＜横取り妹が嫌い＞「信じられない…」姉に対する非道な仕打ちに両親も困惑

幼いころから容姿をほめられ、ちやほやされてきた妹リカ。自分は姉よりかわいくて、価値のある存在だと思いこみ、「お姉ちゃんはブスなんだから、そんなかわいいもの持ってても仕方ないでしょ」ユイのものを勝手に盗み、手に入らないと壊すようになり、次第にエスカレート。血が繋がっているからこそ、誰よりも嫌いになることもある――。姉のユイ、妹のリカ、2人の姉妹のお話。

人のものを奪ったり、めちゃめちゃにしたりするのが大好きな妹のリカ。祖母に香水を買ってもらったときも、ユイさんが選んだ香水のボトルを「地味だけどお似合い」とけなし、しまいには自分が選んだ香水の香りが気に入らないからと、ユイさんに「中身だけ交換して」「香水でいい匂いになっても、顔はかわいくならないんだよ？」と言ってくる始末。断固拒否するユイさんでしたが、翌日に香水の香りが変わっていることに気づきます。そして、なぜかリカから自分の香水の香りが……！？

信じられない思考回路…

勝手に香水を入れ替えて使っていたことに抗議するユイさんに、リカは「香水はリカみたいなかわいい女の子がつけるものなんだよ」とバッサリ。結局、ユイさんのお気に入りの香水までも奪われてしまうのでした。

その後も、買ってもらった洋服はわざと切りつけられ、新品のノートには悪口を書かれる……。そんなリカを見かねて両親は何度も注意しますが、リカの言動は直るどころかエスカレートしていき……。ユイさん姉妹は分け隔てなく育てられてきたものの、姉のユイさんが優先されることも多く、それがリカにとって気に入らなかったのでは……と、ユイさんは振り返ります。

もしかすると、リカの信じられない言動は、子どもながらに「注目されたい」という気持ちのあらわれだったのかもしれませんが、だからといって人の心を傷つけていい理由にはならないですよね。著者：マンガ家・イラストレーター しろみ
自身が経験した育児と家族のことや、知人の体験談をもとにマンガを描いています。著書に「なんでも横取りする妹が嫌い」（KADOKAWA）