスな人柄そのもので、いままでの多くの引き抜きや採用に繋がっていたのだろうと思わされました。
2017年09月13日仕事をするも辞めるも、今までは自分の思いひとつで自由に選択できていたはず。けれど、 子ども を持つと環境を替えたいと感じていても、いろいろな絡み合う事情により、一歩を踏み出せる人は多くはないようです。 今、ママにとって大きなハードルとなっている 「転職」 。さまざまなケースのママたちの 転職ストーリー を連載で紹介していきます。 ■酒井桃子さんの「転職するとき」 酒井桃子さん プロフィール アヤキッチン合同会社「もぐもぐ子ども調理室」企画運営担当。10年間勤めた会社を2016年退社し、代表の潮田彩さんが出張型の子ども向け料理教室として活動していたもぐもぐ子ども調理室に参画し、新たにキッチンスタジオという拠点を設けてレギュラーレッスン形式での料理教室にシフトさせた。約1年間かけ新しく事業化した「もぐもぐ子ども調理室」は2017年4月にオープンしたばかり。 【酒井桃子さんの出産後の転職歴】 ▼1社目 クリーク・アンド・リバー社 正社員 2010年9月第1子出産 → 2011年4月復帰 2013年3月第2子出産 → 2014年4月復帰 ▼退職後、フリーランスに 約1年をかけてアヤキッチンの合同会社化と、キッチンスタジオオープンに向けて奔走 ▼アヤキッチン合同会社を立ち上げ「もぐもぐ子ども調理室」事業化 2017年4月にアヤキッチン合同会社を立ち上げ、小金井市にキッチンスタジオを構え、定期的に通える子ども向け料理教室をスタートさせた 部内初の産休育休、時短勤務取得は、子どもと後に続く人のため 30歳を過ぎた頃、正社員登用で長く勤められて納得できる仕事をしたいと思うようになり、友人の紹介で、クリエイティブに特化した人材派遣や制作請負を行っているクリーク・アンド・リバー社へ転職しました。 当初は大手広告代理店のアウトソーシング事業を行っている部門に所属し、部門役員のもと、部門係数や工数管理など、 社内メンバーの環境づくり を主に行っていました。役員が優秀な方だったので仕事範囲がどんどん広がり、サポートする私も必然的に多忙になっていきました。 2009年に結婚しましたが、それまでと変わらず夜遅くまで残って仕事をするような毎日でした。そんな中で妊娠を知り、2010年9月に長女を出産しました。 勤めていた会社には産休育休制度はありましたが、私が働く部署は若いスタッフが多く、実際に出産して制度を取得した人が今までにほぼいませんでした。そこで妊娠や出産について自身でもいろいろな情報を集めながら、同時に会社の制度についても問い合わせたりして、バタバタと出産準備を進めていきました。 9月に出産するために7月から産休に入り、翌年3月まで育休を取得しました。 部署で初めての産休育休取得者 となったので、これから子どもを持つことになるだろう後輩のためにも、子どもを持っても頼りになると言われるような仕事をしたかったのですが、ただでさえ時短勤務の形態でちゃんと仕事ができるだろうかと、復帰前はすごく プレッシャー を感じたことを覚えています。 実際に復帰してみると、想像以上に子どもは熱を出したり具合が悪くなったりするので、仕事中に鳴る携帯電話にビクビクすることもありました。 保育園からの電話になかなか出られなかったり、出ても仕事を誰かに任せて帰らなくてはいけない心苦しさから、上司に報告するまでに時間がかかったりすることもしばしばありました。 ■保育園の父母会長を引き受けたことが、「転職」のきっかけに 仕事復帰をして2年後の2013年には 2回目の産休 を取得し、3月に長男を出産しました。翌年4月、二人の子どもは同じ保育園に通えることができたので、時短勤務で仕事を再開し、子育てと仕事の毎日は繰り返されていきました。 そんなとき、子どもたちが通う保育園のママ友に、2015年度の 父母会長 を勧められ、安請け合いで引き受けたことが、今回の転職へと繋がっていったのです。 私たちの暮らす市では、市、NPO団体、保育園など公立施設の三者で実行する、アートに親しむことを目的としたイベントを行う取り組みがあるのですが、それが2015年度は子どもたちの通う保育園で実施することが決まっていたんです。ただ単に父母会長を受けるのは躊躇があったのですが、そのイベントがあることでおもしろそうだなと思い、なんとなく引き受けてみました。 父母会というものは、保護者同士の間に分かりやすい上下、利害関係がなく、そこに集まる人たちはみんな純然たるボランティアの精神でやってくれています。そんな人たちに、いかに気持ち良く参加し、協力してもらうには……と、普段の仕事とは少し違うところの 気遣い や 進め方 を 学んだ 思いがしています。 