2018年1月24日 12:00|ウーマンエキサイト

卵巣内で育てた約30個の私の卵【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ 第22話】

不妊治療を2005~8年に受けた中村こてつさんの体験談をシリーズでお届け。いよいよお腹から卵子を取り出す採卵の様子についてです。身体的にも痛いその治療は、実に懐にも大変痛かった…という後の費用のお話も…。


卵はいくつ採れたかな?

下半身を丸出しにして、大股を開いています。

これから、卵巣内で育てた約30個の卵を採卵します。

何度も卵巣に針を刺す…その想像だけでかなりドキドキしています。

まず3回ほど子宮内を消毒しました。

その後、膣内に局所麻酔を施します。

この工程も地味に痛いけれど、まだ我慢できる痛みです。

いよいよ針の挿入です。

…くぅ、なんのこれしき…。歯を食いしばります。

超音波によって、画面に卵巣の様子が映されています。

もう一つの画面には、採った卵を入れる培養液の入ったシャーレが映っています。

針が卵胞をググッと押してプシュッと入ります。

プシュッと卵胞に針が刺さる瞬間はお腹の中でも感じました。

針先から卵胞内の液ごと卵子が吸い込まれ、卵胞はしゅるるると小さくしぼみました。

吸い込んだ卵子はシャーレに移されます。

モヤモヤとした液体の中に包まれた白い丸い小さな点。

卵巣内で育てた約30個の私の卵【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ 第22話】

「あれが私の子ども…」

単純に思いました。こんな時期から顔を合わせることができるなんて、すごいなぁって。

君が卵の頃から知ってるんだよ、なんて子どもに話すときがくるのかな。

何個か吸った後、角度を変えるため、ドクターが針を動かしました。

「ヴ~~~×△×、い、痛い~!」

でも痛いって言ってもヤメてもらえるわけもなく(笑)、我慢です。

手術室内に流れるBGM(平井堅さんでした)に耳を傾けたりして、痛みを無視…できるわけもなく、ただただ歯を食いしばり堪えました。

卵巣内で育てた約30個の私の卵【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ 第22話】

平井堅 『楽園』より



20分くらい経ったでしょうか、採卵が終了しました。

消毒して、2分ほど横になります。

看護師さんに「休んでいきますか?」と聞かれましたが、そんなに痛みを感じなかったので大丈夫です。とすぐに着替えて、待合室で待つオットの元へ戻りました。

しかし、ドクターの説明を待つ間、段々とお腹に痛みを感じ始めました。

診察室に呼ばれ、ドクターから説明を受けます。

「卵は20個採れました。OHSSを防ぐために、未熟な卵もあえて採りました。ですので、20個全てが受精卵になることはないでしょう。また、ご主人の精子の値が30%台とよくありませんでした。数次第では顕微授精(ICSI)にするかもしれません。」

顕微授精とは、顕微鏡で見ながら卵子のなかに精子を針で直接注入し授精させる方法です。まだ不妊治療について知識が全くない頃、よくイメージしていた『卵子に針がプスッと刺さる…』あの映像。

体外受精は、卵子に精子を振りかけて自然に受精するのを待ちますが、顕微授精は人工的に授精を行うため、受精が成功する確率は高いとのこと…。

というような内容でした…が、そんな話も遠くに聞こえるほど、お腹が痛い…。

卵巣内で育てた約30個の私の卵【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ 第22話】

前屈みになって、苦悶の表情を浮かべる私に気付いたドクターから指示が出て、また安静室に戻り、1時間ほど休むことになりました。

オットも傍らに付き添ってくれました。

痛いのと、終わってホッとしたのと、オットがいてくれる安心感で、涙が二つ、ポロリポロリと落ちました。

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