乳歯をプレゼントに交換してくれる歯の妖精「トゥースフェアリー」
子供にとって初めて乳歯が抜けることは、すごくドキドキする経験です。日本では、上の歯が抜けると縁の下に、下の歯が抜けると屋根の上に投げるという習慣がありますが、欧米では、歯の妖精が乳歯をもらいにやってきます。

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■歯の妖精、トゥースフェアリー
トゥースフェアリーは、子供が抜けた乳歯を枕の下に置いて眠ると、寝ている間にやってきて、歯と引き換えにプレゼントを置いていく妖精です。トゥースフェアリーの言い伝えは、欧米の各地にありますが、アメリカでは、サンタクロース、イースターバニーと並ぶ大変メジャーな存在です。
プレゼントは国によって多少違うようですが、アメリカのトゥースフェアリーは、お金を置いていくのが一般的。Visaのリサーチによると、北米で子供達が1本の歯で得られる金額の平均は、しばらく上昇続きでしたが、昨年から少し下がり、2014年が$3.43、2015が$3.19だそうです。
サンタクロースやイースターバニーと違い、見た目の特徴は、はっきり決まっていませんが、ティンカーベルのような、羽根のある、かわいい女の子の姿を想像する子供が多いです。
もちろんサンタクロース同様、子供が眠った後に歯の妖精となるのは、大人の役目。
起こさないようにそっと歯を取り出し、お金に差し替えます。翌朝、子供は「見て!トゥースフェアリーが来たよ!」と、歯の欠けた、愛嬌のある笑顔を見せてくれます。