■甘い歴史はくり返す?
あるとき母と会話していて、
「うちの実家って、いつも炭酸ドリンクがあるよねー」と言うと、
「佐賀のおばあちゃんの家でしょ~。ほーんと、炭酸ドリンクが大好きなんだから」と返ってきました。
ん? 佐賀のおばあちゃん?
…すっかり忘れていましたが、そういえば私の祖母の家にもいつも同じ炭酸ドリンクがストックしてあって、遊びに行くと必ず飲ませてくれました。
飛行機の距離なので私はここ数年訪ねていませんが、母は頻繁に帰っていて、いまだにその炭酸ドリンクをふるまわれるのだそうです。
「たくさん買い置きしてるのよ。自分は飲まないくせにね」
お母さんがそれを言う!? と怒り半分に笑ってしまいましたが、同時に「ああそうか」と妙に納得。
祖母は、昔孫たちが好きだと言ったものを、いつも用意して待ってくれている。更新されることなく、今も同じものをずっと。
そしてそんな祖母と似たような母の姿に、「母も“おばあちゃん”になったんだなぁ」と、しみじみしたのでした。
■冷蔵庫いっぱいのアイスは、孫とおばあちゃん両方の楽しみ
それまでは「こんなに甘いものばっかり食べて。ご飯が入らなくなるよ! お母さんも甘やかさないで!」といつもプリプリしていた私ですが、諦めがつきました。
おばあちゃんの家は特別だ。
冷蔵庫いっぱいにアイスが入ってたらそりゃ~ワクワクするし、母もそれを生きがいにしている様子。
毎日アイスだけ食べているわけじゃないし、たまにここに来たときくらい、甘やかしてもいいか。
そういう私も、アイスやらジュースを孫に大量に与えて、きーちゃんのお嫁さんに文句を言われる未来が、容易に想像できるのでした。
実家とのつきあい方 ~実母&実父と私~