もはや暴力!? 周囲を不快にするスモークハラスメント体験談3選
2016年5月、職場での受動喫煙の影響で持病の心臓病が再発したことなどを理由に、横浜市内の自動車教習所に勤める男性が会社に損害賠償を求めていた裁判で、会社側が原告に100万円を支払うことで和解したことがニュースとなりました。
これはスモークハラスメント、 いわゆる『スモハラ』 を訴えた裁判で、分煙を求めていた原告の希望に沿った和解が行われたということです。
嫌煙の波が広がりタバコもどんどん値上げされていることから、愛煙家の人たちは肩身の狭い思いをすることもあるのではないでしょうか。
しかし、喫煙は本人だけでなく、副流煙による受動喫煙で周囲の人にも健康被害を与える ため、社会の目が厳しくなるのは仕方のないことと言えます。
時には裁判にまで発展することのあるスモハラについて、被害を受けた人たちの声を集めてみました。
●スモークハラスメントとは
スモークハラスメント(スモハラ)とは、意思に反して喫煙することを強制したり、職場でタバコの煙にさらしたりするなど、喫煙に関わる嫌がらせ(ハラスメント)行為全般 を言います。
肉体的にも精神的にも人を追いつめる行為といえ、これに悩まされる人が増えています。
●実際にあったスモハラ体験談
●(1)周囲の苦しみを分かっていない
『「ちゃんと喫煙所で吸ってるから」と言っても、ニオイがしみついて近づかれるだけで臭いし、煙をまとってるから結局私も吸っていることになる。
タバコを吸う人は、吸わない人の苦しみを全く分かっていないんでしょうね』(30代女性/主婦)
タバコのニオイは、吸わない人にとって苦痛以外のなにものでもありません。
吸い慣れている人はそれに気付かず、知らず知らずのうちに周囲に迷惑をかけていることもあります。
また、家のベランダで吸う人も、隣の家の洗濯物に灰が降りかかったりニオイが付いたりしていること を認識した方がいいでしょう。
●(2)上司に嫌とは言えない
『会社の上司は喫煙者で、飲みに行ってタバコを吸うときに「吸っても大丈夫か?」って聞くんです。そんなこと言われても「嫌だ」って言えるわけないじゃないですか!周りに気を使っているアピールをしつつ自分を押し通す立派なモラハラですよ』(20代男性/営業職)
職場の上下関係を盾に、部下が断れないことを知りながら堂々と喫煙を行う人 もいます。
一見、気を使ってタバコを吸っている良識ある人にも思えますが、部下が上司に対して「吸わないでほしい」