周囲の人を区別するようになると始まる、赤ちゃんの「人見知り」
© aynur_sh - Fotolia.com
生後半年ぐらいになると、赤ちゃんが急に人見知りをはじめ、知らない人やあまり接点のない人に接すると泣き出すことが増えてきます。しかし、これは赤ちゃんが正常に脳を発達させている結果であり、心配することではありません。
人見知りは赤ちゃんの成長の証です
赤ちゃんの人見知りは、赤ちゃんの脳が正常に発達してきている証だと言えます。この頃になると赤ちゃんはお母さん、お父さん、よく接する家族などとその他の人の区別がきちんとつくようになるため、こういった行動を取るようになるのです。
赤ちゃんが人見知りを始めるのは生後半年ぐらいからが多く、遅くても7ヵ月目までにはたいていの子がし始めます。
赤ちゃんが人見知りをし始めたら心配するのではなく、正常に育っているなと安心するようにしたほうがいいでしょう。そうすれば、赤ちゃんが激しく人見知りをしても余裕を持って臨めるはずです。
赤ちゃんの人見知りが悪いことのように言われるのは、赤ちゃんに問題があるわけではなく、周囲の大人の考え方に問題があるのです。
今までは誰彼なく笑いかけていたのが急に違った反応をされたからといって、それが悪いことのように言われたら赤ちゃんにとっても心外でしょう。
人見知りが始まったときに、それをおかしなことのように言う大人がいるのなら、お母さんはむしろ正しい発育ができているから人見知りを始めたのだと、その人に教えてあげるぐらいの心持ちでいたほうが気にせずに切り抜けられるでしょう。
生まれたばかりの頃にお母さんとのスキンシップが不足している子どもは、人見知りが始まる時期が遅れるという研究結果もあります。お母さんはむしろ人見知りするようになったことを喜ぶぐらいでいいのです。