結果、イベントは成功をおさめ、年度の役員会自体も滞りなく終了し、役員をやってくれた保護者の方たちは「楽しかった」「やってよかった」と言ってくれました。私自身もボランティアで私の大事な時間を使うのだから、子どものためではなく、まずは自分が楽しまなきゃと思ってやっていました。 そんな役員の仲間の一人に、今回一緒に事業をすることになった 潮田 (※編集部注:代表兼講師を務める潮田彩さん)がいたんです。 もともと潮田は出張型の 子どもの料理教室 をやっていて、事業を拡大したいという思いを持っていました。そんなときにちょうど父母会の集まりの後に二人で話をしていて、「酒井さんのような人に私の仕事の営業的なサポートをしてもらえたらいいのにな~」と伝えられて。 そのときは 「いつか一緒に仕事をしたいですね」 と終わったのですが、家に帰り一人で考えてみると、それはとてもありがたい話でぜひ行きたいと思うようになってきて。 それで翌日夫に「やってもいい?」と相談すると「いいよ!」と言われ、すぐに潮田に「一緒にやろう」と連絡したんです。潮田はたった1日でこんな展開になってびっくりしていました(笑)。 ■辞める理由のなかった会社を辞めたのは「やりたいことを見つけた」から 転職への動機は、実は潮田から誘いを受ける少し前からありました。それは 長女の小学校入学 が現実的になってきたころからです。 昨年夫の仕事のポジションが変わり、週に1~2日は出張をするようになりました。今でさえふたりの子どもを迎えに行って帰宅するのはなんだかんだ19時になります。でも小学校へ入ると、今の仕事内容や勤務形態では19時に保育園から学童へと迎えに行くようになることがどうしても難しいと思うようになりました。 私自身、 勤続10年 になりますが、その半分が母であり時短勤務で働く期間となりました。仕事を続けるうえで上を目指したい思いもありましたが、今の仕事からキャリアアップすると、次は マネージャー職 になります。 そうなれば下にメンバーを抱え、より密に時間を過ごすことが想像されますし、私自身もメンバーと一緒にいたい!と思うだろうと予測できたので、時短勤務でマネージャーになっても 自分の理想とするマネジメント ができないのではないかと思っていました。そんな時の潮田の誘いだったので「これだ!」と思い、乗りました。 そうと決まればすぐに会社に報告をしました。上司には「辞めてほしくないけど、すっごく楽しそうだね」と言ってもらいました。10年も勤めた会社をそんな理由で辞めるの? と思う人もいたかもしれませんが、時間に制限があるからとかではなく、 「ほかにやりたいこと見つけちゃった。じゃあね、お先!」 って楽しそうに辞めていったらカッコいいかなと思って(笑) 1年経った今、合同会社化してスタジオキッチンも作り、定期開催のクラスも走り出しました。今は始まったばかりですが、一人でも多くの子どもたちに定期的に通ってもらい、自分自身の成長を感じてほしいです。 そしてその成長をお父さん、お母さんにもシェアして、たくさんの自信をつけていってほしいと思っています。 「もぐもぐ子ども調理室」 はどの企画に参加しても「とにかく楽しい!」がモットーです。 「なんかあそこ、いつも楽しそうなことしている!」って大人にも子どもにも思われるような、そんな場にしたいと思っています。 <ママの転職 Q&A> Q:転職をして家庭環境は変わりましたか? A:朝の登園でゆっくり歩いてあげたり、医者にこまめに通ったり自由に使える時間は少しできたと思います。でもスタジオができるまでは自宅が仕事場だったので、子どもとの時間にもPCに向かったりすることも多く、子どものとの時間が単純に増えたかといえば、そうではないかもしれません。 でも、子どもたちが撮影のモデルになったり、ワークショップに参加したり、親が働く姿を間近で見られることが、この先いい経験に繋がるといいな、と思っています。 Q:仕事をする上で気にかけていることはありますか? A:以前の上司に言われた「今の会社の業務だけでなく、どこへ行っても重宝される人間になれるよう、自分のマーケットバリューを常に考えながら仕事をしなさい」ということを意識しています。 自分が市場に出たらどのくらいの 価値 があるのかを考えるというもので、この転職でも「アヤキッチンには営業、広報が必要で、且つ運営、実行部隊も足りていない。もし私が参加したらそのすべてに応えられるかも」と思えたから、すぐに飛び込めたんだと思います。 Q:これから転職する人へのアドバイスをお願いします! A:「ここが嫌だからこっちへ行きたい」ではなく、「こっちがいいから行く!」というように、無理矢理でもいいからポジティブな理由に変換したほうがいいと思います。 