コミックエッセイ:今日もどすこい母さん
小学校低学年の息子が帰ってこない! 家にまっすぐ帰るようにする伝え方は?【今日もどすこい母さん Vol.26】
欧州では学年の年始めが8月、9月なので、この頃になるとイチが通学し始めた頃の話を思い出します。みなさんはお子さんの通学時の注意事項はどんなことを伝えていますか?
「無事に家に帰ってきて欲しい」
これはどの親御さんでも切に願う心なのではないでしょうか。そして、これを我が子にどうやってわかりやすく伝えるか…。難しいですよねー。私は結構あがきました(笑)。
過保護過ぎず、ゆる過ぎず、どの辺がちょうどいいのか。我が子の「楽しい」も大切にしつつ安全に…。最初は考えすぎて頭がモジャモジャになりました。
悩んだ末、決めたことはひとつ。「学校のあと、家へ真っすぐ帰る」がしっかりしたルーティンになるまでは、あの手この手を使ってしつこくイチに伝え続けること。
イチの「楽しい」はそれができるようになったあと。「真っすぐ帰る」が体に染みついてから、イチの「楽しい」を少しづつできるようにと、考えていました。
家庭によってルールが違うので、通学帰りにお友達の家に寄ってもオッケーな子もいたり、帰宅途中でおやつを買って食べる子もいたり、暗くなるまで学校で遊んでいい子もいたり…。
私の日本での小学校時代は、1年生は放課後校庭で遊ぶのは禁止、おやつを買って食べながら帰るなんてもってのほか、だったので、日本では考えられないようなことばかりで驚きました。
イチに「なんでイチはダメなのー?」と聞かれる度に心が揺らぎましたが、その度に、安全面のこと、どこに居るかハッキリと親が把握していないと守りきれないこと、などを話していました。そして、もうちょっと大きくなったらまたルールを変えていく、と約束しています。
スイスでは「学校側は放課後の子どもの行動に一切責任を持たず、家庭のルールに託す」というドライな雰囲気。こんなところにもカルチャーギャップを色濃く感じつつ、子どもたちを守るため、成長を見ながらこれからも試行錯誤を繰り返していきたいなと思います。
読んで頂きありがとうございました!