連載記事:【親子で楽しむ絵本の時間】
tupera tupera(ツペラツペラ)がつくる、アイデア飛び出すわくわく絵本【親子で楽しむ絵本の時間】 第29回
■どんなおと?
作・絵:ツペラ ツペラ(tupera tupera)/出版社:教育画劇
「魚がすいすい」
てを たたいたら どんなおと? りんごを かじったら どんな おと? かみなり なるおと どんなおと? そう聞かれたら、子どもたちはどんな音を想像するでしょうか。こちらの絵本には音の正解はなく、子どもたちが答えてくれた音そのものが答えとなっています。「質問された音を一生懸命思い出そうとする子どもの様子がかわいかった」「音を声に出すって意外に難しい」と子どもと一緒に想像して楽しんでいるママ多数! 場面で区切って問いかけることでメリハリがつき「考える力」を育てることにもつながりそうな一冊です。「子どもとのコミュニケーションが苦手な大人でも読んであげやすい」という意見もあるので、子どもと遊ぶのが苦手な人に読み聞かせしてもらうのも良いかもしれませんね。
■ワニーニのぼうけん
作・絵:ツペラ ツペラ(tupera tupera)/出版社:婦人之友社
「ワニーニのぼうけん」
ハッキリとしたカラフルな色で作る貼り絵が楽しい作品。主人公はワニのワニーニです。トリチピテ号という大好きな船で冒険することになったワニーニは、海やジャングルで愉快な仲間たちと出会います。読み手は次第に、そんな仲間の一員となり、わくわく・ドキドキの旅に一緒に出かけているような気分になってきます。貼り付けられた絵をよく見ていると「ワニーニ、今こんな気持ちだろうな」と表情から気持ちが読み取れるようになるのも、この作品の不思議なところ。「ストーリーとイラストが絶妙にマッチしていて、これまでの絵本にはない新鮮さを感じました」との声もあり、読んでみないと分からない満足感のある一冊となっているようです。
■アニマルアルファベットサーカス
作・絵:ツペラ ツペラ(tupera tupera)/出版社:フレーベル館
「アニマルアルファベットサーカス」
まだ子どもは小さいけれど、楽しく英語にふれさせたい。そんな人におすすめなのがこちらです。登場するのはA~Zまでのアルファベットをもつ動物たち。舞台は色味が美しいサーカスです。英単語を紹介するときにもアルファベッドを隠しているので、まだ単語を覚える段階ではなくても「文字探し」としてゲーム感覚で英語にふれることができます。また「ちょっと妖しげなサーカスの雰囲気がツボ」「カラフルなコラージュが目に楽しい」など純粋に絵本としての魅力に圧倒される人も。「最後のヤクとシマウマのラインダンスは結構見もの」と見せ場もあるようなので、ただの英語絵本と思って読むと良い意味で裏切られるかもしれませんね。
さまざまな国ですでに翻訳出版されているツペラ ツペラの絵本たち。
絵本だけじゃなく、工作、舞台美術、アニメなどマルチに活動しているので「もしかしてこれツペラ ツペラの作品かな?」と思う瞬間と出会うこともあるかもしれません。読めば読むほど虜になるツペラ ツペラの魅力をぜひ感じてみてくださいね。
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