あとは「子どものため」が理由の転職もオススメしません。本当のことをいうと小1の壁とかいろいろ事情があるんだけど、そうではなく 自分のための転職 、としたほうが、後々子どものためにも自分のためにも気持ちがいいと思います。 Q:具体的に転職をしたい人にオススメすることはありますか? A:自分には今何ができて、この先1年後、何年か後に何をしたいとか、頭の中でだけでも自分自身の レジュメ を作ってみることをおすすめします。年に1度くらいやっておくと頭の中を整頓するのに良さそうです。そうすることで転職したいと思ったときにすぐに行動に移せると思います。 皆が躊躇する父母会長を引き受けてみたことが、すべてにつながったんだと言った酒井さん。何よりも自分が楽しみたいという雰囲気と自信は、周りの人に連鎖し影響していくのだと思いました。 この転職に対しても「先見の明があると思うんです」と言い切ったその自信が、結果的に理想とする仲間や場所を引き寄せているようでした。
2017年05月31日ママにとって未知の存在 「男の子」 。異星人のように理解不能な男の子。けれどママに対する愛がいっぱいの男の子。今回は、そんな男の子が大好きな 男の子兄弟 を育てるママたちにエピソード満載の毎日をお聞きしました! 「逃亡、飽きる、自動ドアに激突! スーパーで始まるマラソン大会【毎日が全速力! 男の子育児あるある Vol.1】」 に続いて、後編をお届けします。 <お話を聞いたのは、この3人の男の子ママ> 左:にわゆりさん (イラストレーター) 5歳、2歳のママ 次男出産のとき長男に「パパだけ大好き」と言われショック! その後パパのフォローもありママの信頼を回復。 中:諸井更紗子さん (kucca代表) 10歳、6歳、2歳のママ 「一人目のときはパパも一緒に育てているようなものだから大変なんだ」の名言。 右:山田恵子さん ※仮名(会社員) 7歳、5歳のママ 夫が洗濯物を畳むときは「一人でやらない! やらせて!」と、パパを子どもの手伝いお手本係りに任命。 ■ボクもママに甘えたい! 次男と長男の戦い 編集部: 前回 は、男の子エピソードをたくさんお聞きしましたが、 兄弟ができてからの反応や関係性 などはどうなりましたか? 山田さん(以下山田): うちは兄弟の年の差が2歳半なので、イヤイヤ期とも重なって次男が生まれたときはちょっと荒れました。 ご飯を床に落としてダンって踏まれたときに「これはマズイ」 と。それで「デート行こうね~」と、二人の時間を持ちましたね。 にわゆりさん(以下にわ): うちも2歳差なので結構きつかったです~。「ママは〇〇くん(弟の名前)が好き。僕はパパだけ好き」って1年くらいずっと言われてしまい(涙)。だから次男が寝ているときはできるだけ長男と触れ合って、両親に次男を預けてちょっとお出かけしたりもしました。 諸井さん(以下諸井): うちは次男が生まれたときの長男は特に問題なかったけど、三男が生まれたときの次男にそういうのは少しあったかも。だからか、今まだ三男は1歳なのに、次男のほうがたくさん抱っこしているって感じですね。本当は三男も抱っこしたいのに(笑)。 山田: いつも次男が私とくっついてくるけれど、長男もまだ小1なので、たまには長男ともハグすると、 やっぱり長男もうれしそう ですよね~。そんな時はまだまだかわいいなと(笑)。 けど、それを見かけると次男がすかさずタッタッタッタ……って来て兄をどけようとしてます(笑)。 諸井: うち長男が10歳なので、ハグとかもあまりしなくなりましたね~。しかも最近、長男と手をつなごうとしたら 「地元じゃちょっと……」 って言われて! パパの実家とか生活圏から出たらいいみたい(笑)。 ■兄弟ゲンカ、最強の武器は「噛みつき」! にわ: うちは5歳3歳なので、産後のママ嫌いな1年を乗り越えてからは二人とも「ママ、ママ」ですね。でも私を取り合うみたいなのはなくて、そこは5歳でもお兄ちゃんだから長男がカッコつけてゆずってあげるみたい。けど おもちゃの取り合いはすごい! 仮面ライダーのフィギュアを取られた次男が噛みついて長男が泣くみたいな(笑)。 山田: そうそう! 最強の武器だよね、 噛む って。噛めばいつも強いお兄ちゃんを負かすことができるのを知ってるんだよね~、下の子って。 諸井: うちも普段はケンカばっかり。でも3人になったら勝つと負けるの間に入れる人ができるから、なんとなくまとまってきた気がするな。よく男の子3兄弟っていうとやっぱり大変そうって見られるけど、もしかしたら二人のほうが緩衝材になってくれる人がいない分、そこは大変なのかも。 パンを作っていると最初は手につくしベタベタするし、なかなかまとまらないけど、しばらくすると丸くきれいにまとまってくる。そんな感じかなぁと。 