子育て情報『子どもの表現力には限界がある。だからこそ「本物」のアートに触れてほしい』

子どもの表現力には限界がある。だからこそ「本物」のアートに触れてほしい

本物に触れる経験を通して、感性が豊かになっていくのです。

大人でも、美術館へ足を運んだり、あるいは舞台鑑賞に出かけたりすれば、生の迫力にあらためて感動するでしょう。美術館という空間や作品の迫力に圧倒されて、感性が刺激されたり、創作意欲が湧いてきたり、とたくさんの効果があります。また、いろいろな画風や技法を観ることによって、今度はこの色を使ってみよう、新しいモチーフに挑戦してみよう、などヒントをもらうことができます。

今泉真樹先生インタビュー_子どもが本物のアートに触れる意義03

美術館で本物の作品に見入る子どもたち

とっつきやすい展覧会から美術館に親しむ

夏休みや冬休みなどの長期休暇中は、子ども向けの展覧会も増えますから、美術館を訪れるにはおすすめの時期です。以前、「子どもしか入れない部屋」を設けていた面白い展覧会もありました。わたしは息子と行ってきたのですが、息子は「お母さんは入っちゃ駄目だからね!」といってよろこんでいましたよ(笑)。子どもが大人に対して優越感を持ちながらアートに親しめる、素晴らしいアイデアだと思いました。


展覧会を選ぶときは、自分が好きな絵を観るのがいちばんだと思います。あまり美術館になじみがない方や、どの展覧会を鑑賞したらよいかわからない場合は、よく目にする有名な作品を集めているような展覧会に行くのもひとつの手です。「これは観たことのある作品だ!」などと発見するだけで、アートをより身近に感じられると思います。そのようなとっつきやすい展覧会からはじめて、親子一緒に美術館に親しんでみてはいかがでしょうか。

日本人は欧米の方に比べてアートに触れる機会が少ないといわれますが、心の栄養を補給するようなイメージで、もっと気軽に美術館に足を運んでほしいですね。

今泉真樹先生インタビュー_子どもが本物のアートに触れる意義04


■ アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室

■ アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室 主宰 今泉真樹先生 インタビュー一覧
第1回:「汚してもいいよ」で子どもの好奇心を発揮させる!未就学児から楽しめるアート活動
第2回:つい言ってしまう「上手だね」。もっとお絵かきが純粋に楽しくなる大人の言葉
第3回:子どもの表現力には限界がある。だからこそ「本物」のアートに触れてほしい
第4回:自己肯定感はアートで高める! 「自ら考え、かたちにする」を繰り返し、自信を持てるようになる(※近日公開)

【プロフィール】
今泉真樹(いまいずみ・まき)
東京都出身。
アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室 主宰。

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