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急な災害で避難を要する状況になった場合、赤ちゃんの哺乳びんを持って家を出る余裕がなく、「哺乳びんが使えない」となることもあるでしょう。
避難用グッズの中に使い捨ての哺乳びんを用意していたとしても、それが足りなくなってしまうことも考えられます。
「完全母乳だから大丈夫」というママでも、災害時のショックで母乳が出なくなってしまうケースも少なくないため、決して他人ごとではないようです。
実はそんな時に活躍するのが「紙コップ」なのだとか。実際にどのように使えばよいのか、使い方をご紹介します。
紙コップは緊急時、哺乳びんの代わりになる
災害時は、使い捨ての紙コップが哺乳びんの代わりを果たしてくれます。哺乳びんを確保するのは難しくても、紙コップなら支給してもらいやすいのではないでしょうか。紙コップの中で粉ミルクを調乳し、その紙コップを使って赤ちゃんに授乳します。
使い捨てなので、消毒の必要もありません。
コップで授乳する方法
1)赤ちゃんが完全に目が覚めている状態で母親のひざに乗せ、やや縦抱きになるような姿勢をとります。
2)コップを赤ちゃんの唇にふれるようにします。コップの中のミルクが赤ちゃんの唇にふれるくらいにコップを傾けます。コップと赤ちゃんの唇の位置は、コップを下唇に軽くふれるようにし、コップの縁が上唇の外側にふれるような関係となります。
3)赤ちゃんの口の中にミルクを注ぐのではなく、コップを赤ちゃんの唇につけたまま保持し、自分自身で飲むようにします。
4)赤ちゃんは満ち足りると口を閉じ、それ以上飲もうとしなくなります。どのくらい摂取しているかは、1回ごとにみるのではなく、24 時間以上の期間で見るようにしましょう。
出典:災害時の乳幼児栄養に関する指針(http://www.midwife.or.jp/pdf/hisai_message04.pdf)
万が一の事態を想定し、一度紙コップでの授乳方法を練習してみるのもよいかもしれません。
災害時の授乳については、
- 災害時の母乳育児支援 // NPO法人 日本ラクテーション・コンサルタント協会
(http://jalc-net.jp/hisai/hisai_support.html) - 災害時の母と子の育児支援 共同特別委員会
(https://sites.google.com/site/hisaihahatoko/home)
上記サイトでも紹介されています。こちらも、この機会にチェックしておくとよいでしょう。
今回ご紹介した方法を使わなくて済むにこしたことはありません。でも、いつどこで災害が起こるかは、誰も予想できないもの。もしもの時に備えて、しっかり知識も蓄えておきましょう。
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