山田: おぉ~! 「三人はまとまる!」(笑) 。なるほど~。 諸井: でもまとまって、そのあと結託されるの! 「ママの言うことは聞かないぞ」って(笑)。みんなで片付けを嫌がったり、お手伝いをしなかったり……。けど、うちの場合は子どももちゃんとお手伝いをしてくれないと家が回らないので、しっかりやってもらってますよ! 山田: うちもお手伝いさせるけど、忙しいときに料理の手伝いをしたいと言われると返って手間! でもお手伝いはさせたいし……と考えて、時間を選ばず家事の邪魔にならないってことでトイレ掃除をしてもらってます。子どもがトイレ好きということもあるんですけどね。 諸井: うちはお風呂掃除とか、部屋の片づけとか、その時やってもらいたいことを頼んでますね~。料理を手伝いたいとか言われたら、「あなたのやりたいことをやるのはお手伝いじゃないよね? ママがやってほしいことをやるのがお手伝い! 」って。キッパリ。 一同: おぉ~~~。さすが! 諸井: ま、とはいえまだ小さいから見守りながら……って感じで完ぺきではないですけどね。でもその辺はうまくおだてながら、やっていく方向に促して……。その気にさせるのも男の子だから結構簡単ですよね(笑)。 ■「ママ、チューして」で疲れも吹き飛ぶ(笑) 山田: そう、男の子は小学生になってもまだまだ幼くて何をやってもかわいいですよね。 怒られたらシュンとするし、褒めたら有頂天(笑) 。わかりやすすぎる! にわ: 普段言うことを全然聞いてくれなくても、寝るときは「ママ、ママ」って感じで。長男とは手をつないで寝ているし、次男はベッドに入ると 「ママ、チューして」 って言ってきて。そんなときはズキュン♡ですよね。下の子ってそいういうところがうまいから、 私が転がされてるの? と思うこともあるけど、でもそれでも疲れが吹き飛んじゃう(笑)。 山田: 男の子ならではなのかな? 言ったことはすぐに忘れるから100回くらい言い続けるのがホント大変だけど、でもこちらのミスも忘れてくれて、優しいですよね。 諸井: たいがいのことはアイスで釣れる 。たまに、こちらに分が悪いことがあっても「アイス食べる人ー!」って言えば全員が「アイスー!♪」ってなっちゃう。 にわ: うちもアイス大好き! よくないかもしれないけど、疲れるとそれをエサに解決させちゃう(笑)。 山田: 男の子、チョロイんですよね。だからその辺はすごく楽で自分には合っているのかも。(笑) ひとことで男の子とくくっても、子どもの個性やママのキャパシティーによって、感じる 苦労 は人それぞれ。 けれど今回の座談会に参加いただいた3名のママたちは、男の子のハチャメチャにただ振り回されるだけででなく、子どもの性格を把握し、兄弟関係なども利用して、男の子たちを 上手に操縦 しているようで、さすが、ママたちが一枚上手でした。 体力的にはきついこともあるけれど、「精神的に楽」と思えるのは、子育て中の日々において大切なことなのではと、そんなことも感じました。 余談ですが、男の子兄弟を育てる母である筆者の個人的な興味は、 「ママの家庭内モテ期状態」 。これは子どもが成長しても、ずっと続いてほしいと願うばかりです(笑)。 取材・文/赤荻瑞穂、イラスト/にわゆり
2017年04月14日「元気に生まれてきてくれれば、男の子でも女の子でもどちらでも構わない…」子どもを身ごもれば、誰でもそう思いますよね。けれど生まれてからしばらくすると、 「あ、あれ?」「キャーッ!」「やめて~~!!」 な声が聞こえてくるんです。 男の子ママの家庭 から(笑) 今回は、そんな 異星人 のような理解不能さを持ちながら、ママに対する愛がいっぱいの男の子と、そんな男の子が大好きな「男の子兄弟を育てるママたち」に、エピソード満載の毎日をお聞きしました! <お話を聞いたのは、この3人の男の子ママ> 左:にわゆりさん (イラストレーター) 5歳、2歳のママ 次男出産のとき長男に「パパだけ大好き」と言われショック! その後パパのフォローもありママの信頼を回復。 中:諸井更紗子さん (kucca代表) 10歳、6歳、2歳のママ 「一人目のときはパパも一緒に育てているようなものだから大変なんだ」の名言。 右:山田恵子さん ※仮名(会社員) 7歳、5歳のママ 夫が洗濯物を畳むときは「一人でやらない! やらせて!」と、パパを子どもの手伝いお手本係りに任命。 ■男の子を連れてのスーパーへ買い出し、それは「闘い」! 編集部: 今回、男の子兄弟のママに集まっていただきましたが、 「男の子兄弟」 ってどうですか? にわゆりさん(以下にわ): 私には7歳年の離れた弟がいたので、男の子がこういうものだっていうことは小さい頃から知っていたはずなんですけどね。