今すぐ決めろ!? 学生を悩ます就活の「オワハラ」体験談と対処法
来春に大学を卒業予定の人たちの中には、すでに企業の内定をもらい就職活動を終えたという人もいるのではないでしょうか。
就職活動のスケジュールは原則として経団連の指針に沿って行われますが、大企業以外にはこれに従わない企業も多く、 早い時期に選考を終えてしまう中小企業もあるようです。
そこで最近話題となっているのが、『オワハラ』 。
実際に就職活動に励む人以外にはなじみのない言葉かもしれませんが、学生にとって避けては通れないものです。
今回は、オワハラの実態を体験談を交えながら紹介したいと思います。
●オワハラとは
オワハラとは、就職活動中の人たちのあいだで使われる言葉で、「就活終われハラスメント」の略語です。
採用活動をする企業にとって、学生から“内定辞退”をされてしまうというのは避けたいもの。
そのために生まれたのがオワハラで、企業側が学生に対し他の就職活動を終わらせるよう迫ることがあるのです。
学生側としては少しでもいい会社へ入りたいと思うものですが、このオワハラによって他の活動に影響がでることがあり、なかば脅迫的な手段にでる企業もあることから問題となっています
●実際にあったオワハラ体験談
●(1)内定を条件に他の就職活動を終わるよう迫られた
『最終面接を受けた際に別の企業も受けていることを伝えたら、「その面接を辞退すれば、うちの内定をこの場で出す」と迫られました。けっこう高圧的で恐怖を感じたので、内定は欲しかったですが断ってしまいました。今では受け入れなくてよかったと思いますね』(20代男性)
内定をエサに他社の選考を受けさせないようにするオワハラ。
中には、最終面接の場で選考が残っている企業に断りの電話をかけさせる ということもあるようです。
学生の中には内定欲しさに思わずこの条件を飲んでしまう人もいるようですが、このようなオワハラをしてくる企業に入って本当にいいのか、いま一度冷静になる必要があります。
●(2)内定辞退の連絡をすると態度が急変
『ある企業に内定をもらうことができて喜んでいたのですが、その後、別の企業にも内定をもらえたので最初の企業は辞退することにしました。ところが連絡をすると担当の人が「は?どういうつもり?」と怒りの声になって……。選考中はすごく優しくて信頼できる人だと思っていただけにビックリしました』(20代女性)