ホントに必要なの? 高校生の“地毛証明書”に対する賛否の声
都立高校の約6割が、入学時に「地毛証明書 」を提出させている……そんなニュースが大きな反響を呼んでいます。
都立高校では、髪の毛を染めたりパーマをかけたりすることを校則で禁止しています。そのため、校則違反が疑われる生徒に対して「これは地毛である」という証明書の提出を求めているのです。
簡単な書式に一筆書き、保護者の署名捺印をして提出するのが基本ですが、中には幼少期の写真を証拠として出させる学校もあるとのこと。
学校のこんな対応について、あなたはどう思いますか?
今回は、地毛証明書についての賛否をリサーチしてみました。立場が違うと、さまざまな意見があるようですよ。
●(1)反対派の声
今回は、大多数を占めた“反対派”の声から紹介していきましょう。
『高校1年生って、16歳ですよ。
髪型なんか自由にさせればいいじゃないですか。そのかわり、何か不利益を被っても自己責任。自由には責任がつきもの であることを、若いうちから教えていくべきです』(30代女性/小学生の母)
16歳という年齢を考えれば、髪型くらい本人の自由にさせるべきではないか、といった声は年代を問わず非常にたくさんあがりました。
確かに髪型そのものが、誰かに直接的な迷惑をもたらすとは考えにくいです。そもそも、校則で髪型を規制すること自体がナンセンスなのかもしれません。
他にも、こんな意見が寄せられています。
『地毛証明書って、根底にはものすごい差別があると思うんです。だって、「黒髪直毛だけが中高生にふさわしい髪型。
それ以外の髪型に変えるのは、学業の妨げや非行の原因になるから禁止」ってことでしょ?多様性って言葉を知らないんですかね。教育者が聞いてあきれますよね』(20代男性/未婚)
高校生の娘さんがいるという男性からは、親ならではの意見を聞くことができました。
『娘を見ているとわかるのですが、もう高校生、世界は学校だけではありません。自分でさまざまなコミュニティを見つけて飛び込み、次々と人間関係を作っています。それは娘の私生活であり、よほどのことがない限り親でも制限できません。
それなのに、学校が髪型を制限する権利が果たしてあるのでしょうか。“私生活の自由”まで奪おうとする 地毛証明書には、断固反対です』(50代男性/高校生の父)
塾や予備校、アルバイト先、趣味の仲間……高校生ともなれば、いくつもの世界で「自分とは何か」