【防犯ブザー】持たせるだけで安心していませんか?(子どものための防犯術Vol.1)

もうすぐ夏休み。小中学生は塾や習い事に行ったり、友達同士で遊びに出かけたり、子どもだけで外出する機会が増えますよね。楽しいことがたくさんある時期ですが、犯罪などに巻き込まれる危険も高まります。いま一度、子どもの安全対策を見直してみましょう。

【防犯ブザー】持たせるだけで安心していませんか?(子どものための防犯術Vol.1)

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■衝撃! 防犯ブザーは2%の子どもしか使えていなかった

子どもだけで出かけるとき、ほとんどのお家では防犯ブザーや携帯電話を持たせていますよね。でも、現実に危険な場面に遭遇したとき、きちんと使えているのでしょうか?

子どもの危険と防犯ブザーの使い方に関する、気になる調査結果があります。それは、危機に遭遇したときに防犯ブザーを持っていて、実際に「ブザーを鳴らした」子どもは、わずか2%だったというもの。

最近は小学校入学と同時に防犯ブザーを配っている自治体が多く、低学年のうちはほとんどの子が持っていますが、高学年になるにつれて持たない子が増えています。
また、学校以外のときは、つい持たせるのを忘れてしまう、という人も多いかもしれません。

前述の調査によると、「その時ブザーを持っていなかった」は69.9%、ブザーを持っていて「ブザーを鳴らそうと思った」は13.9%、「ブザーを鳴らそうとは思わなかった」が16.1%という結果が出ています。(注1)

つまり、大半の子どもは危機に遭ったときに防犯ブザーを持っていないか、持っていても、鳴らそうと思わなかった、鳴らそうとしたが鳴らせなかった、ということになります。

(注1)『犯罪からの子どもの安全を科学する~「安全基礎体力」づくりをめざして~』(清永賢二:監修/清永奈穂・田中賢・篠原惇理:著/ミネルヴァ書房)



■防犯ブザーを使いこなすために確認したい3つのこと

防犯ブザーは、周囲に危機を知らせるだけでなく、大きな音で相手をひるませ、その隙に逃げるために利用できるという、正しく使えばとても頼りになる防犯アイテムです。せっかく持っているのに、いざというときに利用できないのは残念なこと。

この機会に、とても基本的なことですが、次の3つのことを確認しておきましょう。


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