でも……、たまたま近くにいたというのと自分が育てるのは違う! 「やっぱり男の子、大変~!」 って思う毎日です(笑) 諸井さん(以下諸井): うちは男の子 3兄弟 ですけど、世間の言う「男の子兄弟って大変! しかも3兄弟すごすぎる!」っていう感じでは実はないんです。長男が小さいころにあまり手を焼かされることがなかったからかなぁ? だから次男が生まれてからもそんな調子で構えたいたら、次男がいわゆるイヤイヤ期になって、スーパーで「買って~~!!」ってひっくり返ったときに「これか~~~!!」って。あまりに新鮮で、思わず写真撮ってパパに送ったりしちゃいました。 一同: おぉ~~! 余裕ある~(笑)。 山田さん(以下山田): うちもスーパーは一苦労でした。小さい頃は買い物に来たのか、追いかけに来たのか分からない! 行くときは一大決心でしたよ。 にわ: うちも大変でした(笑)! 長男が結構やんちゃだったから、幼稚園に入るまではそれこそ羽交い絞めにしてオムツを替えたりする感じだったりするような毎日だったので、スーパーに行こうものなら、 お肉とか売り物をとにかくツンツン! もう、「ぎゃーー!!」ですよね。 で、次はなぜか自動ドアに向かって突進! みたいな。もう私が必死に追いかけるという連続ですよ。それを見かねた買い物客のおばちゃんが「うちも男の子いたけど大変だったわ~~」って同情の声をかけてくれたりしました(笑)。 山田: 妙な仲間意識(笑)。 でもそういうの温かいよね~。 諸井: けど……、 男の子って自動ドア見えない んですかね~。 にわ: それでドアが開くよりも走る方が早いからぶつかる(笑)。 にわ: スーパーもだけど、うちは 逃亡癖 があるみたいで。 近所には仲良しの友だちが5~6人いて、長男が2~3歳の頃、私がまだ寝ている休みの日の朝7時くらいにひとりで友だちの家のインターホンを押して「あそぼー」って言ってるんですよ~。で、後になって「今日は7時に来たよ」って言われてそこで初めて知って「ごめんなさーーーい!!!」って謝るという……。 諸井: 2~3歳でそれはすごいですね(笑)。 山田: でもなんだかんだ、いろんなことが5歳になるとほんの少しだけ落ち着くな~って思いますね。それまではうちも保育園に迎えに行ったらすぐにぴゅーーーーっていなくなって、「ちょっと~~!」って言ったって聞きやしない! たまにママと話しながら帰りのお支度をしている女の子を見ると、うちとのあまりの差に……、もう涙ですよ(笑)。 男の子のママって保育園で一人で支度していることが多い ですよね。しかも保育園にいるのが長い! 諸井: あるある! うちも長いかも~(笑)。もうね、あっちゃこっちゃ行っちゃうのを追いかけるのが大変だから、子どもたちに役割を与えるといいですよ。 ■男たちよ、なぜにすぐ「飽きる」のか… 諸井: うちの場合は外で次男が走ったら「ほら、行ったよ」と言うと長男が追いかける。次男はそれでもふらふらとどこかへ行っちゃうから、スーパーではカートを押させて私が言った商品をかごに入れさせるとか。 2~3歳のイヤイヤの時期はできないかもしれないけど、普段からできるだけお手伝いをさせて、そういうことに慣れさせてます。 にわ: なるほど~~。 諸井: でも 男の子はすぐに飽きる! 山田: ホントそう! あれは何なんですかね。 けどそれ、大人の男の人もそうですよね~。小さい頃から男の人って変わらないんだなと(笑)。 ■小学生になったら「女の子ママのママ友」も作るべし にわ: でもハマり方というか、集中もすごいですよね。うちは今戦隊ものや仮面ライダー大好きですごくハマってますよ~。親子ともども(笑)。 山田: うちも最初は見せていなかったのに、保育園で情報を仕入れてくるんですよね。「トウ! ハッ!」みたいに 突然見えない敵と戦いだしたり して。 諸井: うちの場合は長男がまったく戦隊ものにはハマらずモロ鉄男! 保育園ではみんな戦ってるのに、その横で「3ばんしぇん、まいりまーしゅ(3番線参りまーす)」って、ひたすら電車を動かしてましたね~。 諸井: 小さい頃は何をしているのか分からないし、こちらの思いも伝わらなくて大変なことも多いけど、小学校に行けばその辺の大変さはなくなりますよ。ただ、小学生には小学生の扱いづらさがあるけれど……。 にわ: それは反抗とか? 諸井: というより、保育園では毎日面倒だけど迎えに行っていた分、手紙とかを引き取るのは自分だし、情報もきちんと入ってくる。でも小学生になると息子が出してくれなければ、母は何も知らないことになる。前も先生からの催促……、そもそも催促の時点でおかしいけど、そういう大事なプリントがアコーディオンみたいになってランドセルの底の方から出てきたりして。 山田: わかる! 諸井: もうほんと、 「こるあぁぁぁ~~~!!!」 ですよ。 山田: 小学生になると、それまで以上にママ友が大事! しかも 女の子のママ友ね! そこの情報がいちばんしっかりしてるから(笑)。 男の子兄弟ママ座談会 後編 に続く! インタビュー・文:赤荻瑞穂、イラスト:にわゆり
