○人に1人が該当!? 日本における「子どもの貧困」の実態
複雑な要因がからみあっているとは思いますが、つまるところ親の経済的ゆとりがあれば学校外で教育を受けられ、より学力が向上するということになります。
●「うちには関係ない」では済まされません
では、“うちにはあまり関係ない”ので“子どもの貧困”を放置しても大丈夫でしょうか?
「お友達が給食費を払えなくて……」「バス代がなくて登校できない子がいる……」という近場での状況も出てきます。
もっと大きな視点で見ると、子どもたちは私たち親世代や日本の将来を支える担い手 です。
この子どもたちの貧困を放置した場合、本来は社会を支えていくはずの子どもたちが“支えられる側”になってしまう恐れがあります。親の貧困が子どもにも連鎖してしまう負のスパイラルです。
これは社会保障費の増大につながりますし、人材の減少や経済市場の縮小など、負の影響が大きくなります。「うちにはあまり関係ない」と思っていた、まさにうちの子たちがこの負担を背負っていくことになるのです。
いかがでしたか?“子どもの貧困”は他国のこと、人ごとではありません!ぜひアンテナを高くして情勢を見守ってくださいね。
【参考リンク】
・子どもの貧困対策の推進に関する法律 | 内閣府(PDF)(http://www8.cao.go.jp/kodomonohinkon/pdf/hinkon_law.pdf)
・先進国の子どもたちの貧困─ユニセフ報告書「Report Card 10」より─ | 日本ユニセフ協会(PDF)(https://www.unicef.or.jp/kodomo/teacher/pdf/fo/fo_52.pdf)
●ライター/佐藤理香(教育コンサルタント)