ベストよりベター? “親の介護”で後悔しないための心構え
「できること/できないこと」を整理することで見えてきます。
ただ、これを考えるとき、親と自分の自己都合だけではなく、医師やケアマネージャーなどの専門家、得られると思われる公的な補助内容、ほかの家族の協力などから総合的に判断する必要があります。
介護する側は、まず公的機関に問い合わせたり、ネットなどで調査したりすることで、十分な情報を集めましょう。
ただ、重要なのは、当事者と関係者らが集まってそれについて話し合い、自分たちにとっての“ベター”な介護の形をみんなで作ること です。
また、このベターな介護は刻々と変化していきます。定期的に見直す必要があることも、その場の全員で確認しておきましょう。
●まとめ
なんでもしてあげたい気持ちがあったとしても、逆に何もしたくないと思っていたとしても、そのときに“自分にできることの範囲” をきっちりさせておくことがとても大切です。
ただ、分かってはいても、それを口にすることで、悲しませたり批判を受けたりするのではないかと腰が引けてしまうこともあります。
でも、それを飲みこんで介護を続ければ、「もっともっと」と求められて追い詰められ、自分の生活を少なからず犠牲にして頑張っても認めてもらえないことに苦しむことになりかねません。
介護は人間の欲と似ています。今求めていることがかなっても、必ず「もっと」が現れます。
だからこそ、ずっと先にあるベストやパーフェクトを目指すよりも自分のベターを心がける方が、近くの満足をみんなが感じられる介護を実現しやすいのです。
【参考リンク】
・超高齢社会における介護問題 | リサーチ | 大和総研グループ(https://www.dir.co.jp/research/report/japan/mlothers/20140509_008508.html)
●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
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