2017年04月13日仕事をするも辞めるも、今までは自分の思いひとつで自由に選択できていたはず。けれど、 子ども を持つと環境を替えたいと感じていても、いろいろな絡み合う事情により、一歩を踏み出せる人は多くはないようです。 今、ママにとって大きなハードルとなっている 「転職」 。さまざまなケースのママたちの 転職ストーリー を連載で紹介していきます。 ■吉田奈津美さんの「転職するとき」 吉田奈津美さん プロフィール 6歳、3歳の二児の母/株式会社メデラ 社員 産後何度かの転職を経て、メデラで働く知人から誘いを受け入社。母親であることはマイナスではなく、メリットと捉えてくれることに共感している。 【吉田奈津美さんの出産後の転職歴】 ▼1社目 映画配給会社 契約社員 2010年5月第1子出産 → 2010年7月仕事復帰 → 2010年8月に退職 ▼2社目 派遣会社へ登録(派遣先は2社) 2011年5月派遣社員として転職 2012年4月第2子出産のため産休・育休へ → 2013年7月出産 → 2014年4月仕事復帰 → 2015年1月退職 ▼3社目 現在 2015年2月株式会社メデラへ正社員として転職 ■産後2ヶ月で復帰→翌月退職が、理想の子育てを考えるきっかけに 子どもを産む前から働いていた会社には、制度として産休はありましたが、育休はなかったんです。そこで2010年5月に出産した2か月後の7月には、仕事復帰をすることになりました。 復帰早々、体調もまだ完全でない体で、真夏の強い日差しと気温の中での通勤が始まりました。私自身フラフラになりながら会社にたどり着く日々です。それだけでなく、生まれて間もない息子も預けてすぐに体調を崩してしまい、その月は保育園に2週間も行くことができませんでした。 そのときに「これはちょっと違う」と感じ、復帰したばかりでしたが会社を辞めることを決めました。 退職はしましたが、その会社から在宅でできる仕事を請け、少しの間はフリーランスのような形で仕事をしていました。けれどこの状態を長く続けるつもりはなく、新しい仕事と保育園を探して早く仕事に復帰しようと考えていました。 でもそれと同時に前社を辞めたときのように、 子どもに負担をかける仕事 はしたくない、 子どもとの時間 をしっかり持ちたいと思うようになり、 働き方 を模索していました。 ■「自分を成長させたい」 派遣社員から正社員へ転職 そうしているうちに認証保育園が先に決まり、入園の条件として翌月には働き始めなくてはいけなかったので、予め登録していた派遣会社に条件の合う仕事先を紹介してもらい、2011年5月から新たに働き始めました。 そこで約2年働いた2013年5月、 二人目の出産 のため産休に入り、7月に長女を出産しました。派遣会社には育休制度もあったので、それを利用して翌年4月に復帰し、半年近くたった頃メデラに 転職 し、現在に至ります。 一人目の子どもを再び認証保育園に預け、そこからメデラに転職するまでの2年半の間は、派遣会社から紹介される会社に勤めていました。 ですが、実はその間もずっと一つの会社で働いていたわけでなく、いくつか仕事先を変えているんです。だから子どもが生まれてから会社が変わった回数で言うともっと多くて、実際はこの6年で4社になります。 仕事先を変えるたびに 出社時間 や 勤務形態 も変わったりして、それに慣れるまで子どもにも少しは影響があったかもしれません。でも派遣会社から紹介されていたので、仕事をしながらの転職活動をしたわけでもなく、待遇など自分の条件を満たしたところに行くことができたので、精神的な負担で言うと、通常の転職とは違った、 守られている感じ はありました。 小さな子どもを育てながら働くのは大変なことなので、産休育休制度もあり、時短などの条件を満たす会社をすぐに紹介してくれる派遣会社は、 当時の自分には合っていて 、助かると感じることも多かったです。 けれど仕事をしていくうちに、もっと 会社の一員 として中に入って、 責任のある仕事 をしたい。自分自身も 成長 していきたいという思いが大きくなっていました。 そんなとき、以前一緒に働いていた友人にメデラに来ることを誘われたんです。 ■「母でいること」がメリットだった! 今までは子どもや家庭を守るため、時短や残業なしなどの条件を優先して仕事選びをしてきました。そうやって仕事と家庭を切り離して二つをうまく両立させるということばかり考えていましたが、そのとき友人に 「メデラはママを探している」 と言われたんです。 