連載記事:自立心のある子どもに育てるためのポイントと手助けの仕方

子供が留守番ができないのには理由がある(自立心のある子どもに育てるためのポイントと手助けの仕方 Vol.5)


では、一体どうすればよいのでしょう。こういったケースの場合、叱ったり励ましたりしないで、まずは子どもが感じている怖さに親が共感してあげることが大切になります。

子どもが感じているのは「不安や怖さ」ですから、親がそれに寄り添ってあげるのが一番なのです。「自分の思いを分かってもらえた」と感じることで、安心感を得ることができるからです。

子どもの不安や怖さに共感を示したなら、次は「どうやればお留守番ができるのか」ということを、子どもと一緒になって考えるようにします。子どもと一緒に家中を回り、入り口や窓など鍵がかかっているかを全部チェックして回ってもいいかもしれません。

その上で、「テレビやラジオを大きめの音でつけておいて、中に大人がいるんだぞということが分かるようにしたら、泥棒もはいってこないんじゃない?」といったふうに、子どもの不安を軽くできるような方法を示してみます。

子どもがある程度、怖さを克服してきたら、まずはほんの数分のお留守番からチャレンジしてもらうようにするといいでしょう。
たとえば親がゴミ捨てをしに行く数分間だけお留守番をすることから始めて、それができるようになったら今度は近くのお店に買い物に行っているだけお留守番をさせ、というかたちでだんだんと慣らしていくのです。

もちろん、帰宅した後は子どもの不安を解消するために抱きしめてあげて、頑張りを褒めて感謝を示してあげるようにすることも必要です。

(子育ての達人)

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その1
その2
その3
その4
・その5
その6(最終回)

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