食の安全について知りたい? それならばまず、この映画を見ておこう
■「遺伝子組み換えってなぁに?」子どもにこう聞かれたら、どう答えますか?そもそも遺伝子組み換え食品(GMO)の何が問題なのかと言うと、いくら安全性が保たれているとは言っても、遺伝子を操作された作物を摂取することで、人体に悪影響がまったくないとは言い切れないことです。
現に「GM食品がアレルギー発症の原因になっている」ということが、大きな問題になっています。
世界的にGM品種の作付面積は広がっていますが、人体や生態系への影響を懸念する声は根強く、欧州ではGMフライドポテトの不買運動が起きたり、震災があった国ではGM種子の寄付を断ったり、世界各地で強い抗議や反対の声が上がっています。
知っているようで知らない遺伝子組み換えのこと。気になってきた方は、4月25日(土)から「パパ、遺伝子組み換えってなぁに?」というドキュメンタリー映画が公開されているので、ご覧になってはいかがでしょうか。
映画『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』公式サイトより
この映画の監督のジェレミー・セイファート氏は、アメリカで3人の子を育てるパパであり、子育てを通して「食」について深く考えるようになったといいます。
ふとしたことから興味を持った、「遺伝子組み換え作物」について知るため、家族を連れて旅に出るジェレミー。アメリカでは現在、GM食品への表示義務がないため、その存在についてほとんどの国民は知りません
(注4)。
この映画は、取材を通して遺伝子組み換え食品の実態に迫りながら、「どんな食べ物を、家族で選択していくのか」という答えをみつけるまでの家族の成長物語になっています。
「どんな食べ物を選択するか」、それは「どんな未来を選択するか」という問いでもあります。できれば家族と一緒に観て「私たちはどうする?」と話し合ってみてくださいね。
<「パパ、遺伝子組み換えってなぁに?」
公式サイト>
2015年4月25日(土)より、東京・渋谷アップリンクほか全国順次公開
(注4)2014年5月に、バーモント州で米国初となる「GM食品表示義務付け法」が可決され、2016年7月から施行される。