連載記事:パパママの本音調査
「普通ができない」子どもの長所を発見してくれた先生【心に残る先生の言葉】【パパママの本音調査】 Vol.373
■親の心配を理解してくれる言葉
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さらに、子育てに悩めるパパやママにとって、先生からの言葉は心強い支えにもなっているようです。
「イヤイヤがすさまじい息子を見てくださった先生が、『人懐っこくて物怖じしないし、好奇心が旺盛でよく笑って。心配することはないですよ』と言ってくれた」(広島県 30代女性)
「発達障害がある息子は小学生の頃、個別級で毎日先生からお褒めの言葉をもらっていた。そのおかげでやる気が上がり、中学生になった今では普通級でどうにかやっていけています。あの時否定をせず個人をきちんと見ていてくれた先生のおかげです」(神奈川県 30代女性)
「中学生の一番上の子。勉強ができず悩んでいたけど、先生が『大丈夫です。私たちも力になりますし、お子さんも力がありますから』って言ってくれたことがうれしかったです」(福岡県 30代女性)
「担任の先生に、『何の心配もいりません。僕は彼の男女を問わず平等に接することができるところが大好きです』と言われた言葉は今も子育ての糧になっていて、思い出しても泣けてきます」(岩手県 30代女性)
子育てはうまくいくことばかりではなく、壁にぶち当たることもありますよね。
そんな日常の中では、ついつい子どもの悪いところばかり目に入ってしまうことも。そんな時に先生からかけられた褒め言葉は、あらためて子どもの良さに目を向けるきっかけになったり、精神的な支えになることもあるようです。
■「子どもをちゃんと見てくれてる?」先生に褒められない…
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一方で、「先生に褒められない」という意見も寄せられていました。
「いい担任に当たらないからな?小学校も中学も、大したことはなかった。できれば学校以外では顔も合わせたくない」(神奈川県 50代男性)
「今まで先生方からは、『優しい子』だと褒められてきました。ですが今の担任は、個人懇談の時も、『何か気になることは?』と聞くだけ。学校での様子もまるで把握していない感じです」(愛媛県 40代女性)
「小学校は親と先生が関わる機会がとても少ないので、話すのは必要最低限のことのみで、嬉しいコメントをいただいたことはありません。今の担任は若い男性で、オバサンと話すのが苦手なのか、いつも話す時はオドオドしている印象です」(神奈川県 40代女性)
「長女の小学校の算数の授業参観で、問題がとけたら手を挙げて、先生から丸をもらうことになりました。
そのうち、先生が『ヒントがほしい人?』と問いかけましたが、娘が『私はいりません』と答えたら、『
かわいげのない子だね』と一言。娘もショックだったようで、親子でトラウマになりました」(神奈川県 50代女性)
「毎年先生から引き継ぎがあるようで、先生が変わっても、先入観がある状態で4月を迎えているからか、『こんな子だ』と、子どもを決め付けられている感じがします。成長してもレッテルを貼られている気がして、毎年先生に会う度、残念な気持ちです」(三重県 40代女性)
「先生に子どもを褒めてもらえない」と、モヤモヤした気持ちを抱えている親もいるようです。子どもができない部分も知りたいけれど、できれば学校でのいい姿も見たいというのは親の素直な心のうちかもしれませんね。