子どもの食物アレルギー「念のため食べさせない」は間違っている? 大きく変わりつつある常識と意外な予防法 

目次

・食物アレルギーのある乳幼児の割合は5~10%
・「念のため食べさせない」は食物アレルギーの予防にならない?
・スキンケアで食物アレルギーが予防できる? 新しいアレルギーの予防法
子どもの食物アレルギー「念のため食べさせない」は間違っている? 大きく変わりつつある常識と意外な予防法 

© PeoGeo - Fotolia.com


食物アレルギーになるのが心配だから、離乳食の開始を遅くして卵や牛乳は避けている。そんな方も多いかもしれません。でも、ちょっと待ってください。なんと最近、特定の食物の摂取を遅くしたり避けたりするほうが、食物アレルギーになりやすい可能性があることがわかってきました。

さまざまな情報が飛び交っているからこそ、きちんと知りたい食物アレルギーのこと。予防の常識が大きく変わりつつある今、最新の研究で明らかになった意外な予防法についてご紹介します。

食物アレルギーのある乳幼児の割合は5~10%

「食物アレルギー」とは、食物を食べたり、触ったり、吸い込んだりした時に、免疫システムがはたらいて起こる有害な反応のこと。症状は、かゆみや発疹などが最も多く、中には呼吸困難、意識障害などの重い症状に苦しんでいる方もいます。


日本では、乳幼児の5~10%に食物アレルギーがあるものの、年齢とともに減り、小学生以上では1.5~3%と推測されています。特に、卵、乳製品、小麦については、80~90%が就学前には自然に治っているというデータもあります。

「念のため食べさせない」は食物アレルギーの予防にならない?

これまで食物アレルギーの予防には、

1.離乳食の開始を遅らせる
2.アレルギーが心配な卵、乳製品、小麦などは、念のため避ける
3.妊娠中や授乳中は、アレルギーが心配な食べ物は念のため避ける

この3つが有効と考えられてきました。しかし、それらの情報の信ぴょう性が、ここに来て大きく変わってきているようです。


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