コミックエッセイ:こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~
採卵が始まる。お腹の卵は何パック?【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ 第21話】
不妊治療を2005~8年に受けた中村こてつさんの体験談をシリーズでお届け。お腹の中で卵子を育てるために定期的に注射を続けるこてつさん。はたしてその結果とは…。
お腹の卵は何パック?
卵を育てるため、激痛の注射を打ちました。
妊婦さんに囲まれながら、地元の産婦人科に通い、毎日打ち続けました。
たくさんの卵が順調に育っているのか、お腹が張ってくるのを感じます。7日目、クリニックで超音波検査をしました。
卵胞(卵子の入っている袋)の数は左右合わせて約30個ありました。そりゃ、お腹も張るわ。大きい卵胞で18mm程度になっていました。
OHSS(卵巣過剰刺激症候群)の可能性も?
採血の結果、2日後に採卵が決定しました。
その後、看護師・培養士より説明を受けました。
オットの精子は、人工授精のときと同じく自宅で採取します。てっきり病院で活きのいい精子を採るもんだと思っていたので拍子抜けしました。男性は、こんなときぐらいしか治療に関わっていると実感できる時はないのに、なんだか悔しくなりました。
いやいや、採卵の日は、会社を休んで付き添ってくれるというオットです。ありがとうと言わねば(笑)。
培養士によると、今回の私の場合、OHSSになる確立は高いとのこと。
〔OHSS(卵巣過剰刺激症候群):卵巣が腫れたり、同時に排卵することで腹水がたまったり、重症になると胸水も溜まる。血液濃度が濃くなって、血栓(脳梗塞などの心配)ができやすい。※医者より説明された内容で筆者が記憶しているものです。〕
30個近くの卵は採卵で全て採るわけではなく、未熟なものはそのまま残します。
その残した卵が後々、排卵したりして腹水が溜まることがあるそうです。
治療仲間で20個採卵した人はOHSSになった話も聞いていたので、ドキドキしてきました。