子どもがいることは転職において ハンデ になるとばかり思っていたのですが、そう言われたときに「そんな考え方、そんな仕事があるのか」というような 気付き があり、今の自分自身の環境を生かせるこの会社で働きたいと思うようになりました。 それに、幸いなことに自宅から会社への距離は近くなり、通勤時間も短くなりました。たまに終わらない仕事を多少自宅に持ち帰ることもありますが、基本的には時短勤務で、自分の裁量で仕事にかかることができ、仕事をする上で最大の優先事項として決めた 「家族との時間を守る」 も以前よりクリアできています。 今、メデラに入社してから2年が経ち、責任のある仕事も任されるようになりました。子どもたちも仕事に理解をしてくれて、大切なプレゼンの前日には「ママ、大きな声で言えば大丈夫だよ!」なんて勇気づけてくれたりするんです(笑)。 自分のやりたいことと、子どもの成長を信じて、これだけはということだけは曲げずにやっていけば、今がどの場所にいたとしても納得のできるその先に繋がっていくと思っています。 <ママの転職 Q&A> Q:転職活動中、「子どもがいること」をネガティブに感じたことは? A:転職期間が長引くと退園させられるとか、保育園のしがらみに転職を躊躇させられることはとても多いと思います。でも譲れないいくつかの条件だけは必ず守り、それ以外多少の妥協ができれば、子どもがいてもいい仕事には巡り合えると思います。 Q:仕事を選ぶときの基準はなんですか? A:1)手作りの夕飯を用意できる余裕があるかどうか。魚を焼くだけ、野菜を切ってお皿に並べるだけでもいいので、普段の食事の準備をするところから子どもたちに見せてあげたいと考えています。 2)延長保育には入れない。子どもが友だちと一緒に「バイバイ」と言える時間のお迎えができるようにようにと考えていました。 Q:もし1社目の会社を辞めなかったとしたら、どうしていたと思いますか? A:どんな選択をしても、後悔はしたくないので、きっとがんばってやりくりしたりして、その生活にある程度納得はしているとは思います。でも以前の会社は残業もバリバリするような職種で、ロールモデルになるような人もいなかったので、タイミングが違ったとしても転職していたと思います。 Q:転職に対して、ご家族の理解はありましたか? A:メデラに転職することを夫に相談したら「行きなよ!」の一言でした。実は同じタイミングで夫も転職をすることになっていたので不安も多少あったのですが、その一言に後押しされました。夫も転職後は早く帰れるようになったので、家族にとって私の転職も夫の転職も、いい選択でしたね。 Q:これから転職をしようとする人へ、アドバイスをお願いします! A:自分が大切にしたいことが守れることが前提で、あとは出会い! 不安はあるけれど出会ったら迷わずトライしてほしいですね。人によってそれぞれタイミングもあると思いますが、行けそうなときは「エイ!」と気負わず踏み出してみてもいいのかなと思います。 子どもを自分の手で育てることを実感しながら、自分の成長も感じていきたいと新たな会社で正社員になることを選んだ吉田さん。 母になるとつい自分のことが二の次になることが多いけれど、「子どもたちはきっと働いている母を誇りに思ってくれていると思う」と自分の成長に妥協しないたくましさは、子どもたちにとっての優しい母であることを支える力になっているようでした。
2017年04月10日保育園や幼稚園に入園すると、次のステップは小学校への入学ですね。でも、小学校にあがるため、そして保育園や幼稚園を卒園するために、年長さんの1年間には知られざるさまざまなミッションがあるのです。 これらはすべての人がすべてに関わるということではありませんが、多い人はお子さんが年長さんのこの1年ですべてをこなさなくてはいけないというケースも。 そんな “年長家庭” に訪れる さまざまなミッション をあらかじめ知ることで、これからの1年を上手に乗り切れるように備えましょう。 ■年長家庭に訪れる主なミッション一覧 ■春:卒対 保育園や幼稚園の保護者が主体となった 卒園対策の係 のこと。多くの保育園や幼稚園でこの卒対を取り入れているようで、謝恩会の運営・実行や、卒園アルバム・文集の制作、交流会の実施など内容はさまざま。 実際の謝恩会は卒園前後の3月に行うものの、父母と卒園児、その兄弟、そして招待する先生方を入れると100人以上収容の大きな会場が必要になることもあり、それを外部の会場でとなると、年長になってすぐに活動をスタートさせて 予約 をしなくてはなりません。 そのような形で、係によっては活動期間が長いものだと1年がかりになるものも。