連載記事:子どもの食について、これだけは押さえておきたいこと
子どもの好き嫌いをなくすアイデア・後編(子どもの食について、これだけは押さえておきたいこと Vol.5)
子どもの好き嫌いをなくすアイデア・前編の続きです。
子どもの好き嫌いをなくすために、やはり調理面での工夫は直接的で効果も高いものです。いくつか見ていきましょう。
© liza5450 - Fotolia.com
子どもの好き嫌いをなくすアイデア(4)苦手なものでも食べやすくなるように調理する
子どもの好きなハンバーグの中に、細かくみじん切りにした人参を入れるとか、かぶを軟らかく煮てミキサーにかけ、ポタージュスープにするとか。つまり、子どもが抵抗を感じないような大きさにして、好きなメニューに混ぜ込むという方法です。
嫌いな食べ物の形がドーンとそのまま表れている料理には、確かに箸をつけにくいもの。
ですから最初は、気づかれないほどの大きさにして食べさせ、徐々に大きく切っていくようにして慣れさせるというわけです。この方法は好き嫌いの改善にはかなり有効です。
ただし、何のメニューに混ぜ込むか考えたり、細かくみじん切りにしたりするのは、やはり大変なこと。ですからこれは親にとって「頑張ること」であるというのは間違いありません。
でも、この方法は、頑張ってやればその努力は報われる可能性の高いものです。ですから「子どもの好き嫌いを何とかしたい」という気持ちがあるのであれば、ここが頑張りどころと思って、取り組んでみましょう。
子どもの好き嫌いをなくすアイデア(5)食材選びはバラエティに富んだものにする
スーパーに買い物に出かけると、実にいろいろな種類の食材が売られています。にもかかわらず、ついいつも買うものばかりに手が出ませんか? 「使い慣れているから楽だしな…」「試してみて食べてもらえなかったらもったいないしな…」と思うと、つい同じ物ばかりを買ってしまいがちです。
もしも子どもに買わせたら、もっとこの傾向が強まるでしょう。
しかしそこはちょっと気持ちを変えて、あまり使ったことのない食材にもチャレンジしてみましょう。実はそれが、子どもの好き嫌いを改善させるコツでもあるのです。
子どもは見たことがないもの、食べたことがないものについて警戒心を持ちますが、経験によって食べられるようになることもあるのです。
ですから、意識してできるだけバラエティ豊かな食材を使うようにしてみましょう。好きか嫌いかはちょっと隅に置いておいて、これも子どもの教育の一環だと思ってやってみてください。