出産後すぐの母乳育児(1) 赤ちゃんが飲みやすい母乳にするためのコツ
赤ちゃんを母乳で育てたい。そう考えているママのために、出産後すぐからできる、母乳育児のためのポイントをご紹介します。今回も、桶谷式母乳マッサージをされている「まどれ助産院」の真木先生にお話を伺いました。
■おっぱいがでない? 産後すぐは「とにかく飲ませる」赤ちゃんを産んだからといって、すぐに母乳が大量に出るわけではありません。産後すぐは、小さじ1杯分(5cc)くらいの母乳しか出ないママがほとんどです。そこから母乳育児を軌道に乗せるためにもっとも大切なことは、「頻繁に母乳をあげ続けること」です。
新生児期の授乳回数は一日8~15回くらい。これより多くても心配し過ぎる必要はありません。
とにかく多くの回数、母乳を飲ませてあげることで、徐々に分泌量が多くなってくるはずです。
出生時の体重が小さい場合や吸う力が弱い場合などには、最初のうち、ミルクを足したほうがよい場合もあります。そのあたりは、担当の医師や看護師、助産師などと相談してください。
■産後3日目くらいから、徐々にスムーズに産後3日目くらいになると、目覚めた時にママのおっぱいがパンパンに腫れた感覚になることもあるでしょう。その場合も、ひたすら赤ちゃんに飲み続けてもらうことで、乳腺の開通が促されます。産後すぐから頻回授乳を行っていると徐々に開通が進み、母乳の出方がスムーズになってきます。
退院を迎える頃には、祝い膳で揚げ物やケーキなどが出る病院もありますが、乳腺の開通が進まず、おっぱいの張りがひどい時は食べるのを控えたほうがよいでしょう。