ほかにもアルバム制作係になると園の行事に父母が同行し写真を撮る当番があるなど、係に関わる期間や負荷は、園やその年度の父母の熱量により違ってくるので、どんな係を引き受けるか検討が必要になります。 ■春:ラン活 新小学1年生の親が ランドセルを購入 することを、メディアなどでは数年前から「ラン活」と呼んでいます。 例年、ランドセル商戦は夏ごろから各社販売をスタートさせましたが、昨年あたりからGWにスタートさせ、規定数に達すると夏を待たずに販売終了となるところもあり、新1年生を持つ親によるラン活は年々早まっているようです。 昨年も人気カバン店のランドセル販売の初日には、店舗前に多くの父母が行列を作ったと言われています。今年もいろいろな情報は飛び交いそうですが、実際には入学式にランドセルを買うことができなかったというお子さんは見当たらないので、「絶対にここのランドセルを!」と思っているのでなければ、そこまで煽られる必要はありません。 とはいえ、今年がどうなるかはわからないので、サイトなどで情報収集を早めにすることは安心につながります。 6年間のお子さんの成長を想像しながら、気に入ったものを見つけられるといいですね。 ■秋:学童見学&申し込み 保育園や幼稚園と違って、公立であれば必ずだれでも小学校に行くことができるので、なんとなくのんびり構えてしまいそうですが、保育園家庭にとって気になるのが、小学生になってからの放課後の過ごし方です。 学童保育 に入れば、平日の放課後はもちろん、土曜日や、春、夏、冬など学校の長期休暇も、朝から夕方まで子どもを受け入れてくれるので、働く親を持つ子どもに無くてはならないシステムです。 学童は子どもが長時間過ごすところなので、できれば見学をして施設の充実度や体制、行き帰りの動線を考慮したり、仲の良い友達はどこへ行くのかを聞いたりして、どこで過ごしたいかお子さんの意見も尊重して決めるといいでしょう。(学童保育は地域によってないところもありますが、その場合も放課後の学校開放などそれに代替するシステムはあるので自治体に確認してみましょう。) ■秋:習い事対策 保育園家庭では、 習い事 を始めたくても貴重な土日の休みを付き添いに充てなくてはならないため、習い事を躊躇していたという家庭も、これからは小学生になり、近場で平日に一人で通えるなら……と、このタイミングで習い事を考える家庭は多いようです。 特にそれがスイミングなどのスポーツ系の習い事にあるような、専用バスのお迎えコースが小学校の前を通っていたら、ぜひともそこへ子どもを通わせたいと思うのは当然の流れですね。 けれどそうなれば、こちらも当然のことながら4月になってから入会を考えたところで、人気の習い事はどこも満員でキャンセル待ちとなっています。そこで、入学まで半年を切る頃から、土日であってもとりあえず前もってその習い事に入会し、そのうえで4月からの曜日変更を願い出るという対策をとる家庭が増えているようです。 ■冬:リビング改造計画 小学生になるとランドセルをはじめ学校の教材などの収納、または宿題や 勉強スペース が必要になります。それらをリビングに作ろうとすると、リビング改造というと大げさですが、部屋の模様替えやそれをするためのスペースを確保しなくてはなりません。 机は購入するのか、購入する場合も勉強机にするのか、簡易的なものにするのか。リビング事情や好みにより選択肢はたくさんあるため、家庭でよく話し合い、買い足すものや移動させるものを検討しておく必要があります。決まったら年末の大掃除のときにまずは部屋の配置換えだけでもしておくと、1~3月になってからが楽になりそうです。 ■冬:小学校への入学準備 公立小学校では一般的に2月頃になると新1年生の保護者に向けた 説明会 を実施したり、入学までに必要なものを書面で連絡したりします。 それを受け、体操着など 学校指定のもの の申し込み、筆記用具など家庭で用意するものの準備にかかり、買いそろえたものは鉛筆一本に至るまですべての持ち物に 名前を書く というのが原則です。 この作業は思っている以上に手間がかかるので、これらは時間に余裕のあるうちに、前倒しできることはどんどん取り掛かっていきましょう。 この時期には並行して家庭ごとに 卒園式準備 もあると思います。そのようなこともあり、小学校への入学前準備は、どの家庭もかなり後手後手になる可能性が大です。 保育園や幼稚園の卒園と小学校への入学は、お子さんにとって大きな行事が連続して訪れる記念すべき初めての機会です。そのために1年もかけていろいろなことにかかわるので、それは、親は大忙しです。 でもどれも子どものためのアシストだということを忘れず、楽しみながらこの1年間のミッションに取り組んでいけたらいいですね。
2017年01月30日