何歳がベスト? 子どもが箸を使うべきタイミングとその教え方
こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。
「スプーンでもフォークでも食事はできますが、日本人である以上、お箸を使いこなせなければいけない! 」
そんなプレッシャーが、一人食べを始める子どものママ・パパに重くのしかかります。
実際のところ、箸の持ち方の正しさとは何なのか、さらにそれを何歳から教え始めればいいのでしょうか?
箸は道具ではなく、礼儀
お箸を、食べるための道具だと考えると、「どんな持ち方だって、食べられればそれでいい」と突っぱねたくなっても不思議はありません。
でも、箸は道具である前に「礼儀」 。便利に食べるだけなら、箸こだわる必要はありませんが、箸を使うことで、誰の目にもキレイに食べられることに意味があるのです。
だから、箸の持ち方使い方を学ぶことは礼儀を学ぶことといえます。子どもに箸づかいを教える時には、親も一緒に基本に戻って正しく美しい作法を確認しましょう。
不器用だから箸がうまく使えない?
日本人は器用だから子どものうちから箸を上手に使える、そう考える人がいます。
でも実は逆かも。子どものうちから箸づかいを学んで手指の訓練をするからこそ、日本人は器用だという説もあります。
もちろん、生まれ持った器用不器用さは多少ありますが、一生かかっても箸を使えるようにならない人はまずいません。子どもも時間さえかければきちんと箸づかいを覚えます。
箸づかいを教えるのは何歳がベストなの?
では、いつから箸づかいを教えるといいのでしょうか?
答えは、「一人食べを始めて、道具を使うようになってから」 。
一人食べの初期は手づかみです。
この時期に箸を持たせても、その使い道は理解できません。ところがしばらくすると、道具への関心が芽生えます。
これは、普段の遊びの中の変化で気づくことができます。
おもちゃの太鼓をバチで叩こうとする、スコップを使って土や水をすくおうとする、そんな動作をするようになったら、箸づかいを学ぶ準備ができた証拠です。
平均的には1歳半から2歳頃 と言われますが、その時期には個人差があります。子どもが自然と「道具」に、そして「箸」に関心を持つ時期を待ちましょう。
どうやって教えればいい?
一緒に食べる人が正しい食べ方を見せる。
これが一番の教育です。
小さな子供は「マネっこ」 が大好き。キレイな箸、かわいい箸、かっこいい箸を、同じ食卓を囲む身近な人がキレイにかっこよく使う姿を見て、「やってみたい」