言えば言うほど逆効果!? 子どもをダメにする「NGワード」3パターン
【こんな言葉で!】
「明日の用意まで終わったら声かけてね 」
「一休みしたら宿題やっちゃおうね 」
●(3)「ちゃんとして」はお母さんの疲れやイライラの表れ?
子どもに「早くして」「ちゃんとして」という言葉を発するときの自分の気持ちを想像してみてください。たいていが腹を立てていたり、イライラがたまったとき ではありませんか?
子どものあれこれに手を焼かされる毎日の中ではストレスを感じることも多いかもしれませんが、伝えたいことがあるときこそ冷静に諭すというスタンスが大事ですし、子どもには何をどうちゃんとしてほしいのかを具体的な言葉で説明してあげるべきです。
わかりやすい言葉と時間が与えられれば、子どもだってその都度考えるところはあるでしょう。捉えどころのない「ちゃんとしなさい」を連発されては子どもも困惑してしまいます。
毎日同じことを言わざるをえない状況を作っているのは、実はお母さん自身だというパターンも大アリです。
【こんな言葉で!】
「机の上のものを決まった場所に片付けようね 」
「読んだ本は本棚に戻そうね 」
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いかがでしたか?
朝から晩まで、家族のこと、家のこと、自分のことでフル回転のお母さんにとっては、一日中が時間との戦いかもしれません。
しかし、子どもにとってそんなことは関係のないこと。その場そのときに興味がわくものに全力投球なのです。
子どもには大人が思っている以上にゆったりのんびりとした時間が流れていて、その時間の流れを大事にできる子こそ、この先も自分のペースを崩すことなく堅実に歩んでいけるのではないでしょうか。
時間で動くお母さん、本能の赴くままに動く子ども。二者間に流れる時間の違いを理解すれば、イライラも少しは解消されるでしょう。
そして、子どもの興味の先を知り、待って見守るという心の余裕を持つことができれば、今日からの子育てがさらに深いものへと変わるでしょう。
【参考文献】
『「早く早く!」が子どもをダメにする』多湖輝・著
●ライター/NANARUKA(フリーライター)
●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)