連載記事:いつから? どうやって? 疑問だらけの子どもの足育
抱っこ、ハイハイ、よちよち別の足育法「骨を強くするデコボコ、足を育てるグラグラ」【いつから? どうやって? 疑問だらけの子どもの足育 第2回】
■子どもが歩き始めたら「デコボコ、グラグラ」で遊ぼう
――歩き始めた子どもはどのような足育をすればいいでしょうか?
高階さん:しっかり歩けるようになった2歳くらいからは、足を使って歩く、自由に遊ぶようにしましょう。
地域差もあると思いますが、乗り物で移動することが多かったら駅では階段を使おう、いつもバギーに乗っているけど近くのお買物は手をつないで歩いて行こうなど、日常のなかでここは足を使ってみようと意識してみてください。
週末にまとめて体を動かすのでも構いません。今週は歩く時間も少なかったし、週末は外遊びの何かを計画しようか、というようなことでいいのではないかと思います。
家の中でできる簡単な運動もおすすめです。足でグーチョキパーをしてみたり、タオルの綱引きのように、足指で何かをつかんでみるのもいいと思います。
つま先立ちをして両腕を上げる「キリンのポーズ」や、つま先を上げてかかと歩きをする「ペンギンのポーズ」、片足でバランスを取って立つ「フラミンゴのポーズ」などは、遊びながら取り入れられますね。難しくないことから始めてみてください。
「今日はお風呂までペンギン歩きで行こう!」など、生活に取り入れてみて(写真提供:足育Lab Ta.Ta.Ta)
――立ち方や歩き方で気を付けることはありますか?
高階さん:子どもは、こう立ちなさいと言っても立てるものではありません。いい立ち方ができるようになるために足をしっかり作っていくわけです。歩き方も同じですね。
平坦ではなくデコボコな道、段差を歩くことをおすすめしています。いつも平らな整備されているところを歩いているようなら、公園の中にあるデコボコした場所や、舗装されていない土のままの場所で歩いたり遊んだりしてください。
逆に、足元がフワフワな場所や、足が空中でブラブラしているだけの乗り物などは、足の裏が刺激されないので骨が丈夫にはなりません。そうなると、足のアーチもできないんですね。
斜面もいいですね。
そういう場所は、足の指を使わないと登れないんです。踏ん張ったりすることで、足指とアーチがしっかり育てられますよ。
芝生や土、砂の上を裸足で歩くのも刺激になります。ただし、アスファルトやコンクリートは柔らかい足には刺激が強過ぎるので避けましょう。
いつも平らに整備された場所ばかりで遊ぶのではなく、足元が不安定で少しグラグラするくらいの場所で、しっかり踏ん張らないといけない感覚を、安全に留意しながら遊びのなかに取り入れるよう意識してみてください。
第2回は、子どもの足育のために、どうすればいいのかをうかがいました。
次回は、座った姿勢で気を付けるべきことや、今からでも遅くないママの足育についてうかがいます。
取材・文/河部紀子