コミックエッセイ:こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~
夫との温度差【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ 第17話】
オットは私がまだ”乗り気でない”という印象で受け止めた様子でしたが、もう揉めるのが面倒くさかったのであえて説明はしませんでした(笑)。またそのときが来たら、真意を伝えようと。
この頃はまだ話し合いが足りず、私の視点で書いているので、オットが悪者のように書いていますが(笑)、きっとオットはオットなりに治療の不安やストレスはあったけれども誰にも弱音は吐けず、腫物のような妻の扱いについても心を痛めていたんだろう、と今になれば思います。
その時の私は自分のことで精一杯だったのでそこまで思いやることはできませんでした。
こんなふうに治療中、数々の意見の食い違いや温度差を感じ、時々険悪になりました。
そして、その時々にすごく腹が立ち、不快になりましたが、苦しくても、言葉と言葉で伝え合うことを積み重ねました。
そして私たち夫婦は少しずつ寄り添っていきました。
何も言わなくてもツーカーで伝われば一番楽なんですけどね。
(※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。)