<家族、辞めてもいいですか?>出て行く父、すすり泣く母…寝たふりを続けた娘がまさかの行動に…!
お父さんのことが大好きだった魚田コットンさんですが、6歳になるころには、お父さんは家にほとんど帰ってこなくなっていました。お父さんともっと一緒に居たい魚田コットンさんが、タバコを取り上げて意地悪すると……
「またすぐ帰ってくるからね」タバコを取り返し、そう言って出かけるお父さん。
どうせまたしばらく帰ってこないくせに。心のなかでそう思いながらも、お父さんを送り出す魚田コットンさんでしたが……?
泣きながら逃げ出す怖い夢は…
そのころ、魚田コットンさんはよく同じ夢を見ていました。
それは、お父さんとお母さんと3人で手を繋ぎ、
丘を歩いていると……お母さんの顔もお父さんの顔も少しずつ歪み、
砂嵐のように形を保てなくなる……という内容でした。
怖くなって泣きながら逃げ出すところでいつも目が覚め、
お父さんとお母さんが本当に消えてなくなるんじゃないか……
と、起きた後は毎回不安に襲われていました。
そんなある日の深夜。
両親が小さな声で言い争うのが聞こえ、目が覚めてしまった魚田コットンさん。
お父さんは家を出て行き、お母さんのすすり泣く声とそれに合わせて揺れる背中が見えました。
見てはいけないものを見てしまった罪悪感で寝たふりをし続けたものの……
泣いているお母さんを何とかしてあげたくて、
でも子どもの自分には何もしてあげられず……
後ろからそっと抱きつくことしかできませんでした。
両親が消えてしまう怖い夢を見るようになったのは、両親が不仲であることを知っていたからかも知れません。
歯がゆい気持ちになりながらもお母さんを抱きしめる小さな魚田コットンさん……。抱きしめられたお母さんは、どんな気持ちだったのでしょうか……?
著者:マンガ家・イラストレーター 魚田コットン
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