コミックエッセイ たんこんちは ボロボロゆかい
憧れのサッカー教室に入った息子!まさかの1年足らずで退会も、やらせて良かった理由【たんこんちは ボロボロゆかい Vol.43】
■息子がサッカーをやめた理由
春に入団し、夏を過ぎた頃から、少しずつ息子は休むことが増え、練習でもボーッとすることが多くなりました。
理由を聞いてみると…。
「他の子とぶつかったり、ボールを奪ったりするのがイヤだ…」
こ、これは、コンタクトスポーツでは、致命的では…。
どうやら、強豪チームとの激しい試合を経験したことで、他の子とぶつかることへの恐怖心が芽生えてしまったようでした。
上手な子はボールを追いかけ、最低限の接触でボールを奪うことが可能なのかもしれませんが、そこまでテクニックのない息子にそれは難しく、積極的にボールに突っ込んでいく勇気を持つことが難しくなっていました。
練習でやたらキーパーをしたがると思ったら、そういうことだったのでした…。
※たまにつっこんでくるよ!!
もうちょっと練習したら、ボールの動きが読めるようになるかもしれないよ。
もうちょっと練習したら、みんなの動きが読めるようになるかもしれないよ。
そう説得を続けましたが、息子の心はポッキリ折れてしまっていました。
確かに何度か接触でケガをしてしまい、ぶつかる恐怖、ぶつかって、お友達にケガをさせてしまうかもしれないという恐怖は、息子の中に確実に蓄積していたようです。
こうして息子は、1年足らずでサッカーをやめてしまったのでした。
ですが…。
公園でボールを蹴る息子の姿は1年前からは想像もつかないくらい頼もしくなっていて、テクニックはまだまだでも、ボールとは友達になれた感じがします。
チームメイトとも、学校に通っているだけでは育めなかった友情を育めた気がしますし、優しいコーチ陣のおかげで、大人の男性と話すことが好きになりました。
本当にサッカーが好き! という気持ちで団結しているコーチのお父さん方は、息子にとって憧れの人になったことは間違いありません。
私は私で、保護者のみなさんの優しさに触れ、出先でばったり会って会話なんていうことが、できるようになりました。
ボールもソックスもユニフォームも擦り切れる前に退会してしまいましたが、得られたものは本当に多く、本当に濃厚な在籍期間でした。
やめちゃったけど、始めてよかった、少年サッカー!!
もちろん、私と息子がお世話になったチームがとびきり優しかっただけかもしれませんが、初期費用・月謝ともにお手頃なので、お子さんが興味を持たれていたら、ぜひやってみてほしい習い事です。
ちなみにうちの息子は現在、野球を始めようとしています。
確かに、ぶつかり合うことは少ないけど…!!
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