河川が一番キケン!? 子どもの水難事故を防ぐ場所別の注意ポイント
こんにちは。子育て研究所代表の佐藤理香です。
7月に入ると、夏休みもいよいよ間近!子どもたちは夏休みを今から楽しみにしているのではないでしょうか。
夏といえば、海、川と水辺で遊ぶことが多いものです。 不慮の事故もありますが、安全対策を怠ると楽しいはずの水遊びが一転!残念ながら毎年、子どもだけでも水難による死亡事故が数十件発生しています。
そこで今回は、子どもの水難事故にどのような傾向があるのか、事故を防止するために親として何をすべきなのかを確認したいと思います。
●水難事故全体の件数と傾向
水難事故とは、シンプルには水の事故ですが、どこで、何のときに起きているのでしょうか?まずは全体の件数をみてみましょう。
警視庁の調査によると、2014年に全国で水難にあった人の数は1,491人でした。
これは大人も含まれる件数です。このうちの約半分である740人が死亡または行方不明となっています。
事故にあった人の半分が生死にかかわる重大な事態になっているのは、水難事故の怖い特徴だと思います。
死者や行方不明者の割合を場所別でみると、1位が「海」で47.4%、2位が「河川」で33.6%、3位が「用水路」で10.1%となっています。
●子どもの水難事故の傾向
中学生以下の子どもの水難事故をみてみると、死者・行方不明者を場所別にみたときに、1位が「河川」で全体の52.7%、2位が「海」で25.5%、3位が「湖沼池」で10.9%となっています。
全体の平均と比べると、「河川」の水難事故の割合が20%近く高い ことがわかります。
また、行為別の割合をみると、圧倒的な原因1位が「水遊び」(58.2%)。2位の「水泳中」(7.3%)とは約8倍もの差があるのです。
●川と海、水難事故防止ポイント
少し目を離したすきに、ちょっとした油断で、子どものふざけあいが致命的な水難事故になる可能性があります。
先にお伝えしたように、川や海での事故は、生死の問題に直結することが多いのです。ぜひ、以下を参考に安全に楽しく水遊びをさせてくださいね!
●川と海、共通の注意ポイント
■子どもだけで遊ばせない、子どもの一人遊びはさせない!
水深が浅い場所でも、転倒して頭を打ったり、溺れたりします。自然はコントロールできませんので、不意の波や水の流れにさらわれる ことも。乳幼児はもちろん、児童でも大人が付き添って遊ぶことをおススメします。